JPH0258368B2 - - Google Patents
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- JPH0258368B2 JPH0258368B2 JP61227879A JP22787986A JPH0258368B2 JP H0258368 B2 JPH0258368 B2 JP H0258368B2 JP 61227879 A JP61227879 A JP 61227879A JP 22787986 A JP22787986 A JP 22787986A JP H0258368 B2 JPH0258368 B2 JP H0258368B2
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- screw
- extruder
- stage
- self
- pitch
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/375—Plasticisers, homogenisers or feeders comprising two or more stages
- B29C48/387—Plasticisers, homogenisers or feeders comprising two or more stages using a screw extruder and a gear pump
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/365—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using pumps, e.g. piston pumps
- B29C48/37—Gear pumps
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/395—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders
- B29C48/40—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using two or more parallel screws or at least two parallel non-intermeshing screws, e.g. twin screw extruders
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Inorganic Fibers (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は炭素繊維の製造の技術分野で利用さ
れ、特にピツチ系炭素繊維の溶融紡糸機に関する
ものである。
れ、特にピツチ系炭素繊維の溶融紡糸機に関する
ものである。
(従来技術)
炭素繊維は原料を押出機またはギヤポンプの押
出圧によつて、ノズルより押し出して紡糸し、そ
の後不融化処理、焼成炭化をして製品とする。本
来押し出しを行なうに当つて、混合、混練が行な
われるのであるが、その度合は後述するセルフク
リーニング性と密着に関係しており、混合、混練
を重視すれば、セルフクリーニング性は悪くなる
傾向にある。また逆にセルフクリーニング性を重
視すれば混合、混練は悪くなるものである。
出圧によつて、ノズルより押し出して紡糸し、そ
の後不融化処理、焼成炭化をして製品とする。本
来押し出しを行なうに当つて、混合、混練が行な
われるのであるが、その度合は後述するセルフク
リーニング性と密着に関係しており、混合、混練
を重視すれば、セルフクリーニング性は悪くなる
傾向にある。また逆にセルフクリーニング性を重
視すれば混合、混練は悪くなるものである。
しかしながらメソフエーズを含有するピツチ系
炭素繊維原料を供給して、押出機の内部で加熱し
溶融し、この溶融された原料を紡糸口より吐出さ
せ紡糸するようにした場合は、その混練特性もさ
ることながらむしろ後述するセルフクリーニング
性を重視しないと、良品を得ることが出来ない。
炭素繊維原料を供給して、押出機の内部で加熱し
溶融し、この溶融された原料を紡糸口より吐出さ
せ紡糸するようにした場合は、その混練特性もさ
ることながらむしろ後述するセルフクリーニング
性を重視しないと、良品を得ることが出来ない。
ここで用いる「メソフエーズ」なる用語は、周
知のように一般に液晶と同議語であり、結晶固体
と無定形液体との中間であるものの状態をいう。
知のように一般に液晶と同議語であり、結晶固体
と無定形液体との中間であるものの状態をいう。
そしてメソフエーズ部分は、流動中剪断を受け
ると配向して光学的異方性を示すが、配向の度合
によつて流動性も変化すると解釈される。押出機
を通過中にこのような配向度合の異るものが不均
質に混じり合つた状態で吐出されると以降の紡糸
ノズルをのすべてにわたつて均一な流動状態とな
らず、流動性に劣る部分からノズルの目ずまりが
生じる。ノズルに目ずまりが生じたならば紡糸不
能におちいることは周知の事実である。
ると配向して光学的異方性を示すが、配向の度合
によつて流動性も変化すると解釈される。押出機
を通過中にこのような配向度合の異るものが不均
質に混じり合つた状態で吐出されると以降の紡糸
ノズルをのすべてにわたつて均一な流動状態とな
らず、流動性に劣る部分からノズルの目ずまりが
生じる。ノズルに目ずまりが生じたならば紡糸不
能におちいることは周知の事実である。
またこのような材料は、高温で長時間加熱され
ると、ピツチの分子量が大きくなりすぎて、流動
性が阻害され、ノズルの目ずまりが生じやすくな
る。しかし従来の押出機にあつては、挿入された
原料がすべて均一に配向されかつ加熱されるので
はなく、局部的に長時間押出機内に滞留する部分
があるため、この長時間滞留する部分を少なくす
ることが必要となる。この不均一性を表現するの
に、セルフクリーニング性なる用語がある。すな
わち押出機に供給された材料がすべて均一の状
態、言いかえれば平均滞留時間経過後に吐出され
るとき最高のセルフクリーニング性を有すること
となる。そこで多量成分として一般に無着色の材
料を用い、押出機の供給口に局部的に着色された
材料を小量成分として投入する場合について考え
れば、第4図に示すように、縦軸に押出機先端か
ら吐出される前記小量成分材料の全量に対する
%、すなわち濃度を、また横軸に時間の経過をと
ると、セルフクリーニング性が良好な押出機では
同図のP1のように小量成分の濃度のピークがシ
ヤープでかつ濃度の数値が大、そこに至る迄の時
間t1が小さらに濃度が零となる時間t2が小とな
り、材料の大部分は必要最小時間加熱され、長時
間加熱される材料の割合は僅少となる。一方セル
フクリーニング性が悪い押出機では同図のP2の
ようにピークがシヤープでなく、濃度の最大値の
数値小、濃度が零となる時間大となり、材料の配
向、加熱を受ける時間のばらつきが大きくなる。
ると、ピツチの分子量が大きくなりすぎて、流動
性が阻害され、ノズルの目ずまりが生じやすくな
る。しかし従来の押出機にあつては、挿入された
原料がすべて均一に配向されかつ加熱されるので
はなく、局部的に長時間押出機内に滞留する部分
があるため、この長時間滞留する部分を少なくす
ることが必要となる。この不均一性を表現するの
に、セルフクリーニング性なる用語がある。すな
わち押出機に供給された材料がすべて均一の状
態、言いかえれば平均滞留時間経過後に吐出され
るとき最高のセルフクリーニング性を有すること
となる。そこで多量成分として一般に無着色の材
料を用い、押出機の供給口に局部的に着色された
材料を小量成分として投入する場合について考え
れば、第4図に示すように、縦軸に押出機先端か
ら吐出される前記小量成分材料の全量に対する
%、すなわち濃度を、また横軸に時間の経過をと
ると、セルフクリーニング性が良好な押出機では
同図のP1のように小量成分の濃度のピークがシ
ヤープでかつ濃度の数値が大、そこに至る迄の時
間t1が小さらに濃度が零となる時間t2が小とな
り、材料の大部分は必要最小時間加熱され、長時
間加熱される材料の割合は僅少となる。一方セル
フクリーニング性が悪い押出機では同図のP2の
ようにピークがシヤープでなく、濃度の最大値の
数値小、濃度が零となる時間大となり、材料の配
向、加熱を受ける時間のばらつきが大きくなる。
従つてメソフエーズを含有するピツチ系炭素繊
維原料が供給される押出機は、セルフクリーニン
グ性が良好でなければならない必然性がある。し
かしながら従来の押出機のセルフクリーニング性
では、メソフエーズを含有するピツチ系炭素繊維
原料を処理するに充分満足しうる程度にセルフク
リーニング性が良好なものではなかつた。
維原料が供給される押出機は、セルフクリーニン
グ性が良好でなければならない必然性がある。し
かしながら従来の押出機のセルフクリーニング性
では、メソフエーズを含有するピツチ系炭素繊維
原料を処理するに充分満足しうる程度にセルフク
リーニング性が良好なものではなかつた。
(発明が解決しようとする問題点)
この発明においては、メソフエーズを含有する
ピツチ系炭素繊維原料を加熱処理してピツチ系炭
素繊維を製造する従来の紡糸機では、セルフクリ
ーニング性が充分に良好ではなく、原料の滞留時
間が不均一であるために、高温度下に過度の時間
滞留した部分の分子量が過大となり、また異方性
のものが不均質に混ざり合つた状態となり、紡糸
口をつまらせ、良好な紡糸が出来ないという問題
点を解決しようとするものである。
ピツチ系炭素繊維原料を加熱処理してピツチ系炭
素繊維を製造する従来の紡糸機では、セルフクリ
ーニング性が充分に良好ではなく、原料の滞留時
間が不均一であるために、高温度下に過度の時間
滞留した部分の分子量が過大となり、また異方性
のものが不均質に混ざり合つた状態となり、紡糸
口をつまらせ、良好な紡糸が出来ないという問題
点を解決しようとするものである。
(問題点を解決するための手段)
この発明の溶融紡糸機は、メソフエーズを含有
するピツチ系炭素繊維原料の供給をフイード機構
2を介して受けると共に脱気部3bが設けられた
押出機3と、押出機3の下流側に接続される紡糸
口4とを少なくとも具備し、押出機3のスクリユ
ー5は、第1ステージS1および第2ステージS2の
2ステージの2軸に構成され、かつ前記フイード
機構2は、前記スクリユー5の第1ステージS1の
計量部S5における1リードあたりの空間容積と、
この部分における前記原料の見掛比重およびスク
リユー5の回転速度の積に対して、35%以上の材
料供給重量としたことを特徴とする、ピツチ系炭
素繊維の溶融紡糸機である。
するピツチ系炭素繊維原料の供給をフイード機構
2を介して受けると共に脱気部3bが設けられた
押出機3と、押出機3の下流側に接続される紡糸
口4とを少なくとも具備し、押出機3のスクリユ
ー5は、第1ステージS1および第2ステージS2の
2ステージの2軸に構成され、かつ前記フイード
機構2は、前記スクリユー5の第1ステージS1の
計量部S5における1リードあたりの空間容積と、
この部分における前記原料の見掛比重およびスク
リユー5の回転速度の積に対して、35%以上の材
料供給重量としたことを特徴とする、ピツチ系炭
素繊維の溶融紡糸機である。
(作 用)
押出機3内に供給されたメソフエーズを含有す
るピツチ系炭素繊維原料は、押出機3内を下流に
向けて移動しながら加熱され溶融される。そして
押出機3は2軸スクリユーでありかつ脱気部3b
により途中より脱気されるため、単軸押出機に比
し、シリンダ脱気部での材料の溢出を防止しうる
のみならず、紡糸口4より吐出される繊維溶融物
の中に揮発分よりなる泡を包含することがなく、
従つて糸切れを減少させることができる。
るピツチ系炭素繊維原料は、押出機3内を下流に
向けて移動しながら加熱され溶融される。そして
押出機3は2軸スクリユーでありかつ脱気部3b
により途中より脱気されるため、単軸押出機に比
し、シリンダ脱気部での材料の溢出を防止しうる
のみならず、紡糸口4より吐出される繊維溶融物
の中に揮発分よりなる泡を包含することがなく、
従つて糸切れを減少させることができる。
また押出機3は2ステージ、2軸かつそのフラ
イト5aが噛合型であり、さらに2軸が異方向回
転であることにより、そのセルフクリーニング性
が良好となり、良好な紡糸が得られる。
イト5aが噛合型であり、さらに2軸が異方向回
転であることにより、そのセルフクリーニング性
が良好となり、良好な紡糸が得られる。
2軸押出機の押出量は長期的な観点からすれば
フイード機構2の輸送能力で決定される。
フイード機構2の輸送能力で決定される。
押出スクリユー5の回転スピードを上昇させる
とフイード機構2より供給された材料は急速に押
出機3先端に達するが、吐出量はフイード機構2
の供給能力を上回ることはできない。
とフイード機構2より供給された材料は急速に押
出機3先端に達するが、吐出量はフイード機構2
の供給能力を上回ることはできない。
このような場合材料は押出機3の出口直前で強
く撹拌されてセルフクリーニング性が悪化する。
これに反してフイード機構2の回転スピードに対
して押出機スクリユー5の回転スピードを低下さ
せると、材料はスクリユー溝内を無理なく搬送さ
れてセルフクリーニング性が向上する。
く撹拌されてセルフクリーニング性が悪化する。
これに反してフイード機構2の回転スピードに対
して押出機スクリユー5の回転スピードを低下さ
せると、材料はスクリユー溝内を無理なく搬送さ
れてセルフクリーニング性が向上する。
この発明においては、スクリユー5の第1ステ
ージS1の計量部S5における1リードあたりの空間
容積と、この部分における原料の見掛比重および
スクリユー5の回転速度の積に対して、35%以上
の材料供給重量となるように、フイード機構2を
構成して、セルフクリーニング性を向上させたも
のである。
ージS1の計量部S5における1リードあたりの空間
容積と、この部分における原料の見掛比重および
スクリユー5の回転速度の積に対して、35%以上
の材料供給重量となるように、フイード機構2を
構成して、セルフクリーニング性を向上させたも
のである。
(実施例)
以下この発明の実施例を詳述する。なお第1図
および第2図において、上流側とは図において右
側をまた下流側とはその反対側を意味するものと
理解されたい。
および第2図において、上流側とは図において右
側をまた下流側とはその反対側を意味するものと
理解されたい。
ホツパー1の下端はフイード機構2の上流側に
連通している。フイード機構2は通常の1軸のス
クリユーコンベアとして構成されており、動力2
aによつて駆動され、その材料供給重量が制御さ
れる。そしてフイード機構2の下流端は押出機3
の上流端と投入継手7によつて連設されており、
投入された原料は押出機3の2軸の同径のスクリ
ユー5に対して供給される。これらスクリユー5
は歯車装置6によつて互に異方向に同期的に駆動
される。
連通している。フイード機構2は通常の1軸のス
クリユーコンベアとして構成されており、動力2
aによつて駆動され、その材料供給重量が制御さ
れる。そしてフイード機構2の下流端は押出機3
の上流端と投入継手7によつて連設されており、
投入された原料は押出機3の2軸の同径のスクリ
ユー5に対して供給される。これらスクリユー5
は歯車装置6によつて互に異方向に同期的に駆動
される。
スクリユー5は1条ねじとし、第2図図示のよ
うに、第1ステージS1および第2ステージS2が配
設されており、さらに第1ステージS1は、供給部
S3、圧縮部S4および計量部S5で構成されている。
さらに第2ステージS2も逆圧縮部S6および計量部
S7で構成され、脱気部3bがこの逆圧縮部S6の部
分に開口されている。フライト5aの形状(スク
リユー5の軸を含む平面でスクリユー5の山を切
断したときの断面部の形状)を、台形とすると
き、1条ねじの軸方向の噛合間隙Xは、2軸が異
方向に回転する場合は、 X=ξ+{(Z−γ)+(R−ρ)}tanα +Lψ−φ/2π ………(1) また同方向回転の場合は、 X=ξ+{(Z−γ)+(R−ρ)}tanα −Lψ−φ/2π ………(2) ここで第6図(スクリユー5の横断面図)およ
び第7図(スクリユー5の縦断面図)を参照し
て、今P点を両スクリユー5のかみ合つている個
所の任意の点とした場合、 ξ=(スクリユー5の谷底の幅T1)/2 −(スクリユー5の山の峯の幅T2)/2 r=スクリユー5の谷の半径 R=スクリユー5の山の半径 ρ=一方のスクリユー5の中心AとP点との距
離 Z=他方のスクリユー5の中心BとP点との距
離 α=フライト5aの斜面の角度 L=スクリユー5のピツチ =∠BAP φ=∠ABP さらにフライト面に直角方向の噛合隙間Xn(フ
ライト隙間)は、 Xn=Xcos βcos αn ………(3) ここでβ=フライト5aのヘリツクス角αn,=
フライト5aを斜面に直角な平面で切断したとき
の、斜面の角度 フライト5aの形状は矩形もしくは、僅かにテ
ーパーのついた台形とすることが好ましいので台
形についての算式を示した。ここで矩形ねじに対
してはα=0とすればよい。
うに、第1ステージS1および第2ステージS2が配
設されており、さらに第1ステージS1は、供給部
S3、圧縮部S4および計量部S5で構成されている。
さらに第2ステージS2も逆圧縮部S6および計量部
S7で構成され、脱気部3bがこの逆圧縮部S6の部
分に開口されている。フライト5aの形状(スク
リユー5の軸を含む平面でスクリユー5の山を切
断したときの断面部の形状)を、台形とすると
き、1条ねじの軸方向の噛合間隙Xは、2軸が異
方向に回転する場合は、 X=ξ+{(Z−γ)+(R−ρ)}tanα +Lψ−φ/2π ………(1) また同方向回転の場合は、 X=ξ+{(Z−γ)+(R−ρ)}tanα −Lψ−φ/2π ………(2) ここで第6図(スクリユー5の横断面図)およ
び第7図(スクリユー5の縦断面図)を参照し
て、今P点を両スクリユー5のかみ合つている個
所の任意の点とした場合、 ξ=(スクリユー5の谷底の幅T1)/2 −(スクリユー5の山の峯の幅T2)/2 r=スクリユー5の谷の半径 R=スクリユー5の山の半径 ρ=一方のスクリユー5の中心AとP点との距
離 Z=他方のスクリユー5の中心BとP点との距
離 α=フライト5aの斜面の角度 L=スクリユー5のピツチ =∠BAP φ=∠ABP さらにフライト面に直角方向の噛合隙間Xn(フ
ライト隙間)は、 Xn=Xcos βcos αn ………(3) ここでβ=フライト5aのヘリツクス角αn,=
フライト5aを斜面に直角な平面で切断したとき
の、斜面の角度 フライト5aの形状は矩形もしくは、僅かにテ
ーパーのついた台形とすることが好ましいので台
形についての算式を示した。ここで矩形ねじに対
してはα=0とすればよい。
以上でのべたフライト間隙Xnとスクリユー5
の外径Dとの比すなわちXn/Dは上記した算式
より計算されたXnの最小値に対して少なくとも
1/5望ましく1/10以下とするとセルフクリー
ニング性をより良好にすることができる。
の外径Dとの比すなわちXn/Dは上記した算式
より計算されたXnの最小値に対して少なくとも
1/5望ましく1/10以下とするとセルフクリー
ニング性をより良好にすることができる。
ただし空間的にフライト噛合面が互に接触する
ことなく、また運転中にも接触を回避できる最小
のXn/Dの値は概ね1/100である。
ことなく、また運転中にも接触を回避できる最小
のXn/Dの値は概ね1/100である。
以上はフライト5a相互の間隙であるが、この
他、第7図にηで示す、山径と谷径との間の間隙
(カレンダ間隙)が存在する。
他、第7図にηで示す、山径と谷径との間の間隙
(カレンダ間隙)が存在する。
スクリユー5の第1ステージS1、第2ステージ
S2共1リード(1条ねじの場合1ピツチに同じ)
あたりの空間容積は、その上流側から下流に向つ
て減少するように形成されている。上流側の1リ
ード当たりの空間容積V1と下流側の1リード当
たりの空間容積V2との比、すなわちV1/V2を圧
縮比と称する。例えば第1ステージS1においては
圧縮比を2.5ないし4.0位にすることが多い。圧縮
比を構成するために、リードの長さあるいは第7
図におけるT1の値を、上流側と下流側とで変え
て、上流側で大きく、下流側で小さくする方法
と、スクリユー5の谷の径2γを上流側では小さ
く下流側では大きくする方法の2通りの方法が行
われる。あるいはこの2通りの方法を組み合わせ
ることもある。
S2共1リード(1条ねじの場合1ピツチに同じ)
あたりの空間容積は、その上流側から下流に向つ
て減少するように形成されている。上流側の1リ
ード当たりの空間容積V1と下流側の1リード当
たりの空間容積V2との比、すなわちV1/V2を圧
縮比と称する。例えば第1ステージS1においては
圧縮比を2.5ないし4.0位にすることが多い。圧縮
比を構成するために、リードの長さあるいは第7
図におけるT1の値を、上流側と下流側とで変え
て、上流側で大きく、下流側で小さくする方法
と、スクリユー5の谷の径2γを上流側では小さ
く下流側では大きくする方法の2通りの方法が行
われる。あるいはこの2通りの方法を組み合わせ
ることもある。
前記のカレンダ間隙η値は、第6図および第7
図より、両スクリユー5間の軸間距離をCとし
て、 η=C−R−γ ………(4) であらわされる。そしてこのηの値と、 D=2R ………(5) であらわされるDの値との比、すなわちη/Dも
少なく共1/30望ましくは1/50以下とすると、
セルフクリーニング性をより良好とすることがで
きる。但し、空間的にフライト5aの外径面が、
その谷面に互に接触することなく、また運転中に
も接触を回避できる最小のη/Dの値は、おおむ
ね1/100である。
図より、両スクリユー5間の軸間距離をCとし
て、 η=C−R−γ ………(4) であらわされる。そしてこのηの値と、 D=2R ………(5) であらわされるDの値との比、すなわちη/Dも
少なく共1/30望ましくは1/50以下とすると、
セルフクリーニング性をより良好とすることがで
きる。但し、空間的にフライト5aの外径面が、
その谷面に互に接触することなく、また運転中に
も接触を回避できる最小のη/Dの値は、おおむ
ね1/100である。
第2図を示すスクリユー5では、圧縮比を得る
ために、第1ステージS1、第2ステージS2共上流
側でスクリユー5の谷の径を小さく、下流側では
大きくする方式を採用したものである。また一方
第5図に示すスクリユー5では圧縮比を得るため
に、第1ステージS1、第2ステージS2共上流側よ
り下流側に至るまで谷の径は等しく、ただし上流
側ではリードを大、下流側ではリードを小さくし
たものである。
ために、第1ステージS1、第2ステージS2共上流
側でスクリユー5の谷の径を小さく、下流側では
大きくする方式を採用したものである。また一方
第5図に示すスクリユー5では圧縮比を得るため
に、第1ステージS1、第2ステージS2共上流側よ
り下流側に至るまで谷の径は等しく、ただし上流
側ではリードを大、下流側ではリードを小さくし
たものである。
セルフクリーニング性向上の意味からは、圧縮
比を構成するための方法として第2の方法すなわ
ち谷の径は等しく上流側ではリードを大きく、下
流側ではリードを小さくするものが好ましい。
比を構成するための方法として第2の方法すなわ
ち谷の径は等しく上流側ではリードを大きく、下
流側ではリードを小さくするものが好ましい。
このようにすれば(4)式でのべたカレンダ間隙η
の値を小さくすることができる。
の値を小さくすることができる。
幾何学的見地からすればどのようなゾーンにつ
いても上記したことは当てはまるが流体の送りは
連続の定理からして、上流側から下流側に亘つて
単位時間当りどのゾーンをとつても一定量でなく
てはならない。第1ステージS1、第2ステージS2
の計量部S5およびS7では、1リードあたりの空間
の容積がそれぞれの上流側の部分の空間容積より
小さく形成されているので、この小さく形成され
た部分には材料が充満されて、圧力が上昇し、下
流側より上流側に対して圧力勾配が生じる。その
おり圧力の上昇と逆方向に前記空間を仕切る噛合
部を通しての漏洩流が生じるが、この漏洩流の生
じる位置は第1ステージS1および第2ステージS2
の計量部S5,S7もしくはその上流方向の直前の位
置に生じる。したがつてセルフクリーニング性向
上の観点から計量部S5,S7における隙間はXn、
η共小さく保つ必要がある。
いても上記したことは当てはまるが流体の送りは
連続の定理からして、上流側から下流側に亘つて
単位時間当りどのゾーンをとつても一定量でなく
てはならない。第1ステージS1、第2ステージS2
の計量部S5およびS7では、1リードあたりの空間
の容積がそれぞれの上流側の部分の空間容積より
小さく形成されているので、この小さく形成され
た部分には材料が充満されて、圧力が上昇し、下
流側より上流側に対して圧力勾配が生じる。その
おり圧力の上昇と逆方向に前記空間を仕切る噛合
部を通しての漏洩流が生じるが、この漏洩流の生
じる位置は第1ステージS1および第2ステージS2
の計量部S5,S7もしくはその上流方向の直前の位
置に生じる。したがつてセルフクリーニング性向
上の観点から計量部S5,S7における隙間はXn、
η共小さく保つ必要がある。
第2図に示すスクリユー5は第1ステージS1お
よび第2ステージS2の計量部S5,S7におけるフラ
イト間隙Xnおよびカレンダ間隙ηをそれぞれ前
述の趣旨に沿つて小さくしたものである。
よび第2ステージS2の計量部S5,S7におけるフラ
イト間隙Xnおよびカレンダ間隙ηをそれぞれ前
述の趣旨に沿つて小さくしたものである。
これに対して第5図に示すスクリユー5は第1
ステージS1の供給部S3、圧縮部S4およびS5はもち
ろん第2ステージS2の逆圧縮部S6および計量部S7
のすべてにわたつて上記したフライト間隙Xnお
よびカレンダ間隙ηを小さくしたものである。
ステージS1の供給部S3、圧縮部S4およびS5はもち
ろん第2ステージS2の逆圧縮部S6および計量部S7
のすべてにわたつて上記したフライト間隙Xnお
よびカレンダ間隙ηを小さくしたものである。
第2図に示すような計量部S5,S7における間隙
を重点に小さくとることは最小必要条件である
が、その他のゾーンについては、供給材料の見掛
比重や粘着性あるいは、脱気口よりの材料の溢出
などを考慮してデザインされるべきものである。
を重点に小さくとることは最小必要条件である
が、その他のゾーンについては、供給材料の見掛
比重や粘着性あるいは、脱気口よりの材料の溢出
などを考慮してデザインされるべきものである。
1リード当りの空間容積に完全に原料が充満さ
れていてかつ噛合の隙間がゼロであれば、スクリ
ユー5を1回転させた時に送られる材料の搬送量
は注目している部分の空間容積Vと材料の比重ρ
と回転スピードNの積であらわされるこれを理論
搬送量と呼ぶ。
れていてかつ噛合の隙間がゼロであれば、スクリ
ユー5を1回転させた時に送られる材料の搬送量
は注目している部分の空間容積Vと材料の比重ρ
と回転スピードNの積であらわされるこれを理論
搬送量と呼ぶ。
このような2ステージスクリユーでは第1ステ
ージS1の計量部における実際の搬送量がその押出
機3の運転状況を表す1つの指標となるものであ
る。この値は、スクリユー噛合の隙間による漏洩
流のため減殺されるが、すでにのべたようになる
べく理論搬送量に近い大きな値で運転することが
セルフクリーニング性向上の意味から好ましい。
ージS1の計量部における実際の搬送量がその押出
機3の運転状況を表す1つの指標となるものであ
る。この値は、スクリユー噛合の隙間による漏洩
流のため減殺されるが、すでにのべたようになる
べく理論搬送量に近い大きな値で運転することが
セルフクリーニング性向上の意味から好ましい。
フイード機構2付の2軸スクリユー押出機3で
は材料の長期的な搬送量はフイード機構2の供給
量によつて決つてくるが、この供給量を上記した
第1ステージS1の計量部S5における理論搬送量の
35%以上好ましくは45〜60%とする。
は材料の長期的な搬送量はフイード機構2の供給
量によつて決つてくるが、この供給量を上記した
第1ステージS1の計量部S5における理論搬送量の
35%以上好ましくは45〜60%とする。
紡糸口4は、第3図図示のように、その入口通
路4aに連通して拡散部4bが構成され、その周
辺部において連通孔4cが設けられ、さらにダイ
プレート4dの円周上に分布されたノズル4eに
至り、このノズル4eから材料がギヤポンプ8に
よつて圧送され、細い糸となつて押し出され、紡
糸されるものである。
路4aに連通して拡散部4bが構成され、その周
辺部において連通孔4cが設けられ、さらにダイ
プレート4dの円周上に分布されたノズル4eに
至り、このノズル4eから材料がギヤポンプ8に
よつて圧送され、細い糸となつて押し出され、紡
糸されるものである。
さてセルフクリーニング性は、フライト5aの
条数が少ない程良好となる。ここにいう条数とは
スクリユーフライトの巻角が360゜になつたときの
軸方向の該長さを1リードとするとき該リードご
とにフライトが1回現れるとき1条とし、2,3
……回現れるとき、2条、3条……と称する。ピ
ツチをほぼ同じくして条数を増加させたときに
は、リード長が長くなるので軸方向への材料の流
れの拡散速度が速くなり、混合・混練は促進され
るが、セルフクリーニング性が悪化する。すなわ
ち1条ねじを用いればセルフクリーニング性が向
上し、良好な紡糸を行うことができる。
条数が少ない程良好となる。ここにいう条数とは
スクリユーフライトの巻角が360゜になつたときの
軸方向の該長さを1リードとするとき該リードご
とにフライトが1回現れるとき1条とし、2,3
……回現れるとき、2条、3条……と称する。ピ
ツチをほぼ同じくして条数を増加させたときに
は、リード長が長くなるので軸方向への材料の流
れの拡散速度が速くなり、混合・混練は促進され
るが、セルフクリーニング性が悪化する。すなわ
ち1条ねじを用いればセルフクリーニング性が向
上し、良好な紡糸を行うことができる。
さらに噛合型の2軸スクリユー押出機では2本
のスクリユー5のスクリユーフライト5aの噛合
部相互の隙間が極めて小さい場合、シリンダ3a
内面とスクリユー溝で形成される空間(以下単に
空間と称する。)はフライト5aの噛合部で完全
に仕切られ部屋を形成し、押出機3の下流に向つ
て生じる圧力上昇に対して逆方向に(上流に向つ
て)流れる漏洩流が起り難い。前記した漏洩流を
多量に生じさせれば、混合・混練は促進される
が、セルフクリーニング性が悪化する。物質収支
のバランスから考えるとフライト溝深さの浅いと
ころすなわち第1ステージS1および第2ステージ
S2の計量部において漏洩流が起りやすいので、少
くとも該部におけるフライト5a相互の噛合部の
隙間を小さくすると、セルフクリーニング性が向
上し良好な状態で紡糸し得る。
のスクリユー5のスクリユーフライト5aの噛合
部相互の隙間が極めて小さい場合、シリンダ3a
内面とスクリユー溝で形成される空間(以下単に
空間と称する。)はフライト5aの噛合部で完全
に仕切られ部屋を形成し、押出機3の下流に向つ
て生じる圧力上昇に対して逆方向に(上流に向つ
て)流れる漏洩流が起り難い。前記した漏洩流を
多量に生じさせれば、混合・混練は促進される
が、セルフクリーニング性が悪化する。物質収支
のバランスから考えるとフライト溝深さの浅いと
ころすなわち第1ステージS1および第2ステージ
S2の計量部において漏洩流が起りやすいので、少
くとも該部におけるフライト5a相互の噛合部の
隙間を小さくすると、セルフクリーニング性が向
上し良好な状態で紡糸し得る。
スクリユーフライト5aの噛合部での相互の隙
間を小さくするには同方向回転スクリユーよりも
異方向回転スクリユーの方が空記配置上好まし
い。
間を小さくするには同方向回転スクリユーよりも
異方向回転スクリユーの方が空記配置上好まし
い。
第8図には同方向回転スクリユー押出機3のス
クリユー横断面を示す。同図の−断面をとつ
たものを第9図に示す。この図からわかるように
同方向回転のスクリユー5では第8図で向つて右
側に位置するスクリユー5bと向つて左側に位置
するスクリユー5cは噛合部での傾角が互に逆方
向になるので、噛合部上下位置における隙間は
P,Q,P,Q……のように広いものと狭いもの
が交互に連なる形となる。このうちP間隙は広い
ものであつて、瓢箪螺旋状に連つたものとなる。
すなわち隙間を噛合部のすべての位置で小さくす
ることは幾何学的に不可能であつて漏洩流を阻止
することができない。
クリユー横断面を示す。同図の−断面をとつ
たものを第9図に示す。この図からわかるように
同方向回転のスクリユー5では第8図で向つて右
側に位置するスクリユー5bと向つて左側に位置
するスクリユー5cは噛合部での傾角が互に逆方
向になるので、噛合部上下位置における隙間は
P,Q,P,Q……のように広いものと狭いもの
が交互に連なる形となる。このうちP間隙は広い
ものであつて、瓢箪螺旋状に連つたものとなる。
すなわち隙間を噛合部のすべての位置で小さくす
ることは幾何学的に不可能であつて漏洩流を阻止
することができない。
これに対して第10図には異方向回転スクリユ
ー押出機のスクリユー横断面を示す。この図から
わかるように異方向回転のスクリユー5ではスク
リユー5bとスクリユー5cは噛合部での傾角が
互い同方向になるので、噛合部上下位置における
隙間P,Q,P,Q……は互に均一間隙に近い状
態で連なる形となる。すなわち隙間を噛合部のす
べての位置で均等にかつ小さくすることが幾何学
的に可能であつて漏洩流を阻止することができ
る。したがつて異方向回転スクリユーはセルフク
リーニング性良好のスクリユーである。
ー押出機のスクリユー横断面を示す。この図から
わかるように異方向回転のスクリユー5ではスク
リユー5bとスクリユー5cは噛合部での傾角が
互い同方向になるので、噛合部上下位置における
隙間P,Q,P,Q……は互に均一間隙に近い状
態で連なる形となる。すなわち隙間を噛合部のす
べての位置で均等にかつ小さくすることが幾何学
的に可能であつて漏洩流を阻止することができ
る。したがつて異方向回転スクリユーはセルフク
リーニング性良好のスクリユーである。
第1ステージS1の終りに設けられた計量部S5の
搬送能力がその押出機3の吐出量を制約する要因
となるが、そし噛合隙間が全くない完全噛合であ
つたとしたら上記計量部S5の1リード当りの空間
容積と該部位での材料の比重とスクリユー5の回
転速度の積が搬送量となる。実際には、上記の値
に対して35%以上好ましくは45〜60%のフイード
機構2の供給量とするとよいが、フイード機構2
の供給量をあまり大きくし過ぎるとフイード機構
2直下のスクリユー溝に材料が充満して、遂には
溢れる状態になる。フイード機構2直下のスクリ
ユー溝が完全に充満されない状態を飢餓状態と称
するがフイード機構2の輸送量の上限は飢餓状態
で運転し得る範囲で上記の値をなるべく大きくす
ることがセルフクリーニング性向上にとつて好ま
しい。
搬送能力がその押出機3の吐出量を制約する要因
となるが、そし噛合隙間が全くない完全噛合であ
つたとしたら上記計量部S5の1リード当りの空間
容積と該部位での材料の比重とスクリユー5の回
転速度の積が搬送量となる。実際には、上記の値
に対して35%以上好ましくは45〜60%のフイード
機構2の供給量とするとよいが、フイード機構2
の供給量をあまり大きくし過ぎるとフイード機構
2直下のスクリユー溝に材料が充満して、遂には
溢れる状態になる。フイード機構2直下のスクリ
ユー溝が完全に充満されない状態を飢餓状態と称
するがフイード機構2の輸送量の上限は飢餓状態
で運転し得る範囲で上記の値をなるべく大きくす
ることがセルフクリーニング性向上にとつて好ま
しい。
(発明の効果)
この発明は前記のとおり、押出機のセルフクリ
ーニング性を従来よりさらに向上させたものであ
るから、材料にメソフエーズを含有するピツチ系
炭素繊維原料を使用して紡糸を行つた場合、その
流動性がそこなわれることなく、良好な防糸が行
なわれるという効果を有するものである。
ーニング性を従来よりさらに向上させたものであ
るから、材料にメソフエーズを含有するピツチ系
炭素繊維原料を使用して紡糸を行つた場合、その
流動性がそこなわれることなく、良好な防糸が行
なわれるという効果を有するものである。
第1図ないし第3図はいずれもこの発明の一実
施例を示し、第1図は側面図、第2図はスクリユ
ーの詳細平面図、第3図は紡糸口の詳細側面図で
あり、第4図は従来のものと比較した説明曲線図
である。第5図は他の実施例によるスクリユーの
詳細平面図である。第6図および第7図はフライ
トの噛合部の隙間を計算する際に必要な説明図で
あり、第6図は横断面図、第7図は第6図の−
断面図である。第8図ないし第10図はいずれ
もフライトの隙間を説明する説明図であり、第8
図および第10図はいずれも横断面図、第9図は
第8図の−断面図、第11図は第10図のXI
−XI断面図である。 2…フイード機構、3…押出機、3a…シリン
ダ、3b…脱気部、4…紡糸口、5…スクリユ
ー、5a…フライト、S1…第1ステージ、S2…第
2ステージ。
施例を示し、第1図は側面図、第2図はスクリユ
ーの詳細平面図、第3図は紡糸口の詳細側面図で
あり、第4図は従来のものと比較した説明曲線図
である。第5図は他の実施例によるスクリユーの
詳細平面図である。第6図および第7図はフライ
トの噛合部の隙間を計算する際に必要な説明図で
あり、第6図は横断面図、第7図は第6図の−
断面図である。第8図ないし第10図はいずれ
もフライトの隙間を説明する説明図であり、第8
図および第10図はいずれも横断面図、第9図は
第8図の−断面図、第11図は第10図のXI
−XI断面図である。 2…フイード機構、3…押出機、3a…シリン
ダ、3b…脱気部、4…紡糸口、5…スクリユ
ー、5a…フライト、S1…第1ステージ、S2…第
2ステージ。
Claims (1)
- 1 メソフエーズを含有するピツチ系炭素繊維原
料の供給をフイード機構を介して受けると共に脱
気部が設けられた押出機と、この押出機の下流側
に接続される紡糸口とを少なくとも具備するピツ
チ系炭素繊維の製造装置において、前記押出機の
スクリユーは第1ステージおよび第2ステージの
2ステージに形成された2軸とし、かつ前記フイ
ード機構は、前記スクリユーの第1ステージの計
量部における1リードあたりの空間容積と、この
部分における前記原料の見掛比重およびスクリユ
ーの回転速度の積に対して、35%以上の材料供給
重量としたことを特徴とする、ピツチ系炭素繊維
の溶融紡糸機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61227879A JPS6385117A (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | ピツチ系炭素繊維の溶融紡糸機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61227879A JPS6385117A (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | ピツチ系炭素繊維の溶融紡糸機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6385117A JPS6385117A (ja) | 1988-04-15 |
JPH0258368B2 true JPH0258368B2 (ja) | 1990-12-07 |
Family
ID=16867774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61227879A Granted JPS6385117A (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | ピツチ系炭素繊維の溶融紡糸機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6385117A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0546115U (ja) * | 1991-11-12 | 1993-06-18 | 株式会社大真空 | 表面実装型水晶振動子 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5716328B2 (ja) * | 1977-06-10 | 1982-04-05 | ||
JPS5916249A (ja) * | 1982-07-16 | 1984-01-27 | Mitsubishi Electric Corp | カラ−ブラウン管 |
JPS59214631A (ja) * | 1983-05-20 | 1984-12-04 | Japan Steel Works Ltd:The | 二軸押出機 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5716328U (ja) * | 1980-07-01 | 1982-01-27 |
-
1986
- 1986-09-26 JP JP61227879A patent/JPS6385117A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5716328B2 (ja) * | 1977-06-10 | 1982-04-05 | ||
JPS5916249A (ja) * | 1982-07-16 | 1984-01-27 | Mitsubishi Electric Corp | カラ−ブラウン管 |
JPS59214631A (ja) * | 1983-05-20 | 1984-12-04 | Japan Steel Works Ltd:The | 二軸押出機 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0546115U (ja) * | 1991-11-12 | 1993-06-18 | 株式会社大真空 | 表面実装型水晶振動子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6385117A (ja) | 1988-04-15 |
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