JPH02175Y2 - - Google Patents
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- JPH02175Y2 JPH02175Y2 JP1985039821U JP3982185U JPH02175Y2 JP H02175 Y2 JPH02175 Y2 JP H02175Y2 JP 1985039821 U JP1985039821 U JP 1985039821U JP 3982185 U JP3982185 U JP 3982185U JP H02175 Y2 JPH02175 Y2 JP H02175Y2
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- Japan
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- crystalline lens
- artificial
- axis direction
- lens
- artificial crystalline
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- Expired
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- 210000000695 crystalline len Anatomy 0.000 claims description 56
- 208000002177 Cataract Diseases 0.000 claims description 5
- 201000009310 astigmatism Diseases 0.000 description 11
- 238000001356 surgical procedure Methods 0.000 description 10
- 210000005252 bulbus oculi Anatomy 0.000 description 9
- 210000001747 pupil Anatomy 0.000 description 4
- 206010015150 Erythema Diseases 0.000 description 2
- 231100000321 erythema Toxicity 0.000 description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 238000002513 implantation Methods 0.000 description 2
- 229920003229 poly(methyl methacrylate) Polymers 0.000 description 2
- 239000004926 polymethyl methacrylate Substances 0.000 description 2
- 210000000744 eyelid Anatomy 0.000 description 1
- 239000007943 implant Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Prostheses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、白内障の患者の眼球内に移植する人
工水晶体に関する。
工水晶体に関する。
[従来技術の説明]
眼球の水晶体が混濁する白内障に対しては、米
国を中心に従来から人工水晶体を患者に移植する
手術が広く行なわれている。この移植手術に用い
られる人工水晶体は、人間の水晶体と同一の断面
が凸レンズ形状をしている。即ち従来の人工水晶
体を、第2図に正面図で、第3図に第2図のA−
A線断面図で示すと、正面から見ると円形で、断
面の両側面は中央もしくは一方が外方に膨らむ円
弧形状とされている。このように、従来の人工水
晶体の形状は、人間の水晶体と同じ働きをさせる
ために、正面が円形で断面が凸レンズ形状でなけ
ればならないという固定観念があつた。
国を中心に従来から人工水晶体を患者に移植する
手術が広く行なわれている。この移植手術に用い
られる人工水晶体は、人間の水晶体と同一の断面
が凸レンズ形状をしている。即ち従来の人工水晶
体を、第2図に正面図で、第3図に第2図のA−
A線断面図で示すと、正面から見ると円形で、断
面の両側面は中央もしくは一方が外方に膨らむ円
弧形状とされている。このように、従来の人工水
晶体の形状は、人間の水晶体と同じ働きをさせる
ために、正面が円形で断面が凸レンズ形状でなけ
ればならないという固定観念があつた。
眼球への人工水晶体の移植手術の際には、人体
への傷口の大きさを出来るだけ小さくすることが
望ましいが、従来の人工水晶体の形状では、少な
くともその円形の直径分の長さだけは切開しなけ
ればならず、その長さより傷口を小さくすること
ができないものであつた。
への傷口の大きさを出来るだけ小さくすることが
望ましいが、従来の人工水晶体の形状では、少な
くともその円形の直径分の長さだけは切開しなけ
ればならず、その長さより傷口を小さくすること
ができないものであつた。
一方、従来の人工水晶体の両側もしくは一方の
表面の曲率半径は、円形の中心点M(第2図)を
通るどの位置においても同じもの、即ち中心点M
に対して点対称とされていた。このため、従来の
人工水晶体移植手術においては、白内障を完治す
ることはできるが、乱視を併発している患者の場
合には、乱視を矯正することができず、手術をし
たにも拘らず乱視矯正用の眼鏡をかけなければな
らないものであつた。
表面の曲率半径は、円形の中心点M(第2図)を
通るどの位置においても同じもの、即ち中心点M
に対して点対称とされていた。このため、従来の
人工水晶体移植手術においては、白内障を完治す
ることはできるが、乱視を併発している患者の場
合には、乱視を矯正することができず、手術をし
たにも拘らず乱視矯正用の眼鏡をかけなければな
らないものであつた。
乱視矯正用の眼鏡のレンズは、縦方向の曲率半
径と横方向の曲率半径とを変えたものであるの
で、この点からすると、従来の人工水晶体におい
て、例えば縦方向の曲率半径と、それに直角な横
方向の曲率半径とを異なるものにすれば、乱視矯
正も兼用できる人工水晶体とすることも考えられ
る。しかしその場合には、人工水晶体の正面形状
が円形であるので、移植手術の際に取付け方向を
誤るおそれがあるだけでなく、眼球への挿入時に
人工水晶体が回転したりするおそれがある。
径と横方向の曲率半径とを変えたものであるの
で、この点からすると、従来の人工水晶体におい
て、例えば縦方向の曲率半径と、それに直角な横
方向の曲率半径とを異なるものにすれば、乱視矯
正も兼用できる人工水晶体とすることも考えられ
る。しかしその場合には、人工水晶体の正面形状
が円形であるので、移植手術の際に取付け方向を
誤るおそれがあるだけでなく、眼球への挿入時に
人工水晶体が回転したりするおそれがある。
[考案が解決しようとする問題点]
本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、白
内障の患者に移植する人工水晶体において、手術
の際に眼球の切開幅を従来よりも小さくすること
を第1の目的とし、更に乱視を適正に矯正するこ
とを第2の目的とするような人工水晶体を提供す
るものである。
内障の患者に移植する人工水晶体において、手術
の際に眼球の切開幅を従来よりも小さくすること
を第1の目的とし、更に乱視を適正に矯正するこ
とを第2の目的とするような人工水晶体を提供す
るものである。
[問題点を解決するための手段]
本考案は上記目的を達成するために、人工水晶
体の形状を円形ではなく略楕円形とし、更に乱視
の患者用に長軸方向の曲率半径と短軸方向の曲率
半径とを異るようにしたものである。
体の形状を円形ではなく略楕円形とし、更に乱視
の患者用に長軸方向の曲率半径と短軸方向の曲率
半径とを異るようにしたものである。
[実施例]
次に本考案を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案に係わる人工水晶体の一実施例
を示す正面図である。人工水晶体10の正面から
見た形状は略楕円形であり、その断面は前記第3
図に示したような凸レンズ形状とされている。こ
の人工水晶体10の材料には、例えばポリメチル
メタクシレート(PMMA)等、認可されたもの
が用いられる。
を示す正面図である。人工水晶体10の正面から
見た形状は略楕円形であり、その断面は前記第3
図に示したような凸レンズ形状とされている。こ
の人工水晶体10の材料には、例えばポリメチル
メタクシレート(PMMA)等、認可されたもの
が用いられる。
人工水晶体10の大人用標準サイズとしては、
長軸方向の長さ(横方向の長さ)L1を従来の人
工水晶体の直径と同じ約6ミリとし、短軸方向の
長さ(縦方向の長さ)L2を約4.5ミリにしてあ
る。しかし、これら長軸方向の長さL1も、短軸
方向の長さL2も、特にその長さが限定されるも
のではない。
長軸方向の長さ(横方向の長さ)L1を従来の人
工水晶体の直径と同じ約6ミリとし、短軸方向の
長さ(縦方向の長さ)L2を約4.5ミリにしてあ
る。しかし、これら長軸方向の長さL1も、短軸
方向の長さL2も、特にその長さが限定されるも
のではない。
また、この人工水晶体の外面の長軸方向の曲率
半径と短軸方向の曲率半径とは、任意に選定でき
る。即ち、乱視の場合には縦方向と横方向との曲
率半径を異なるものとし、乱視でない場合には縦
方向と横方向との曲率半径を同一にする。
半径と短軸方向の曲率半径とは、任意に選定でき
る。即ち、乱視の場合には縦方向と横方向との曲
率半径を異なるものとし、乱視でない場合には縦
方向と横方向との曲率半径を同一にする。
[考案の効果]
以上のように構成された本考案においては、人
工水晶体10の正面形状は略楕円形状であるの
で、人工水晶体10を短軸方向から眼球に挿入す
ることが可能となり、従つて人工水晶体10の移
植手術の際に、眼球の切開幅を人工水晶体10の
楕円形状の短軸方向の長さL2とすることができ
る。この結果、正面形状が円形である従来のもの
と比べて、手術の際の切開長さを小さくすること
ができ、手術の安全度を高めることができる。
工水晶体10の正面形状は略楕円形状であるの
で、人工水晶体10を短軸方向から眼球に挿入す
ることが可能となり、従つて人工水晶体10の移
植手術の際に、眼球の切開幅を人工水晶体10の
楕円形状の短軸方向の長さL2とすることができ
る。この結果、正面形状が円形である従来のもの
と比べて、手術の際の切開長さを小さくすること
ができ、手術の安全度を高めることができる。
ここで、楕円形状の人工水晶体10の長軸方向
の長さを、従来の円形の人工水晶体の直径と同一
とすると、短軸方向の長さは従来の円形の人工水
晶体と比べて短かくなる。しかし、昼間は明るい
ため、瞳孔の直径は約3ミリ前後となり、人工水
晶体10の短軸方向の外縁は紅彩で覆われること
になり、人工水晶体10が略楕円形であつても何
ら問題はない。一方、夜間では紅彩がゆるんで瞳
孔の直径は約6ミリ前後となり、瞳孔が人工水晶
体10の短軸方向の外縁より外側になることもあ
る。しかし、長軸方向を眼球に対し水平方向に移
植すれば、夜間では一般にまぶたが瞳孔の上端及
び下端を覆い、人工水晶体10の短軸方向の外縁
を覆い隠すことになる。このように、人工水晶体
10が楕円形状であつて、その短軸方向の長さL
2が従来の円形の水晶体の直径より短かいもので
あつても、何ら不都合は生じないものである。更
に、この人工水晶体10の長軸方向の曲率半径と
短軸方向の曲率半径とを任意に選定できるので、
縦方向と横方向との曲率半径を異にした人工水晶
体を用いれば、乱視も同時に直すことができる。
特に、人工水晶体10を略楕円形状としたこと
で、従来のものとは違つて、手術の際の縦方向と
横方向との取付け方向を間違えるおそれが無く、
しかも眼球への挿入後に人工水晶体10が回転す
るようなことはない。
の長さを、従来の円形の人工水晶体の直径と同一
とすると、短軸方向の長さは従来の円形の人工水
晶体と比べて短かくなる。しかし、昼間は明るい
ため、瞳孔の直径は約3ミリ前後となり、人工水
晶体10の短軸方向の外縁は紅彩で覆われること
になり、人工水晶体10が略楕円形であつても何
ら問題はない。一方、夜間では紅彩がゆるんで瞳
孔の直径は約6ミリ前後となり、瞳孔が人工水晶
体10の短軸方向の外縁より外側になることもあ
る。しかし、長軸方向を眼球に対し水平方向に移
植すれば、夜間では一般にまぶたが瞳孔の上端及
び下端を覆い、人工水晶体10の短軸方向の外縁
を覆い隠すことになる。このように、人工水晶体
10が楕円形状であつて、その短軸方向の長さL
2が従来の円形の水晶体の直径より短かいもので
あつても、何ら不都合は生じないものである。更
に、この人工水晶体10の長軸方向の曲率半径と
短軸方向の曲率半径とを任意に選定できるので、
縦方向と横方向との曲率半径を異にした人工水晶
体を用いれば、乱視も同時に直すことができる。
特に、人工水晶体10を略楕円形状としたこと
で、従来のものとは違つて、手術の際の縦方向と
横方向との取付け方向を間違えるおそれが無く、
しかも眼球への挿入後に人工水晶体10が回転す
るようなことはない。
第1図は本考案に係わる人工水晶体の一実施例
を示す正面図、第2図は従来の人工水晶体の正面
図、第3図は第2図のA−A線断面図である。 10……人工水晶体、L1……長軸方向の長
さ、L2……短軸方向の長さ。
を示す正面図、第2図は従来の人工水晶体の正面
図、第3図は第2図のA−A線断面図である。 10……人工水晶体、L1……長軸方向の長
さ、L2……短軸方向の長さ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 白内障の患者に移植するためのものであつて
その断面が凸レンズ形状をしている人工水晶体
において、その人工水晶体の正面形状を楕円形
としたことを特徴とする人工水晶体。 (2) 前記楕円形状をした長軸方向の曲率半径と短
軸方向の曲率半径とを異なるものとしたことを
特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
の人工水晶体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985039821U JPH02175Y2 (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985039821U JPH02175Y2 (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61156915U JPS61156915U (ja) | 1986-09-29 |
JPH02175Y2 true JPH02175Y2 (ja) | 1990-01-05 |
Family
ID=30548129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985039821U Expired JPH02175Y2 (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02175Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014166355A (ja) * | 2007-03-13 | 2014-09-11 | Optimedica Corp | 眼内レンズ |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50153950A (ja) * | 1974-06-01 | 1975-12-11 | ||
JPS51151149A (en) * | 1975-06-06 | 1976-12-25 | Inprohold Ets | Artificially transplanted lens |
US4277852A (en) * | 1980-01-21 | 1981-07-14 | Stanley Poler | Intraocular lens with astigmatism correction |
US4298994A (en) * | 1979-10-26 | 1981-11-10 | Clayman Henry M | Posterior chamber intra-ocular transplant device |
US4468820A (en) * | 1982-05-10 | 1984-09-04 | Precision-Cosmet Co., Inc. | Haptic attachment for intraocular lenses |
-
1985
- 1985-03-22 JP JP1985039821U patent/JPH02175Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50153950A (ja) * | 1974-06-01 | 1975-12-11 | ||
JPS51151149A (en) * | 1975-06-06 | 1976-12-25 | Inprohold Ets | Artificially transplanted lens |
US4298994A (en) * | 1979-10-26 | 1981-11-10 | Clayman Henry M | Posterior chamber intra-ocular transplant device |
US4298994B1 (ja) * | 1979-10-26 | 1991-08-06 | M Clayman Henry | |
US4277852A (en) * | 1980-01-21 | 1981-07-14 | Stanley Poler | Intraocular lens with astigmatism correction |
US4468820A (en) * | 1982-05-10 | 1984-09-04 | Precision-Cosmet Co., Inc. | Haptic attachment for intraocular lenses |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014166355A (ja) * | 2007-03-13 | 2014-09-11 | Optimedica Corp | 眼内レンズ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61156915U (ja) | 1986-09-29 |
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