JPH0212898Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は駒体間に跨嵌し、ピン止めされる平
面視Ｈ形状をしたつなぎ駒の中間表出部の両側に
配置する装飾ピンの取付け構造に関する。

〈この考案が解消しようとする問題点〉 従来は中間表出板部の幅方向両側に設ける止孔
にやゝ太径の装飾ピンを打込み取付けするため、
中間表出板部が打込みによつて膨らんだり、さら
に致命的なことは前記板部が幅狭なときは他部材
に当たるため装飾ピンの打込み取付けができない
という問題があつた。

本考案は新規の緊締連結要領を採用することに
よりこれらの問題点を解消するようにしたもので
ある。

〈考案の構成〉 本考案は並列する駒体間に跨嵌し、ピン止めさ
れる平面視Ｈ形状のつなぎ駒の中間表出板部に幅
方向に貫通する遊孔を設け、該中間表出板部の両
側に配置する装飾ピンの先部に雌雄の緊締連結部
を設けて、前記の遊孔内において装飾ピン同士に
より緊締連結するようにしたものである。

〈実施例〉 以下図面に基づいて実施例を説明する。

駒体１は中間部裏面に連結方向を開放する取付
溝２と、外端面から取付溝２間に貫通する２本づ
つのピン孔３を設けて形成し、この駒体１間に止
孔４を端面より一定の深さに設けた側板部５と側
板部５の中心部間に中間表出板部６を設けてなる
平面視Ｈ字形をしたつなぎ駒７を跨嵌し、ピン孔
３の外端より挿着するピン８にて接続するのであ
る。

つなぎ駒７の中間表出板部６は駒体１間に表出
しており、該板部６の幅方向に貫通して２本の遊
孔９を設ける。装飾ピン１０，１１は雌形として
先部に長孔１２を設けたものと、雄形として先部
に前記長孔１２内に緊締嵌入する段ピン部１３を
設けた２種にて構成し、板部６の幅方向の両側よ
り向き合わせ配置して遊孔９内にて段ピン部１３
と長孔１２を緊締嵌合し連結するようにしたので
ある。

〈考案の効果〉 本考案は装飾ピンの先部に雌雄の緊締嵌合形の
連結部を設けて、つなぎ駒７の中間表出板部６に
設けた遊孔９内にて装飾ピン同士にて連結するよ
うにしたので、従来の打込み取付けに見られた板
部６の膨らみの生ずることを解消することがで
き、また遊孔９を形成できる幅があれば、該板部
６が極く幅狭でも他部材を損傷することなく装飾
ピンを介在させ連結することができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の取付け構造を用いて駒体間に
２本づつ装飾ピンを配設した時計バンド体を示す
斜視図、第２図は各部材を一部を除いて分離した
状態にて示す拡大斜視図、第３図は装飾ピンの挿
入連結前の部分拡大縦断面図、第４図は同、連結
状態を示す断面図、１は駒体、２は取付溝、３は
ピン孔、４は止孔、５は側板部、６は中間表出板
部、７はつなぎ駒、８はピン、９は遊孔、１０，
１１は装飾ピン、１２は長孔、１３は段ピン部で
ある。１４は装飾用の刻み溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 並列する駒体間に跨嵌し、ピン止めされる平面
   視Ｈ形状のつなぎ駒の中間表出板部に幅方向に貫
   通する遊孔を設け、該中間表出板部の両側に配置
   する装飾ピンの先部に雌雄の緊締連結部を設け
   て、前記の遊孔内において緊締連結するようにし
   たことを特徴とする時計バンドにおける装飾ピン
   の取付け構造。