JPH0220073Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、沈澱池におけるスカムの除去をスカ
ムスキマーのフライトの移動にともない、自動的
に行うようになしたスカムスキマーに関するもの
である。

〔従来の技術とその問題点〕

沈澱池におけるスカムスキマーは手動で開閉さ
せるのが一般的で、この開閉動作は定期的に作業
員が行つている。このため作業員の手数がかかり
すぎる欠点がある。近年処理場の自動化傾向にと
もない、既設設備にも簡単に改造可能なスカムス
キマーが望まれている。

この点を解消するため、汚泥掻寄機の駆動源と
は別途の電動、油圧操作にて開閉動作を行う方式
が提案されているが、この方式では省エネルギー
の観点から不適である。

本考案は、集水樋の開閉動作のための上記動力
を用いることなく、自動的に開閉させ、かつ水位
変動にも対応できることを目的とする。

〔問題点の解決手段〕

集水樋の上流側に設けた可撓の板状ゲートと、
前記可撓の板状ゲートに水位変動に対応するよう
設けたフロートと、一端を前記フロートに突設
し、他端をフライトに取り付けた作動片と当接す
るバーとからなるスカムスキマーで、自動的に開
閉動作を行い、水位変動に対応できる装置を提供
する。

〔実施例〕

以下本考案を実施例の図面にもとづいて説明す
る。

図において１は沈澱池、２はこの沈澱池の長手
方向もしくは任意方向にわたつて配設された汚泥
掻寄機で、この汚泥掻寄機２はスプロケツトホイ
ル２１に張架されたチエーン２２に多数のフライ
ト２３を定間隔もしくは任意間隔に配設し、この
チエーンの駆動にて汚泥掻寄機用のフライト２３
にて水面上に浮遊するスカムを池端部側、その他
スカム除去装置側へ掻き寄せるようになす。勿論
この汚泥掻寄時に、フライトは浮上位置にある。
そして、このフライトの全数のうち、一つまたは
数本に作動片７を突設する。

次に、汚泥掻寄機の下流側所要位置にスカムス
キマー本体３を設ける。この集水樋側の上流側に
スカム流入口を穿孔する。又スカム流入口にスカ
ムをガイドする可撓の板状ゲート４を集水樋に固
定し、可撓の板状ゲート４の他端はフロート５に
取り付ける。

この可撓の板状ゲート４は、水位に応じて変動
するフロートに追随できるよう折れ曲がり自在と
なつており、かつこのゲート両側面にジヤバラ式
の側板が設けられて、側面からの汚水流入を防止
している。

フロート５の両端にレバー６，６を突設し、前
述のフライトに取り付けた作動片７に当接するよ
うになす。このバー６，６の長さは、フライトの
作動片が、バー６，６と当接して第１図の点線位
置に下降して、離間するように定めるものとす
る。

しかして、上述の構成であるスカムスキマー
は、フライトの駆動によつてフライトが水面を移
動し、水面上のスカムを集水樋３側に掻き寄せ
る。汚水の水位に応じてフロート４は可撓ゼキと
共に上下動し、前記フライトで掻き寄せたスカム
をせきとめている。次にフライトの作動片７がバ
ー６に当接し、下方へ移動するにともない、フロ
ート５に下降し、掻き寄せたスカムを可撓の板状
ゲートを介して集水樋３の流入口へ流入させる。
フライトの作動片７がバー６から離間すると、フ
ロート５は水位位置に戻る。以下、順次これを繰
り返し、スカムを集水樋３へ流入させスカムを除
去する。

〔考案の効果〕

本考案によるときは、フライトの移動に伴い、
スカムスキマーの開閉を自動的に行え、また水位
変動にも対応できる等のすぐれた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の正面図、第２図は平面図であ
る。 １は沈澱池、２は汚泥掻寄機、２１はスプロケ
ツトホイル、２２はチエーン、２３はフライト、
３は集水樋、４は可撓の板状ゲート、５はフロー
ト、６はバー、７は作動片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 汚泥掻寄機のチエーンに取り付けたフライトで
   水面上を移動して掻き寄せた浮上スカムを回収す
   るスカムスキマーにおいて、前記スカムスキマー
   の集水樋の上流側に設けた可撓の板状ゲートと、
   前記可撓の板状ゲートに水位変動に対応するよう
   設けたフロートと、一方を前記フロートに突設
   し、他方をフライトに取り付けた作動片と当接す
   るバーとからなることを特徴とするスカムスキマ
   ー。