JPH024622Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は商品陳列ケースに関し、更に詳細に
は、商品陳列棚に取付て小容量の包装商品を陳列
するためのケースに関するものである。

（従来の技術および解決しようとする課題） 最近、世帯人数の減少、食生活の多様化といつ
た社会減少から、100ｇ乃至200ｇ程度の小容量の
包装商品が食品売場で増えている。

このような小容量の包装商品を従来の陳列棚に
陳列する場合、商品が乱雑になり易く購買者の注
意を換気することができない。そのため、陳列棚
の前縁部すなわち前面ストツパに金網で製作した
篭を掛け、その篭の中に商品を陳列しているのが
現状である。

しかしながら、このような金網製の篭を使用し
た場合、篭を取付けた陳列棚の段の直下にある商
品が篭およびその中の商品によつて隠れてしま
う。このため、篭の下が見えにくくなると共に、
篭が妨げとなつて篭の下の商品を取り出しにくい
という問題があつた。通路側に篭を取付たものも
あるが、この場合には篭が通行の妨げとなるとい
う問題があつた。

そこで、本考案は、上記課題を解決し、小容量
の包装商品の陳列効果を高めた陳列ケースを実現
することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 上記の課題を達成するために、本考案の陳列ケ
ースは、商品陳列棚の前縁部に係合する係合部
と、該係合部から上記陳列棚の外方に延びた外側
ケース部と、上記係合部から上記陳列け棚の内方
へ延びた内側ケース部とを備えたことを特徴とし
ている。

本考案の好ましい実施態様によれば、上記陳列
ケースは、商品陳列棚から着脱可能なように、そ
の係合部が構成されている。また、その長手方向
に延びた少なくとも１つの仕切り板を備えた構成
となつている。

（実施例） 以下に、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。

第１図は本実施例の陳列ケースの全体構成を示
す斜視図である。第２図乃至第４図は、それぞれ
本例の陳列ケースの正面図、平面図、および側面
図である。

図示の陳列ケースは、側壁２と、端壁８とで構
成される内側ケース部６を備えている。また、側
壁３と前方壁１とで構成される外側ケース部４を
備えている。内側ケース部６と外側ケース部４と
の間には、図において想像線で示すような陳列棚
の前縁部である前面ストツパＡに着脱可能に係合
する係合部としての溝部５が形成されている。ま
た、内側ケース部６および外側ケース部４は共
に、仕切り板７によつて等分されている。

このように、外側ケース部４が陳列棚から前方
に突出しており、しかも外側ケース部４が小さい
ので、陳列した商品が客の注意を喚起し易く、し
かも他の商品の大きさに合つた仕切り板を備える
ことによつて、商品を直立させて配列することが
でき、陳列効果が増大すると共に、陳列数も増加
する。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案の陳列ケースで
は、外側ケース部に陳列した商品が客の注意を喚
起し易く、しかも他の商品の妨げになることがな
い。また、着脱可能な係合部を備えることによ
り、商品を陳列したまま陳列ケースを移動させて
商品の陳列場所を適宜に変えることができる。さ
らに、適当な間隔を隔てた仕切り板を設けること
により、商品を直立状態で陳列することができる
ので、商品の陳列作業が容易となり、陳列効果お
よび陳列数も増大する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の陳列ケースの全体
斜視図、第２図は第１図の陳列ケースの正面図、
第３図は第１図のケースの平面図、第４図は第１
図のケースの側面図である。 ４……外側ケース部、５……係合部、６……内
側ケース部、７……仕切り板、Ａ……陳列棚の前
方ストツパ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 商品陳列棚の前端部に対して後方側に水平に
   延びた内側ケースと、この内側ケースの前端壁
   および両側壁を、前記商品陳列棚の前端部を跨
   ぐ状態となるように逆Ｕ字形状に延長させ、こ
   のように跨ぎ終わつた前記内側ケースの前端壁
   延長部の垂直部分を後端壁とし、同じく前記内
   側ケースの両側壁延長部の垂直部分を両側壁と
   した外側ケースとを有し、前記逆Ｕ字形状に前
   記商品陳列棚の前端部を跨いた状態となつてい
   る前記内側ケースの前端壁の延長部分によつて
   形成される逆Ｕ字形状の溝部分を、この商品陳
   列棚の前端部に対して、上方側から着脱可能に
   嵌合する係合部としたことを特徴とする陳列ケ
   ース。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項に記載の陳列
   ケースにおいて、前記内側ケースにはその両側
   壁の間でこれらに平行に配置された少なくとも
   １つの仕切り板を備えており、この仕切り板の
   前端は、前記内側ケースの前端壁および両側壁
   に沿つて逆Ｕ字形状に延長されて、前記外側ケ
   ースの仕切り壁を形成していることを特徴とす
   る陳列ケース。