JPH0221333Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車のタイヤ及び車輪を洗浄する
タイヤ洗浄機に関するものである。

（目的） 「産業上の利用分野」 洗車業界 「従来の技術」 従来のタイヤ洗浄機は、減速機を介してブラツ
シを連結した電動機を正逆回転させるだけの構成
になり、充分に洗浄の目的を達することが出来な
かつたのである。

「考案が解決しようとする問題点」 洗浄用のブラツシをホイール側面の凹凸に馴む
形状に変形させ、車輪に洗剤及びワツクスを吹き
付けて充分に洗浄効果があがるタイヤ洗浄機を得
るにある。

（構成） 「問題点を解決するための手段」 底面にブレーキ付き自在車輪１を後側面に押ハ
ンドル２を取付けて、移動停止を自在にした箱形
ケース３の内部上側に洗剤タンク４及びワツクス
タンク５を取付け、その下部に箱形ケース３中央
を前後に貫通する状態に噴射管６を取付け、噴射
管６の後端に、箱形ケース３上端に取付けた切換
コツク７に依つて切換えられる三方コツク８を介
在させて、洗剤タンク４及びワツクスタンク５を
接続して、洗剤又は液状ワツクスを自重で噴射管
６の先端に流出させ、回転するブラツシ繊維１８
に付着飛散させて、タイヤ１９及びホイール２０
に吹き付ける様にし、噴射管６は少なくとも前半
部を回転自在にするか、又は先端部に回転管６１
を回転自在に嵌合させ、噴射管６の下部箱形ケー
ス３の底板上に取付けた電動機９で駆動回転する
様にし噴射管６又は回転管６１の先端部にスイツ
チカバー１０を直角に取付けて、内部に電動機９
の電源回路に挿入したマイクロスイツチ１１を取
付け、スイツチカバー１０の開口する外側端面に
内外に摺動自在に、且、噴射管６と共に回転する
様にして、スイツチ押え板１３を取付け、スイツ
チ押え板１３とスイツチカバー１０の底板との間
には、コイル発条１２を介在させて、常時はスイ
ツチ押え板１３を外側へ押してマイクロスイツチ
１１を加圧しない様になつているのである。

スイツチ押え板１３の外側には、一体に大径の
円板状ブラツシ板受け１４を取付け、ブラツシ板
受け１４には、外側面の直交する２本の直径線上
の両側各外周部、中心部及びその中間部に２本の
摺動軸１５を直角に一定長さ外側へ突出させて取
付け、各摺動軸１５には押しコイル発条１７と、
ブラツシ板１６とを摺動自在に嵌め込み、ブラツ
シ板受け１４とブラツシ板１６とを押しコイル発
条１７で連結して、常時はブラツシ板１６を外側
へ押しているのである。各ブラツシ板１６には、
一定長さ一定弾力のブラツシ繊維１８を植毛し
て、第２図に示す様に、ブラツシ繊維１８の先端
が車輪の側面に圧着されると、ブラツシ板１６の
１部が摺動軸１５に沿つて、内側へ摺動してブラ
ツシ繊維１８の外側端面が車輪側面の凹凸に馴む
形状に変形し、ブラツシ繊維１８の間から洗剤
が、続いてワツクス液が吹き付けられて車輪を洗
浄する様になつているのである。

「作用」 この考案のタイヤ洗浄機は箱形ケース３を移動
させてブラツシ繊維１８を車輪の側面に圧着させ
ると始めて、スイツチ押え板１３が内側へ摺動
し、マイクロスイツチ１１を加圧して電動機９を
始動し、噴射管６を回転させる様になり、一定高
所より流下する洗剤又はワツクス液は噴射管６内
を流れて先端に流出し、回転するブラツシ繊維１
８に付着して遠心力で飛散し、車輪の各部に吹き
付けられて洗浄作用を助けるのである。

ブラツシ繊維１８の先端が車輪の側面に圧着さ
れると、第２図に示す様に車輪側面の凸部に当る
ブラツシ繊維を持つブラツシ板１６は摺動軸１５
に沿つて内側へ摺動して、ブラツシ繊維の外側端
面が車輪側面の凹凸に馴む凸凹面となつて、洗剤
等の吹付けと相待つて、車輪のブラツシング効果
をよりよく発揮出来るのである。

「実施例」 図面はこの考案の実施例を示し、噴射管６は少
なくとも前半部を回転自在にするか、又は固定管
の前半部外周に回転管６１を回転自在に嵌合させ
て取付け、回転する噴射管６の前半部にか、又は
回転管６１にスイツチカバー１０、スイツチ押え
板１３、ブラツシ板受け１４等を取付けて、この
考案を実施するのである。

「考案の効果」 この考案はブラツシ繊維の先端面を車輪の側面
の凹凸に馴む凸凹面となしてブラツシングし、且
洗剤を、続いてワツクスを吹き付けて、タイヤ１
９だけでなく、ホイール２０の部分も充分に洗浄
出来る効果があるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の側面図。第２図は第１図の
AA′断面図。第３図は第２図のブラツシ板受けの
摺動軸取付位置を示す平面図。第４図は第１図の
背面（第１図左側面）を示す側面図である。 図中、１……自在車輪、２……押しハンドル、
３……箱形ケース、４……洗剤タンク、５……ワ
ツクスタンク、６……噴射管、７……切換コツ
ク、８……三方コツク、９……電動機、１０……
スイツチカバー、１１……マイクロスイツチ、１
２……コイル発条、１３……スイツチ押え板、１
４……ブラツシ板受け、１５……摺動軸、１６…
…ブラツシ板、１７……押しコイル発条、１８…
…ブラツシ繊維。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底面にブレーキ付き自在車輪を、後側面に押ハ
   ンドルを取付けた箱形ケースの内部上側に洗剤タ
   ンクとワツクスタンクとを取付け、箱形ケースの
   洗剤タンク及びワツクスタンクの下部に中央を前
   後に貫通する状態に噴射管を取付け、噴射管の後
   端に切換コツクに依つて切換えられる三方コツク
   を介して、洗剤タンク及びワツクスタンクを接続
   し、噴射管は少なくとも前半部を回転自在にして
   下側に取付けた電動機で駆動回転自在にし、先端
   部にスイツチカバーを直角に取付けて、内部に電
   動機の電源回路のマイクロスツチを取付け、スイ
   ツチカバーには、内外に摺動自在に、コイル発条
   で外側へ押して、スイツチ押え板を取付け、スイ
   ツチ押え板の外側に一体に大径の円板状ブラツシ
   板受けを取付け、ブラツシ板受けには直交する２
   本の直径線上の両側各中心部、中間部、外周部に
   摺動軸を直角に、一定長さ外側へ突出させて取付
   け、各摺動軸にブラツシ板を押しコイル発条でブ
   ラツシ板受けと連結して取付け、各ブラツシ板に
   一定長さ、一定弾力のブラツシ繊維を植毛した、
   タイヤ洗浄機。