JPH02285268A

JPH02285268A - Ａｍアンテナ用特性評価装置

Info

Publication number: JPH02285268A
Application number: JP10586489A
Authority: JP
Inventors: Masanobu Ogawa; 政信小川; Koji Tabata; 耕司田畑; Toshihiko Saito; 俊彦斉藤
Original assignee: Asahi Glass Co Ltd
Current assignee: AGC Inc
Priority date: 1989-04-27
Filing date: 1989-04-27
Publication date: 1990-11-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、ＡＭアンテナ用特性評価装置に関する。

［従来の技術］従来から一般に行われているＡＭアンテナ評価方法に関
しては、「高周波測定」　（山水博、大用澄雄　共著、
コロナ社）のなかに述べられており、これを第４図と第
５図とに示す。

このうち、第４図は、アンテナの利得を測定するための
方法であり、これによれば、送信用アンテナ２１を有す
る既設の例えばＮＨＫ第１放送局２６を基準局とし、こ
れから充分に離れた大地２３上の受信位置に評価対象と
しての受信用アンテナ２２を設置し、併設した標準アン
テナ２８と比較しながら切替器２９を介在させた電界強
度計２４で測定することにより行われている。この場合
、電波２７は、平電波として考える。

また、第５図は、インピーダンス計２５によるアンテナ
・インピーダンスの測定方法を示すものである。

［発明が解決しようとする課題］上記従来方法によるときは、電波２７が平行波として考
えられるため、受信用アンテナ２２と標準アンテナ２８
との近傍に充分広い平坦な大地２３が必要となり、しか
も、放送局２６が送出する搬送周波数のみで測定可能と
なるため、任意の周波数を選ぶことができない不都合が
あった。さらに、電界強度は、送信用アンテナ２１の送
信電力と、送信用アンテナ２１と評価対象としての受信
用アンテナ２２との間の距離によって決まることから、
任意の電界強度を設定することができない不都合があり
、とりわけ、アンテナ特性の評価にとって重要な弱電界
の設定は困難であるという問題があった。

本発明の目的は、従来技術が有していた上述の不都合、
つまり、広大で平坦な大地が必要なことからコスト高と
なり、任意の搬送周波数、任意の電界強度、とりわけ弱
電界の設定ができないという課題を解決することにある
。

［課題を解決・するための手段］本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであ
り、ＡＭ送信機、ＡＭ電界強度計、インピーダンス・メ
ーターおよびそれらを制御する制御処理装置等の機器と
、シールド・ルームおよび送信アンテナ等で構成された
請求項１記載のＡＭアンテナ用特性評価装置を提供しよ
うとするものである。

本発明において、搬送周波数は、５００ＫＨ２〜１．６
ＭＨ２であり、ＡＭ波が使用でき、ＡＭ送信機６の出力
電力は、受信用アンテナ１の近傍において、６０ｄＢμ
Ｖ／ｍとなるように設定する。送信用アンテナ２は、ア
ンテナ実効長を長くするため、コイル１３をローディン
グ・コイルとして使用し、同軸ケーブル１５とアンテナ
２において、反射波を減じるため抵抗器１４を挿入する
。シールド・ルーム１１は、外乱波の侵入を防ぐため、
アース線１８を介して大地３と接続されている。電界強
度計４と送信機６とインピーダンス計５との各機器は、
制御処理装置８を介して制御可能となっており、この制
御処理装置８によりデーターの収集と、これらのデータ
の記録計９への出力が可能となっている。

送信機６と送信用アンテナ２とのためのアースは、シー
ルド板が適している。また、電界強度計４とインピーダ
ンス計５と評価対象としての受信用アンテナ１とのため
のアースは、アンテナ１近傍に金属物を設けることで行
うのが望ましい（、例えば第１図に示すように自動車車
体が適している。このため、送信系と受信系とのアース
は、各別に分離して設ける必要があり、しかも、制御処
理装置８との間の信号伝達路確保のため絶縁増巾器７を
介在させるのが好ましい。

［作用］本発明において、シールド・ルーム１１は、外乱電波電
流を大地３に流すことができ、したがって、シールド・
ルーム１１内を送信用アンテナ２から送出される電波の
みとすることができる。また、第１図に示す実施例にお
いては、自動車１０がシールド・ルームｌｌ内に置かれ
ることから、送信用アンテナ２から送出される電波は、
シールド・ルーム１１の金属壁面と自動車１０の車体の
金属物とにより充分散乱されて受信用ア′ンテナ１に到
達する。ＡＭ放送波の場合は、波長が長いので指向性が
問題とならず、散乱した電波が許される。

さらに、シールド・ルーム１１によって外乱波を遮蔽で
きるため、弱電界を容易に擬似形成することができる。

ＳＮ比評価法は、変調波の送信電力を変化させたものと
、無変調波の送信電力を変化させたものとの対比である
。送信電力の小さい電波や無変調波は、外乱電波がある
と測定できないという難点があるなかで、本発明装置は
極めて有効に機能する。

［実施例］以下、図面に基づいて本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示す構成図であり、送信
機６は、特性インピーダンス５０Ωの同軸ケーブル１５
を経て、送信用アンテナ２に接続される。この送信用ア
ンテナ２は、全長１０ｎ＋の銅線であり、シールド・ル
ーム１１と電気的絶縁をはかるため、碍子１２によって
固定されている。送信用アンテナ２とケーブル１５との
間には、コイル１３を入れ、アンテナの実効長を長くし
、搬送波の波長に近付くようにしている。また、同様に
抵抗器１４を入れ、送信機６から送出される電波信号が
、送信用アンテナ２の特性インピーダンスの場所による
バラツキで反射波が生じ、送信機６へ逆送するのを防ぐ
ため、同軸ケーブル端部に置き、それを防いでいる。コ
イル１３は１　ｍＨのものが、抵抗器１４ａは２５Ωの
ものが、抵抗器１４ｂは２５Ωのものがそれぞれ用いら
れている。また、同軸ケーブル１５は、シールド・ルー
ム１１の壁面に接続されている。送信機６は、５０〜１
３０　ｄＢμ■を出力し、変調時は変調度３０％、無変
調時は変調度Ｏ％とし、被変調波は４００ＨｚのＳｉｎ
波としている。シールド・ルーム１１は、アーシ線１８
を介して大地３に接続させることにより外来波信号を大
地３に流れ落とすことができる。しかし、シールド・ル
ーム１１の壁面材は、銅板であるが、大地３との間で若
干の抵抗を持つため、受信系のアースと同一にすると、
評価対象としての受信用アンテナ１に外来波が受信され
るので、送信系と受信系は電気的絶縁をとっている。

電界強度計４は、特性インピーダンス５０Ωの同軸ケー
ブル１５を経て、受信用アンテナ１に接続される。

実施例における受信用アンテナ１は、自動車ｌＯの後部
に設けられたガラスアンテナである。同軸ケーブル１５
のアースは、受信用アンテナ１の給電点の近傍の車体に
接続されている。アンテナ・インピーダンスは、切替ス
イッチ１６を介在させたインピーダンス・メーター５を
用いることにより測定することができる。

アンテナ利得は、一般に、受信アンテナ近傍で６０ｄＢ
μｖ／ｍの電界強度における受信アンテナ電界強度で表
現される。第１図において、自動車ｌＯを置き、標準ア
ンテナを受信用アンテナ１近傍で、６０ｄＢμＶ／ｍと
なるように、送信機６出力を設定する。この送信機出力
は、シールド・ルームｌｌ内では再現性のあるものであ
るから、標準アンテナの使用は一度のみでよい。

アンテナ利得の実測例を第２図に示す。なお、図中ノｆ
、　＝５００ＫＭＺを、ｆ２＝１．６ＭＨｚをそれぞれ
示す。

第３図は、ＳＮ比評価法を示す。送信機６を変調および
無変調とし、その受信電界強度を得ている。弱電界の受
信が容易に再現できる。また、制御処理装置８によって
、上記測定例を自動で実施可能となっており、記録計９
に信号処理したものを出力することができる。

［発明の効果］本発明は、従来法の如き広大で平坦な大地を必要としな
いので、低コストとなり、また測定スペースが小さくで
きる優れた効果を有している。

さらに、任意の搬送周波数と任意の電界強度とを選定す
ることができ、特に、弱電界を設定できるので、アンテ
ナのＳＮ比測定には最適に用いることができる。

また、絶縁増幅器によって、送信系と受信系と制御処理
系とを電気的に絶縁させることができるので、測定の自
動化を達成することができる。

従って、アンテナの評価のための測定時間の短縮と測定
費用の低減のほか、測定者の個人差により生じがちな測
定結果のバラツキをも一掃することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明装置の一実施例を示す全体構成図であ
る。第２図と第３図とは、それぞれ第１図の装置から得られ
る測定例である。第４図は、従来例としてのアンテナ利得測定法である。第５図は、従来例としてのアンテナ・インピーダンス測
定法である。１・・・受信用アンテナ、　２・・・送信アンテナ、３
・・・大地、　　　　　　４・・・電界強度計、５・・
・インピーダンス計、６・・・送信機、７・・・絶縁増
巾器、　　　８・・・制御処理装置、９・・・記録計、１１・・・シールド・１３・・・コイル、１４ｂ・・・抵抗器、１６・・・切替器、ルーム、１０・・・自動車、１２・・・碍子、１４ａ・・・抵抗器、１５・・・同軸ケーブル、１８・・・アース線第？

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ＡＭ電波を送信用アンテナを介して送信可能とし
た送信機と、前記ＡＭ電波を受信するための受信用アン
テナと、この受信用アンテナにより受信される電波信号
を測定するための電界強度計とを電磁気的に外部と遮蔽
された空間内に配置し、前記送信機における搬送周波数
と送信電力と変調度とは制御処理装置により制御させ、
電界強度計で得られる信号は前記制御処理装置で処理さ
せて前記受信用アンテナの利得とＳＮ比との測定を可能
としたことを特徴とするＡＭアンテナ用特性評価装置。
（２）評価対象としての受信用アンテナには、ＡＭ電界
強度計に換えインピーダンス・メータを持続し、アンテ
ナ・インピーダンスの測定を可能としたことを特徴とす
る請求項１記載のＡＭアンテナ用特性評価装置。
（３）評価対象としての受信用アンテナは自動車用アン
テナであることを特徴とする請求項１記載のＡＭアンテ
ナ用特性評価装置。