JPH0232140Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本案は、例えば生花の花瓶又は水盤等の水交換
に供せられる可搬自在な生花等水取替桶装置に関
する。

［従来の技術］ 生花の花瓶又は水盤の水交換に当つては、従来
小さな柄杓やコツプを使用して汲出したり、花を
取出してから水を取替えて行つていたため手間が
かかり生花に触れて形を崩さないように細心の注
意を要し煩瑣に耐えなかつた。即ち大形生花等で
は元の姿に復元は難しく部屋中水びたしになるの
で終に水の取替えが億却になり貴重な生花の葉も
萎れ花もつぼみも満開を見ずに枯らしてしまうと
言う始末である。

その為水交換の回数が勢い少なくなつたり面倒
なため断念することは屡々経験する所であり、そ
の結果生花も短期間の内に勢いを失つて萎れてし
まう。

特に長期間に亘る生花品評会や展示会あるいは
講演会や催物会場に飾るものは期間中生気を失わ
ないように管理しなければならず関係者の頭の痛
い所でもあつた。

［考案が解決しようとする問題点］ 本案は前記従来の水取替の問題を解決し簡単に
実施し得る生花等水交換桶装置を提供せんとする
ものである。

［問題点を解決するための手段］ 本案は、桶本体の背部に取付けた電池駆動式排
水ポンプの横向排水口を前記桶本体の背側壁を貫
通して内部に開口突出するとともに前記電池駆動
式排水ポンプの下向吸込口に基端を接続した屈曲
自在な吸水ジヤバラ管を途中前記桶本体の上げ底
下を潜らせて脚壁一側の割溝から前記桶本体の外
側壁一側に沿つて垂直に取外し自在に仮止めする
一方、前記排水ポンプの駆動軸に基端を連結した
弾性屈曲自在な伝達軸を途中軸心に沿つて内通し
た前記吸水ジヤバラ管の先口内に至つた先端に回
転羽根を固着し、他方前記上げ底に開口した給水
口に基端を接続した給水ジヤバラ管を途中前記上
げ底下を潜らせて前記脚壁他側の割溝から前記桶
本体の外側壁他側に沿つて垂直取外し自在に仮止
めしてなる可搬自在な生花等水取替桶装置であ
る。

［実施例］ 本案の実施例を第１図乃至第４図について説明
する。

本案の可搬自在な生花等水取替桶装置Ａは、左
右上側縁間に亘り桶持手１を架橋した平面ほぼ達
磨形桶口縁２を有する桶本体３の背側壁垂直全長
に亘り陥設した半円凹部４内の上半部に乾電池収
納筒５を連設した排水ポンプ６を倒立付設し、当
該排水ポンプ６の横向排出口７を背側壁を貫通し
て内部に開口突出するとともに下向吸込口８に管
ジヨイントクリツク９にて基端を接続した屈曲自
在な吸水ジヤバラ管１０を途中桶本体３の側壁１
１を下方に延長した脚壁１２の背部割溝１３から
げ底１４の下を潜らせて脚壁１２の前寄り左部割
溝１５を通し当該割溝１５を垂直方向に延長対応
する左側壁１１ａ全長に陥設延在した半円凹嵌部
１６に先口１０ａを上向突設して脱着自在に嵌止
めする一方、上げ底１４のほぼ中央に開口する給
水口１７に管ジヨイントクリツク９′基端を接続
した屈曲自在な給水ジヤバラ管１８途中を上げ底
１４下に潜らせて脚壁１２の前寄り右部割溝１９
を通し当該割溝１９を垂直方向に延長対応する右
側壁１１ｂ全長に陥設延在した半円凹嵌部２０に
形先口１８ａを上向突設して脱着自在に嵌止し
てなる。

前記乾電池収納筒５は、内部に乾電池αを複数
個直列収容可能とし上部を嵌脱自在又は螺脱自在
なキヤツプ５ａに形成して乾電池αの出し入れ交
換自在とするとともにキヤツプ５ａの天端には自
己保持型押釦スイツチ２１又はスライドスイツチ
を取付けてなる。

前記吸水ジヤバラ管１０は、内部に排水ポンプ
６の駆動軸２２端に基端を連結した弾性屈曲自在
なコイル伝達軸２３を軸心に沿つて内通し、先口
１０ａ内に至つた先端に回転羽根２４を固着して
なる。

図中２５は吸水ジヤバラ管１０内の適宜箇所に
取付けたコイル伝達軸２３のガイドリングであ
る。

なお、本案の実施例では吸水ジヤバラ管１０お
よび給水ジヤバラ管１８の仮止めは左右半円凹嵌
部１６，２０への嵌止であるがこれに代えて先口
１０ａ，１８ａ近傍にフツクを取付けて左右桶口
縁２に掛止めしても良い。

［作用］ 本案は前記のように構成するから、水を交換し
ようとする場合は予め、吸水ジヤバラ管１０を半
円凹嵌部１６から外してさらに途中の管部を脚壁
１２外に取り出し花瓶又は水盤（図示せず）内の
水面下に先口１０ａを没入して乾電池収納筒５の
キヤツプ５ａ天端のスイツチ２１をONにすれば
排水ポンプ６の駆動軸２２が回転しこのトルクを
コイル伝達軸２３を介して伝達し一体的に回転羽
根２４が高速回転するので花瓶又は水盤の水を先
口１０ａから吸い込み、吸水ジヤバラ管１０を通
して排水ポンプ６の吸込口８を経て排出口７から
桶本体３内に流入溜め込み吸込を完了するとスイ
ツチ２１をOFFとし、排水ポンプ６の駆動を停
止する。

それから吸水ジヤバラ管１０を上げ底１４下に
潜らせ元の状態に収納した半円凹嵌部１６に図示
のように嵌止してから桶持手１を把持し、持上げ
て運び、所定排水設備又は庭等に桶本体３に溜つ
た水を桶口縁２の放出先縁２ａから放出するか給
水ジヤバラ管１８を右半円凹嵌部２０から外し給
水口１７より給水ジヤバラ管１８を介して放水す
る。

次に新しい水を補給するには、別途水道水を適
宜桶本体３に溜め、桶持手１を把持して水を吸い
取つた花瓶や水盤の場所迄運び、給水ジヤバラ管
１８を右半円凹嵌部２０から取り外し形先口１
８ａを花瓶又は水盤内に挿入するとともに花瓶の
場合だけ花瓶の高さと同じ高さの台を用意し桶本
体３を載せれば水圧で新しい水は給水口１７から
給水ジヤバラ管１８を通り花瓶又は水盤内に流入
し水の取替作業が完了する。

完了すれば給水ジヤバラ管１８の途中を脚壁１
２内に収納するとともに右半円凹嵌部２０に嵌止
する。

［効果］ かくして本案はカラフルな高級プラスチツク製
又はステンレス製とすれば軽量から美麗となり、
吸水ジヤバラ管および給水ジヤバラ管をコンパク
トに折込み整頓して仮止めし得るので極めて可搬
性に便である。

また本案は上げ底高さを水盤に合わせてあるの
で一般市販の水盤の水の取替には台は必要なく簡
単に水の取替ができ常に生き生きした生花が観賞
可能となる等優れた実用性、有用性を具有する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第２図は本案の実施例を示す左側斜
視図および平面図、第３図乃至第４図は第２図
−線視断面図および−線視断面図である。 Ａ……生花等水取替桶装置、α……乾電池、１
……桶持手、２……桶口縁、３……桶本体、４…
…半円凹部、５……乾電池収納筒、５ａ……キヤ
ツプ、６……排水ポンプ、７……排出口、８……
吸込口、１０……吸水ジヤバラ管、１０ａ，１８
ａ……先口、１１……側壁、１１ａ……左側壁、
１１ｂ……右側壁、１２……脚壁、１３，１５，
１９……割溝、１４……上げ底、１６，２０……
半円凹嵌部、１７……給水口、１８……給水ジヤ
バラ管、２２……駆動軸、２３……コイル伝達
軸、２４……回転羽根。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 桶本体の側壁に取付けた電池駆動式排水ポン
   プの排水口を前記側壁を貫通して内部に突出す
   るとともに前記電池駆動式排水ポンプの吸込口
   に基端を接続した屈曲自在な吸水ジヤバラ管を
   前記桶本体の側壁一側に取外し自在に仮止めす
   る一方、前記排水ポンプの駆動軸に基端を連結
   する弾性屈曲自在な伝達軸を途中軸心に沿つて
   内通した前記吸水ジヤバラ管の先口内に至つた
   先端に回転羽根を取付け、他方前記桶本体の底
   に開口する給水口に基端を接続した給水ジヤバ
   ラ管を前記桶本体の側壁他側に取外し自在に仮
   止めしてなる可搬自在な生花等水取替桶装置。 ２ 桶本体の底は、側壁を下方に延長した脚壁に
   より上げ底となし、吸水ジヤバラ管および給水
   ジヤバラ管の途中を不使用時前記上げ底下に潜
   らせ収納自在に形成してなる実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の可搬自在な生花等水取替桶
   装置。 ３ 吸水ジヤバラ管および給水ジヤバラ管は桶本
   体の側壁に垂直に陥設延在した半円凹嵌部内に
   それぞれ不使用時先口を上向に突出して取外し
   自在に嵌止してなる実用新案登録請求の範囲第
   １項又は２項記載の可搬自在な生花等水取替桶
   装置。 ４ 電池駆動式排水ポンプは、桶本体の背側壁垂
   直方向全長に陥設延在した半円凹部に下向に付
   設してなる実用新案登録請求の範囲第１項、第
   ２項又は第３項記載の可搬自在な生花等水取替
   桶装置。