JPH0312501Y2 - - Google Patents

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JPH0312501Y2
JPH0312501Y2 JP1985000106U JP10685U JPH0312501Y2 JP H0312501 Y2 JPH0312501 Y2 JP H0312501Y2 JP 1985000106 U JP1985000106 U JP 1985000106U JP 10685 U JP10685 U JP 10685U JP H0312501 Y2 JPH0312501 Y2 JP H0312501Y2
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JP
Japan
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corrugated cardboard
steam
corrugated
section
cardboard sheet
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は段ボールシートの縦罫割れ防止装置に
関する。製函機の給紙部で段ボールシートの縦罫
加工部分にあらかじめ蒸気で水分と熱とを付与
し、直後の罫入加工部へ給紙するようにしたもの
である。
(従来の技術) 段ボールシートは、製函のために、折り曲げ部
分に罫線を入れる。横罫は段ボール箱の側壁とフ
ラツプとの折り目を形成し、フルートに直角な方
向である。従つてコルゲートマシン上で罫入加工
することが出来る。マシン上では、シートは適度
な水分と温度とを保持しているため、シート自体
柔軟であり、シートが上下の罫線輪にはさまれ
て、局所に過度の機械的応力が生じても罫割れす
ることはまずない。
罫割れは、罫線に沿つてライナーから中芯に至
るまで割れている場合(全割れ)と、ライナーの
表面に亀裂がある場合(表層割れ)とあるが、以
下特に区別はしない。他方、縦罫は段ボール箱の
側壁を構成する側面とつま面との折り目、或いは
側面又はつま面と継ぎ代との折り目を形成し、フ
ルートに平行な方向である。これはコルゲートマ
シンの走行方向に直角な方向である。一般に製函
機で罫入加工が行なわれる。
製函機へは、段ボール箱の一箱毎の長方形に断
裁された段ボールシートが供給される。かかる段
ボールシートはパレツトに積まれ、コンベアで運
ばれ、製函機の給紙部へ積まれるのが通例であ
る。
気温が低く乾燥している冬期などに、縦罫の罫
割れ事故が発生する。横罫の場合と違い、室内の
空気の影響を受けて、シート自体の水分含有率が
低下し、又シートが冷えてしまうためと考えられ
る。
従来、パレツト上に積まれたシートのフルート
断面に蒸気を吹きつけることが行われてきた。又
コンベア上でシート表面に同じく蒸気を吹きつけ
る対策がとられた。しかし、いずれも十分な解決
は得られなかつた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の蒸気吹きつけでは、シー
トに水分を与えることは出来ても、罫入れ加工ま
でに長時間がたち、放熱してしまつた。
又、水分が余分の所にまで浸透し、罫線部分の
加湿が効果的でなかつた。
第3図、第4図のテストピースによる縦罫割れ
テーブルテストの結果は、上記の第1の問題点を
裏付けている。第3図は横軸にテストピースの段
ボールシートの罫線加工部分断面の平均水分率
を、又縦軸に同じく罫線加工部分のライナー表面
温度をとつた。各プロツトされた点に付記された
数値は罫線割れ率を示す。該罫線割れ率は罫入れ
直後に180゜折り曲げを5回繰り返し、肉眼で罫割
れを調べ、罫割れ部分の長さを積算し、罫線全長
で割つて百分率で示した値である。
第4図はテストピースの寸法を示す。罫線長さ
は400mmである。上記平均水分率の測定対象は罫
線部分を中心として幅20mm、長さ400mmとした。
第3図において、“A”グループはテストピース
を5℃×15%RHの恒温・恒湿の部屋に48時間放
置した後、罫入れした結果を示す。罫線割れ率は
81〜93%に達した。これは冬期の苛酷な製函現場
を再現したものと見なすことが出来る。“B”グ
ループは第4図のように一方のフルート断面から
約20mm幅のフルート空間へ1Kg/cm2飽和蒸気を吹
き付け(ライナー表面へ直接の吹き付けはな
い。)、5℃の空間に5〜10分間放置した後、罫入
れした結果を示す。罫線割れ率は19〜30%であ
る。これは従来の蒸気吹き付けのやり方を示して
いる。罫入れまでにシート表面温度が低下してし
まつており、加湿だけでは不十分であることを示
している。“C”グループは段ボールシート表面
に熱風を吹き付け罫入れした結果を示す。水分が
とび、表面温度が上昇している。罫線割れ率は71
〜75%で、温度が上つただけでは不十分であるこ
とを示している。最後に、“D”グループは第4
図のように蒸気を吹き付け(“B”と同じ)、吹き
付け直後罫入れした結果を示す。罫線割れ率は
0.4〜4.6%である。罫割れ防止に適切な水分とと
もに適切な温度が必要であることを如実に示して
いる。
(問題点を解決するための手段) 本考案の段ボールシート罫割れ防止装置は製函
機の給紙部に、そのテーブル上に積載される段ボ
ールシートのフルート断面に面し、縦罫加工部分
の段ボールシート内部へ向いた蒸気吹き出しヘツ
ドを設けたことからなる。
(実施例) 第1図、第2図に本考案の一実施例を示す。第
1図は段ボールの製函機給紙部1の平面図であ
り、第2図は同正面図である。給紙部のテーブル
2上に段ボールシート3が積載されている。一般
に図示されていないコンベアから新しいシートが
順次段ボールシート3の山に追加される。段ボー
ルシート3は第1図にライナーの一部を破いて中
芯のフルートを示しているように、該フルートの
山の方向と製函機の工程の流れ方向とが一致する
ように置かれている。3aが縦罫の加工予定位置
であり、3bが横罫である。横罫3bは普通コル
ゲートマシン上ですでに罫入れされている。
給紙部1には一般に段ボールシート3の前・
後、及び左・右の整列装置が設けられている。
前・後方向の整列はフロントストツプ4とバツク
ストツプ5とが位置決めの働きをし、バツクジヨ
ガー6が段ボールシート3をフロントストツプ4
へ押し付ける働きをする。フロントストツプ4は
ゲートバー7に取り付けられている。又左・右方
向の整列はサイドガイド8,8が位置決めの働き
をし、サイドジヨガー9が段ボールシート3をサ
イドガイド8へ押し付ける働きをする。
段ボールシート3は一枚づつキツカー10で押
し出されフイードロール11で次工程へ給紙され
る。
本考案の蒸気吹き出しヘツド12は本実施例で
は4ケ所の縦罫の加工予定位置3aのフルート断
面に面してゲートバー7に取り付けられている。
蒸気吹き出しヘツド12の一例を第5図に示す。
図イが斜視図、図ロは断面図である。一辺30mmの
中空角柱で高さは100〜150mmである。段ボールシ
ート3のフルート断面に面する側に、直径1mm程
度のノズル12aが1列又は複列で高さ方向に連
続して設けられている。
蒸気ヘツド12には蒸気パイプ12bを通じ
て、0.5〜3Kg/cm2G程度の飽和蒸気が供給され
る。勿論、蒸気ドレンのセパレータも必要とな
る。場合によつては図示のように角柱の内部にカ
ートリツジヒーター12cを設け、蒸気をさらに
加熱してノズル12aから噴出させることも出来
る。ドレンの再蒸発を兼ねることも出来る。
製函機は印刷部、罫入れ部、溝切り部、のり付
部、及び折畳み部からなる一貫工程を有するもの
から、各パートが独立したものまである。
本考案でいう製函機は少くとも給紙部と罫入れ
部の2工程を有するものである。又、給紙部1は
キツカー10の方式でなくとも、サクシヨンフイ
ーダー方式であつても適用出来る。
蒸気吹き出しヘツド12はゲートバー7を使わ
なくとも独立してテーブル2上、その他にセツト
することも出来る。当然、蒸気吹き出しヘツド1
2を対に設け、段ボールシート3のフルートの両
端断面から蒸気を吹き込むことも出来る。
(作用) 罫線輪は各種の形状が採用されているが、一例
をあげると、上罫線輪が幅20mm、外径400mmの鉄
製で、幅方向の中央部に幅1mm、高さ1mm程度の
全周にわたつた凸起があり、その部分が段ボール
シートに罫線を形成する。下罫線輪は幅40mm、外
径400mmのゴムの表面で構成されている。従つて
蒸気吹き出しヘツド12による蒸気吹き付け幅は
20mm程度となる。罫割れの状況に応じて5〜30mm
と考えられる。
ノズル12aの横方向の個数は1つ、又は2〜
3個見当である。又段ボールシート3と蒸気吹き
出しヘツド12のノズル面との間隙は0〜5mm程
度である。蒸気吹き付けは必要十分であることが
好ましい。本考案の装置は給紙部に設けられてい
るため段ボールシート3が整列されており、上記
蒸気吹き付けは幅に関しては正確にコントロール
される。段ボールシート3が積層しており、積載
された山の比較的下方で蒸気吹き付けが行われる
ため、段ボールシート3のライナーの表面に蒸気
が吹きつけられることはまずない。蒸気吹き付け
により、まず中芯が吸湿し、ライナーはその裏面
から表面へ向けて水分が浸透することになる。
罫割れ防止には中芯の柔軟化が大きく寄与す
る。ライナーは必要以上に加湿されない方がよ
い。特に給紙直後に印刷部のある場合に、そのこ
とが云える。
一例として、製函機の工程速度が150枚/分で、
蒸気吹き出しヘツドがテーブル上10cmから20cmの
部分にセツトされたものとする。段ボールシート
3の縦寸法が500mm、板厚が5mmならば、蒸気の
吹付時間は8秒となる。製函機では給紙部から印
刷部まで1m、さらに罫入れ部まで2m程度であ
る。従つて本考案によると蒸気吹き付けから罫入
れまで5秒程度と極めて短時間で処理が完了す
る。なお、折り曲げ部まで1〜2秒である。従来
も蒸気吹き付け自体は行なわれていたが、給紙部
手前のコンベア上では、フルート断面がコンベア
の流れ方向に直角の方向であり、無理である。従
つてコンベア前のパレツト上ということになる
が、そこで蒸気を吹き付けると、罫入れまでに少
くとも5分間はかかる。又、段ボールシートは整
列されていないので、必要以上に加湿せざるを得
ない。
(効果) 本考案の効果は次の通りである。
(1) 従来から蒸気吹き付けによる段ボールシート
の加湿は行われていたが、本考案は熱の効果を
評価し、製函機の罫入れ部、折り曲げ部に最も
近い給紙部に蒸気吹き出しヘツドを設けること
により、冬期の低温、低湿度の時期の罫割れ問
題を解決した。
(2) 蒸気吹き付けが給紙部で行なわれ、そこには
整列装置があるために、加湿、加温位置を正確
に設定出来る。又加湿量もコントロール出来
る。縦罫はフルートの山と平行のため、罫入れ
周辺のシートが余分な水分で吸湿すると、罫線
を外れた個所で折り曲げられることにもなる。
本考案はかかる折り曲げ不良も防ぐ。
(3) 罫割れの心配がなくなると罫線輪の上下ギヤ
ツプを正常にセツトし、シヤープな角の箱を提
供出来る。罫割れが心配であると上記ギヤツプ
は大きくなり、箱の角に大きなRがついて商品
価値を下げる。
(4) 薬品で強化した、故紙などを主体とした強化
段ボールシートは、リングクラツシユには強い
が罫線割れには弱い。本考案によりその弱点を
カバーすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の製函機給紙部の平
面図、第2図は第1図の正面図、第3図は罫線割
れテスト結果、第4図は同テストピース、そして
第5図は本考案を構成する蒸気吹き出しヘツドの
一実施例である。 1……給紙部、2……テーブル、3……段ボー
ルシート、3a……縦罫の加工予定位置、3b…
…横罫、4……フロントストツプ、5……バツク
ストツプ、6……バツクジヨガー、7……ゲート
バー、8……サイドガイド、9……サイドジヨガ
ー、10……キツカー、11……フイードロー
ル、12……蒸気吹き出しヘツド、12a……ノ
ズル、12b……蒸気パイプ、12c……カート
リツジヒーター。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 製函機の給紙部に、そのテーブル上に積載さ
    れる段ボールシートのフルート断面に面し、縦
    罫加工部分の段ボールシート内部へ向いた蒸気
    吹き出しヘツドを設けたことを特徴とする段ボ
    ールシート罫割れ防止装置。 (2) 蒸気吹き出しヘツドが、段ボールシートの各
    縦罫加工位置毎に給紙部ゲートバーに取り付け
    られたことを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の段ボールシート罫割れ防止装
    置。 (3) 蒸気吹き出しヘツドが高さ方向に複数の吹き
    出しノズルを有することを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の段ボールシート罫
    割れ防止装置。 (4) 蒸気吹き出しヘツドが段ボールシートのフル
    ート断面の両端に対で設けられたことを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載の段ボ
    ールシート罫割れ防止装置。 (5) 蒸気吹き出しヘツドが給紙部ゲートバーとテ
    ーブル上の積載段ボールシートを介して反対側
    に設けられたことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の段ボールシート罫割れ防
    止装置。
JP1985000106U 1985-01-07 1985-01-07 Expired JPH0312501Y2 (ja)

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JP1985000106U JPH0312501Y2 (ja) 1985-01-07 1985-01-07

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Families Citing this family (3)

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JPH077146Y2 (ja) * 1990-07-31 1995-02-22 大専工機株式会社 函組立用底板供給装置
EP2776221B1 (en) * 2011-11-10 2016-07-13 Packsize LLC Converting machine
AT512357B1 (de) * 2012-01-12 2013-09-15 Flatz Verpackungen Styropor Gmbh Verfahren zur faltung von aus wellpappe bestehenden zuschnitten für die herstellung von faltschachteln und anlage hierfür

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