JPH0236933Y2

JPH0236933Y2 -

Info

Publication number: JPH0236933Y2
Application number: JP1984012832U
Authority: JP
Priority date: 1984-02-01
Filing date: 1984-02-01
Publication date: 1990-10-05
Also published as: JPS60125349U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、二連気化器の連結装置に関する。

気化器には、吸気通路を左右横並べにして２つ
設けた二連気化器がある。この場合、一般には、
第１図及び第２図に示すように、気化器の左右の
吸気通路Ａの出口が近接しているので、エンジン
Ｂに連結する吸気管Ｃは、外形を断面楕円形と
し、その中に２つの吸気孔Ｄを設け吸気孔Ｄの入
口に、気化器の左右の吸気通路Ａの出口Ｅを差込
み、吸気管Ｃの外周に楕円形の締着バンドＦを巻
いて締着している。この構造では、締着バンドＦ
の締付け力が、気化器の出口Ｅの外周に均一に働
かないので、シール性に欠ける不都合がある。

そこで、各吸気孔毎に突出筒を形成し、各突出
筒にそれぞれ別個の締着バンドを巻装することも
提案されている（実開昭59−188960号）。しかし、
このようなものにおいては両締着バンドが別々に
なつているので、締着時に締着バンドが回動する
場合があり、その作業性が悪い等の問題がある。

この考案は、かかる点に鑑み、シールが確実に
できるようにするとともに、その締着作業性が向
上するように改善したもので、以下本考案を第３
図及び第４図に示す実施例について説明する。

エンジン１に連結する吸気管２は、外形が断面
楕円形で、その中に２つの吸気孔３が横並べに並
べて設けてある。そして、吸気孔３の入口部分に
は、各吸気孔３と同心状の円筒形部４が互いに隣
接するように突接されている。そして、上記２つ
の円筒形部４内に、気化器の横並びの２つの吸気
通路６の出口が挿入されるようにしてある。一
方、左右２つの締着バンド５ａ，５ｂを横並べに
して内側側面を重ね、スポツト溶接によつて一体
に連結して一つの締着部材が構成されており、各
締着バンド５ａ，５ｂの端部を円筒形部４の接線
方向に延びる締付ネジ８ａ，８ｂを横方向一側か
らそれぞれ締付けることにより互いに接近させて
締着するようにしてある。そして、両締着バンド
５ａ，５ｂの締付け位置が周方向に若千ずらした
位置に設けられ、締付ネジ８ａ，８ｂの締付け側
から先方側の締付け位置の締付ネジ８ｂの軸線が
手前側の締付ネジ８ａにより干渉されないように
してある。そこで気化器の横並べの２つの吸気通
路６の出口７を、吸気管２の２つの円筒部４内に
挿入し、左右の締着バンド５ａ，５ｂを各々２つ
の円筒形部４に嵌装し、その締付バンド５を締付
けて吸気管と吸気通路６との連結を行なう。

しかして、左右の締着バンド５ａ，５ｂは、横
並べにして連結してあるので、その間に隙間がな
く、２つの吸気孔３及び気化器の吸気通路６の孔
間寸法を殆んど広げなくてもできる。そして、締
着バンド５ａ，５ｂは、左右の気化器の出口７の
回り全周に配されるので、締付け力が全周ほぼ均
一に働き、シール性が向上できる。又、左右の締
着バンド５ａ，５ｂは、連結してあるので、工具
で締付ける時回ることがなく、作業性がよい。し
かも、締付け位置を左右周方向に少し異なる場所
にしてあるため、片側からでも、ドライバーの差
込む向きが変り、締付け作業が楽にできる。

以上説明したように、この考案は、外形が断面
楕円形で内側に２つの吸気孔を横並びに設けた吸
気管の入口部に、上記吸気孔と同心状の２つの円
筒形部を突設し、その両円筒形部内に各々二連気
化器の出口を挿入し、中央部で互いに連結された
締着バンドをそれぞれ前記円筒形部に嵌装し、各
締着バンドの端部を、上記円筒形部の接線方向に
延びる締付ネジを同一方向から締付けることによ
り連結締着し、上記二連気化器の出口を吸気管に
連結するようにするとともに、上記２つの締着バ
ンドの締付け位置を互いに周方向に若干ずらし、
上記締付ネジの締付け側から先方側の締付け位置
の締付ネジの軸線が手前の締付ネジにより干渉さ
れないようにしたので、気化器の２つの出口の回
り全周に締着バンドが配されて、締付け力を均一
にしてシール性を向上させることができる。そし
て。左右の締着バンドは中央で連結してあるので
隙間がなく、孔間寸法も殆んど同じで実施でき、
締着バンドは締付け作業のとき回ることもなく
て、作業性がよい。しかも、締付位置が周方向に
若干ずれているので、片側からその締付作業を行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来例を示し、第１図は正
面図、第２図は縦断平面図、第３図及び第４図は
本考案の一実施例を示し、第３図は正面図、第４
図は縦断平面図である。２……吸気管、３……吸気孔、４……円筒形
部、５……締着バンド、７……出口。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

外形が断面楕円形で内側に２つの吸気孔を横並
びに設けた吸気管の入口に、上記吸気孔と同心状
の２つの円筒形部を突設し、その両円筒形部内に
各々二連気化器の出口を挿入し、中央部で互いに
連結された２つの締着バンドをそれぞれ前記円筒
形部に巻装し、各締着バンドの端部を、上記円筒
形部の接線方向に延びる締付ネジを同一方向から
締付けることにより連結締着し、上記二連気化器
の出口を吸気管に連結するようにするとともに、
上記２つの締着バンドの締付け位置を互いに周方
向に若干ずらし、上記締付ネジの締付け側から先
方側の締付け位置の締付ネジの軸線が手前の締付
ネジにより干渉されないようにしたことを特徴と
する二連気化器の連結装置。