JPH0262289B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、板式過機において多数並列して
用いる板の過壁部の構造に関するものであ
る。

（発明が解決しようとする問題点） 従来からこの種板は金属製或いはプラスチツ
クで一体に成形されたものが多く、いずれも使用
する過機に応じた大きさに形成されていた。

また過壁部だけをプラスチツクとして金属枠
に装着することも考えられるが、これでも過機
に応じた大きさに過壁部とする必要があつた。

これによると、その大きさの板はそれ用の
過機以外には使用できない問題点がある。

また、過壁部の一部に破損を生じても全体を
取り替える必要があつて不経済であつた。

（問題点を解決するための手段） そこで本発明は、過壁部を分割体の連設で構
成することにより異る大きさの過壁部にでき、
しかも連設形成された過壁部を可撓弾性の優れ
るものに形成できて強力脱水過にも使用できる
ものを提供することを目的としている。

（実施例） 以下、本発明の詳細を図示実施例で説明する。

第１図に示す本例板の過壁部Ｓは、金属製
外リング９に嵌めると共に該外リング９を外枠Ｆ
に溶接固定し、外枠Ｆにコロを有する把手Faを
突設して板と成すものである。

そして過壁部Ｓは、中心から同一間隔で放射
状の８本の直線で仕切られた区域を、さらに同一
間隔で中心からの５本の同心円で区分けされて成
る大きさの夫々の分割体１，２，３，４，５，６
をプラスチツクで成形し、夫々の分割体の片側周
端面に係合凸部Kaを突設すると共に他側周端面
に係合凹部Kbを形成し、夫々の分割体の外周端
面に、その外に連設する分割体の係合凹部Naと
係合する係合凸部Nbを突設すると共に、その内
周端面に、その内周に連設する分割体の係合凸部
Nbと係合する係合凹部Naを設けて成る（第２図
参照）。また夫々の分割体には連設した場合に連
通する通孔Ｅが中央透設してある。なお、夫々の
分割体の大きさが異るため夫々の分割体に形成す
る係合凹部Na及び係合凸部Nbの大きさ、数も異
るものである。

そして夫々同一の大きさの分割体を順次各係合
凸部Kaと係合凹部Kbで同心円状に係合連設する
と共に第３図のように係合凸部Nbと係合凹部Na
とを係合連設して一体の過壁部Ｓを形成してい
る。

この際、内リング８に一端Waを係止した可撓
弾性を有する金属線Ｗに分割体の通孔Ｅを通して
夫々分割体を繋止するのである。

該金属線Ｗは外リング９に設けた通孔Ｅに連通
する配置孔９ａ内でバネ１１と結合してあり、バ
ネ１１の他端は同一な金属線Wbに接続されて止
め具１２に張設固定してある。

なお、最内周に位置する分割体１は内リング８
の凸条８ａに係合できるようその内周端面に係合
凹溝１ａが形成してあり、最外周に位置する分割
体６の外周端面には外リング９の係合凸条９ａに
係合する係合凹溝６ａが突設してある（第３図参
照）。

このため分割体１，６にリング８，９を係合し
て分割体の係合による過壁部Ｓを固定するので
ある。なお、外リング９は二つ割りになつていて
ボルト１０止めすることにより分割体６を係合で
きるのである。

このように本例によると、６種類の分割体を製
造するだけでその結合によつて過壁部Ｓが形成
できるのであり、該分割体の外周方向の連設を加
減することで異る大きさの過壁部となり、さら
に別途に形成した分割体を最外周に継ぎ足すこと
により任意な大きさの過壁部を形成できるので
ある。

また、金属線Wbの引つ張りによつてバネ１１
を介し金属線Ｗが強く張設されるため、過壁部
が過時に撓曲しても除圧時に金属線Ｗの弾性復
元力により復位するのである。

なお、板の使用は従来と同様に水切に板を介
して布を被着して用いればよい。

本例は前記のように構成したが本発明において
はこれに限定されない。

例えば、夫々分割体に形成する係合部の形状は
問わない。

また、分割体の連設状態も適宜であり、第４図
のように接合面を断続状として段違いの状態で連
設してもよい。

さらに、過壁部の形状も任意であり、第５図
のように分割体で形成することもできる。

なお、分割体の形成のため、中心を等る同一間
隔の直線は３本以上であればよく、この仕切られ
た区域をさらに該直線と直角方向或いは同心円で
３体以上に適宜間隔で区分した分割体が最良であ
るが、係合して連設し過壁を形成できる分割体
であればよい。

また、夫々の分割体を繋いで過壁部に可撓弾
性を付与させるための繋止材も適宜であり、第６
図のように抜けないよう凹部１３ａに係止された
バネ１４で外周方向に連設した分割体１３を相互
に弾着すると共に第７図のように凹部１３ｂに係
止したバネ１５で側方に連設した分割体１３を弾
着連設することにより、形成された過壁部に可
撓弾性を付与してもよい。

さらに、分割体がプラスチツク成形のため表面
に水切り溝を形成し或いは内部に水抜き孔等を一
体に形成してもよく、板枠体による過壁部の
保持構成も限定されない。

（発明の効果） したがつて本発明によると、分割体の結合で
過壁部を形成するため、分割体をプラスチツク成
形するだけでよく安価な過壁部となるのである
と共に、結合する数によつて任意の大きさに形成
できるのであり、しかもバネ或いはバネによつて
張設された繋止材で分割体を繋ぐことにより過
壁部が可撓弾性を有することになつて強力な脱水
過に使用できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を用いて板とした
状態の正面図。第２図はその一分割体の拡大斜視
図、第３図は第１図における要部を拡大した縦断
面図、第４図はその分割体の別例連設状態を示す
一部を縦断した要部正面図、第５はさらに別例の
連設状態の正面図、第６図は分割体をバネで弾着
係合した状態の要部拡大縦断面図、第７図は第６
図の状態の横断面図である。 １，２，３，４，５，６，１３：分割体、８：
止めリング、９：外リング、１１：バネ、１２：
止め具、Ｅ：通孔、Ka：係合凸部、Kb：係合凹
部、Na：係合凹部、Nb：係合凸部、Ｗ，Wb：
金属線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 多数の分割体の上下左右適宜部での係合連設
   によつて過壁部を成すものであり、バネ或いは
   バネによつて張設された繋止材で夫々の分割体を
   繋いで弾着連設することにより、形成された過
   壁部に可撓弾性を付与したことを特徴とする板
   式過機における板の過壁部の構造。