JPH0253015B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明はペツトフード、更に詳しくは耐破裂性
の包装またはパスツール殺菌法に頼る必要なく商
業上の輸送または貯蔵において通常起こる条件で
微生物の攻撃に対して確実に安定な美味の高水分
ペツトフードに関するものである。 バーゲスらにより記載された米国特許第
3202514号のように中間水分のペツトフードの出
現によつて、缶詰に伴う欠点もなく食肉の定量の
投与が便利なものとなつた。これらの中間水分の
製品は乾燥ペツトフードよりも美味なものとなつ
たが依然として生肉やカン詰め肉の高い水分を保
持していない。美味の微生物学的に安定な食料を
完成するために水分を著しく減少させ、ついて更
に水分を結合させるため多量の水溶性固体を添加
することが必要と考えられた。高水分で安定な製
品は防腐剤のためにもはや美味でなくなつてお
り、また高水分で美味の製品は商業上の条件下で
はかならずしも安定ではなかつた。 実際に高水分ペツトフードに対する要望は貯蔵
安定性を除いて多年先行技術において討論されて
来た。しかし、市場の製品のかかる標準はバーゲ
スらによる米国特許第3202514号の型の中間水分
の製品のままである。これらの製品は代表的に30
％以下の含水量を持ち、かつ十分な量の固体を含
んで水分活性を約0.88以下に減少している。可溶
性の固体には典型的には塩、糖、多価アルコール
が含まれる。更にソルビン酸のような抗菌剤およ
びその食用に適した塩が、低水分活性では抑制さ
れないかびや他の有機体の攻撃に対してペツトフ
ードを保護するために使用される。これは製品が
極端な温度および湿度を受ける商業上の輸送や貯
蔵の結果通常起こるような加熱およびそれに伴う
濃縮およびその他の変化が製品中の水分活性を局
部的な不均衡を起す所では特に重要である。ハー
スによる米国特許第3658548号のような若干の特
許にはソルビン酸塩に変えて他の抗菌剤のこのタ
イプの製品への利用が記載されている。ハースは
カプロン酸（ヘキサン酸）およびカプリル酸（オ
クタン酸）が水分15−30％を含有する製品中0.3
％以下の水準および少なくとも水分の水準に等し
い可溶性固体の水準で有効な抗かび剤であること
を開示している。米国特許第4002775号ではカバ
ラは脂肪酸をベースにした他の食品級の抗菌剤を
確認している。 従来の低水分の製品から離れて、ベルノタビツ
チは米国特許第3985904号で高水分、貯蔵安定性
製品といわれるものを開示している。この製品は
料理した肉を少なくとも50％と水分50％以上を含
有している。これは0.90以上の水分活性をもち、
さらにのり化したデンプン１−35％、低水準の抗
かび性およびPHを3.9−5.5の範囲内に維持する酸
1.7−3.8％を含有している。しかし、その発明の
製品を試験したとき確実な安定性は証明されなか
つた。 また、エルンストらが米国特許第4158706号に
開示している高水分ペツトフードは透明なたわみ
性のコンテナー中に包装するときパスツール殺菌
法を行うことなく微生物の攻撃に安定であると言
われている。このようなペツトフードは少なくと
も50％の水、結合剤およびコハク酸、ピルビン酸
およびフマール酸からなる群から選択した酸0.5
−5.0％を含有するものとして開示されている。 本発明によれば改良された高水分ペツトフード
が提供されている。本発明は、タンパク質、脂
肪、炭水化物からなり、50−80％の範囲内の含水
量と0.92−0.98の範囲内の水分活性を有し防腐系
のためにパスツール殺菌法を行うことなく商業上
の輸送、貯蔵において通常起こる条件で細菌とか
びの発育に対し安定性を維持している半生で確実
に安定なペツトフードであつて、 前記防腐系が総重量を基準にして糖４−15％；
ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸からなる群か
ら選択される食用有機酸0.3−0.5％；PHを3.5−
5.8の範囲内に維持するために十分な無機酸；約
1.5−3.0％の範囲内の量の多糖類；およびかびの
発育を抑制するのに有効量の抗かび剤とからなる
半生の確実に安定なペツトフードを内容とする。
本発明のペツトフードは非常に美味の、栄養的に
均衡のとれた、また製品をパスツール殺菌法を行
つたり耐破裂性のコンテナー中に包装したりする
必要がなく、商業上の配置、貯蔵の場合に通常出
合う条件下において微生物の攻撃に対して確実に
安定である。本明細書中に使用される確実に安定
という誤句はペツトフードが通常の汚染物と接触
した後でも微生物の攻撃に対し安定のままである
ことを意味している。これまで先行技術では単に
細菌の発育を抑制したり遅延させる静細菌防腐系
が提供されている。本発明では殺細菌剤として作
用する防腐計を提供している。殺細菌剤防腐系は
細菌を失活させるかにし殺す。 本明細書中に使用される“ペツト”の用語は通
常家族の仲間として飼いならされ養われている型
の小ないし並の大きさの肉食動物を意味する。更
に詳しくは、本明細書は犬と猫の栄養必要量に適
するように特に処方したペツトフードに焦点を当
てるものとする。目的の種の全栄養必要量に適さ
せることは全てのペツトのペツトフードに関して
重要である。ペツトの所有者は各ペツトのペツト
フードを栄養的に均衡させることにより、投与す
る異なつた食料の異なる量を均衡させる負担が除
かれる。またペツトは不均衡の食餌から通常生ず
る結果が除かれる。ペツトの適当な栄養の摂取は
最低量の食料を摂取する限り保証される。栄養の
均衡のとれたペツトフードにはタンパク質、炭水
化物、脂肪、ビタミンおよびミネラルが当業界に
おいて既知の量で含まれかつ目的の種の適当な発
育と飼養に充分な飼養試験により確立された量が
含有されている。 本発明の好ましい犬および猫のペツトフードに
は代表的に肉材料を含むタンパク質含有のマトリ
ツクスが含まれている。これらの肉材料は一投ま
たは連続工程の粉砕によつて粉砕するのが好まし
い。“肉材料”として有用なものは“食肉”、“食
肉副産物”および“ミートミール”である。勿論
“食肉”と“食肉副産物”は通常粉砕される。
“肉”の用語は牛、豚、羊および山羊の生肉のみ
ならず馬および他の哺乳動物、家禽および魚にも
使用されるものと理解される。“肉副産物”の用
語は哺乳動物、家禽等を含めこれらに限定するこ
となくと殺動物の生肉の精製せぬ部分を指すもの
とする。“肉”および“肉副産物”の両用語はア
メリカ飼料統制官協会（the association of
American Feed Control Officials、
Incorporated）の公報に定義される用語に採用さ
れているような成分を含んでいる。“ミートミー
ル”の用語は動物組織から細粉し乾燥し精製した
残分を指して前期の協会の定義したような“ミー
トミール”の用語として採用された乾燥残渣が含
まれる。 かかる肉材料はペツト食料製品の一部を構成す
るのが好ましいが、しかし、ペツトフードは全く
非肉材料であつてもよく、広いタンパク質材料を
欠いている。先行技術とは逆に、本発明の製品は
50％以下の調理した肉を含有している。肉材料は
代表的に総製品の約５重量％以上、更に詳しくは
10％の量が使用される。ペツトフード中の肉の成
分の通常の範囲は約10％−40％、好ましくは20−
30重量％である。 非肉タンパク質材料即ち肉材料以外のタンパク
質源が兆分に均衡のとれた栄養飼料の定量を達成
するために使用されるのが好ましく、あるいは肉
材料の変わりに使用出来る。タンパク質は代表的
に大豆、木実、落花生などのような植物性タンパ
ク質源から誘導される。タンパク質は粗粉、あら
粉、細粉、大豆蛋白濃縮物、大豆蛋白精製物など
の形態で存在する。更にタンパク質および香味は
肉粉、乾燥バターミルク、乾燥スキムミルク乳漿
のような乳製品、および卵、チーズのような他の
類似タンパク質から誘導出来る。 本発明のペツトフードは50％−80％の水分を含
有するために高水分と呼ばれる。本発明の更に好
ましい製品は工業に受け入れられる味のよさ、栄
養および安定性基準に適合する点で50％−70％の
範囲内の水分含量を持つている。最も好ましい製
品は55％−65％の範囲内の水分含量を持つてい
る。この後者の範囲内の製品は安定な、栄養のあ
るかつ肉様の凝集する製品中に非常に望ましい水
分水準を示すのみならずそれらの多量のタンパク
質が肉材料から来ている。 この高水分フードは決定的に酸、糖および抗カ
ビ剤に関係している。かかる酸、糖および抗カビ
剤が殺細菌性にする防腐系内で相乗剤的に作用す
るものと推定される。従つて、これは通常の細菌
の汚染物と接した後も防腐系が汚染物を不活性化
して確実に安定となることを意味している。従つ
て本発明では製品の総重量に基づいてフルクトー
ス４−15％、食用有機酸0.3％−3.0％、製品のPH
を3.5−5.8の範囲内に維持するための十分な無機
酸およびかびの発育を防ぐために有効量の抗かび
剤からなる独特の殺細菌剤の防腐系が処方されて
いる。 有機酸は食用のものであつて約0.3％−3.0％の
範囲内の量が存在せねばならない。本発明におい
ては、ヘプタン酸、オクタン酸、およびノナン酸
から選択される有機酸を使用する。有機酸は最終
PHの調節に無機酸と配合して使用出来る。しか
し、無機の添加は製品のPHを3.5−5.8の範囲内に
いじするためにすべての場合に必要ではない。PH
は3.5−5.6の範囲内に維持することが好ましい。
これらの無機酸の中にはリン酸および塩酸が使用
される。全酸の正確な水準は系の水分含量、砂
糖、炭水化物結合剤、タン白質の基準および使用
する酸のタイプによる。 更に詳しく好ましい配合はオクタン酸とリン酸
からなり両者とも少なくとも0.3％の水準で存在
させる。好ましいPHの3.5−5.6の範囲はオクタン
酸およびリン酸の混合水準を1.0−2.0の範囲に使
用して良好の製品性能を維持することが出来る。
リン酸は食用リンの良好な供給源のため好ましい
酸である。オクタン酸も糖、および抗かび剤の相
乗効果ならびに抗微生物、抗かび剤および抗だに
剤の活性を与える性能のため好ましい。従つてオ
クタン酸は0.3−1.5％の範囲内の量で多くの理由
によつて有益であり単に確実に安定あるのみなら
ず犬および猫の口に合う高水分ペツトフードの実
現をかなり可能にしている。 糖は製品の水分活性を減じ、特に犬に対する口
あたりの良さを改良し酸および抗かび剤の相乗剤
として微生物学的安定性を与える多くの理由によ
つて重要である。好ましい糖はフルクトースおよ
び高度に転化したコーンシロツプ特に高フルクト
ースコーンシロツプである。フルクトースおよび
高フルクトースコーンシロツプは本発明の製品の
配合では微生物学的発育の抑制や除去に特に効果
があるようである。高フルクトースコーンシロツ
プはかなり可溶であり、ペツトフードの商業上の
配置および貯蔵において通常起こる極端な温度で
溶液となるので更に好ましい。糖、酸および抗か
び剤とフルクトースとの相乗作用は特異的に起こ
ることが知られている。グルコース、マルトー
ス、マンノースおよびスクロースのような他の糖
はかかる酸および抗かび剤と相乗剤的作用に効果
がないことが見出されている。しかし、当業者は
このような糖は有効な水の結合を与え、水性系の
滲透圧の増加を助けるため各製品の配合に有用で
あることを知つている。 本発明のペツト食料は乾燥固体重量をベースに
して15％以下最低４％の砂糖を含有している。80
％の固体からなり90％がフルクトースの高フルク
トースコーンシロツプのような好ましいフルクト
ースを使用する実施例ではコーンシロツプの量は
５％−18.75％である。この実施例ではフルクト
ースの水準は3.6％と13.5％の間にある。より好
ましいフルクトースの含有範囲は７−14％であつ
て最高約10％が最も好ましい。 糖、酸および他の可溶性材料は本発明のペツト
食料の水分活性を統一体から減少させるのに効果
があるが、0.90以下に減少しない。ペツトフード
の水分活性、awは関聨する温度で食料製品の示
す平衡蒸気と同一温度における純水の均衡蒸気圧
の比として業界ではよく理解されている。0.92−
0.88の範囲内のこれらの高水分活性においては系
の局部的または他の破壊が食料の損傷を生ずるた
め微生物学的発育調節系が確実に効果があること
が明白に重要である。本発明の更に好ましい製品
は商業上の配置および貯蔵の苛酷下にあつて安定
であるだけでなくこれらの条件下に殺細菌性であ
ることから、この見地から眺めるとき特に驚異的
である。この製品は確実に安定であり微生物の発
育を防止する点で確実に有効である。確実に有効
であるとは微生物有機体と接触した後でも貯蔵安
定性を維持する能力があるとして定義される。本
発明の製品は包装に入り込む微生物の過度の局部
的濃縮を引起こす損傷に対し特別の注意を何等払
うことなく簡単なプラスチツクの小袋のような適
当ないずれのコンテナーに包装出来る。本発明の
好ましい製品はこれらの条件下においても、損傷
をさせることなく更に水分の高非常に味のよい製
品を得たことは驚くべきことである。 本発明のペツトフードはまたかびの発育を防止
するのに効果のある量の抗かび剤を含有してい
る。代表的な抗かび剤はソルビン酸およびその食
用塩類からなる群から選択された材料で0.1−0.5
％の範囲内の水準で使用せられる。他の抗かび剤
もまた使用され、その水準は一般に１％を越えな
い。 抗かび剤は防腐系内で相乗的に作用して接種後
でも安定性を与える。抗かび剤の型にはなんの制
限もないが、防腐系内に存在させることは必要で
ある。 本発明のペツトフードの組成に通常凝集物質を
形成するために有効な量の結合剤および／または
多糖類が含有される。適当な結合剤には種々の天
然および変性ゴムがある。高分子量の多糖類はタ
ン白質系では特に予定された相対的に低いPHにお
ける良好な凝集性をもつことが業界では知られて
おり好ましい。適当な多糖類として確認されたも
のは各種のカラギーナン、ペクチン、アルギン酸
塩等である。このうち好ましいものは特に低分子
量のペクチンおよびカラギーナンである。最も好
ましいものはカラギーナンである。結合剤と多等
類はその形状を０℃−50℃の範囲の温度で保持す
る凝集物質を熱硬化に際して形成することが出
来、この能力に合つた有効量が使用される。多等
類の適当な基準は配合、特に含水量およびタン白
質により変わり約1.5−3.0％の範囲の水準が最も
好ましい。多糖類はその有効な形状保持の性質だ
けでなく保存系の全体の効果を高めるために好ま
しい。他の適当な結合剤はカゼイン化合物、グル
テン、変成大豆タン白質等の凝固性のタンパク質
材料であつて凝集性を向上するために使用出来る
がこれは本質的ではない。 種々の材料が業界で知られた例えばバーゲス等
による米国特許第3202514号のような方法によつ
て好んで処理され包装される。従つて前記特許の
開示をここに参考に挿入して軟質含水ペツトフー
ドの処理および包装の一般図を示した。本発明の
製品形成法は高水分含量のため結合剤の追加の必
要性がバーゲスらと異なるが、当業者には凝集性
を与えるために必要な結合剤および／または多糖
類および熱−凝集性タンパク質の使用法は周知で
ある。次の実施例は本発明によるペツト食料製造
のための代表的概要を示している。 次の実施例は本発明を更に具体的に説明するた
めのものでありそれに限定されるものではない。
なお、特に断りのない限り、以下の実施例におい
て製造される製造物のawは0.92−0.98であり、PH
は3.5−5.8である。 実施例 １ 本実施例ではaw約0.94およびPH約5.0をもつ本
発明の60％水分の犬用食料を次の成分から調製し
た。 乾燥混合物 成 分 重量部 小麦グルテン 10.0 大豆油かす 4.0 フイツシユミール 1.0 全粒とうもろこし 1.0 ビタミン、ミネラルプレミツクス 3.0 家禽ミール 3.0 湿潤混合物 成 分 重量部 カラギーナン 2.0 イソメロース900銘柄品高フルクトースコーンシ
ロツプ（72％フルクトース） 15.0 香 料 6.15 脱色極上牛脂 7.0 オクタノン酸 0.3 ソルビン酸カリウム 0.17 水 48.93 高フルクトースコーンシロツプと30部の水をボ
ール混合機中でカラギーナンを添加配合して第１
均一液を調製した。次に湿潤混合物の残分に残分
の水を配合し得られた混合物を第一均一液に添加
した。乾燥混合物成分を乾燥混合し、次に混合液
状混合物に添加して均一系になる迄混合した液体
を形成せしめた。液体混合物を蓋のある皿に移
し、加圧釜中15psigの圧力で117℃の蒸気を使用
して25分間加熱を行つた。このときの混合物の温
度は50℃以下であつた。冷却して生じた製品は粘
着性肉様の組織となつた。製造後20週間経ても製
品には細菌の顕著な発育は認められず、安定性が
高いことが確認された。 実施例 ２ 次の成分を使用して実施例１の方法を繰返し
た。 乾燥混合物 成 分 重量部 小麦グルーテン 10.0 大豆遊離物 9.0 フイツシユミール 1.0 ビタミン、ミネラルプレミツクス 2.6 湿潤混合物 成 分 重量部 カラギーナン 2.0 イソメロース900銘柄品高フルクトースコーンシ
ロツプ（72％フルクトース） 15.0 香料および色素 6.15 成 分 重量部 脱色極上牛脂 5.0 ヘプタノン酸 0.5 ソルビン酸カリウム 0.17 水 48.58 製品または肉様の凝集性と約60％の水分含量を
有した。製造後20週間経ても製品には細菌の顕著
な発育は認められず、安定性が高いことが確認さ
れた。 実施例 ３ 本発明により、今回は次の配合を使して更に１
個の製品を製造した。 成 分 重量部 小麦グルーテン 10.0 粉砕全鶏肉 10.0 ビタミン、ミネラルプレミツクス 2.6 カラギーナン 2.0 フルクトース 12.0 香料および色素 6.0 脱色極上牛脂 5.0 ノナン酸 0.3 ソルビン酸カリウム 0.17 水 52.0 粉細した全鶏肉、フルクトースおよびカラギー
ナンをボール混合機中で40部の水と均一系になる
まで混合した。残分の水12部を残分の成分に添加
混合して第１均一混合物を形成せしめた。均一混
合物を50℃以下に加熱した。スクリユー押出機中
で押出して60−65％の含水量をもつ肉様凝集性の
押出製品を製造した。製造後20週間経ても製品に
は細菌の顕著な発育は認められず、安定性が高い
ことが確認された。 実施例 ４ 本実施例では次表の量または次の範囲の成分を
含む多数の製品サンプルの製造と試験を記載し
た。製品サンプルの製造は実施例１に従つて行つ
た。 成 分 重量部 タンパク質（大豆粉54.2％および小麦グルーテン
45.8％） 19.7 ソルビン酸カリウム 0.3 イソメロース900銘柄高フルクトースコーンシロ
ツプ 1.5−20 オクタノン酸 ０−1.5 リン酸 ０−4.5 カラギーナン ０−2.5 これらの製品は次表に最終製品の含水量、PH、
awおよび安定性（０＝細菌の顕著な発育はいし、
１＝細菌の顕著な発育有り）を示した。安定性は
試料を接種して20週間の実験後に専門家の判断を
ベースにして測定し次のように試験した。 全試料を乳酸菌、ぶどう状球菌、酵母およびか
びの懸濁液に接種した。試料は石英グラスのジヤ
ーに貯蔵し０、１、２、４、８、12、20週に分析
した。分析はぶどう状球菌にたいしてはスタンダ
ードプレートカウント寒天（SPC）、MRS乳酸菌
寒天、ベイアードパーカー寒天（BP）に、かび
および酵母に対しては嫌気性寒天（ANA）、ポ
テトデキストローズ寒天（PDA）および麦芽と
塩の寒天にプレートさせた。細菌の著しい発育は
元の測定有機体係数の１ログ増加と定義した。

【表】 実施例 ５ 本実施例は本発明による猫用飼料製品を次の成
分から製造した。 成 分 重量部 小麦グルーテン 50 大豆油かす 20 家禽粉 20 完全コーン ５ プレミツクス 17.9 脱色極上牛脂 25 カラギナン 10 ヘプタノン酸 15 イソメロース“900”（72％フラクトース） 75 水 260.85 ソルビン酸カリウム 1.25 500.00 イソメロース“900”（高フルクトースコーンシ
ロツプ）を均一液が得られるまでカラギーナンと
水の全量とを混合した（均一な液体化に転度のこ
う解が必要である）。液体留分の残部、脱色極上
牛脂（液状）とヘプタン酸を混合して均一液体と
した。乾燥成分を乾燥混合し次ぎに液状配合物に
添加し均一な液体混合物を形成せしめた。混合物
を次ぎに25％リン酸溶液でPH4.5（PH5.2から）に
調整した。調整した液体混合物を皿に移し、次に
蓋をして117℃の蒸気で15psig下20分間加熱釜中
で加圧した。このときの混合物の温度は50℃以下
であつた。冷却して得られた熱硬化製品は凝集性
肉様組織を所有した。製品後20週間経ても製品に
は細菌の顕著な発育は認められず、安定性が高い
ことが確認された。 実施例 ６ 本発明による更に一つの猫用ペツトフードを次
の方法で製造した。 成 分 重量部 家禽粉 20 完全コーン ５ プレミツクス 18 小麦グルーテン 50 大豆油かす 20 カラギーナン 10 脱色極上牛脂 25 ソルビン酸カリウム 1.5 ノナノン酸 10 イソメロース（72％フルクトース） 75 水 265.5 500.0 カラギーナンを水に添加し均一溶液が得られる
まで加熱して溶解した。イソメロース“900”溶
液（72％フルクトース）を添加して均一液体とし
た。ノナン酸ソルビン酸カリウムおよび液化した
脱色極上牛脂を添加した後、残分の固体成分（乾
燥配合後）を添加し均一液体とした。混合物のPH
（約5.2−5.4）を次ぎに25％リン酸溶液を使用し
PH4.5に調節した。最終混合物を適当なコンテナ
ー中に入れ蓋をし加圧釜中で117℃の蒸気により
15psigにおいて25分間加圧した。このときの混合
物の温度は50℃以下であつた。冷却し熱硬化した
製品は肉様の凝集性組織を示した。製造後20週間
経ても製品には細菌の顕著な発育は認められず、
安定性が高いことが確認された。 実施例 ７ 70％の水分と50％以下の調理した肉を含み他の
高含水量の製品と配合して使用される猫用食料の
肉汁を次の成分によつて製造した。 成 分 重量部 水 780.0 イソメロース“900”（72％フルクトース）180.0 ケルコソル（アルギン酸ナトリウム） 1.2 アトムル500（乳化剤） 6.0 ソルビン酸カリウム 3.6 オクタノン酸 8.4 カラメル色素 5.0 脱色極上牛脂 84.0 肉および骨粉 84.0 醸造酵母 12.0 全鶏卵固形物 12.0 乾燥ホエー 12.0 コーン粉 12.0 1200.2 イソメロース“900”（72％フルクトース）を水
と混合し60℃に加熱した。ケルコソルを均一な液
体が得られるまで充分かきまぜつつ徐々に添加し
た。乳化剤アトムル500をよく混合しながら添加
し次いでソルビン酸を添加し溶解させる。液体化
した脱色極上牛脂を次に上記液体混合物にオクタ
ノン酸と共に混合した。残部の乾燥成分を乾燥配
合し液体混合物に添加し均一液体となるまで混合
した。肉汁を次にリン酸によつて所望のPHに調節
した。この肉汁を次にキブス（Kibs）と混合し
て貯蔵に安定なペツトフード製品を生成した。製
造後20週間経ても製品には細菌の顕著な発育は認
められず、安定性が高いことが確認された。 実施例 ８ 本発明により今回は次の配合を用いて更に１個
の製品を製造した。 成 分 重量部 水 108.0 カラギーナン 4.4 イソメロース“900”（72％フルクトース） 34.0 小麦グルーテン 22.8 大豆粉 27.0 ソルビン酸カリウム 0.34 オクタノン酸 3.0 199.5 カラギーナンを熱水（60℃）に添加し均一液体
混合物となるまで混合した。イソメロース“900”
（72％フルクトース）を上記液体に混合し均一と
した。ソルビン酸オクタノン酸を次に小麦グルー
テンと大豆粉の乾燥混合物に添加して混合物を均
一とした。PHをリン酸でPH5.3から5.0に調節した
後全部混合物をコンテナーに蓋をして加圧釜で
117℃の蒸気によつて15psigにおいて25分間加圧
した。このときの混合物の温度は50℃以下であつ
た。冷却し熱硬化した製品は凝集性かつ肉様の組
織を有した。製造後20週間経ても製品には細菌の
顕著な発育は認められず、安定性が高いことが確
認された。 実施例 ９ 本発明により今回は次の配合を用いて更に一つ
のペツト食料製品を製造した。 成 分 重量部 小麦グルーテン 12.0 大豆粉末かす 6.0 肉 粉 1.5 全粒とうもろこし 1.5 家禽粉 4.5 脱色極上牛脂 7.5 ソルビン酸カリウム 0.45 カラギーナン 3.0 イソメロース“900”（72％フルクトース） 25.0 オクタノン酸 0.53 ヘプタノン酸 0.53 水 87.50 150.01 イソメロース“900”（72％フルクトース）を水
に添加し、溶液をカラギーナンの添加前60℃に加
熱した。液体混合物を均一になるまで混合した。
ソルビン酸カリウム、オクタン酸、ヘプタン酸お
よび液体化した脱色極上牛脂を前記液体に添加し
液体混合物が均一となるまで混合した。乾燥配合
成分の配合物を前記液体混合物に添加し均一とし
た。次にPHをリン酸を用いて5.3−5.4から5.0に調
節する。最終混合物を蓋の付した皿に入れ加圧釜
で117℃の湿潤蒸気を使用して15psigで加圧した。
このときの混合物の温度は50℃以下であつた。冷
却した熱硬化製品は良好な粘着性と肉様組織を所
有した。製造後20週間経ても製品には最近の顕著
な発育は認められず、安定性が高いことが確認さ
れた。 上記の記述は当業者に本発明を如何に実施する
かを示す目的のためであつて当業者が読んで明白
な、可能な改良は変更のすべてを列挙しなかつ
た。しかしこのような改良および変更はすべて本
クレームに限定された本発明の範囲に包含され
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ タンパク質、脂肪、炭水化物からなり、50−
   80％の範囲内の含水量と0.92−0.98の範囲内の水
   分活性を有し防腐系のためにパスツール殺菌法を
   行うことなく商業上の輸送、貯蔵において通常起
   こる条件で細菌とかびの発育に対し安定性を維持
   している半生で確実に安定なペツトフードであつ
   て、 前記防腐系が総重量を基準にして糖４−15％；
   ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸からなる群か
   ら選択される食用有機酸0.3−0.5％；PHを3.5−
   5.8の範囲内に維持するために十分な無機酸；約
   1.5−3.0％の範囲内の量の多糖類；およびかびの
   発育を抑制するのに有効量の抗かび剤とからなる
   半生の確実に安定なペツトフード。 ２ ビタミン類およびミネラルをさらに含有する
   特許請求の範囲第１項記載のペツトフード。 ３ 無機酸がリン酸または塩酸からなる特許請求
   の範囲第１または２項記載のペツトフード。 ４ オクタン酸が0.3−1.5％；の範囲内の量で存
   在する特許請求範囲第１項記載のペツトフード。 ５ 糖がフルクトースからなる特許請求範囲第１
   項記載のペツトフード。 ６ フルクトースが７−14％の範囲内の量で存在
   する特許請求範囲第５項記載のペツトフード。 ７ フルクトースが７−10％の範囲内の量で存在
   する特許請求範囲第６項記載のペツトフード。 ８ 含水量が50−70％の範囲内である特許請求範
   囲第１または２項記載のペツトフード。 ９ 多糖類がイオン性多糖類からなる特許請求範
   囲第２項記載のペツトフード。