JPH02292396A - 加圧された常態液体媒体を用いる油脂含有植物物質の連続抽出方法 - Google Patents

加圧された常態液体媒体を用いる油脂含有植物物質の連続抽出方法

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JPH02292396A
JPH02292396A JP2060880A JP6088090A JPH02292396A JP H02292396 A JPH02292396 A JP H02292396A JP 2060880 A JP2060880 A JP 2060880A JP 6088090 A JP6088090 A JP 6088090A JP H02292396 A JPH02292396 A JP H02292396A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は、例えば米ぬかのような油脂含有植物物質から
の油脂成分の溶媒抽出に関し,特に、常態で気体である
炭化水素溶媒を使用し、溶媒が加圧下に液化状態に維持
される条件下にこのような抽出を行うための効果的な連
続抽出方法に関する。
〈従来の技術〉 油脂量、すなわち有用な商品として抽出できる液体トリ
グリセリド、を含む種々の植物材料が知られており、こ
れらの抽出を目的とする多数の方法が提案されてきてい
る。大豆、ヒマの実、綿実のような多くの植物種子は、
かなりの油脂量を含有する。例えば、穀類においては、
油脂は本質的にぬかとして知られる胚芽、被覆層或いは
さやのような特定の構成要素内に存在し、特に米ぬかは
油脂の含有量が高い.この被覆層或いはぬかは、穀物の
初期製粉作業中に除去され、例えば、米の場合は、所謂
米ぬかになる。米ぬか油脂は多年に亘って米ぬかから抽
出され、調理用または揚物用オイルとして、とりわけ東
洋圏で活用されている。
抽出後の脱油または脱脂されたぬか残渣は、最近まで商
品としては限られた価値しか有していなかったが、現在
では、医学的に血清中のコレステロール水準を低下でき
、摂取するのに望ましい粗質食料または自然繊維材料と
して評価されている。
これまでに提案された油脂抽出方法の多くは常態で液体
である抽出溶媒を使用するものであり、ヘキサンが最も
一般的な例である。ヘキサンは大気温度及び大気圧では
液体なので、大気温度或いはそれ以上の温度で加圧せず
に抽出を行うことができる。大気圧下の抽出器を用いて
、抽出器への原料植物物質の供給及び除去を連続して容
易に行うことができ、下記先行技術特許は、抽出溶媒と
してヘキサンあるいは類似の炭化水素を使用するよく知
られた連続抽出技術の代表例である。
米国特許第2.206.595号によれば、油脂含有原
料が供給スクリュを介して貯蔵室から搬送され垂直力ラ
ム内で抽出される。垂直力ラムは、各々固定スクレーパ
ブレードと連結した回転多孔盤で多段階に区切られる。
抽出溶媒すなわちヘキサンは、溶解された油脂と混合さ
れた状態でカラムの底部に搬送され、所謂ミセラ溶剤は
、カラムの先端付近で除去される。供給スクリュ及び搬
送ボックスを介してカラムの底部と連絡して、階段型の
垂直に延びるコンベアが、切れ目のない一般にL型をし
た通路内を移動して、抽出溶媒と混合した抽出済み固体
残渣の上昇力ラムを運ぶ。コンベアは抽出コラムの作業
高さより上方に延びており、抽出溶媒で満たされている
ので、カラム内の抽出溶媒の液圧を補う大気脚として機
能する。ミセラは、大気脚の上端より下位置で取り出さ
れ、他方固体残渣は大気脚の最上端で取り出される。
米国特許第2.203,666号では、同じ発明者が、
垂直抽出力ラムの静水頭を保持する別の手段を開示して
おり、この手段は、らせんスクリューコンベア或いはパ
ッキングスクリューが底部外側のより小さな直径の重な
った供給スクリューにより搬送される抽出溶媒一固体残
残渣を受けて、いくらか外方向にすそが広がった中心核
を有するが故に狭められた環状通路を介して搬送するよ
うに構成されている。ばねで偏向せる円錐ディスクが環
状通路の排出端に押し付けられていて、固体物質に機械
的圧力をかけて、抽出溶媒の静水頭を保持するのに充分
な密度の固体残渣の圧縮された栓を作り出している。
更に、米国特許第2.184.248号では、供給スク
リューと充填スクリューとが同軸的に組合されており、
このより大きな充填スクリューは増大する両の固体残渣
を受け入れ、ばねを装填せる円錐形の可撓性閉鎖ディス
クに向かって、残渣をつき固めて抽出溶媒の流れを通さ
ない固体の栓を形成する。
最近の米国特許第4.390.506号では、回収され
たミセラと原料のスラリーが、急激な悪臭を引き起こす
原料の大気酸素への接触を最小限にした条件下で抽出器
に供給される。すなわち、フレーク状原料は、随伴空気
を吸い出しながら真空下に維持された垂直ホッパーに直
接放出される。ホッパー底部近くで、循環するミセラは
、スラリーを形成し、ミセラー原料のスラリーは、上方
に傾斜したスクリューコンベアの下端部内に重力によっ
て流入し、コンベアの上端から抽出チャンバ内に投入さ
れる。ホッパ一一傾斜コンベア装置は、ミセラで満たさ
れているので、原料を連続的にミセラに浸して空気接触
を防ぐ。新鮮な抽出溶媒が、抽出チャンバの上端に供給
され、ミセラはその底部から取り出され、一部は原料ホ
ッパーに循環し、残りは回収されて使用される。固体残
渣もまた抽出器の底部からスクリューコンベアによって
取り出される。
機械的に簡便化された改良装置が、米国特許第4617
177号で提案されている。これは、抽出チャンバとし
てスクリューコンベア自身を使用しており、このスクリ
ューコンベアは排出端に向かって階段ピッチを増加させ
或いは広くして水平に配置されている。原料及び抽出溶
媒、すなわち抽出溶媒及び/又はミセラは両方とも階段
が最も狭いコンベア先端に供給され、追加の溶媒はまた
、好ましくはコンベア長さの前半部途中に軸方向に間隔
を置いて供給される。抽出後の固体残渣は、コンベアの
反対端から排出され、その丁度上流でコンベアは、ミセ
ラが通過できるように穿孔される。
いくつかのこのような装置が連続して組み合わせ可能で
あり、各段階からのミセラが別々に集められるとすぐ前
の段階を循環することが好ましい。
ピッチが拡がるスクリューコンベアと直接接触させる抽
出方法によって抽出力ラム内での完全な湿潤のために通
常必要な溶媒量が過剰になることを避けることができる
常態液体溶媒、すなわちヘキサンを使用する油脂含有植
物原料の抽出条件及び装置は技術的に簡便ではあるが、
これらの利点は、抽出溶媒を抽出油脂及び脱脂穀物から
分離する際に生じる問題でかなり相殺される。油脂から
の常態液体溶媒の分離は蒸留によって行われるが、ミセ
ラに多量の熱を加える必要があり、更に回収油脂は、抽
出溶媒の一定の最小量を優先して引きつけるので、蒸留
による回収油脂からの抽出溶媒の本質的な除去は、不可
能ではないにしても困難である。同様に、ヘキサンのよ
うな抽出溶媒を固体残渣から完全に取り除くことは、蒸
気分離或いはその他の脱溶媒技術では、実質的に不可能
である.最大800M?/日の能力を有する最新の菜種
油抽出装置におけるヘキサン損失分析では、脱溶媒器一
加熱器による処理を行っても、穀物くず中に0.18重
量%のヘキサンの存在が明らかであった. この程度の回収油及び/又は固体残渣内の残留ヘキサン
の存在は、好ましいものではな《、実際にいくつかの地
方では条例で禁止されている。このような製品の消費が
人体へ有害な結果をもたらす可能性を無視し、なお、抽
出溶媒量が明らかに少量であるとしても、経済的には、
大量生産による明らかな抽出溶媒の損失がみられる。す
なわち、上記の装置では、穀物くず中だけで優にIMT
/日を超えるヘキサン損失があった。
文献によれば、50年間以上に亘って、プロパンのよう
な常態気体炭化水素溶媒を使用して、油脂含有植物原料
の抽出がなされてきたことが明らかであり、この抽出は
、抽出中に抽出チャンバに充分な圧力をかけて、抽出溶
媒を液状に維持することを強いられてきた。このような
方法で採られる作業圧力は広く変化するが、プロパンに
関しては室温作業で最小約125ps iを超え、温度
が上昇すると更に高圧になる。しかしながら、固体残渣
の抽出チャンバからの除去と同様に抽出チャンバへの植
物原料の供給は上記の圧力では困難であり、この方法を
実施する初期の提案はバッチ操作に依らねばならなかっ
た.すなわち、通常2個或いはそれ以上の抽出器を交互
の生産作業の為に平行して配列して一方の抽出器が一杯
或いは空であっても、他方では、実際に抽出が行えるよ
うにしていた。
プロパン或いはブタンのような加圧液化ガスを使用する
バッチ式抽出方法の先行例は、米国特許第180253
3号及び1849886号に開示されている。
前者においては、抽出器に原料を満たして液化抽出溶媒
を供給し、抽出後ミセラ或いは抽出溶媒一抽出油を加熱
により蒸留して溶媒上記を除去し、気化抽出溶媒は濃縮
し次の抽出用に循環し、蒸留後残った油脂は、取り出し
て使用される。後者では、複数例えば5個の抽出ユニッ
トが平行に配列され、抽出溶媒の分離及び回収が真空を
利用して、より効果的に達成される。すなわち、抽出溶
媒除去を最大限にするためにヘッド蒸留後に残存する抽
出油に真空を適用するとともに、液化抽出溶媒の注入前
に空気を排気させて、原料を入れた抽出チャンバを真空
にする。蒸留した溶媒の蒸気は、分別カラムにて分留さ
れ、濃縮後再使用のために抽出溶媒貯蔵室に循環する. 常態気体抽出溶媒を加圧液化条件下に使用するには上昇
圧力を必要とするが、このような不都合は、液化圧力が
除去される際の固有の蒸発作用によって固体残渣及び抽
出油脂両方からの抽出溶媒除去が容易になることにより
、ある程度相殺される。それにもかかわらず、充分な抽
出溶剤回収には、米国特許第2560935号にみられ
るような、より複雑な回収装置が要求される。2個の抽
出器を使用して交互にバッチ操作が必要とされ、固体残
渣、抽出油及び抽出溶媒からなる抽出混合物を沈降タン
クに搬送し、その中で分離器へ移動させるために重固体
残渣を沈降除去する。分離器からは、随伴抽出溶媒が減
圧下で放散される。ミセラは、沈降タンクの上部から取
り出され、予備加熱器及び/又はタワー加熱器で、抽出
溶媒の臨界温度付近であって溶解油脂の最大熔解温度よ
り高い温度に加熱されて、相分離タワーに搬送される。
結果として、より密度の高い液状油相が分離されて、タ
ワー底部から放出された微細固体を内部に含む。
残った油脂一抽出溶媒混合物は、分離器に送られて圧力
が解放され、抽出溶媒を蒸発させることにより、液状油
を除去する。再圧縮後、気化抽出溶媒は、抽出溶媒貯蔵
室に循環する。
蒸発による抽出溶媒の除去には、蒸発熱の吸収により多
量の熱を消費し、この蒸発熱は、勿論新鮮な又は循環抽
出溶媒の顕熱を高めるのに使用できるが、次の蒸発には
利用できない。また、例えばプロパンの比熱は、臨界温
度に近づくにつれて急激に増大する。これらのうち第一
の問題は(第二については実質的に問題が大きいが)、
米国特許第4331695号で解決できる。これによれ
ば、ミセラのバッチ式抽出及び熱相分離は臨界圧力近く
で等圧で行われ、抽出温度は臨界温度付近であり、液相
分離温度は、超臨界温度であって、蒸発熱を吸収しない
.超臨界温度で、密度の高い油相が分離して除去できる
のに対して、密度の低い抽出溶媒液相は、ボンブによっ
て抽出用に再循環され、ミセラを加熱して相分離処理を
し、より大きな抽出操作のためにより密度が高くなる. 他の方法として、原料に充分な量の油を混ぜて、連続抽
出操作行うのに適当な送液可能なスラリーにすることが
挙げられる.これは、適宜な高圧ボンプを使用して、よ
り大きなボンブ圧で加圧抽出ユニットにスラリーを連続
的に送液するためである。このような例が、米国特許第
254843号に開示されている。これによれば、プロ
パンその他を使用する大豆油及び綿実油のような植物油
用の自流抽出ユニットが臨界温度付近、通常150から
250゜C、及び抽出溶媒を液状に維持するのに充分な
高圧力、例えば400から600ポンド、に維持される
これらの条件下に抽抽出溶媒抽出油の比率が15:1か
ら30:1において選択的に或いは優先的に白色脂肪質
が抽出されるのに対して、色素体、リン脂質、ゴム等を
含む望ましくない成分は抽出されず、残渣即ち重ミセラ
液相として残る。固体残渣及び重ミセラ液相はユニット
から除去され、抽出溶媒は真空蒸発器で蒸発する.より
軽いミセラは、ユニットの上部から出て、更にまたフラ
シングに付されて抽出溶媒を除去し、回収用の液状油を
残す。
蒸発器の温度は120 ’ F付近に低下する。蒸発器
からの液状油は、より一層低い圧力下及び充分低い温度
で一段または多段冷却されて、高融点油留分を晶出せし
め、これを濾過除去するとともに残留溶媒を分離する.
残る低融点留分は3段階ユニットで除去される。第一段
階ユニットは抽出圧以上の圧力で操作し、最終段階ユニ
ットは真空状態で操作する。
液化抽出溶媒を含むホンプ送液可能なスラリー状の原料
固体の処理については、米国特許第2564409号に
開示されている。この処理においては、常温から160
゜Fまでの温度、50から700ps iの圧力、及び
抽出溶媒/油容量比が3から10=1の条件下に向流抽
出が行われる。残留固体はスラリーとして除去され、抽
出溶媒は、減圧下で加熱して蒸発する.ミセラは、略臨
界温度即ち150から210゜Fで、新鮮な上方流抽出
溶媒と向流接触して、分別される。前記の温度は、抽出
油が抽出溶媒内で溶解性を失う温度であって、この温度
は望ましい留分を選択するために調整される。ミセラの
一部は分別前に分離でき、また抽出溶媒放散後に循環し
て、新しい原料と混合しスラリーとする.液化抽出溶媒
と原料とのスラリーは連続処理に適しているが、原料中
の油脂成分の抽出に大要な量より大過剰の抽出溶媒を必
要とする。このような多量の抽出溶媒の使用は、油脂及
び処理済固体から分離するのに多量の加熱または冷却が
必要となり、また溶剤を圧縮または減圧してその状態を
変えるのに多量の電力が必要となる。このように、スラ
リーの操作に大要なエネルギーの全体的消費量は、図り
知れないものである。それにも拘わらず、連続操作は、
未包装穀類を低価格で市場に提供可能にするための多量
の原料の経済的処理には実質上不可欠であり、また、溶
剤スラリーの使用に依らない液化抽出溶媒を使用したあ
る種の連続処理を実施するための分離方法が先行文献に
見られる。
垂直バッチ操作に代わる一例が、米国特許第22478
51号にみられ、所謂タラックリングと呼ばれる残留油
成分の抽出を目的としている。即ち、クラックリングは
、鶏飼料に適したタンパク質含有固体を作るために、動
物脂質からラードを蒸気採油した結果生ずる脆い固体沈
澱物である。ここでは、タラックリングは、水平チャン
バ内で抽出され、水平チャンバは、一定の深さで流れる
液化抽出溶媒と接触する数個の軸に配設された回転ドラ
ムを備えている。液化抽出溶媒は、チャンバの反対端か
ら水平スクリューコンベアによって装入され、また排出
され、下流端で蒸気加熱される。これらの各コンベアは
、二重ロック区画を備えていて、連続作動に近い一連の
バッチ操作で、順次に原料の取り入れ、排出をする。抽
出固体はチャンバから除去され、温水と混合して圧縮さ
れ最終的に乾燥される。
同様の技術的思想が米国特許第2254245号に開示
されており、多数の連続的に結合した抽出段階を使用し
て、綿実から品質の改良された綿実油を生産することが
示されている.各抽出段階の列には積載及び無積載スク
リューコンベアが前と後に配置されていて、供給区画と
連結し、各段階のミセラが精製中に別々に処理される。
第一抽出段階は、−5から−15@Fを保って、高溶点
成分を抽出油から取り除き、溶解.色素物質量を減少さ
せる.続く段階では、徐々に温度が上昇し、約80゜F
まで上昇する。ミセラ成分分離条件もまた制御されて、
濾過後の第一段階ミセラは、大気圧より高い圧力下で2
10゜F以下で蒸留され、残る液相は徐々に下げられた
圧力下で再蒸留される。他の段階のミセラ蒸留も同様に
行われる。
最新の連続抽出がヨーロッパ特許出願公開第12973
9号(1985年1月2日公開)に記載されている。ス
クリュープレスを使用する垂直抽出器が提案されており
、油含有原料に充分な機械的圧力をかけて圧縮して油分
のかなりの部分、例えば50重量%を直接絞り出す。絞
り出された油は、多孔壁を通して除去される.これは、
搾油点より下流ではあるが抽出器のすぐ上流の環状域内
の弁圧縮手段で圧縮し、抽出器内に圧大して、抽出圧力
に抗する一定に再生された原料の固体栓或いはせきを作
り出す.抽出はCO!、プロパン、その他とともに超臨
界条件下で250から750バール(約3600から1
0.880psi )の圧力範囲、40から110゜C
の温度、0.5から2.5時間の処理時間で行われる。
抽出器の排出口圧力は、同様の方法で同様の固体栓を作
り出す同様の非′搾油スクリュープレスによって維持さ
れる。抽出ミセラは、加熱及び減圧条件を種々組み合わ
せた多段階分留によって多数の留分に分けられる。
後者の装置のような高圧縮スクリュープレスを駆動させ
るのに必要な力は、特に、穀物ぬかの場合は、きわめて
大きく、更に機械的に絞り出された油は、許容出来ない
程度に不純物を含む低品質品になる傾向があり、更に精
製が必要となる。このため、低沸騰液化抽出溶媒を用い
て自然植物物質、特に穀物ぬか、から油を抽出するため
のエネルギー的に効率よくかつ経済的な連続処理方法を
達成するには、ヨーロッパ特許出願公開第012973
9号に記載のものでは不充分である. 玄米、特に好ましくは米ぬか、からの常態液体溶媒を用
いた油抽出は、米国特許第2538007号に明らかで
ある。玄米は、脂質分解に基づく酸敗に対しての通常の
過敏性に対して安定化されると記載されている。すなわ
ち、常温から溶剤沸点までの温度でヘキサンその他の定
常液体溶媒を用いて玄米を抽出して、遊離油、即ち米に
おける酸敗の主な原因、を除去することによって安定化
されるのである。
米の油成分は、胚芽及びぬか、即ち外皮下の茶色の層に
集中しており、米国特許第2727914号によれば、
ぬかからの油抽出は、水分量を14から26%に制御し
て、15から70分間、170から235゜Fでゆるや
かに予備冷却させることによって促進されるとされてい
る。温度上昇及び水分減少は数段階で行うのが好ましい
。0.7から1/l(通常予備調理なしの約1/2の比
率)に減少した溶剤/原料比が効果的である。
米国特許第2829055号では、米の油分は、ヘキサ
ン等を用いて、ヘキサンの沸点以下即ち40から60゜
Cまでの温度で、脱穀してあるが茶色の層またはぬかを
有する米粒を抽出することによって得られる。このよう
な処理は、次の製粉段階で米粒からのぬかの除去を容易
にする。米の油分は、分留によって抽出溶媒から分離さ
れる。
米国特許第3261690号によれば、玄米の実際の製
粉は、抽出溶媒、好ましくはヘキサンの存在下で油脂成
分を同時に抽出するために行われる.ぬかは柔らかくさ
れ、抽出溶媒により除去されるが、同時に過熱を最小に
して米粒の損傷が防止できる。
ぬか除去後の油と抽出溶媒は、蒸発分離器及び分離カラ
ムで分離される。回収された米の油分またはその強ミセ
ラは、ぬか柔軟剤として玄米と混合して循環するのが好
ましい。
く本発明が解決しようとする課題〉 本発明の第一の目的は、抽出溶媒として液化せる常態気
体炭化水素を用いて含油植物物質から油脂成分を連続的
に抽出する方法を提供することであって、植物物質を余
分なエネルギー消費或いはそれに伴う高コストを避けて
、加圧抽出域に連続的に搬送する方法を捉供するにある
。この方法では、植物物質を油と混合したスラリーとし
て供給し、或いは植物物質を抽出域上流に搬送管内で機
械的に圧縮して植物物質自体が抽出域内で圧力を有する
ように充分な密度の固体せきにする。
本発明の他の目的は、油含有植物物質を加圧油脂抽出域
に連続的に供給する方法であって、植物物質は、該抽出
域へ進行中に少量の無害な常態液体シール媒体の存在下
に圧縮されて一定の再生をされる粘着性、可塑性塊とな
り、この可塑性塊によって抽出域の圧力が維持される。
更に、本発明の他の目的は、抽出溶媒として加圧液化プ
ロパンまたはブタンを利用した実質的に緩やかな臨界未
満条件下の連続油脂抽出方法であって、閉鎖抽出域の上
流に圧縮域をつくるよう改良されたらせんスクリュー型
コンベアによって原料を抽出域に供給するとともに、原
料の約10重量%の有効量の無害な常態液体シール媒体
を圧縮域に供給して、圧縮供給原料を粘着性のある可塑
性塊にして抽出域の圧力がスクリューコンベアを介して
漏れるのを防ぐことができる抽出方法を提供するにある
。媒体がない場合は圧縮域内の物質密度が、低すぎて実
質的にこのような漏れを防ぐことができない。
更に、本発明の目的は、それぞれ最終消費及び/または
再使用のため、また極少量の残留抽出溶媒を有する固体
残渣の回収のため、抽出処理から生じた抽出油脂・液化
抽出溶媒混合物を分離する高エネルギー回収装置を提供
するにある。
上記及び他の目的は、下記本発明の記載から理解され、
また、本発明の概念を表わす連続油脂抽出装置とこれに
連結した抽出溶媒一油脂一固体の分離・回収装置の実施
例を示す図面からも理解されるであろう。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、常態で気体である炭化水素溶媒を抽出溶媒と
して用い、該抽出溶媒が液化するに十分な約250ps
iまでの圧力下に、細かく砕かれた油脂含有植物物質を
該抽出溶媒とともに閉鎖抽出域を通過させて前記植物物
質から油脂を連続的に抽出する方法において、(イ)前
記植物物質を排出端が前記抽出域の一端と連結した長く
延びる筒状のスクリエー供給域内を進ませ、(口)前記
植物物質がスクリュー供給域内にある間に圧縮圧力をか
けて圧縮された植物物質がつまった区域を形成し、さら
に、(ハ)所定の圧力下に該圧縮物質がつまった区域に
、該圧縮物質を一殻的な可塑性塊とするに十分な約io
ta%以下の量の常態で液体である無害なシール媒体を
注入することからなる、(イ)、(口)、(ハ)の工程
を経て該植物物質を連続的に上記抽出域に導入し、さら
に、使用する上記シール媒体は上記抽出された油と同一
であるか、または,同一でないときは抽出された油から
分離可能であり:また、上記圧縮物質がつまった区域の
圧力の大きさは、該シール媒体が存在しない状態で、該
圧縮物質から油分を直接搾出するには不十分であるかま
たは該圧縮物質を緊密化して抽出域内に所要圧力を維持
するのに有効な固体密度とするには不十分であることを
特徴とする加圧された常態液体媒体を用いる油脂含有植
物物質の連続抽出方法を提供する。
本発明によれば、油脂含有植物物質は、実質的に室温以
下の沸点を有する液化せる常態気体炭化水素を抽出溶媒
として使用して、油脂成分を抽出するために連続抽出操
作に付される。プロパンは、常圧下に−39゜Cの沸点
を有する好ましい抽出溶媒であるが、沸騰点+l ’C
のブタンもまた有効である。液化抽出溶媒を用いた抽出
は密閉抽出域で行われ、密閉抽出域は作業温度で抽出溶
媒を液化するのに充分な圧力に維持され、圧力及び温度
は、実質的に、使用する抽出溶媒の臨界水準未満になる
ように設定される。例えば、プロパンの臨界圧力は、6
00psi (43バール)以上であり、臨界温度は9
7℃である。実際の適当な作業圧力範囲は約125から
250ps i、好ましくは約150から200ps 
iであるのに対し、好ましい作業温度は室温であるが、
約40゜Cから50゜Cまでのより高い温度を設定する
こともできる.室温ではプロパンを液化するのに125
psiの圧力が必要である。より低温を設定すれば、よ
り低圧力が採用可能であるが、これはエネルギを消費す
る冷却を要するので、通常の場合の利点を補償できない
。一般に、抽出溶媒に必要な液化状態を与えるより高い
圧力及び高い温度で抽出を行うのに著しい利点は見られ
ない。結果として、より高い有効圧力を付与したときに
みられる装置の機械的問題を避けるために、抽出条件は
比較的緩やかであることが好ましい。
本発明によれば、抽出される植物原料は、長く延びたら
せん状スクリューコンベアによって連続して加圧抽出域
に搬送される。スクリューコンベアは、例えば、製粉装
置からベルトもしくはフライトコンベアまたはホッパー
もしくは他の供給器によって原料を入口で受け、その反
対端で抽出域内部に原料を放出する。スクリューコンベ
アは、原料を抽出域に送るのに加えて、通過する原料を
圧縮して通常の容積に比較して密度を高くするよう設計
されている。原料は、圧縮域内にある間に、常態、すな
ほち常温常圧下に液体であるシール媒体と混合され、ス
クリューコンベア壁の注入口を介して、例えばポンプを
用いて圧縮原料に滲み込むのに充分な圧力、により噴射
される。シール媒体の量は、原料をスラリー状に形成で
きる量よりはるかに少量の搬送原料の約2〜3重量%か
ら約10重量%までの、限られた範囲内で制御される.
設定された量は、いずれにせよ、圧縮域内の圧縮原料を
堅い粘着性のあるドウ状可塑性塊に変えるのに有効な量
とする。
処理原料は、通常、例えばフレーク状、粒状のように、
細分化状態にする必要があり、この状態にすると、原料
はその特質上実質的に流れ易くなる。このようにすると
、例えば、原料が満たされたコンテナが逆向きになると
、原料は容易に落ちる。同様に、積み上げた場合には、
なだらかな角度を呈する。圧縮域内にスクリューコンベ
アによって加えられる圧縮圧力の程度は正確に定義でき
ない。これは、原料の相違によって異なるためであるが
、いずれにしても、処理原料の自由な流れ状態を変える
には、混合シール媒体がないと不充分である。即ち、搬
送原料は、圧縮により著しく密度が高くなるが、実質的
に隙間が少なくなるので、注入シール媒体がないと、本
質的な細分化状態は変化しないままである。更に、圧縮
原料は、それ自体、抽出域内の圧力の作業水準に耐え又
はそれを保持するのに充分な機械的合着性又は完全性に
欠ける。例えば、150から200ps i程度と低い
緩やかな条件下であっても圧縮原料からの抽出溶媒の漏
れを防ぐことができない。事実、そのような抽出圧力水
準では、抽出溶媒は容易に圧縮域からコンベアの外に漏
れ、原料が微粉を含んでいやときはそれを随伴して大気
中に蒸散し、混合シール媒体がない場合は全て圧縮原料
を搬送管から吹きとばす恐れがある。
対照的に、圧縮域内の圧縮原料への常態液体シール媒体
を注入すると原料を堅いドウ状の可塑性状態に変化させ
ることができ、この状態の原料やよ、連続体として作用
し、漏れなしに抽出圧力の初:愉の作業水準に耐える合
着性或いは機械的完全性を有し、漏れを生じない。既に
述べたように、加えるシール媒体の量は、処理植物物質
をスラリー状或いはポンプ送液可能な懸濁液状にする所
要量よりはるかに少量である。また実際に、注入シール
媒体量が上記に示した量を超えると、結果としてシール
効果はみるみる減って、かなり急速に失われる。
開始状態では、勿論、処理原料はその内部に自由な空間
または隙間を持つ固体フレーク或いは粒子である。圧縮
圧によりこれらの空間または隙間は著しく減少するが、
圧縮塊内である程度は維持される。残された隙間を効果
的に満たし、それによって、加圧抽出溶媒或いはその蒸
気が原料に滲み込むのを防ぐ量の液体シール媒体が必要
なことは確かである。更に、圧縮原料と混合されたシー
ル媒体は、搬送部表面に一定の摩擦粘着性を発揮し、そ
のため抽出域の圧力に対する抵抗力が増大する。
シール媒体量は、圧縮圧を受けるまでは細分化固体物質
と混合して物質の状態を変えるのに充分な量ではない。
例えば、撹拌によって未圧縮細分化物質と充分に混合し
たシール媒体は、設定範囲の上限においてさえも、結果
としての混合物の状態を著しく変えるものではなく、こ
のような混合物は実質的に容易に流れ易いままである.
多分、設定範囲以内の量のシール媒体は、未圧縮細分化
固体物質の気孔及び表面に吸収されるのに充分なだけで
あって、合着性或いは機械的粘着性を付与しない。本発
明の概念で要求される状態、即ち流れ易いフレーク状又
は粒状の代わりにドウ状可塑性塊又は連続体への本質的
な変化を呈するのは、シール媒体一細分化物質混合物が
圧縮域内で圧縮される時のみである。可塑性物質として
の圧縮混合物は、可塑性物質の剪断応力特性に対応する
剪断速度を呈する。このように、圧縮混合物塊は、適用
応力が一定の最小水準に達するまで、剪断速度に関して
は、適用剪断応力に反応せず、その後剪断応力を増大さ
せて適用しつづけると、剪断速度が増大する結果となる
。剪断速度が生じる臨界剪断応力が一旦達成されると、
剪断速度が増大する剪断応力の機能としてどのように作
用するか、即ち速度変化図が直線か或いは曲線か、は本
発明の目的には意味がない。また実際に、剪断速度水準
に達した後の本発明混合物の正確な反応は評価しなかっ
た。本発明の混合物に対して零剪断速度を生じるこれら
の剪断応力と圧縮シール媒体一細分化物質混合物の効果
的な作業抽出圧力の間には、一般的な相関性があるよう
に見える。
本発明の重要な要件は、取り扱われる原料固体物質から
の油分または他の液体の機械的圧搾或いは滲出を引き起
こすには不充分なレベルの圧縮圧及び対応する細分化固
体物質の緊密加圧にある。
実際に本発明における圧縮圧力は、固体物質から液体を
物理的に搾出させるのに必要な圧力よりは相当に低い.
本発明のこの要件は、従来技術として述べたヨーロッパ
特許出願公開第129729号のものとは区別され、ス
クリューコンベアに加えられるべき機械的力のレベルお
よび実際の作動に消費される電力を減少させることが可
能である。このような電力の消費の削減は、本発明の基
本的な目的である.与えられた原料が液体成分の搾出を
する圧力は、個々の原料によって当然異なる。穀物ぬか
、油分20%含有の米ぬかでさえ、特に、機械的圧力下
での油圧搾にかなりの抵抗力を有する。
油脂の眼に見える圧搾が起きる以前の5000ps i
〜6000ps iの圧力での圧縮試験では、米ぬかの
最小しきい圧力値を決定する試みは成功しなかった。
この不完全な評価によると、米ぬかからの油圧搾の最小
しきい圧力値は、多分約10000psi前後又はそれ
以上である。他の原料の最小圧力は夫々の組成により異
なる。他の穀物ぬかは、米ぬかより高くはないとしても
、少なくとも同程度の高さであると予測されるのに対し
て、通常、より高い油含有量を有する野菜種子はある程
度低い圧搾最小しきい圧力値をもつであろう。それでも
なお、本発明の実施に際しては、圧縮方法に関わらず、
スクリューコンベア内での圧縮中に、処理される細分化
物質からの油その他の液体成分の直接搾出を避けること
は絶対必要である。
これらの一般的な要件は別にして、圧縮圧力及び固体緊
密化の有効な水準は特定できるものではなく、実際の状
況下での実験により決定されるべきである。
スクリューコンベア内に圧縮域を設定するために種々の
設計変更ができる。この圧縮は、標準的な断面または長
さを有する区域またはらせん状スクリューコンベアを設
けることで実施するのが好ましく、らせん状スクリュー
コンベアは適宜な前方傾斜段で細分化植物物質を軸方向
前方にその末端まで進めることができ、その先には、ス
クリューリボンまたはブレードのない圧縮域を構成する
短い開放領域が設けられ、更に、前方搬送コンベアとは
反対方向に向けられた傾斜ブレードを有するスクリュー
コンベアがつづけて設けられている。
コンベアの駆動系統を簡略にするためにコンベアシャフ
トは通常真っ直ぐに搬送部内を通り抜けているので、中
間に介在する開放領域は完全に開放される必要がない。
この区画は搬送ブレードのみが省略され、必要ならば撹
拌のためにブレード状の小さい隔離区分を設けることも
できる。スクリューコンベアに連続して前方搬送部及び
逆方向搬送部を組み合わせ設けることで、細分化原料に
中間開放領域で反対方向に作用する望ましい程度の圧縮
達成することができる。圧縮物質は、最終的に逆搬送部
を通り抜けて抽出域に搬送されるが、これは、逆搬送部
ブレードの直径を小さくしてブレード周縁とスクリュー
コンベアの内壁の間に小さな隙間を設けることで可能に
なる。逆搬送部は、細分化物質と接触して、逆方向推進
力を効果的に与えるが、追加の原料がコンベア入口に供
給され、上方の前方向搬送部が作用するので、この逆方
向推進力は、最小の抵抗を有する通路につづくコンベア
壁に隣接する環状圧縮原料の力に負けて、この原料は最
終的に逆方向傾斜コンベアブレード周囲の隙間を通り抜
けてコンベアの次の区画に送られる. コンベアの逆搬送部の代わりとして、搬送される細分化
物質を直接効果的に絞り又は圧縮するために、抽出域と
連結した上流に連続前方搬送部を設けることにより、細
分化原料の圧縮ができる。
これは、スクリューコンベアの中心コア径を大きくする
か又はコンベアの外径を徐々に小さくすることにより達
成できる。どちらの場合も、搬送される細分化物質は、
狭まったコンベア通路を通り抜けるためには、実質的に
増大する抵抗を受け、そのために圧縮圧力を受ける. スクリューコンベアに注入する液体シール媒体は、周囲
条件下では通常液体状でなければならず、これは多種類
の液体から選択される。勿論この液体は、抽出油が工業
上の使用例えば潤滑油としてではなく、人間または動物
の摂取を目的としたものであるならば無害でなければな
らず、また意図する抽出油の所望特性に悪影響を与えて
はならない。好ましいシール媒体は、抽出油自体の一循
環部であってこれは抽出油に加えられるが、明らかに無
害、である。しかしながら、実質的に特定の基準を満た
す他のどんな液体も、一定の注意をすれば充分に用いる
ことができる。水は、原則として使用でき、実際に、本
発明の圧縮シール力が抽出域の排出または流出側に加え
られる際に、前記排出又は流出側で使用するのに好まし
い溶媒であるが、搬送或いは抽出域への導入用のシール
媒体として水を選択することは、少なくとも米ぬか及び
他の穀物ぬかには通常適さない。このようなぬかは、そ
の表面特性が多少親水性の傾向があり、そのため、水の
ような親水性溶媒に対しては、高い親和力を有する。他
方では、液化炭化水素抽出媒体は、強い疎水性であり、
細分化固体物質と付加遊離水が結びつ《と、油分溶解の
ための細分化固体物質の内部細孔に抽出溶媒の大量移動
が起きるので、抽出効率が減少する。水が注入口側での
シール媒体の場合は、抽出条件特に滞留時間を、よ.り
きびしく選定する必要がある。
シール媒体が、抽出油自体の循環留分てないときは、抽
出油がシール媒体との混合物として使用される以外は、
選択される媒体は、抽出油から容易に分離できるものと
すべきである。抽出目的が、独特の価値を有する特殊な
油を回収することである場合には、シール媒体は、経済
的に許容できる分離技術によって本質的に油から完全に
除去できるものでなければならない。そのため、綿実油
或いは大豆油のような液体グリセリドは、米油又はオリ
ーブ油のような食用油の抽出には適当でない。
他の場合には有用なシール媒体ではあるが、一般に分離
するのが困難だからである。即ち、殆どのグリセリド油
は、識別不可能な同種の脂肪酸のグリセリドを含むので
、所望の油は混合時にその特性を失う。当然に、脂肪成
分が充分異なれば、この問題は解消する.エタノール、
種々のエチレングリコール及びC,。−2。炭化水素の
ような他の溶媒は、回収油を意図する用途において、こ
れらの残留物水準が許容範囲以内ならば使用することが
できる. 本発明の低水準のシール媒体では、遊離油は存在しない
ので、圧縮域外側への溶媒浸出は起きない。
本発明方法において抽出用溶媒の量の選択は、独自なも
のではなく、一般的に、従来技術の非スラリー型抽出方
法で用いられる抽出溶媒と細分化物質との容積比率と同
様な比率が用いられる.抽出溶媒と原料の容積比率は、
約l:lから3:lが適当である.最小比率は、0.8
:l程度の低さと予想されるが、この低さでは、抽出効
果が減少するので、これよりやや大きな最小比率が好ま
しい.前述の最大比率より高い比率も適用できるが、抽
出効果に著しい利点は認められず、抽出溶媒の分離・回
収装置に集められる余分な抽出溶媒量が増大する.勿論
、抽出用植物物質を含めて、抽出溶媒量が完全に抽出域
を満たすのに充分な量であることが望ましく、この量は
、抽出が向流接触による場合でも好ましい抽出効果を発
生させる。抽出溶媒は、選択された抽出圧力以上の充分
な圧力差T.抽出域を通り抜けるように供給されなけれ
ばならない。概して、数フィートの水に等しい圧力差で
充分である。これより高い圧力でも対応する効果はみら
れず、より強力で高価なポンプ装置が必要になる。
従来技術から明らかなように、抽出域内における抽出溶
媒及び細分化物質の流れ方向に関しては、最大抽出力を
有する新鮮な抽出溶媒が、殆どの油分を既に放出し除去
されるべき最小量の残留油を有する原料と接触するよう
な向流接触方式によれば一層効果的に抽出を達成する。
このような残留油は、一aに抽出除去するのは殆ど困難
であり、新鮮な無含油溶媒が残留油と接触して除去する
可能性が高い。効率の低下が予測され、回収固体残渣が
高レベルの未除去油を含むにも拘わらず、従来技術では
、自流接触抽出が使用され活用されている。
前述のように、本発明の好ましい原料は、米ぬか油を回
収するための米ぬかである.高品質のフライ用オイルと
して知られる米ぬか油は、高い酸化防止性をもつので調
理加熱時の酸化に抵抗して他の従来のフライ用オイルの
約2倍の有用寿命を持つ.米油はまた、食事療法の観点
から、より有用な油の一つと考えられ、例えば、サラダ
油として好ましい。本発明の実施により得られる米油は
、ヘキサンのような常態液体抽出溶媒を使用した従来技
術による抽出の結果得られた製品に比べて、望ましい特
性を組み合わせ保有する。ヘキサンー抽出油の乳化して
濁った暗い色合の外観と対照してみると、本発明による
油は、事実透明で明るい色合であり、ヘキサンー抽出油
に見られるよりも5%程度少ない分量のゴム質或いはレ
シチンのようなリン脂質を含有する.水分含量は約0.
7zと低いが、乾燥により、より低くできる.ヘキサン
ー抽出米油が、機械オイルを連想させる石油臭の傾向が
あるのに対して、本発明のオイルは清浄で甘い香りであ
る。
米ぬかは、外皮をとった玄米穀物を精米して得られるが
、これは、玄米穀物から茶色の層をむき、精白米を得る
際に小さいフレーク状粒子の副産物として残る。従来技
術から明らかなように、ぬか副産物が安定しない場合は
、油分を含有するため、数時間でもそのままにしておく
と、脂肪分解の酸敗を受け易く、この脂肪分解は悪臭を
与える。そのため、原料としての米ぬかは、製粉後でき
るだけ早く新鮮なうちに、本発明による処理が必要であ
る。或いは、米ぬかの所謂安定化に効果のある技術とし
て開発されているように、脂肪分解を促進させると思わ
れる酵素を抑制するために制御された熱を与えることに
より、望ましくない脂肪分解を抑制することができる。
本発明による安定米ぬか処理は、しかしながら、安定処
理が望ましくない結果、即ち、ぬか粒子をより大きな粒
子の塊にし、ぬかの蛋白質留分の溶解性を減少させる傾
向を伴うのであまり有効ではなく、パン製品にはあまり
有用ではない。そのため、状況が許せば、安定米ぬか処
理が本発明の範囲内であっても、新鮮な製粉米ぬかの処
理が好ましい. 米以外の穀物ぬかは、小麦ぬか、オート麦ぬか、大麦ぬ
か、その他のように、市場で入手できる。
これらの及び他の同様なぬかは、異なる油分或いは異な
る粒子サイズから生じる特別な必要性に適合するように
処理条件が調整されれば、米ぬかと同様に、本質的に本
発明の処理方法に適合する。
殆どの植物種子は、コーン油、菜種油、大豆油、綿実油
、オリーブ油、ココア油、その他のように、一著しい量
の油を含有する。この場合には、従来技術に明らかなよ
うに抽出の対象は種子全体であり、通常製粉或いは粉砕
してオイル成分を抽出し易くする.このような植物種子
は、普通は長年に亘って実施されてきた機械的圧力技術
によって、油分を放出するよう処理されてきており、必
要ならば本発明は、このような従来の抽出手段の付加物
として使用できる。これら植物種子からのバルプ或いは
固体残渣は、依然としてかなりの量の油を含有し、この
副産物は既に砕かれた或いは粉にされた状態なので、本
発明の処理にすぐ適用できる。
特にバッチ式操作による多《の従来型抽出技術が、動物
性脂肪および/または副産物からの動物性油の抽出に容
易に適用できると言われている。1このような動物性原
料を用いた場合の本発明方法の可能性を確認する試みは
されていないが、確実に成功するかどうか確かではない
。どんな油分も、それ自身抽出メカニズムを妨げるだけ
でなく、本発明の基本である圧縮可塑化を著しく妨げる
のに加えて、動物性製品は水分が高い。言い換えれば、
スクリューコンベア内での動物性基礎原料の取り扱いは
、大量の水が発生することが予測されるために実際的で
はない。他方では、動物製品が、数パーセント以下とい
うかなり低い水分の粒状物質を産出する他の方法で事前
処理されれば、このような製品は物理特性において本質
的に植物原料に似ているので、動物製品内の残留油分は
、本方法によってかなり効果的に抽出できる。
本発明による抽出において、少なくとも米油の場合には
、約16から30重量%の油分と残部の抽出溶媒と液相
混合物としてのミセラができ、ミセラが抽出域の一端か
ら取り出されるのに対し、原料からの固体残渣は、抽出
溶媒で充分に湿されて、他端から取り出される。ミセラ
は液状なので、容易に連続的に除去できるが、抽出域排
出口或いは出口からの抽出残渣の除去は、基本的には搬
送口或いは入口への細分化原料固体の搬送と同様の問題
点を有する.本発明による圧縮可塑化力が、抽出域の排
出・搬送口で活用されるのが好ましい。
このように、その下端で重力を利用する抽出域排出口は
、搬送面では偵でいる逆方向の第二スクリューコンベア
入口に繋がるように設計されている.このコンベアは、
前述のように、前方向搬送部、圧縮域を規定する開放区
間及び望ましい圧縮を達成するために逆方向に充分な力
を与える逆搬送部を含んで構成される。排出スクリュー
コンベアのためのシール媒体は、望ましくない油脂希釈
液を既に除去しているのであまり重要ではない。このた
め、水が排出シール媒体として好適である。既に述べた
ように、圧縮域内の機械的圧縮を達成するための代わり
の機械装置も有効に使用できる。
液体シール媒体量の限界は抽出域両端で同じである。即
ち、供給量の2から3重量%〜10ii量%であり、機
械力が拮抗して、作動状態は両端において実質的に一致
する. 圧縮可塑化力を利用しない抽出域の排出端を密閉する他
の装置を使用することも、本発明の範囲内ではあるが、
設計の調和・簡素化と結びつけて非常に効率的な省力作
業を達成するうえで、抽出域両端にこの力を適用するの
が好ましい。
本発明の抽出装置の種々の構成部分は、空間的に多くの
方法で配列できる。両端部に圧縮域でそれぞれ遮断され
、抽出域として形成された空間で隔てられた供給部及び
排出部を有する単一の長く延びたスクリューコンベア管
は好ましい配列である。このような単一管は垂直に配置
されるのが理想的であるが、水平配置も可能であって、
必要なら両極端の間の種々の角度傾斜を採り得る。単一
管装置は実際に効率のよい設計である。これは、コンベ
ア全長に亘る単一駆動シャフトにコンベアの適宜な場所
で必要な搬送区分或いは段を設置できるからである。通
常の駆動シャフトは、単一駆動モータで駆動する.しか
しながら、このような単一管の両端部に抽出域を形成す
る中間領域をはさんで、それぞれ独自のモータで駆動す
る別々のスクリューコンベアを設置できることは明らか
である. 抽出域内の細分化物質の滞留時間を増大しようとする場
合には、供給コンベア間の中間地域を単に長くする代わ
りに、装置全長を短《して抽出域の直径を大きくするこ
とも当然できる.*送部及び抽出域は同軸である必要は
なく、常態液体溶媒による抽出についての従来技術の一
般的装置にみられるように、供給コンベアが、垂直方向
抽出域の両端部に水平に配置されているものが利用でき
る.或いは、搬送部及び抽出域の軸配置を逆に、即ち供
給コンベアを垂直に、抽出域を水平にできる.抽出域が
垂直の場合は、固体搬送に重力が役立ち、細分化固体と
液化抽出溶媒の混合を促進するために撹拌器を備えるこ
とができる。同様に、抽出域のすぐ上流であって圧縮域
の下流に付加的な補助前方搬送スクリューブレードを設
けることは、圧縮固体物質を抽出溶媒とより一層効率的
に接触させるのに有用である。同様の方法が、残留抽出
溶媒を回収するための固体残渣処理を促進するための抽
出域を使用する排出搬送域にも適用できる。
スクリューコンベアの搬送速度が、種々の作動パラメー
タに左右されるのは明らかであり、利用できるコンベア
仕様に基づく特定装置の大きさ及び形状設計により、容
易に選択できる。原料は、スクリューコンベアを完全に
満たすのに充分な量を供給する必要はなく、原料を満た
したコンベアと同様に、部分的に空のスクリューコンベ
アでもよい.圧縮域は、反対位置で供給するコンベア段
の間の開放領域であっても、或いは絞りコンベア通路で
あっても原料で満たされる.そのため、望ましいシール
効果が最大能力以下の搬送速度で達成でき、原料装填を
減らして抽出を充分に実施できる。他方では、供給が完
全に停止した場合、本発明のシール効果は、数分間持続
するだけで、停止時間が数分を超えるとシール効果は失
われる。
そのため、このような停止が必要な状況では、抽出溶媒
の損失を避けるために予め注意を払う必要がある.結局
、爆発性で知られるプロパンと空気の混合物が爆発する
危険を避けるために、抽出域から抽出溶媒及び溶媒蒸気
を取り出さなければならない.同様の理由で、どんな特
定の装置を設計する場合にも、爆発の危険を最小にする
ための一般的な注意を払わなければならない。即ち、ス
パーク発生を最小にして耐爆発性電気要素、モータ及び
その他を使用する。
スクリューコンベアの設計形状は、目覚ましく進歩して
おり、本発明のためのスクリューコンベアの型及び能力
の選択は、これらの経験から導かれる.単一のブレード
スクリューコンベアが、搬送部及び抽出域が連続搬送管
のそれぞれ一部をなす相当な長さの装置は特に好ましい
。このような状況では、かみ合い関係にある2個の平行
スクリューブレードを有する軸スクリューコンベアでは
LIDが約40:lよりかなり大きい長さをもつものは
回転中のブレード間に干渉或いは押し合いが発生する傾
向があるため、1軸スクリューコンベアのほうが実用的
である。しかしながら、比較的短い長さの搬送部が許さ
れる場合は、2軸スクリューコンベアが使用できる。例
えば、垂直軸上に取り付けられた抽出器は、実際に充分
短い長さの2軸供給および排出コンベアと連結されて使
用される。
従来技術について説明したように、操作手段の種々の組
合わせを利用した多くの装置が、抽出により生じたミセ
ラ及び固体残渣の処理のために提案されている。これは
、抽出油または固体残渣から抽出溶媒を分離し、また抽
出溶媒を回収して次の抽出に循環再使用することを目的
とする。ここで採られる基礎的操作は、高沸点抽出油ま
たは固体残渣からの抽出溶媒の蒸発または揮発、及び抽
出溶媒蒸気を液状に戻すための再圧縮及q濃縮である.
大体において、上記した抽出に関する改良、特に抽出域
内への及び該域からの原料固体の連続搬送に関する改良
は、抽出溶媒の分離・回収の特定方法とは無関係であり
、従来のよく知られた提案と組合わせることができる。
しかしながら、特に、エネルギー的に効率のよい抽出溶
媒分離及び回収装置は、本発明の第二面として好ましく
は連続抽出の改良と組合わせて、利用することができる
. この改良されたミセラ処理装置は三つの特徴を有する.
第一に、上記に特定した緩やかな温度及び圧力条件下で
抽出域から除去された後のミセラは、圧力を液体ポンプ
で臨界圧力近くに上げ、また温度を臨界値近くにあげた
後に熱相分離処理が施される.これらの条件では、ミセ
ラは、約2%程度の少量の残留油を含む軽抽出溶媒一重
液相に自然に分離する.この液相は、好ましくは、その
熱を後に続くミセラにできるだけ多く与え、また抽出に
必要とされる温度・圧力の水準に下げた後に抽出域に直
接循環できる.含油濃縮液相も同様に分離し、これは更
に残留抽出溶媒を分離するための処理をする.熱相分離
処理は、完全に液状で実施され、その結果、液体からガ
スへの変化及びその逆の変化が回避され、蒸発及び凝縮
による熱の出入が防止される。かくして、原料内の元来
の油量に依存するけれども、ミセラ内の抽出溶媒を約6
0から80重量%以上が回収され、その際初期分離のた
めのエネルギー消費を著しく減少する。約20から30
重量%の抽出溶媒が抽出固体残渣に移り、残りはミセラ
に移る。液相分離処理で形成された2つの液相組或は、
分離条件下に固定され、これにより、原油分の変化に応
じて2つの液相の相対比率が変えられ、油分が増加した
プロパンー重液相内の少量のプロパンが回収される。
第二に、熱相分離からの含油濃縮液相は漸進的に減圧す
る二段階の等温蒸発を受け、各段階での溶媒蒸気は、個
々に回収され、好ましくは各顕熱が回収されて本装置の
他の場所で使用される。この方法によって、各抽出溶媒
蒸気画分を再液化するのに必要な圧縮負荷は、第一蒸発
段階の実質的画分を中間圧力水準に保つことにより最小
にでき、そして、液状に戻すのに完全な再圧縮を必要と
されるのは小さい画分だけである。
このようにして、第一加熱一蒸発器に運ばれた全抽出溶
媒の約lθ%〜20%に等しい抽出溶媒の50から65
%が、60から100psiの中間圧力下で蒸発する.
第二加熱一蒸発器では、全抽出溶媒の残り約10%のう
ちの約90%が蒸発する。最後に、全抽出溶媒の10%
以下が、100から200ps iの全範囲に亘って再
圧縮されて、抽出圧力水準が得られる。圧縮に要するエ
ネルギーは、大気圧から200ps iよりも著しく小
さい約70から最大約200ps iである。
第三に、抽出域を離れた残渣固体は、個々に集められた
各抽出溶媒蒸気とともに漸進的に減圧する少なくとも二
つの段階で脱溶溶媒される。これにより多段階蒸発と同
様の効果を得ることができる。即ち、完全な圧縮を受け
る抽出溶媒画分を最小にしながら回収蒸気の殆どをより
高い圧力に保ち、これにより抽出に再使用するための充
分な補償が得られる. 〈実施例〉 添付の図面は、抽出、溶媒分離及び回収を結合した装置
の好ましい実施態様を示しており、ここには本発明の特
徴を全て組入れ、簡単な図式で示したものである。
本実施例は、軸が垂直に設けられて連続して延びるらせ
ん状スクリューコンベアを使用するものであり、コンベ
アは、11に示される駆動装置によって駆動される。粉
砕された植物物質(原料)が、コンベア上端付近の傾斜
した供給口l3から供給され、スクリューコンベア供給
部15に落ちる。ス・クリューコンベア供給部15は、
正ピッチを有するらせん状のブレードまたはらせん状の
リボンl7かうなる数個のコンベアフライト或いはセグ
メントで構成される。供給部15につづいて、コンベア
直径の約0.3〜2.0倍好まし《は0.5〜1.0倍
の長さの開放領域l9が設けられており、これは、どん
な搬送軸の場合でも、ある程度変更可能である。この開
放領域l9は圧縮域としての役割りを果たし、ここでは
供給部15により搬送された粉砕された物質が、逆搬送
コンベア部21によって圧縮圧を受ける。逆搬送部21
は、原料を逆搬送するための逆ピッチのブレードを有す
る少なくとも1個から3個までのコンベアフライトを有
する。逆方向搬送ブレードの半径寸法は、約10%程度
小さくなっており、ブレードの周縁とコンベア壁の間に
環状隙間23を形成する。搬送部15によって搬送され
た原料の圧力を受けて、圧縮域l9内の圧縮材料は、結
果として環状隙間23を通って、逆搬送部21の下方に
落とされる。圧縮材料が効果的な抽出を受けられるよう
に圧縮材料を粉砕する何らかの手段を逆搬送部21につ
づけて設けることが好ましい。この手段は、横撹拌アー
ム25の形態でも良いし、代わりに搬送部15に偵た1
〜2フライトの短い正ピッチのスクリューコンベアでも
良い。図面に示されたらせん部の相対的大きさ、形状は
かなり強調されたものである. 次に、抽出域を構成する空間27が延びており、この空
間の長さは、自重で下方に沈降する抽出原料に望ましい
滞留時間を提供するようコンベア直径に応じて選択され
る。抽出域27の下流または下端で、圧縮抽出溶媒好ま
しくはプロパンが供給される.本実施例では、抽出溶媒
は、約2%までの少量の残留油を含む第一画分及び本質
的に油脂を含まない第二画分の2個の画分に分けられる
。抽出材料は、抽出域の末端で純度の高い抽出溶媒と接
触しなければならないので、これら2個の画分は、抽出
材料の流れ方向に関して、軸方向に離れた箇所から取り
入れられる。若干の油を含む純粋ではない画分が注入口
29から、本質的に純粋な画分が注入口29よりわずか
に下流の注入口3lから取り入れられる.抽出域27の
上流または上端で、溶解抽出油と溶媒とからなるミセラ
が流出口33から除去される。抽出域27の下(前方)
に排出搬送部35が設けられ、この排出搬送部35は、
正方向搬送部15と同様に正ピッチのブレードを有する
数フライトのスクリエーコンベアを含んで構成される。
排出搬送部35の末端にコンベア全体の排出端の付近に
、開放領域19と同様の圧縮域を構成する空間部が設け
られている。
前述のように、圧縮域37の下端に逆搬送部21と同様
の逆ピッチのブレードを有する1〜2フライトの逆搬送
部39が有り、この逆搬送部39のプレードちまた、ブ
レード周縁とコンベア壁との間に環状隙間41を形成す
るために半径寸法が若干小さくしてあり、結果として抽
出済固体物質の通り抜けを可能にする.注入口43が、
圧縮域19内の一地点で搬送部壁に設けられ、ポンプP
1と接続する。ポンプPiは、適宜な供給源(図示なし
)から常態で液体であるシール媒体を取り入れ、充分な
圧力で空間部に噴射して、圧縮域内の原料が噴射された
液体シール媒体と緊密に混ざり合って、堅いドウ状の可
塑性状態に変化するようにする。周方向に複数設けられ
た注入口を通したシール媒体の注入、抽出域内の軸上に
設けた撹拌アームの設置或いは抽出域の始まりのすぐ上
流での媒体の注入により、充分な混合が促進される。し
かしながら、通常、圧縮域内の固体物質は、媒体と充分
に混合されるにつれて隣接するブレード表面と接触して
充分に切断される. 同様に、空間域37内の排出搬送部の壁に注入口45が
設けられ、本件装置の搬送部末端の圧縮域19内で使用
されたものと同じ、或いは相違する常態液体シール媒体
が注入される。更にまた、このシール媒体は、媒体を適
宜な供給源(図示せず)から取り入れて加圧下で噴射す
るポンプP2によって運ばれる。
排出搬送部の逆搬送部を通り抜けた抽出固体残渣は、好
ましくは、本件装置の搬送部末端におけるのと同様の方
法で、粉砕されて脱溶媒するのに充分な状態にされる。
装置を離れる固体残渣内の残留抽出溶媒は、そののち脱
溶媒中に減圧されて、結果として固体物質の隙間に拡が
って膨張する限り、これは排出部末端にはさほど重要な
方法ではない。このようにして、排出搬送部は抽出溶媒
を直接出口管47に移し、出口管47は、抽出溶媒を受
けるための好ましくは二段階の脱溶媒ユニットの第一段
階に抽出溶媒を落下する。抽出溶媒は固体残渣を湿らせ
、その量は、全抽出溶媒の約20から30重量%である
抽出域27で抽出が行われるのに伴い、原料固体は抽出
域を移動(図面では下方に)するのに対して、抽出溶媒
は通常これと反対の向流として(上方に)移動して、沈
降する固体から油を溶解して取り込み、その油脂含有量
は徐々に増大する.抽出域27の始まり (上端)、即
ち撹拌装置25を含む搬送部の下流で、ミセラが出口管
33を通って除去される.代表的な米ぬか油抽出では、
ミセラは16〜19重量%の抽出油及び残部の抽出溶媒
を含有する。しかしながら、この比率は、抽出を受ける
個々の植物物質の個々の油含有量に依存して変わる。
熱相分離を達成するエネルギー回復ループの使用は、本
発明の回収系における好ましい付加的態様ではあるが、
これは任意のものであって、このような場合、ミセラは
後述するような加熱器一蒸発器に直接送られる.この任
意のミセラ用の系路は図面では破線49で示す。理想的
には、省エネルギーループが効果的であり、この目的の
ために、ミセラの圧力が、ボンブP3によって特定の抽
出溶媒に対して臨界圧力近くまで上げられる。好ましい
抽出溶媒はプロパンであり、室温で約125から200
ps iの範囲、好ましくは200ps iの圧力下で
の抽出を想定すると、ポンプP3はミセラ圧力を約60
01siに上げ、ミセラは勿論、抽出中の液化状態を維
持する。その後高圧下のミセラは加熱されて臨界温度近
くまで上がり、好ましくは搬送部下端に必要な熱と同量
の熱を、熱交換器II1を用いて熱液相分離させること
によって高溶媒軽液相から取り出す。
このようにして回収された熱は、臨界温度近くになるよ
うに補われ、これは続く熱交換器H2によって供給され
る。熱交換器H2においては、ミセラは加熱流体即ち蒸
気と熱交換され、或いは、電気加熱されて190゜Fか
ら195 @Fの温度、600から610psi付近の
最終圧力に到達する。臨界温度近くのミセラは、次の熱
相分離器5lを通過する。熱相分離器5l内で選択され
た条件下で相分離が起き、98%程度の抽出溶媒及び2
%の油を含む高溶媒軽液相を生み出す. 軽液相は液体であり、ライン53を通って熱交換器旧に
循環して、既に述べたように、実質的な顕熱量を接近す
るミセラに与える.プロパン及びブタンについての液相
平衡表及び平衡状態図表が容易に実験的に得られ、また
これらのデータから望ましい相分離に合致する臨界温度
及び臨界圧力の近くの正確な組合わせが選択できる。
60%の抽出溶媒及び40%の油からなる油濃縮重液相
もまた相分離器51から得られ、この液相は、ライン5
5を介して圧力を約50から100psi,好ましくは
60psi 、に減じる減圧弁57を通過した後、好ま
しくは等温で作動する加熱器一蒸発器の組合せに搬送さ
れる。この組合わせの加熱器部分は、熱交換器H3で示
され、減圧された重液相は、略室温の適当な加熱媒体と
熱交換して通過する。再圧縮された抽出溶媒は、次の段
階で回収されるのが好ましい.熱交換器■3は、減圧弁
57で抽出溶媒が受けた減圧による冷却結果を少なくと
も補うように充分に加熱し、望ましい温度を維持する,
 60psiの溶媒の蒸気がライン59の蒸発器El上
端部から取り出されるのに対し、10%以下のプロパン
を含有する油相は、蒸発器Elの下端部61から取り出
され、減圧弁63を通って略大気圧に減圧される.蒸発
器は断熱状態にあるのが好ましい。
この地点の主に油を含有する減圧混合物は、第二の加熱
一蒸発段階に入る。加熱器側は旧で、蒸発器側はE2で
示され、この第二段階もまた等温で処理するのが好まし
い。熱交換器H4では、混合物は再加熱されて、減圧弁
63内における膨張による気化熱損失の冷却結果を補い
、好ましくは、この熱は、後の段階で得られる循環再圧
縮抽出溶媒液相から再び取り出される。いずれにしても
、混合物は、蒸発器B2内で第二段階蒸発をされて、蒸
発器E2の上端からライン65を介して大気圧、略室温
で抽出溶媒蒸気が取り出される。ライン67を通って蒸
発器E2の下端から、好ましくは最小量である1〜2%
より少ない抽出溶媒残留物を含む油が除去される。プロ
パン及びブタンとも、人体に無害なので、食物とともに
使用でき、わずかの抽出溶剤の残留は許容できる。
しかしながら、回収油中の残留抽出溶媒量を更に低減し
て本質的に純粋な油を得ようとする場合には、添付図面
の右下方に示すように第三の加熱器一蒸発器の組合わせ
を使用する.第三段階では、油はライン67を通って熱
交換器H5に搬送されて、第三段階の蒸発器E3内で大
気圧下で抽出溶媒を取り除《のに充分な高温、約200
゜F、まで充分に加熱される.熱交換器H5には、閉鎖
ループ69内を熱交換器H6を通って移動する熱媒即ち
蒸気が供給される.殆ど100χの純粋な油が蒸発器E
3の下端部7lから回収できる。
第一蒸発器Elから取り出された抽出溶媒の蒸気は、約
60ps iの圧力で回収され、ライン73を通って高
圧縮器C2に循環して熱除去及び温度低下によって液化
されると同時に、約125psiの圧力をかけられる.
圧縮抽出溶媒の顕熱量は、第一にライン75を介する第
二熱交換器14内の第一蒸発器Elからの高濃縮油相に
与えられ、第二にライン8lを通って抽出溶媒貯蔵室7
9に搬送される前に、ライン77を介して第一熱交換器
■3内にある熱相分離器5lからの油含有ミセラに与え
られるのが望ましい.貯蔵前に濃縮が必要な場合には、
循環抽出溶媒を更に任意の熱交換器H7内で、例えば水
道水に接触させて冷却することができる. 第二の蒸発器E2から取り出された抽出溶媒の蒸気は、
ライン83を通って循環して低圧縮器CI内で大気圧か
ら60ps iに予備的に低圧縮される.圧縮後の抽出
溶媒中の顕熱は、溶解中に集められた固体残渣の加熱に
効果的に使用できる.最後に、抽出溶媒の蒸気はライン
85を通って第一脱溶媒器D1内部に入り、脱溶媒器D
1内の残留抽出溶媒の蒸気と混合する。混合低圧抽出溶
媒の蒸気は、ライン87を経由して高圧縮器C2内で、
第一蒸発器E1からライン59を通って高圧縮器C2に
循環した高圧抽出溶媒の蒸気とともに高圧縮される. 第一脱溶媒器Dl内の固体残渣からの残留抽出溶媒の取
り出しは、残渣の冷却によってなされ、この冷却はライ
ン89における適宜な熱媒から分離器への熱供給によっ
て補われ、このためには地下水が適当である.第一脱溶
媒器DIからの固体残渣は、第一加熱一蒸発器と同様の
50から100psiの範囲、例えば約60psi 、
の一定の中間圧力下にあり、付加スクリューコンベア9
1を通って移動する.付加スクリューコンベア9lは、
第一脱溶媒器D1の中間圧力を含有し、前記の注入シー
ル媒体を有して圧縮域を達成するように装備されている
。このコンベア9lは、大気圧下の第二脱溶媒器02に
つながり、脱溶媒器D2は、ライン93に示される水道
水のような媒体から熱補給される。大気圧の脱溶媒器D
2内で取り出された追加の抽出溶媒の蒸気はライン95
から出て、ライン97を通る任意の第三蒸発器E3から
の気化抽出溶剤と同様に第二蒸発器E2から大気圧でラ
イン83で集められた抽出溶媒の蒸気と結びついた後に
、低圧縮器C1に取り入れられる。
ごくわずかな抽出溶媒損失が本件装置にはみられるが、
最大限度の抽出溶媒回収及び最小限度のエネルギー消費
のための種々の方法が採用されている.必要な補給抽出
溶媒が、抽出溶媒貯蔵室79にライン99゛から供給さ
れて、本件装置の充分な抽出溶媒量を維持することがで
きる。貯蔵室79内の抽出溶媒は、本質的に100χ純
枠で、ボンプP4及びライン3lによって、抽出域の最
下流に循環する.らせんスクリューコンベアは当該分野
においてよく知られたものであり、本件発明の概念を本
質的に構成するものではない。通常、このような搬送装
置は輪状に連続した複数の区切または段がらなり、これ
らの段はコンベアの寸法に応じた適当な直径の範囲、即
ち、らせんブレードの効果的傾斜角度で用いられる。区
切の長さは、半一階段、即ち複数回転を生じさせる複数
段の1回転分、範囲にあり、1階段は、ブレードが完全
な360度回転をする間のブレード周縁上の2点の離れ
た停止位置を軸間隔としている。通常、複数のこのよう
な階段或いは半一階段は、一般的な駆動シャフトに積み
重ねられ、実際の駆動に機械的に合わせられる。隣合う
階段のブレードの先端は、一直線に或いは隣合って配置
されて、実質的に連続したらせん状表面を形成している
。搬送部は、より大きな傾斜の階段で始まり、圧縮域の
手前で傾斜を小さくした階段或いは半一階段にするのが
好ましい。
これは、圧縮域に送る前に小さい傾斜ブレードの圧搾作
業によって、予め原料の空気抜きをするためであり、こ
のような傾斜縮小は、最初の供給ブレードと圧縮域間で
徐々にすることができる。同様に、逆搬送域の階段も、
逆方向ではあるが圧縮域の上流と同様の傾斜にすること
ができる.一般に、噴射されるシール媒体量は、すでに
明示した作動範囲以外は最小でなければならない.この
量は強い抽出圧力のための効果的なシールが正当な付加
安全要素で達成できる量であり、特にシール媒体が回収
油の循環画分であることが好ましい.これは、シールを
目的として循環する画分寸法を最小にすると同様に抽出
溶媒の負担を減少させる.このように、シール媒体は、
米ぬかの場合は、少なくとも3から4%平均で使用する
のが便利である。
米ぬか抽出のための典型的な滞留時間は、約15から2
0分間、最短でlO分間であり、リン脂質を含むヘキサ
ン抽出液の回収固体内含有量のの一般的な水準である2
重量%以下を達成することができる.これより長い滞留
時間では、回収された脱脂固体に残る脂質が、固体の約
0.5重量%にまで減少して、抽出効果を高める。抽出
効果及び抽出時間は、処理される原料の粒子寸法によっ
ても影響を受ける.原料の粒子寸法が小さい程、抽出効
果は上がるので、原料が予め適当な寸法になっていない
場合は、処理をする前に細く挽いて、8oメッシュスク
リーン、好ましくは50メッシュ、を充分に通る寸法に
するのが良い。粒子寸法が植物物軍の油含有細脂を破壊
するのに充分な大きさではない場合は、抽出時間は、著
しく延長される。通常の挽き方で、米ぬかの粒子寸法は
、抽出に充分適合する. 実験例1 本発明の圧縮製造原理の実際の効果を示すために、実験
寸法のらせんコンベアー押出器ZSK−30型で実験し
た, ZSK−30型は、ニュージャージー、ラムジイ
のウェルナー アンド ファイドラー コーポレーショ
ンの製造で、30a++s直径の基準型らせんを有し、
2つの同時回転中間ふるいスクリューで構成される.こ
の型では、らせん区切は、一般的なシャフトに鍵盤状に
軸に沿って積み重ねられ、上流搬送部は、下記順序の基
準コンベア要素で構成される. 42/42SK , 42/42SK , 42/21
SKN.42/21.28/28.20/10.20/
10. 14/14, rGEL17/7. 14/1
4. 14/14.スペーサリング/45.20/10
Lt  (逆搬送)及び42/42。
スペーサリングの中心面は、8Dに等しいスクリューの
長さに沿った軸位置にある。150rp+I1で駆動し
、加熱一安定米ぬかが供給され、押出摩擦によって熱発
生すると、抽出域圧力に似た加圧窒素雰囲気下で実験が
行われた。実験中、シール媒体として特定した量より少
ない水がスペーサリング位置の排水ポンプにより加えら
れた。得られた結果は以下の通りである。
表   1 シール  としての シール媒体含有    含有圧力水準 0  Si   −一一匹し−一一 4        220※ ※ 本テストでは、窒素圧力の減圧により、漏れが観察
された。
比較のために、シール媒体なしての同様の実験を行った
が、!25psiのプロパンを液化するための最小圧力
に等しい圧力を得られない不充分な結果に終わった。
同様の実験を、上述のスベーサリングに代えて軸長を短
くしたスペーサリング/7を使用した以外は、同じ実験
装置を使用して行ったが、この変更によって200ps
 iの圧力が得られただけであった。
逆搬送区切20/IOLIを省いて42/42区切をス
ペーサリングの後に来るようにした以外は、同様の実験
を行った。このような条件では、圧力含有は本質的に零
であった。
実験例2 実験例1で述べたのと同様のテストを、競争相手である
ライストリツェの実験装置一スクリューコンベア寸法一
押出型SLM34.34GLを用いて行った。
この実験装置は、逆搬送階段区切の長さが2倍である他
は、階段要素及びスペーサリングがよく似た形状で、直
径34IIIII1の2個の同時回転中間ふるいスクリ
ューを有する。抽出米オイルは、特定選択分量をスペー
サリングによって定められた空間に、排出ポンプで送ら
れる.押出加熱一安定米ぬがは、120rpa+のスク
リュー回転速度で本装置に供給され、含有圧力水準を測
定するために窒素圧力下で実験された。検査結果は以下
の通りである。
表   2 シール媒体としての米油 シール     %   倉事五αυμ凱112   
       120※ 米 本検査で漏れが観察された. 抽出油の好ましい循環留分とは別の液体シール媒体が、
本装置スクリューコンベアの圧縮域に供給するために選
択される場合は、液体シール媒体を分離する方法を採用
しなければならない。抽出域を空にする排出コンベアに
、例えば水を使用するには、若干の修正を伴う.これは
、水は、脱溶媒中に固体残渣に残留し、このためコンベ
ア99を介して最終脱溶媒器D2に送られる固体残渣或
いは脱脂ぬかとともに残留する。添加される水が少量な
らば、残渣内における水分量は許容できるものであり、
そうでない場合は、乾燥により除去できる。抽出域上流
の圧縮域密閉のための水の注入は、このような少量の水
が相対的に親水性の固体残渣に吸収されるか又はある程
度の水がミセラに含まれるかによるので、若干複雑にな
る可能性がある。
前者の場合が、圧縮域下流を密閉するための水使用に明
らかに類僚しているのに対し、後者の場合では、オイル
及び抽出溶媒と混和した水は、ミセラが熱液相分離のた
めに圧縮及び加熱される前に、デカンテーション或いは
沈降により分離できる。
他の非油シール媒体の分離は、抽出油及び固体残渣に応
じた個々の特性に依存するが、これらの分離に有用な技
術は、本件技術分野の通常の知識を有する者には明らか
である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明にしたがって含油植物物質から油を抽出す
るプロセスの概要を示す図である。 特許出願人 アダム エル.ベナード 代理人 弁理士 笹 島  冨二雄

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)常態で気体である炭化水素溶媒を抽出溶媒として
    用い、該抽出溶媒が液化するに十分な約250psiま
    での圧力下に、細かく砕かれた油脂含有植物物質を該抽
    出溶媒とともに閉鎖抽出域を通過させて前記植物物質か
    ら油脂を連続的に抽出する方法において、 (イ)前記植物物質を排出端が前記抽出域の一端と連結
    した長く延びる筒状のスクリュー供給域内を進ませ、 (ロ)前記植物物質がスクリュー供給域内にある間に圧
    縮圧力をかけて圧縮された植物物質がつまった区域を形
    成し、さらに、 (ハ)所定の圧力下に該圧縮物質がつまった区域に、該
    圧縮物質を一般的な可塑性塊とするに十分な約10重量
    %以下の量の常態で液体である無害なシール媒体を注入
    することからなる、(イ)、(ロ)、(ハ)の工程を経
    て該植物物質を連続的に上記抽出域に導入し、 さらに、使用する上記シール媒体は上記抽出された油と
    同一であるか、または、同一でないときは抽出された油
    から分離可能であり;また、上記圧縮物質がつまった区
    域の圧力の大きさは、該シール媒体が存在しない状態で
    、該圧縮物質から油分を直接搾出するには不十分である
    かまたは該圧縮物質を緊密化して抽出域内に所要圧力を
    維持するのに有効な固体密度とするには不十分であるこ
    とを特徴とする 加圧された常態液体媒体を用いる油脂含有植物物質の連
    続抽出方法。
  2. (2)前記抽出域を通る前記植物物質の流れと前記抽出
    溶媒の流れとを向流接触せしめることを特徴とする請求
    項1記載の加圧された常態液体媒体を用いる油脂含有植
    物物質の連続抽出方法。
  3. (3)前記植物物質が米ぬかであることを特徴とする請
    求項1記載の加圧された常態液体媒体を用いる油脂含有
    植物物質の連続抽出方法。
  4. (4)前記シール媒体が、前記植物物質から抽出された
    油であることを特徴とする請求項1記載の加圧された常
    態液体媒体を用いる油脂含有植物物質の連続抽出方法。
  5. (5)前記抽出溶媒と抽出油とのミセラが、抽出域から
    除去され、抽出油が前記抽出溶媒から分離され、このよ
    うに分離された油の画分が前記シール媒体として前記圧
    縮域内に循環供給されることを特徴とする請求項4記載
    の加圧された常態液体媒体を用いる油脂含有植物物質の
    連続抽出方法。
  6. (6)(イ)、(ロ)、(ハ)の工程に加えて、抽出後
    の植物物質残渣を、前記抽出域と連結する長く延びた付
    加筒状スクリュー供給域を介して前記抽出域から除去し
    、該残渣に圧縮圧力をかけて前記付加スクリュー供給域
    内で、前記第一のスクリュー供給域内で形成されたもの
    と同様な圧縮物質がつまった区域を形成し、この圧縮物
    質がつまった区域に、該圧縮物質をドウ状可塑性塊とす
    るのに十分な約10重量%以下の量の常態で液体である
    無害なシール媒体(該媒体は抽出された油と同一である
    かまたは同一でないときは抽出された油と分離可能であ
    る)を注入することを特徴とする工程を含む請求項1記
    載の加圧された常態液体媒体を用いる油脂含有植物物質
    の連続抽出方法。
  7. (7)前記抽出域は、前記抽出溶媒を構成する液化炭化
    水素の臨界温度より実質的に下の温度に維持されること
    を特徴とする請求項1記載の加圧された常態液体媒体を
    用いる油脂含有植物物質の連続抽出方法。
  8. (8)前記抽出域は、約50℃までの温度に維持される
    ことを特徴とする請求項7記載の加圧された常態液体媒
    体を用いる油脂含有植物物質の連続抽出方法。
  9. (9)前記抽出域が、略周囲温度に維持されることを特
    徴とする請求項8記載の加圧された常態液体媒体を用い
    る油脂含有植物物質の連続抽出方法。
  10. (10)前記抽出溶媒と抽出油とのミセラを、前記抽出
    域内で維持される圧力及び温度において、該抽出域から
    連続的に除去し、 前記ミセラに機械的圧力をかけて抽出溶媒の臨界圧力近
    くまで加圧するとともに、該ミセラを前記抽出溶媒の臨
    界温度近くまで加熱し、その際、該臨界温度及び圧力は
    前記ミセラを実質的に抽出溶媒のみからなる軽液相と油
    脂−濃縮ミセラの重液相に分離させるように選択し、 前記軽液相を分離して、それを抽出域から連続的に除去
    されてくるミセラとの間で、熱交換させて、軽液相から
    の熱を連続的に除去されてくる前記ミセラに移して、軽
    液相を冷却するとともにミセラを加熱し、 冷却された軽液相の圧力を減少させて膨張させるととも
    に冷却、膨張後の該液相を前記抽出域の抽出溶媒の液相
    と実質的に一致するように維持し、さらにこのように冷
    却、膨張された軽液相を前記抽出溶媒を構成するように
    前記抽出域に循環させることを特徴とする請求項7記載
    の加圧された常態液体媒体を用いる油脂含有植物物質の
    連続抽出方法。
  11. (11)前記軽液相との熱交換後に引続き回収されるミ
    セラを補助的に加熱してその温度を臨界水準近くまで上
    昇させることを特徴とする請求項10記載の加圧された
    常態液体媒体を用いる油脂含有植物物質の連続抽出方法
  12. (12)油脂−濃縮重液相を少なくとも2段階で蒸発す
    ると同時に、膨張させて熱相分離の圧力より低い圧力水
    準に減少させ、その際、最終蒸発段階の圧力は大気圧と
    して、対応する圧力下で少なくとも2つの抽出溶媒蒸気
    の画分に分離し、各抽出溶媒蒸気の画分を別々に回収し
    、 各々の画分を超大気圧下で抽出域の圧力に略等しい圧力
    にするのに必要な少なくとも1段階の高圧圧縮をし、 前記大気圧画分を少なくとも1段階の低圧圧縮に付し、
    引続き少なくとも1段階の高圧圧縮をして、大気圧から
    抽出域に略等しい圧力に至るまで高め、 このように圧縮された画分を抽出域温度まで冷却して液
    化し、 さらにこのように液化された抽出溶媒画分を次の抽出工
    程で抽出溶媒として循環再使用することを特徴とする請
    求項11記載の加圧された常態液体媒体を用いる油脂含
    有植物物質の連続抽出方法。
  13. (13)前記各蒸発段階が等温であることを特徴とする
    請求項12記載の加圧された常態液体媒体を用いる油脂
    含有植物物質の連続抽出方法。
  14. (14)大気圧蒸気画分を、前記低圧力段階で圧縮し、
    超大気圧下で分離された画分のうちの一つの圧力と実質
    的に等しい圧力とし、また該大気圧上記画分をこの画分
    と合体して前記高圧力段階で圧縮することを特徴とする
    請求項12記載の加圧された常態液体媒体を用いる油脂
    含有植物物質の連続抽出方法。
  15. (15)各膨張蒸気画分を、膨張後、分離前に加熱し、
    高圧圧縮画分を熱交換器内を通して、最終蒸発段階で少
    なくとも膨張して大気圧とした蒸気画分と熱交換して冷
    却し、これにより該大気圧とした画分を加熱することを
    特徴とする請求項12記載の加圧された常態液体媒体を
    用いる油脂含有植物物質の連続抽出方法。
  16. (16)前記大気圧画分と熱交換器内で熱交換した前記
    高圧圧縮画分を、第一蒸発段階で膨張した油脂−濃縮重
    液相と熱交換し、これにより後者は加熱し、前者を冷却
    することを特徴とする請求項15記載の加圧された常態
    液体媒体を用いる油脂含有植物物質の連続抽出方法。
  17. (17)高圧圧縮画分を、第一蒸発段階で初期膨張した
    後の油脂−濃縮画分と熱交換し、これにより後者を加熱
    し、前者を冷却することを特徴とする請求項12記載の
    加圧された常態液体媒体を用いる油脂含有植物物質の連
    続抽出方法。
  18. (18)常態で気体である炭化水素溶媒を抽出溶媒とし
    て用い、該抽出溶媒が液化するに十分な圧力下に、米ぬ
    かを該抽出溶媒とともに閉鎖抽出域を通過させて米ぬか
    から米油を連続的に抽出する方法において、 (イ)米ぬかを、排出端が前記抽出域の一端と連結した
    長く延びる筒状のスクリュー供給域内を進ませ、 (ロ)米ぬかがスクリュー供給域内にある間に圧縮圧力
    をかけて圧縮された米ぬかがつまった区域を形成し、さ
    らに、 (ハ)所定の圧力下に該圧縮米ぬかがつまった区域に、
    該圧縮米ぬかを一般的な可塑性塊とするに十分な約10
    重量%以下の量の常態で液体である無害なシール媒体を
    注入することからなる、(イ)、(ロ)、(ハ)の工程
    を経て米ぬかを連続的に上記抽出域に導入することを特
    徴とし、 さらに、使用する上記シール媒体は上記抽出された米油
    と同一であるか、または、同一でないときは抽出された
    米油から分離可能であり;また、上記圧縮米ぬかがつま
    った区域の圧力の大きさは、該シール媒体が存在しない
    状態で、該圧縮米ぬかから米油を直接搾出するには不十
    分であるかまたは該圧縮米ぬかを緊密化して抽出域内に
    所要圧力を維持するのに有効な固体密度とするには不十
    分であることを特徴とする米ぬかから米油を抽出する方
    法。
  19. (19)前記抽出域を通る前記米ぬかと前記抽出溶媒と
    を向流接触せしめることを特徴とする請求項18記載の
    米ぬかから米油を抽出する方法。
  20. (20)(イ)、(ロ)、(ハ)の工程に加えて、さら
    に 抽出溶媒で湿った状態にある抽出域から米ぬか残渣を除
    去し、 米ぬか残渣を少なくとも2段階の脱溶媒に付し、膨張さ
    せて抽出域の圧力より低い圧力水準に減圧し、最終脱溶
    媒段階を大気圧にして、漸減圧力で対応する数の分離溶
    媒蒸気画分を回収し、 各超大気圧画分を、高圧圧縮して抽出域に必要とされる
    圧力と同圧力に高め、 大気圧画分を低圧圧縮するとともに、少なくとも1段階
    の高圧圧縮に付して、抽出圧力まで圧力を高め、 このように加圧された圧縮画分を抽出温度に冷却して液
    化し、 液化された抽出溶媒を次の抽出工程に循環再使用するこ
    とを特徴とする請求項18記載の米ぬかから米油を抽出
    する方法。
  21. (21)大気圧画分を低圧圧縮段階で圧縮して高圧圧縮
    前の超大気圧画分の一つと実質的に同圧力とし、また、
    該大気圧画分を前記超大気圧画分と合体して、高圧圧縮
    し、液状に冷却することを特徴とする請求項20記載の
    米ぬかから米油を抽出する方法。
  22. (22)低圧圧縮段階からの蒸気画分を、前記第1段階
    で前記残渣を通し、該残渣を加熱し、残渣内の液体溶媒
    の除去を促進することを特徴とする請求項20記載の米
    ぬかから米油を抽出する方法。
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