JPH0299068A - 体液濾過装置 - Google Patents

体液濾過装置

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JPH0299068A
JPH0299068A JP63254409A JP25440988A JPH0299068A JP H0299068 A JPH0299068 A JP H0299068A JP 63254409 A JP63254409 A JP 63254409A JP 25440988 A JP25440988 A JP 25440988A JP H0299068 A JPH0299068 A JP H0299068A
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plasma
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、濾過膜にて体液を濾過する体液濾過装置、例
えば、血液を濾過して、濃厚赤血球と血漿とに分離する
血漿分離装置に関する。
[従来の技術] 濾過膜にて体液を濾過する体液濾過装置としては、例え
ば、血液を濾過して、血球と血漿とに分離する血漿分離
装置がある。この装置としては、中空糸型や平膜型があ
り、膜材質や形状について数多くのものが提案されてい
る。平膜型血漿分離装置は、中空糸型に比べ、膜形状や
血液流路形状を広範に選択することができ、円盤状(特
開昭58−50963号公報)や、長方形状のものが提
案されている。第9図に、上記の血漿分離装置に使用さ
れている血漿分離体の一例の断面図を示す。第9図に示
すものでは、If11漿流路形成体としてスクリーンメ
ツシュ52を用い、これを挟装した2枚の濾過膜51a
、51bの周縁をシールして形成された膜ユニット51
と、この膜ユニッ1−51の間に血液流路形成体53が
、血漿流通孔55の周囲に配されたシール材54を介し
て、接普あるいは圧縮密着等の手段により積層されてい
る。濾過膜により分離され、膜ユニット内部に流入した
血漿は、上記血漿流通孔内に流入する。
血漿流路形成材として、スクリーンメツシュが用いられ
る理由は、このメツシュが線径100μ前後の糸からな
る織物であるため、第9図のような空隙の形成が容易で
あり、さらに、上下方向からの強い圧縮力が加わっても
、この空隙がつぶされることな(、十分な血漿流路を確
保できることにある。
「発明が解決しようとする問題点J そして、第9図に示すように、従来の血漿分離装置では
、血漿流路形成体として、スクリ−ンメツシュあるいは
プレート状樹脂薄板等を用いてきた。しかしながら、ス
クリーンメツシュの場合は、製造上、細い径の繊維とす
ることは困難である。このため、所定の形状とするため
に切断したとき、切断面が鋭利かつある程度の剛性を有
することとなり、これが膜を傷付け、血漿流路に血球が
混入する問題があった。また、プレート状樹脂薄板の場
合、厚みを0.5■以下のように薄くし、かつ血液流路
の均一性を損なうことなく血漿流路を形成させることは
困難であり、装置を一小型化することができなかった。
また、第9図に示すように、血漿分離装置内に積層され
ている各膜ユニットは、血漿流通口部分でシール材を介
してシールされている。このため、膜ユニ、トを圧迫す
る方向に外力が加わったときに、分離膜を介して、シー
ル材に対応する位置の血漿流路形成体は逃げ場を失って
潰れることがあった。よって、血漿流路形成体中を流れ
てくる血漿の流出口か狭(なり、十分な量の血漿を濾過
することかできないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、体液流路形成材が体液濾過膜
を損傷する恐れかなく、しかも、プレート状樹脂薄板を
用いたものに比べ、小型で高性能を有する体液濾過装置
を提供することを目的とする。
また、本発明の目的は、体液濾過装置使用時に、内部に
積層された体液濾過体が押圧されたときでも、濾過流路
形成体の血漿通過口がl貴れることなく、十分な体(&
濾過能を有する体液濾過装置を提供することを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段1 上記目的を達成するものは、体液流入口、濾液流出口、
濾過残液流出口とを有するハウジングと、該ハウジング
内に積層された複数の体液濾過体と、前記体液流入口か
ら流入した体液を、該体液濾過体に接触させ濾過した後
、前記濾過残液流出口まで導く体液流路と、前記体液濾
過体により分離された濾液を前記濾液流出口まで導く濾
液流路と有し、前記体液濾過体は、不織布により形成さ
れた濾液流路形成体と、該濾液流路形成体を被包する体
液濾過膜とを有することを特徴とする体液濾過装置であ
る。
さらに、本発明の目的を達成するものは、体液流入口、
濾液流出口、濾過残液流出口とを有するハウジングと、
該ハウジング内に収納され、濾液流通口を有し、該濾液
流通口の周縁に設けられたソール材を介して積層された
複数の体液濾過体と、前記体液流入口から流入した体液
を、該体液濾過体に接触させ濾過した後、前記濾過残液
流出口まで導く体液流路と、前記体液濾過体により分離
された濾液を前記濾液流出口まで導く濾液流路と有し、
前記体液濾過体は、濾液流路形成体と、該濾液流路形成
体を被包する体液濾過膜とを有し、さらに、前記濾液流
路形成体は、少なくとも、前記体液濾過膜を間にはさん
で前記シール材に隣接する部分に、前記濾液流路形成部
材よりも硬質に形成された補強部を有することを特徴と
する体液濾過装置である。
また、前記体液濾過装置は、例えば、前記体液流入口が
、血液流入口であり、前記濾液流出口が、血漿流出口で
あり、前記濾過残液流出口が、濃厚赤血球流出口である
血漿分離装置である。
また、前記体液濾過体は、濾液流路形成体と、該濾液流
路形成体を被包する体液濾過膜と、該体液濾過膜間に設
けられる体液流路形成体とからなるものであることが好
ましい。
さらに、前記濾液流路形成体は、不織布により形成され
ていることが好ましく、前記不織布は、厚みが0.45
IJI以下であることが好ましい。また、前記補強部は
、熱硬化性樹脂により形成されていることが好ましい。
さらに、前記体液流路形成体は、例えば、表面に突状部
を有するものである。また、前記体液濾過膜は、例えば
、表面に突状部を有するものであり、体液流路形成体は
、表面が平板状のものである。
本発明の体液濾過装置を図面を用いて詳細に説明する。
第1図は、本発明の体液濾過装置を血漿分離装置に応用
した一実施例を示す分解斜視図である。第2図は、第1
図の血漿分離装置の断面図である。
本発明の体液濾過装置1を、第1図および第2図に示し
た血漿分離装置に応用した実施例を用いて説明する。
血漿分離装置1は、ハウジング2と、ハウジング2内に
積層された体液濾過体を形成する複数の血漿分離体15
とからなっている。
ハウジング2は、濾過対象体液である血液の流入口4、
濾過残液である濃厚赤血球の流出口3および濾液である
血漿の流出口8a、8bを有する筒状筐体と、この筒状
筐体の開口を封止する底板9とからなっている。底板9
は、第1図に示すように、側面にOリング1oを有して
いる。
血漿分離体15は、血漿分離膜14、血液流路形成体1
7および血漿流路形成体13により形成されている。そ
して、中心に血液流入口4と連通ずる開口部11および
周辺付近に血漿流出口8a、8bと連通ずる血漿流通口
12を備えた円形血漿流路形成体13を上下2枚の円形
血漿分離膜14にて被包し、その周縁部および中心開口
部の周縁部を熱融着、接着等によりシールするとともに
、血漿流通口の外周にシール材を貼着することにより、
血漿分離膜ユニットが形成されている。
本発明では、血漿流路形成体として不織布を用いること
により、繊維径を小さくすることができ、切断面の剛性
が弱くなり、血漿分離膜を傷付けることを防止すること
ができる。
上記不織布の材質としては、ポリエステル、ナイロン、
ポリプロピレン等の合成繊維により形成されたものが好
ましい。さらに、不織布の種類としては、体液と接触す
ることを考慮し、ノーバインダータイプのもの、例えば
、機械的す接合法に一ドルパンチ法、ステッチ法)によ
り形成したもの、熱による接合法(柱状流加工法、ウェ
ブ自身を熱によって融着する方法)により形成したもの
などが好ましい。そして、血漿流路形成体は、1枚の不
織布により形成してもよいが、好まし、くは、2枚以上
の不織布を複数枚重ねて形成することが好ましい。複数
枚重ねることにより、不織布間に空隙が形成されやす(
、血漿の流通抵抗を少なくすることができる。不織布層
(血漿流路形成体)の厚みは、100〜400μmが好
ましい。100μm以上であれば、血漿流通孔周辺以外
の部分を流れるための血漿の抵抗が十分小さくでき、十
分な血漿分離能を得ることができる。また、400μm
以下であれば、装置を十分に小型化することができる。
さらに、血漿流路形成体は、上下方向からの圧縮力が加
わった時においても、血漿流路を十分に確保でき、十分
な血漿分離能を維持できるように、特に、シール材を配
した血漿流通孔周囲において、血漿流路形成体が漬れな
いようにすることか好ましい。
このために、第2図、第3図、第4図および第5図に示
すように、血漿流路形成体の血漿流通孔の周囲の一部に
、他の部分より補強された補強部22を設けることが好
ましい。この補強部22を設けることにより、不織布に
十分な厚みをもたせることなく圧縮力が加わっても、血
漿流通口12の周辺での不織布13のつぶれによる血漿
流路の閉塞を阻止でき、良好な血漿分離能を得ることか
できる。そして、補強部22は、第4図および第5図に
示すように、不織布13の血漿流通口12の周縁付近に
、かつ血漿流通口より血漿が無理なく流通できるに十分
な部分(補強部22となっていない部分)が残されてい
れば、どのような形状のものでもよい。好ましくは、血
漿流通口の周縁の172〜1/10、より好ましくは、
1/3〜115である。特に、第4図および第5図に示
す実施例では、補強部22は、血漿流通口12の周縁に
均等の位置に3カ所設けられている。
また、第6図および第7図に示すように、補強部22は
、血漿流通口12の周縁でなく、若干内側の位置に設け
てもよい。そして、補強部22は、血漿流路形成体13
の一部に、熱硬化性樹脂を含浸、硬化させて形成するこ
とが好ましい。熱硬化性樹脂としては、ポリウレタン樹
脂、エポキン樹脂、シリコン樹脂などが好適に使用でき
る。
さらに、補強部は血漿流通口12の周囲以外の部分に部
分的に設けてもよい。たたし、血漿流通口周囲以外の部
分(すなわちシール材に隣接する位置以外の部分)にお
いては膜ユニット間に形成される血液流路の空間がある
ため、外力が加わっても血漿流路形成部材は潰れにくい
そして、複数枚の血漿分離膜ユニット間には、各ユニッ
トに対応した中心開口部1(および血漿流通口12を備
え、かつ両面に多数の凸部を備えた円形血液流路形成体
17が配設されている。また、血漿分離膜ユニットの最
上部の上および最下部の下には、分離膜ユニットの中央
開口部および血漿流通口に対応した開口部および流通口
を備えかつ片面に多数の凸部を有する円形血液流路形成
体18を凸部が分離膜ユニットに接するように当接され
ている。血漿分離膜ユニ、トと血液流路形成体とにより
、血漿分離体15か形成されている。複数組の血漿分離
体15を重ね合わせてハウジング2内に挿入し、底板9
を押圧してハウジング6内に嵌合させて、Oリング10
により液密状態としている。また、上記の抑圧により、
血漿分離膜ユニットと血液流路規制体とが、前記流通口
の外周部にてシール材16により液密に結合され、各流
通口が連通ずる。
よって、この血漿分離?;″j1内には、ハウジング2
の血液流入口4から流入した血液が血漿分離膜I4と血
液流路形成体17.18との間を流れ、血液流出口3に
至る体液流路である血液流路と、血漿分離膜14により
癌過された血漿が血漿分離膜の内面、血漿流路形成体I
3の内面を流れ、血漿流出口8 a、8 bに至る濾液
流路である血漿流路が形成されている。
ナオ、血漿分離膜I4としては、硝酸セルロース、酢酸
セルロース等の有機酸エステル等のセルロースエステル
、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート等
の合成樹脂膜(膜厚30〜200μ買)を相分離法、抽
出法、延伸法、荷電粒子照射法等の公知の方法で製膜し
たもので、その平均孔径が0.1〜1μ次程度、好まし
くは01〜0.8μmのものである。
また、血漿分離膜14は、中央に直径が1.5〜5 c
m。
好ましくは2〜3cr1の円形開口部を有し、外径が8
〜15cm、好ましくは10〜12cmの同心円で、開
口部の直径と外径との比が1:3〜1・6であることが
好ましい。
血液流路形成体17.18は、血漿分離膜14との間で
血液の流路を形成するもので、多数の突起を有するもの
である。そのヤング率は、1、 OX 10’〜2. 
OX 10 dyne/am’、好ましくは、1、0.
x 10’ 〜1. Ox 10 dyne/czff
iの材質のものである。その理由は、分離器を押圧し血
液流路を狭めやすくかつ弛緩させたとき、流路が可塑的
に自己復元し、所望の濾過膜を得やすくするためである
。この範囲のヤング率を有する材質としては、例えば低
密度ポリエチレン、シリコーン、イソプレンゴム、ブチ
ルゴム、スルシン−ブタジェンゴム(SBR)、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)等が挙げられる。
また、前記凸部を備えた血液流路形成体の表面硬度は1
0〜100のショアA硬度を有するものが望ましい。血
液流路形成体17.18の凸部は、ここで血漿分離膜1
4を支えて変形を防止し、凸部間の間隙において血液の
流路を確保するものである。
この凸部は高さが50〜500μmのものが望ましく、
特に100〜250μmのものが好ましい。その理由は
、50μm以上であれば流路厚の調節が比較的容易に行
え好ましく、また500μ次以下であれば変形が少な(
誤差を生じに(く、かつ剪断速度を大きくすることがで
きるので好ましい。また、これらの凸部の底部の間隔は
100〜2.000μ肩が好ましく、特に400〜80
0μ次が好ましい。また、凸部の底部の半径、対角線な
いし一辺の長さと凸部間の距離の比は1:1〜1:3が
望ましい。
また、血漿分離器1の他の実施例としては、例えば、第
3図に示すようなものも好ましい。
第3図に示す実施例と第1図に示したものとの相違は、
血漿分離体の構成である。
この実施例では、中央に開口部11および周辺付近に血
漿流通口12を備えた不織布よりなる円形状の血漿流路
形成体17を、血漿分離膜14の突状部14aが血液流
路側となるように2枚の血漿分離膜14で挟装し、その
周縁および中央開口部の周縁をシールして、膜ユニット
を形成させている。そして、この膜ユニット間に、該ユ
ニットに対応した中央開口部および血漿流通口と血漿流
通口の外周にシール材16を貼着させた平板状の血液流
路形成体17を配設し、シール材16により膜ユニット
と血液流路形成体17とを液密状態としている。
血漿分離膜14の突状部14aは、その上部に設けられ
た血液流路形成体17とによって、該血漿分離膜を支え
て変形を防止し、突状部14a間の間隙において、血液
の流通路を確保するものである。この突状部14aは、
高さHが20〜200μ肩、底部直径Rが100〜10
00μm、突状部の頂点の間隔りが300〜2000μ
mで、突状部の膜表面全体に対する占有面積が3〜20
%であることが好ましい。さらに好ましくは高さHが5
0〜100μ次、底部直径Rが200〜500μm、突
状部の頂点の間隔りが500〜1000μmで、突状部
の膜表面全体に対する占有面積が5〜15%であること
が望ましい。
また平板状の血液流路形成体17としては、ブリネル硬
さ(JISZ2243)10以上の硬質な材質がらなり
、厚さTが10〜200μmさらに20〜50μmのも
のを用いることが好ましい。この範囲のプルネル硬さを
持つ材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ポリカーボネート等が挙げられる。また、
円形濾過膜14は、中央に直径が1.5〜5 cvS好
ましくは2〜3cmの円形開口部を有し、外径か8〜1
5c1!、好ましくは10〜12c11の同心円で、開
口部の直径と外径との比が1:3〜1:6であることが
好ましい。
また、血漿流路形成体13としては、上述したものが好
適に使用できる。
上記のようような血漿分離膜表面に突状部を有するもの
を用い、さらに血液流路形成体として平板状の用いるこ
とにより、血漿分離体を小型化することができ、ひいて
は血漿分離装置全体を小型化することができる。よって
、プライミングボリュームの少ない血漿分離装置とする
ことができる。さらに、突状部付血漿分離膜の上部に硬
質の血液流路形成体を設け、突状部形状を上記のごとく
設定することにより、高度に均一かつ安定化した薄層血
液流路の形成を可能とし、高い血漿分離性能が得られる
上記説明では、体液濾過装置として、血漿分離装置に応
用した実施例を用いて説明したがこれに限らず、例えば
、血漿成分からの病因性巨大分子の除去装置、中分子量
物質除去装置などに応用できる。
し作用] 次に本発明の体液濾過装置の作用を血漿分離装置に応用
した実施例を用い、第1図、第2図および第8図を参照
して説明する。第8図は、血漿分離装置を取り付けた体
外循環回路を示す回路図である。
人体または血液容器(図示せず)から脱血された血液は
、回路人口30より送液ポンプ31により導入され、チ
ャンバー32を通り、血漿分離装置1の血液流入口4よ
り導入される。血漿分離装置1内に流入した血液は、第
2図に示す血漿分離膜14と流路規制体17間に形成さ
れた血液流路を流通する間に濾過され、分離膜14を透
過した血漿は、血漿流路形成体13内を流通して、血漿
流通口12を通り血漿流出口8a、8bより流出する。
流出した血漿は、濾過体液ポンプ34により制御されな
がら血漿採取容器35に集められる。
一方、濾過残液である濃厚赤血球は血液流出口3より排
出され、チャンバー36を経て人体または血液容器へ回
路出口37より戻される。なお図中38および:(9,
40は圧力計である。
[実施例] 以下、本発明の詳細な説明する。
(実施例1) 血漿分離膜としては、円形ポリプロピレン製濾過膜(平
均孔径0.6μF、膜厚130μ屑、外径100y+x
、中央間ロ部径20mm、外周より15■中央部に離間
した位置に径6mmの開口を向かい合う位置に2つ有す
るもの)を用いた。血漿流路形成体としては、目付量1
59/、J12、厚さ150μm、外径94mm、中央
間ロ部径26Rx、外周よりl 2mm中央部に離間し
た位置に径6■の血漿流通口を有するポリプロピレン製
不織布(ポロプロピレン製スパンポンド不織布、三井石
浦化学(株)製、商品名シンテックスP K−103)
を用い、さらに、その血漿流通孔の周囲に、第4図およ
び第5図に示すように、巾約5Iで、3箇所はぼ均等の
位置にポリウレタン樹脂を含浸させ硬化させて形成した
、補強部を有するものを2枚重ねたものを用いた。そし
て、2枚の分離膜間に上記の血漿流路形成体を挟装し、
分離膜の外周部および中央開口部をヒートシールするこ
とにより、膜ユニットを作成した。血液流路形成体とし
ては、その表面(表、裏面)に高さ120μm1直径3
00μ扉の凸部を一定間隔で多数有している厚さ1mm
のポリプロピレン製からなるものを用いた。
上記膜ユニットと血液流路形成体を、シール材として、
ホットメルト接着剤を用いて交互に、積層し、膜ユニッ
トの上面および下面には、片面にのみ高さ1208m1
直径300μmの凸部を一定間隔で多数有している厚さ
IHのポリプロピレン製か゛らなる血液流路形成体を設
け、血漿分離体を作成した。ハウジングとしては、ポリ
カーボネート製の円筒状筐体(外径112mm、内径1
06■、深さ38I)で、上面中央部に血液流入口(内
径511m)、2つの血漿流出口(内径511m)、さ
らにハウジングの側壁に、内径5mmの血液流出口を設
けたものを用いた。
そして、血漿分離体を筺体内に収納した後、側面にシリ
コンゴム製Oリングを有するポリカーボネート製の底板
を挿入して、本発明の血漿分離装置を作成した。この血
漿分離装置の有効膜面積は0.35m”であった。
(実施例2) 血漿分離膜および血漿流路形成体としては、実施例1と
同しものを用い、血漿流路形成体としては、目付量7Q
9/m’、厚さ430μmのポリプロピレン製不織布(
血漿流通孔の周囲に補強部の作成加工を行わなかったも
の)を2枚重ねたものを用いて、膜ユニットを形成した
。ノ\ウジングとしては、ポリカーボネート製の円筒状
筐体(外径112■、内径101mm、深さ45mg)
で、上面中央部に血液流入口(内径5mm)、2つの血
漿流出口(内径5111N)、さらにハウジングの筒壁
に、内径5■の血液流出口を設けたものを用いた。
この血漿分離装置の有効膜面積は0.35肩2であった
。この実施例2の装置では、厚みが実施例1の装置に比
べ20%増え、プライミング量が15%増えた。
(実施例3) 血漿分離膜としては、円形ポリプロピレン製濾過膜(平
均孔径0.6μm、膜厚130μl、外径100■、中
央開口部径20ix、外周より15■中央部に離間した
位置に径6MMの開口を向かい合う位置に2つ有し、表
面(表のみ)に高さ80μ次、直径300μ肩の突部を
一定間隔で多数有するもの)を用いた。血液流路形成体
としては、ポリカーボンネート製で、表面が平板状の直
径100xu、厚さ50μmのものを用いた。血漿流路
形成体としては、実施例1と同じものを用いて膜ユニッ
トを作成した。この膜ユニットと血液流路形成体をシー
ル材としてホットメルト接着剤を用いて交互に積層し、
血漿分離体を作成した。ハウジングとしては、ポリカー
ボネート製の円筒状筐体(外径112肩だ、内径106
11II、深さ20■)で、上面中央部に血液流入口(
内径5xm)、2つの血漿流出口(内径5xm)、さら
にハウジングの筒壁に、内径5uの血液流出口を設けた
ものを用いた。この血漿分離装置の有効膜面積は0.3
01であった。この実施例3の装置では、厚みが実施例
1の装置に比べ45%減り、プライミング量が30%減
少した。
(比較例) ハウジングとしては、実施例1と同じものを用いた。
膜ユニットとしては、2枚の円形ポリプロピレン製濾過
膜(平均孔径0.6μ肩、膜厚130μ肩、外径100
■、中央開口部20xx、外周より15mm中央部に離
間した位置に内径6■の開口を同かい合う位置に2つ有
するもの)の間に、血漿流路形成体として目開き240
μ肩、厚さ240μ肩、外径94■、中央開口部26■
、外周より12xz中央部に離間した位置に内径6Hの
開口を向かい合う位置に2つ有するポリエステル製スク
リーンメソシュ2枚を挟装し、分離膜の外周部および中
央開口部をヒートシールすることにより作成した。
血液流路形成体としては、その表面(表、裏面)に高さ
120μm1直径300μmの凸部を一定間隔で多数有
している厚さ1■のポリプロピレン製からなるものを用
いた。上記膜ユニットと血液流路形成体を、シール材と
して、ホットメルト接着剤を用いて交互に、積層し、膜
ユニットの上面および下面には、片面にのみ高さ120
μm、直径300μmの凸部を一定間隔て多数有してい
る厚さ1■のポリプロピレン製からなる血液流路形成体
を設けた血漿分離体を用いて、比較例の血漿分離装置を
作成した。この血漿分離装置の有効膜面積は0.35m
’であった。
(実験) 上記の実施例1.2.3および比較例の血漿分離装置を
用いて、ヘマトクリット値40%、温度37℃のACD
添加牛血液を毎分1001の流量で流入させ、隔膜圧3
0ziH9の条件にて血漿分離を行い、血漿濾過量QF
を測定した。
その結果、実施例1では、QFは35m(!/min、
実施例2では、QFは33xI2/min、実施例3で
は、QFは、38mQ/min、比較例では、35m1
2/minであった。また、比較例の血漿分離装置では
、血漿分離膜の損傷が原因と思われる血漿中への決急の
混入が25例中2例あった。実施例1,2.3の血漿分
離装置では、血漿(濾液)中への血球の混入はみられな
かった。
[発明の効果] 本発明の体液濾過装置は、体液流入口、濾液流出口、濾
過残液流出口とを有するハウジングと、該ハウジング内
に積層された複数の体液濾過体と、前記体液流入口から
流入した体液を、該体液濾過体に接触させ濾過した後、
前記濾過残液流出口まで導く体液流路と、前記体液濾過
体により分離された濾液を前記濾液流出口まで導く濾液
流路と有し、前記体液濾過体は、不織布により形成され
た濾液流路形成体と、該濾液流路形成体を被包する体液
濾過膜とを有することを特徴とする体液濾過装置である
ので、特に、体液分離膜の間に介在する血漿流路形成材
が不織布からなるので、不織布の端部が体液分離膜に損
傷を与えることがなく、よって、使用時に、体液濾過膜
の損傷による血漿中への血球の流入を防止することがで
きる。
さらに、本発明の体液濾過装置は、体液流入口、濾液流
出口、濾過残液流出口とを有するハウジングと、該ハウ
ジング内に収納され、濾液流通口を有し、該濾液流通口
の周縁に設けられたシール材を介して積層された複数の
体液濾過体と、前記体液流入口から流入した体液を、該
体液濾過体に接触させ濾過した後、前記濾過残液流出口
まで導く体液流路と、前記体液濾過体により分離された
濾液を前記濾液流出口まで導く濾液流路と有し、前記体
液濾過体は、濾液流路形成体と、該濾液流路形成体を被
包する体液濾過膜とを有し、さらに、前記濾液流路形成
体は、少なくとも、前記体液濾過膜を間にはさんで前記
シール材に隣接する部分に、前記濾液流路形成部材より
も硬質に形成された補強部を有することを特徴とするも
のであるので、使用時に、体液濾過体が押圧されても、
シール材の位置する部分の濾液流路形成体は、補強部を
有するため、潰れに<<、濾液の流路を確実に維持する
ので、十分な体液分離能を有するとともに、濾液流路形
成体として薄肉のものを使用できるので、装置を小型化
することもできる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の体液濾過装置の一実施例を示す分解
斜視図であり、第2図は第1図に示した体液濾過装置の
断面図であり、第3図は、本発明の体液濾過装置の他の
実施例の部分断面図であり、第4図は、本発明の体液濾
過装置に使用される濾液流路形成体の一例を示す部分拡
大図であり、第5図は、第4図に示した濾液流路形成体
の部分断面図であり、第6図は、本発明に使用される濾
液流路形成体の他の例を示す部分拡大図であり、第7図
は、第6図に示した、濾液流路形成体の部分断面図であ
り、第8図は本発明の体液濾過装置の作用を説明するた
めの回路図であり、第9図は、従来の血漿分離装置に用
いられていた血漿分離体の拡大断面図である。 22・・・補強部 1・・・血漿分離器、2・・・ハウジング3・・・血液
流出口、4・・・血液流入口8a、8b・・・血漿流出
口、9・・・底板10・・・Oリング、 13・・・血
漿流路形成体14・・・血漿分離膜、15・・・血漿分
離体、16・・・シール材、 17・・・血液流路規制
体第2図 第6図 第9図

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)体液流入口、濾液流出口、濾過残液流出口とを有
    するハウジングと、該ハウジング内に積層された複数の
    体液濾過体と、前記体液流入口から流入した体液を、該
    体液濾過体に接触させ濾過した後、前記濾過残液流出口
    まで導く体液流路と、前記体液濾過体により分離された
    濾液を前記濾液流出口まで導く濾液流路と有し、前記体
    液濾過体は、不織布により形成された濾液流路形成体と
    、該濾液流路形成体を被包する体液濾過膜とを有するこ
    とを特徴とする体液濾過装置。
  2. (2)体液流入口、濾液流出口、濾過残液流出口とを有
    するハウジングと、該ハウジング内に収納され、濾液流
    通口を有し、該濾液流通口の周縁に設けられたシール材
    を介して積層された複数の体液濾過体と、前記体液流入
    口から流入した体液を、該体液濾過体に接触させ濾過し
    た後、前記濾過残液流出口まで導く体液流路と、前記体
    液濾過体により分離された濾液を前記濾液流出口まで導
    く濾液流路と有し、前記体液濾過体は、濾液流路形成体
    と、該濾液流路形成体を被包する体液濾過膜とを有し、
    さらに、前記濾液流路形成体は、少なくとも、前記体液
    濾過膜を間にはさんで前記シール材に隣接する部分に、
    前記濾液流路形成部材よりも硬質に形成された補強部を
    有することを特徴とする体液濾過装置。
  3. (3)前記体液濾過装置は、前記体液流入口が、血液流
    入口であり、前記濾液流出口が、血漿流出口であり、前
    記濾過残液流出口が、濃厚赤血球流出口である血漿分離
    装置である請求項1または2に記載の体液濾過装置。
  4. (4)前記体液濾過体は、濾液流路形成体と、該濾液流
    路形成体を被包する体液濾過膜と、該体液濾過膜間に設
    けられる体液流路形成体とからなるものである請求項1
    ないし3のいずれかに記載の体液濾過装置。
  5. (5)前記濾液流路形成体は、不織布により形成されて
    いる請求項2に記載の体液濾過装置。
  6. (6)前記不織布は、厚みが0.4mm以下である請求
    項1または5に記載の体液濾過装置。
  7. (7)前記補強部は、熱硬化性樹脂により形成されてい
    る請求項2または5に記載の体液濾過装置。
  8. (8)前記体液流路形成体は、表面に突状部を有するも
    のである請求項4に記載の体液濾過装置。
  9. (9)前記体液濾過膜は、表面に突状部を有するもので
    あり、体液流路形成体は、表面が平板状のものである請
    求項4に記載の体液濾過装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11197237A (ja) * 1998-01-19 1999-07-27 Toyobo Co Ltd 血漿あるいは血清分離フィルター

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JPS59141951A (ja) * 1983-02-02 1984-08-14 テルモ株式会社 血漿分離装置
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