JPH02189156A - カテーテル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野） 本発明はカテーテルに関するものである。

〔従来の技術〕

カテーテルは、一般に血管（特に冠状動脈）、気管、卵
管、尿管などや各種臓器内に挿入して、液体の注入また
は吸入、或いは通路の開存賄保などを目的として使用さ
れる。

最近のカテーテルは、一方では医用技術の進歩に伴い、
上記通常の機能の他に、内視のための照明用ファイバや
イメージガイド、さらにはフラッシュ孔付のものまであ
り、多機能化している。

【発明が解決しようとする課題〕

血管などや種々の臓器にはかなりの狭小領域があり、細
部の領域内に進入させて広範な適用部位に対応させよう
とする場合に、力蔓−テルに共通して求められる要件は
、本体部（先端部以外の部分）が主に回転などのトルク
伝達性に足る程度の剛性を有することであり、本体部に
連続する先端部が適度の剛性を有するだけでなく、適度
の可撓性も併有することである。

ところで、従来のカテーテル製造用材料としては、従来
ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、シリコ
ンゴム、ポリアミドなどが使用されている。

しかしながら、上記材料からなるカテーテルでは、その
本体部に剛性を付与し、先端部に適度の剛性及び適度の
可撓性を与えるなどの種々の物理的特性を付与するのは
相当困難である。

従って本発明の目的は、特に多機能カテーテルに必要と
される種々の物理的特性、特に本体部に剛性、先端部に
適度の剛性及び適度の可撓性を容易に付与することがで
きるようにしたカテーテルを提供することにある。

（課題を解決するための手段〕 本発明者らは鋭意研究に努めた結果、低温成形用液晶ポ
リマー含有ポリマーからなるカテーテルであれば、前記
目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至
った。

本発明のカテーテルは、低温成形用液晶ポリマーを含有
するポリマーからなるものであり、ポリマー成分として
は、低温成形用液晶ポリマーのみからなるものであって
も、また所望によって低温成形用液晶ポリマーに加えて
、他の非液晶性有機ポリマーを配合したものであっても
よい。

本発明めカテーテルに使用する低温成形用液晶ポリマー
における低温とは、２８０°Ｃ以下、好ましくは１７０
〜２６０℃、特に好ましくは１８０〜２５０°Ｃ程度を
指し、該低温で押出成形などによってカテーテルを製造
できる液晶ポリマーであればよい、当該液晶ポリマーと
しては、ポリエチレンテレフタレートとバラヒドロキシ
安息香酸の少なくとも２次分よりなる共重合体などのサ
ーモトロピックポリマーが例示される。かかるサーモト
ロピックポリマーとしては、具体的には、Ｘ７Ｇ（成形
温度：２４０°Ｃ、イーストマンコダック社製）、ツバ
キュレート〔三菱化成社製、特にツバキュレートＥ３１
０（成形温度＝２２０℃）〕、ロッドラン（ユニチカ社
製、特にロッドランＬＣ−３０００（成形温度：２３０
℃）〕、出光ＬＣＰ〔出光石油化学社製、特に出光ＬＣ
Ｐ１００Ｅ（成形温度：２４０°Ｃ））などが例示され
る。

当該液晶ポリマーに混合する他の非液晶性打機ポリマー
は、２５０°Ｃ以下で低温成形できるもので、かつ曲げ
弾性率（ＡＳＴＭＤ−７９０）が、２θ、　０００　ｋ
ｇ　／　ｃｄ以下の特性を有するものであり、本発明の
目的を達成し得る限り特に制限はなく、ウレタン、ナイ
ロン１１、ナイロン１２、ポリエステル系エラストマー
、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、ポリ
アミド系エラストマー塩素化ポリエチレン系エラストマ
ーなどが例示される。

当該有機ポリマーを配合する場合、液晶ポリマーに混合
する有機ポリマーの種類及び混合比を適宜選定すること
により、種々の物理特性を有するカテーテルを製造する
ことができる。たとえば、液晶ポリマーと有機ポリマー
の配合割合の例を挙げると、所望のトルク伝達性と可撓
性の物理特性を得る場合には、液晶ポリマー組成物１０
０重量部に対して、有機ポリマー組成物が５〜５０重量
部重量上程る。

本発明の態様として先端部のみに高度の可撓性の物理特
性を得る場合には、先端部に当該有機ポリマー組成物１
００重量部に対して、液晶ポリマー組成物が５〜１００
重量部程重量部台割合のものを使用し、本体部は液晶ポ
リマー自体、またはたとえば液晶ポリマー組成物１００
重量部に対して、有機ポリマー組成物が５〜５０重量部
重量上程なるものを使用することが好適である。

本発明のカテーテルの製造法にも特に限定はなく、上記
先端部と本体部とが同一材料よりなるものは液晶ポリマ
ーと有機ポリマーとの配合物の連続押出成形によって製
造することができる。また、先端部のみに高度の可撓性
の物理特性を有するカテーテルは、各部分を構成する材
料よりなる先端部部材と本体部部材とを接続する１か、
またはこれら材料を一体成形することなどの方法で製造
される。

〔実施例〕

以下、本発明のカテーテルを実施例に基づいて説明する
。

実施例１ 三菱化成社製ノバキュレー）Ｅ３１０を２０ｍφ押出機
を用いて、成形温度２２０℃、引取速度１０ｍ／分の条
件で製造し、外径１．５ｍ、４ルーメンのカテーテルを
得た。得られたカテーテルは、トルク伝達性に足る程度
の剛性を有すると共に可撓性を併有していた。

実施例２ 三菱化成社製ノバキュレー）Ｅ３１０．１００重量部に
対してエム・デイ化成社製ウレタンペレセン２３６３−
８０Ａ、１５重量部を２軸混練機にて混合し、低温成形
用液晶ポリマーと有機ポリマーの混合組成物を得た０次
に実施例１と同様の方法にて、カテーテルを得た。得ら
れたカテーテルの可佼性は、実施例１よりさらに改良さ
れていた。

実施例３ エム・デイ化成社製ウレタンペレセン２３６３ＢＯＡ、
１００重量部に対して三菱化成社製ノバキュレー）Ｅ３
１０．２０重量部を実施例２と同様の方法にて混合し、
混合組成物を得た０次に実施例１と同様の方法にてカテ
ーテルを得た０本方法で得られたカテーテルを先端部（
長さ＝２００１ｍ）、また実施例２で得られたカテーテ
ルを本体部（長さ：　１．５００　ｌ１ｌ）とし、融着
接続した。得られたカテーテルの本体部は、トルク伝達
性と可撓性を有しており、また先端部は非常に可撓性の
優れたものであった。

〔発明の効果〕

本発明のカテーテルは、以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載されるような効果を奏する。

低温成形用液晶ポリマーからなること、或いは低温成形
用液晶ポリマーと有機ポリマーとの混合物からなること
により、特に多機能カテーテルとして任意の物理特性の
ものも製造容易である。

また低温成形用液晶ポリマーと有機ポリマーとの混合物
からなるカテーテルにおいては、液晶ポリマーに混合す
る有機ポリマーの種類及び混合比を適当に選定すること
により、種々の物理特性が付与されることになる。

さらに、異なる材料よりなるカテーテルにあっては、先
端部がより高度の可撓性を有することになる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 低温成形用液晶ポリマー含有ポリマーからなることを特
   徴とするカテーテル。