JPH03130544A - トラクション制御装置 - Google Patents

トラクション制御装置

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Publication number
JPH03130544A
JPH03130544A JP13474990A JP13474990A JPH03130544A JP H03130544 A JPH03130544 A JP H03130544A JP 13474990 A JP13474990 A JP 13474990A JP 13474990 A JP13474990 A JP 13474990A JP H03130544 A JPH03130544 A JP H03130544A
Authority
JP
Japan
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limit
drive torque
torque
wheel speed
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP13474990A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Hara
光雄 原
Shigeru Kamio
茂 神尾
Katsuya Maeda
前田 克哉
Tomoaki Abe
知明 安部
Mitsunori Takao
高尾 光則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE4021810A priority patent/DE4021810B4/de
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Publication of JPH03130544A publication Critical patent/JPH03130544A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エンジンの駆動トルクを制御して加速スリッ
プを防止するトラクション制御装置に関するものである
〔従来の技術〕
従来、発進時や加速時等に発生する加速スリップを防止
するトラクション制御装置として、走行路の路面状態を
検出し、検出された路面状態に応じて車両が加速スリッ
プを発生する限界駆動トルクを設定し、トルクセンサで
検出される車両の駆動トルクが設定された限界駆動トル
クを越えないようにエンジンを制御して、加速スリップ
を防止する装置が提案されている(例えば、特開昭61
−135945号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前述のような装置においては路面状態をワイ
パーの駆動信号や運転者のスイッチ信号に応じて、予め
設定されている値が限界駆動トルクとして設定される。
しかしながら、限界駆動トルクは路面状態に応じてそれ
ぞれ異なるため最適な限界駆動トルクが設定できない。
また、トルクセンサの検出精度が悪いため、実際の駆動
トルクが精度良く検出できない。
したがって、駆動トルクが過剰となり加速スリップが発
生したり、駆動トルクが不足して加速性が悪化したりす
るという問題点がある。
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは精度良く加速スリップ
が防止できるトラクション制御装置を提イ具することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明は第1図に示すように、車両のスリップ状
態を検出するスリップ状態検出手段と、前記スリップ状
態に応じて限界駆動トルクを更新する限界駆動トルク更
新手段と、 前記限界駆動トルクに応じて限界スロットル開度を設定
する限界スロットル開度設定手段と、アクセルペダルの
踏み込み開度を検出する踏み込み開度検出手段と、 前記踏み込み開度が前記限界スロットル開度より小さい
時、前記限界駆動トルクの更新を禁止する禁止手段と、 前記車両の駆動トルクが前記限界駆動トルク以下となる
ようにエンジンを制御するエンジン制御手段と を備えるトラクション制御装置を要旨としている。
〔作用〕
以上の構成により、スリップ状態検出手段で検出される
車両のスリップ状態に応じて、限界駆動トルク更新手段
により限界駆動トルクが更新される。そして、限界スロ
ットル開度設定手段により更新された限界駆動トルクに
応じた限界スロットル開度が設定される。また、アクセ
ル開度検出手段で検出されるアクセルペダルの踏み込み
開度が限界スロットル開度より小さい時、禁止手段によ
り限界駆動トルクの更新が禁止される。
そして、エンジン制御手段により車両の駆動トルクが限
界駆動トルク以下となるようにエンジンが制御される。
〔実施例〕
本発明をオートマチック車に適用した一実施例について
図面に基づいて説明する。
第2図は本実施例の構成図である。■はエンジンであり
、このエンジンlからのエンジントルクETは、トルク
コンバータ(トルコン)2、電子制御式変速機3、プロ
ペラシャフト4、ディファレンシャルギヤ5、アクスル
シャフト6a、6bにより駆動トルクDTに変換されて
駆動輪7a。
7bに伝達される。8a、8b、8c、8dは車輪速セ
ンサであり、8a、8bは駆動輪7a、7bの車輪速(
駆動輪速)VL、VRを検出する駆動輪速センサであり
、8c、8dは従動輪7c。
7dの車輪速(従動輪速)VL”+vR′を検出する従
動輪速センサである。
また、電子制御式変速機3は、電子制御式変速機制御装
置(ECT)9からのシフトポジション信号SPに応じ
て所定のギア位置に制御される。
また、エンジン1へは吸気管10から吸入空気が供給さ
れる。供給される吸入空気量は、アクチュエータ11に
より制御されるスロットル弁I2で調節される。
13はエンジンlの回転数Neを検出する回転数センサ
であり、14は運転者のアクセルペダル15の踏み込み
開度(アクセル開度)AAを検出するアクセルセンサで
ある。
さらに、16はトラクション制御用の電子制御装置(E
CtJ)であり、前述の各種センサからの信号を人力し
、これらの入力信号に応じてスロットル弁12の制@f
JTAを演算し、この制御量TAに応じた制御信号Vを
アクチュエータ11へ出力する。第3図はECUl 6
の構成図であり、演算手段としてセントラル・プロセッ
シング・ユニ・ント(CPU)16a、記憶手段として
リード・オンリ・メモリ(ROM) l 6 b、ラン
ダム・アクセス・メモリ(RAM)16 Cを備えてい
る。
RAM16cは、イグニッションキーが開放状態になっ
ても記憶内容が保持されるバックアップRAM16c’
を備えている。さらに、アナログ信号をディジタル信号
に変換するアナログ・ディジタル・コンバータ(A/D
)16 d、前述の各種センサからの信号を入力し、制
御信号V等を出力するための入出力ボート(Ilo)1
6eと、これらを相互に接続するバス16fにより構成
されている。
また、17は点火時期制御装置(ESA)であり、エン
ジン状態に応じて点火時期を制御する。
18は燃料噴射制御装置(EFI)であり、エンジン状
態に応じて供給する燃料を制御する。
次に、CPU16aで処理されるトラクション制御につ
いて、第4図に示すフローチャートに基づいて説明する
まず、ステップ100にて各種センサからの信号(左・
右駆動輪速VL、Vえ、左・右従動輪速V L  + 
 VR’ 、シフトポジション信号SP、回転数Ne、
アクセル開度AA等)を読み込む。
続くステップ101〜ステツプ103で駆動輪速■6と
目標駆動輪速■、との偏差Veにより、車両のスリップ
状態を検出する。まず、ステップ101により駆動輪速
■4及び車体速■。を算出する。例えば、本実施例では
駆動輪速■4としては左・右駆動輪速V、、V、のうち
大きい方の車輪速が設定され、車体速V0としては左・
右従動輪速”L’ +  ”l  のうち大きい方の車
輪速が設定される。次にステップ102で目標車輪速V
1を設定する。ここで、目標駆動輪速vLとは車両が通
常の走行または良好な加速を行うのに必要な、即ち余剰
スリップが発生しない状態における所定のスリップ率S
(例えば、本実施例では0.02(2%))で走行する
場合の駆動輪速のことであって、この目標駆動輪速■、
はそのときの車体速V0に基づいて設定される。一般に
、スリップ率Sは駆動輪速V。
と車体速■。とから次式により定着層されている。
s= (va−vo)/va よって、目標駆動輪速vtを開式に代入すると、S−(
Vt−V、)/vc の関係が成り立つ。
したがって、目標駆動輪速V、は次式で設定される。
V、=V0/ (1−3) さらに、加速性等を考慮して目標駆動輪速■、の下限値
に対してガード処理を行う。例えば、本実施例では目標
駆動輪速■、が(Vo+ 1 ) km/ hより小さ
い時は、目標駆動輪速■、を(■。+1)km/hに設
定する。
次に、ステップ103にて目標駆動輪速V、と駆動輪速
■4との偏差V、(=Vt  Va)を算出する。ここ
で、同じ駆動トルクが与えられても路面状態が滑りやす
い場合には、偏差V1は大きくなる。即ち、偏差V、に
より走行路面の路面状態を推定することができる。
次に、ステップ104〜ステツプ107で速度偏差v0
に応じて駆動輪7a、7bの加速スリップが発生ししな
い限界の駆動トルクである限界駆動トルクを検出する。
まず、ステップ104で駆動輪7a、7bのスリップ状
態を検出する。ここで、偏差■。が正ならば駆動輪7a
、7bはスリップしていない、即ち前述した余剰スリッ
プが発生していない状態であると判断し、逆に負ならば
駆動輪7a、7bはスリップしている、即ち余剰スリッ
プが発生している状態であると判断する。
ステップ104で偏差■。が負、即ち余剰スリップが発
生している場合は、ステップ106にて後述するごとく
限界駆動トルクDT、、、をそのときの偏差V0に応じ
た量だけ下げる。また、ステップ104で偏差V、が正
、即ち余剰スリップが発生していない場合は、少なくと
も駆動トルクを上昇させることは可能である。しかし、
運転者が本当に加速したい意志があるのかわからないの
で、次のステップ105が設けである。ステップ105
では、アクセル開度AAが後述する限界スロットル開度
TA、、、未満ならば、車両は運転者の意志に従った状
態で走行していて、現在の駆動トルクDTで運転者の意
志が満足されていると判断して、ステップ106〜10
9における限界駆動トルクDT、、、の更新を禁止する
。一方、アクセル開度AAが限界スロットル開度TA、
、、以上の場合は、運転者が加速したいという要求をし
ているにもかかわらず、エンジントルクETが抑制され
すぎている状態なので、ステップ106に進み、限界駆
動トルクDT、、、をそのときの偏差Veに応じた量だ
け増加させる。
ここで、ステップ106による限界駆動トルクDT□8
は、本実施例では次式により更新する。
D Taax 4−D Tssx +K L X V 
eここで、KLは定数である。
上式により、運転者に加速の意志があるにもかかわらず
駆動輪7a、7bに余剰スリップが発生していない場合
(V2≦O)には、偏差VeO値に応じて限界駆動トル
クDT、、、は増加するように更新される。また、駆動
輪7a、7bに余剰スリップが発生している場合(Ve
to)には、偏差Veの値に応じて限界駆動トルクDT
、、xは減少するように更新される。
そして、ステップ107にてステップ106で更新され
た限界駆動トルクDT□8に対してガード処理を行う。
このカード処理は、偏差Veの値に応じて限界駆動トル
クDT、、、が更新されるため、駆動輪7a、7bに余
剰スリップが発生していない状態では限界駆動トルクD
7□つは大きな値に更新されて行き、暴走する危険性が
あるという理由で行う。つまり、限界駆動トルクDT、
、。
が限界駆動トルク上限値以上の時は限界駆動トルク上限
値に、また、限界駆動トルクDT、□が限界駆動トルク
下限値以下の時は限界駆動トルク下限値に限界駆動トル
クDT、、、を再設定する。
ステップ110で駆動トルクが駆動トルクDT、、X以
下で走行するようにエンジンlを制御するために、限界
駆動トルクDT、□を限界エンジントルクET、、、に
変換する。
ステップ110における処理を第5図に示すフローチャ
ートに基づいて説明する。
ステップ200〜ステツプ209で左・右アクスルシャ
フト6a、6bの回転数Nt、N*からトルコン出力回
転数N8を求める。まず、ステップ200で次式により
左アクスルシャフト6aの回転数Ntと右アクスルシャ
フト6bの回転数Nえとを次式にて算出する。
NL=VL/πR N R=V * /πR ここで、Rは車輪の直径である。
続くステップ201で次式によりプロペラシャフト4の
回転数N、を算出する。
NP =KllX (NLXNR) /2ここで、KD
はデフ比である。
次に、ステップ202〜ステツプ208でECT9から
出力されるシフトポジション信号SPに応した電子制御
式変速機3の変速比に0をセットする。まず、ステップ
202でシフトポジション信号SPが1ならばステップ
203で変速比K。
に1速の変速比Glをセットする。次に、ステップ20
4でシフトポジション信号SPが2ならばステップ20
5で変速比に、にて2速の変速比G2をセットする。そ
して、ステップ206でシフトポジション信号SPが3
ならばステップ206で変速比に6に3速の変速比G、
をセットする。シフトポジション信号SPが上記のいず
れでもない時は、ステップ208で変速比KGに4速の
変速比G4をセットする。ここで、変速比にはG、<C
;2 <Gz <Gaの関係がある。
そして、ステップ209にてトルコン出力回転数N0を
求める。例えばトルコン出力回転数N0は、変速比Kc
 とステップ201で求められたプロペラシャフト回転
数N、とにより次式により求めることができる。
N、=KGXNP 即ち、変速比に、が大きいほど(高速ギアはど)トルコ
ン出力回転数N0に対するプロペラシャフト回転数N、
は大きくなる。
次に、ステップ210〜ステツプ213でトルコントル
ク比tを求める。トルコントルク比tとトルコン回転数
比eとの間には第6図に示すような特性がある。第6図
から明らかなように、トルコントルク比tはトルコン回
転数比eがカップリング回転数比eo(約0.8)を境
にして特性が変化している。これは、トルコン回転数比
eが小さい時はトルクコンバータ状態であり、トルコン
回転数eに対するトルコントルク比tは次式で表わされ
る。
eに こで、toはトルコン回転数比eが0の時のトルコント
ルク比tであり、2.0〜2.4程度である。
また、トルコン回転数比eがカップリング回転数比00
以上の時はカップリング状態となり、トルコントルク比
は1となる。
前述の特性を考慮して、ステップ210にてトルコン回
転数比eを次式により求める。
e−N、/N。
次に、ステップ211でトルコン回転数比eがカップリ
ング回転数比00以上か否かを判定する。
ここで、トルコン回転数eがカップリング回転数比e 
o以上の時は、ステップ212でトルコントルク比りを
1に設定する。また、ステップ211にてトルコン回転
数比eがカップリング回転数比e、以下の時はステップ
213で第(1)式よりトルコントルク比りを求める。
そして、ステップ214にて限界駆動トルクDT□8に
対応した限界エンジントルクET、□を求める。
ここで、電子制御式変速機3におけるトルク比は変速比
に、であり、ディファレンシャルギア5におけるトルク
比はデフ比に0である。したがって、限界駆動トルクD
T、□に対応した限界エンジントルクET□8は次式に
より求めることができる。
E T−ax =D Tm−x/ (Ko−Kc ・t
 )再び第4図に戻り、ステップ109でステップ10
8で求めた限界エンジントルクET、、Xをバックアッ
プRAM16C’に記憶する。
以下のステップ110〜ステツプ114で車両の駆動ト
ルクが限界駆動トルクDTヵ、X以下で制御されるよう
にスロットル弁12の目標開度(目標スロットル開度)
TAを設定する。まず、ステップ110で限界エンジン
トルクETo、と回転数Neとから限界スロットル開度
TA□8を設定する。限界スロットル開度TA、□の設
定方法としては、例えば、本実施例では予めROM 1
6 bに限界エンジントルクETIIllKと回転数N
eとからなる、第7図に示すような特性の限界スロット
ル開度TA□8のテーブルを記憶しておき、逐次限界エ
ンジントルクET□、と回転数Neとに応じてテーブル
から限界スロットル開度TA□8を読み出すようにして
いる。
ステップ111で、ステップ110で設定された限界ス
ロットル開度TA、、、とアクセル開度AAとを比較す
る。ここで、アクセル開度AAが限界スロットル開度T
A□工よりも大きい時は、ステップ112で目標スロッ
トル開度TAを限界スロットル開度TA□8に設定する
。また、ステップ111でアクセル開度AAが限界スロ
ットル開度TA、、、よりも小さい時は、ステップ11
3で目標スロットル開度TAをアクセル開度AAに設定
する。
そして、ステップ114でステップ112またはステッ
プ113で設定した目標スロットル開度TAに対応した
制御信号Vをアクチュエータ11へ出力してスロットル
弁12を目標スロットル開度TAに制御する。
第8図は前記実施例のタイムチャートである。
駆動輪速Vdが目標駆動輪速V、より大きい場合(第8
図(d)中の時刻t1〜t2)、即ち偏差Veが負の値
の時は、限界駆動トルクDT□X(第8図(切)は偏差
Veの値に応じて減少する。また、駆動輪速v4が目標
駆動輪速■、より小さい場合、即ち偏差Veが正の値の
場合でかつアクセル開度AAが最大スロットル開度TA
maxより大きい場合(第8図(d)中の時刻L4〜t
5.t6〜j7)は、限界駆動トルクDToXは偏差V
eの値に応じて増加する。さらに、駆動輪速V6と目標
駆動輪速■、とが等しい場合(第8図(d)中の時刻t
2〜t3.t5〜t6)、即ち偏差VeがOの場合また
は、駆動輪速V4が目標駆動輪速V、より小さい場合、
即ち偏差Veが正の値の場合でかつアクセル開度AAが
最大スロットル開度TAmaxより小さい場合(第8図
(d)中の時刻L3〜tl)は、限界駆動トルクDT□
、の更新が禁止され、前回の制御タイミングで更新され
た限界駆動トルクDT□8が保持される。
そして、前述のようにして更新された限界駆動トルクD
T、、、に応じてスロットル開度AAを制御するため、
駆動輪速■4は目標駆動輪速■、に収束する。この時の
限界駆動トルクDT□8が、その時の路面状態において
車両が所望のスリップ率Sで走行するための限界駆動ト
ルクDT、、、である。したがって、走行中に急加速を
しても、車両は限界駆動トルクDT、、、で制御される
ため加速スリップを起こさずに走行する。また、限界駆
動トルクDT、、、に対応した限界エンジントルクET
oえがバックアップRAM16c’に記憶されているた
め、エンジンを一旦停止した後の発進時においても、車
両がその時に置かれた路面状態に応じて更新された限界
エンジントルクET□。
で制御されるため、はじめから全く加速スリップを起こ
さずに発進することができる。したがって、実際にスリ
ップが発生するのを検出してからトルクを抑制する従来
のシステムと比べて、はるかに優れたものとなる。
また、前述のようにして求まった限界駆動トルクDT□
8に応じて限界スロットル開度TAを求め、このスロッ
トル開度TAを超えないようにスロットル弁を制御する
ため、車輪の駆動トルクが限界駆動トルクを超えないよ
うにエンジン側で予め出力が抑制されることになる。し
たがって、精度の悪い駆動トルクセンサを使わずに、限
界駆動トルクに応じてエンジンを制御できるから、制御
精度が向上する。
また、駆動輪センサ8a、8bおよび従動輪センサ8c
、8dは、制動時の車輪ロックを防止するスキッド制御
袋fi(ESC)と共用できるため、コストダウンとな
る。
前記実施例においては、更新された限界駆動トルクDT
n+axをバックアップRAM16c’に記憶し、発進
時にも前回の制御タイミングで更新された限界駆動トル
クDTmaxに応じてエンジン1の駆動トルクを制御す
るようにしているが、第2の実施例として、第9図のフ
ローチャートに示すように発進時の限界駆動トルクDT
n+axは予め設定されROM 16 b等に記憶され
ている所定値DToとしてもよい。
第9図のフローチャートに基づいて第2の実施例を説明
する。まず、ステップ101で前記実施例と同様に駆動
輪速Vd、車体速vOを算出し、ステップ120へ進む
。ステップ120では駆動輪速Vdより駆動輪の状態を
検出する。駆動輪速VdがOでない場合、即ち走行中で
ある場合はステップ102へ進み、第4図に示すステッ
プ102以降の処理を行う。また、駆動輪速VdがOで
ある場合、即ち停止中である場合はステップ121へ進
む。ステップ121では所定値DTOを限界駆動トルク
DTmaxとして設定する。そして、ステップ108へ
進み、第4図に示すステップ108以降の処理を行う。
ここで、所定値DTOとしては例えば、本実施例では以
下のようにして設定される値とする。
今、所定(!! D T Oは圧雪路(路面の摩擦係数
μ=0.3〜0.4)において10%以下の坂道で発進
可能な限界駆動トルクDTmaxとする。坂道(斜度θ
)で発進するためには駆動トルクDTが次の不等式を満
足していればよい。
W−sinθ<DT< (u/2) ・W−cosθこ
こで、Wは車両の重量である。また、10%以下の坂道
を想定しているため、θは十分小さいためsin θζ
θ、 cos θξlと近イ以でき、μ=0゜3〜0.
4であるため、前述の不等式は以下のようになる。
0.1W<DT<0.15W よって、圧雪路において10%以下の坂道で発進可能で
あるような所定値DTOとしては、車両の重量Wの10
〜15%の値とすればよい。
このように、発進時の限界駆動トルクDTma×の初期
値として予め低く設定された所定値TDOとすることで
、停車中に路面状態が変化して走行中に設定された限界
駆動トルクDTmaxが変化したとしても、加速スリッ
プを発生することなく発進することができる。
なお、第4図ステップ101における駆動輪速v6の算
出において、本実施例では左・右駆動輪速VL、V11
の大きい方を駆動輪速V4と設定したが、左・右駆動輪
速VL、V、の平均値を駆動輪速■、としてもよい。
また、第1O図に示すように、駆動輪速センサ8a、8
bの代わりにプロペラシャフト回転数検出センサ12を
設けて、プロペラシャフト回転数N、を検出し、このプ
ロペラシャフト回転数NPに応じて駆動輪速vdを求め
るようにしても本発明に適用可能である。この場合、第
6図ステップ200、ステップ201を省略し、デフ比
に、を1と設定すればよい。
さらに、本実施例ではトラクション制御量の学習値の記
憶にあたり、限界エンジントルクET、、。
をバックアップRAM16c’に記憶するようにしてい
るが、限界駆動トルクDT、、、を学習値として記憶す
るようにしてもよい。
また、変速比Kcが連続的に変化するような変速機に対
しては、変速比に6に対応する計算式、または変速比に
6に対応する特性のテーブルをROM16bに記憶して
おけばよい。
また、前記実施例では第4図のステップ102にて、目
標駆動輪速■、を左・右従動輪速■。
v、1′から算出される車体速■。とスリップ率Sとに
応じてVt=V。/(1−3)により設定しているが、
目標駆動輪速■、をVt =V、 X (1+3)によ
り設定するようにしてもよい。また、単に車体速■。に
所定値(目標スリップ速度■。
例えば、lkm/h 〜2km/h)を加算した値を目
標駆動輪速■、としてもよい。
さらに、前記実施例ではエンジントルクを調節する手段
として、スロットル弁を限界エンジントルクに応じて設
定される限界スロットル開度で調節しているが、限界エ
ンジントルクに応じて目標空燃比を設定して、この設定
した目標空燃比でエンジンへ供給する燃料量を制御して
、エンジントルクを調節するようにしても、本発明に適
応可能である。また、限界エンジントルクに応じて点火
時期と設定してエンジントルクを調節するようにしても
よい。
〔発明の効果〕
以上詳述したように本発明においては、限界駆動トルク
設定手段で車両が所望のスリップ状態で走行するための
駆動トルクの限界値(限界駆動トルク)がスリップ状態
に応じて更新される。さらに、禁止手段でアクセルペダ
ルの踏み込み開度が限界駆動トルクに対応するスロット
ル開度より小さい場合、即ち車両が運転者の意志に従っ
た状態で走行していて、現在の駆動トルクで運転者の意
志が満足されている場合は、限界駆動トルク更新手段に
より限界駆動トルクの更新が禁止される。
よって、走行中の路面状態に応じた限界駆動トルクが更
新され、駆動トルクが前述のようにして更新される限界
駆動トルクを越えないようにエンジンが制御される。
したがって、精度良く加速スリップを防止することがで
きるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はクレーム対応図、第2図は本発明をオートマチ
ック車に適用した一実施例の構成図、第3図は前記実施
例におけるトラクション制御用の電子制御装置の構成図
、第4図、第5図は前記実施例の作動説明に供するフロ
ーチャート、第6図はトルコン回転数比eとトルコント
ルク比tとの特性図、第7図は回転数Neにおけるスロ
ットル開度AAとエンジントルクETとの特性図、第8
図は前記実施例の作動説明に供するタイムチャート、第
9図は他の実施例の作動説明に供するフローチャト、第
10図は他の実施例の構成図である。 1・・・エンジン、3・・・電子制御式変速機、5・・
・ディファレンシャルギア、8a、8b・・・駆動輪速
センサ、8c、8d・・・従動輪速センサ、11・・・
アクチュエータ 12・・・スロットル弁、14・・・
アクセルセンサ、16・・・ECU。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車両のスリップ状態を検出するスリップ状態検出
    手段と、 前記スリップ状態に応じて限界駆動トルクを更新する限
    界駆動トルク更新手段と、 前記限界駆動トルクに応じて限界スロットル開度を設定
    する限界スロットル開度設定手段と、アクセルペダルの
    踏み込み開度を検出する踏み込み開度検出手段と、 前記踏み込み開度が前記限界スロットル開度より小さい
    時、前記限界駆動トルクの更新を禁止する禁止手段と、 前記車両の駆動トルクが前記限界駆動トルク以下となる
    ようにエンジンを制御するエンジン制御手段と を備えることを特徴とするトラクション制御装置。
  2. (2)前記エンジン制御手段は、 前記限界スロットル開度と前記アクセル開度との小さい
    方の開度でスロットル弁を制御するスロットル制御手段 を備えることを特徴とする請求項(1)記載のトラクシ
    ョン制御装置。
  3. (3)前記スリップ状態検出手段は、 前記車両の駆動輪速を検出する駆動輪速検出手段と、 前記車両の従動輪速を検出する従動輪速検出手段と を備えることを特徴とする請求項(1)または(2)に
    記載のトラクション制御装置。
  4. (4)前記限界駆動トルク更新手段は、 前記車両がスリップしている時は前記限界駆動トルクを
    下げ、前記車両がスリップしていない時には前記限界駆
    動トルクを上げるように逐次前記限界駆動トルクを更新
    する第1の目標駆動トルク更新手段と を備えることを特徴とする請求項(1)ないし(3)の
    いずれかに記載のトラクション制御装置。
  5. (5)前記限界駆動トルク設定手段は、 前記従動輪速に応じて前記車両が所定のスリップ率で走
    行した場合の目標駆動輪速を算出する目標駆動輪速算出
    手段と 前記駆動輪速が前記限界駆動輪速より大きい時は前記限
    界駆動トルクを下げ、前記駆動輪速が前記目標駆動輪速
    より小さい時は前記限界駆動トルクを上げるように逐次
    前記限界駆動トルクを更新する第2の目標駆動トルク更
    新手段と を備えることを特徴とする請求項(1)ないし(4)の
    いずれかに記載のトラクション制御装置。
  6. (6)前記第2の目標駆動トルク更新手段は、前記目標
    駆動輪速と前記駆動輪速との偏差に比例した量だけ前記
    目標駆動トルクを増減させる目標駆動トルク増減手段を
    を備えることを特徴とする請求項(1)ないし(5)の
    いずれかに記載のトラクション制御装置。
  7. (7)前記限界スロットル開度設定手段は、前記エンジ
    ンの回転数を検出する回転数検出手段と、 前記車両の変速比を検出する変速比検出手段と、前記限
    界駆動トルクを前記変速比に応じて限界エンジントルク
    に変換する変換手段と、 前記回転数と前記限界エンジントルクとに応じて設定す
    ることを特徴とする請求項(1)ないし(6)のいずれ
    かに記載のトラクション制御装置。
  8. (8)前記限界駆動トルク更新手段は、 前記限界駆動トルクを前記エンジン停止後も記憶し、制
    御開始時の初期値とする記憶手段を備えることを特徴と
    する請求項(1)ないし(7)のいずれかに記載のトラ
    クション制御装置。
  9. (9)前記限界駆動トルク更新手段は、 前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、 前記車両の停止状態が検出された時、前記限界駆動トル
    クを予め記憶されている所定値に設定する限界駆動トル
    ク設定手段と を備えることを特徴とする請求項(1)ないし(7)の
    いずれかに記載のトラクション制御装置。
  10. (10)前記限界駆動トルク設定手段は、 予め摩擦係数が0.3〜0.4の路面圧雪路を想定した
    場合の限界駆動トルクを前記所定値として記憶すること
    を特徴とする請求項(9)記載のトラクション制御装置
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