JPH02441A - 遺伝子複合体及びこれを用いる診断法 - Google Patents

遺伝子複合体及びこれを用いる診断法

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JPH02441A
JPH02441A JP22272987A JP22272987A JPH02441A JP H02441 A JPH02441 A JP H02441A JP 22272987 A JP22272987 A JP 22272987A JP 22272987 A JP22272987 A JP 22272987A JP H02441 A JPH02441 A JP H02441A
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JP
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gene
chromosome
dna
dna fragment
cancer
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JP22272987A
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English (en)
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Yoshikazu Kurosawa
良和 黒澤
Akio Ino
井野 晶夫
Akira Awaya
昭 粟屋
Yusaku Ishizuka
石塚 雄作
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Fujita Health University
Mitsui Pharmaceuticals Inc
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Fujita Health University
Mitsui Pharmaceuticals Inc
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、免疫学、遺伝学、癌研究の分野で、特に動物
の癌等の診断・予防・治療に有用な癌関連遺伝子複合体
の発見および当該遺伝子複合体を同定することを特徴と
する癌の診断法に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 免疫遺伝学の研究の進展により、染色体の分子レベルで
の解析が進み、患者との関連性や遺伝子発現のメカニズ
ムが明らかにされつつある。染色体の転座、欠失あるい
は逆位などの染色体異常が、癌、特に血球系細胞の癌に
高頻度に観察されている。たとえば、慢性骨髄性白血病
(Chronicmyelocytic leukem
ia)には、フィラデルフィア(ph)染色体と呼ばれ
る極めて小型の染色体を特徴的に伴なっていることが古
くから知られ、現在このph染色体が特有の染色体22
と染色体9間の転座[しく9;22)転座]による22
9−異常染色体であることが明らかになっている。この
転座にはc−abl癌遺伝子がかかわっており、普通、
染色体9に存在したものがph染色体に転座したもので
ある。
方、バーキットリンパ腫には染色体8と、染色体2、I
4.22のいずれかが転座にかかわっていることが知ら
れ、免疫グロブリン遺伝子がその転座にかかわっている
ことが知られ、またバーキットリンパ腫特有の染色体転
座t(8;14) 、 t(2;8)およびt、(8;
22)のうち t(8;14)転座には、染色体8のc
1バ遺伝子とそれぞれ染色体14の免疫グロブリンH鎖
直接遺伝子2のに鎖が、22の大願が直接関与している
ことが明らかにされてきた。
最近では、慢性Bwi胞リンパ腫および白血病では、t
(11、In)転座、急性preBi胞白血病ではしく
14、+8)転座が証明され、その結果新たな発癌遺伝
子bcl−1が染色体11に、履−2が染色体18に同
定された(辻木賀英;染色体転座と遺伝子の活性化、細
胞工学、第4巻9号、732頁〜、1985参照)。
他方、免疫グロブリンと基本的な構造が類似のT細胞上
の抗原受容体はα鎖およびβ鎖からなり、その遺伝子は
それぞれ染色体14および染色体7にコードされ、その
うちβ鎖の可変部位は、■β、DβおよびJβの3つの
5plit L/た遺伝子にコードされており、DNA
再配列により完全な活性のある可変部位V遺伝子が形成
することが知られている(黒沢良和;免疫応答系の多様
性発現機構、蛋白質 核酸 酵素、第31巻9号、75
6頁〜、1986参照)。しかしながら、このTiIE
胞受容鉢受容体胞癌、および癌遺伝子活性化のかかわり
については、世界的に研究が緒についたばかりであり、
明らかにされてはいない。
[問題点を解決するための手段] かかる研究現状において本発明者らはより広範に癌患者
のT細胞受容体のDNA再配列をつぶさに検討していけ
ば、新たな染色体異常、惹起される発癌メカニズム、そ
してそれに関与する発癌遺伝子等を解明することができ
るわけで、鋭意研究を進めた。また、癌の種類と染色体
異常部位との関係に関する知見がより集積すれば、より
繁用性の高い癌の診断手法が浮かび上がり、新たな診断
法が開発できるものと考えた。
そしてまず、急性Tリンパ性白血病患者の細胞のT細胞
受容β鎖遺伝子領域のDNA再配列を詳細に検討したと
ころ、β鎖不変部位Cβ1に対するDNA断片(フラグ
メント)が他の染色体、染色体6に挿入されていること
をつきとめた。
即ち、血清幹細胞がB細胞やT細胞へと分化していくと
、免疫グロブリンおよびT細胞受容体遺伝子領域でD−
JとかV−Dといった遺伝子関でのDNA欠失を伴なう
DNA再配列が起る。通常りとJ、VとDとの間のDN
Aが細胞から失なわれるのであり、そのDNAがどこか
別の染色体に挿入されたという報告は未だ本発明以前に
は見あたらない。
しかし、ある頻度(例えば10−’)で偶然どこかに挿
入されても何の不思議もなく、−個体の有するリンパ球
総数が10′2個であり、あるいはリンパ細胞が短寿命
(数日)であることからして、そのようなことは個体全
体からみれば頻繁に起っていることと考えられる。とこ
ろがそれは、その細胞がクローンとして増えない限り検
出され得ない。
本発明者らは、この現象を発癌と結びつけてけて考える
根拠はここにある。これが癌化と関連あり、クローンと
して増殖したからこそ見つかったのである。T細胞受容
体のβ鎖遺伝子のみがJ3.−Jβ1−Cβ、−Dβ2
−Jβ2Cβ2という二回の繰り返し構造を有している
そして遺伝子発現に関連あるDNAセグメント(エンハ
ンサ−)はJβとCβの間にある。そこで、Dβ、−J
β2の間のDNAが切り出さね、他の染色体に挿入され
ると、挿入光のDNA近傍の発癌遺伝子(c−1遺伝子
)等を活性化する可能性があること、また更にT細胞の
腫瘍化機序の本体と考えられることから、本発明者らは
、このCβ1遺伝子を含む複合体遺伝子群が前癌状態、
発癌の1つのマーカーとして価値があり、癌の診断に有
用であることを解明し、本発明を完成した。
本発明の遺伝子複合体は、T細胞受容体β鎖不変部位を
コードするCβ、遺伝子を含むDNA断片が転座した癌
細胞の有する染色体に由来し、Cβ1遺伝子を含むDN
A断片と他の遺伝子とを含むものである。
本発明の遺伝子複合体は、癌細略の有するCβ1遺伝子
を含むDNA断片が転座した染色体から、種々の遺伝子
工学的手法により所望のCβ1遺伝子を含む遺伝子複合
体を直接切り出して、あるいはクローン化して得ること
ができる。
本発明の遺伝子複合体を得るための癌細胞としては、C
β1遺伝子の染色体への転座が起っているものであわば
どのようなものでも利用可能であり、例えば急性Tリン
パ性白血病細胞、成人性Tリンパ性白血病細胞等から染
色体へのCβ1遺伝子転座が起きているものを選択して
用いれば良い。
Cβ1遺伝子の染色体への転座は、染色体の構成を解析
することにより確認できる。例えば、染色体を適当な制
限酵素で消化して得られる消化物をCβ、遺伝子プロー
ブを用いたサザーンハイブリダイゼーション法により分
析して、染色体中へのCβ1′J1伝子の転座を検出で
きる。その際、例えばDβ、プローブ、Jβ2プローブ
を用いて染色体由来のDNA断片を分析することによっ
て、Dβ−Jβあるいは■β−Dβ再配列の存在を確認
することは、Cβ1遺伝子の転座をサポートするうえで
望ましい。
これらのプローブは、例えばマニアナイスのヒト遺伝子
ライブラリーから、適当なT細胞受容体β鎖遺伝子のc
DNAクローンをプローブとして使用したプラークハイ
ブリダイゼーション法により得たクローンから適当な制
限酵素で切り出したもの等が利用できる。
本発明の遺伝子複合体のCβ、遺伝子を含むDNA断片
と複合化した遺伝子としては、c−m遺伝子(Klem
pnauerに−H,et al;Ce11.37,5
37.1984) 、 syn、ros、pim等の発
癌遺伝子などを挙げることができる。
本発明の遺伝子複合体は、癌細胞中のマーカーとしての
Cβ、遺伝子の検出用技術のへ開発に用いる試料として
、あるいはそれ自身を含む癌のDNA診断用試薬あるい
はプローブとして有用であるまた、上述のようにCβ1
遺伝子を含むDNA断片と発癌遺伝子とが複合化されて
いることにより、ヒト由来細胞の発癌実験系の構築に利
用できる。
なお、本発明のように、様々な、特にT細胞白血病ある
いはT細胞腫などの細胞の染色体解析を行ない、T細胞
受容体遺伝子等の再配列を行なう遺伝子の挙動を解明し
てゆけば、未知の他の癌遺伝子を発見・同定することが
できよう。
以下に、本発明を、実施例をもってより詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されない。
[実施例] 実施例1 (T’Jンバ性白血病細胞の高分子量DNAの分取)急
性Tリンパ性白血病患者より末梢血をl0m1採血し、
これを常法に従って、Ficol I−t(ypaqu
e密度勾配遠心してリンパ球分画を分取した。得られた
細胞浮遊液は5 x 10’個の細胞を含み、そのうち
の95を以上が腫瘍細胞でありだ。
次にこの細胞よりグロスーベラールの方法(Gross
−Bellard、Maria et al ;ユーロ
ピアン・ジャーナル。オブ。バイオケミストリー、Eu
r、J。
Biochem、、36.32〜,1973)に従いD
NAを分取していった。
まず細胞をリン酸で緩衝化した生理食塩水で2回洗った
ん後、ただちに50μg/mlのブロテイナーゼK (
E、Merk社製)および10mMエチレンジアミン四
酢酸ナトリウム(EDTA)、10mM塩化ナトリウム
、0.5%ドデシル硫酸ナトリウムを含むl0mMトリ
ス−塩酸緩衝液(pH8)を加え、37℃で12時間、
時折軽く振って細胞を溶解した。この溶解混合物を遠心
管に移し、フェノールで飽和した10mM EDTA、
l0mM塩化ナトリウム、0.5tドデシル硫酸ナトリ
ウムを含む500mM )リス−塩酸緩衝液(pl+8
)を等容量加えて、室温で10分間、 60rpmの速
さで水平位置で遠心した。次に、遠心管を7℃に冷却し
、10分間500Xgで遠心した。非常に粘稠な水層を
広ロビベットで次の遠心管に移し、もう−度フエノール
抽出を行なった。得られた水層を処理済透析バックに入
れ、l0mM EDTA、I 0mM塩化ナトリウムを
含む50I!IMトリスー塩酸緩衝液(pH8)に対し
、室温で透析を行ない、透析外液の2701filの吸
光度が0.05以下になるまで続行した。この粘稠な溶
液を未処理透析バックに入れ、リボヌクレアーゼAおよ
びリボヌクレアーゼT、をそれぞれ50μg/m I、
2μg/rn Iとなるように加えて、同じ緩衝液に対
して透析を37℃で4時間行なった。次にまた透析バッ
クに移し、ドデシル硫酸ナトリウムを0.5tとなるよ
うに、またブロティナーゼKを50μg/m lになる
ように加え、37℃で12時間透析を行なった。
更に、上記のようにフェノール抽出を2回行ない粘稠な
水層を処理済透析バックに移して0.5mMEDTA、
l0mM塩化ナトリウムを含むl0mMトリス−塩酸緩
衝液(pH8)に対し、室温で1時間更に4℃で透析外
液の紫外吸収が0になるまで透析を行ない、高分子fi
DNA1mgを得た。
実施例2 (ヒトT細胞受容体β鎖の遺伝子領域の制限酵素地図の
作製) エム・デービス(M、Davis )より寄贈を受けた
マウスT細胞受容体β鎖遺伝子のcDNAクローンであ
る86T5をプローブとして使用し、マニアティス(M
aniatis)のヒト遺伝子ライブラリーからクロー
ンの選択をプラークハイブリダイゼーションによって行
なった。
ハイブリッドを形成しているプラークを単離して3つの
クローンλHTB−1、λHTB−2およびλHTB−
3を得た。
これらのそれぞれのクローンファージを大量に調整し、
DNAを抽出したのちEcoRI 、 Xba I、X
hoI、旧nd 11I、5acI 、5caIなどの
制限酵素で切断し、アガロース電気泳動でそれぞれの断
片の大きさを決定した。これら3つのクローンは互いに
重複しており、ヒトT細胞受容体Dβ、Jβ、Cβ遺伝
子領域をすべてカバーしていた。これからヒトTi1l
JIQ受容体Dβ、Jβ5Cβ遺伝子領域の制限酵素地
図が作製され、それを第2図に示した。
なお、この制限酵素地図は本質的にトヨナガ(Toya
onaga、B、 et al ;ブロシーディング−
オプーナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンス、P
roc、NaLl 、八cad、sci、U、s、A、
、82.8624 〜,1985  )のものと同じで
ある。
以後の実施例で用いるヒトDβ1プローブは上記クロー
ンの0.9kb  Kpn I −t(indm断片に
対応し、Jβ2プローブは4.Ikb EcoRI断片
に対応する。また、マウスCβ1プローブ(スタンフォ
ード(S tanford)大学、H,Davis博士
より供与された))は、サザンプロットにおいてヒトの
Cβ1およびCβ2のコードされている領域を同じ強度
のバンドとして検出する。
このマウスCβ1プローブは、胎児型DNAのXbaI
消化物中のCβ1に対応する2、2 kbのバンドとC
β2に対応する8、8kbのバンドを、またEcoRI
消化物の中のCβ1に対応する9、6kbのバンドとC
β2に対応する3、6kbのバンドを検出する。
Jβ1遺伝子群(cluster )の再配列およびJ
β2遺伝子群の再配列は、それぞれEcoRI消化物お
よびXba I消化物中に検出できる。また、Dβ−J
βあるいはVβ−Dβ再配列はDβ1およびJβ2プロ
ーブの両方を用いることにより間接的に同定できる。D
β、およびJβ2プローブはユニークな断片を検出する
実施例3 (Tリンパ性白血病細胞の高分子量DNAのサザンプロ
ット) 実施例1においてTリンパ性白血病細胞から分取した高
分子DNA 20pgを制限酵素EcoRI  20単
位で消化した。
得られた消化物を65℃10分間熱処理して酵素を失活
させたのち、DNA濃度を0.5μg/ln lとし、
そのlOμIを取りこれに電気法動用のマーカー色素液
1μlを加えてよく混ぜ、アガロースゲルのゲルスロッ
トに添加した。アガロースゲルは0.8tの濃度のもの
を作成した。
5V/cmの電圧で電気泳動を行ない、UvランプでD
NAが十分に長く泳動されたか確かめた。
泳動終了後、0.2N塩酸に30分間ひたした(DNA
の部分的切断のため)のち、ゲル中のDNA断片が一本
鎖になるように0.2N水酸化ナトリウム0.6M塩化
ナトリウム溶液に30分間ひたし、0.5 M トリス
−塩酸緩衝液(pH7,4) 、 0.9 M塩化ナト
リウム溶液に放置した。
この−本jJIDNA断片をニトロセルロースフィルタ
ーに移した。このニトロセルロースフィルターを真空中
で80℃2時間保ちDNAを固定した後、プレハイブリ
ダイゼーション溶液[6X SSC(20x SSCは
塩化ナトリウム173.5gとクエン酸三ナトリウム8
8.2gを塩酸でそのpHを7,4にしながら蒸留水で
1リツトルとしたもの]、1%ドデシル硫酸ナトリウム
、50%ホルムアミド、5×デンハルトの溶液(1×デ
ンハルトの溶液は0.024Jポリビニルピロリドン、
0.024k Ficol+ 400.0.02* B
SAの溶液)]中で42℃で一晩保温した。ハイブリダ
イゼーション溶液(ブレハイブリダイゼーション溶液に
IO!デキストラン硫酸を含むもの)を1a+1加え、
その中にニックトランスレーションにより32pで標識
したプローブDNA(Dβ1プローブDNA 、  J
β2プローブDNA 、およびマウスCβ1プローブD
NAを個々に使用、なお108cpa+/μgのものを
IO’cpm用いる)と+00μgのサケ特子DNAを
あらかじめ熱処理したものを入れ、シールして42℃で
15〜20時間放置した。
反応終了後、0.1零SDS、2xSSC溶液で2回す
すぎ、同溶液で42℃で30分洗ったのち、0.1 x
SSC−0,1!k 50S溶液で30分洗って放置し
た。更に、フィルターは風97.71オートラジオグラ
フイーにかけた。
得られた結果をパイプリダイゼーションバンドに斜線を
付して表わした模式図として第1図Aに示す。また、r
fまじめの制限酵素消化をXbaIで行なう以外は上記
と同様の操作を縁り返して得られた結果を同様に模式図
として第1図Bに示す。
第1図A、Hにおいてレーン1.3.5は胎盤由来DN
A  (胎児型DNA )をIOμg、ジーンン2.4
.6は本発明の対象であるTリンパ性白血病細胞DNA
を10pg用いて分析した結果を示す。なお、レーン1
.2はCβ、プローブを、レーン3.4はDβ、プロー
ブを、レーン5.6はJβ2プローブを用いて行なった
結果である。
その結果第1図Aのレーン4.6には6.Okbの新し
いバンドが現れ、また第1図Bのレーン2.4に15k
bの新しいバンドが現れ、染色体上の再配列によるDβ
、−Jβ2−3 vi合の存在が示唆された。また、第
1図Aのレーン2でのl lkbのバンドの出現は、上
記の染色体の再配列の際に、新たな遺伝子複合体が形成
されたことが示唆された。
すなわち、第1図に示した結果から明らかなように上記
のようにして調製したDNAのサザンプロットでは、異
常なパターンが観察された。
本実施例において用いたプローブによりEcoRI(第
1図A)およびXbaI (第1図B)消化物すべてに
胎児型由来のバンド(第1図レーン1.3.5参照)に
加えて遺伝子の再配列によるバンド(第1図レーン2.
4.6参照)がそれぞれ−本ずつ検出された。この結果
は本細胞中に2種類の染色体7の存在を推定させた。
Xba I消化物中にはマウスCβlプローブ(このプ
ローブでレーン1.2が検出された)と、ヒトDβ1プ
ローブ(このプローブでレーン3.4が検出された)の
両方で検出される15kbのバンド(第1図B、レーン
2.4参照)が、またEcoR1消化物中にはJβ2プ
ローブ(このプローブでレーン5.6が検出された)と
Dβ1プローブの両方で検出される6kbのバンド(第
1図A、レーン4.6参照)が存在するので、この癌で
はDβ、−Dβ2再配列が起フていることが明らかとな
った。
通常、Dβ−Jβ結合、再配列は中間の配列の欠失によ
り起るので、Cβ!遺伝子はDNA再配列配列後消失は
ずである。ところがマウスCβ1プローブによりEco
RI消化物中にl1kb、9.6kb、3.6kbの3
つのバンドが検出された(第1図A、レーン2参照)。
9.6kbおよび3.6kbのバンドはそれぞれ胎児型
のCβ1およびCβ2を含む断片に対応する。もう1つ
のl1kbのバンドはCβ2付近のEcoRI切断点の
多形性を考えるとCβ2を含む可能性はあるが、これは
I lkbバンドがJβ2プローブで検出されないこと
、およびCβ2遺伝子の下流には2個所のEcoRI切
断個所があることを考慮すると考えにくい。この11k
bのバンドを除けば、他のすべてのバンドは、2つの染
色体のうち一方は胎児型配列を保持し、もう一方の染色
体はDβ、−Jβ2.3結合を含んでいると仮説するこ
とにより説明がつく。
実施例4 (Tリンパ性白血病細胞の高分子DNAのEcoRI消
化物中でDβ、プローブとJβ2プローブの両方で検出
される6、0kb断片のクローン化)EcoRI消化物
をアガロースゲル電気泳動後、6.0kbに対応する部
分のゲルよりDNAをハイドロキシアパタイトに吸着さ
せ、アガロースを除いたのち抽出した。
この[)NA IμgとファージベクターλgtlfE
s・λBの4ugを1mM EDTAを含むlOffI
Mトリス−塩酸緩衝液(pH8,0) 、20μIに溶
解し、 1mM ATPと10mM MgCl2存在下
で1単位のT4DNAリガーゼを加えて15℃、−晩反
応させた。このDNA溶液4μlをホーンの方法(ティ
ー・マニアティス他、「モレキュラー クローニング」
、コールド・スプリング・ハーバ−・ラボラトリ−、ニ
ューヨーク、P2S5 (1982)で調製した2桓類
の抽出液(菌株BHB2688とBHB2690を使用
)の混合物に加え攪拌し、25℃で1〜1.5時間放置
した。500μmのファージ希釈液(10mM塩酸マグ
ネシウム、0.01!にゼラチンを含むl0mMトリス
−塩酸緩衝液(pH7,4) )を加え、2滴のクロロ
ホルムを加え穏やかに混合し、8000rpm 1分間
遠心し、上澄みを得た。その中から次のようにBent
on−Davis法で目的とするクローンを得た。
一晩培養した宿主菌1mlに100万PFUからなるl
O万個のファージを含む上記ファージ溶液を加え、35
℃15分間保温して寒天(LB培地に電気泳動用のアガ
ロースを0.7tになるように加えたもの)を加えかき
混ぜて、LB培地に1.5%;になるように寒天を加え
て作ったプレートにまき、37℃で一晩培養し、プレー
トにプラークを形成させた。
次に、このプレートからニトロセルロースフィルターに
ファージを吸着させ、アルカリ変性することによりファ
ージDNAをフィルターに固定した。
32p−標識したDBIプローブまたはJβ2プローブ
とハイブリッド形成を行ない、オートラジオグラフィー
にかけ、ハイブリットを形成しているプラークを4を離
した。プラークよりファージを回収し大量に調製したの
ち、ファージDNAを抽出した。
実施例5 (Tリンパ性白血病細胞の高分子lDNA EcoRI
消化物中で、Dβ1プローブとJβ2プローブの両方で
検出される6、Okb断片の塩基配列の決定)Dβ1プ
ローブとJβ2プローブの両方で検出される6、0kb
断片を含むクローンファージDNAにつき、Dβ1の上
流にあるNco I部位でDNAを切断し、32pで標
識した後、 Sac Iで切断して得たDNA断片をマ
クサム−ギルバート法で塩基配列を決定した。
まず、1〜lopmolDNA断片の試料を四つに分け
た。
1つはグアニン部位で切断した様々な長さのヌクレオチ
ドを得るため、5μmの標識DNA断片を10mM塩化
マグネシウムを含む50mMカコジル酸ナトリウム緩衝
液、pH8,0、200μlに溶かし、0℃に冷却して
1μmの硫酸ジメチルを加え0℃で1分間反応させてメ
チル化し、次に1.0mMメルカプトエタノール、10
0μg/rn lの担体用RNAを含む!。
5M酢酸ナトリウム緩衝液、pH7,0、50μlを加
えメチル化反応を停止させた。更に、エタノールで沈殿
させて乾燥後、1Mピペリジン水溶液を加え90℃で3
0分間加熱した。
このグアニン部位で切断されたDNA鎖を乾燥、水20
μlに溶解、乾燥、水20μlに溶解、乾燥してヒヘリ
ジンを除き、90*(V/V)ホルムアミド、1mME
DTA 、0.05%;fl/V)キシL/:/−、/
7/−ル、0.0596(If/V)ブロモフェノール
ブルーを含む10mM  トリス−ホウ酸緩衝液、pH
8,3、を10μm加え3分間90℃にして溶解し、そ
の1〜3μIをポリアクリルアミドゲルに載せた。
第2は、グアニンとアデニンの両部位で切断したさまざ
まな長さのヌクレオチドをポリアクリルアミドゲルに載
せるため、5μmの標識DNA断片を水40μ■に溶か
し、IMギ酸5μmを加えて37℃、25分間反応させ
、0.1+11M EDTA、25 μg/ml担体用
RNAを含む0.3M  酢酸ナトリウム緩衝液、ph
i7.0、を200μl加えた後、エタノールで沈殿し
て乾燥し、以後はグアニンで切断する場合と全く同じ操
作を行なった。
第3は、チミンとシトシンの両部位で切断したさまざま
な長さのヌクレオチドをポリアクリルアミドゲルに栽せ
るために、5μl標識DNA断片を水20μlに溶かし
、25μlヒドラジンを加えて20”C15分間反応さ
せ、以後グアニンとアデニンの両部位で切断する場合と
同じ操作を行なった。
最後の1つはシトシンの部位で切断したさまざまな長さ
のヌクレオチドをポリアクリルアミドゲルに載せるため
に、チミンとシトシンの両部位で分解する場合に、20
μ、1の水に溶かす操作を、この場合には20μmの5
M塩化ナトリウム溶液に溶かす操作に変えた他はすべて
同じ操作を行なった。
以上のように得られた四つのDNA断片の試料をポリア
クリルアミドゲル電気泳動にかけて、塩基対の大きさの
順に分層しオートラジオグラフィーを行ない、そのパタ
ーンより塩基配列を決定した。このうち再配列近傍の塩
基配列を第3図に示した。
以上のように、実施例3の最後にたてた仮定を証明する
ために、上記実施例4でEcoRI消化物中のDβ1プ
ローブとJβ2プローブの両方で検出される6、0kb
断片をクローン化し、更にこのクローンの制限酵素地図
分析を行なったところ、Dβ、のlOヌクレオチド上流
にNco I切断個所の存在、Dβ、の150ヌクレオ
チド下流での旧ndI[[切断個所の消失、Jβ2.2
とJβ2.、の間に位置するSac I切断個所の消失
、Jβ2.6とJβ2.7の間に位置するSac I切
断個所の保持が明らかになった。さらに、上記のように
マクサム・ギルバート法によりDNAの塩基配列を決定
すると、再配列による組換えは、Dβ1とJβ2.3の
間で起っていること、またDβ1とJβ2.3の境界に
はNセグメントとして知られている5ヌクレオチドの挿
入(AIL、F、W、 et al:Proc、Nat
l、Acad、Sci。
U、S、A、、79.4118〜.[982)があるこ
とが示された(第3図)。即ち、この癌においては、D
β、−Jβ2.3結合が一方の染色体で起り、他方の染
色体は胎児型配列を保持していることが実証された。
実施例6 (Tリンパ性白血病細胞の高分子lDNAのEcoRI
消化物中からマウスCβ1プローブにより検出されたl
 lkb断片の制限酵素地図) 実施例3〜5の結果から、Dβ、−Jβ2.3再記列に
伴ないCI3+遺伝子は他の染色体に転座したことが確
認された。そこで、以下のようにしてEcoIt I消
化物中のマウスCβ1プローブより検出されたI Ik
bバンドをクローン化し、第4図に示すようなこのクロ
ーンの制限酵素地図を得た。
すなわち、Tリンパ性白血病細胞の高分子量DNAのE
coRI消化物中のマウスCI3+プローブにより検出
されたl Ikb断片を、実施例4と同じ方法でクロー
ン化し、このI Ikb断片を含む十分量のクローンフ
ァージDNAを得た。
このDNAをEcoRI 、 Xbal I 、Xho
I、HindlU 、 Sca工、5caIなどの制限
酵素で消化し、制限酵素地図を得た。
得られた結果において、Cβ1遺伝子領域由来部分と未
知部分との境界は正確には分らないが、JB+・2とJ
β1・3の間のSca I切断個所の存在とJβ1.1
の内部の旧nd11I切断個所の消失より、挿入Jβ1
,2近傍で起っていることは明らかである。
そこで、この挿入の起っている第4図に示す陰影をつけ
た部分右端の斜線個所近傍の塩基配列を決め、また胎児
型配列のJβ8.2近傍の塩基配列を決定して比較する
と、第6図のようになった。
第6図から明らかなように図中縦線で示す個所より3′
末端側の塩基配列は同一であり、この個所で挿入が起っ
ていることが同定された。
このことから、Cβ1遺伝子を含むDNA部分は約5k
bの塩基対を持つことが示された。
次にこのCβ1遺伝子由来断片に結合している未知部分
の属する染色体を同定するため、第4図に示すプローブ
■を用いて、ヒト染色体を選択的に欠失したマウス−ヒ
ト体細胞間雑種細胞の13種類(表1#照)から調整し
たDNAにつきサザンプロットを行なった。
ブローブエは、EcoRIで消化したヒトDNAでは、
9.6kbの唯一のバンドを、またEcoRIで消化し
たマウスDNAでは、11.9.0.6.5.5.0k
bの4つの弱いバンドを与えた。
サザンプロットの結果3A6およびA/87−5細胞か
らのHAのみが9.l1ikbのシグナルを与え、他の
雑種細胞からのDNAはマウス染色体由来のシグナルの
みを与えた。この結果と表1に示した雑種細胞の抜型分
析データにより未知部分はヒト染色体6に帰属される。
以上より急性Tリンパ性白血病細胞のCβ1遺伝子領域
を含む2本の染色体のうち、一方は胎児型で、もう一方
はDβ、−Jβ2.3結合が起っていること、およびこ
の再配列の過程で欠失すると考えられているDβ1とJ
β2.3の間に位置するCβ1を含むDNA断片がこの
白血病細胞では染色体6に挿入されていることが明らか
になった。
本来染色体7に存在していたDNA断片が染色体6に挿
入されていった過程は第5図に示したように、Dβ1と
Jβ2.3を隔てていたDNAが中間体として環状DN
A(第5図にreciprocal jointcon
tainingfragment (RJC断片)とし
て示した)という段階を経て再び挿入されたと考えられ
る。
免疫グロブリンにおけると同様、T細胞受容体Cβ遺伝
子の各々の5′上流側には、エンハンサ−類似DNA配
列の存在が想定されている(BierE、 et al
;5cience、229,528〜,1985 ) 
。このCβ1含有断片が染色体6に挿入された際、挿入
個所の近傍に存在する遺伝子の無制御な発現を惹起する
としたら、T細胞白血病の場合この遺伝子を本発明者ら
はtel−1と名づけだい。しかしながら、最も研究が
進んでいるC−工遺伝子と同様に核局在DNA結合蛋白
をコードしているとされるc−=r遺伝子(Klemp
nauer、に−H,et al;[:all、37,
537〜1984)が染色体6に同定されている( D
al 1a−Favera、R,;Proc、Natl
、Acad、Sci、U、S、A、、79.4714〜
,1982)。そしてまたレトロウィルス挿入等による
C−I遺伝子の無制限の発現と造血細胞の発癌との関連
が指摘されており(Shen−Ong、G、L、C,e
t al;5cience、224.1017〜.19
84gよびPe1icci、P−G、at al;5c
ience、224.1117〜,1984)、本発明
者らがT細胞白血病に関与するとして仮にtcllと名
づけだ遺伝子が実はこのc−=n遺伝子である可能性が
ある。また本発明者らのCf31遺伝子がC−屡遺伝子
等既知の発癌遺伝子近傍に挿入され、C−拓遺伝子等発
癌遺伝子を活性化・発現させる可能性がでてきた。
[発明の効果コ 免疫グロブリン遺伝子の再配列発現の機序解明のJ、(
媒酌研究と、癌患者の染色体、遺伝子解析の臨床的研究
が融合して、免疫グロブリン遺伝子に関午する染色体異
常、再配列異常と癌との関連が明らかにされてきた。同
様の研究手法で、様々な癌、特にリンパ系癌細Wdの染
色体異常を広範に研究すれば、TI′O胞受容鉢受容体
遺伝子列異常との関連も解明できると本発明者らは考え
研究を進め、実際本発明者らはT細胞受容体Cβ1遺伝
子が別な染色体に転座する事実を発見し、癌診断の新し
い診断方法、マーカーとしての価値を見い出した。
Cβ1遺伝子の染色体6への転座、それによる染色体6
上の新たな遺伝子複合体の形成の発見は、新たな発癌メ
カニズムの解明に道を開くものである。
この知見を契機として、エンハンサ−を含むCβ1遺伝
子が挿入された、本発明の各染色体上の遺伝子複合体に
含まれる、Cβ1遺伝子の下流の遺伝子群(例えばc−
m遺伝子、c−堕遺伝子等)をエンハンサ−を含むCβ
1遺伝子が活性化し、発癌の引き金となる可能性が明ら
かにされよう。
染色体6あるいは他の染色体上にCβ1遺伝子を同定す
るという手段、より具体的には例えば約11kbの塩基
対を持つクローンl−4EI+のようなCβ1遺伝子等
を含む遺伝子複合体を、検体の細胞DNA内に同定する
という方法は、癌の新しい診断法として作用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は急性リンパ性白血病細胞から分離したDNAの
サザンプロットにおけるハイブリダイゼーション・バン
ドを斜線を付して表した模式図であり、第1図AはDN
AをEcoRIで、第1図BはDNAをXba Iで消
化し、0.8%アガロースゲル上で電気泳動を行なった
場合をそれぞれ示す。 第2図はヒトT細胞受容体β鎖遺伝子領域の制限酵素地
図であり、本発明で使用したプローブDβ1とJβ2の
領域を明示する。 第3図は急性リンパ性白血病細胞がらのONへの再配列
領域のヌクレオチド配列を示す図である。 比較のため胎児型遺伝子のDβ1およびJβ2.3近傍
のヌクレオチド配列も図示し、シグナル配列のへブタマ
ーとノナマーには下線を引き、切断点は縦線で示した。 第4図は、急性リンパ性白血病細胞からのDNAのEc
oRI消化物よりマウスCβ1プローブで検出されたl
 lkbヌクレオチド断片(1−4E11クローン)の
制限酵素地図である。EはEcoRIの、XはXba 
Iの、xhはXho Iの、Hは旧ndI[+の、Sa
はSac Iの、Sca Iのそれぞれの切断点を示す
。約6kbがCβ1遺伝子領域に由来する部分である。 比較のためジャームライン型のCβI遺伝子近傍の地図
も示す。コード領域は黒塗りで示す。組み換え部分はJ
β8.2の近くである。矢印で示したプローブは染色体
の同定に使用した。 第5a図はDβ遺伝子とJβ遺伝子の間での組み換えの
模式図である。DβとJβの間でDβ−Jβ結合ができ
るが、その際2つの遺伝子を隔てるDNAは、シグナル
配列がhead−Lo−headでつながった形をした
reciprocal jointを作ると想定されて
いる。 第5b図は、RJCセグメントの他の染色体への挿入の
模式図である。 第6図は、クローンl−4E11におけるCβ1遺伝子
の挿入部分の塩基配列と胎児型配列のJβ9,2近傍の
塩基配列との比較図である。 特許出願人 三井東圧化学株式会社 三井製薬工業株式会社 学校法人  藤田学園

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)T細胞受容体β鎖不変部位をコードするCβ_1遺
    伝子を含むDNA断片が転座した癌細胞の有する染色体
    由来のCβ_1遺伝子を含むDNA断片と、他の遺伝子
    とを含むことを特徴とする遺伝子複合体。 2)前記癌細胞が、急性Tリンパ性白血病細胞である特
    許請求の範囲第1項に記載の遺伝子複合体。 3)前記染色体が染色体6である特許請求の範囲第1項
    または第2項に記載の遺伝子複合体。 4)前記Cβ_1遺伝子を含むDNA断片が約6kbの
    塩基対を持つ特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか
    に記載の遺伝子複合体。 5)約11kbの塩基対からなるクローン1−4E11
    である特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載
    の遺伝子複合体。 6)前記他の遺伝子が発癌遺伝子である特許請求の範囲
    第1項〜第5項のいずれかに記載の遺伝子複合体。 7)前記発癌遺伝子がc−¥myb¥遺伝子である特許
    請求の範囲第6項に記載の遺伝子複合体。 8)染色体6にCβ_1遺伝子を含むDNA断片を同定
    することを特徴とする癌の診断法。 9)前記癌が急性Tリンパ性白血病である特許請求の範
    囲第8項に記載の診断法。 10)前記癌が成人性Tリンパ性白血病である特許請求
    の範囲第8項に記載の診断法。 11)T細胞受容体β鎖不変部位をコードするCβ_1
    遺伝子を含むDNA断片が転座した癌細胞の有する染色
    体に由来し、かつCβ_1遺伝子を含むDNA断片と他
    の遺伝子とを含む約11kbの塩基対を有するクローン
    1−4E11をDNA診断マーカーとすることを特徴と
    する癌の診断法。 12)前記癌が急性Tリンパ性白血病である特許請求の
    範囲第11項に記載の診断法。 13)前記癌が成人性Tリンパ性白血病である特許請求
    の範囲第11項に記載の診断法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992013950A2 (fr) * 1991-02-12 1992-08-20 Roussel-Uclaf SEQUENCES NUCLEOTIDIQUES CODANT POUR DES REGIONS VARIABLES DE CHAINES β DES RECEPTEURS DES LYMPHOCYTES T HUMAINS, SEGMENTS PEPTIDIQUES CORRESPONDANTS ET LES APPLICATIONS DIAGNOSTIQUES ET THERAPEUTIQUES

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1992013950A2 (fr) * 1991-02-12 1992-08-20 Roussel-Uclaf SEQUENCES NUCLEOTIDIQUES CODANT POUR DES REGIONS VARIABLES DE CHAINES β DES RECEPTEURS DES LYMPHOCYTES T HUMAINS, SEGMENTS PEPTIDIQUES CORRESPONDANTS ET LES APPLICATIONS DIAGNOSTIQUES ET THERAPEUTIQUES

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