JPH028368Y2 - - Google Patents

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JPH028368Y2
JPH028368Y2 JP13194787U JP13194787U JPH028368Y2 JP H028368 Y2 JPH028368 Y2 JP H028368Y2 JP 13194787 U JP13194787 U JP 13194787U JP 13194787 U JP13194787 U JP 13194787U JP H028368 Y2 JPH028368 Y2 JP H028368Y2
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ground
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、避雷設備の接地に使用する接地用
ブロツクに関するもので、埋設地線の途中に挿入
接続して使用するのに便利であり、またJISに定
められた接地極の補助接地極としても使用できる
ものである。
[従来の技術] 一般に建築物等の避雷設備の接地極としては、
銅板や銅覆鋼棒などの金属材料が主として使用さ
れている。これら金属板、金属棒の接地抵抗を低
減する工夫は従来からなされており、例えば実公
昭52−8032号では、金属板に屈折凹凸面部分を設
ける提案がなされ、また、実公昭56−49104号で
は、金属棒の先に尖つた円錐形状の第2の電極部
分を設ける針付接地用電極が提案されている。
一方、このような金属製の接地極以外に、導電
性コンクリートを利用した接地極も提供されてい
る。導電性コンクリートの利用形態としては、現
場施工方式と成型体として利用する方式の二種類
がある。
現場施工方式としては、実開昭53−11548号に
示されるように、セメントと炭素粉末等を混合し
た水溶液にコークス粉粒を混入し、これを土中に
充填して、硬化以前に接続用電線を挿入連結した
もの、あるいは特公昭57−51703号に示されるよ
うに、特定の大きさの炭素繊維を特定量含有する
導電性コンクリートを従来のコンクリート同様に
施工し、鉄塔の様な構造体の基礎として適した接
地極としたもの、さらには実開昭58−188985号に
示されるように、土中の凹部に流し込んだ導電性
コンクリート中に多数の尖つた部分を有する電極
を埋設したものなどが提案されている。
また、成型体として利用する形態は、例えば昭
和17年実用新案公報第8366号に示されるように、
セメント、砂、食塩、鋸屑、コークス粉、木炭粉
などの混合物からなる導電性コンクリートの母体
を構成し、その内部に波形に折曲げた銅線を埋設
して導電端子としたもの、あるいは実開昭56−
56173号に示されるように、セメントまたは合成
樹脂とコークスとからなる混合物の成型品で、一
部に連結部を設け、導電性材料によつて成型体相
互を結合するようにしたものなどが提案されてい
る。
[考案が解決しようとする問題点] 上記のように、これまでにも種々の接地用部材
が提供されているが、概ね、従来の銅板、銅覆鋼
棒に代わる接地極として提案されているものであ
る。
しかるに、避雷設備の設置場所として、砂地や
岩石を多く含み、湿気の少ない場所では大地抵抗
率が高く、このような場所では埋設地線が設置さ
れている。この埋設地線設置に当り、接地抵抗、
特に過渡接地抵抗を下げ、雷電流をできるだけ速
やかに大地に逃がす工夫が望まれるが、上記従来
の接地部材はいずれもこれに適していない。
例えば、金属製の接地極は、主として従来の接
地極板や接地棒に代るものとして提案されている
ものであり、埋設地線用としては不向きである。
また、現場施工用の導電性コンクリートは、現場
での混練作業を要し、作業性が悪い。この点、成
型体として準備された導電性コンクリートは、成
型体を現場へ運搬するのに便利で、実用的である
が、従来の成型品は、やはり接地極板に代るもの
として提案されており、埋設地線を対象とした工
夫がなされておらなかつた。
なお、接地抵抗を低減する他の方法として、接
地抵抗低減剤を使用する場合があるが、流動状の
低減剤においては、主として水と混練して使用す
るため、現場での混練作業に多大の労力と手間が
掛り、作業性及び実用性の面から好ましくない。
また、水を不要とした粉状の低減剤も提案されて
いるが(特開昭62−12650号)、粉状のものは、散
布時や埋め戻し時に粉がまいあがり、環境状態が
悪くなり、かつ歩留りも低下するという欠点を有
している。特に、埋設地線を敷設するような条件
下においては、上記作業上及び環境上の問題点が
大きくクローズアツプされてくる。
そこで、この考案の目的とするところは、低減
剤によるのではなく、接地抵抗を低減し得る成型
体としての接地用ブロツクで、埋設地線の途中に
挿入接続して使用するのに最適な成型体としての
接地用ブロツクを提供するところにある。
[問題点を解決するための手段] すなわち、この考案に係る接地用ブロツクは、
セメントを主体とする組成物中に炭素繊維等の導
電材を混入して成型した導電性コンクリートより
なる略直方体形状の成型ブロツクで、外表面に凹
凸面を有し、側面には凹状ないし凸状の取付を設
けるとともに、側面下方において接地線(埋設地
線及び避雷導線)接続用のリードを突出させた構
成としている。
[作用] 導電性コンクリートの成型ブロツク側面に取手
を設けているため、運搬時、敷設時に持運びに便
利であり、外表面に凹凸面を形成しているので、
土壌との接触面積が拡大し、接地低抗が低減され
る。凹凸面の頂点は、尖鋭な突起物の放電効果と
同様な作用を有し、雷電流のような急峻な電流に
よる過渡接地抵抗も低下する。また、側面下方に
おいて埋設地線あるいは避雷導線のような接地線
接続用のリードを突出させているので、土中に埋
設される埋設地線の間に挿入して接続するのに適
している。勿論、成型ブロツク体であるため、現
場での混練作業等を要せず、埋設溝に設置して行
くだけで利用し得る。
[実施例] 第1図は、この考案に係る接地用ブロツクの一
実施例を示すもので、導電性コンクリートよりな
る略直方体状の成型ブロツク1と、この成型ブロ
ツクの側面下方において突出させたリード2から
なつている。
導電性コンクリートとしては、セメントを主体
とする組成物中に炭素繊維等の導電材を混入した
ものが利用できる。成型ブロツク1の外表面に
は、図示のように凹凸面3が形成され、また、側
面上方には持運びに便利なように、凹状の取付4
を形成している。この取手は、凸状として具備さ
せても良い。
第2図は、成型ブロツク1の形状上における他
例を示すもので、下方部を台形状としている。こ
れによつて、埋設溝に設置する場合や埋設地接線
接続時の安定性が得られ、作業性が向上する。
リード2は、出口部分に設置した成型ブロツク
破損防止用の金属パイプ5を通して、一方の側面
から他方の側面まで貫通状態で成型ブロツク1の
下方部に設置されているが、これに代えて、両側
面から圧縮スリーブを突設させる構造とすれば、
埋設地線との接続に一層便利である。
第3図は、上記のような接地用ブロツクを用い
て、埋設地線間に挿入接続した状態を示してい
る。図面中、符号GLは地表、CPは埋設地線、C
はコネクター、Eは避雷導線である。この例で
は、恒長5mにつき1個の接地用ブロツクを使用
し、恒長15mまでで3個の接地用ブロツクを使用
している。
第4図は、第3図の使用例における定常接地抵
抗を測定した結果を実線イで示し、比較例として
埋設地線のみを用いて測定した結果を破線ロで示
している。各恒長における接地抵抗は、本考案品
イが、従来品ロに比してはかるかに低く、接地抵
抗低減効果があることがわかる。
第5図は、過渡接地抵抗の測定結果を示すもの
で、同じく実線イが本考案品、破線ロが従来の埋
設地線のみの測定結果で、試験条件としては印加
電圧5KVで23nsx300usの急峻波を使用した。こ
の結果から明らかな通り、過渡接地抵抗において
も本考案品がはるかに低い値を示し、本考案品を
使用する方が好ましいことがわかる。
なお、本考案品は、埋設地線の間に挿入接続し
て用いるのに最適で、上記のように好ましい結果
を期待し得るものであるが、建築物等の避雷設備
において使用されている接地銅板の代わりとして
も使用できるのは勿論である。この場合、上記実
施例のように成型ブロツクの側面下方にのみリー
ドを設けるのではなく、成型ブロツクの上面にリ
ードを突設しておけば接続に便利である。
第6図は、接地銅板ハと本考案品との過渡接地
抵抗を比較するために地表下700mmに埋設した状
態を示しており、接地銅板は、900mmx900mmx1.5
mmの大きさ、本考案品は、300mmx300mmx100mmの
大きさとした。測定結果は、接地銅板が60Ωであ
るのに対し、本考案品では45Ωであり、本考案品
が良好な結果を示した。
従つて、本考案品を接地銅板に代えて使用する
ことも可能であり、また、補助接地極として接地
銅板と併用すれば、雷電流のような衝撃電流を大
地に速やかに放電させるのに適しており、より一
層の保護効果を期待することができる。
第7図及び第8図は、むね上げ導体方式の避雷
設備を例にとつて示した併用形態の実施例で、図
中、6は建造物、7はむね上げ導体、8はT型分
岐端子、9は水切端子、10は引下げ導線、11
は試験用端子ボツクスで、建造物の対角位置にお
いて地下に埋設した接地極12に接続している。
13は本案の接地用ブロツク13aを複数個十字
形に配設し、各隣接ブロツク間を埋設地線CPで
接続してなる補助接地極である。
[考案の効果] 以上詳述した通り、この考案に係る接地用ブロ
ツクは、導電性コンクリートを使用した成型ブロ
ツクで、その外表面に凹凸面を有し、また運搬及
び設置作業時に持ち運びが便利なように、側面に
取手を設け、さらに接地線(埋設地線、避雷導
線)の接続に便利なように、側面下方に線材また
はスリーブのリードを突設させたので、現場での
作業性、運搬性さらには接地抵抗低減面のいずれ
においても優れたきわめて実用性の高い接地用ブ
ロツクを提供し得たのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る接地用ブロツクの一
実施例を示す斜視図、第2図は、他実施例の斜視
図、第3図は、埋設地線間に挿入接続した使用例
を示す概略図、第4図は、当該使用例における定
常接地抵抗と従来の埋設地線のみの定常接地抵抗
との比較グラフ、第5図は、同過渡接地抵抗にお
ける比較グラフ、第6図は、接地銅板と本考案品
との過渡接地抵抗を比較した埋設状態を示す概略
図である。第7図及び第8図は、この考案に係る
接地用ブロツクを、補助接地極として、従来の接
地極と併用する場合の実施例を示すもので、第7
図は平面図、第8図は正面図である。 1……成型ブロツク、2……リード、3……凹
凸面、4……取手、13a……接地用ブロツク。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) セメントを主体とする組成物中に炭素繊維等
    の導電材を混入して成型した導電性コンクリー
    トよりなる略直方体形状の成型ブロツクで、外
    表面に凹凸面を有し、側面には凹状ないし凸状
    の取手を設けるとともに、側面下方において接
    地線接続用のリードを突出させてなる接地用ブ
    ロツク。 (2) 成型ブロツクの下方部が台形状である実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の接地用ブロツ
    ク。 (3) リードが成型ブロツクの側面下方から突設さ
    れた圧縮接続用のスリーブである実用新案登録
    請求の範囲第1項又は第2項記載の接地用ブロ
    ツク。
JP13194787U 1987-08-28 1987-08-28 Expired JPH028368Y2 (ja)

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