JPH03125077A - ピストンリング - Google Patents
ピストンリングInfo
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- JPH03125077A JPH03125077A JP26186689A JP26186689A JPH03125077A JP H03125077 A JPH03125077 A JP H03125077A JP 26186689 A JP26186689 A JP 26186689A JP 26186689 A JP26186689 A JP 26186689A JP H03125077 A JPH03125077 A JP H03125077A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はピストンリングに係り、特に摺動面の耐摩耗性
に優れると共に、合口部分の耐熱性にも優れるピストン
リングに関する。
に優れると共に、合口部分の耐熱性にも優れるピストン
リングに関する。
[従来の技術]
ディーゼルエンジン等の内燃機関のピストンリングは、
その外周面がシリンダライナと摺動して摩耗を受けるこ
とから、耐摩耗性向上の目的で、該外周の摺動面にセラ
ミックスや金属の溶射材層が形成されたものが近年使用
されるようになってきている。
その外周面がシリンダライナと摺動して摩耗を受けるこ
とから、耐摩耗性向上の目的で、該外周の摺動面にセラ
ミックスや金属の溶射材層が形成されたものが近年使用
されるようになってきている。
この溶射材料には十分な耐摩耗性を発揮し得るように、
一般に高硬度材料が使用されている。そして、高硬度材
料は通常脆く、変形能が少ないことから、特に端部にお
いて欠は落ち易いため、第4図(a)及び(b)に示す
ように、ピストンリング10の上下の端縁部foa、1
0bを残して溶射材層11を形成した構造のものが用い
られている。なお、第4図(b)は同(a)のB−B線
断面図である。このようなピストンリング10であれば
、溶射材層11は#4縁部10a、10bの母材12で
保護されるため、端部の欠は落ちが防止される0図中、
13は合口である。
一般に高硬度材料が使用されている。そして、高硬度材
料は通常脆く、変形能が少ないことから、特に端部にお
いて欠は落ち易いため、第4図(a)及び(b)に示す
ように、ピストンリング10の上下の端縁部foa、1
0bを残して溶射材層11を形成した構造のものが用い
られている。なお、第4図(b)は同(a)のB−B線
断面図である。このようなピストンリング10であれば
、溶射材層11は#4縁部10a、10bの母材12で
保護されるため、端部の欠は落ちが防止される0図中、
13は合口である。
このようなピストンリング10は、第5図(a)〜(C
)に示す如く、まず、ピストンリングの母材12に上下
の端縁部10a、10bを残して溝加工を行なって溝1
4を形成しく第5図(a))、次いで、この溝14に溶
射を施して溶射材層11を形成しく第5図(b))、そ
の後、この溶射材層11の表面を仕上げ加工して製造さ
れる(第5図(C))。
)に示す如く、まず、ピストンリングの母材12に上下
の端縁部10a、10bを残して溝加工を行なって溝1
4を形成しく第5図(a))、次いで、この溝14に溶
射を施して溶射材層11を形成しく第5図(b))、そ
の後、この溶射材層11の表面を仕上げ加工して製造さ
れる(第5図(C))。
[発明が解決しようとする課題]
ところで、第6図に示す如く、ピストンリングlOは、
合口13の部分を高温度のガスが通過するため、この合
口13の近傍が局所的に加熱される。このため、第4図
に示すような従来のピストンリング10では、この合口
13の部分において、溶射材層11が、第7図に示す如
く欠は落ちるという問題点があった。なお、第7図にお
いて15は欠損部を示す、特に燃焼室に近い上部に位置
するピストンリングでは、合口部への超高温ガス流の通
過により、このような溶射材層の欠は落ち現象が起こり
易い。
合口13の部分を高温度のガスが通過するため、この合
口13の近傍が局所的に加熱される。このため、第4図
に示すような従来のピストンリング10では、この合口
13の部分において、溶射材層11が、第7図に示す如
く欠は落ちるという問題点があった。なお、第7図にお
いて15は欠損部を示す、特に燃焼室に近い上部に位置
するピストンリングでは、合口部への超高温ガス流の通
過により、このような溶射材層の欠は落ち現象が起こり
易い。
溶射材層の欠は落ちが生じ、外周の摺動面が破損したピ
ストンリングでは、リングのシール性能が損なわれ、シ
リンダライチを傷付けるなどの不具合が生じる。
ストンリングでは、リングのシール性能が損なわれ、シ
リンダライチを傷付けるなどの不具合が生じる。
本発明は従来のピストンリングの問題点である、合口部
の溶射材層の欠は落ちを防止したピストンリングを提供
することを目的とする。
の溶射材層の欠は落ちを防止したピストンリングを提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
本発明のピストンリングは、外周の摺動面に耐摩耗性材
料の溶射材層を形成してなるピストンリングにおいて、
該耐摩耗性材料の溶射材層はピストンリングの合口部分
の端面から後退して設けられており、合口部分の端面と
耐摩耗性材料の溶射材層の端部との間の部分には耐熱性
材料の溶射材層又はピストンリングの母材が配置されて
いることを特徴とする。
料の溶射材層を形成してなるピストンリングにおいて、
該耐摩耗性材料の溶射材層はピストンリングの合口部分
の端面から後退して設けられており、合口部分の端面と
耐摩耗性材料の溶射材層の端部との間の部分には耐熱性
材料の溶射材層又はピストンリングの母材が配置されて
いることを特徴とする。
[作用]
本発明のピストンリングにおいては、耐摩耗性材料の溶
射材層はピストンリングの合口部分の端面から後退して
設けられており、合口の端面と耐摩耗性材料の溶射材層
の端部との間の部分には耐熱性材料の溶射材層又はピス
トンリングの母材が配置されている。このため、ピスト
ンリングの合口を通過する高温ガス流が直接耐摩耗性材
料の溶射材層に触れることはなく、耐摩耗性材料の溶射
材層は合口の端面と耐摩耗性材料の溶射材層の端部との
間に配置された耐熱性材料の溶射材層又はピストンリン
グの母材により保護されるので、合口付近の耐摩耗性材
料の溶射材層の欠は落ちは防止される。
射材層はピストンリングの合口部分の端面から後退して
設けられており、合口の端面と耐摩耗性材料の溶射材層
の端部との間の部分には耐熱性材料の溶射材層又はピス
トンリングの母材が配置されている。このため、ピスト
ンリングの合口を通過する高温ガス流が直接耐摩耗性材
料の溶射材層に触れることはなく、耐摩耗性材料の溶射
材層は合口の端面と耐摩耗性材料の溶射材層の端部との
間に配置された耐熱性材料の溶射材層又はピストンリン
グの母材により保護されるので、合口付近の耐摩耗性材
料の溶射材層の欠は落ちは防止される。
即ち、耐熱性材料の溶射材層は耐熱性に優れ、変形能が
大きいことから、このような材料で合口部分の端縁を構
成することにより、高温ガス流の通過による合口@縁の
損傷は防止される。また、ピストンリングの母材も通常
耐熱性に優れ、変形能が大ぎいことから、ピストンリン
グの母材で合口部分の端縁を構成することにより、高温
ガス流の通過による合口端縁の損傷は防止される。
大きいことから、このような材料で合口部分の端縁を構
成することにより、高温ガス流の通過による合口@縁の
損傷は防止される。また、ピストンリングの母材も通常
耐熱性に優れ、変形能が大ぎいことから、ピストンリン
グの母材で合口部分の端縁を構成することにより、高温
ガス流の通過による合口端縁の損傷は防止される。
[実施例]
以下に図面を参照して本発明の実施例について詳細に説
明する。
明する。
第1図(a)は本発明のピストンリングの一実施例を示
す要部拡大斜視図、第1図(b)は溶射前の状態を示す
拡大斜視図、第2図は他の実施例を示す要部の拡大斜視
図、第3図(a)は別の実施例を示す要部の拡大斜視図
、第3図(b)は第3図(a)のB−B線に沿う断面図
である。
す要部拡大斜視図、第1図(b)は溶射前の状態を示す
拡大斜視図、第2図は他の実施例を示す要部の拡大斜視
図、第3図(a)は別の実施例を示す要部の拡大斜視図
、第3図(b)は第3図(a)のB−B線に沿う断面図
である。
第1図に示すピストンリング1は、耐摩耗性材料の溶射
材層2がピストンリング1の合口部分3の端面3a、3
bから後退して設けられており、合口部分3の端面3a
、°3bと耐摩耗性材料の溶射材層2の端部2a、2b
との間の部分はピストンリング1の母材4で構成されて
いるものである。
材層2がピストンリング1の合口部分3の端面3a、3
bから後退して設けられており、合口部分3の端面3a
、°3bと耐摩耗性材料の溶射材層2の端部2a、2b
との間の部分はピストンリング1の母材4で構成されて
いるものである。
このようなピストンリング1は、耐摩耗性材料の溶射材
層2を形成するための溝加工に際し、第1図(b)に示
す如く、合口部分3の端縁部3A、3Bを残して溝5を
形成し、合口部分3の端縁部3A、3Bはピストンリン
グの母材4で構成されるようにする。そして、形成され
た溝5に耐摩耗性材料を溶射して仕上げ加工することに
より容易に製造することができる。
層2を形成するための溝加工に際し、第1図(b)に示
す如く、合口部分3の端縁部3A、3Bを残して溝5を
形成し、合口部分3の端縁部3A、3Bはピストンリン
グの母材4で構成されるようにする。そして、形成され
た溝5に耐摩耗性材料を溶射して仕上げ加工することに
より容易に製造することができる。
第2図に示すピストンリングIAは、耐摩耗性材料の溶
射材層2がピストンリングIAの合口部分3の端面3a
、3bから後退して設けられており、合口部分3の端面
3a、3bと耐摩耗性材料の溶射材層2の端部2a、2
bとの間の部分は耐熱性材料の溶射材層6で構成されて
いるものである。
射材層2がピストンリングIAの合口部分3の端面3a
、3bから後退して設けられており、合口部分3の端面
3a、3bと耐摩耗性材料の溶射材層2の端部2a、2
bとの間の部分は耐熱性材料の溶射材層6で構成されて
いるものである。
このようなピストンリングIAは、従来と同様にピスト
ンリングの全外周にわたって溝加工した後、合口部分3
の@縁部分を残して耐摩耗性材料を溶射し、その後、耐
熱性材料を残る合口部分3の端縁部分の溝に溶射するこ
とにより、或いは、耐熱性材料の溶射材層を合口部分3
の端縁部分の溝に形成した後、その他の溝部分に耐摩耗
性材料を溶射することにより、容易に製造することがで
きる。
ンリングの全外周にわたって溝加工した後、合口部分3
の@縁部分を残して耐摩耗性材料を溶射し、その後、耐
熱性材料を残る合口部分3の端縁部分の溝に溶射するこ
とにより、或いは、耐熱性材料の溶射材層を合口部分3
の端縁部分の溝に形成した後、その他の溝部分に耐摩耗
性材料を溶射することにより、容易に製造することがで
きる。
第3図(a)、(b)に示すピストンリングIBは、第
2図に示すピストンリングにおいて、耐熱性材料として
ボンドコート材を適用したものである。即ち、通常の溶
射方法においては、被溶射面に予めボンドコートと称す
る下地材料を溶射し、その上に目的とする溶射材料を溶
射する。このボンドコート材が耐熱性に優れ、変形能の
大きいものであれば、当然このボンドコート材を、第2
図における耐熱性材料として利用することができる。
2図に示すピストンリングにおいて、耐熱性材料として
ボンドコート材を適用したものである。即ち、通常の溶
射方法においては、被溶射面に予めボンドコートと称す
る下地材料を溶射し、その上に目的とする溶射材料を溶
射する。このボンドコート材が耐熱性に優れ、変形能の
大きいものであれば、当然このボンドコート材を、第2
図における耐熱性材料として利用することができる。
このようなピストンリングIBは、従来と同様にピスト
ンリングの全外周にわたって溝加工した後、形成された
溝5にボンドコート材の下地層7Aを形成すると共に、
合口部分3の端縁部分の溝はボンドコート材の溶射材F
i7を形成する。次いで、下地層フA上に耐摩耗性材料
の溶射材層2を形成することにより容易に製造すること
ができる。
ンリングの全外周にわたって溝加工した後、形成された
溝5にボンドコート材の下地層7Aを形成すると共に、
合口部分3の端縁部分の溝はボンドコート材の溶射材F
i7を形成する。次いで、下地層フA上に耐摩耗性材料
の溶射材層2を形成することにより容易に製造すること
ができる。
第1図(a)に示すピストンリングでは、第1図(b)
に示すように、合口部分3の端縁部3A、3Bを歿して
溝5を形成する必要があり、このような溝加工は通常の
旋磐では不可能で、高度な制御機構を僅えるNC9g等
を用いて加工する必要があることから、加工コストが高
くつく。
に示すように、合口部分3の端縁部3A、3Bを歿して
溝5を形成する必要があり、このような溝加工は通常の
旋磐では不可能で、高度な制御機構を僅えるNC9g等
を用いて加工する必要があることから、加工コストが高
くつく。
これに対して、第2図に示すピストンリングIAでは、
溝加工は従来と同様にピストンリングの全外周にわたっ
て行なうことができ、溝加工に要する費用が少なくて済
むという利点がある。また、第3図に示すピストンリン
グIBでは、耐熱性材料の溶射工程を別途設ける必要が
なく、工程が簡略化されるという利点がある。
溝加工は従来と同様にピストンリングの全外周にわたっ
て行なうことができ、溝加工に要する費用が少なくて済
むという利点がある。また、第3図に示すピストンリン
グIBでは、耐熱性材料の溶射工程を別途設ける必要が
なく、工程が簡略化されるという利点がある。
なお、本発明において、耐熱性材料の溶射材層又は母材
を配置する、合口部分の端面と耐摩耗性材料の溶射材層
の端部との間の幅(第1図〜第3図におけるWI)には
特に制限はなく、ピストンリングの大きさや耐摩耗性材
料の材質、ピストンリングの使用箇所等に応じて適宜決
定されるが、通常の場合、合口部分3の使用中の幅W2
が1〜2mmである場合、WIは5〜10mm程度とさ
れる。
を配置する、合口部分の端面と耐摩耗性材料の溶射材層
の端部との間の幅(第1図〜第3図におけるWI)には
特に制限はなく、ピストンリングの大きさや耐摩耗性材
料の材質、ピストンリングの使用箇所等に応じて適宜決
定されるが、通常の場合、合口部分3の使用中の幅W2
が1〜2mmである場合、WIは5〜10mm程度とさ
れる。
また、溶射剤層2.6.7を形成する溝5の深さは、通
常の場合0.2〜0゜5mm程度とされ、溝5のピスト
ンリング軸方向の長さはピストンリングの高さの70〜
90%程度とされる。
常の場合0.2〜0゜5mm程度とされ、溝5のピスト
ンリング軸方向の長さはピストンリングの高さの70〜
90%程度とされる。
本発明のピストンリングにおいて、母材4の材質として
は特に制限はないが、各種の鋳鉄、nt14、−殻構造
用炭素鋼、銅合金、焼結合金等が用いられる。また、耐
摩耗性材料としては、A 11203、W C% Cr
203、Z r O2等のセラミック材料及びこれ等
に金属を加えたサーメットが用いられ、耐熱性材料とし
ては、Cr、Co、Ni、Mo% Fe等の金属又はW
C,AJ220s等のセラミック材料、或いはこれらの
複合材料が用いられる。更に、耐熱性のボンドコート材
としては、N1CrAj2Y。
は特に制限はないが、各種の鋳鉄、nt14、−殻構造
用炭素鋼、銅合金、焼結合金等が用いられる。また、耐
摩耗性材料としては、A 11203、W C% Cr
203、Z r O2等のセラミック材料及びこれ等
に金属を加えたサーメットが用いられ、耐熱性材料とし
ては、Cr、Co、Ni、Mo% Fe等の金属又はW
C,AJ220s等のセラミック材料、或いはこれらの
複合材料が用いられる。更に、耐熱性のボンドコート材
としては、N1CrAj2Y。
CoCrAj2Y、N1CoCrAjZY。
CoNlCrAJZY% FeCrAiY。
NiCr%Mo及びこれらの複合材料等が用いられる。
以下に実験例について説明する。
実験例1
第1図〜第4図に示すピストンリングN001〜N00
4を下記仕様にて製造した。なお、ピストンリングの大
きさはいずれも外径30cm、内径27.9cm、高さ
0.6cm、合口部分の幅0.1cmであり、母材は鋳
鉄製である。また、溝の深さは0.4mm、溝のピスト
ンリング軸方向の長さは0.5cmとした。
4を下記仕様にて製造した。なお、ピストンリングの大
きさはいずれも外径30cm、内径27.9cm、高さ
0.6cm、合口部分の幅0.1cmであり、母材は鋳
鉄製である。また、溝の深さは0.4mm、溝のピスト
ンリング軸方向の長さは0.5cmとした。
ピストンリングNo、1 (第1図に示すピストンリ
ング) 合口部分にW、=0.5cmの母材を残して溝加工し、
溝にCr20s −Mo複合材料の耐摩耗性材料の溶射
材層を形成した。
ング) 合口部分にW、=0.5cmの母材を残して溝加工し、
溝にCr20s −Mo複合材料の耐摩耗性材料の溶射
材層を形成した。
ピストンリングNo、2(第2図に示すピストンリング
) ピストンリング全周にわたって溝加工し、w、=o、5
cmの部分に耐熱性材料としてNiCr合金を溶射し、
その他の部分にCr2O5−Mo複合材料の耐摩耗性材
料の溶射材層を形成した。
) ピストンリング全周にわたって溝加工し、w、=o、5
cmの部分に耐熱性材料としてNiCr合金を溶射し、
その他の部分にCr2O5−Mo複合材料の耐摩耗性材
料の溶射材層を形成した。
ピストンリングNo、3 (第3図に示すピストンリン
グ) ピストンリング全周にわたフて溝加工し、Wl =0.
5cmの部分にはボンドコート材(NiCrAuY)を
表面にまで溶射し、その他の部分にCrCr20s−複
合材料の耐摩耗性材料の溶射材層を形成した。
グ) ピストンリング全周にわたフて溝加工し、Wl =0.
5cmの部分にはボンドコート材(NiCrAuY)を
表面にまで溶射し、その他の部分にCrCr20s−複
合材料の耐摩耗性材料の溶射材層を形成した。
ピストンリングNo、4(第4図に示すピストンリング
) ピストンリング全周にわたって溝加工し、Cr203−
Mo複合材料の耐摩耗性材料の溶射材層を形成した。
) ピストンリング全周にわたって溝加工し、Cr203−
Mo複合材料の耐摩耗性材料の溶射材層を形成した。
各々のピストンリングNo、1〜4を実験用4サイクル
デイーゼル機関に実使用し、耐摩耗性材料の溶射材層の
欠は落ちの有無を調べ、結果を第1表に示した。
デイーゼル機関に実使用し、耐摩耗性材料の溶射材層の
欠は落ちの有無を調べ、結果を第1表に示した。
第1表
[発明の効果]
以上詳述した通り、本発明のピストンリングでは、耐熱
性材料の溶射材層又はピストンリングの母材で合口部分
の端縁が構成され耐摩耗性材料の溶射材層はこれにより
保護されているため、高温ガス流の通過による合口端縁
の耐摩耗性材料の溶射材層の損傷は防止される。
性材料の溶射材層又はピストンリングの母材で合口部分
の端縁が構成され耐摩耗性材料の溶射材層はこれにより
保護されているため、高温ガス流の通過による合口端縁
の耐摩耗性材料の溶射材層の損傷は防止される。
このため、本発明によれば、外周面の摺動面の耐摩耗性
に優れると共に、耐熱性にも優れ、耐久性の高い著しく
長寿命のピストンリングが提供される。
に優れると共に、耐熱性にも優れ、耐久性の高い著しく
長寿命のピストンリングが提供される。
第1図(a)は本発明のピストンリングの一実施例を示
す要部の拡大斜視図、第1図(b)は溶射前の状態を示
す拡大斜視図、第2図は本発明のピストンリングの他の
実施例を示す要部の拡大斜視図、第3図(a)は別の実
施例を示す要部の拡大斜視図、第3図(b)は第3図(
a)のB−B線に沿う断面図、第4図(a)は従来のピ
ストンリングの斜視図、第4図(b)は第4図(a)の
B−B線に沿う断面の拡大図、第5図は製造手順を示す
断面図、第6図は第4図(a)の要部拡大図、第7図は
耐摩耗性材料の溶射材層の欠は落ちを示す拡大斜視図で
ある。 1、IA、IB・・・ピストンリング、2・・・耐摩耗
性材料の溶射材層、 3・・・合口部分、 4・・・母材、5・・・溝、 6・・・耐熱性材料の溶射材層、 7・・・ボンドコート材の溶射材層。
す要部の拡大斜視図、第1図(b)は溶射前の状態を示
す拡大斜視図、第2図は本発明のピストンリングの他の
実施例を示す要部の拡大斜視図、第3図(a)は別の実
施例を示す要部の拡大斜視図、第3図(b)は第3図(
a)のB−B線に沿う断面図、第4図(a)は従来のピ
ストンリングの斜視図、第4図(b)は第4図(a)の
B−B線に沿う断面の拡大図、第5図は製造手順を示す
断面図、第6図は第4図(a)の要部拡大図、第7図は
耐摩耗性材料の溶射材層の欠は落ちを示す拡大斜視図で
ある。 1、IA、IB・・・ピストンリング、2・・・耐摩耗
性材料の溶射材層、 3・・・合口部分、 4・・・母材、5・・・溝、 6・・・耐熱性材料の溶射材層、 7・・・ボンドコート材の溶射材層。
Claims (1)
- (1)外周の摺動面に耐摩耗性材料の溶射材層を形成し
てなるピストンリングにおいて、該耐摩耗性材料の溶射
材層はピストンリングの合口部分の端面から後退して設
けられており、合口部分の端面と耐摩耗性材料の溶射材
層の端部との間の部分には耐熱性材料の溶射材層又はピ
ストンリングの母材が配置されていることを特徴とする
ピストンリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26186689A JPH03125077A (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | ピストンリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26186689A JPH03125077A (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | ピストンリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03125077A true JPH03125077A (ja) | 1991-05-28 |
Family
ID=17367847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26186689A Pending JPH03125077A (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | ピストンリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03125077A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102011010656A1 (de) * | 2011-02-09 | 2012-08-09 | Federal-Mogul Burscheid Gmbh | Kolbenring |
DE102017104221A1 (de) | 2017-03-01 | 2018-09-06 | Federal-Mogul Burscheid Gmbh | Kolbenring |
JP2018193595A (ja) * | 2017-05-19 | 2018-12-06 | 新日鐵住金株式会社 | 炭素鋼鋳片及び炭素鋼鋳片の製造方法 |
-
1989
- 1989-10-06 JP JP26186689A patent/JPH03125077A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102011010656A1 (de) * | 2011-02-09 | 2012-08-09 | Federal-Mogul Burscheid Gmbh | Kolbenring |
US8979094B2 (en) | 2011-02-09 | 2015-03-17 | Federal-Mogul Burscheid Gmbh | Piston ring |
DE102017104221A1 (de) | 2017-03-01 | 2018-09-06 | Federal-Mogul Burscheid Gmbh | Kolbenring |
US11078868B2 (en) | 2017-03-01 | 2021-08-03 | Federal-Mogul Burscheid Gmbh | Piston ring |
EP3589868B1 (de) * | 2017-03-01 | 2022-12-28 | Federal-Mogul Burscheid GmbH | Kolbenring |
JP2018193595A (ja) * | 2017-05-19 | 2018-12-06 | 新日鐵住金株式会社 | 炭素鋼鋳片及び炭素鋼鋳片の製造方法 |
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