JPH0239966Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ・ 産業上の利用分野 本考案はポリエチレンテレフタレート製熱収縮
ケーシングに関するものである。

・ 従来技術とその問題点 ポリエチレンテレフタレート製熱収縮フイルム
（以下「PET熱収縮フイルム」という）を用いて
ケーシングを製造する場合、このフイルム同士で
は接着性がないので、接着剤を使用するか又は他
のヒートシール性フイルム例えばポリエチレンを
接着面に貼り合わせたりしている。

ところが、この接着面において接着剤を使用す
ると、あとで接着剤が滲み出るという問題があり
食品衛生上好ましくない。

又、ポリエチレンフイルムなどを介在させる
と、接着部分の強度が他の部分に比較して高くな
り、熱収縮した際にこの接着部分に皺が発生し
て、商品価値が著しく損なわれるという問題があ
る。

・ 本考案の目的 本考案PET熱収縮フイルムを使用したケーシ
ングにおいて、接着剤が滲み出てきたり、皺が発
生したりすることのない接着構造を持つたケーシ
ングを提案するのが目的である。

・ 本考案の構成 本考案は上記目的を達成する手段として、
PET熱収縮フイルムの接着面に塩化メチレンを
塗布し、この塩化メチレンにより表面の溶解作用
で接着を行なうようにしたものである。

・ 実施例 第１図は上記本考案に係るケーシングに一実施
例を示し、１はPET熱収縮フイルム製のケーシ
ングにして、この接着部２は第２図に示す構造と
なつている。

第２図において、３，４は接着面、５は接着面
３，４に塗布された塩化メチレンを示し、接着面
３，４の表面は塩化メチレン５により溶解されて
互いに融合している。

・ 本考案の効果 本考案は以上のようにPET熱収縮フイルムを
塩化メチレンにて溶解融着することによりケーシ
ングを構成したので、塩化メチレンは従来の接着
剤と異なり、あとで滲み出てきたりしない。又、
接着部２はポリエチレンなどを介在させて接合し
た場合に比較して軟かく、他の部分との強度の差
も小さいので、熱収縮時に皺が発生したりせず、
商品の外観を損ねるようになることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るケーシングの斜視図、第
２図は接着部分の断面図である。 １……PET熱収縮フイルム、５……塩化メチ
レン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 接着面間に塩化メチレンを塗布して溶解接着し
   た構成のポリエチレンテレフタレート製熱収縮ケ
   ーシング。