JPH0238250Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は光学機器のアタツチメント等として
使用される拡大観察用のレンズブロツクに関する
ものである。

〔従来の技術〕

従来、光学機器のアタツチメント等として使用
される拡大観察用のレンズブロツクとして、四角
形状のレンズ枠１内に複数枚の凸レンズ２を第２
図に示すように組込んだものが知られている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前記従来のレンズブロツクはレ
ンズ組込み枠１の四辺を形成する外周各面がすべ
てレンズ光軸に対して平行な平坦面となつている
ので、子供等が使用後に仕舞い忘れて畳やジユー
タン等の上に放置した場合に、レンズ組込み枠１
が畳面等の上に辺で立つことがあり、このような
枠立ち状態でそのまま放置されると、太陽光がレ
ンズ２に入つて畳面等に焦点を結び、その集光に
よつて自然火災が発生するという危険性があつ
た。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は前記従来の問題点を解決するため
に、レンズ枠の少なくとも一つの辺を形成する外
周枠側面に枠立ち転倒用の突出部を設け、且つそ
れ以外の外周枠側面をレンズ光軸方向に凸湾曲す
る枠辺方向に連続した蒲鉾形の湾曲面で形成し
て、レンズ組込み枠が畳面等の上にどの辺でも立
たないようにしたことを特徴とするものである。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の実施例を第１図の図面に従い
説明すると、この実施例は四角形状のレンズ枠１
内に２枚の凸レンズ２を組込んだ第２図に示すよ
うな拡大観察用のレンズブロツクにおいて、レン
ズ枠１の一つの辺を形成する外周枠側面１ａの中
央部に端面３ａが円弧面として形成された十字形
断面形状の枠立ち転倒用突出部３（この突出部は
光学機器へのレンズブロツク取付用としても使用
される）を設け、且つそれ以外の外周三辺の枠側
面１ｂ，１ｃ，１ｄをレンズ光軸方向に凸湾曲す
る枠辺方向に連続した蒲鉾形の湾曲面で形成し
て、レンズ組込み枠１が畳面等の上にどの辺（ど
の枠側面１ａ〜１ｄ）でも立たないようにしたも
のである。

なお、前記実施例はレンズ枠１の外周枠側面１
ａに枠立ち転倒用突出部３を設け、他の三辺枠側
面１ｂ〜１ｄを蒲鉾形の湾曲面とした場合につい
て述べたが、前記レンズ枠１の対向する二辺枠側
面１ａ，１ｃに前述したような形状の枠立ち転倒
用突出部３と、第１図点線で示すような半球面形
状の枠立ち転倒用突出部３′を設け、且つそれ以
外の二辺枠側面１ｂ，１ｄを前述したような蒲鉾
形湾曲面で形成してもよい。

〔考案の効果〕

この考案の拡大観察用レンズブロツクは前記の
ような構成のものであるから、子供等が使用後に
仕舞い忘れて畳やジユータン等の上に放置したよ
うな場合でも、レンズ組込み枠１は立ち置きした
時点で凸レンズ２が畳面等と対面するように転倒
してしまうことになり、このため太陽光がレンズ
２に入つても畳面等に焦点を結ぶことはなく、太
陽光の集光による自然火災の発生という危険性を
解消することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の拡大観察用レンズブロツク
を側面図と正面図と底面図で示した構成説明図、
第２図は従来のレンズブロツクを示した縦断面図
である。 １……レンズ枠、１ａ〜１ｄ……枠側面、２…
…凸レンズ、３，３′……枠立ち転倒用の突出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 四角形状のレンズ枠内に凸レンズを組込んだ拡
   大観察用のレンズブロツクにおいて、レンズ枠の
   少なくとも一つの辺を形成する外周枠側面に枠立
   ち転倒用の突出部を設け、且つこの転倒用突出部
   を設けた枠側面以外の外周枠側面をレンズ光軸方
   向に凸湾曲する枠辺方向に連続した蒲鉾形の湾曲
   面で形成して、レンズ組込み枠が畳面等の上にど
   の辺でも立たないようにしたことを特徴とする拡
   大観察用のレンズブロツク。