JPH025826Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は例えば鎧や兜等を収納する櫃に関する
ものである。

（従来の技術） 鎧櫃や兜櫃等の櫃類には家紋等が一般的に付さ
れるようになつてきたが、従来、その家紋等は始
めから櫃本体に対し一体的に付着されているのが
普通である。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら家紋等は極めて多種類存在しその
需要の多少も種類によつて異なり、又顕客によつ
ては家紋等を不要とする者もいて始めから家紋等
を一体的に付した状態で櫃を製造することは在庫
管理上問題が多く、多様な需要者に対応すること
も困難である。

本考案は斯る欠点を解消して、多種類の家紋等
を付した多くの櫃を取り揃えて置く必要もなく在
庫管理に無駄がなくなると共に多様な顧客の要求
に即座に応じられる櫃の提供を目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案の櫃は上記目的を達成するために、家
紋、文字等の所望のデザイン等を表面に印した各
種プレート１を取り揃えると共に、装飾面２をそ
のまま前記プレート１の嵌着可能な台座３となし
た飾体４を櫃本体５の外壁面に止着し、プレート
１を飾体４に対し選択的に嵌着自在としたことを
特徴として構成されるものである。

（作用） 本考案の櫃は顧客がその家紋等のプレート１を
付着するか否かをまず選択し、付着する場合に所
望のプレート１を選択して櫃本体５の飾体４の台
座３に嵌着させる。飾体４の台座３はそのまま装
飾面２であるためプレート１を嵌着せずに露呈さ
せたままの状態であつても外観が損なわれること
はない。

（実施例） 図は本考案の実施例を示すもので第１図はプレ
ート１を付着する前の櫃本体５の斜視図、又第２
図はプレート１を付着した状態の櫃本体５の要部
断面図である。

まず表面に家紋等が刻設され又裏面には接着剤
６が塗着されてその上に離形紙７が被覆された円
板状のプレート１が多種取り揃えられている。次
に外面に前記プレート１がすつぼり嵌入可能な深
さ及び広さを有する円形に凹んだ台座３を有しそ
の台座底面には中心孔８とその中心孔８の周辺部
には花弁模様９が適宜に配されてその底面がその
まま装飾面２として機能し得る飾体４が櫃本体５
の枠壁１０の外面にその中心孔８に挿通された頭
部表面や花弁模様を呈する止メネジ１１によつて
螺着されている。そして前記プレート１はその裏
面から離形紙７を引き剥してその接着剤６の塗着
面を飾体４の台座３の装飾面２である底面に当接
させることにより櫃本体５に対し一体的に止着可
能とされたものである。

次に第３図は表面に家紋等のデザインではなく
吉慶を示す文字を印した他のプレート１の実施例
の斜視図である。又第４図は第３図の中央部拡大
断面図である。

尚、上記の実施例では飾体４の台座３に対する
プレート１の止着手段として接着剤を用いている
が、他の止着方法、例えば螺着、係止、圧入等の
手段も実施可能である。

（考案の効果） 本考案は上述した構成により、櫃本体に対し家
紋等を付したいと需要者や希望した場合に限り所
望の家紋等が印されたプレートを選択して嵌着す
ることが可能なので、始めから櫃本体に一体的に
家紋等を付したもののように多様な顧客に対応す
るために各種の櫃を取り揃えて置く必要はなくな
り、単にプレートのみを取り揃えて置くだけで顧
客の希望に即座に応じることが可能であり在庫管
理を極めて容易化できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すもので、第１図はプ
レートを付着する前の櫃本体の斜視図、第２図は
プレートを付着した状態の櫃本体の要部断面図、
第３図は文字を印したプレートの斜視図、第４図
は第３図の中央拡大断面図である。 １……プレート、２……装飾面、３……台座、
４……飾体、５……櫃本体、６……接着剤、７…
…離形紙、８……中心孔、９……花弁模様、１０
……枠壁、１１……止メネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家紋、文字等の所望のデザイン等を表面に印し
   た各種プレートを取り揃えると共に、装飾面をそ
   のまま前記プレートの嵌着可能な台座となした飾
   体を櫃本体の外壁面に止着し、プレートを飾体に
   対し選択的に嵌着自在としたことを特徴とする
   櫃。