JPH0224156Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、トイピアノのハンマーシヤンクに
関し、ハンマーシヤンク部の横ずれを防止しよう
とするものである。

（従来技術の問題点） 第１図は、トイピアノのアクシヨン部分の側面
図を示し、第２図は従来のハンマーシヤンクの平
面図を示す。

トイピアノにおけるハンマーシヤンク１は、シ
ヤンクレール３にその固定部１ｂが取着され、切
落部Ａを切り落して櫛形に成型されたシヤンク部
１ｃの各先端にはハンマー２が取着されている。
鍵４を押すと、その後方が上つてシヤンク部１ｃ
を押し上げ、シヤンク部１ｃはプレスされたプレ
スヒンジ部１ａを回動部として上方へ回動し、ハ
ンマー２は上方に設置された発音体（図示省略）
を打撃するようになつている。

さて、トイピアノは横にして運搬したり、また
長時間横にされた状態で保管される場合がある。
このような場合、シヤンク部１ｃの先端に装着さ
れたハンマー２の重みにより、第２図において点
線で示すように、紙製または合成樹脂製からなる
櫛形のハンマーシヤンク１のシヤンク部１ｃが全
体的に横ずれしてしまう。

このように、横ずれしたままとなつたシヤンク
部１ｃのトイピアノを正常の演奏状態に設置して
演奏しようとすると、ハンマー２が隣の発音体を
も打撃するようになつてしまうという欠点があつ
た。

（考案の実施例） この考案は上述した欠点を解決しようとするも
のであり、以下この考案の実施例を示して説明す
る。

第３図は、この考案の一実施例を示すものであ
り、紙製または合成樹脂製シートから長方形の切
落部Ａを切り落してシヤンク部１ｃを成型する。
この切落部Ａはシヤンク部１ｃの回動部となるプ
レスヒンジ部１ａにまで至らない前方までとす
る。そしてこの切落部Ａの奥部となる前記プレス
ヒンジ部１ａの前方の中央部からプレスヒンジ部
１ａを通り越して後方の固定部１ｂにまで達する
切込み１ｄを設けたものである。

なお、第４図は、切落部Ａの奥部となる前記プ
レスヒンジ部１ａの前方を斜めにした例を示し
た。

（効果） 以上のように、この考案は、シヤンク部を櫛形
に成型するための切落部をプレスヒンジ部に至ら
ない前方までとし、切込みをプレスヒンジ部を通
り越して後方の固定部にまで設けたので、トイピ
アノを横にして運搬したり、また長時間横にされ
た状態で保管されても、シヤンク部はハンマーの
重みにより横ずれすることがなく、極めて効果的
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はトイピアノのアクシヨン部分の側面
図、第２図は従来のハンマーシヤンクの平面図、
第３図及び第４図はこの考案の実施例によるハン
マーシヤンクの平面図である。 Ａ……切落部、１……ハンマーシヤンク、１ａ
……プレスヒンジ部、１ｂ……固定部、１ｃ……
シヤンク部、１ｄ……切込み、２……ハンマー、
３……ハンマーシヤンクレール、４……鍵。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紙製または合成樹脂製シートに固定部１ｂを設
   け、この前方を切り落として櫛形のシヤンク部１
   ｃを形成し、該シヤンク部１ｃと固定部１ｂとの
   接続部にプレスしたプレスヒンジ部１ａを設けて
   なるトイピアノのハンマーシヤンク１において、
   前記シヤンク１ｃを櫛形に成型するための切落部
   Ａを前記プレスヒンジ部１ａにまで至らない前方
   までとし、かつ前記切落部Ａの奥部となる前記プ
   レスヒンジ部１ａの前方から前記プレスヒンジ部
   １ａを通り越して後方の前記固定部１ｂにまで達
   する切込み１ｄを設けたことを特徴とするトイピ
   アノのハンマーシヤンク。