JPH02179573A

JPH02179573A - 自動変速機のパーキング機構

Info

Publication number: JPH02179573A
Application number: JP33529888A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Iwatsuki; 岩附　龍矢; Shigeo Tsuzuki; 繁男都築; Masayuki Tsurumi; 昌幸鶴見; Fumitomo Yokoyama; 横山　文友
Original assignee: Aisin AW Co Ltd
Current assignee: Aisin AW Co Ltd
Priority date: 1988-12-30
Filing date: 1988-12-30
Publication date: 1990-07-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、車両の自動変速機に用いられるパーキング機
構に関する。

（従来の技術）従来、自動変速機を搭載した車両においては、自動変速
機構及び動力伝達機構の回転軸と、エンジンの回転軸と
の間に流体伝導装置、すなわちトルクコンバータ又は流
体継手が介在させられていて、該流体伝導装置を介して
動力が伝達されるようになっている。したがって、傾斜
部において車両を駐車させると、タイヤからのトルクが
上記動力伝達機構及び自動変速機構を介して逆に伝達し
て流体伝導装置に伝わり、それを空転させてしまい、エ
ンジン部分の各要素の慣性によるブレーキ機能を利用す
ることができない。

そこで、自動変速機を搭載した車両においては、別途に
パーキング機構を設けて駐車時における車両の移動を防
止している。

上記従来の自動変速機のパーキング機構を第２図及び第
３図に示す。

第２図は従来の自動変速機のパーキング機構の正面図、
第３図は従来の自動変速機のパーキング機構の側面図で
ある。

図において、パーキング機構ｌは、デイテントレバー２
、ロッド３、カム４、スリーブ５、ブラケット６、爪付
ボール７、トーシッンスプリング８、支持プレート９、
パーキングギアｌＯ等で構成される。

上記デイテントレバー２は、運転席に設けられた図示し
ないシフトレバ−の操作に連動して回転するマニュアル
軸１１に直結されていて、該マニュアル軸１１を中心に
一体的に回転する板状体で構成されている。該デイテン
トレバー２の一端の周縁部には、マニュアルシフト位置
に対応する複数の係合溝１２が形成されていて、該係合
溝１２にデイテントスプリング１３の先端１４が係合す
るようになっている。また、デイテントレバー２の他端
例の穴１５には、ロッド３の後端がリンクにより回動自
在に取付けられていて、デイテントレバー２が回転する
ことによって、ロッド３が前方に押し出されるようにな
っている。

ところで、上記ロッド３の先端には、ロッド３の外周に
装着されたコイルスプリング１６に直結されるカム４が
設けられてカム付ロンドが形成されており、ロッド３が
押されることにより、カム４が押し出されるようになっ
ている。該カム４には、ロッド３の先端方向に頂点を有
する傾斜の緩い円錐面と傾斜のきつい円錐面が２段に形
成されている。

上記カム４は、デイテントレバー２が矢印Ａ方向に回転
するのに伴い、ケースに嵌め込まれた円管状のスリーブ
５の中を前進し、半環状のブラケット６の傾斜面１９を
登る。そして、スリーブ５の前方にある爪付ポール７の
先端部２０とブラケット６との間の隙間に入り、デイテ
ントレバー２のパーキングギアレンジ溝２１がデイテン
トスプリング１３の先端１４に係合した時、上記カム４
は爪付ポール７を押し上げる。押し上げられた爪付ポー
ル７は、後端部のボールシャフト２２を軸として回転し
て、爪２３をパーキングギア１０に係合させて車両をロ
ックする。

また、一端２４が支持プレート９に係合するとともに他
端２５が爪付ポール７の爪２３近傍に係合したトーシッ
ンスプリング８が、スペーサ２６を介してボルト２７に
配設しである。該トーシッンスプリング８は、爪付ポー
ル７の先端部２０をブラケット６側に押し上げるよう付
勢されている。

（発明が解決しようとする課題）ところで、上記構成からなる従来の自動変速機のパーキ
ング機構においては、カム４を移動させるロッド３は、
デイテントレバー２により前後進させられるが、該デイ
テントレバー２は運転席に設けられたシフトレバ−を操
作することによって遠隔操作されて回転するようになっ
ている。

ところが上記シフトレバ−は、上記パーキング機構の外
にマニュアルバルブも操作するために、両方の作動を機
構的に成立させて配設することが困難であり、そのため
の部品の配室の制約も多かった。

また、シフトケーブルを廃止するためにマニュアルバル
ブをステンピングモータにより作動させる方法があるが
、パーキング機構を人力以外の手段によって作動させな
ければならないという問題を有していた。

本発明は、以上述べた従来の自動変速機のパーキング機
構の問題点を解決して、既存のマニュアルバルブの操作
又はソレノイドバルブの電気的な操作によってパーキン
グ機構を操作することができ、パーキング機構を操作す
るためのシフトレバ−を配設する必要のない自動変速機
のパーキング機構を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明は、上記問題点を解決するために、パーキングギ
ア（４０）と、揺動自在に軸支され該パーキングギア（
４０）に係合する爪（５９）を有する爪付ポール（３７
）と、カム面を有するロッド（３３）と、該ロッド（３
３）を往復動させて上記カム面に当接する上記爪付ポー
ル（３７）を揺動させ、爪（５９）をパーキングギア（
４０）に対して係脱させる油圧アクチュエータ（３２）
を有している。

そして、該油圧アクチュエータ（３２）に対して圧油を
供給し又は排出するバルブ（４１）が設けられる。

また、上記油圧アクチュエータ（３２）は、ロッド（３
３）と連結され油室内を往復動するパーキングピストン
（４３）を有しており、該パーキングピストン（４３）
のロッド（３３）側には上記バルブ（４１）から圧油の
供給を受ける油室（４４）が形成され、反対側にはパー
キングピストン（４３）をロッド（３３）側に押圧する
スプリング（４５）が配設され、上記油室（４４）に供
給される圧油とスプリング（４５）の荷重によって油圧
アクチュエータ（３２）が作動するようになっている。

（作用及び発明の効果）本発明によれば、油圧アクチュエータ（３２）が、ロッ
ド（３３）と連結され油室（４２）内を往復動するパー
キングピストン（４３）を有しており、該パーキングピ
ストン（４３）のロッド（３３）側にはマニュアルパル
プ（４１）、ソレノイドバルブ等のバルブの操作によっ
て圧油の供給を受ける油室（４４）が形成され、反対側
にはパーキングピストン（４３）をロッド（３３）側に
押圧するスプリング（４５）が配設されているので、バ
ルブ（４１）を操作することによりパーキング機構（３
１）の係脱を行うことができる。

したがって、運転席にはパーキング機構（３１）を操作
するためのシフトレバ−を配設する必要がなく、マニュ
アルバルブの操作のためのシフトレバ−又はソレノイド
バルブの操作のための電気スイッチ等を配設すればよい
ので、その設置に困難を伴わない、また、部品の配置の
制約も少なくなり、製造コストを低減することができる
。

そして、マニュアルパルプ（４１）をステリビングモー
タによって操作することにより、シフトケーブルを完全
に廃止することが可能となる。

更に、エンジンを停止した場合には、オイルポンプの可
動も停止して油室（４４）に供給される圧油が供給され
なくなり、パーキングピストン（４３）が移動して自動
的にパーキング機構（３１）が作動するので、操作のし
忘れによる事故を防止することができる。

なお、上記記載において、説明の便宜上各要素に符号を
付しているが、これらは本発明の構成を限定するもので
はない。

（実施例）以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。

第１図は本発明の自動変速機のパーキング機構の正面図
を示す。

図において、パーキング機ｌ１３１は、油圧アクチュエ
ータ３２、ロッド３３、カム３４、反力発生材３６、爪
付ボール３７、トーシッンスプリング３８、パーキング
ギア４０等で構成される。

上記油圧アクチュエータ３２は、マニュアルパルプ４１
に接続されていて、圧油の供給を受けるようになってい
る。

すなわち、該油圧アクチュエータ３２は、筒状の油室４
２内を往復動するパーキングピストン４３を有していて
、該パーキングピストン４３のロッド側にはマニュアル
パルプ４１から圧油の供給を受ける油室４４が形成され
る。一方上記パーキングピストン４３の反対側には、壁
体４６との間にスプリング４５が圧縮された状態で配設
されており、パーキングピストン４３を常時ロッド３３
側に付勢している。

また、該パーキングピストン４３はロッド３３側から反
対側に延びるシャフト４７を有していて、該シャフト４
７のロッド３３側端部には、ロッド３３がリンク結合に
より接続されており、反対側の端部には手動解除レバー
４８が接続されている。

上記マニュアルパルプ４１は、ｌ速、２速、３速、Ｄ、
Ｒ，Ｎ及びＰ　（パーキング）の位置をとるようになっ
ていて、図示しないシフトレバ−の操作によりその位置
が選択される。いま、運転者がパーキングの位１を選択
すると、油路４９を介して上記油室４４に供給されてい
たライン圧Ｐ、が排出ボー）Ｅｘから排除され、パーキ
ングピストン４３は図の左方に移動する。一方、運転者
がパーキング以外の位置を選択すると、油路４９を介し
て圧油が油室４４内に進入するため、パーキングピスト
ン４３は図の右方に移動する。

ところで、上記ロッド３３の先端には、ロッド３３の外
周に装着されたコイルスプリング５６に直結するカム３
４が設けられてカム付ロッドが形成されており、ロッド
３３が押し出されることにより、カム３４が押し出され
るようになっている。該カム３４には、ロッド３３の先
端方向に延びる円筒部分と円錐面とが形成されている。

上記カム３４は、上記マニュアルパルプ４１の操作によ
ってパーキングピストン４３が左方に移動するのに伴い
前進し、その時反力発生材３６に円錐面が当接する。そ
して、該反力発生材３６と爪付ボール３７の先端部５７
との間に入り、パーキングピストン４３が油室４４の最
左端に達すると、カム３４は爪付ボール３７を押し下げ
る。カム３４によって押し下げられた爪付ポール３７は
、後端部のボールシャフト５８を軸として回転して、爪
付ポール３７の爪５９をパーキングギア４０に係合させ
て車両をロックする。

そして、上記マニュアルバルブ４１の操作によってパー
キングピストン４３が右方に移動するのに伴いロッド３
３が後退し、反力発生材３６からその円錐面が離れると
、カム３４によって押し下げられていた爪付ポール３７
は、後端部のボールシャフト５８を軸として回転して、
爪５９をパーキングギア４０から解除する。この解除動
作は、上記マニュアルバルブ４１の操作によって行うこ
とができるが、上記手動解除レバー４８を操作してロッ
ド３３を右方向に移動させることによっても行うことが
できる。

また、一端６０がケーシング６１に係合し、他端６２が
爪付ボール３７に係合したトーションスプリング３８が
、ボールシャフト５８に配設されている。該トーション
スプリング３８は、爪付ボール３７の先端部５７を反力
発生材３６側に押し上げるよう付勢されている。

更に、一端６３がケーシング６１に係合し、他端６４が
爪付ボール３７の先端部５７近傍に係合するスプリング
６５が配設されており、上記スプリング３８と同様に、
爪付ボール３７の先端部５７を反力発生材３６側に押し
上げるよう付勢されている。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それら
を本発明の範囲から排除するものではない。

例えば、上記実施例においては、油室に対する圧油の供
給及び排出をマニュアルバルブを介して行っているが、
ソレノイドパルプを電気的に操作して行うようにしても
よい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の自動変速機のパーキング機構の正面図
、第２図は従来の自動変速機のパーキング機構の正面図
、第３図は従来の自動変速機のパーキング機構の側面図
である。１　・３１・・・パーキング機構、３．３３・・・ロッ
ド、４゜３４・・・カム、５・・・スリーブ、６・・・
ブラケット、７３７・・・爪付ポール、８．３８・・・
トーションスプリング、１０４０・・・パーキングギア
、２３．５９・・・爪、３２・・・油圧アクチュエータ
、４１・・・マニュアルバルブ、４３・・・パーキング
ピストン、４４・・・油室、４５・・・スプリング、４
８・・・手動解除レバー、４９・・・油路。

Claims

【特許請求の範囲】

パーキングギアと、揺動自在に軸支され該パーキングギ
アに係合する爪を有する爪付ポールと、カム面を有する
ロッドと、該ロッドを往復動させて上記カム面に当接す
る上記爪付ポールを揺動させ、爪をパーキングギアに対
して係脱させる油圧アクチュエータと、該油圧アクチュ
エータに対して圧油を供給し又は排出するバルブとから
なり、上記油圧アクチュエータは、ロッドと連結され油
室内を往復動するパーキングピストンを有しており、該
パーキングピストンのロッド側に上記バルブから圧油の
供給を受ける油室を形成し、反対側にパーキングピスト
ンをロッド側に押圧するスプリングを配設したことを特
徴する自動変速機のパーキング機構。