JPH02309070A - デジタルバルブ - Google Patents

デジタルバルブ

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JPH02309070A
JPH02309070A JP12844989A JP12844989A JPH02309070A JP H02309070 A JPH02309070 A JP H02309070A JP 12844989 A JP12844989 A JP 12844989A JP 12844989 A JP12844989 A JP 12844989A JP H02309070 A JPH02309070 A JP H02309070A
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JP
Japan
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valve
orifice
flow path
element valve
sectional area
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JP12844989A
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English (en)
Inventor
Akira Miyasa
宮佐 明
Noboru Masumoto
増本 登
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は2進デジタルバルブに間し、特に該2進デジ
タルバルブの要素弁の流路の構成に関する。
[従来の技術] デジタルバルブには2進式のもののはか3進式のものな
どもあるが、構造の簡単さから一般には2進式のものが
使われている。
いよ2進デジタルバルブについて第21図によって説明
すると、このデジタルバルブは、バルブ本体1の流入口
lOに連通ずる上流側液溜り8ど、流出口11に連通ず
る下流側液溜り9とを、隔壁13を介して対向配置し、
上流側液溜り8と下流側液溜り9とを連通・閉塞するN
(N≧2、図ではN−4)個の要素弁を、隔壁13に設
けたものであり、要素弁の各々は、隔壁13に設けたN
個の貫通孔に筒体6 (6a、 6b、 6c、 6d
)を0リング12H2n、 12b。
12c、 12d)を介して液密に螺入し、該筒体6の
上部に弁座を形成し、該弁座に対向する弁体3(3a。
3b、 3c、 3d)をプランジャー4 (4a、 
4b、 4c、 4d)の下端に取付け、プランジャー
4を下方に付勢するスプリング20 <20a、 20
b、 20c、 20d)とプランジャー4を駆動する
ソレノイドアクチュエータ5(5a、 5b、 5c、
 5d)とを駆動機構2 (2n、 2b、 2c。
2d)内に設けたものであり、各要素弁は開度制御する
ことなく、全開又は全閉のみの状態を取るON−OFF
制御される。
各筒体6の内面はそれぞれ同一の長さを有する円筒状の
孔7 (7a、 7b。7c、 7d)をなし、第1要
素弁の孔の内径を1としたとき、第n(2≦n≦N)要
素弁の孔の内径はI″Xn−1となるように形成されて
いる。換言すれば、各要素弁の孔7の断面積比が2の等
比数列となるように、すなわち第1要素弁の孔の断面積
を1としたとき、第n要素弁の孔の断面積が211−1
となるように形成されている。
しかして各要素弁の流量は一般にはその流路の最小断面
積に比例し、また1+2+・・・+2ト1=2″′−1
であるから、このデジタルバルブの流量調節は、デジタ
ルバルブ全体の流量を0とするときには各要素弁をすべ
て1とし、全体の流量の1/(21″−1)の流量を流
すときには第1要素弁のみを開とし、全流量の2/(2
N−1)の流量を流すときには第2要素弁のみを開とし
、全流量の3/ (2’−1)の流量を流すときには第
1嬰素弁と第2要素弁とを開とし、以下2進法と同様に
制御し、デジタルバルブ全体の全流量を流すときには各
要素弁をすべて開とするものであり、したがって全体の
流量の1/(2N−1)を本位として、換言すれば全体
の流量の1/(2N−1>を分解能として、流量を制御
するものである。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来のデジタルバルブの筒体6は、その内面が円筒
状の孔7をなし、該孔7の長さは各要素弁とも同一であ
る一方、内径は/フの等比数列に形成されていたから、
次の間開を生じる。
すなわち一般に孔7を流れる流体の流量Qは、Q=kA で表される。ここでkは比例定数、gは重力加速度、H
は上流側液溜りと下流側液溜りとのヘッド差、^は摩擦
係数、lは孔7の長さ、dは孔7の内径、ζは摩擦損失
以外の損失係数で、具体的には入口での損失係数と出口
での損失係数、Aは孔7の断面積でA=πd2/4であ
る。ただし流体が気体すなわち圧縮性流体のときには上
式に更に修正係数がかかる。
上式においてlは各要素弁について同一であり、H及び
ζは各要素弁について同一と考えることができるが、d
は各要素弁ごとに異なるから、上式より内径dが大きい
要素弁はど比例定数には大きくなり、したがって流量Q
は大きくなる。
この結果、開度設定に対するデジタルバルブ全体の流量
は線形には変化せず、特に桁上りのときの流量の差、す
なわち第n、(n≧2)要素弁よりも下位の要素弁をす
べて開としたときの流量と、その次の大きさの流量であ
る第n要素弁のみを開としたときの流量との差は、1/
(2″−1)よりも大きくなり、すなわち開度設定に対
する流量の線形性が大きく崩れる。この様子をN=4の
場合について第22図に示す。
この問題を解決するために、各筒体6の孔7についてJ
/dを同一としたデジタルバルブも提案されているが(
特開昭63−96369号公報)、第1にJ2/dを同
一とすると、大径の要素弁はど筒体6の長さが長くなっ
て隔壁13に取付けられなくなるという問題を生じる。
第2にI2/dを同一としても、λを各要素弁について
同一とすることができない、すなわち摩擦係数λは一般
にレイノルズ数Re=vd/ν(■は流速、νは動粘性
係数)の関数であって、Reが大きくなるほどλは小さ
くなる。他方V及びνは各要素弁についてほぼ同一であ
るから、大径の要素弁はどReは大きく、したがってλ
は小さく、したがって流量Qは大きくなり、開度設定に
対するデジタルバルブ全体の流量は、なおも線形からず
れてくる。
したがって本発明は、開度設定に対する流量の線形性を
一層向上させたデジタルバルブを提供することを目的と
する。5 [課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するために成されたものであり
、すなわち本発明の請求項1は、流入口に連通ずる上流
側液溜りと流出口に連通ずる下流側液溜りとを隔壁を介
して対向配置し、前記上流側液溜りと下流側液溜りとを
連通・閉塞するN(Mg2)個の要素弁を前記隔壁に設
け、第n(2≦n≦N)要素弁の流路の最小断面積を第
1要素弁の波路の最小断面積の2m−1倍としたデジタ
ルバルブにおいて、前記第n(2≦n≦N)要素弁の流
路を、第m(1,≦m<n)要素弁の流路の最小断面積
と同一の最小断面積を有する2 m−+a個のサブ流路
の集積によって形成したことを特徴とするデジタルバル
ブであり、請求項2は、前記第n要素弁の流路を、第m
要素弁の流路と同一の2 m−m個のサブ流路の集積に
よって形成したデジタルバルブであり、請求項3は、前
記第m要素弁の流路と、第n要素弁の2n−1個のサブ
流路の各々とを、オリフィスによって形成したデジタル
バルブである。
請求項4は、前記第1要素弁の流路をM(Mg2)個の
サブ流路の集積によって形成し、第n、(2≦n≦N)
要素弁の流路を、第1要素弁のM個のサブ流路を2m−
1個t&覆したM X 2 m−を個のサブ流路によっ
て形成したデジタルバルブであり、請求項5は、前記第
n(1≦n≦N)要素弁の流路を各々同一のMX2”−
’  (Mg2)個のサブ流路によって形成したデジタ
ルバルブであり、請求項6は、前記第n(1≦n≦N)
要素弁のM X 2m−1個のサブ流路の各々を、オリ
フィスによって形成したデジタルバルブである。
請求項7は、各要素弁の流路断面積が最小となる部分に
、多孔質材料もしくは網目材料を装着したデジタルバル
ブであり、請求項8は、前記各要素弁の流路断面積が最
小となる部分を、オリフィスによって形成したデジタル
バルブである。
請求項9は、各要素弁の流路断面積が最小となる部分を
オリフィスによって形成し、該オリフィスの上面又は下
面に、多孔質材料もしくは網目材料を固定したデジタル
バルブである。
請求項10は、前記隔壁にN個の貫通孔を穿設し、該貫
通孔にN個の筒体を液密に固定し、該筒体に前記各要素
弁の流路を形成したデジタルバルブである。
[作用] 請求項1のデジタルバルブでは、第1要素弁の流路の最
小断面積を1とすると、第m要素弁の流路の最小断面積
は2′″−1に形成されている。しかして第n要素弁の
流路の最小断面積は2n−1に形成する必要があるが、
この流路は1個の大径の流路によって形成されてはおら
ず、第m要素弁の流路の最小断面積2″″−1を2 a
−m個集積し、21m−IX 2 D−mによって2m
−1の最小流路断面積を得ているから、口径の相違によ
って従来生じた流量の非線形性は改良される。
特にm=1としたときには、上流側液溜りと下流側液溜
りとは、第1要素弁の1個の流路と、第n(2≦n≦N
)要素弁の2n−1個のサブ流路との5都合2N−1個
の流路によって連通されており、都合2N−1個の流路
の最小断面積はすべて同一であるから、口径の相違によ
って従来生じた流量の非線形性は解消される。
第n要素弁の2 m−5i個のサブ流路の各々の最小断
面積を、第m要素弁の流路の最小断面積ど同一に形成す
るに際しては、請求項2のように、第n要素弁のサブ流
路の各々を、第m要素弁の流路ど同一に形成するのが簡
明である。また請求項3のように、各流路又はサブ流路
をオリフィスによって形成するのが、簡明且つ流過抵抗
を少なくすることができる。
また請求項4のように、第1要素弁の流路をM(M≧2
)個のサブ流路の集積によって形成し、第n(2≦n≦
N)要素弁の流路を、第1要素弁のM個のサブ流路を2
11−1個集積したM X 2−’個のサブ流路によっ
て形成すると、都合MX(2”−1)個のサブ流路が形
成されるが、第1嬰素弁のM個のサブ流路を1つのグル
ープとして、都合2N−1個のグループのサブ流路はす
べて同一であるから、上記と同様に口径の相違によって
従来生じた流量の非線形性は解消される。
その際請求項5のように、第n(1≦n<N)要素弁の
サブ流路の各々をすべて同一に形成するのが簡明であり
、また請求項6のように、第n(1≦n≦N)要素弁の
サブ流路の各々を、オリフィスによって形成するのが、
簡明且つ流通抵抗を少なくすることができる。
請求項4又は5では第n(1≦n≦N)要素弁の流路を
M 82 a−1個のサブ流路によって形成したが、こ
の考えを一層押し進めてMを大とすれば、請求項7のよ
うに各要素弁の流路断面積が最小となる部分に多孔質材
料もしくは網目材料を装着した構成と同等となり、した
がってこの構成によっても、開度設定に対する流量の線
形性を向上させることができ、且つこのように形成すれ
ば、各要素弁には従来と同様に1個の流路のみを設けれ
ばよいこととなる。その際請求項8のように、各要素弁
の流路断面積が最小となる部分をオリフィスによって形
成するのが、簡明且つ流過抵抗を少なくすることができ
る。
請求項8と同等の構成は、請求項9のように、各要素弁
の流路断面積が最小となる部分をオリフィスによって形
成し、該オリフィスの上面又は下面に、多孔質材料もし
くは網目材料を固定することによっても達成することが
でき、このような構成とすれば製造容易となる。
以上において請求項10のように、隔壁にN個の貫通孔
を穿設し、該貫通孔にN個の筒体を液密に固定し、該筒
体に前記各要素弁の流路を形成すれば、筒体のみを精密
に製造すれば足りることとなり、且つ同体のみの交換が
可能となる。
[実施例] 本発明の実施例を図面によって説明する。ただし本発明
は上流側液溜りと下流側液溜りとを連通ずる流路の形状
に関し、デジタルバルブの全体構成については従来のも
のと変わらないから、デジタルバルブの全体構成につい
ての再度の説明は省略する。
また以下の説明では筒体側から弁体側に流体が流れる場
合を想定して説明するが、流入口と流出口とを逆転させ
て、弁体側から筒体側に流体が流れるようにしてデジタ
ルバルブを用いる場合も、本発明の範囲内に含まれる。
(実施例1) 第1図は本発明の第1実施例に係る第2要素弁の縦断面
図であり、この実施例ではN=4であり、すなわち第1
要素弁から第4要素弁まであり、第2図は第1要素弁か
ら第4要素弁までの筒体の底面図である。なおN=4の
場合には流量の最小調節単位すなわち分解能は、全流量
の1/<2’−1) ’==6.7%と比較的大きい。
したがって実際にはN=8程度が用いられ、このときに
は分解能は全流量の1/(28−1)匈0.4%となる
が、簡単のためN=4のときについて説明する。
図において第1、第2、第3及び第4要素弁の筒体6 
(6a、 6b、 6c、 6d)は、それぞれ上流側
液溜り8と下流側液溜り9との間に介在する隔壁13に
設けた貫通孔に液密に螺着されており、各筒体6の上部
には弁座が形成されており、該弁座に対向する弁体3が
プランジャー4の下端に取付けられている。
各要素弁の筒体6は孔14を有し、該孔14の一部にオ
リフィス孔16を有するオリフィス15が筒体6と一体
に形成されている。第1要素弁の筒体6aのオリフィス
には111!Jのオリフィス孔が穿設され、第2要素弁
の筒体6bのオリフィスには22−1=2個のオリフィ
ス孔が穿設され、第3要素弁の筒体6cのオリフィスに
は2$−1=4個のオリフィス孔が穿設され、第4要素
弁の筒体6dのオリフィスには24−L=8個のオリフ
ィス孔が穿設され、これらの都合2’−1=15(Iの
オリフィス孔16は、すべて同径に形成されている。
本実施例は以上のように構成されており、15個のオリ
フィス孔16はすべて同径に形成されているから、第1
要素弁のみを開としたときの1個のオリフィス孔を通過
する流量、第2要素弁のみを開としたときの2個のオリ
フィス孔を通過する流量、第1及び第2要素弁を開とし
たときの3個のオリフィス孔を通過する流量、・・・・
・・・・・、すべての要素弁を開としたときの15個の
オリフィス孔を通過する流量の比は、1:2:3:・・
・・・・・・・=15となり、すなわち開度設定に対す
るデジタルバルブ全体の流量は、第3図に示すようにほ
ぼ完全に線形となる。
なお第4図に示すように、各筒体をオリフィス孔16の
個数を除いて同一寸法に形成すれば、隔壁13に穿設す
る貫通孔も、また弁体その他の駆動機構も、各要素弁ご
とに同一に形成することができる。
上記第1実施例では、開度設定に対する流量はほぼ完全
に線形になるという効果を有するが、その他に機械加工
上の顕著な効果を有する。すなわち第1に、従来のデジ
タルバルブでは筒体の内径が、l)の等比数列に形成さ
れており、したがって要素弁の個数Nだけのドリルを要
したが、上記第1実施例ではドリルは1本で足りる。第
2に従来のデジタルバルブでは、直径が2倍、4倍など
の容易に入手できるドリルの他に、直径が77倍、2/
て倍などの特殊なドリルを別途製造する必要があるが、
上記第1実施例ではその必要はない。
第3に、直径が。17倍、2/て倍などの特殊なドリル
を完全な精度で製造することはできないL、且つ流量は
オリフィス口径の2乗に比例するから各要素弁の流量精
度は一層悪化するが、上記第1実施例では1本のドリル
しか必要としないがら、各要素弁の流量精度は著しく向
上する。
なお上記第1実施例では、第2、第3及び第4要素弁に
、第1要素弁と同じ流路を形成した例を示したが、例え
ば第4要素弁について言えば、口径dの第1要素弁を8
個集積することができるほか、口径。/U xdの第2
要素弁を4個集積して形成しても良いし、口径2dの第
3要素弁を2個集積して形成することもできる。すなわ
ち−最に第n<2≦n≦N)要素弁は、第m(1$m<
n)要素弁を2n−m個集積して形成することができる
したがって例えばN=8のときの第8要素弁は、必ずし
も口径dの第1要素弁を2”−1=128個集積して形
成する必要はなく、例えば口径4 、/7 dの第6要
素弁を4個集積するとか、口径8dの第7要素弁を2個
集積するなどの選択を取ることもでき、このように形成
しても、従来の口径89i7dの1個の流路によって第
8要素弁を形成するときよりもオリフィス口径が小さく
なるから、開度設定に対する流量の線形性を向上させる
ことができる。
いま直径がf1倍、l/7倍などの特殊なドリルを使用
せず、直径が2倍、4倍などの容易に入手できるドリル
のみを使用する場合について、N=8のときの各要素弁
のオリフィス孔の口径と個数とを示せば、第1表のよう
になる。
(実施例2) 次に第5図は本発明の第2実施例に係る第4要素弁の縦
断面図、第6図は第5図中A−A断面図であり、隔壁1
3下面よりも突出するように長く形成した筒体6の底面
をめくら板とし、筒体6の側面にオリフィス孔16を設
けたものである。
ここで各要素弁の流量を所定量に規制する作用がオリフ
ィス孔16において成されるためには、各要素弁のオリ
フィス孔16の断面積の総和が筒体6の孔14の断面積
よりも小さくなければならない7第1表 しかして前記第1実施例では筒体6の底面にオリフィス
孔16を形成しているから、オリフィス孔16の断面積
の総和は必ず筒体6の孔14の断面積よりも小さくなる
が、むしろ筒体6の孔14の断面積が不必要に大きいと
いうことができる。
そこでこの第2実施例のように形成すれば、筒体6の孔
14を必要最低限に小さく形成することができ、したが
って筒体6や弁体3その他の可動部を小さく形成するこ
とができる。同様にして第7図と第8図とに示すように
、オリフィス孔16を筒体6の側面に複数段に互って形
成することもできるし、また筒体6の底面と側面との両
方にオリフィス孔を形成することもできる。ただしいず
れの場合にも、筒体6の孔14の断面積はオリフィス孔
16の断面積の総和よりも大きく形成する必要がある。
(実施例3) 次に第9図は本発明の第3実施例の筒体の底面図であり
、この実施例ではM=3であり、すなわち第1要素弁に
も3個のオリフィス孔が形成されており、第2要素弁に
は3X22−1=6個のオリフィス孔が形成され、第3
要素弁には3 X 23−1=12個のオリフィス孔が
形成され、第4要素弁には3X2’−’=24個のオリ
フィス孔が形成され、これらの都合3X (24−1>
 =45個のオリフィス孔はすべて同径に形成されてい
る。このように形成しても開度設定に対するデジタルバ
ルブ全体の流量は、はぼ完全に線形となる。
なお一般には複数のオリフィス孔を用いる要素弁では、
全体のオリフィス孔の外周が円形となるように配置する
のが好ましいが、M=1とした先の第1実施例では、第
2要素弁には2個、第3要素弁には4個、第4要素弁に
は8個のオリフィス孔を円形となるように配置すると、
筒体の底面でのデッドスペースが大きくなる。そこでM
≧2とすればデッドスペースを減らすことができる。も
っともデッドスペースがあっても特段の問題は生じない
し、また前記第4図のように各筒体をオリフィスの個数
を除いて同一寸法に形成するときには、わざわざM≧2
とする必要はない。
上記第3実施例では、第1要素弁のM個のサブ流路を1
つのグループとして、各グループを同一に形成すれば良
く、グループ内のM個のオリフィス孔については口径が
異なってもよい。しかし各オリフィス孔をすべて同一に
形成すればドリルは1本で足りることとなり、製造容易
となる。またオリフィス孔は必ずしも筒体の底面に設け
る必要はなく、筒体の側面、又は筒体の底面と側面との
双方に設けてもよい。
(実施例4) 次に第10図は本発明の第4実施例に係る第2要素弁の
縦断面図であり、第11図は該実施例における筒体の底
面図である。この実施例では各要素弁の筒体6は孔14
を有し、該孔14の一部に1個のオリフィス孔16を有
するオリフィス15が筒体6と一体に形成されており、
オリフィス孔の口径は従来と同様に、rフの等比数列と
なるように形成されているが、オリフィス孔16には多
孔性材料17が装着されている。
本実施例ではオリフィス孔16の口径は各要素弁ごとに
異なるが50径の相違の影響はオリフィス孔16に装着
された多孔性材料17によって除去されるから、このよ
うな構成によっても開度設定に対する流量の線形性を向
上することができる。
なお多孔性材料17に代えて、第12図に示すようにオ
リフィス孔16の厚さとほぼ同じ厚さを有する網目材料
18を、オリフィス孔16に装着することもでき、この
ような構成によってもオリフィス孔の口径の相違の影響
は網目材料によって除去されるから、開度設定に対する
流量の線形性を向上することができる。
(実施IIA5) 次に第13図は本発明の第5実施例に係る第2要素弁の
縦断面図であり、上記第4実施例の多孔性材料17をオ
リフィス孔16の下面に固定したものであり、このよう
な構成によれば多孔性材料17の外径を精密に製造する
必要がなくなる。なお多孔性材料17はオリフィス孔1
6の上面に固定することもできるし、網目材料をオリフ
ィス孔16の下面又は上面に固定することもできる。
すなわち先に述べたようにデジタルバルブの流入口と流
出口とを逆転させて、弁体3側から筒体6側に流体が流
れるように用いることができ、そのようにしてデジタル
バルブを用いるときには、この第5実施例における多孔
性材料又は網目材料は、オリフィス孔16の上面に取付
けて、脱落を防止するのが好ましい。
なお上記第4及び第5実施例では、オリフィス孔は従来
と同様に。/Vの等比数列に形成されていたが、先ず第
1実施例のように大径のオリフィス孔を複数の小径のオ
リフィス孔に置き換えて、流量の線形性を一定限度向上
させ、しかる後この第5実施例のようにオリフィスの下
面に多孔性材料を配して、流量の線形性の完全を期する
としてもよい4 また上記第5実施例において、第14図に示すように1
./Nの等比数列に形成したオリフィス孔を有するオリ
フィス板19を多孔性材料17の上面に固定し、該オリ
フィス板19の上面を筒体6の下端面に固定することも
でき、このような構成によればオリフィス板19の口径
のみを精密に製造すれば足りることとなる。
同様の考えは上記第1、第3及び第4実施例にも適用す
ることができ、すなわち筒体とオリフィスとを一体に成
形する代わりに、筒体とオリフィス板とを別体に成形し
た後に、オリフィス板を筒体に固定してもよい。
以上説明した各実施例では、上流側液溜りと下流側液溜
りとの間の隔壁にN個の貫通孔を穿設し、該貫通孔にN
個の筒体を液密に固定し、該筒体に前記各要素弁の流路
を形成した場合を示したが、隔壁自体に流路を形成する
こともできる。
また以上の各実施例では流路中にオリフィスを配したが
、従来のように比較的長い管路によって流路を形成する
こともできる、しかし流過抵抗を減じる上では上記実施
例のように流路中にオリフィスを配するのが好ましい。
(実施例6) 以上述べた通り、本発明によってデジタルバルブの開度
設定に対する流量はほぼ完全に線形とすることかできる
が、これを実験によって確認した。
第15図はこの実験装置の説明図であり、蓄圧タンク3
0内のエアは圧力制御弁31を通過することによってほ
ぼ1.5kgf/am2に制御された後、1次側圧力セ
ンサー32によって圧力測定され、第16図に示す供試
オリフィス33を通過した後、2次側圧力センサー34
によって圧力測定され、手動弁35によって流量調節さ
れた後に流量センサー36によって流量測定される。
供試オリフィス33としては第17図のAからEに示す
5種のオリフィスを用意した。オリフィスA、B及びC
はそれぞれ断面積π@m2.4πllI2及び16πa
m2の1個のオリフィス孔を有するオリフィス、D及び
Eは断面積π1I112のオリフィス孔をそれぞれ4個
及び16個有するオリフィスである。
手動弁35によって流量を種々変更して得た測定結果よ
り、レイノルズ数ReとCv値(容量係数)とを計算し
、Re数に対するCv値をオリフィスタイプをパラメー
タとしてプロットした結果を第18図に示す。またR 
e = 6 X 10’とRe = 2 X to’と
におけるCv値を第19図、第20図及び第2表に示す
。第2表中カッコ内の数値は、オリフィスAのCv値を
1としたときの倍数であり、同表及び第19図より各R
e数について、単孔型のオリフィスB、CではCv値が
オリフィス孔の断面積に比例していないが、第2表及び
第20図より本発明による集積型オリフィスD、Eでは
、Cv値がオリ第2表(Cv値) フィス孔の断面積の総和に比例していることが解る。ま
たCv値がRe数によらずに一定していることも解る。
[発明の効果] 本発明によってデジタルバルブの開度設定に対する流量
は、はぼ完全に線形とすることができる。
また請求項1から6の構成、及び請求項1から6に係る
請求項10の構成とするときには、必要なドリルの本数
を最小限1本とすることができるから、デジタルバルブ
の要素弁の流路を精度良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る第2要素弁の縦断面図
、第2図は該実施例における第1要素弁から第4要素弁
までの筒体の底面図、第3図は本発明における開度設定
に対するデジタルバルブ全体の流量の関係を示す図、第
4図は別の実施例における筒体の底面図、第5図は更に
別の実施例に係る第4要素弁の縦断面図、第6図は第5
図中A−A断面図、第7図は更に別の実施例に係る第4
要素弁の縦断面図、第8図は第7図中A−A及びB−B
断面図、第9図は更に別の実施例における筒体の底面図
、第10図は更に別の実施例に係る第2要素弁の縦断面
図、第11図は該実施例における筒体の底面図、第12
図は更に別の実施例における筒体の底面図、第13図は
更に別の実施例に係る第2要素弁の縦断面図、第14図
は更に別の実施例に係る第2要素弁の縦断面図、第15
図は実験装置の系統図、第16図と第17図とは供試オ
リフィスのそれぞれ断面図と正面図、第18図から第2
0図は実験結果を示した図、第21図は従来のデジタル
バルブの縦断面図、第22図は従来例における開度設定
に対するデジタルバルブ全体の流量の関係を示す図であ
る。 1・・・バルブ本体   2・・・駆動機構  3・・
・弁体4・・・プランジャー  5・・・ソレノイド 
6・・・筒体7・・・孔  8・・・上流側液溜り 9
・・・下流側液溜り10・・・流入口   11・・・
流出口  12・・・○リング13・・・隔壁    
14・・・孔    15・・・オリフィス16・・・
オリフィス孔       17・・・多孔性材料18
・・・網目材料   20・・・スプリング21・・・
オリフィス板 30・・・蓄圧タンク31・・・圧力制
御弁  32 、34・・・圧力センサー33・・・供
試オリフィス  35・・・手動弁36・・・流量セン
サー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)流入口に連通する上流側液溜りと流出口に連通す
    る下流側液溜りとを隔壁を介して対向配置し、前記上流
    側液溜りと下流側液溜りとを連通・閉塞するN(N≧2
    )個の要素弁を前記隔壁に設け、第n(2≦n≦N)要
    素弁の流路の最小断面積を第1要素弁の流路の最小断面
    積の2^m^−^1倍としたデジタルバルブにおいて、 前記第n(2≦n≦N)要素弁の流路を、各々第m(1
    ≦m<n)要素弁の流路の最小断面積と同一の最小断面
    積を有する2^n^−^m個のサブ流路の集積によって
    形成したことを特徴とするデジタルバルブ。
  2. (2)前記第n(2≦n≦N)要素弁の流路を、各々第
    m(1≦m<n)要素弁の流路と同一の2^n^−^m
    個のサブ流路の集積によって形成した請求項1記載のデ
    ジタルバルブ。
  3. (3)前記第m要素弁の流路と、第n要素弁の2^n^
    −^m個のサブ流路の各々とを、オリフィスによって形
    成した請求項1又は2記載のデジタルバルブ。
  4. (4)前記第1要素弁の流路をM(M≧2)個のサブ流
    路の集積によって形成し、第n(2≦n≦N)要素弁の
    流路を、第1要素弁のM個のサブ流路を2^n^−^1
    個集積したM×2^n^−^1個のサブ流路によって形
    成した請求項1記載のデジタルバルブ。
  5. (5)前記第1要素弁の流路をM(M≧2)個の同一の
    サブ流路の集積によって形成し、第n(2≦n≦N)要
    素弁の流路を、第1要素弁のサブ流路と同一のM×2^
    n^−^1個のサブ流路によって形成した請求項4記載
    のデジタルバルブ。
  6. (6)前記第n(1≦n≦N)要素弁のM×2^n^−
    ^1個のサブ流路の各々を、オリフィスによって形成し
    た請求項4又は5記載のデジタルバルブ。
  7. (7)流入口に連通する上流側液溜りと流出口に連通す
    る下流側液溜りとを隔壁を介して対向配置し、前記上流
    側液溜りと下流側液溜りとを連通・閉塞するN(N≧2
    )個の要素弁を前記隔壁に設け、n(2≦n≦N)番目
    の要素弁の流路の最小断面積を1番目の要素弁の流路の
    最小断面積の2^n^−^1倍としたデジタルバルブに
    おいて、 各要素弁の流路断面積が最小となる部分に、多孔質材料
    もしくは網目材料を装着したことを特徴とするデジタル
    バルブ。
  8. (8)前記各要素弁の流路断面積が最小となる部分を、
    オリフィスによって形成した請求項7記載のデジタルバ
    ルブ。
  9. (9)流入口に連通する上流側液溜りと流出口に連通す
    る下流側液溜りとを隔壁を介して対向配置し、前記上流
    側液溜りと下流側液溜りとを連通・閉塞するN(N≧2
    )個の要素弁を前記隔壁に設け、n(2≦n≦N)番目
    の要素弁の流路の最小断面積を1番目の要素弁の流路の
    最小断面積の2^n^−^1倍としたデジタルバルブに
    おいて、 各要素弁の流路断面積が最小となる部分をオリフィスに
    よって形成し、該オリフィスの上面又は下面に、多孔質
    材料もしくは網目材料を固定したことを特徴とするデジ
    タルバルブ。
  10. (10)前記隔壁にN個の貫通孔を穿設し、該貫通孔に
    N個の筒体を液密に固定し、該筒体に前記各要素弁の流
    路を形成した請求項1から9のいずれかに記載のデジタ
    ルバルブ。
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