JPH0247997B2 - RINSANESUTERUNOSEIZOHO - Google Patents

RINSANESUTERUNOSEIZOHO

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JPH0247997B2
JPH0247997B2 JP3150183A JP3150183A JPH0247997B2 JP H0247997 B2 JPH0247997 B2 JP H0247997B2 JP 3150183 A JP3150183 A JP 3150183A JP 3150183 A JP3150183 A JP 3150183A JP H0247997 B2 JPH0247997 B2 JP H0247997B2
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JP
Japan
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temperature
reaction
phosphoric
acid
alcohol
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JP3150183A
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Japanese (ja)
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JPS59157091A (en
Inventor
Yoji Fukuda
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

本発明は燐酸エステルの製造法に関するもので
ある。 有機ヒドロキシル化合物と無水燐酸とを実質的
に無水の条件下に反応させて燐酸エステルを製造
することは従来から知られているが、この方法に
おいて反応温度はできるだけ低温が好ましいとさ
れている:例えば「ホスフオラス・アンド・イツ
ツ・コンパウンズ」巻(インターサイエンス・
パブリツシヤーズ社1961年発行)1227頁には30〜
80℃の温度に維持すること、この温度範囲では生
成物の組成は反応温度にあまり影響されず、より
低い温度がより淡色の生成物を得るのに有利であ
り、100℃に近い温度では著しい分解が起こると
記載され、特公昭38−12524号公報には110℃以下
に保つ必要があり、110℃を越える温度では変色
して暗色の生成物を生成しやすいこと、また特開
昭54−125797号公報にはT≦75/(M−1.3)を
満足する反応温度(T)で反応させる必要があ
り、(Mはアルコールと無水燐酸とのモル比)上
記温度以上では燐酸エステル塩の外観が粘着性を
帯び紡積工程におけるローラー巻き付きの発生が
増加し所望する性能を期待できないことが記載さ
れている。 しかるに、本発明者は種々検討を重ねた結果、
反応系の温度を従来用いられていた温度よりも高
い温度に昇温することにより、予期に反して、従
来品より優れた性能を有する燐酸エステルが得ら
れることを見出し、本発明に到達した。 すなわち、本発明は有機ヒドロキシル化合物と
無水燐酸とを実質的に無水の条件下に反応させて
燐酸エステルを製造するに当り、有機ヒドロキシ
ル化合物と無水燐酸とのモル比を23〜4とし、且
つ反応系の温度を115℃以上に昇温することを特
徴とする、燐酸エステルの製造法である。 本発明で使用される無水燐酸は一般式P2O5
示される実質的に無水の粒状粉または、微細粉状
に乾燥されたもので一般に市販されている(例え
ば日本化学工業製やラサ工業製の)ものを使用す
ることができる。 本発明において有機ヒドロキシル化合物として
は高級アルコールおよび活性水素原子含有化合物
のアルキレンオキシド付加物が挙げられる。 高級アルコールとしては炭素数6以上のアルコ
ール:炭素数が通常6〜36(好ましくは8〜22)
の直鎖および/または分枝を有する飽和もしくは
不飽和の天然または合成の脂肪族アルコール(例
えばヘキシルアルコール、オクチルアルコール、
2−エチルヘキシルアルコール、デシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、トリデシルアルコー
ル、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、
オレイルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、2オクチルオクタデカ
ノール、特開昭49−127000、特開昭54−125797
号、特開昭50−194号公報記載の合成アルコール、
側鎖を有する高級アルコール混合物など)、およ
び炭素数6〜8を有する脂環式アルコール(例え
ばシクロヘキサノール、シクロヘプタノール)が
挙げられる。 活性水素原子含有化合物のアルキレンオキシド
付加物は、活性水素原子を少なくとも1個有する
化合物1モルにアルキレンオキシド少なくとも1
モルを付加して得られる構造の化合物である。活
性水素原子含有化合物としてはアルコール類(例
えば上記高級アルコールおよび炭素数5以下のア
ルコールたとえばメタノール、エタノール、n
−、i−プロパノール、ブタノール、アミルアル
コール、シクロブタノール等;ポリオールたとえ
ばエチレングリコール、プロピレングリコール、
ブタンジオール、ヘキサンジオール等)、フエノ
ール類〔フエノール、クレゾール等;アルキルフ
エノールたとえば炭素数4〜20好ましくは6〜18
のアルキル基(ブチル−、アミル−、オクチル
−、ノニル−、デシル−、ドデシル−、オレイル
−、オクタデシル−)などの置換されたフエノー
ル、クレゾール等〕、カルボン酸(例えば炭素数
6〜22の高級脂肪酸たとえばカプリル酸、2−エ
チルヘキサン酸、ラウリン酸、オレイン酸、ステ
アリン酸、イソステアリン酸、エルシン酸、ベヘ
ニン酸など)酸アミド、メルカプタン酸、アミン
類、ヒマシ油およびその誘導体、モノ−、ジ−グ
リセリドなどが挙げられる。アルキレンオキサイ
ドとしては炭素数が2〜8好ましくは2〜4のア
ルキレンオキシド:エチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、1.2−,2.3−,1.3−または1.4
−ブチレンオキサイド;およびこれらの併用系
(ランダムおよびブロツク)が挙げられる。活性
水素原子含有化合物およびそのアルキレンオキシ
ド付加物の具体例としては特公昭32−6615号、特
公昭38−12524号特開昭49−127000号公報記載の
ものが挙げられる。 有機ヒドロキシル化合物のうちで好ましいもの
は、高級アルコール;および炭素数6以上の炭化
水素基(とくに脂肪族炭化水素基)を有する活性
水素含有化合物のアルキレンオキシド付加物(と
くにエチレンオキシドおよび/またはプロピレン
オキシド付加物)である。とくに好ましいのは高
級アルコールである。 本発明の製造法において、有機ヒドロキシル化
合物と無水燐酸とのモル比(P2O51モルに対する
有機ヒドロキシル化合物のモル数をいう)は2.3
以上、4以下であり、好ましくは2.5〜3.5であ
り、より好ましくは2.7〜3.3である。上記モル比
が2.3より低い場合は、本発明と同じ条件(温度)
で反応させると、有機ヒドロキシル化合物の分解
が著しくなり生成物が粘着性を帯び紡績工程にお
けるローラー巻き付きを増大させ制電性が悪くな
る。またモル比が4より大きくなると、未反応の
有機ヒドロキシル化合物が多く残存し、発煙性が
高まり制電性が悪くなり、好ましくない。 本発明において、有機ヒドロキシル化合物と無
水燐酸との反応は実質的に無水の条件下(水の量
は反応系中1%以下、P2O51モル当り1モル以
下)に行なわれる。 有機ヒドロキシル化合物および無水燐酸の投
入、混合は通常の方法、条件下で行なうことがで
き;通常、液状の有機ヒドロキシル化合物中に無
水燐酸を徐々に添加して行なわれる。無水燐酸の
添加は温度100℃以下で有機ヒドロキシル化合物
が液状であれば任意の温度で行なえば良い。この
温度が100℃を越えると反応物が着色し易い、或
いは急激な反応を起し危険を供なう等の問題があ
る。100℃以下の温度に保ちながら無水燐酸の全
量を添加した後、必要により同温度で更に撹拌を
続ける(たとえば30分〜5時間)こともできる。 100℃以下の温度で無水燐酸を有機ヒドロキシ
ル化合物中に分散(溶解、反応)させた反応系
(燐酸エステル化生成物)は、本発明に従つて、
115℃以上の温度に昇温される。好ましくは118〜
200℃とくに好ましくは120〜160℃に昇温される。
115℃以上に加熱処理することにより後述するよ
うな顕著な効果(低湿下の帯電防止性、発煙性、
高温下のローラー巻付きの改善)が奏され、これ
より低い温度ではこのような効果は達成できな
い。115℃以上に加熱処理する時間は、加熱温度
により異なるが、一般に30分〜15時間好ましくは
1〜10時間である。115℃以上の温度に昇温する
に際しては、不活性ガス(窒素など)雰囲気中で
(とくに反応系中に不活性ガスを吹き込みながら)
加熱を行なうのが好ましい。 本発明の方法を実施するに当り、必要により次
亜燐酸、亜燐酸またはそれらの塩もしくはエステ
ル(たとえば特公昭38−12524号公報記載のもの)
のような着色防止剤の存在に反応を行なうことも
できる。これらの添加の時期、方法、添加量は上
記公報記載のものと同じでよい。 本発明による生成物は遊離の酸(未中和)の形
で、あるいは種々の塩基性化合物で適当なPHに
中和した形(塩)で供給することができる。塩を
形成する陽イオンにはアルカリ金属、アルカリ土
類金属、その他の金属、アンモニウムおよび有機
アミンが包含され、それらの具体例としては特公
昭38−12524号公報記載のものが挙げられる。こ
れらのうちで、好ましいのはアルカリ金属(ナト
リウム、カリウム)である。 本発明に従つて、有機ヒドロキシル化合物と無
水燐酸とのモル比を2.3〜4と且つ反応系の温度
を115℃以上に昇温することにより得られる燐酸
エステルは、従来法による燐酸エステル(同じモ
ル比で、115℃以上に昇温しないもの)に比して、
低湿下(たとえば35〜50%R.H.)の帯電防止性
に優れ低発煙性であり紡績工程における高湿下
(たとえば70〜85%R.H.)のローラー巻き付きが
少ない等の効果を有する。従来、より低い温度が
好ましいとされ110℃を越えると分解、変色が起
こり、75/(M−1.3)を越える温度(Mはアル
コールと無水燐酸とのモル比)ではローラー巻き
付きが増加するとされていたことから、これより
高い温度に昇温する本発明の方法により上述のよ
うな優れた効果が奏されることは全く予期できな
い。 本発明による115℃以上に昇温したものと昇温
しない従来のものとで上記のような効果の差異が
生ずる理由は明らかでないが、GPC(ゲルパーミ
エーシヨンクロマトグラフイー)においてチヤー
トの各ピークの位置が前者では後者よりも分子量
の高い側にずれて現われていることから、115℃
以上に昇温することによつて生成物(燐酸エステ
ル)中に熱安定性の高い、より高分子量(より高
縮合度)の縮合燐酸エステルが生成しており、そ
れによつて上述のような効果が奏されるものと考
えられる。 また、有機ヒドロキシル化合物と無水燐酸との
モル比が2.3より小さいものを115℃以上に昇温す
ると、分解、ヒドロキシル化合物の脱水縮合等の
好ましからざる副反応が起こり、本発明の上記の
ような効果は得られず、ローラー巻き付きが多く
帯電防止性の悪いものとなる。 本発明により得られる燐酸エステル(塩)は、
上述のような効果を有することから、各種繊維
(とくにポリアミド、ポリエステル、アクリル、
ポリプロピレン、ポリビニル繊維などの合成繊
維)の給油処理剤、とくに紡糸延伸工程用油剤、
紡績油剤として有用であり、また帯電防止剤(合
成樹脂用)、潤滑剤(金属潤滑剤など)、乳化剤
(農薬、化粧品、乳化重合用など)、洗浄剤(各種
洗剤、ドライクリーニング用など)としても有用
である。 本発明により得られた燐酸エステル(塩)は、
繊維処理剤として用いる場合、必要により種々の
平滑剤や各種界面活性剤と併用することができ
る。このような物質としては、鉱物油、動植物
油、脂肪酸エステル、ワツクス、シリコン、高級
アルコールなどの平滑剤;高級アルコール、脂肪
酸、アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加
物などの非イオン界面活性剤;アルキルサルフエ
ート、アルキルエーテルサルフエート、スルホネ
ート、他のホスフエート、脂肪酸石鹸などのアニ
オン界面活性剤;第四級アンモニウム塩などのカ
チオン界面活性剤;アルキルベタインなどの両性
界面活性剤など各種界面活性剤を挙げることがで
きる。これらの酸合割合は処理目的、要求される
性能、処理方法等に応じて種々変えることができ
る。配合量の一例を示すと次の通りである。 本発明による燐酸エステル(塩):20〜100%(好
ましくは40〜80
%) 平滑剤成分:0〜50%(好ましくは10〜40%) 他の界面活性剤:0〜80%(好ましくは10〜50
%) 本発明による燐酸エステル(塩)および必要に
より平滑剤成分、他の界面活性剤を含有する油剤
の繊維への適用は通常の方法で行なうことがで
き、例えば水で乳化したエマルシヨンの形(油剤
の濃度は通常0.1〜10重量%)で、または非含水
(原油または有機溶剤溶液)の形で、ローラー給
油法、浸漬給油法、またはスプレー給油法など公
知の給油方法により、合成繊維製造工程の任意の
位置で給油することができる。また、浸漬給油法
によつて処理剤を付与した後、処理繊維を乾燥熱
処理しその後再度スプレー法により再給油するこ
ともできる。適用の時期としては紡糸工程あるい
は延伸直前の工程、延伸工程など種々の段階で適
用でき;また繊維の形態としてはフイラメント糸
(マルチフイラメント糸)−ステープル、未延伸糸
−延伸糸など種々のものが挙げられる。油剤の付
着量は処理目的等に応じ広範囲にわたり変えるこ
とができるが、一般に量は、繊維に対し、固形分
として通常0.05〜3%好ましくは0.08〜0.3重量%
である。 本発明による燐酸エステル(塩)を含有する油
剤は、低湿度における帯電防止性に優れ且つ高湿
度におけるローラー捲付きの少ない油剤である。 以下に、本発明を実施例でもつて説明するが本
発明はこれらに限定されるものではない。〔以下
において、部は重量部、%は重量%を示す(とく
に規定されない限り)。〕 実施例 1 ラウリルアルコール558部(3モル)を40〜60
℃の温度で撹拌下に無水燐酸142部(1モル)を
約1時間を要し徐々に添加した。その後窒素ガス
を通じながら昇温し120〜130゜で8時間反応させ
た。生成物は温度40℃で微黄色透明液状で酸価
220、結合燐酸21であつた。 比較例 1 上記と同じく原料と反応モル比で反応温度を50
〜60℃で8時間反応させた。生成物は、温度40℃
でややカスミのある微黄色液状で酸価206.6、結
合燐酸20.5であつた。 実施例1および比較例1で得られた燐酸エステ
ルを苛性ソーダ水溶液で中和しPHを7(1%水
溶液で測定)に調整した。 これらの燐酸エステル塩について下記試験法に
従つて、発煙性、電気抵抗、発生帯電圧及びロー
ラー巻付きの性能試験を行なつた。その結果を表
−1に示す。
The present invention relates to a method for producing phosphoric esters. It has been known for a long time to produce a phosphoric ester by reacting an organic hydroxyl compound and phosphoric anhydride under substantially anhydrous conditions, but it is said that in this method the reaction temperature is preferably as low as possible: for example. "Phosphorous and Its Compounds" Volume (Interscience)
Published by Publishers, Inc. 1961) 1227 pages contain 30~
Maintaining a temperature of 80 °C, in this temperature range the composition of the product is not very affected by the reaction temperature, lower temperatures are advantageous to obtain lighter colored products, and temperatures close to 100 °C are significantly It is stated that decomposition occurs, and Japanese Patent Publication No. 12524/1984 states that it is necessary to maintain the temperature below 110°C, and that temperatures exceeding 110°C tend to discolor and produce dark-colored products. Publication No. 125797 requires the reaction to be carried out at a reaction temperature (T) that satisfies T≦75/(M-1.3) (M is the molar ratio of alcohol to phosphoric anhydride), and at temperatures above the above, the appearance of the phosphoric acid ester salt may change. It is stated that the material becomes sticky and the occurrence of roller wrapping during the spinning process increases, making it impossible to expect the desired performance. However, as a result of various studies, the present inventor found that
The inventors have discovered that by raising the temperature of the reaction system to a temperature higher than that conventionally used, a phosphoric acid ester having performance superior to conventional products can be obtained, contrary to expectations, and the present invention has been achieved. That is, in producing a phosphoric ester by reacting an organic hydroxyl compound and phosphoric anhydride under substantially anhydrous conditions, the present invention sets the molar ratio of the organic hydroxyl compound and phosphoric anhydride to 23 to 4, and the reaction This is a method for producing phosphoric acid ester, which is characterized by raising the temperature of the system to 115°C or higher. The phosphoric anhydride used in the present invention is generally commercially available as a substantially anhydrous granular powder represented by the general formula P 2 O 5 or as a dried fine powder (for example, Nippon Kagaku Kogyo Co., Ltd. and Rasa Kogyo Co., Ltd.). (manufactured by) can be used. In the present invention, organic hydroxyl compounds include alkylene oxide adducts of higher alcohols and active hydrogen atom-containing compounds. Higher alcohols include alcohols with 6 or more carbon atoms: usually 6 to 36 carbon atoms (preferably 8 to 22 carbon atoms)
saturated or unsaturated natural or synthetic aliphatic alcohols with straight and/or branched chains (e.g. hexyl alcohol, octyl alcohol,
2-ethylhexyl alcohol, decyl alcohol, lauryl alcohol, tridecyl alcohol, myristyl alcohol, cetyl alcohol,
Oleyl alcohol, isostearyl alcohol, behenyl alcohol, 2-octyl octadecanol, JP 49-127000, JP 54-125797
Synthetic alcohol described in JP-A No. 50-194,
(higher alcohol mixtures having side chains, etc.), and alicyclic alcohols having 6 to 8 carbon atoms (for example, cyclohexanol, cycloheptanol). The alkylene oxide adduct of a compound containing an active hydrogen atom is prepared by adding at least 1 alkylene oxide to 1 mole of the compound having at least one active hydrogen atom.
It is a compound with a structure obtained by adding moles. Examples of active hydrogen atom-containing compounds include alcohols (for example, the above-mentioned higher alcohols and alcohols having 5 or less carbon atoms, such as methanol, ethanol, n
-, i-propanol, butanol, amyl alcohol, cyclobutanol, etc.; polyols such as ethylene glycol, propylene glycol,
butanediol, hexanediol, etc.), phenols [phenol, cresol, etc.; alkylphenol, e.g. carbon number 4-20, preferably 6-18
Substituted phenols such as alkyl groups (butyl-, amyl-, octyl-, nonyl-, decyl-, dodecyl-, oleyl-, octadecyl-, etc.), cresol, etc.], carboxylic acids (e.g., higher carbon atoms having 6 to 22 carbon atoms) Fatty acids such as caprylic acid, 2-ethylhexanoic acid, lauric acid, oleic acid, stearic acid, isostearic acid, erucic acid, behenic acid, etc.) acid amides, mercaptanic acid, amines, castor oil and its derivatives, mono- and di- Examples include glycerides. The alkylene oxide has 2 to 8 carbon atoms, preferably 2 to 4 carbon atoms: ethylene oxide, propylene oxide, 1.2-, 2.3-, 1.3- or 1.4
-butylene oxide; and combination systems thereof (random and block). Specific examples of active hydrogen atom-containing compounds and alkylene oxide adducts thereof include those described in Japanese Patent Publication No. 32-6615, Japanese Patent Publication No. 38-12524, and Japanese Patent Publication No. 49-127000. Among the organic hydroxyl compounds, preferred are higher alcohols; and alkylene oxide adducts (especially ethylene oxide and/or propylene oxide adducts) of active hydrogen-containing compounds having a hydrocarbon group having 6 or more carbon atoms (especially an aliphatic hydrocarbon group). thing). Particularly preferred are higher alcohols. In the production method of the present invention, the molar ratio of the organic hydroxyl compound to phosphoric anhydride (the number of moles of the organic hydroxyl compound per 1 mole of P 2 O 5 ) is 2.3.
The number is 4 or less, preferably 2.5 to 3.5, more preferably 2.7 to 3.3. If the above molar ratio is lower than 2.3, the same conditions (temperature) as in the present invention
If the reaction is carried out, the decomposition of the organic hydroxyl compound will be significant, and the product will become sticky, increasing the amount of wrapping around the rollers during the spinning process and deteriorating the antistatic properties. Moreover, when the molar ratio is larger than 4, a large amount of unreacted organic hydroxyl compound remains, which increases smoke generation and deteriorates antistatic properties, which is not preferable. In the present invention, the reaction between the organic hydroxyl compound and phosphoric anhydride is carried out under substantially anhydrous conditions (the amount of water is 1% or less in the reaction system, 1 mol or less per 1 mol of P 2 O 5 ). The organic hydroxyl compound and the phosphoric anhydride can be added and mixed using conventional methods and conditions; usually, the phosphoric anhydride is gradually added to the liquid organic hydroxyl compound. The addition of phosphoric anhydride may be carried out at any temperature below 100° C. as long as the organic hydroxyl compound is in a liquid state. If this temperature exceeds 100°C, there are problems such as the reactants are likely to be colored or a rapid reaction may occur, creating a danger. After adding the entire amount of phosphoric anhydride while maintaining the temperature at 100° C. or lower, stirring may be further continued at the same temperature (for example, for 30 minutes to 5 hours) if necessary. According to the present invention, a reaction system (phosphoric acid esterification product) in which phosphoric anhydride is dispersed (dissolved, reacted) in an organic hydroxyl compound at a temperature below 100°C is
The temperature is raised to over 115℃. Preferably 118~
The temperature is raised to 200°C, particularly preferably 120 to 160°C.
Heat treatment at 115°C or higher produces remarkable effects (antistatic properties under low humidity, smoke-emitting properties,
(improvement of roller winding at high temperatures), and such effects cannot be achieved at lower temperatures. The time for heat treatment at 115° C. or higher varies depending on the heating temperature, but is generally 30 minutes to 15 hours, preferably 1 to 10 hours. When raising the temperature to 115℃ or higher, do so in an inert gas (nitrogen, etc.) atmosphere (especially while blowing an inert gas into the reaction system).
Preferably, heating is performed. When carrying out the method of the present invention, if necessary, hypophosphorous acid, phosphorous acid, or a salt or ester thereof (for example, those described in Japanese Patent Publication No. 12524/1982)
The reaction can also be carried out in the presence of color inhibitors such as. The timing, method, and amount of addition may be the same as those described in the above publication. The products according to the invention can be supplied in the free acid form (unneutralized) or in the form neutralized to the appropriate pH with various basic compounds (salts). Cations that form salts include alkali metals, alkaline earth metals, other metals, ammonium and organic amines, and specific examples thereof include those described in Japanese Patent Publication No. 12524/1983. Among these, preferred are alkali metals (sodium, potassium). According to the present invention, the phosphoric ester obtained by setting the molar ratio of the organic hydroxyl compound and phosphoric anhydride to 2.3 to 4 and increasing the temperature of the reaction system to 115°C or higher is different from the phosphoric ester obtained by the conventional method (the same molar ratio is 2.3 to 4). (in comparison to those that do not raise the temperature above 115℃)
It has excellent antistatic properties and low smoke generation under low humidity conditions (for example, 35 to 50% RH), and has effects such as less winding around rollers under high humidity conditions (for example, 70 to 85% RH) in the spinning process. Conventionally, it has been said that lower temperatures are preferable, and that temperatures exceeding 110°C cause decomposition and discoloration, while temperatures exceeding 75/(M-1.3) (M is the molar ratio of alcohol to phosphoric anhydride) increase roller wrapping. Therefore, it is completely unexpected that the method of the present invention in which the temperature is raised to a higher temperature would produce the above-mentioned excellent effects. Although it is not clear why the above-mentioned difference in effect occurs between the temperature raised to 115°C or higher according to the present invention and the conventional method in which the temperature is not raised, each peak of the chart in GPC (gel permeation chromatography) is not clear. The position of 115℃ appears shifted to the higher molecular weight side in the former than in the latter.
By raising the temperature above, a condensed phosphoric ester with high thermal stability and higher molecular weight (higher degree of condensation) is generated in the product (phosphoric ester), thereby producing the above-mentioned effects. is thought to be played. Furthermore, if the molar ratio of organic hydroxyl compound to phosphoric anhydride is less than 2.3 and the temperature is raised to 115°C or higher, undesirable side reactions such as decomposition and dehydration condensation of the hydroxyl compound will occur, which will reduce the above-mentioned effects of the present invention. is not obtained, and there is a lot of roller wrapping, resulting in poor antistatic properties. The phosphoric acid ester (salt) obtained by the present invention is
Because it has the above-mentioned effects, various fibers (especially polyamide, polyester, acrylic,
Oil treatment agent for synthetic fibers such as polypropylene and polyvinyl fiber, especially oil agent for spinning and drawing process,
It is useful as a spinning oil, and also as an antistatic agent (for synthetic resins), a lubricant (metal lubricants, etc.), an emulsifier (for agricultural chemicals, cosmetics, emulsion polymerization, etc.), and a cleaning agent (for various detergents, dry cleaning, etc.) is also useful. The phosphoric acid ester (salt) obtained by the present invention is
When used as a fiber treatment agent, it can be used in combination with various smoothing agents and various surfactants, if necessary. Such substances include smoothing agents such as mineral oils, animal and vegetable oils, fatty acid esters, waxes, silicones, and higher alcohols; nonionic surfactants such as alkylene oxide adducts of higher alcohols, fatty acids, and alkylamines; and alkyl sulfates. , alkyl ether sulfates, sulfonates, other phosphates, fatty acid soaps; cationic surfactants such as quaternary ammonium salts; amphoteric surfactants such as alkyl betaines. can. These acid combination ratios can be varied depending on the processing purpose, required performance, processing method, etc. An example of the blending amount is as follows. Phosphate ester (salt) according to the invention: 20-100% (preferably 40-80%
%) Smoothing agent component: 0-50% (preferably 10-40%) Other surfactants: 0-80% (preferably 10-50%)
%) The oil agent containing the phosphoric acid ester (salt) according to the present invention and, if necessary, a leveling agent component and other surfactants, can be applied to fibers in a conventional manner, for example in the form of an emulsion emulsified with water ( The concentration of the oil agent is usually 0.1 to 10% by weight) or in the form of water-free (crude oil or organic solvent solution), and is added to the synthetic fiber manufacturing process by known lubricating methods such as roller lubricating, immersion lubricating, or spray lubricating. Can be refueled at any location. Alternatively, after applying the treatment agent by the immersion oiling method, the treated fibers can be subjected to dry heat treatment, and then re-oiled again by the spraying method. It can be applied at various stages such as the spinning process, the process immediately before drawing, and the drawing process; the fibers can be in various forms, such as filament yarn (multifilament yarn) - staple, undrawn yarn - drawn yarn, etc. Can be mentioned. The amount of oil applied can vary over a wide range depending on the processing purpose, etc., but in general, the amount is usually 0.05 to 3% as solid content, preferably 0.08 to 0.3% by weight based on the fiber.
It is. The oil agent containing the phosphoric acid ester (salt) according to the present invention is an oil agent that has excellent antistatic properties at low humidity and less roll-up at high humidity. The present invention will be explained below with reference to Examples, but the present invention is not limited thereto. [In the following, parts indicate parts by weight, and percentages indicate percent by weight (unless otherwise specified). ] Example 1 558 parts (3 moles) of lauryl alcohol in 40 to 60 parts
142 parts (1 mol) of phosphoric anhydride was gradually added over a period of about 1 hour while stirring at a temperature of .degree. Thereafter, the temperature was raised while passing nitrogen gas, and the reaction was carried out at 120-130° for 8 hours. The product is a slightly yellow transparent liquid at a temperature of 40℃ and has an acid value.
220 and bound phosphoric acid 21. Comparative example 1 Same as above, the reaction temperature was set to 50 with the raw material and reaction molar ratio.
The reaction was carried out at ~60°C for 8 hours. The product temperature is 40℃
It was a slightly yellow liquid with a slightly cloudy appearance, and had an acid value of 206.6 and a bound phosphoric acid value of 20.5. The phosphoric acid esters obtained in Example 1 and Comparative Example 1 were neutralized with a caustic soda aqueous solution to adjust the pH to 7 (measured with a 1% aqueous solution). These phosphoric acid ester salts were subjected to performance tests for smoke generation, electrical resistance, generated electrostatic voltage, and roller winding according to the following test methods. The results are shown in Table-1.

【表】 試験法 (1) 発煙性 試料の10%水溶液を直径45mmの円形金属容器
上に均一に薄膜状に拡げ、これを所定の温度
200℃で加熱した時に発生する煙量をデジタル
粉塵計(柴田化学器機製)にて測定する。数値
は加熱開始後3〜6分の間の積算値を示し、小
さい程発煙が少ない。 (2) 電気抵抗 ポリエステルテーブル(1.5d.38mm)に対し
て試料を浸漬給油法によつて、0.1%給油した。
この式綿を20℃で40%R.H.の条件で一昼夜調
湿して平衝水分量にした後、試綿10gの表面漏
洩電気抵抗を超絶縁計SM−5型(東亜電波
製)で測定する。 (4) 発生帯電圧 (a) カード試験 上記(2)項で処理、調湿した試綿300gを小
型フラツトカード(紡出速度15m/分)で紡
出しウエツブの発生帯電圧を集電式電位差測
定器で測定する。温湿度20℃、40%R.H. (b) 練条試験 上記カード上りのスライバー280gをシヤ
ーレ式小型練条機で2回繰返し練条した時の
ウエツブの発生帯電圧を集電式電位差測定器
で測定する。温湿度20℃、40%R.H. (5) ローラー巻付き 2回練条を繰返したスライバーを27℃で80%
R.H.の条件下に一昼夜調湿して平衝水分量に
した後、シヤーレ式小型練条機(ゴム側クリヤ
ラをはずした状態)で練条しゴムローラーへの
巻付き回数を測定する。スライバーは
100grain/6ydを2000m使用する。温湿度27℃、
80%R.H. 実施例 2 ラウリルアルコール502.2部(2.7モル)と無水
燐酸142部(1モル)を用いて実施例1と同法に
より反応させた。生成物は、温度40℃で微黄色透
明液状で酸価234、結合燐酸23.3であつた。 比較例 2 上記と同じ原料と反応モル比で反応温度50〜60
℃で8時間反応させた。生成物は温度40℃でやや
カスミのある微黄色液状で酸価225、結合燐酸
23.0であつた。 実施例2および比較例2で得られた燐酸エステ
ルを、実施例1と同様に中和し性能評価した。そ
の結果を表−2に示す。
[Table] Test method (1) Smoke-emitting property A 10% aqueous solution of the sample was spread uniformly into a thin film on a circular metal container with a diameter of 45 mm, and the film was heated to a specified temperature.
Measure the amount of smoke generated when heated to 200℃ using a digital dust meter (manufactured by Shibata Kagakukiki). The numerical value indicates an integrated value for 3 to 6 minutes after the start of heating, and the smaller the value, the less smoke is produced. (2) Electrical resistance The sample was oiled at 0.1% on a polyester table (1.5d.38mm) using the immersion oiling method.
After adjusting the humidity of this formula cotton overnight at 20℃ and 40% RH to reach an equilibrium moisture content, measure the surface leakage electrical resistance of 10g of the sample cotton using a super megohmmeter SM-5 model (manufactured by Toa Denpa). . (4) Generated charged voltage (a) Card test 300g of sample cotton treated and conditioned as described in (2) above was spun using a small flat card (spinning speed 15 m/min), and the generated charged voltage on the web was measured by current collector potential difference. Measure with a device. Temperature and humidity: 20°C, 40% RH (b) Draw test 280g of the above carded sliver is repeatedly drawn twice using a small Schare type drawing machine, and the electrostatic voltage generated in the web is measured using a current collector potentiometer. do. Temperature and humidity 20℃, 40%RH (5) Roller winding Sliver that has been drawn twice is 80% at 27℃
After adjusting the humidity all day and night under RH conditions to reach the equilibrium moisture content, it is drawn using a small Schare type drawing machine (with the clearer on the rubber side removed) and the number of times it is wrapped around a rubber roller is measured. The sliver is
Use 100grain/6yd for 2000m. Temperature and humidity 27℃,
80%RH Example 2 A reaction was carried out in the same manner as in Example 1 using 502.2 parts (2.7 mol) of lauryl alcohol and 142 parts (1 mol) of phosphoric anhydride. The product was a slightly yellow transparent liquid at a temperature of 40°C, with an acid value of 234 and a bound phosphoric acid of 23.3. Comparative Example 2 Same raw materials and reaction molar ratio as above, reaction temperature 50-60
The reaction was carried out at ℃ for 8 hours. The product is a pale yellow liquid with a slight haze at a temperature of 40℃, an acid value of 225, and bound phosphoric acid.
It was 23.0. The phosphoric acid esters obtained in Example 2 and Comparative Example 2 were neutralized in the same manner as in Example 1, and their performance was evaluated. The results are shown in Table-2.

【表】 実施例 3 ラウリルアルコール613.8部(3.3モル)と無水
燐酸142部(1モル)を用いて実施例1と同法に
より反応させた。生成物は、温度40℃で微黄色透
明液状で酸価212、結合燐酸19.5であつた。 比較例 3 上記と同じ原料と反応モル比で反応温度を50〜
60℃で8時間反応させた。生成物は温度40℃で微
黄色透明で酸価210、結合燐酸19.2であつた。 実施例3および比較例3で得られた燐酸エステ
ルを実施例1と同様に中和し性能評価した。その
結果を表−3に示す。
[Table] Example 3 A reaction was carried out in the same manner as in Example 1 using 613.8 parts (3.3 mol) of lauryl alcohol and 142 parts (1 mol) of phosphoric anhydride. The product was a slightly yellow transparent liquid at a temperature of 40°C, with an acid value of 212 and a bound phosphoric acid of 19.5. Comparative Example 3 Using the same raw materials and reaction molar ratio as above, the reaction temperature was 50~
The reaction was carried out at 60°C for 8 hours. The product was transparent and slightly yellow at a temperature of 40°C, with an acid value of 210 and bound phosphoric acid of 19.2. The phosphoric acid esters obtained in Example 3 and Comparative Example 3 were neutralized in the same manner as in Example 1, and their performance was evaluated. The results are shown in Table-3.

【表】 実施例 4 ミリスチルアルコール639部(3モル)と無水
燐酸142部(1モル)を用いて実施例1と同法に
より反応させた。生成物は、温度50℃で微黄色透
明液状で酸価200、結合燐酸18.6であつた。 比較例 4 上記と同じ原料と反応モル比で、反応温度を60
〜70℃で8時間反応させた。生成物は温度50℃で
極くわずかにカスミのある微黄色液状で酸価188、
結合燐酸18.0であつた。 実施例4および比較例4で得られた燐酸エステ
ルを実施例1と同様に中和し性能評価した。その
結果を表−4に示す。
[Table] Example 4 A reaction was carried out in the same manner as in Example 1 using 639 parts (3 moles) of myristyl alcohol and 142 parts (1 mole) of phosphoric anhydride. The product was a slightly yellow transparent liquid at a temperature of 50°C, with an acid value of 200 and bound phosphoric acid of 18.6. Comparative Example 4 Same raw materials and reaction molar ratio as above, reaction temperature 60
The reaction was carried out at ~70°C for 8 hours. The product is a pale yellow liquid with a slight haze at a temperature of 50℃, and an acid value of 188.
The combined phosphoric acid was 18.0. The phosphoric acid esters obtained in Example 4 and Comparative Example 4 were neutralized in the same manner as in Example 1, and their performance was evaluated. The results are shown in Table-4.

【表】 実施例 5 セチルアルコール726部(3モル)を60〜70℃
の温度で撹拌下に無水燐酸142部(1モル)を約
1時間を要し徐々に添加した。その後窒素ガスを
通じながら昇温し120〜130℃で8時間反応させ
た。生成物は、温度60℃で淡黄色液状で酸価
168.4、結合燐酸17.8であつた。 比較例 5 上記と同じ原料と反応モル比で反応温度を90〜
100℃で8時間反応させた。生成物は温度60℃で
淡黄色液状で酸価16.4、結合燐酸17.6であつた。 実施例5および比較例5で得られた燐酸エステ
ルを実施例1と同様に中和し性能評価した。その
結果を表−5に示す。
[Table] Example 5 726 parts (3 moles) of cetyl alcohol at 60-70℃
142 parts (1 mole) of phosphoric anhydride was gradually added to the mixture at a temperature of about 1 hour while stirring. Thereafter, the temperature was raised while nitrogen gas was passed through the mixture, and the reaction was carried out at 120 to 130°C for 8 hours. The product is a pale yellow liquid at a temperature of 60℃ and has an acid value.
168.4 and bound phosphoric acid 17.8. Comparative Example 5 Using the same raw materials and reaction molar ratio as above, the reaction temperature was 90~
The reaction was carried out at 100°C for 8 hours. The product was a pale yellow liquid at a temperature of 60°C, with an acid value of 16.4 and a bound phosphoric acid of 17.6. The phosphoric acid esters obtained in Example 5 and Comparative Example 5 were neutralized in the same manner as in Example 1, and their performance was evaluated. The results are shown in Table-5.

【表】 実施例 6 ドバノール23(炭素数12,13の合成アルコール)
627部(3モル)と無水燐酸142部(1モル)とを
用いて実施例1と同法により反応させた。生成物
は、温度40℃で微黄色透明液状で酸価229、結合
燐酸22.1であつた。 比較例 6 上記と同じ原料と反応モル比で反応温度を50〜
60℃で8時間反応させた。生成物は温度40℃でや
やカスミのある微黄色液状で酸価217.4、結合燐
酸21.0であつた。 実施例6および比較例6で得られた燐酸エステ
ルを実施例1と同様に中和し性能評価した。その
結果を表−6に示す。
[Table] Example 6 Dovanol 23 (synthetic alcohol with 12 or 13 carbon atoms)
A reaction was carried out in the same manner as in Example 1 using 627 parts (3 moles) and 142 parts (1 mole) of phosphoric anhydride. The product was a slightly yellow transparent liquid at a temperature of 40°C, with an acid value of 229 and bound phosphoric acid of 22.1. Comparative Example 6 Using the same raw materials and reaction molar ratio as above, the reaction temperature was 50~
The reaction was carried out at 60°C for 8 hours. The product was a pale yellow liquid with a slightly cloudy appearance at a temperature of 40°C, with an acid value of 217.4 and bound phosphoric acid of 21.0. The phosphoric acid esters obtained in Example 6 and Comparative Example 6 were neutralized in the same manner as in Example 1, and their performance was evaluated. The results are shown in Table-6.

【表】 以上の結果に示した如く本発明の製造法は、従
来法に比べて優れていることは明らかである。
[Table] As shown in the above results, it is clear that the production method of the present invention is superior to the conventional method.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 1 有機ヒドロキシル化合物と無水燐酸とを実質
的に無水の条件下に反応させて燐酸エステルを製
造するに当り、有機ヒドロキシル化合物と無水燐
酸とのモル比を2.3〜4とし、且つ反応系の温度
を115℃以上に昇温することを特徴とする燐酸エ
ステルの製造法。 2 有機ヒドロキシル化合物が高級アルコールお
よび活性水素原子含有化合物のアルキレンオキシ
ド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種
である、特許請求の範囲第1項記載の製造法。
[Claims] 1. In producing a phosphoric ester by reacting an organic hydroxyl compound and phosphoric anhydride under substantially anhydrous conditions, the molar ratio of the organic hydroxyl compound and phosphoric anhydride is set to 2.3 to 4, A method for producing a phosphoric ester, which further comprises raising the temperature of the reaction system to 115°C or higher. 2. The production method according to claim 1, wherein the organic hydroxyl compound is at least one selected from the group consisting of higher alcohols and alkylene oxide adducts of active hydrogen atom-containing compounds.
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