JPH03193454A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH03193454A
JPH03193454A JP33614789A JP33614789A JPH03193454A JP H03193454 A JPH03193454 A JP H03193454A JP 33614789 A JP33614789 A JP 33614789A JP 33614789 A JP33614789 A JP 33614789A JP H03193454 A JPH03193454 A JP H03193454A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、記録装置、詳しくは、例えばインクジェット
方式の記録装置に関する。
[従来の技術] 従来、紙、OHP用シートなどの記録媒体(以下記録紙
または単に紙ともいう)に対して記録を行う記録装置は
、種々の記録方式による記録ヘッドを搭載した形態で提
案されている。この記録ヘッドには、ワイヤートッド方
式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式による
ものなどがある。
この中でも、特にインクジェット方式は、記録用紙に直
接インクを噴射するものであり、ランニングコストが安
く、記録動作が静かである等の利点を有した記録方式と
して注目されている。
このようなインクジェット方式の記録装置には、インク
を用いて記録を行なうことによる特有の構成がいくつか
ある。そのうちの1つとして、排紙機構を構成する拍車
ローラ(以下、単に拍車ともいう)を挙げることができ
る。
この拍車は、一般に記録紙搬送経路において例えば排紙
ローラと共に記録ヘッドの下流側に配設され、この排紙
ローラと協働して記録紙を搬送する。すなわち、記録紙
は排紙ローラと拍車との間に挟み込まれて搬送されるも
のであり、この搬送において、拍車は記録紙を排紙ロー
ラに押圧し、回転駆動される排紙ローラはこの押圧によ
って記録紙との間に生じる摩擦力により記録紙の搬送を
行う。この際、拍車は記録紙の記録がなされた側、すな
わち、インクが付着した側に当接するように構成されて
いる。それ故、拍車の形状は、歯車状で、かつ薄い板状
をなし、記録紙と接する部分をでき得る限り小さくする
ことによって、歯車に付着する可能性のあるインクの記
録紙や他への影響を極力小さなものとしている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、インクジェット記録装置が用いられる環境が
比較的高湿度の場合、インク定着がそれ程促進されない
うちにその部分が拍車と当接することがあり、これによ
って拍車には比較的多量のインクが付着して記録紙の他
の部分等を汚す可能性が大となる。また、グラフィック
のような画素が高密度の画像やカラー画像を記録する場
合には記録紙に打ち込まれるインクが比較的多くなるた
め、上記と同様の問題を生ずる。さらに、最近の特にバ
ブルジェット記録ヘッドの小型化に伴なって、記録装置
自体も小型化の傾向にあり、この場合搬送経路も縮小さ
れるためインク定着は促進されがたい。このような問題
点を解決するため、本願人は、拍車にインク吸収体から
なるクリーナを当接させ、拍車に付着したインクを吸収
する構成を先に提案している。
しかしながら、この構成によっても、クリーナのインク
吸収性、耐久性、コスト等においてさらに改良の余地が
残されている。
一方、拍車自体にも、排紙ローラやプラテン等との関係
で記録紙の搬送性や位=絹度の点で改良の余地がある。
例えば、最近のインクジェット記録装置は、通常の記録
紙や封筒等の厚紙など多様な記録紙に対応するよう構成
されることがあり、このような場合、拍車と排紙ローラ
、プラテン等においても、多様な記録紙に対応して良好
な搬送を行わなければならない、また、装置の小型化等
に伴なって拍車を支持する部材を、装置を構成する他の
部材、例えば装置カバー等で兼用する場合が多々あり、
このような場合には、その位置精度が重要となる。
本発明は、上述の観点のもとになされたものであり、拍
車ローラが記録紙を積極的に押え込むことにより、記録
紙を記録ヘッド等から遠ざけるようにし、記録紙と記録
ヘッド等との擦れ等を防止するようにした記録装置を提
供することを目的とする。
[i11題を解決するための手段] そのために本発明では、記録媒体に記録を行うための記
録手段を具えた記録装置において、前記記録手段による
記録領域の近傍に段差部を有し、前記記録手段に対して
当該段差部より遠い部分では落ち込み部となる形状のプ
ラテンと、該プラテンの前記落ち込み部の側にその一部
が入り込んで設けられ、前記記録媒体の搬送にかかる拍
車ローラとを具えたことを特徴とする。
[作 用] 以上の構成によれば、搬送される記録紙は、拍車ローラ
による落ち込み部への押圧とこの押圧によるプラテンの
段差部での曲げによって、記録ヘッドに対向する部分は
張力が加わった状態となり、この部分での紙浮きは生じ
ない。
(以下余白) [実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
第1図は、本発明の一実施例に関するインクジェット記
録装置の斜視図であり、装置カバーをはずした状態を示
している。
第1図において、1はチップ形態の記録ヘッド、2は記
録ヘッド1を搭載し記録ヘッドlによる走査のための移
動を可能にするキャリッジである。キャリッジ2上には
、後述されるように、記録ヘッド1を着脱自在に搭載す
るための支持部材、および記録ヘッド1の一部をなしヘ
ッド駆動回路等がプリントされた基板を保護するための
カバ一部材(図中、−点鎖線)が設けられている。
記録ヘッド1は、その前端部に64個の吐出口を配設し
、これら吐出口の各々には吐出口に連通ずるインク液路
が設けられる。さらに、インク液路が配設される部位の
後方には、これら液路にインクを供給するための共通液
室が設けられる。64個の吐出口の各々に対応するイン
ク液路には、これら吐出口からインク滴を吐出するため
に利用される吐出エネルギーを発生する電気熱変換素子
やこれに電力を供給するための電極配線が設けられてい
る。
これら電気熱変換素子や電極配線は、シリコン等からな
る基板上に成膜技術によって形成され、さらに、この基
板上に樹脂、ガラス材よりなる隔壁、天板等を積層する
ことによって、上記吐出口、インク液路、共通液室が構
成される。記録ヘッド1における上記構成のさらに後方
には、上記電気熱変換素子を記録信号に基づいて駆動す
るための駆動回路が、プリント基板形態で設けられてい
る。
キャリッジ2において、以上説明した記録ヘッドlの後
方には、コネクタ9を介してコネクタ基板12が配設さ
れる。コネクタ基板12には、記録ヘッドlとの接続の
ためのコネクタ9および装置本体制御回路からのフレキ
シブルケーブル接続のためのコネクタが配設されている
。また、コネクタ基板12には、コンデンサ、抵抗等が
取付けられ、これらにより、フレキシブルケーブルを介
して供給される電源電圧の降下や信号に対するノイズ混
入が補償される。さらに、コネクタ基板12は、後述さ
れるようにスライド部材上に支持され、上記カバ一部材
の開閉動作に伴なってスライドし記録ヘッドlの端子に
対してコネクタ9が接続するよう構成されている。
キャリッジ2は、その係合部2aを介してガイド軸3と
摺動および回動が可能に係合し、ガイド軸3は、記録紙
等の記録媒体が搬送される方向と直交するよう、記録紙
の幅より長い領域にわたって設けられる。また、キャリ
ッジ2はガイド軸3と平行に張設された不図示のベルト
の一部と接続し、このベルトが不図示のキャリッジモー
タによって駆動されることにより、キャリッジ2のガイ
ド軸3に沿った移動、すなわち、記録ヘッド1の走査移
動が可能となる。また、キャリッジ2および記録ヘッド
1はガイド軸3の廻りに回動する力をこれらの自重によ
って得、この力を付勢力として、キャリッジ2に設けら
れ紙押え板上を摺動するための摺動部材を介して後述さ
れる紙押え板8を付勢する。これにより記録ヘッド1は
用いる記録紙の紙厚に応じて記録紙と所定の間隔をとる
ことが可能となる。
不図示の給紙カセットまたは手指しによって給紙される
記録紙6は、ベーパー上ガイド7aおよびペーパー下ガ
イド7bによって構成される給紙口を介して装置本体に
給紙される。ペーパー上ガイド7aには、これの延長上
に曲率を有した紙押え板8が連続する。紙押え板8は、
記録紙を紙送りローラ5に対して押圧するように配設さ
れ、この押圧において記録紙との間に生ずる摩擦力が、
紙送りローラ5と記録紙との間に生ずるそれよりも小さ
なものとなるような材料によって形成されている。また
、ペーパー下ガイド7bは紙押え板8と平行に紙送りロ
ーラ5が配設される部位まで延在する。
これにより、給紙口から給紙された記録紙6は紙送りロ
ーラの回転に伴なって、装置上方に向かい1ライン分づ
つ搬送される。このとき、記録紙6は紙押え板8とプラ
テン7とによって記録ヘッド1との間隔を所定の大きさ
に規制されながら板状のプラテン7上を摺動する。
記録ヘッドlは、その走査移動に伴なって対向する記録
紙6の記録領域にインク滴を吐出することによって1ラ
イン分の記録を行ない、この記録と上記1ライン分の記
録紙搬送とにより順次1ライン毎の記録が行なわれ、文
字1画像等が形成される。記録のなされた記録紙6は、
その搬送に伴なって記録紙搬送経路の上方に設けられた
排紙ローラ4と拍車40A、 40Bとによって不図示
の排紙トレイ上へ排紙される。一対の拍車40A、 4
0Bは、排紙ローラ4に対応して5対設けられ、それぞ
れの拍車対においてはこれら拍車間に拍車クリーナが間
挿される。なお、これら拍車および拍車クリーナを支持
する部材は第1図において省略されている。また、拍車
40Aは排紙ローラ4に記録紙を介して押圧力を作用し
、拍車40Bはプラテン7との間で記録紙の搬送経路を
規制するように構成されている。排紙ローラ4は、紙送
りローラ5より大きな周速となるよう回転駆動され、こ
れにより、記録領域を構成する部分の記録紙6は上方に
引張られる状態となり、記録紙6がプラテン7から浮き
上がる等の記録領域の不良を回避することができる。
記録ヘッド1の走査領域に連続する領域のホームポジシ
ョン近傍には、吐出回復処理のための一連の構成が設け
られる。すなわち、吐出口が配設される吐出口面の水滴
、塵埃等をそのワイピング動作によって除去するための
ブレード26.同様に吐出口面の水滴等を主に吸収する
ことによって除去するための吸収部材25.および吐出
口面の密閉、空吐出、インク吸引のためのキャッピング
を行うキャップ13が設けられる。これら各部材は、一
体に移動支持部材14に支持されながら記録ヘッド1の
移動領域に対して進退移動できるように構成されており
、それぞれ適切なタイミングで各動作を行う、また、キ
ャップ13におけるインク吸引は、移動支持部材14の
中空部およびチューブを介してキャップ13と連通する
ポンプ24によって行なわれる。キャップ13によるキ
ャッピングの際には、キャップ13の保持部材の側面に
取付けられたキャップアーム17に形成された穴とキャ
リッジ2に設けられた突起部とが係合することにより記
録ヘッド1が後方へ回動するのを阻止し、キャップ13
の吐出口面に対するキャッピングを確実なものとする。
紙送りローラ5および排紙ローラ4のそれぞれの回転、
吐出回復機構における動作、すなわち、キャップ13.
ブレード26および吸収部材25一体の進退移動、ポン
プ24による吸引動作は、フィードモータ21の回転駆
動力を利用して行なわれる。すなわち、装置本体フレー
ムの一部に取付けられたフィードモータ21の回転駆動
力は、まず伝達切換ギア列19に伝達される。このギア
列19では、キャリッジ2の動作、すなわち、記録ヘッ
ド1による走査移動、ホームポジションや吐出回復装置
への移動およびこれら位置における停止等の諸動作に連
動した選択ギア(不図示)の移動によって各ギアの選択
切換が行なわれる。これにより、ギア列19における各
ギアの回転は、紙送りローラ5および排紙ローラ4ヘフ
イード中間ギア20を介して伝達され、また、一体のキ
ャップ13等へ最終的にカム16を介して伝達され、さ
らに、ポンプ24ヘボンブギア22およびポンプカム2
3を介して伝達される。
記録ヘッド1へのインク供給は、記録装置本体に装着さ
れるインクカートリッジ27から、キャリッジ2の動作
に追随可能な可撓性のチューブを介して行なわれる。ま
た、キャリッジ2の移動位置は、キャリッジ2に設けら
れたホームポジションセンサ11と、キャリッジ2によ
る移動領域の端部近傍に設けられたホームポジション検
出用フラグとの係合位置を基準として、キャリッジモー
タのステップ数を計数することによって検知される。
第2図は、第1図に示した装置において、この装置のカ
バーの一部であるトップカバーが装着された状態を示す
模式的斜視図であり、特に拍車および拍車クリーナの部
分を詳細に示している。
第2図において、51は本例装置のカバーの一部をなす
トップカバーであり、43は記録紙搬送経路において配
列する一対の拍車のうち上流側に位置する拍車40Bを
回動可能に軸支する拍車軸である。拍車軸43は、第3
図において詳述されるように、トップカバー51の裏面
に設けられた軸支部材51Aに軸支される。このような
拍車の軸支構成により、従来、カバーにおいて個々に取
付けられる拍車がカバーの反り等によって位置ずれを生
じ易かったのに対し、複数設けられる拍車40B間での
プラテン7方向における位置ずれをほとんど無くすこと
ができる。この結果、拍車40B各々とプラテン7との
距離を均一に保つことができ、良好な記録紙搬送を行う
ことができる。
下流側の拍車40Aと拍車クリーナ41は、第3図およ
び第4図にて詳述されるように、拍車ホルダ42によっ
て回動自在に支持され、また、拍車ホルダ42は、拍車
軸43によって回動自在に軸支され、かつトップカバー
51とホルダ42との間に配設されるコイルばね44に
よって排紙ローラ4の方向に付勢される。この付勢によ
って、拍車40Aは記録紙を介して排紙ローラ4を押圧
する。
トップカバー51は、これの裏面側両端に設けられるボ
ス留め51Bおよび上述の拍車軸43を介して記録装置
本体に装着される。すなわち、トップカバー51の装置
本体への装着において、まず、ボス留め51Bが、装置
の両端部に立設されるサイドフレーム50に設けられた
ボス50Aに嵌合し、その後、この嵌合部を回動軸とし
てトップカバー51を回動させながら拍車軸43の両端
部分を、同様にサイドフレーム50に設けられた軸留め
50Bにいわゆるパラチン留めで嵌合させる。この軸留
め50Bが設けられる位置はプラテン7に近接した部位
である。このようなトップカバー51を装置本体に装着
する構成により、とりわけ、拍車軸43を装置本体のプ
ラテン7近傍の固定部に嵌合させる構成により、拍車4
0Bとプラテン7との距離を均一かつ精度良く出すこと
ができる。この結果、紙押え板8から排紙ローラ49拍
車40Aに至る搬送経路上の記録紙の紙浮き等が防止さ
れ、その搬送を良好に行うことが可能となる。
第3図および第4図は、第1図および第2図に示した拍
車および拍車クリーナの支持構成を詳細に示す斜視図で
ある。
まず、第3図に示されるように、拍車クリーナ41は、
その回動軸41Aをホルダ42の軸穴42Gに嵌入する
ことによって、ホルダ42に装着される。軸穴42Gは
、回動軸41Aの径より大きなばか穴になっており、か
つ、軸41Aを嵌入する際の嵌入口は軸41Aの径より
わずかに小さなものとなっている。これにより、拍車ク
リーナ41は、軸穴42Gの大きさによって許容される
範囲内でその回動軸を変位させることができるが、ホル
ダ42から離脱することはない。排紙ローラ4と対向す
る下流側の拍車40Aは、その軸部分がホルダ42の拍
車留め部42Bに回動可能に嵌合される。
また、プラテン7と対向する上流側の拍車40Bは、ま
ず、拍車軸43に摺動および回動可能に嵌合され、その
位置を、拍車ホルダ42における拍車40Bの配設位置
との位置合せをしながら、拍車軸43を拍車ホルダ42
の軸留め部42Aに回動可能に嵌合する。
その後、第4図に示されるように、まず、拍車軸43を
、トップカバー51の裏面側両端に立設された軸支部材
51Aの軸留め部510Aに嵌合させる。これと共に、
第3図に詳細に示されるように、拍車ホルダ42に形成
された突起部42Dをその弾性力に逆らって、トップカ
バー51の裏面側に立設される係止部材51Cの係止部
510Cに挿入させる。これにより、拍車ホルダ42の
トップカバー51における位置、すなわち、拍車40A
、40Bおよび拍車クリーナ41のトップカバー51に
おける位置が定まる。このとき、拍車ホルダ42は、そ
の突起部42Dが係止部510C内を移動できる範囲内
で、拍車軸43を回動軸として回動することができる。
しかしながらトップカバー51が装置本体に装着された
際には、上述したように、ばね44によってその回動方
向が一方向に付勢され、これによって拍車40Aが排紙
ローラ4を押圧する。
第5図は、第3図において拍車ホルダの裏側から見た断
面図であり、拍車クリーナの図示は省略されている。
第5図に示されるように、拍車40Aと40Bとは、そ
れぞれの歯400Aと400Bとが拍車軸43の長手方
向にずれるように装着される。これにより、これら歯4
00Aおよび400Bに当接する拍車クリーナ41の当
接位置がずれるため、双方の歯を同じ位置で当接する場
合よりも、歯に付着したインクの拍車クリーナ41によ
る吸収能力が向上する。
第6図(A)および(B、)は、拍車40A(40,8
)のそれぞれ正面図および側面図である これら図に示されてるように、歯400A(400B)
は2列で構成され、かり、これら列相互に歯が交互にな
るようずれて、形成される。この結果、歯が2列で構成
されることによって、1列″r:、IIFIiすれる場
合よりもクリーナ41を押圧する力が小さくなり、クリ
ーナの耐久性、が向上する。さらに、1列の場合よりも
 記録紙を押える幅が広くなり、押え、64安定して確
実なものとなる。
また、2列の歯を交互にずらして形成することにより、
拍車全体での歯のピッチが小さ(なり、記録紙先端がそ
の搬送に伴なって、拍車とプラテン、または拍車と排紙
ローラとの間に突入する際に紙めくれ等を生ぜず、紙突
入が安定したものとなる。
なお、歯の列数は2列に限られず、可能であれば3列以
上の複数列であってもよい。例えば、3列の場合、1列
目の歯と歯の間を2,3列目の歯で等ピッチになるよう
ずらすこともできる。
さらに、第6図に示される構造の拍車は、その製造にお
いて型抜き構造が簡易なものとなる。
第7図は、第6図に示される拍車の変形例を示す断面図
である。第6図に示される拍車と同様に、その歯は2列
かつこの列間において交互にずれて形成される。上記拍
車と異なる点は、これら2列の歯が所定の間隔をおいて
形成されることである。この構造によれば、型抜き構造
にスライド構造が存在するため、型抜きが比較的煩雑に
なるものの、3列以上の複数列の歯を形成することが比
較的容易になる。
第8図は、第1図および第2図に示した記録装置の側断
面図であり、特に拍車40A、 40Bおよび拍車クリ
ーナ41について詳細に示している。
第2図、第3図等で説明してきたように、拍車40A、
 40Bは拍車ホルダ42によってその位置が固定され
、また、これら拍車間に拍車クリーナ41が、同様に拍
車ホルダ42によって、保持される。この構成によれば
、排紙ローラ4が回転駆動されると、これに押圧、係合
する拍車40Aが回転し、この回転は拍車40A、 4
0Bの双方に係合する拍車クリーナ41の回転を介して
拍車40Bに伝達され、拍車40Bも回転する。このよ
うに、プラテン7に対向する拍車40Bが回転すること
によって、記録紙先端が拍車40Bとプラテン7との間
への突入する際の紙折れを防止できる等の効果がある。
この際の拍車40Bの回転の周速は、拍車40Aおよび
排紙ローラ4と等しいことが記録紙搬送には望ましいも
のであるが、上記拍車40A、 40Bと拍車クリーナ
41の構造によれば拍車クリーナ41がアイドラとして
機能し、これが実現される。
拍車40A、 40Bと拍車クリーナ41との係合のた
めの付勢力は、拍車クリーナ41の自重によって得る。
すなわち、拍車クリーナ41の回動軸41Aがホルダ4
2の軸穴42Cを係合することにより、クリーナ41の
回転が軸支されるが、軸穴42Cは回動軸41Aに対し
てばか穴形状であるため、この範囲内で回動軸41Aの
位置は変位可能である。従って、回動軸41Aの′位置
は、その自重により付勢な得た拍車クリーナ41と拍車
10A、tonとの係合′によって定まる。換言子れば
、′拍車クリーナ41と拍車40A。
4JB′どの係合における付勢力は、もっばら拍車クリ
ーナ41の自重めみによって得る。
以上の構成によれば、上記付勢力を生じさせるため、ば
ね等の特別の部材を必要とせず、また、クリーナ4工の
どの円周上でも係合状態上なるため拍車クリーナ4工の
径の1度をそれほど高くしなくても済み、これら構成の
ためのコストを低く押−えることができる。
ところで、上述の拍車、クリーナ構成は、3軸の位置と
クリーナの重さとの関係が所定の範囲にある場合に有効
である。それ以外の場合には、例えば、記録紙搬送に伴
って記録紙により拍車40Bが回転駆動されると、その
回転によって、拍車クリーナ41が浮き上がり、拍車ク
リーナと拍車とが係合不良状態となることがある。この
ような場合、拍車40Bに付着したインクは十分に吸収
されず、後から搬送されて(る記録紙を汚すことがある
上述の点に対処する構成の一例を第9図に示す。
第9図は、第8図と同様の図である。第9図に示すよう
に、軸穴42Gは、回動軸41Aと摺動および回動可能
に嵌合する長大形状である。この長大形状の長手方向の
平行な線は、それぞれ拍車40Aと同心の円周の一部を
なす。また、拍車40Aと拍車クリーナ41との位置関
係は、その係合において所定量の重なりを有するように
定められる。すなわち、拍車40Aと拍車クリーナ41
との係合において、拍車40Aの歯がクリーナ41の表
面に(い込む状態とする。
以上の構成によれば、まず、係合において所定量の重な
りを有することで、クリーナ41の径の精度がそれ程高
くなくても所定の係合状態を得ることができる。
さらに、軸穴42Gを所定の長大形状とすることで、拍
車40Aの回転によって拍車クリーナ41を拍車40B
方向へ付勢する力が生じ、拍車クリーナ41と拍車40
Bとの係合においても所定量の重なりを生じさせること
ができる。この結果、拍車クーリーナ41と拍車40A
、 40Bとの上記型なりを構成することによるこれら
系全体の負荷は、単に重なりを構成する場合より軽減さ
れたものとすることができる。また、拍車40A、 4
0Bのいずれの拍車が駆動された場合でも、上記長穴形
状によって拍車クリーナ41の浮き上がりが防止される
また、この構成においてもクリーナ41はアイドラとし
て機能する。これにより、拍車40Bも排紙ローラ4の
回転に伴って回転し記録紙搬送時に回転を停止すること
がないため、拍車停止によって記録紙を著しく汚すこと
がない。
第9図に示す構成では、さらに拍車40Bのプラテン7
に対する位置が、第8図に示す構成とは異なる。すなわ
ち、第8図にも示されるように、プラテン7は、記録ヘ
ッド1に対向する位置の下流側における所定の位置以降
が、階段状に落ち込んだ形状を有している。第9図に示
す拍車40Bは、その歯の部分がこの落ち込んだ部分に
最大1.5mm程度入り込むように位置する。これによ
り、プラテン7上を搬送される記録紙は、記録ヘッド1
に対向する部分より下流側の部分が記録ヘッド1から遠
ざかる方向に偏移される。この偏移およびの偏移によっ
て記録紙に生じる張力にょって、記録ヘッド1近傍にお
ける記録紙の紙浮き、めくれ等が防止できる。
第1O図は、本例に係る装置のキャリッジ周辺の斜視図
である。
ここで、110は記録媒体との対向面に複数開口させた
吐出口と、これに連通ずる液路と、液路に対応して配設
した電気熱変換体等の吐出エネルギ発生素子と、各液路
に共通に連通してインク供給を行う共通液室等が設けら
れたヘッドチップである。120はヘッドチップ110
の吐出エネルギ発生素子に電力を供給するための配線部
を設けたヘッド配線基板であり、その端部をコネクタ1
26としである。130はへラドチップ110およびヘ
ッド配線基板120を支持する支持基板である。そして
、かかる構成の記録ヘッド1は、図中矢印■で示す方向
にキャリッジ2に対して取付けられる。
キャリッジ2において、210はキャリッジ本体であり
、ヘッド支持基板130の側面を支持するための側方支
持板212およびヘッドカバー250の回動軸となるビ
ン214等を有している。230はヘッド1のコネクタ
126に結合するコネクタ部9と、記録装置本体制御部
間で信号授受を行うためのフレキシブルケーブルに結合
するコネクタ部と、上記ノイズ低減用の抵抗器等とを有
するコネクタ基板12を保持し、キャリッジ本体210
に対して図中F方向に摺動可能に設けたコネクタスライ
ダである。
ヘッドカバー250は、記録ヘッド1の特にその配線基
板120を操作者の手等による不用意な接触から保護す
るもので、ビン214を中心に記録ヘッド1を覆う方向
および開放する方向に回動可能である。このヘッドカバ
ー250とコネクタスライダ230とを係合させ、ヘッ
ドカバー250の回動に伴ってコネクタスライダ230
をF方向に移動させることにより、コネクタスライダ2
30のコネクタ部とヘッドlのコネクタ126とを結合
/離隔させる。また、ヘッドカバー250の突起252
を本体210のカバー留め216に結合させたときに、
記録ヘッド1がキャリッジ2に対して固定されるように
する。
次に、記録ヘッド1のキャリッジ2に対する固定の態様
等について説明する。
第11図(A)および(B)は、記録ヘッド1を取付け
たときのキャリッジ2を、そのヘッドカバー250およ
びコネクタスライダを取外した状態で示す側断面図およ
び平面図である。
ここで、218は記録ヘッド1の仮止め用に突設したキ
ャリッジ本体210上に一体に設けられたばね部材であ
り、その先端部の爪218Aによって取付けられた記録
ヘッド1をラッチする。219は記録ヘッド1の下部固
定用係上部、220は支持基板130に一体に設けた突
出部132に係合する記録ヘッド1の前後固定用係上部
である。221は記録ヘッド1の側面上部に係合する位
置に側方支持板212に2個設けた側面固定用の突起、
222は同じく側面下部に係合する位置に設けた側面固
定用の突起である。223は突起222に対向してキャ
リッジ本体210に突設したばね部材であり、記録ヘッ
ド1を取付けた状態では記録ヘッド1を突起222に対
して付勢する。
なお、第11図(B)において、228はコネクタスラ
イダ230の摺動用のレール、229はコネクタスライ
ダ脱落防止用の突出部である。
また、227は後述のインクカートリッジ27に連通し
たインク供給チューブのヘッド側端部を配置するための
溝部である。
第12図(A)および(B)は、ヘッドカバー250に
よってヘッド1を覆ったときのキャリッジの状態を、簡
略のためにコネクタスライダ230を取外して示した側
断面図および平面図である。
ここで、254はキャリッジ本体210に設けたビン2
14を受容可能で、係合時にビン214を中心としてヘ
ッドカバー250を回動させるためのビン受は部である
。256は記録ヘッド1の側面を付勢して側方支持板2
12の突起221に記録ヘッド1を押圧するべ(、ヘッ
ドカバー250の上面より下方に突設した側面固定用ば
ね部材である。257は当該付勢力に抗して側方支持板
212を支えるためにヘッドカバー250に突設した支
持部である。
259はヘッドカバー突起252をカバー留め216に
係合させたときに、記録ヘッド1を下方に付勢して下部
固定用係止部219に押圧するためにヘッドカバー25
0に設けた上部固定用突起である。また、262は後述
のコネクタスライダ230に係合し、カバー250の回
動に伴ってこれを移動させるための突起である。
第13図は以上の構成による記録ヘッド1の固定ないし
位置決め状態の説明図である。
図より明らかなように、記録ヘッド1はヘッドカバー2
50に設けたばね部材256およびキャリッジ本体21
0に設けたばね部材223により側方支持板212側に
付勢され、一対の突起221と突起222とに押圧され
てこの3点で支持され、従って記録ヘッド1の左右方向
、すなわち図面に直交する方向の変位や倒れのない固定
および位置決めがなされる。
また、ヘッドカバー250の突起259によって記録ヘ
ッド1はキャリッジ本体210の下部固定用係止部21
9に押圧され、従って記録ヘッド1の上下方向の固定お
よび位置決めがなされる。さらに、ヘッド1の突出部1
32を挟む位置に配置されたキャリッジ本体210の係
止部220により記録ヘッドlの前後方向の固定ないし
位置決めがなされるが、これにあたっては後述のコネク
タスライダ230に設けたコネクタ部9とヘッド側コネ
クタ126との結合を行うためのコネクタスライダ23
0の移動により、記録ヘッド1が前方向に付勢されるの
で、記録ヘッド1の突出部132が前側の係止部220
に係止され、従って、前後方向の固定および位置決め状
態が確実なものとなる。
第14図(A)、 (B)および(C)は、それぞれ、
ヘッドカバー250を開放した状態を示す側断面図、閉
じた状態を示す側断面図および閉じた状態の平面図であ
る。
ここで、12は上記したコネクタ基板、9は記録ヘッド
lのコネクタ126と結合可能なコネクタ、232は装
置本体の制御部と電気的接続を行うためのフレキシブル
ケーブルと結合されるコネクタである。234はコネク
タスライダ移動用突起262に係合するカム部236を
形成した立上げ部である。
まず、ヘッドカバー250を開放した状態で記録ヘッド
1を上述のように取付け、インク供給系の結合等所要の
操作を行う。その前あるいはその後に、第14図(A)
に示すようにヘッドカバー250のコネクタスライダ移
動用突起262をコネクタスライダ立ち上げ部254の
カム部236に係合させるとともに、ビン受は部254
をキャリッジ本体210のビン214に係合させる。こ
の状態でヘッドカバー250がビン214を中心に回動
可能となり、またその回動に伴って突起262がカム部
236内で係合を保持しつつ相対的に摺動可能となる。
なお、この状態ではコネクタスライダ230は記録ヘッ
ド1に対して後退した位置にあり、従ってコネクタ9は
コネクタ126と係合していない。
第14図(A)に示す状態からヘッドカバー250を図
中時計方向に回動させると、突起262もビン214を
中心に回動するので、これに伴ってビン262はカム部
236を介してコネクタスライダ230は記録ヘッド1
側に移動させられることになる。
そして、ヘッドカバー250が完全に閉じられ、ヘッド
カバー250の突起252がキャリッジ本体210のカ
バー留め216に係合した第14図(B)および(C)
に示す状態では、コネクタスライダ230のコネクタ9
が記録ヘッド1のコネクタ126と係合し、電気的接続
が行われる。また、この状態で記録ヘッド1が固定され
るのは上述の通りである。
以上のような構成においては、記録ヘッド1の保護カバ
ーをなすヘッドカバー250を開放状態から単に閉じる
動作に伴ってコネクタ部の結合が容易に行なわれること
になる。逆に、ヘッドカバー250を開放するとコネク
タ部が離脱するため記録ヘッド1の取外しの動作も容易
となる。また、ヘッドカバー250を回動させる際に用
いられる操作部分は、第14図(A)中符号250Aで
示す部分となるが、回動中心(ビン214)から操作部
分250Aまでの距離より突起262およびカム部23
6の係合部分までの距離の方が小であるため、操作者は
少ない力でヘッドカバー250の回動を行えるとともに
、コネクタ9には大なる力を作用させてコネクタ126
と結合離脱させることができ、確実な接続/取外しを行
うことができる。
さらに、ヘッドカバー250の操作に伴って記録ヘッド
lの固定および固定の解除が行われるので、ヘッド1の
固定ないし位置決めが極めて容易となるのみならず、そ
の取外しも簡単となる。また、ヘッドカバー250が閉
じられている状態ではヘッド1の配線基板120は第1
4図(C)に示したようにヘッドカバー250によって
覆われているためこの部分への不容易な接触を行うこと
はできず、これに接触が生じつるのは電気的接続が断た
れている状態であるので、記録ヘッドエの破損等を防止
できる。
さらに加えて、記録ヘッドの着脱等の操作性を考慮して
記録ヘッドを上方から差し込む動作で電気的接続がなさ
れるようにすると、コネクタ部は底面側に配置するのが
簡便である。しかしインク供給系の結合部からインクが
漏洩した場合、これからコネクタを保護するためにはコ
ネクタをキャリッジ底面側に配置しないのが有効である
。本例に係る構成によれば、記録ヘッドlの着脱操作性
を犠牲とすることなく、インク漏洩からコネクタ部を確
実に保護することができるようになった。
次に、本例に係るインクカートリッジ27およびその装
着がなされる本体側の装着部の構成を述べる。
第15図(A)および(B)は、本体側の装着部の構成
例を示す。
まず、第15図(A)において、302はインクカート
リッジ27の挿入を受けるカートリッジ挿入部である。
304はインクカートリッジ27に設けられた情報を読
取るための手段としての板ばね状接点306A、 30
6Bを保持する接点ホルダであり、ラッチ部308と挿
入部302の穴部310とを係合することにより挿入部
302に組み合される。312は接点306A、 30
6Bと本体制御部とを接続するためのコネクタである。
314はインクカートリッジ27に収容された供給用イ
ンクの収納袋の内方に侵入する中空の針部材であり、そ
の先端部にインク導入用の穴316が設けられている。
そして、針314の他端にはインク供給チューブが取付
けられ、そのチューブがさらに記録ヘッド1に設けられ
たヘッドチップ110内の共通液室部に接続される。な
お、このインク供給系の途中にインク残量検知手段を設
けることができる。
31gは廃インクバイブであり、インクカートリッジ2
7内に進入してその内部に収容されたインク吸収体に対
し廃インクを導入する。この廃インクとは、例えばイン
ク供給系や共通液室内のインクのリフレッシュ処理等に
おいて排出されるインク、あるいは回復処理において排
出されるインクである。
320はインクカートリッジ27の留め具としてのクリ
ックであり、挿入部302の両側に各1個設けられる。
このクリック320は、第15図(B)に示すように、
カートリッジ27の挿入時にその側面との係合に伴って
係合部322が弾性でたわむことによりカートリッジ2
7の挿入を受容し、カートリッジ27の凹部332が到
達したときに係合部322が元の形状に復帰することに
よりカートリッジ27をその位置に保持するものである
第16図は本例に係るインクカートリッジ27の構成例
を示す。
ここで、340は供給用インクを収納したインク袋であ
り、例えばゴム製の栓342が設けられている。この栓
342に針314が挿通され、さらに内方に侵入するこ
とによりインク連通がなされる。
344は上述の廃インクを受容するインク吸収体である
第17図はインクカートリッジ27と本体側との相互結
合を行う各部を示した説明図である。ここで、346は
インクカートリッジ27上面に設けた配線パターンであ
り、この配線パターン346を介した接点306A−3
06B間の導通/非導通に応じて本体制御部はインクカ
ートリッジの装着の有無を検知することができる。また
、このパターンを収容しているインクの色や濃度等に応
じて定めた抵抗値を有する抵抗パターンとすることによ
り、本体制御部はその情報を読取ることもできる。
本例においては、インクカートリッジ27の挿入動作に
伴って、針314が栓342を貫いて穴316がインク
袋340内部に至ることにより、インク連通がなされる
挿入位置(■)と、接点306A、 306Bが配線パ
ターン346と接続される挿入位置(■)と、クリック
320と凹部332とが係合してインクカートリッジ2
7が保持される挿入位置(■)とが、挿入方向にこの順
で位置するように各結合部の位置や寸法を定めである。
すなわち、操作者がカートリッジ27を挿入したときに
は、まず針314がインク袋340内部に侵入し、さら
に挿入して行(と次に接点306A、 306Bが抵抗
パターン346と接続され、さらに挿入したときに初め
てクリック320と凹部332とが係合するようにしで
ある。なお、本例の場合インクカートリッジ27は廃イ
ンクをも収容するものであるので、位置■において廃イ
ンクバイブ318もインクカートリッジ27内に位置す
るようにするのが望ましい。
以上の位置関係を示すと第18図の如(である。
なお、第18図において■はインクカートリッジ27が
挿入方向で最終的に突き当る位置であり、■から■まで
の範囲がクリック320と凹部332とのガタによって
カートリッジ27が保持位置で動きつる範囲、もしくは
クリック320と凹部332とが係合してからさらに挿
入が行われて、カートリッジ27が挿入部302の最奥
部に突き当るまでの範囲である。
このような位置関係を採らないとすれば、第19図に示
すような不都合が生じることになる。
すなわち、同図(A)に示す関係では、カートリッジ保
持がなされても接点306A、 306Bを介してカー
トリッジに係る情報が読取れないため装置本体の制御部
がカートリッジ未挿入と判断してしまう場合がある。同
図(B)に示す関係ではインク連通に先立って接点接続
がなされるため本体制御部がカートリッジが装着済であ
ると判断して所定の動作を開始し、針314よりインク
供給系に空気が取込まれてしまうおそれがある。同図(
C)の関係でも同様であるし、しかも操作者がクリック
音の確認により挿入動作を中止してしまうとインク連通
が全(得られないことになる。
同図(D)および(E)に示した関係によっても、カー
トリッジ保持がなされているにも拘らずその範囲内で針
314が抜けていたり、接点の接続が不安定に・なる場
合もある。
これに対して、第18図のような関係によれば、インク
連通−接点接続−カートリッジ保持がカートリッジ挿入
時にこの順で行われるため、操作者は単にクリック音等
によってカートリッジで保持を確認しさえすればよい。
また、接点接続に応じて本体制御部が直ちに動作を開始
してもインク供給系に空気が取込まれるような不都合が
生じず、逆に本体制御部の動作中にカートリッジ27が
引抜かれても、インク連通が断たれる前に本体制御部は
これを検知できるので、動作を中止するようにすれば同
様な不都合は生じない。
第20図(A)は以上の構成のさらなる改良に係るもの
で、図示の例では配線パターンを2つに分割し、カート
リッジ挿入方向前側にあるパターンを接点306A−3
06B間を短絡するパターン346A、後側にあるパタ
ーンをインク色、濃度等に応じて定めた抵抗値を有する
抵抗パターン346Bとしである。
第20図(B)はかかる構成においてインク連通がなさ
れる範囲と、接点306A、 306Bがパターン34
6Aと接触する範囲と、同じくパターン346Bとのみ
接触する範囲と、カートリッジが保持されている範囲と
の関係を示す。
ここに、■は上述と同様インク連通がなされる限界の位
置、■はカートリッジ27が保持される限界の位置、■
はカートリッジ27が突き当った最奥部の位置である。
また、@ま接点306A、 306Bがパターン346
Aと接触して短絡される挿入方向手前側の限界の位置、
Oは接点306A、 306Bがパターン346Aから
外れ、パターン346Bとのみ接触してその抵抗値が読
取られる挿入方向手前側の限界位置である。ここで、位
置○よ位置■もしくはその近傍の位置、本例では特にク
リック320と凹部332との係合が外れ、カートリッ
ジ27が抜は易い状態である、カートリッジ挿入方向位
置■の近傍の位置とするのが望ましい。
各位置の関係は図示の通りであり、第X8図の場合と同
様の効果が得られるが、本例では以下のような動作を行
うことによってさらに優れた効果が得られる。
第21図(A)は本例に係る制御系の主要部な示す、こ
こで400は本体制御部であり、第21図(B)の処理
その他装置全体の制御を行うためのCPU、その処理手
順に対応したプログラム等を格納したROMおよび作業
用のRAM等を有したマイクロコンピュータの形態とす
ることができる。410は接点306A、 306B間
の抵抗値を検出する検出器であり、当該抵抗値が“0”
の場合は接点間が上記パターン346Aで短絡されてい
ることを、無限大である場合はインクカートリッジ27
が未装着であることを、所定値の場合はインクカートリ
ッジ27が正しく保持されていることを示すことになる
。420はメツセージ等の表示器、音声等の出力手段あ
るいはそれらの組合せを可とする報知部である。また、
■は各部の動作停止信号である。
第21図(B)は本例の動作手順の一例を示し、本手順
は装置の電源オン時やインクカートリッジ27の交換時
の他、記録動作中の適宜のタイミングで起動することも
できる。
本手順が起動されると、まずステップSlにて抵抗値を
読取る。ここでこれが無限大であるならばカートリッジ
27が装着されていない場合であるのでステップS3に
進み、各部の動作を停止状態に保持し、ステップS5に
て操作者にカートリッジ27の挿入を促す報知を行う。
一方抵抗値が“0”であるならばカートリッジ27が抜
は易い状態であるので、ステップs7に進んで、各部の
動作を停止させた後、ステップs9にて操作者にカート
リッジ27が確実に保持されるようにするための操作を
促す。
さらに、抵抗値が所定値であればカートリッジ27が既
に確実に保持されているので、その抵抗値に対応した当
該カートリッジに係る情報(インク色等)を認識し、こ
れに対応した設定処理を行う(ステップ5ll)。
すなわち、操作者がカートリッジ27を挿入したものの
クリック320と凹部332とが係合するに至らなかっ
た場合や、何らかの要因で係合が外れた場合等において
は、カートリッジ保持が完全でないため、脱落が生じ易
い。このような場合、接点306A、 306Bがパタ
ーン346Aと接続されることにより本体制御部400
はそのカートリッジ27の固有の情報を読取ることがで
きな(なるので、本体側制御部400はそのような事態
を認識し、装置動作をオフとして操作者にカートリッジ
27の確実な挿入動作を促すことができる。従って、装
置からカートリッジ27が脱落してしまうような危険を
未然に操作者に報知できるわけである。
なお、供給インク連通、カートリッジに係る情報の読取
位置およびカートリッジ保持位置について基本的に以上
のような位置関係をもつことができるのであれば、カー
トリッジおよびその挿入部等に関して適宜の構成を採る
ことができるのは勿論である。例えば、カートリッジの
保持は必ずしもクリックと凹部によるものではなくても
よい。
またインクカートリッジに係る情報の読取りについては
電気的なものでな(、例えばこれを光学的なものとする
こともできる。さらに、上側では廃インクをもカートリ
ッジに導入するようにしたが、カートリッジはインク供
給のみ行うものであってもよい。
(その他) なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも
バブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置において優
れた効果をもたらすものである。
かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が達成で
きるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
第4723129号明細書、同第4740796号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好
ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少な(とも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘ
ッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆
動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形
成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により
吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少な
くとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状
とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、
特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、
より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米
国特許第4463359号明細書、同第4345262
号明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組合せ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収す
る開孔な吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59
−138461号公報に基いた構成としても本発明の効
果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態がどのよ
うなものであっても、記録を確実に効率よ(行いつるか
らである。
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対応
した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対し
ても本発明は有効に適用できる。
そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合
せによってその長さを満たす構成や、一体的に形成され
た1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。加
えて、上側のようなシリアルタイプのものでも装置本体
に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置
本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップ
タイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的
に設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた
場合にも本発明は有効である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので、好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子
或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは
別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定し
た記録を行なうために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数について
も、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられ
たものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対
応して複数個数設けられるものであってもよい。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態と
しては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末
として用いられるものの他、リーグ等と組合せた複写装
置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形
態を採るものであってもよい。
なお、本発明は上述のようなインクジェット方式の記録
装置に限られず、例えば複写機に用いられる記録装置に
おいても、その排紙系に拍車が設けられるものであり、
このような記録装置においても本発明は有効である。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、搬送
される記録紙は、拍車ローラによる落ち込み部への押圧
とこの押圧によるプラテンの段差部での曲げによって、
記録ヘッド等に対向する部分は、張力が加わった状態と
なり、この部分での紙浮きは生じない。
この結果、記録ヘッドと記録紙との擦れ等が防止され、
拍車による良好な記録紙搬送が行なわれると共に、擦れ
等による記録紙の汚れや記録ヘッドの破損を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置をそのトップカバーを取外した状態で示す斜視図、 第2図は同じ(トップカバーを装着した状態で示す斜視
図、 第3図および第4図は、本例に係る装置の拍車および拍
車クリーナの詳細な構成例を示す斜視図、 第5図は第3図における拍車ホルダの裏面側から見た断
面図、 第6図(A)および(B)は、それぞれ、本例に係る装
置の拍車の正面図および側面図、 第7図は第6図(A)および(B)に示した拍車の変形
例を示す断面図、 第8図は本例に係る装置の側断面図、 第9図は本発明インクジェット記録装置の他の構成例を
示す側断面図、 第1O図は本発明装置に適用されるキャリッジおよびそ
の周辺の構成例を示す斜視図、 第11図(A)および(B)は、記録ヘッドを取付けた
ときのキャリッジを、ヘッドカバーおよびコネクタスラ
イダを取外した状態で示す側断面図および平面図、 第12図(A)および(B)は、記録ヘッドおよびヘッ
ドカバーを取付けたキャリッジを、コネクタスライダを
取外して示す側断面図および平面図、第13図は記録ヘ
ッドの固定ないし位置決め状態を説明するための説明図
、 第14図(A)、(B)および(C)は、それぞれ、キ
ャリッジをヘッドカバーを開放した状態で示す側断面図
、同じく閉じた状態で示す側断面図、および同じ(閉じ
た状態で示す平面図、 第15図(A)および(B)は、それぞれ本発明に係る
装置のインクカートリッジ装着部の構成例を示す斜視図
および部分断面図、 第16図は本例に係るインクカートリッジの構成例を示
す断面図、 第17図はインクカートリッジと本体側との相互結合を
行う各部を説明するための斜視図、第18図は本例にお
いて結合に係る各部のインクカートリッジ挿入に対する
結合位置の関係を説明するための説明図、 第19図(A)〜(E)は本例のような結合位置関係を
採らない場合に生じる不都合を説明するための説明図、 第20図(A)および(B)は、第17図および第18
図の改良例を示すインクカートリッジの部分拡大図およ
び結合位置関係説明図、 第21図(A)および(B)は、それぞれ、第20図に
示した構成に対する制御系を示すブロック図およびその
動作例を示すフローチャートである。 ・・・記録ヘッド、 ・・・キャリッジ、 ・・・排紙ローラ、 ・・・紙送りローラ、 ・・・記録媒体(記録紙)、 ・・・プラテン、 ・・・コネクタ、 ・・・コネクタ基板、 13  ・・・キャップ、 24  ・・・ポンプ、 27  ・・・インクカートリッジ、 40A、 40B・・・拍車、 41  ・・・拍車クリーナ、 42  ・・・拍車ホルダ、 43  ・・・拍車軸、 50  ・・・サイドフレーム、 51  ・・・トップカバー 120・・・ヘッド配線基板、 126・・・コネクタ、 130・・・ヘッド支持基板、 210・・・キャリッジ本体、 212・・・側方支持板、 214・・・カバー回動ビン、 216・・・カバー留め、 230・・・コネクタスライダ、 232・・・コネクタ、 236・・・カム部、 250・・・ヘッド力バー 262・・・コネクタスライダ移動用突起、302・・
・カートリッジ挿入部、 304・・・接点ホルダ、 306A、 306B・・・接点、 314・・・針、 318・・・廃インクバイブ、 320・・・クリック、 332・・・凹部、 340・・・インク袋、 346、346A、 346B・・・配線パターン。 第2図 第3図 400B 第5図 I 第4 図 (8) (A) 箸6図 第 9 図 第8 図 第10図 ヘッド七フ0110 第11図 (8) 第12図 (B) 第13図 14図(C) 第16図 第18図 第20図(A) ■ [相] @ ■ 第Z図CB)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)記録媒体に記録を行うための記録手段を具えた記録
    装置において、 前記記録手段による記録領域の近傍に段差部を有し、前
    記記録手段に対して当該段差部より遠い部分では落ち込
    み部となる形状のプラテンと、該プラテンの前記落ち込
    み部の側にその一部が入り込んで設けられ、前記記録媒
    体の搬送にかかる拍車ローラと、 を具えたことを特徴とする記録装置。 2)前記記録手段は、電気熱変換素子が発生する熱エネ
    ルギーによりインク中に気泡を発生させ、該気泡の膨張
    、収縮に伴なってインク滴を吐出するインクジェット方
    式であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
JP33614789A 1989-10-27 1989-12-25 記録装置 Expired - Lifetime JP2868556B2 (ja)

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US07/603,946 US5291224A (en) 1989-10-27 1990-10-26 Sheet feeding apparatus using pairs of spur rollers
DE69027651T DE69027651T2 (de) 1989-10-27 1990-10-26 Papierzufuhrvorrichtung
EP90120612A EP0424968B1 (en) 1989-10-27 1990-10-26 Sheet feeding apparatus
US08/154,565 US5636929A (en) 1989-10-27 1993-11-19 Sheet feeding apparatus having multiple rotary members and cleaning members

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114967385A (zh) * 2022-06-30 2022-08-30 联想图像(山东)科技有限公司 打印机、复印机及其踢纸机构

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