JPH0214228Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はオーデイオアンプ等の電気機器の入力
装置に関する。

一般に、電気機器、たとえばオーデイオアンプ
（特に、フオノ信号等の微少信号を取り扱うプリ
アンプ）の入力装置は、外部からの悪影響を少な
くするために、入力部のごく近傍に抵抗、スイツ
チ、端子等の電子部品を配置する必要がある。

上記入力装置は、第３図に示すように、複数個
の入力端子１，１を一体にインサート成形した端
子板２をシヤーシ３の取付孔部に公知の構造によ
り取り付け、上記入力端子１，１の端子部１ａ，
１ａに印刷基板４を取り付け、この印刷基板４に
スイツチ、端子等の電子部品５を取り付けた構造
を有する。

そして、上記印刷基板４とシヤーシ３との間は
狭く、各電子部品５を配置するスペースがないの
で、従来は、同図に示すように、印刷基板４の銅
箔面４ｂをシヤーシ３に対向させ、入力端子１の
端子部１ａを印刷基板４の銅箔面４ｂ側から貫通
させ、電子部品取付面４ａ側で半田付けをして、
印刷基板４と入力端子１とを取り付けていた。

この場合、上記半田付け部と印刷基板４の銅箔
面４ｂ側とを電気的に接続するために、同図に示
すように、ハトメ６や両面スルーホール印刷基板
が用いられていたが、前者は高価でかつ信頼性に
欠け、また、後者は非常に高価である欠点があつ
た。

本考案はこのような従来欠点を改良したもの
で、以下図において説明する。図中、第３図の従
来例と同等部分には同一符号を付し、その説明は
省略する。

第１図および第２図において説明すると、印刷
基板４の入力端子１の端子部１ａを挿入するため
の挿入孔７の両側に、この挿入孔７の中心または
中心からややはずれた位置を通る線上に一対の孔
８ａ，８ｂを設け、この一対の孔８ａ，８ｂ間に
ジヤンパー線９を印刷基板４の電子部品取付面４
ａ側から挿入し、このジヤンパー線９の両端部を
銅箔面４ｂにおいて半田付けして印刷配線回路と
電気的に接続するとともに、電子部品取付面４ａ
においてジヤンパー線９と入力端子１の端子部１
ａとの半田付けして電気的に接続した構造であ
る。

なお、本実施例において、入力端子１と印刷基
板４との取付強度が不足する場合には、図示のよ
うに、端子板２と一体に取付ボス１０を一体に設
け、この取付ボス１０に印刷基板４を取付ビス１
１等の手段に取り付ければ、取付強度はより強固
なものとなる。

本考案は以上のような構造を有し、ジヤンパー
線９は自動挿入機により自動挿入でき、かつ、印
刷基板４との半田付けも自動デイツピング装置に
より自動的にできるので、従来のようなハトメが
両面スルーホール印刷基板を用いるもの比べて著
しく安価となり、かつ、電気的にも信頼性が高く
なり、さらに、端子板２に取付ボス１０を設け、
この取付ボス１０に印刷基板４の取付強度が著し
く強固になる等の実用的な利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電気機器の入力装置の構造を
示す図、第２図は同、要部の構造を示す図、第３
図は従来の電気機器の入力装置の構造を示す図で
ある。 １……入力端子、１ａ……端子部、２……端子
板、３……シヤーシ、４……印刷基板、４ａ……
銅箔面、４ｂ……電子部品取付面、５……電子部
品、７……挿入孔、８ａ，８ｂ……孔、９……ジ
ヤンパー線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 入力端子１を一体に設けた端子板２をシヤーシ
   ３の取付孔部に取り付け、上記入力端子１の端子
   部１ａに電子部品５を取り付けた印刷基板４を当
   該印刷基板４の銅箔面４ｂを上記端子板２に対向
   させて取付けた構造において、上記印刷基板４の
   上記の端子部１ａの挿入孔７の両側に、当該挿入
   孔７の中心または中心からややはずれた位置を通
   る線上に一対の孔８ａ，８ｂを設け、当該一対の
   孔８ａ，８ｂにジヤンパー線９を上記印刷基板４
   の電子部品取付面４ａ側から挿入し、当該ジヤン
   パー線９の両端部を上記銅箔面４ｂにおいて印刷
   配線回路と電気接続するとともに、ジヤンパー線
   ９と上記端子部１ａとを上記電子部品取付面４ａ
   において電気接続したことを特徴とする電気機器
   の入力装置。