JPH0230939B2 - Gaimentosoikeikantai - Google Patents

Gaimentosoikeikantai

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JPH0230939B2
JPH0230939B2 JP27072784A JP27072784A JPH0230939B2 JP H0230939 B2 JPH0230939 B2 JP H0230939B2 JP 27072784 A JP27072784 A JP 27072784A JP 27072784 A JP27072784 A JP 27072784A JP H0230939 B2 JPH0230939 B2 JP H0230939B2
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JP
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diameter
resin
layer
finishing varnish
irregularly shaped
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JP27072784A
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JPS61152557A (ja
Inventor
Shinya Ootsuka
Takashi Oonuma
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
発明の分野 本発明は、外面塗装異形罐体に関するもので、
より詳細には耐傷性、外観的特性及び耐錆性に優
れた外面塗装異形罐体に関する。 従来の技術及び発明の技術的課題 従来、容器軸方向に容器断面の径が変化するタ
イプの容器としては、各種のビン類が知られてい
るが、罐詰の分野においても、包装のフアツシヨ
ン性の向上や多様化に伴なつて、罐の軸方向に罐
断面径が変化した罐体、即ち異形罐体の開発が要
望されている。 通常の罐体の場合、所謂スリーピース罐でも、
ツーピース罐でも、罐胴外面の大部分では径が一
定でその軸方向断面は実質上ストレートである。
罐胴外面の軸方向断面がストレートである罐詰の
場合には、輸送に際しても、隣り合つた罐同志が
罐胴外周の全軸方向長さにわたつて接触するの
で、外面における所謂コスレ等が発生する傾向は
殆んど認められない。 しかるに、前述した異形罐体では、罐胴外周の
張出し部分、即ち径の大きい部分のみで、隣り合
つた罐詰同志が接触し、しかも罐詰包装パツクの
輸送時には、この異形罐体がパツク内でコマ運動
やせり上り現象(軸方向運動)等を生じることか
ら、罐胴外面の塗料にコスレによる傷を発生し、
外観が不良となり或いはこの部分に錆を発生し
て、商品価値を失うという欠点を生じる。 特に異形罐体の製造においては、塗装及び外面
印刷を施した罐用金属素材を丸め且つ側面継目を
形成させて円筒状の罐胴を製造し、この罐胴内に
セグメントを挿入し、テーパー状のピンによりセ
グメントをおし広げ、罐胴外周の少なくとも一部
を張出成形させる手段が一般に採用される。この
張出成形時に、罐胴の外周面の塗膜等も引張り変
形を受け、この引張り変形により、塗膜に傷或い
は潜在的傷がある場合には、前述したコスレによ
る傷の発生は特に顕著なものとなる。 発明の目的 従つて、本発明の目的は、罐胴外周面の張出し
部分における塗膜への傷の発生が抑制され、外観
的特性及び耐錆性に顕著に優れた外面塗装異形罐
体を提供するにある。 本発明の他の目的は、罐胴の張出成形時におけ
る外面塗膜への傷或いは潜在的な傷の発生が抑制
されると共に、潤滑剤層の保持性にも優れている
ニス層を備えた外面塗装異形罐体を提供するにあ
る。 本発明の更に他の目的は、優れた外観と商品価
値とを有する外面塗装異形罐体を提供するにあ
る。 発明の構成 本発明によれば、蓋巻締径よりも径の大きい部
分を備えた罐胴部を有し、且つ罐胴径が罐胴軸方
向に変化している異形罐体であつて、罐体外表面
にはガラス転移温度(Tg)が50乃至80℃の範囲
にある熱硬化型仕上ニス層と少なくとも蓋巻締径
よりも大きい径の罐胴部の仕上ニス層上に施され
た動摩擦係数が0.05以下の潤滑剤層とが設けられ
ていることを特徴とする外面塗装異形罐体が提供
される。 発明の好適態様 本発明を、添付図面に示す具体例に基づいて以
下に詳細に説明する。 罐体の構造 本発明の外面塗装異形罐体の一例を示す第1図
及び第2図において、この罐体両端開口の筒状の
罐胴部材1と、この罐胴部材1の天地端部に、二
重巻締部2a,2bに夫々介して巻締された罐蓋
3a,3bとから成つている。上方の罐蓋3aに
は、それ自体公知の易開封性(イージイオープ
ン)機構4が設けられている。 罐胴部材1の上部には、張出成形に付する前の
筒状ブランクとほぼ同じ径を有する上方小径部5
があり、罐胴部材1の下部にも、前記筒状ブラン
クとほぼ同じ径を有する下方小径部6がある。こ
の具体例においては、下方小径部6の更に下方に
は下方小径部6の径よりも更に小径にネツクイン
加工されたネツク部7があつて、このネツク部7
で下方罐蓋3bとの二重巻締が行われている。 上方小径部5の下方には、径が大となる段肩部
8を介して、軸方向断面が円弧状に外方に膨出し
ている大径の張出部9があり、下方小径型6の上
方にも、径が大となる段肩部10を介して大径張
出部9よりも小径の張出部11がある。大径張出
部9と小径張出部との間にはそれらよりも径の小
さい滑らかな凹部12が存在する。この凹部12
は上方小径部5及び下方小径部6とほぼ同じ径を
有している。 この罐胴部材1は、後に詳述する通り、上方小
径部5及び下方小径部6の間の部分を、エクスパ
ンダーによる張出成形で成形することに関連し
て、これらの部分の周囲は、第3図に拡大断面図
によく示されるように、径方向断面でみて、多数
の円弧状の区画部分13とそれらの間に介在する
短かい直線状乃至若干くぼんだ部分14とから成
つている。 更に、この異形罐体は、溶接による筒状ブラン
クを張出成形することにより得られることに関連
して、溶接による側面継目15を備えている。 かくして、この具体例の異形罐体は、蓋巻締部
2a,2bより径の大きい部分9,11があると
共に、罐胴径が罐胴軸方向に変化しており、全体
的に見てゴブレツトに似た特異な外観を有するも
のであることが了解されよう。 罐胴部材1の大径張出部9の断面構造を拡大し
て示す第4図において、この罐体は、例えばブリ
キのような罐用金属素材16から成り、その内側
表面には罐用の有機ベースコート層17及び有機
トツプコート層18が設けられている。また金属
素材16の外側表面には、ベースコート層19を
介して印刷インキ層20が設けられ、その上に仕
上ニス層21及び潤滑剤層22が設けられてい
る。 本発明によれば、仕上ニス層21として、ガラ
ス転移温度Tgが50乃至80℃の範囲にある熱硬化
型仕上ニス層を使用し、且つ大径張出部の仕上ニ
ス層21の上には、動摩擦係数が0.05以下の潤滑
剤層22が設けることが、異形罐体外表面の耐傷
性を向上させる上で重要である。 仕上げニス及び潤滑剤 本明細書において、ガラス転移温度Tgとは、
ペネトレーシヨン法で測定される値を言い、より
詳細には理学電機(株)製の熱機械分析装置を使用
し、被塗物上に形成される焼付塗膜をペネトレー
シヨン法で直接測定して得られる値を言う。 本発明においては先ず、仕上げニスとして熱硬
化型仕上ニスを用いることが重要である。という
のは、熱硬化型のニスは、下地となるベースコー
ト層19やその上の印刷インキ層20に対して優
れた密着性を示すと共に、この優れた密着性が、
塗装金属素材の筒状ブランクを張出成形した後に
も維持されることによる。先ず、塗装金属素材の
張出加工において重要なことは、金属素材への仕
上ニスの密着性であり、この密着性が張出加工に
より損われる場合には、塗膜の物性や潤滑剤の塗
布の如何にかかわらず、塗膜の耐傷性は改善を期
待し得ない。 また、この熱硬化型仕上ニスは、50乃至80℃の
範囲のガラス転移温度を有することも極めて重要
である。即ち、従来、罐外面の印刷インキ層上に
施こす仕上ニスには、光沢、耐傷性等が要求され
ることから、ガラス転移温度Tgの高いもの、一
般にはガラス転移温度が80℃よりも高い仕上ニス
が使用されてきた。しかしながら、このようにガ
ラス転移温度の高い仕上ニスは、塗装金属の筒状
ブランクを張出加工するに際して、クラツク等の
傷が容易に発生し、また明確な塗膜割れが生じな
い場合にも潜在的な傷が発生して、錆の発生や商
品価値の低下を来たすことになる。本発明におい
ては、張出成形時における塗膜割れ等を防止する
には、熱硬化型仕上ニスのガラス転移温度を80℃
以下の範囲とすることが臨界的である。ガラス転
移温度Tgの下限は別の理由で定められる。即ち、
仕上ニスのTgが50℃よりも低いときには、上述
した張出成形時に所謂製罐キズと呼ばれる傷が発
生する傾向が大である。この製罐キズとは、仕上
ニスの表面が柔いことにより、仕上ニス層上面に
入りやすい傷であつて、この傷が入ると仕上ニス
による表面光沢が失われて、やはり商品価値が低
下する。本発明においては、熱硬化型仕上ニスの
Tgを上述した範囲に選ぶことにより、苛酷な張
出加工を行う際の傷或いは潜在的傷の発生を完全
に解消したものである。 本発明において、Tgが50乃至80℃の熱硬化型
仕上ニスを用いることにより、上記利点以外の予
想外の利点が達成される。即ち、上述した熱硬化
仕上ニスは、張出加工時の傷の発生を防止すると
いう効果については優れているが、その反面摩耗
には比較的弱いものであり、前述した輸送時のコ
スレ等により外面塗膜が著しく傷つき易いという
欠点がある。これを防止する見地から特定の潤滑
剤層を施こすことが重要となつてくる。 Tgが50乃至80℃の熱硬化型仕上ニスは、その
上に施される潤滑剤層を保持して、潤滑作用を比
較的長期にわたつて持続させるという特異な作用
効果を有する。潤滑剤による作用効果が長期にわ
たつて安定に得られない理由としては、仕上ニス
上の潤滑剤が仕上ニス表面から離脱して他へ移行
して潤滑効果が失われること、及び仕上ニス上の
潤滑剤が仕上ニス内部に浸透して表面の潤滑効果
が失われることの二つが考えられる。本発明で用
いる上記仕上ニスが優れた潤滑作用効果を示すの
は、上記仕上ニスが潤滑剤がニス中に過度に浸透
しない限度内において、潤滑剤層に対して優れた
保持性を示すためと認められる。 本発明に用いる潤滑剤層は、動摩擦係数が0.05
以下のものでなければならない。本明細書におい
て、動摩擦係数とは、仕上ニス塗装物上に潤滑剤
層を施したものを試料とし、ダイナミツク・スリ
ツプ・テスターを使用し、3点荷重法で求められ
る値を言う。動摩擦係数が0.05よりも大きい潤滑
剤層では、異形罐体輸送時のコスレによる傷発生
を防止する効果が少ない。 本発明において、ガラス転移温度が50乃至80℃
の範囲にある熱硬化型仕上ニスとしては、樹脂組
成の面と、焼付条件の面とから適当なものが選択
使用される。樹脂組成の最も適当な例は、エポキ
シエステル系樹脂、即ちエポキシ樹脂と長鎖脂肪
酸とのエステルと、硬化剤としてのアミノ樹脂と
の組合せから成るものである。エポキシエステル
を構成するエポキシ樹脂としては、エポキシ当量
が一般に450乃至4000の範囲内にあるビスフエノ
ール型エポキシ樹脂を挙げることができ、脂肪酸
としては、オレイン酸、リノール酸、リノレイン
酸、重合脂肪酸等の他に、大豆油脂肪酸、綿実油
脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、トール油脂肪酸、
亜麻仁油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、ヤシ油脂肪
酸、パーム油脂肪酸等が使用される。脂肪酸によ
るエポキシ樹脂のエステル化は、これらをクツキ
ングすることにより行われるが、脂肪酸変性剤
は、エポキシ樹脂のエポキシ基を基準にして、15
乃至45当量%使用し、樹脂1分子中に1個以上で
且つ2個未満のエポキシ基を含むエポキシエステ
ルとする。 硬化剤としてのアミノ樹脂としては、尿素ホル
ムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホルムアル
デヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂等の
それ自体公知のアミノ樹脂を挙げることができ
る。 上記組成の仕上ニスにおいて、アミノ樹脂成分
の量が多くなるにつれて、仕上ニスのTgは高く
なる傾向がある。好適な組成は、塗膜の焼付条件
によつても若干変動するが、エポキシエステルと
アミノ樹脂とを、 100:0乃至50:50 特に 90:10乃至60:40 の重量比で用いるのがよい。 熱硬化型仕上ニスの他の好適な例として、熱硬
化型アクリル樹脂ワニスを挙げることができる。
熱硬化型アクリル樹脂としては、それ自体公知の
任意のものを用いることができるが、その代表的
なものは、分子鎖に、カルボキシル基または酸無
水物基と水酸基とを含有するアクリル樹脂であ
る。 酸基又は酸無水物基を与える単量体としては、
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸、シトラコン酸、フマル酸、マレイン酸、無
水マレイン酸、無水イタコン酸等を挙げることが
でき、また水酸基を与える単量体としては、2―
ヒドロキシエチル・アクリレート(メタクリレー
ト)、3―ヒドロキシエチルプロピル―アクリレ
ート(メタクリレート)、4―ヒドロキシブチル
―アクリレート(メタクリレート)、メチロール
化アクリル(メタクリル)アミド等を挙げること
ができる。アクリル樹脂の骨格をなす単量体成分
としては、メチル・アクリレート(メタクリレー
ト)、エチル―アクリレート(メタクリレート)、
ブチル―アクリレート(メタクリレート)等のア
クリレート(メタクリレート)類;スチレン、ビ
ニルトルエン等のビニル芳香族類、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、エチルビニルエーテ
ル等の1種又は2種以上を挙げ得る。 熱硬化型アクリル樹脂のガラス転移温度も、反
応性基の濃度によつて、また樹脂の骨格を形成す
る主単量体の種類によつて相違する。メチルメタ
クリレート等の低級アルキルエステルやスチレン
等の単量体成分を主体とする樹脂は、良好な範囲
のTgを与える。アクリル樹脂中の酸乃至酸無水
物基の濃度は10乃至400ミリモル/100g樹脂の範
囲、樹脂中の水酸基の濃度は10乃至400ミリモ
ル/100g樹脂の範囲にあることが望ましい。 動摩擦係数が0.05以下の潤滑剤の適当な例は、
これに限定されないが、次の通りである。 1 脂肪族炭化水素系 流動パラフイン 工業用白色鉱油 合成パラフイン 石油系ワツクス ペトロラタム 無臭軽質炭化水素 2 シリコーン オルガノポリシロキサン 3 脂肪酸、脂肪族アルコール 高級脂肪酸 動物または植物油脂から得られた脂肪
酸およびそれらの脂肪酸を水素添加した
もので、炭素数が8〜22のもの ヒドロキシステアリン酸 直鎖脂肪族一価アルコール 動物または植物油脂またはそれらの脂
肪酸エステルを還元または天然ロウを分
解蒸留して得られる炭素数4以上のも
の、 トリデシルアルコール 4 ポリグリコール ポリエチレングリコール 分子量200〜9500のもの ポリプロピレングリコール 分子量1000以上のもの ポリオキシプロピレン―ポリオキシエチレン
―ブロツク重合体 分子量1900〜9000のもの 5 アマイド、アミン 高級脂肪酸アマイド オレイルパルミトアマイド ステアリルエルカミド 2ステアロミドエチルステアレート エチレンビス脂肪酸アマイド NN′オレオイルステアリルエチレンジアミ
ン NN′ビス(2ヒドロキシエチル)アルキル (C12〜C18)アマイド NN′ビス(ヒドロキシエチル)ラウロアマ
イド Nアルキル(C16〜C18)トリメチレンジアミ
ンと反応したオレイン酸 脂肪酸ジエタノールアミン ジ(ヒドロキシエチル)ジエチレントリアミ
ンモノアセテートのジステアリン酸エステル 6 一価、多価アルコールの脂肪酸エステル ステアリン酸n―ブチル 水添ロジンメチルエステル セバチン酸ジブチル<n―ブチル> セバチン酸ジオクチル <2エチルヘキシル、n―オクチル共> グリセリン脂肪酸エステル グリセリルラクトステアリル ペンタエリスリトールのステアリン酸エステ
ル ペンタエリスリトールテトラステアレート ソルビタン樹脂酸エステル ポリエチレングリコール脂肪酸エステル ポリエチレングリコールモノステアレート ポリエチレングリコールジラウレート ポリエチレングリコールモノオレエート ポリエチレングリコールジオレエート ポリエチレングリコールヤシ脂肪酸エステル ポリエチレングリコールトール油脂肪酸エス
テル エタンジオールモンタン酸エステル 1,3ブタンジオールモンタン酸エステル ジエチレングリコールステアリン酸エステル プロピレングリコール脂肪酸エステル 7 トリグリセライド、ワツクス 水添食用油脂 綿実油およびその他の食用油 アマニ油 パーム油 12―ヒドロキシステアリン酸のグリセリンエ
ステル 水添魚油 牛 脂 スパームアセチワツクス モンタンワツクス カルナバワツクス 蜜 蝋 木 蝋 一価脂肪族アルコールと脂肪族飽和酸エステ
ル <例:硬化鯨油ラウリルステアレート、ステ
アリルステアレート> ラノリン 8 高級脂肪酸のアルカリ金属、アルカリ土類金
属、亜鉛及びアルミニウムの塩 (金属石ケン) 9 低分子量オレフイン樹脂 低分子量ポリエチレン 低分子ポリプロピレン 酸化ポリエチレン 10 フツ素系樹脂 ポリ4フツ化エチレン 4フツ化エチレン/6フツ化プロピレン共重
合体 ポリ塩化3フツ化エチレン ポリフツ化ビニル 11 その他 プロピレングリコールアルギネート ジアルキルケトン アクリルコポリマー (例えばモンサント社製モダフロー等)。 これらの潤滑剤の内でも、流動パラフインやシ
リコーン油が本発明の目的に特に好適なものであ
る。 本発明において、これらの潤滑剤は極めて薄い
層として施こした場合にさえも、十分な耐傷性と
その持続性とが維持されることは、注目に値すべ
きことである。潤滑剤層の塗工量は、罐の単位表
面積(dm2)当り0.3乃至5mgのような極めて少
量で満足すべき結果が得られる。一方、仕上ニス
の厚みは、70乃至100mg/dm2、特に77乃至93
mg/dm2とすれば満足すべき結果が得られる。 製造方法 本発明の異形罐体を製造するのに用いる金属素
材としては、各種表面処理鋼板や軽金属板が使用
される。 各種表面処理鋼板としては、例えば錫メツキ鋼
板(ブリキ)、亜鉛メツキ鋼板、アルミメツキ鋼
板、ニツケルメツキ鋼板、クロムメツキ鋼板等の
メツキ鋼板;電解クロム酸処理鋼板等の電解処理
鋼板;リン酸及び/又はクロム酸処理鋼板等の化
学処理鋼板を挙げることができ、アルミニウム、
アルミニウム合金等の軽金属板或いはこれらの複
合材等が使用される。特に張出成形性の良好なも
のとして、ブリキ、特に錫メツキ量が28乃至8.4
g/m2のブリキを挙げることができる。金属素材
の素板厚は、一般に0.18乃至0.32mm、特に0.22乃
至0.24mmの範囲にあることが望ましい。 ベースコート層或いは下地層となる樹脂塗膜と
しては、密着性、耐腐食性及び加工性の組合せに
特に優れた保護樹脂塗膜、特にエポキシ―フエノ
ール系塗料が使用される。適当なエポキシフエノ
ール系塗料は、エポキシ当量が450乃至4000の範
囲にあるビスフエノール型エポキシ樹脂と、分子
量が120乃至1000の範囲にあるレゾール型フエノ
ール―ホルムアルデヒド樹脂とを、60:40乃至
90:10の重量比で混合し、必要により予備縮合さ
せて成る熱硬化型塗料である。これらの塗料は、
金属素材に対して固形分としての塗工量が15乃至
50mg/dm2となる量で塗布し、焼付してベースコ
ート層或いは下地層とする。 次いで罐体外面となる側にそれ自体公知の手
段、例えば平版印刷、オフセツト印刷、スクリー
ン印刷、グラビア印刷、凸版印刷等の手段により
印刷を行ない、印刷インキの乾燥を行つた後、印
刷インキ層上に前述した仕上ニスを施こし、仕上
ニス層の焼付を行う。この仕上ニスの焼付は、仕
上ニス層のガラス転移温度が前述した範囲となる
ようなものであり、一般に165乃至175℃の温度及
び8乃至10分間の時間から、上記要件が満足され
るような条件を選ぶ。 本発明においては、このようにして形成される
シート状の塗装金属素材を、筒状ブランクに成形
する。筒状ブランクの成形は、それ自体公知の溶
接罐胴成形法によつて最も有利に行われる。この
ために、塗装金属素材の筒状ブランク継目となる
べき端部の塗料を削り落すか、或いは筒状ブラン
ク継目となるべき端部のみに塗料を設けないでお
く。前者の手法では、塗装金属板を研摩ロールと
接触させることにより行われ、後者の手法では、
マージン塗装法を採用することにより容易に行わ
れる。 端縁部表面が導電性に維持されている塗装金属
板を筒状に丸めると共に、その両端縁部を重ね合
せ、この重ね合された両端縁部を一対の電極ロー
ラと接触させて通電を行うことにより電気抵抗溶
接を行う。電気抵抗溶接に際して、電極ローラと
端縁部との接触を、錫メツキ層を備えたワイヤー
を介して行い、しかも溶接行程の主要な時間を窒
素ガス等の非酸化性雰囲気中で行うことにより、
外表面に金属的光沢が維持されしかも耐腐食性に
優れた継目を有する筒状ブランクが形成される。 筒状ブランクの溶接継目の外面には、有機保護
塗膜を施こす。厚盛りが可能でしかも耐腐食性及
び加工性に優れている保護塗料の適当な例は、オ
ルガノゾル塗料であるが、勿論本発明に用いる継
目保護塗料はこれらに限定されない。 筒状ブランクの製造は、溶接継目の形成法のみ
に限定されず、接着継目の形成法によることもで
きる。例えば、ポリアミド系接着剤による重ね合
せ接合方式を採用することもできる。 異形罐胴の製造工程を説明するための第5―
A,5―B,6―A及び6―B図において、張出
成形に用いるエクスパンダー23は、径方向に多
数分割された多数の割金型(セグメント)24か
ら成つており、この割金型24は最終異形罐体の
円弧状区画部分13の内面に相当する外周面25
を有している。各割金型24の中心側には小径の
内周面26があり、これら内周面26で区画され
る孔27が軸方向に延びている。孔27と同軸
に、テーパー状周面28を有するプランジヤー2
9が上下方向に移動可能に設けられている。各割
金型24は、スプリングのような弾性機構(図示
せず)により、第4―A図に示す状態、即ち、割
金型24の側面30同志が密着して外周面25の
径が最も小さい状態となるような拘勅を与えられ
ている。プランジヤー29が上昇すると、プラン
ジヤーのテーパー状外周面28と割金型の内周面
26との間の楔効果により、前記拘勅に抗して割
金型の外周面25は外方に張出すことになる。 かくして、第4―A図に示す状態のエクスパン
ダー割金型を筒状ブランク内に挿入し、筒状ブラ
ンク及び割金型を位置決めした後、プランジヤー
29を圧入させることにより、割金型外周面25
が径外方に張出し、所定形状への張出成形が行わ
れる。この際割金型外周面25と当る部分が、第
2図に示す円弧状区画部分13となり、割金型外
周面とは接触しない部分が短かい直線状の部分1
4となる。次いで、プランジヤー29を下降させ
ると、割金型24は、第6―A図に示す状態から
第5―A図に示す状態に戻るので、成形後の異形
罐胴をエクスパンダーから取出す。 本発明において、下記式 RB=L1/L0×100 式中、L0は筒状ブランクの周長を表わし、L1
は張出成形罐体の最大径部の周長を表わす、 で定義される張出成形比(RB)は、5乃至20%
の範囲、特に8乃至15%の範囲とすることが望ま
しい。尚、第1図の異形罐体においては、上方小
径部5及び下方小径6の径が筒状ブランクの径に
対応することから、小径部5,6の周長をL0
して何等差支ない。 本発明において、筒状ブランクに張出加工を行
つた後、フランジ加工及び罐蓋との巻締を行うこ
ともできるし、また筒状ブランクにフランジ加工
を行つた後、張出加工を行い次いで罐蓋との巻締
を行うこともできる。更にまた、筒状ブランクの
両開放端にフランジ加工を行い、下方端部と下方
罐蓋との間で巻締を行つた後前述した張出加工を
行うこともできる。 上述した方法で製造される異形罐体の少なくと
も大径の罐胴部、例えば大径張出部の仕上ニス層
に、動摩擦係数が0.05以下の潤滑剤を塗布する。
即ち、潤滑剤が液状である場合には、これを直接
或いは粘度調整のために、加熱したり或いは稀釈
して仕上ニス上に施こす。潤滑剤が固体乃至半固
体である場合にも、これを加熱して液状とする
か、或いは稀釈剤で稀釈することにより、施用が
容易となる。 塗装には、スプレー塗布、ローラ塗布等のそれ
自体公知の任意の手段が採用されるが、その塗布
量は前述した著しく少ない範囲のもので、十分満
足すべき効果がられる。 尚、異形罐体の内面には、金属素材の内面露出
や腐食、金属溶出を完全に防止するために、エポ
キシ―ビニル等のそれ自体公知のトツプコート用
塗料を、スプレー塗布等の手段で塗布する。 本発明の優れた作用効果を次の例で説明する。 参考例 塗料の調製 エポキシ樹脂(エピコート1004…油化シエル社
製、数平均分子量1400)と脱水ヒマシ油脂肪酸が
重量比で70:30になる様に調整し、230℃で5時
間、窒素雰囲気中で反応させた。この反応物の酸
価は2.8であつた。これを冷却し、120℃以下とな
つたら、固型分が50%になる様に溶剤(スワゾー
ル1000)を加えた。この様にして製造したエポキ
シ・エステル樹脂の数平均分子量は3050であつ
た。 このエポキシ・エステル樹脂溶液に、ブチル
化・メラミン樹脂(スパー・ベツカミンJ―820
…大日本インキ化学工業製)を、エポキシ・エス
テル樹脂とメラミン樹脂の固型分重量比が60:40
となる様に加えてよく撹拌し、さらに溶剤(スワ
ゾール1000とブチル・セロソルブ重量比2:1)
を加えて、固型分が47%となる様に調整した。 実施例 1 空罐製造条件 板厚0.23mm、硬度T1、外面スズ層#25、内面
スズ層#50のブリキ大板を用い、外面にエポキシ
フエノール系塗料を25mg/dm2の厚みで塗装し、
190℃―10分焼付を実施し、次いで内面にエポキ
シフエノール系塗料を55mg/dm2の厚みで塗装
し、205℃―10分焼付をした。この内外面塗装大
板に常法に従つて3色の印刷を施したあと、55℃
のTg点を有するエポキシエステル―アミノ樹脂
(参考例)より成る仕上げワニスを85mg/dm2
塗装し、170℃―10分焼付をして異形罐体用塗装
板とした。次に本塗装板を罐胴ブランク巾206.33
mm、高さ193.80mmに切断し罐径211ダイヤ(65.3
mm)を有する溶接罐を通常の製罐法により作製し
同時にエポキシフエノール系の溶接部内面補正塗
料及びアルキツド・アミノ系の溶接部外面補正塗
料を施し、ガス熱風オーブンでピーク温度230℃
に15秒で到達する様に焼付をし、3ピース溶接異
形罐体用シリンダー罐を作製した。本異形罐体用
シリンダー罐をネツキング加工機により、罐端部
分209をシリンダー罐の一端に施し、次いで異
形罐体用張り出し成型機にかけ、最大張り出し加
工が罐径の15%増しとなる様に加工した。次いで
フランジング加工を施して、開口部を有する211
径のアルミ蓋を巻締めた。 次いでエポキシ・アクリル系塗料を内面スプレ
ーし、175℃―4分焼付をして片巻締め異形罐を
作製した。次いで流動パラフインを本片巻締め異
形罐に動摩擦係数が0.03となる様塗布し、目的と
する異形罐を作製した。本異形罐に650gの水道
水をパツクし、209径のブリキ蓋を巻締めて、12
罐入(内側寸法縦299mm、横225mm、深さ187mm)
のラツプランドカートンにアルミ蓋側を上向きに
してカートン詰めして、モデル輸送試験用梱包を
した。本モデル輸送試験用梱包を振幅5mm、振動
サイクル600回/分、振動時間20分実施(松平式
振動試験機UBC―4)。本テスト実施後、外面の
疵付程度を観察したが、モデル輸送試験による疵
付きは皆無であつた。 実施例 2 実施例1に準じて、ガラス転移点Tgの異なる
仕上げワニスより作製した異形片巻締め罐の外観
調査及び外面塗布滑性剤によつて動摩擦係数の異
なる輸送試験(横浜→福岡→横浜混載便)用テス
ト罐作製及び評価を実施した。
【表】
【表】 実施例 3 実施例1に準じて、仕上げワニスの種類と張り
出し加工に対する耐性を張り出し加工後、175℃
―4分の熱処理を加えてネツクドボデー(蓋巻締
めなし)で評価
【表】
【表】 製罐時の疵付きの程度は、ガラス転移温度
Tg47℃の仕上げワニスを除いて、いずれも良好。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の異形罐体の一例を示す一部断
面側面図であり、第2図は第1図の罐体の上面図
であり、第3図は第1図の線A―Aにおける拡大
断面図であり、第4図は罐体の断面構造を拡大し
て示す厚さ方向断面図であり、第5―A図は異形
罐体の製造に用いるエクスパンダーの閉じている
状態での側面図であり、第5―B図は第5―A図
のエクスパンダーの上面図であり、第6―A図は
開いている状態でのエクスパンダーを示す側面図
であり、第6―B図は第6―A図のエクスパンダ
ーの上面図である。 1は罐胴部材、2a及び2bは二重巻締部、3
a及び3bは罐蓋、9及び11は張出部、16は
金属素材、17は有機ベースコート層、18は有
機トツプコート層、19は有機ベースコート層、
20は印刷インキ層、21はニス層、22は潤滑
剤層を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 蓋巻締径よりも径の大きい部分を備えた罐胴
    部を有し、且つ罐胴径が罐胴軸方向に変化してい
    る異形罐体であつて、 罐体外表面にはガラス転移温度(Tg)が50乃
    至80℃の範囲にある熱硬化型仕上ニス層と少なく
    とも蓋巻締径よりも大きい径の罐胴部の仕上ニス
    層上に施された動摩擦係数が0.05以下の潤滑剤層
    とが設けられていることを特徴とする外面塗装異
    形罐体。
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