JPH0230528Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は水抜栓を床下へ設置する場合の床収
納ボツクスに関するものである。

(ロ) 従来の技術 北海道の寒冷地においは冬期に水道管内の水が
凍結することが多い。これに対する対策としては
就寝前に管内の水を抜いて地中に排出する水抜栓
が考案され、これが一般に使用されている。第１
図は公知の水抜栓の設置状況であり、１は外とう
管、５は下部本体であり下部本体５には水道管２
が流入口３に連結され、流出口４には立ち上がり
管７が接続され、さらに側方部に排水弁６を設け
立ち上がり管７の末端には蛇口８が接続されてい
る。９はレバーハンドルであり、レバーハンドル
９を上下すると水抜栓内の弁駒が上下し給水、止
水をする。給水の場合は水道管２からの水は立ち
上がり管７に導かれる。止水の場合は水道管２か
らの水は阻止され、一方立ち上がり管７の水は排
水弁６から凍結深度以下の地中に放出される。以
上が公知の水抜栓の構成である。

第１図に示すように、水抜栓のレバーハンドル
９は台所等の床面１０から１ｍ程度の高さに設け
られる場合が多く、次に床面１０から10cmないし
20cmの高さに設けられる場合もあるが、邪魔にな
つたり、足がつまずくこともあつた。また操作者
にとつて操作のしにくい位置に設けられることも
あつた。さらに、床にあけられた穴と水抜栓の外
とう管のすきま１２があるため冷気が部屋へ上が
つてくる欠点があつた。そのため、上記欠点を排
除したものが同一出願人による実願昭60−066077
号であつた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 実願昭60−066077号では、第２図、第３図に示
すようにプレート１４とフタ１６がスプリングピ
ンにより遊嵌されているため、フタ１６を外すと
き容易に外れない、また取付ビス頭が表面に出る
ためドライバーでビス頭がつぶれ、バリにより足
等を傷つける等の欠点があつた。

(ニ) 問題点を解消するための手段 本考案は、この点に着目し第６図に示すように
プレート１４とフタ１６がはまり込むよう角形の
凹部が有り、そこに数個のビス穴１９が穿設さ
れ、下方部が片手が入り、それより余裕をもたせ
た中空穴を有し、先の凹部の隅二ケ所に第７図に
示すピン受穴２１を横設している。１６は、フタ
で裏面の隅二ケ所の突起２２に横穴２３を設け、
スナツプピン１８を挿通させ、その両端が先のプ
レート１４のピン受穴２１に入り、プレート１４
とフタ１６が連結されている。第５図においてプ
レート１４の下方外周部に溝２０を周設し、これ
と上方内部に突起２４を周設した薄く柔軟なシー
ルドカバー１５がはめ込まれている。シールドカ
バー１５の底部には第５図、第９図に示すように
水抜栓の外とう管１の直径より小なる穴２５を有
している。他の実施例として、第１０図にシール
ドカバー１５の形状が薄く柔軟な蛇腹状の袋の場
合を示す。

(ホ) 作用 水抜栓を操作するときは第５図において、フタ
１６を開き水抜栓のレバーハンドル９を希望する
方向へ向け、使用後はフタ１６を閉じておく。こ
のため水抜栓の操作のとき以外はフタ１６と床が
水平になつているため部屋の邪魔にならない。ま
た、シールドカバー１５は薄く柔軟な材質である
ため収納ボツクス内におい自由に動かすことがで
きる。また、シールドカバー１５の底部にあけた
穴と水抜栓の外とう管１が密着しているため、床
下からの冷気が床上へ上がつてこない。また、ス
ナツプピン１８が弾発的になつているため、第８
図に示すように矢印の方向にスナツプピン１８の
長さを縮めることによりプレート１４とフタ１６
が分離でき、水抜栓の修理等の邪魔にならない。
更に、プレート１４のビス穴１９がフタ１６を閉
めたとき表面に現れないため、足等を傷つける心
配がない。

(ヘ) 考案の効果 第１１図に示すように、床下に操作部を設けて
いるため部旺の邪魔にならず水抜栓の施行位置を
自由に決めることができる。また、シールドカバ
ー１５により床下からの冷気を防ぐ効果がある。
プレート１４とフタ１６が弾発的なスナツプピン
１８を使つているため容易に脱着可能な構造を持
ちフタ１６を閉じとき取付のビス頭がフタ１６の
下になるためビス頭のバリにより足場を傷つける
心配がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知の水抜栓を示す略図、第２図は公
知品の平面図。第３図は公知品の正断面図。第４
図は本考案品の閉時の平面図。第５図は本考案品
の閉時の正断面図。第６図は本考案品の開時の斜
面図。第７図は本考案品の一部の組立時の斜面
図。第８図は本考案品のスナツプピン１８の斜面
図。第９図は本考案品のシールドカバー１５の斜
面図。第１０図は他の実施例のシールドカバー１
５の斜面図。第１１図は本考案品と水抜栓の関係
位置を示す略図。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内側の上方部に角形のフタ１６がはまり込むよ
   う角形の凹部が有り、そこに数個のビス穴１９が
   穿設され、下方部が中空穴になつたプレート１４
   の角形凹部の隅二ケ所にピン受穴２１を横設して
   いる。裏面の隅二ケ所の突起２２に横穴２３を設
   けたフタ１６にスナツプピン１８を挿通させ、そ
   の両端が先のプレート１４のピン受穴２１に入
   り、プレート１４とフタ１６が連結されている。
   プレート１４の下方外周部には溝２０を周設し、
   これと上方内部に突起２４を周設した薄く柔軟な
   袋状のシールドカバー１５がはめられ、その底部
   には、水抜栓の外とう管１の直径より小なる穴２
   ５を有する水抜栓操作用床収納ボツクス。