JPH03141832A - エンジンの圧縮比可変装置 - Google Patents

エンジンの圧縮比可変装置

Info

Publication number
JPH03141832A
JPH03141832A JP27844989A JP27844989A JPH03141832A JP H03141832 A JPH03141832 A JP H03141832A JP 27844989 A JP27844989 A JP 27844989A JP 27844989 A JP27844989 A JP 27844989A JP H03141832 A JPH03141832 A JP H03141832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
control valve
compression ratio
piston
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27844989A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuharu Takanami
高波 克治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP27844989A priority Critical patent/JPH03141832A/ja
Publication of JPH03141832A publication Critical patent/JPH03141832A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン等
の往復動エンジンに利用し得るエンジンの圧縮比可変装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来、エンジンの圧縮比を可変にする装置としては、種
々の機構が開示されている。例えば、内側ピストンとこ
の内側ピストンに案内される外側ピストンとの間に制御
室を設けると共に、ピストンピン、連接棒、及びクラン
クピンに前記制御室へ通じる油通路を形成し、前記制御
室への油圧の供給を制御することにより、圧縮高さhを
調節可能にしたものがある(例えば、特開平1−125
527号公報参照)。
該エンジンの圧縮比可変装置の原理について、第7図(
A)、第7図(B)、第8図(A)及び第8図(B)を
参照して説明する。
エンジンの圧縮比は、ピストン2が下死点にある時の圧
縮前の燃焼室の容積■。とピストン2が上死点にある時
の圧縮後の燃焼室の容積V、の比率であるから、圧縮比
を変更する乙こは、これらの容積のいずれか一方の容積
又は両方の容積を変えることにより変化する。
まず、第7図(A)及び第7図(B)に示すように、下
死点におけるシリンダへ・7ド3の下面とピストン2の
へノド上面との間の長さを16、上死点におけるシリン
ダヘッド3の下面とピストン2のヘッド上面との間の長
さを11、ピストン2が下死点にある時のシリンダ1で
形成される燃焼室の容積を■。、ピストン2が上死点に
ある時の燃焼室の容積を■1とすれば、iJ1常時の圧
縮比V。/ V + は、 ■。/V+ =eo /1+  ’−”””(1)で表
される。
一方、第8図(A)及び第8図([3)に示すように、
制御室35に油圧を供給することにより、ピストン2の
圧縮高さがαだけ大きくなった場合、下死点におけるシ
リンダヘッド3の下面とピストン2のヘッド上面との間
の長さは10−α、上死点におけるシリンダヘッド3の
下面とピストン2のヘッド上面との間の長さはl、−α
となり、下死点における燃焼室の容積をV2、上死点に
おける燃焼室の容積を■3とすれば、圧縮比V、 /V
、は、 Vt /V3 ” <lo −a> / (1+ −a
>= (7!o zl+ )(x−α/ I2o )/
<n−α/11) = (V。/v、 ) X (7!−α/2゜)/(1
−α/1l)−・−(2) ただし、 (lCl/1o ) / (ff  LX/12. )
 >1となり、通常時の圧縮比V O/ V lよりも
大きくなる。
上記のように、ピストン2の圧縮高さを変化させること
により、エンジンの圧縮比を変化させることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の原理を実用化するには解決すべき
問題点が幾つかある。例えば、ピストンを内側ピストン
と外側ピストンの二重構造にしたり、油圧を制御室に供
給する油通路にはいつくかの逆止弁等を設ける構造にし
なければならないため、エンジン自体の構造が複雑化し
、可動部分に当たるピストンの重量を軽くすること力(
困難である。また、制御室へ供給される油圧は、クラン
クビン、連接棒、ピストンピンに形成された油通路を通
って供給されるが、これらの回転部品を通して油圧でピ
ストンの圧縮高さを精度良く調節することは極めて困難
である。上記のように、ピストンの圧縮高さを変化させ
ることにより、エンジンの圧縮比を変化させることは現
実には非常に困難を伴うことである。
この発明の目的は、上記の課題を解決することであり、
ピストンの圧縮高さを変化させることと実質的に同一の
ことを、ピストンの圧縮高さを変化させずに実現できな
いかとの観点から、ピストンの圧縮高さの壜加分は、ピ
ストンの無効ストロークにほかならない点に着目し、ピ
ストンの圧縮行程の初期において無効ストロークを発生
させ、圧縮前の容積を減少させることにより、圧縮比を
変化させ、しかも無駄な圧縮仕事を避けることができる
エンジンの圧縮比可変装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記の目的を達成するために、次のように
構成されている。即ち、この発明は、吸気バルブ、排気
バルブとは別に設けた制御バルブ、エンジンの作動状態
を検出するセンサー、前記制御バルブを開閉作動させる
バルブ作動装置、及び前記センサーの検出信号が所定の
設定値以上の検出値に応答して前記制御バルブを圧縮行
程の開始時に開放し且つ圧縮行程の途中で閉鎖するよう
に前記バルブ作動装置を制御するコントローラを有する
エンジンの圧縮比可変装置に関する。
また、このエンジンの圧縮比可変装置において、前記バ
ルブ作動装置は、前記制御バルブのバルブステム上端部
に摺動自在に設けたバルブピストン前記バルブピストン
と前記バルブステム上端部の間に形成した油圧室、前記
コントローラの指令を受けて前記油圧室に油圧を供給す
るアクチュエータ、及び前記油圧室への油圧供給に応答
して前記バルブピストンに当接して前記制御バルブを作
動するカムを有するものである。
或いは、このエンジンの圧縮比可変装置において、前記
バルブ作動装置は、前記制御バルブを電fR力で作動す
る電(Rバルブ駆動装置で構成したものである。
〔作用〕
この発明によるエンジンの圧縮比可変装置は、上記のよ
うに構成されているので、次のように作用する。即ち、
このエンジンの圧縮比可変装置は、エンジンの作動状態
としてエンジン回転数、エンジン負荷、クランク角等の
各情報であり、これらの情報を回転センサー、負荷セン
サー、位置センサー等の各センサーで検出し、該検出信
号即ち各情報の信号をコントローラの比較手段に入力し
、該比較手段はその検出値と予め設定しておいた設定値
とを比較判断し、検出値が設定値よりも小さければ、制
御バルブは閉弁状態を維持し、圧縮比は一定である。し
かしながら、各センサーからの検出値が設定値よりも大
きければ、該比較手段はコントローラの演算手段へ信号
を発する。該演算手段は制御バルブの作動タイミングを
演算し、バルブ作動装置に対して制御バルブの開弁時期
及び閉弁時期の指令を発する。該指令信号がバルブ作動
装置に入力されると、バルブ作動装置は、圧縮行程の下
死点即ち開始時点で制御バルブを開き、ピストンが上昇
して所定距離を移動した後に閉弁する制御が行われる。
上記のように、圧縮行程においてピストンが所定距離を
移動する間は、制御バルブの開弁状態は維持されている
ので、吸入空気はほとんど圧縮されず、ピストンは無効
ストロークを生しる。ピストンが所定距離移動後に制御
バルブは閉じて、初めて吸入空気の実質的な圧縮が開始
される。従って、制御バルブが閉じて圧縮し始める瞬間
の容積が圧縮前の容積となるので、圧縮比は小さくなる
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この発明によるエンジンの圧縮
比可変装置の実施例について説明する。
第1図は、この発明によるエンジンの圧縮比可変装置を
示す概略図である。シリンダ1内にはピストン2が往復
運動可能に配置されている。シリンダヘッド3には、吸
入バルブ4、排気バルブ5及び制御バルブ6が設けられ
ている。吸入バルブ(及び排気バルブ5は従来の動弁i
措によって開閉作動が行われるものであり、また、制御
バルブ6は別に設けられたバルブ作動装置25によって
開閉作動される。このバルブ作動装!25はコントロー
ラ15からの指令によって作動される。このエンジンの
圧縮比可変装置において、制御バルブ6は、通常は閉弁
状態を維持している。エンジンからの情報即ちエンジン
の作動状態を検出するセンサー19としては、第2図に
示すように、エンジン回転を検出する回転センサー20
.fi料供給量或いはアクセルペダル踏込量によるエン
ジン負荷を検出する負荷センサー21、クランク角を検
出する位置センサー27等があり、各検出値はコントロ
ーラ15に入力される。コントローラ15は、各検出信
号を受けて該検出信号に応答して制御バルブ6の開閉タ
イごング、開弁時間、ハルブスFローク等を演算し、そ
れに応してバルブ作動装置25に指令を発する。コント
ローラ15からの作動信号に基づいて、バルブ作動装置
25は制御バルブ6を開閉作動する。
この発明によるエンジンの圧縮比可変装置について、圧
縮比が変化する原理について、第6図(A)、第6図(
B)及び第6図(C)を参照して、詳細に説明する。
第6図(A)はピストン2が下死点に位置し、制御バル
ブ6が開弁状態となった時の図である。
下死点における燃焼室の容積をVO%下死点に右けるシ
リンダヘッド2の下面とピストン2のピストンヘッド上
面までの長さを10とする。この状態でピストン2が圧
縮行程が開始すると、制御バルブ6が開弁しているため
、吸入空気が制御パップ6を通して排出され、吸入空気
はほとんど圧iされない。即ち、ピストン2は無効スト
ローク■生じる。その圧縮行程の途中で制御バルブ6は
■弁状態から閉弁状態に作動される。
第6図の(B)は制御バルブ6が閉じた時のも態を示す
図である。この時の燃焼室の容積をV2、シリンダヘッ
ド2の下面とピストン2のピストンヘッド上面までの長
さを7!2、クランクのBa長さをAとする。クランク
角θは、下死点からに角度である。制御バルブ6が閉弁
しているので、この状態からピストン2が上昇するに従
って、シリンダ】内即ち燃焼室のガスが圧縮されること
になる。従って、圧縮前の容積はv2となる。
第6図の(C)は、ピストン2が上死点に達した時の制
御バルブ6の状態を示す図である。この状態における容
積をVI、シリンダヘッド2の下面とピストン2のピス
トンヘッド上面までの長さをl、とする。
以上の点から、圧縮比V*/V+は、 Vt  / VI  = l z  / l +=  
Cl1o  −A  (1−cosθ)  )  #1
ここで、2 A−1t o   l Iであるがら、A
ζ10/2と近似することができる。
従って、圧縮比Vz/Vrは、 Vz /V+ #C1a   (No /2)X (1
−c o sθ))z!+ −(jl!o /+2+ ) x (1+cosθ)/
2= (Vo /V+ )X (1+cosθ)/2・
・−−〜−一(3) 但し、 (1−1−cosθ)/2≦1で表される。
上記式(3)から明らかなように、制御バルブ6を作動
させた場合の圧縮比は、通常時の圧縮比よりも小さくな
る。また、制御バルブ6を開弁状態にしている時間が長
いほど圧縮比は小さくなる。
このように、制御バルブ6を開弁して燃焼室内のガスを
所定時間だけ燃焼室の外部へ逃がしてやり、圧縮前の吸
入空気を減らすことによって、圧縮比を変化させること
ができる。
第2図は、この発明によるエンジンの圧縮比可変glの
一実施例を示す説明図である。
このエンジンの圧縮比可変装置において、この実施例に
おけるバルブ作動gW25は、バルブピストン10、油
圧室11、アクチュエータ、カムシャフト13及びカム
面14とから成る。また、制御バルブ6のバルブフェー
ス7は、シリンダヘッド3のボートに設置されたバルブ
シート8に離脱又は当接することにより開閉状頓を具現
する。
制御バルブ6はバルブスプリング9のばねカによって通
常時は開弁状態になっている。制御バルブ6の上端部に
は摺動自在にバルブピストン1oが設けられており、制
御バルブ6とバルブピストン10との間に油圧室11が
形成されている。バルブピストン10の頂面12にはカ
ムシャフト13が隣接して配置されていて、通常時はカ
ムシャフト13のカム面14は頂面12に当接しないが
、アクチュエータ26!!こよって油圧室11に油圧が
供給されると、バルブピストン10が上昇して、カムシ
ャフト13のカム面14が角度θ(開弁角)の範囲内で
頂面12に当接する。カムシャフト13のカム面14と
頂面12との当接開始点がピストンの圧縮行程の下死点
にほぼ一致するように、カム面■4は配置されている。
コントローラ15は比較手段22、設定器23、及び演
算手段24から成る。回転センサー2oはエンジンの出
力軸に対して設けられ、エンジンの回転数を検出して該
検出値をコントローラ15の比較手段22に入力する。
また、位置センサー27はクランク角を検出して該検出
値を比較手段22に人力する。
また、負荷センサー21は、エンジン負荷を検出して同
様に該検出値を比較手段22に入力する。
この負荷センサー21は、例えば、燃料噴射装置の噴射
ノズル・からエンジンへ供給される燃料噴射量を検出す
るか、或いは、アクセルペダルの踏込量を検出すること
によって検出できるものである。
比較手段22には、エンジン回転数及びエンジン負荷の
値を設定するための設定器23が設けられていて、各セ
ンサーから入力された各検出値を各設定値と比較し、検
出値が設市植L/l)−に〃〜す・時のみ演算手段24
に信号を送信する。該演算手段24は、制御バルブ6の
開閉タイミング、バルブ開弁期間、バルブリフト量等を
演算し、バルブ作動装置25に対して制御バルブ6の開
弁時期、閉弁時期等の各信号に対応して指令を発する。
該信号が入力されると、バルブ作動装置25は、圧縮行
程の下死点即ち開始時で制御バルブを開弁し、ピストン
が上昇して所定距離を移動した後に閉弁するように制御
される。
次に、第2図の圧縮比可変装置の作動について説明する
0回転センサー20、位置センサー27及び負荷センサ
ー21によって検出された各検出値は、コントローラ1
5の比較手段22に入力される。比較手段22はその検
出値と予め設定しておいた設定値とを比較し、検出値が
設定値よりも小さければ、比較手段22から演算手段2
4へ信号を発せられないので、制御バルブ6の油圧室1
1に油圧が供給されず、制御バルブ6は閉弁状態を維持
する。従って、この場合は圧縮比は一定である。これに
対して、検出値が設定値よりも太きければ、該比較手段
22は演算手段24へ信号を発する。該演算手段24は
検出値の大きさに応じて制御バルブ6の開閉タイミング
、バルブリフト量、開閉時間等を演算し、該演算結果を
油圧供給量、供給時期等に換算して、バルブ作動装置2
5としてのアクチュエータに対して作動信号を発する。
該信号を受けて、上記アクチュエータは油圧室11に油
圧を供給し、バルブピストン10が上昇する。これによ
り、回転しているカムシャフト13のカム面i4は、位
置センサー27による検出信号即ち圧縮行程のほぼ下死
点でバルブピストン10の頂面12に当接し、制御バル
ブ6が開弁し、次いで、カムシャフト13が開弁角θだ
け回動した後に、カム面14が頂面12から離脱して制
御バルブ6は閉弁する。そして、検出値が所定値より小
さくなるまで、制御バルブ6の開閉動作は繰り返し行な
われる。
また、制御バルブ6の開弁角θは、検出値の大きさによ
って変わる0例えば、エンジン回転数が高ければ高いほ
ど、圧縮比を下げる必要があるので、圧縮行程における
無効ストロークの割合を大きくする必要がある。このた
めには、開弁角θを大きくしなければならない、開弁角
θの算出方法は、具体的には、例えば、エンジンの一定
以上の回転数に対して回転数ごとに望ましい圧縮比を予
めデータとしてメモリしておき、検出したエンジン回転
数から対応する圧縮比を見つけ、この圧縮比を得るのに
必要な無効ストロークの長さを計算し、圧縮行程の長さ
と無効ストロークの長さの比から開弁角θを算出すれば
よい。開弁角θと油圧供給量との関係は、第3図(A)
及び第3図(B)に示すように、油圧の供給量が少ない
時には、開弁角はθ1であるが、油圧の供給量が多い場
合には、バルブピストン10の頂面12がカムシャフト
13に対してより接近するので、カム面14が頂面12
に当接する角度範囲、即ち、開弁角θも大きくなって、
θっとなる。このように、開弁角θは油圧供給量を変え
ることにより、調節することができる。
第4図は、この発明による圧縮比可変装置の別の実施例
について示した概略図である。この実施例では、バルブ
作動装置25として電磁バルブ駆動装置30を用いた例
である。
電磁バルブ駆動装置30については、該電磁バルブ駆動
装置30の作動の原理について説明するものであり、制
御バルブ6の上端部に固定された可動子31と、該可動
子31に設けられた可動子コイル32と、可動子31の
下方に対向して配置され、シリンダヘッド3に固定され
た固定子33と該固定子33に設けられた固定子コイル
34とを有する。制御バルブ6のバルブフェース7は、
シリンダヘット3のポートに設置されたバルブシート8
に離脱又は当接することにより開閉する。
制御バルブ6はバルブスプリング9のばね力によって通
常時は閉弁しており、電磁バルブ駆動装置30に通電す
ることにより制御バルブ6は開弁する。エンジンの出力
軸には回転センサー20が設けられ、エンジンの回転数
の検出値が比較手段22に入力される。また、クランク
角を検出する位置センサー27はピストンの上死点位置
(又は下死点でもよい〉を検出し、その検出信号は演算
手段24に入力される。バルブ作動装置25としての電
磁バルブ駆動装置30には、制it’llハルプロを開
閉するためのオン・オフ信号が演算手段24から人力さ
れる。
このエンジンの圧縮比可変装置の作動について、第5図
のフローチャートを参照して説明する。まず、回転セン
サー20によってエンジンの回転数Nを検出する(ステ
ップ40)。検出された検出値Nがコントローラ15の
比較手段22に入力され、比較手段22においてその検
出値Nと予め設定しておいた設定値N1とを比較判断す
る(ステップ41)。検出値Nが設定値N、よりち小さ
い場合には、比較手段22から?!5算手段24へ信号
が送信されないので、電磁バルブ駆動装置30は通電さ
れず、制御バルブ6は閉弁状態を雑持したままである(
ステップ45)。従って、この場合は圧縮比は、通常の
圧縮比であり、一定の圧縮比である。
ステップ41において、エンジン回転が上昇し、回転セ
ンサー20からの回転数Nが設定値N、よりも大きいと
判断した場合には、比較手段22から演算手段24へ信
号が送信されると共に、位置センサー27によって検出
されたクランク角即ちピストンの上死点位置を演算手段
24が読み込む(ステップ42)。該演算手段24は検
出値の大きさに応して制御バルブ6の開閉タイ宅ング、
バルブストローク、バルブ開弁期間等を演算する(ステ
ップ43)。該演算手段24は、バルブ作動装置25と
しての電磁バルブ駆動装置30に対して信号を送信して
指令を発する。該指令信号を受けて、電磁バルブ駆動装
置30は制御バルブ6を開弁作動する。即ち、可動子コ
イル32及び固定子コイル34に通電し、固定子33が
可動子31を吸引し、制御バルブ6はバルブスプリング
9のばね力に抗して開き、所定時間経過後、電(Rバル
ブ駆動装置30の各コイルへの通電が遮断され、制御バ
ルブ6はバルブスプリング9のばね力で閉弁する(ステ
ップ44)。また、クランク角を検出する位置センサー
27からの信号によりML (fiバルブ駆動装置30
へのJ電はピストンの圧縮行程における下死点即ち開妬
点で行われる。演算手段の回転数Nが設定値N、よりも
小さくなるまで上記ステップ40〜ステツプ44を操り
返し、設定値N、より小さくなると、制御バルブ6の作
動を停止する(ステップ45)。
(発明の効果〕 この発明によるエンジンの圧縮比可変装置は、上記のよ
うに構成されているので、次のような特有の効果を有す
る。
時に、ディーゼルエンジンでは、高回転領域における圧
縮比が高い場合、圧縮に要する抵抗力が地太し、高回転
、高出力にすることが困難となる。
しかし、この発明によるエンジンの圧縮比可変装置によ
れば、エンジン回転数が高くなった時に圧縮比を小さく
することができるので、この発明は高回転、高出力を得
るうえで極めて有効である。
また、シリンダ内の圧力が極端に高くなることを避ける
ことができるので、エンジンの強度上の安全を確保する
ことができる。
更に、エンジンの圧縮比可変装置について、例えば、上
死点付近で開弁する方法も考えられるが、その場合には
圧縮仕事を完全に行った後であり、エネルギーの無駄を
生じることになる。これに対して、この発明によるエン
ジンの圧縮比可変Vtlは、制御バルブの開閉時期とし
て、ピストンの圧縮行程の上死点近傍即ち開始時点で開
弁するものであり、ピストンが所定距離上昇した時点で
閉弁するので、制御バルブの開いている時期にはほとん
ど圧縮仕事は行われず、エネルギーの損失が発生せず、
燃費の向上を図ることができる。しかも、制御バルブが
開く時期は圧縮初めであるから、制御バルブを開くため
の作動力は小さくて済み、バルブ作動装置に負荷がかか
らないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるエンジンの圧縮比可変装置の概
略図、第2図はこの発明によるエンジンの圧縮比可変装
置の一実施例を示す説明図、第3図(A)及び第3図(
B)は第2図のバルブ作動装置における開弁角と油圧供
給量との関係を示す説明図、第4図はこの発明によるエ
ンジンの圧縮比可変装置の別の実施例を示す説明図、第
5図は第4図の圧縮比可変装置の作動を説明するフロー
チャート、第6図(A〉、第6図(B)及び第6図(C
)はこの発明における圧縮比を変化させる原理を示す説
明図、並びに第7図(A)と第7図(B)及び第8図(
A)と第8図(B)は従来の圧縮比可変装置の構造及び
作動を説明する概略図である。 1−一一−−−−シリンダ、2−−−−−ピストン、3
−−−−シリンダヘッド、4−−−−一吸気バルブ、5
−・−排気バルブ、6−・−制御バルブ、10−−−−
バルブピストン、11−・−−−−一油圧室、12・−
−−−−・頂面、13−・−・−・カムシャフト、−1
4−−一カム面、15・・・・−・コントローラ、19
−・・−・センサー、20−−−m=・一回転センサー
、21・・・−負荷センサー、22−−−−・比較手段
、24−−−−・演算手段、25−・−・−・バルブ作
動装置、26−・−・アクチエエータ、27・・・−・
−・位置センサー、30電磁バルブ駆動装置。 第 図 第 図 ( ) 第 図 ( ) 第 図 第 6 図(A) 第 図(B) 第 図 ( ) 第 図 ( ) 第 図 ( ) 第 図 ( )

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)吸気バルブ、排気バルブとは別に設けた制御バル
    ブ、エンジンの作動状態を検出するセンサー、前記制御
    バルブを開閉作動させるバルブ作動装置、及び前記セン
    サーの検出信号が所定の設定値以上の検出値に応答して
    前記制御バルブを圧縮行程の開始時に開放し且つ圧縮行
    程の途中で閉鎖するように前記バルブ作動装置を制御す
    るコントローラを有するエンジンの圧縮比可変装置。
  2. (2)前記バルブ作動装置は、前記制御バルブのバルブ
    ステム上端部に摺動自在に設けたバルブピストン、前記
    バルブピストンと前記バルブステム上端部の間に形成し
    た油圧室、前記コントローラの指令を受けて前記油圧室
    に油圧を供給するアクチュエータ、及び前記油圧室への
    油圧供給に応答して前記バルブピストンに当接して前記
    制御バルブを作動するカムを有する請求項1に記載のエ
    ンジンの圧縮比可変装置。
  3. (3)前記バルブ作動装置は、前記制御バルブを電磁力
    で作動する電磁バルブ駆動装置である請求項1に記載の
    エンジンの圧縮比可変装置。
JP27844989A 1989-10-27 1989-10-27 エンジンの圧縮比可変装置 Pending JPH03141832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27844989A JPH03141832A (ja) 1989-10-27 1989-10-27 エンジンの圧縮比可変装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27844989A JPH03141832A (ja) 1989-10-27 1989-10-27 エンジンの圧縮比可変装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03141832A true JPH03141832A (ja) 1991-06-17

Family

ID=17597495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27844989A Pending JPH03141832A (ja) 1989-10-27 1989-10-27 エンジンの圧縮比可変装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03141832A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4108454A1 (de) * 1990-04-21 1991-10-24 Usui Kokusai Sangyo Kk Viertaktmotor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4108454A1 (de) * 1990-04-21 1991-10-24 Usui Kokusai Sangyo Kk Viertaktmotor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1369567B1 (en) System and method for controlling operation of a Otto-Miller engine
US5619965A (en) Camless engines with compression release braking
KR0179077B1 (ko) 내연기관의 밸브 구동장치
US5050543A (en) Valve control system for internal combustion engine
US5007382A (en) Cycle changeable engine
US20030213447A1 (en) Engine valve actuation system and method
EP1472439B1 (en) Engine valve actuator providing miller cycle benefits
JP2004036613A (ja) 弁駆動用の電子制御式油圧システムおよび油圧流体の動作条件変化を補償するための手段を有する内燃エンジン
US6655349B1 (en) System for controlling a variable valve actuation system
JPH02294524A (ja) 2サイクル断熱エンジンの制御装置
EP1607593B1 (en) Exhaust valve drive control method and device
US6668773B2 (en) System and method for calibrating variable actuation system
EP0156996B1 (en) Engine valve timing control system
AU2004314703B2 (en) System and method for preventing piston-valve collision on a non-freewheeling internal combustion engine
JPH03141832A (ja) エンジンの圧縮比可変装置
US7506625B2 (en) Method and apparatus for controlling engine valve timing
US20090217894A1 (en) method of braking an actuator piston, and a pneumatic actuator
JPH0263084B2 (ja)
KR910000667B1 (ko) 포핏 밸브용 유압식 작동기구
US7100552B2 (en) Control system and method for variable valve actuation system
WO2004094792A2 (en) Methods of controlling a camless engine to prevent interference between valves and pistons
JPS603436A (ja) 排気ブレ−キシステム
JP2841473B2 (ja) エンジンの電磁バルブ制御装置
JPH0754563Y2 (ja) 内燃エンジンの動弁装置
JPH0311121A (ja) エンジンの電磁バルブ制御装置