JPH0246572Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、折板構造屋根において、折板接合部
分を簡単にして、能率良く接合する折板屋根用締
付金具に係るものである。

在来、この種折板接合部分を接合する接合金具
にはいろいろな構造のものがあるが、どれも一長
一短があつた。

本考案は、在来品に少しでも長所を加えた折板
屋根用締付金具であつて、その構成を添付図面を
参照に詳述すると次の通りである。

上端部に折板押さえ盤１を固着した折曲筒体２
外周の数個所長さ方向に折曲用溝３を形成し、こ
の折曲筒体２下端部内にボルト支承部４を形成す
ると共に折板押さえ盤１下側にパツキン５を設
け、折板押さえ盤１上側に折板押さえ座金６を回
り止め状態に被嵌し、更にこの折曲筒体２内にボ
ルト７を嵌挿し、ボルト支承部４に螺着する。

図面のボルト７は袋ナツト８を有したものを図
示しているが普通のボルト７でも良い。

図面の折板押さえ座金６は中心部に角形の折板
押さえ盤１に合わせた角形回り止め膨出部９を形
成している。

図面の折板押さえ盤１は折曲筒体２上端部に段
部１０を作り、この段部１０上に折板押さえ盤１
をのせた上、上端部をかしめて固定している。

本考案は、上述の様に構成したから第４図に示
すように折板接合部分１１に穿孔した接合孔１２
に上方から折曲筒体２を嵌挿突出し、折板接合部
分１１上にパツキン５を当接する。

この状態でボルト７のナツトを回動締め付けす
るとボルト７は折板押さえ座金６にぶつかつてこ
れ以上降下しないから逆に第５図に示すように折
曲筒体２が上昇を開始し、この時に折曲筒体２は
外周数個所長さ方向に折曲用溝３を形成している
から折曲筒体２の中程が外側にく字状に折り曲
り、更にボルト７を次第に締め付けて行くと、こ
の折曲部２ａが最終時には第６図に示すように折
曲筒体２に対して略直角に折曲するため、この折
曲部２ａと折板押さえ座金６とにより折板接合部
分１１を上下方向から固着することになる。

この場合、折板接合部分１１上にパツキン５が
位置していりから接合孔１２よりの水漏れが防止
出来ると共にこのパツキン５は折板押さえ座金６
によつて上方より押さえられているから動くこと
がなくしつかりと接板接合部１１上に固定される
ことになる。

この折板押さえ盤１も折曲筒体２上端部に固着
されているから紛失するようなこともなく、その
取り扱いが容易になる。

更にこのパツキン５上方には大きな折板押さえ
座金６を設けたパツキン５を被覆しているから体
裁をそこなうこともない等秀れた実用上の効果を
有するものである。

尚、この折曲筒体２下端部に吊杆を設ければこ
の吊杆に電気工事部材や配管工事部材等を取り付
ける吊下タイプの折板屋根用締付金具を提供する
ことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案品の斜面図、第２図は分解斜面
図、第３図は要部の正断面図、第４，５，６図は
本案品の使用状態を示す正断面図である。 １……折板押さえ盤、２……折曲筒体、３……
折曲用溝、４……ボルト支承部、５……パツキ
ン、６……折板押さえ座金、７……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端部に折板押さえ盤を固着した折曲筒体外周
   の数個所長さ方向に折曲用溝を形成し、この折曲
   筒体下端部内にボルト支承部を形成すると共に折
   板押さえ盤下側にパツキンを設け、折板押さえ盤
   上側に折板押さえ座金を回り止め状態に被嵌し、
   更にこの折曲筒体内にボルトを頭部を上方に向け
   て嵌挿し、ボルト下端部をボルト支承部に螺着す
   ると共にボルト頭部を折板押さえ座金上に位置さ
   せた事を特徴とする折板屋根用締付金具。