JPH02233526A - 酸化物高温超伝導材料およびこれを使用したオンオフ超伝導スイツチング素子 - Google Patents

酸化物高温超伝導材料およびこれを使用したオンオフ超伝導スイツチング素子

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JPH02233526A
JPH02233526A JP1055793A JP5579389A JPH02233526A JP H02233526 A JPH02233526 A JP H02233526A JP 1055793 A JP1055793 A JP 1055793A JP 5579389 A JP5579389 A JP 5579389A JP H02233526 A JPH02233526 A JP H02233526A
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JP
Japan
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superconducting
temperature
superconductive
switching element
oxide high
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JP1055793A
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Takeshi Masumoto
剛 増本
Naoji Nakamura
直司 中村
Tsugushi Abe
世嗣 阿部
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Research Institute of Electric and Magnetic Alloys
Research Institute for Electromagnetic Materials
Original Assignee
Research Institute of Electric and Magnetic Alloys
Research Institute for Electromagnetic Materials
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超伝導臨界温度100Kがら150Kの範囲
を有する酸化物高温超伝導材料およびこれを使用した超
伝導エレクトロニクスデバイス(電子装置)に関し、さ
らに詳しくは超伝導臨界温度がより高い新規なオンオフ
超伝導スイッチング素子に関する。
(従来の技術〕 超伝導材料は、電力貯蔵、核融合炉、磁気浮上列車、電
磁推進船、超低損失送電等の他に超高速コンピュータに
おけるジョセフソン素子等多<の分野において極めて有
用な材料として注目されている。
本発明は、各種超伝導応用機器やエレクトロニクスデバ
イス等への応用化に最適な酸化物高温超伝導材料および
これを使用したオンオフ超伝導スイッチチング素子に関
する。
超伝導特性は、電気抵抗対温度特性において常伝導状態
あるいは半導体伝導状態から超伝導状態に移るときの臨
界温度(または転移温度とも呼ばれる)で定義され、超
伝導開始温度Tcと電気抵抗がゼロを示す温度Tcoの
他にマイスナー効果によって評価される。
従来の高温超伝導材料としては、La  (ランタン)
系やY(イットリウム)系等の酸化物超伝導材料があり
、いずれも組成範囲が狭く、再現性が劣り、高いTcま
たはTcoが期待できない等多くの欠点と問題点があっ
た。その後、1988年頃から新しいBSCCO系酸化
物超伝導材料が開発された(H,Maeda,Y.Ta
naka,M.Fukutomi  and  T.A
sano:Jpn.J,Appl,Phys.,Vol
,27.No.2 (198B),p.L209).こ
のBSCCO系はBi(ビスマス)、Sr(ストロンチ
ウム)、Ca(カルシュウム)、Cu(wII)および
O(酸素)の元素から構成され、1:1:l:2:Xの
化学量論的組成において高Tc相のTcoが105Kと
云う画期的な高温超伝導特性を示す超伝導材料であるこ
とが明らかにされている。しかしながら、このBSCC
O系超伝導材料のTcoは低TC相が存在するために液
体窒素温度77Kより若干高い80Kを示すに留まって
いた。
酸化物高温超伝導材料のTcに関しては、室温付近の3
00Kを有する高温超伝導材料が発見されたという解説
もみられるが(例えば、根岸:熱処理、第28巻、第2
号<1988),P.70)、一般的にはTl (タリ
ウム)系のTco=125Kが最も高く、信頼できる値
となっている(例えば、中原:電子情報通信学会誌、V
oj!,71,No.9  (1988).p.945
)。しかしながら、このTl系の場合は、毒性が強いた
め取り扱いに《いことが応用化にとって最大の難点とな
っている。
また応用的には、極低温において電気回路のオンオフ動
作を行うオンオフスイッチ用Ba(バリウム)一Sc(
スカンジウム)−Cu(wI4)系酸化物超伝導材料が
既に開示されている特開昭63−276282号)。こ
のBa−Sc−Cu系酸化物超伝導材料は臨界温度が約
170Kで非常に高いようであるが、超伝導特性が極端
に不安定で、再現性に劣るので、特殊な製造の工夫や取
り扱いにおける注意が必要である。したがって、BaS
c−Cu系酸化物超伝導材料を使用したオンオフ超伝導
スイッチング素子は当然ながら安定した性能が得られな
い。
そこで多くの研究者らによってTcoが比較的高く、安
定性に優れたBSCCO系が見直され、その特性改善が
積極的に行われてきた。その内で、BSCCO系のBi
(ビスマス)の一部をPb(鉛)で置換すると高Tc相
(37人相)の生成を促進し、高Tc相の占める割合が
90%以上にも達し、しかもTcoがpbを添加しない
場合より約2. 7 Kも高い107Kという画期的な
高温超伝導特性が得られることが報告されている(小田
ら:粉体および粉末冶金、第35巻、第5号(1988
) 、p.424)。この努力は残念ながらBscco
系へのpb添加によって高Tc相の単相化が改善された
だけで、Tcoの向上に対する寄与はほとんどみられず
、応用化への見通しも得られていないのが現状である。
またBSCCO系のBi(ビスマス)をAI<アルミニ
ウム)で置換すると、電気抵抗対温度特性の114Kの
温度において僅かな異常性が観測されたという報告があ
るが、Tcoはあまり向上していない(C.W.Chu
  et  al.:Phys,Rev.Letter
s,Vol.60,No.10,  (1988),p
.941)。
さらにまた、ある種の高温超伝導材料においては酸素量
が高温超伝導特性に大きく影響しているとの報告もあり
、この事実が応用化を困難にしているものと考えられる
〔発明が解決しようとする課題〕
超伝導特性の改善に関する研究は近年一段と進展しつつ
あるが、前節でも述べたように多《の難問がある。また
応用化を考慮した場合には作業性の高能率化や低コス1
・化等の他に各種超伝導応用機器や超伝導エレクトロニ
クスデバイス(電子装W.)等においてもできるだけ高
い温度で動作することが必要条件である。
その観点からより高いTcおよび7coを有する超伝導
材料の開発が待たれる。本発明は以上の事情を鑑みてな
されたもので、7coが100Kから150Kの範囲を
有し、超伝導特性が優れ、Tl (タリウム)系超伝導
材料のような毒性による危険性が全くなく、かつ製造プ
ロセスにおいて酸素量の難しい制御を必要とせず、実用
性に優れた新規の酸化物高温超伝導材料および該超伝導
材料を用いたオンオフ超伝導スイッチング素子を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明者らは鋭意研究した
結果.遂に下記の化学式で表される組成、特に酸素の原
子半径(0.61人)に近い元素としての、朋素(B)
、炭素(C)、窒素(N)およびフッ素(F)を含む酸
化物高温超伝導材料とじてX,Y,Z及びδをモル組成
比として、B io.?(P b,−. AIX ) 
(+.3 My S r+.。
Ca,,。Cu20  で表わされる材料(ただし、X
,Y,Zおよびδはそれぞれ0.0≦X<0.7、0.
0005 < Y < 1.0、 1.5<Z<3.5
および4.0<δ< 10.0を満たす数であり、また
MはB,C,NあるいはFの内1種または2種以上から
なる。)を実験的に見い出した。
文献(斗内ら:粉体および粉末冶金、第33巻、第9号
、(1988),p.997)によると、超伝導材料の
Tcを向上させるためにはCuO平面の増大あるいはC
u−0の結合状態の変調が不可欠であると述べてある。
また別の文献(室町:日本応用磁気学会誌、Vo1.1
2,No,5(1988),  p.576)によると
、超伝導特性は酸素の欠陥量に大きく依存すると述べて
ある。
即ちある種の超伝導材料では酸素欠陥によるTcの減少
が極めて大きいことを物語っている。
一般に超伝導材料はその作成プロセスにおいて、酸素の
変動は避けられないのが現状である。従つて酸素を供給
しながら超伝導特性の劣化を防ぐ努力が盛んに研究され
ている。
そこで本発明者らは酸素元素(0)の原子半径(0.6
1人)が一般の金属や非金属等に比べてかなり小さいこ
とに注目し、この酸素の欠陥部分を補うために酸素の原
子半径に近い元素で埋めることによって、超伝導特性の
改善が行えるものと判断した。
酸化物超伝導材料の作製は通常ゾルゲル法、熱分解法、
粉末焼結法やスバツタ法などの種々な方法が提案されて
いるが、最大の問題点は製造プロセス中における酸素量
の変動によって,超伝導特性に大きな影響を与えるとい
うことである。本発明者らは酸素の欠陥防止と銅と酸素
のイオン結合力を強めるための元素として、朋素、炭素
、窒素およびフッ素が極めて有効であることを多くの実
験結果によって見出した。表1には実験から得られた代
表的なB i−Pb−A!− (B,C.N,F)−S
r−Ca−Cu−0系酸化物超伝導材料と、比較例A 
(Bi−Sr−Ca−Cu−0系)および比較例B (
Bi−Pb−Sr−Ca−Cu一〇系)のTcおよびT
coの数値を比較して示表1.本発明による超伝導材料
と比!IIA及び比較例BのTcおよびTcoの実験結
果本発明は、液体水素沸点以上の温度で安定したスイッ
チング動作が行えるオンオフ超伝導スイッチング素子お
よびこれに用いるための化学式B i(1.7 (P 
bl−x A lx ) 0.3 MvS r (.o
C a .,.C u.05 で表される酸化物高温超伝導材料に関するものである。
ここでX,Y,Zおよびδはモル組成比を表わしそれぞ
れ0.0 ≦X < 0.7 、0.0005 < Y
 < 1.0 、1.5 < Z <3.5および4.
0<δ< 10.0、好ましくは0.0 ≦X<0.0
01 、0.001 <Y<0.01..1.5<Z<
2.5および6.0<δ<8.0 、またMのB1C,
NおよびFは、それぞれ0.0005< B <0.5
、0.001 < C <0.5 、0.0005< 
N <0.001および0.001 < F <0.0
1好ましくは0.001 < B <0.01、0.0
01 <C<0.01、0.0005 < N < 0
.0007および0.001 < F <0.005の
組成比範囲である。これによって本発明の酸化物高温超
伝導材料の臨界温度は100Kから150Kの範囲また
は115Kから150Kの範囲の高い値が得られている
上述の元素A1、B,C,NSF,Cuおよび0の組成
比範囲の限定理由は、それぞれ表2から表8において示
されている。すなわち表2ではAβ、表3ではB、表4
では”01表5ではN、表6ではF1表7ではC u 
%および表8ではOのそれぞれ組成比範囲と超伝導特性
に与える影響、効果について実験結果をもとにまとめら
れている。表2から表8において◎印は優れている、O
印はやや優れている。Δ印はやや劣っている、X印は劣
っていると云う評価特性を相対的に示している。
表 2. AI (アルミニウム)の組成比範囲とその超伝
導特性に与える影響表 3. B(朋,!l)の組成比範囲とその超伝導特性に与える
影響表 4. C(炭素)の組成比範囲とその超伝導特性に与える影響
表 5.N(窒lA)の組成比範囲とその超伝導特性に与え
る影響F(フツlA)の組成比範囲とその超伝導特性に
与える影響8,O(酸素)の組成比範囲とその超伝導特
性に与える影響表 7. Cu(銅)の組成比範囲とその超伝導特性に与える影響
〔実施例〕 以下に実施例を示して、本発明について詳細に説明する
。もらろんこの発明は以下に述べる実施例によって限定
されるものではない。
Bi−Pb −’B−Sr−Ca−Cu−0の組成比が
0.7  :o.3:o.oo7: 1 : 1 :t
.a  : 7になるように配分した超伝導体の作製な
らびに評価についてつぎに説明する。まずBl203、
PbO、BZ O, 、SrCO3  : CaCO,
およびCuO等の原料粉末(いずれも純度99.99%
以上)の総量10gを化陶型乳鉢にて十分に混合する。
またこれとは別に原料longをボールミルにて2日間
混合して特性等の比較を行う。つぎにその一部をアルミ
ナボート(規格名SSA−H)に入れ大気中825℃で
11時間仮焼き後、室温にて乳鉢内で粉砕混合する。得
られた粉末1gを秤量して油圧プレス機にて直径20m
mφ×厚さlmmtの円板状ベレットに成形する。この
際のプレス圧力は約4ton/cm”とする。ベレット
の本焼成はベレットを多孔質高純度アルミナ板に載せ、
大気中850℃で200hr行った後、大気中に素早く
取り出し急冷する。得られたベレットをSEM(走査電
子顕微鏡)で観察した結果、板状の大型結晶が積層して
おりぼぼ完全な高Tc相から構成されていることが分か
った。
ベレットの超伝導特性の評価は、電気抵抗とマイスナー
効果によって行った。前者では、液体窒素用クライオス
タット、精密直流定電流電源、温度制御器、X−Yレコ
ーダならびに温度モニター用X−Tレコーダにより電気
抵抗(R)対温度(T)特性を測定した。試料はペレッ
トから幅4mm長さ約20mmに切り取り、これに恨ペ
ーストでリード線を固定した.測定法は通常の4端子法
で、電流は1mAとし、温度センサはクロメルーアルメ
ル熱電対を使用した。また後者のマイスナー効果は、ペ
レットの一部を粉砕した粒度350メッシュの粉末約3
00mgについて磁気天秤を使用して磁気(4πχ)対
温度(T)特性を測定した。
電気抵抗および磁気の測定結果は第1図に示すとおりで
ある。比較のために従来の超伝導材料A(BSCCO系
)およびB(Pb添加BSCCO系)のR−T特性も併
せて図中に示しておいた。
本発明材料のR−T特性から求めたTcおよびTcoは
それぞれ132Kおよび120Kで、TcおよびTco
の両温度間では電気抵抗がほぼ直線的な変化を示してい
る。Tcoは従来の超伝導材料のそれに比べて20K以
上高い。
また4πχ一T特性から、室温以下Tcまでは常磁性で
あるが、Tcの温度以下液体窒素温度までは負の値とな
り明らかに反磁性、即ら超伝導状態にあることが証明で
きた。
つぎに別のペレットからU字型に切り出した超伝導体を
マグネシャ粉末で固定し、これを熱伝導度に優れた銅製
ケースに挿入して製作したオンオフ超伝導スイッチング
素子の概略構造を第2図(a)に示す。その性能を小型
冷凍機により調べた結果、本発明ベレットの超伝導特性
を示す温度範囲で安定性の優れたスイッチング動作を示
すことが確認された。ここで第2図(a)において、1
は超伝導体、2はリード線、3は電気接点材、4は銅ケ
ースおよび5は電気絶縁体である。なおオンオフ超伝導
スイッチング素子は、急激な温度変化において使用され
ることが多いため、超伝導体とリード線間の接点部分の
強度不足による動作不安定性あるいは動作不良を生ずる
ことが危惧される。したがって第2図(b)〜(d)の
ような形状としても差し支えない。要するに安定な導電
性が確保されれば十分で、超伝導体とリード線との接合
は実施例以外の他の構造でも充分可能である。
但し接点箇所のジュール熱等による発熱を極力抑えるこ
とが肝要である。本発明のオンオフ超伝導スイッチング
素子は構造が簡単で、しかも液体本素沸点以上の温度で
繰り返し安定した動作を行える特長がある。
実施例2  Bi−Pb−A1−B−Sr−CaCu−
ONoA B−     スイ′゛ ング  の 作l, Bi−Pb−Aj2−B−Sr−Ca−Cu−0の組成
比が0.7  :o.29:o。01:0.003  
: 1 8 1 :1.8:7になるように配分した超
伝導体の作製は実施例1と同様である。実施例1以外の
原料Al203と市販の高純度微細粉末を使用した。得
られたベレットから切り出した試料のR−T特性から求
めたTcおよびTcoはそれぞれ128Kおよび118
Kの高い値が得られた。また4πχ一T特性からTc以
下の温度で超伝導状態にあることが証明できた。なお実
施例1と同様,な方法で作製したオンオフ超伝導スイッ
チング素子(第2図(b)参照)の動作特性は実施例l
のものに比べて安定性に優れた性能を発揮した。
盟 B t−Pb−B−C−Sr−Ca−Cu−0の組成比
が0.7  :0,3 :o.oo5:o.oo2: 
1 : 1 :1.8:7になるように配分した超伝導
体の作製は実施例1と同様である。実施例l以外の原料
CはCaCOn粉末と市販の高純度カーボン微粒子を使
用した。得られたベレットから切り出した試料のR−T
特性から求めたTcおよびTcoはそれぞれ132Kお
よび120Kの高い値が得られた。
また4πχ一T特性からTc以下の温度で超伝導状態に
あることが証明できた。なお実施例1と同様な方法で作
製したオンオフ超伝導スイッチング素子(第2図(C)
参照)の動作特性は実施例lのものとほぼ同等の性能を
発揮した。
盟 Bi−Pb−B−F−Sr−Ca−Cu−0の組成比が
0.7  :o.3;0.005 :0.001  :
 l : 1 :1.8  : 7になるように配分し
た超伝導体の作製は、粉末焼結法の製造プロセスの一部
に有機酸塩熱分解法を取り入れた。実施例l以外の原料
Fはフッ素系有機溶媒を使用した。得られたペレットか
ら切り出した試料のR−T特性から求めたTcおよびT
coはそれぞれ125Kおよび115Kの高い値が得ら
れた。また4πχ−T特性からTc以下の温度で超伝導
状態になることが証明できた。
Bi−Pb−B−C−N−Sr−Ca−Cu −Oの組
成比が0.7  :0.3  :0.05:0.001
  :0.008:l:l1.6:7になるように配分
した超伝導体の作製は、実施例1とほぼ同様であるが、
仮焼および本焼成においては乾燥した窒素ガス(N2)
を通じながら行った。得られたペレットから切り出した
試料のR−’T特性から求めたTcおよびTcoはそれ
ぞれ125KおよびIIOKであった。
また4πχ一T特性からTc以下の温度で超伝導状態に
あることが証明できた。なお実施例1と同様な方法で作
製したオンオフ超伝導スイッチング素子(第2図(d)
参照)の動作特性は実施例1のものに比べて極めて安定
性に優れた性能を発揮した。
〔発明の効果〕 実施例1〜実施例5および表1から分かるように、本発
明の酸化物高温超伝導材料は製造プロセスにおいて酸素
の供給やその制御等繁雑な作業が省けるだけでなク、臨
界温度が従来のBi−Sr−Ca−Cu−0系B i−
Pb−Sr−Ca−Cu−0系超伝導材料のそれに比べ
て40K以上も高く、液体窒素に浸漬する必要がないの
で冷却媒体の消耗が少な《て済み、しかも電気抵抗対温
度特性の再現性が優れ、かつTl (タリウム)系超伝
導材料のような毒性による危険性が全くないので取り扱
いが極めて容易である等数多くの優れた特長がある。さ
らに原料がイットリウム系やタリウム系超伝導材料に比
べて安価で、しかも何時でも何処でも手軽に入手でき、
製造しやすいという長所がある。
また本発明の酸化物高温超伝導材料を使用したオンオフ
超伝導スイッチング素子は、小型冷凍機でも安定性の優
れたスイッチング動作を発渾するため、オンオフ超伝導
スイッチング素子だけでなく各種超伝導応用機器や電子
装置(エレクトロニクスデバイス)等への応用にも大い
に期待できその材料そのものの特性とともに工業的価値
の極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で得られたBi−Pb−B−Sr−Ca
−Cu−0高温超伝導材料と比較材料AおよびBの電気
抵抗(R)一温度(T)特性および磁気(4πχ)一温
度(T)特性を示す。第2図<a>〜(d)は本発明の
酸化物高温超伝導体から作製したオンオフ超伝導スイッ
チング素子の製造の概略図を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、X、Y、Z及びδをモル組成比として化学式が Bi_0_._7(Pb_1_−_XAl_X)_0_
    ._3M_YSr_1_._0Ca_1_._0Cu_
    ZO_δ (0.0≦X<0.7、0.0005<Y<1.0、1
    .5<Z<3.5および4.0<δ<10.0)で表わ
    され、かつMが原子半径の小さいB、C、NおよびFの
    内1種または2種以上からなり、それぞれが0.000
    1<B<0.5、0.001<c<0.5、0.000
    5<N<0.001および0.001<F<0.01の
    組成比からなることを特徴とする酸化物高温超伝導材料
    。 2、X、Y、Z及びδをモル組成比として化学式が Bi_0_._7(Pb_1_−_XAl_X)_0_
    ._3M_YSr_1_._0Ca_1_._0Cu_
    ZO_δ (0.0≦X<0.001、0.001<Y<0.01
    、1.5<Z<2.5および6.0<δ<8.0)で表
    わされ、かつMが原子半径の小さいB、C、NおよびF
    の内1種または2種以上からなり、それぞれが0.00
    1<B<0.01、0.001<C<0.01、0.0
    005<N<0.0007および0.001<F<0.
    005の組成比からなることを特徴とする酸化物高温超
    伝導材料。 3、前記請求項1あるいは前記請求項2に記載の酸化物
    高温超伝導材料をU字型に成形し、前記U字型の両脚の
    内の1脚と同じ寸法の導体リード板を前記U字型酸化物
    高温超伝導材料と接合し、全体を粉末状電気絶縁体で固
    定し、さらにこれを熱伝導度に優れた銅のケースに挿入
    してなり、液体水素沸点以上の温度でスイッチング動作
    の行えることを特徴とするオンオフ超伝導スイッチング
    素子。
JP1055793A 1989-03-08 1989-03-08 酸化物高温超伝導材料およびこれを使用したオンオフ超伝導スイツチング素子 Pending JPH02233526A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103283050A (zh) * 2010-12-29 2013-09-04 瓦里安半导体设备公司 超导故障电流限制器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103283050A (zh) * 2010-12-29 2013-09-04 瓦里安半导体设备公司 超导故障电流限制器

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