JPH02128750A - 生体類似の光学特性を持つファントム - Google Patents
生体類似の光学特性を持つファントムInfo
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- JPH02128750A JPH02128750A JP12073189A JP12073189A JPH02128750A JP H02128750 A JPH02128750 A JP H02128750A JP 12073189 A JP12073189 A JP 12073189A JP 12073189 A JP12073189 A JP 12073189A JP H02128750 A JPH02128750 A JP H02128750A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/17—Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
- G01N21/47—Scattering, i.e. diffuse reflection
- G01N21/4785—Standardising light scatter apparatus; Standards therefor
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は生体類似の光学特性(特に光散乱特性)を持つ
ファントムに関するものである。
ファントムに関するものである。
脳出血及び脳細胞への不適切な酸素供給は、ICU中の
新生児の主要な死因または一生のハンデキャップの要因
となっている。出血は超音波診断や他のイメージング技
術により容易に発見できるが、細胞の低酸素症は、礼服
症のう胞や他の脳組織の欠損と同様、ダメージが発生し
てから3週間程度過ぎないと明らかにならない。新生児
における脳細胞の低酸素症は、先進諸国においては社会
的な健康問題にさえなっている。イギリスでは、出生時
の窒息死は出生周辺期の死因の1/3を占めている。こ
れは、出生時1000人に対して3人の割合である。そ
して、少なくとも同数の新生児は窒息に起因した障害を
持つ生存者となっている。
新生児の主要な死因または一生のハンデキャップの要因
となっている。出血は超音波診断や他のイメージング技
術により容易に発見できるが、細胞の低酸素症は、礼服
症のう胞や他の脳組織の欠損と同様、ダメージが発生し
てから3週間程度過ぎないと明らかにならない。新生児
における脳細胞の低酸素症は、先進諸国においては社会
的な健康問題にさえなっている。イギリスでは、出生時
の窒息死は出生周辺期の死因の1/3を占めている。こ
れは、出生時1000人に対して3人の割合である。そ
して、少なくとも同数の新生児は窒息に起因した障害を
持つ生存者となっている。
このような医学的・社会的背景のもとに、脳細胞への酸
素の供給状態を直接測定できる診断装置の必要性が高ま
っている。体の組織や骨は、近赤外領域の光に対して比
較的よい透過性を示す。しかもこの波長領域では、体内
の酸素運搬媒体であるヘモグロンやチトロクロムは、そ
の酸化と還元の状態に応じて吸収スペクトルに変化を生
ずる。
素の供給状態を直接測定できる診断装置の必要性が高ま
っている。体の組織や骨は、近赤外領域の光に対して比
較的よい透過性を示す。しかもこの波長領域では、体内
の酸素運搬媒体であるヘモグロンやチトロクロムは、そ
の酸化と還元の状態に応じて吸収スペクトルに変化を生
ずる。
従って、頭部に波長700〜900nm付近の近赤外光
を照射し、頭を透過してきた光のスペクトル変化をal
定すれば、脳への酸素供給量の変化を知ることができる
。
を照射し、頭を透過してきた光のスペクトル変化をal
定すれば、脳への酸素供給量の変化を知ることができる
。
このような診断装置として、従来から例えば近赤外レー
ザーダイオードからの光を光ファイバにより頭部に導き
、この透過光を検出するものが各種提案されている(米
国特許第4223680号、同4281645号など)
。これらは、脳内の全体的(平均的)な酸素量変化を測
定するものである。更に、脳内の酸素分布を求めようと
する技術も、例えば「光を使った生体計測−光CTへの
道−J (Oplus E、1987年5月号〜1
988年4月号)に示されている。
ザーダイオードからの光を光ファイバにより頭部に導き
、この透過光を検出するものが各種提案されている(米
国特許第4223680号、同4281645号など)
。これらは、脳内の全体的(平均的)な酸素量変化を測
定するものである。更に、脳内の酸素分布を求めようと
する技術も、例えば「光を使った生体計測−光CTへの
道−J (Oplus E、1987年5月号〜1
988年4月号)に示されている。
このような診断装置を開発するに際しては、脳の組織と
等価な光学特性(吸収、散乱)を有するファントムが必
要になり、このファントムは安定でかつ再現性のあるこ
とが望まれる。
等価な光学特性(吸収、散乱)を有するファントムが必
要になり、このファントムは安定でかつ再現性のあるこ
とが望まれる。
従来、このようなファントムとしては、例えば水に油を
入れて混合した乳状剤が用いられている。
入れて混合した乳状剤が用いられている。
しかしながら、このようなファントムは安定性に乏しく
、粒径が時間と共に変化したりする欠点があった。また
、乳状剤中の粒子は小さくなりすぎることがあるため、
生体組織に類似した光学特性を実現するのが容易でなか
った。
、粒径が時間と共に変化したりする欠点があった。また
、乳状剤中の粒子は小さくなりすぎることがあるため、
生体組織に類似した光学特性を実現するのが容易でなか
った。
そこで本発明は、安定であってかつ再現性の良い生体類
似の光学特性を持つファントムを提供することを目的と
する。
似の光学特性を持つファントムを提供することを目的と
する。
本発明に係るファントムは1.散乱角分布などの光散乱
特性に関して生体と類似の光学特性を持つものであって
、このファントムは所定の媒体に複数種類の半径rk
(但し、kは1〜mの正の整数)を有する粒子をそれぞ
れ濃度C5で混合して形成され、生体の散乱角θ1 (
但し、i−1〜nの正の整数)における散乱角分布をP
(θ )と5eas 1 し、半径r の粒子の散乱角分布をP(θ1゜「 )と
したときに、濃度Ckは で決定される値と同一もしくはこれに近似していること
を特徴とする。
特性に関して生体と類似の光学特性を持つものであって
、このファントムは所定の媒体に複数種類の半径rk
(但し、kは1〜mの正の整数)を有する粒子をそれぞ
れ濃度C5で混合して形成され、生体の散乱角θ1 (
但し、i−1〜nの正の整数)における散乱角分布をP
(θ )と5eas 1 し、半径r の粒子の散乱角分布をP(θ1゜「 )と
したときに、濃度Ckは で決定される値と同一もしくはこれに近似していること
を特徴とする。
本発明によれば、粒径の異なる粒子を混入するだけで、
生体類似の光学特性を持つファントムかえられる。特に
、粒子を媒体と路間−の比重を有するもの(例えばポリ
スチレン粒子を水に入れる)とすれば、優れた安定性と
再現性を実現できる。
生体類似の光学特性を持つファントムかえられる。特に
、粒子を媒体と路間−の比重を有するもの(例えばポリ
スチレン粒子を水に入れる)とすれば、優れた安定性と
再現性を実現できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の詳細な説明する。
本発明のファントムは、媒体中に複数の粒径を有する粒
子を混入することで得られるが、この粒子は媒体と路間
−の比重を有するものとすることが望ましい。そして、
このような媒体および粒子の具体例としては、水に対す
るポリスチレン粒子がある。光学特性が問題となる波長
域は近赤外であることが望ましく(例えば波長700〜
900na) 、この波長域ではポリスチレンに粒子よ
る光吸収がほとんど生じない。
子を混入することで得られるが、この粒子は媒体と路間
−の比重を有するものとすることが望ましい。そして、
このような媒体および粒子の具体例としては、水に対す
るポリスチレン粒子がある。光学特性が問題となる波長
域は近赤外であることが望ましく(例えば波長700〜
900na) 、この波長域ではポリスチレンに粒子よ
る光吸収がほとんど生じない。
本発明のファントムは、所定の媒体としての例えば水に
、複数種類の半径「、(但し、kは1〜mの正の整数)
を有する例えばポリスチレン粒子をそれぞれ濃度Ckで
混合して形成されるが、その濃度は次のように決定され
る。すなわち、実測した生体組織の散乱角θi (但し
、i−1〜nの正の整数)における散乱角分布をP
(θ )腸eas 1 とし、計算もしくは実測による半径「、のポリスチレン
粒子の散乱角分布をP(θ 、r )としk たときに、各半径「にのポリスチレン粒子の濃度Ckは で決定された値と同一もしくはこれに近似していること
を特徴とする。
、複数種類の半径「、(但し、kは1〜mの正の整数)
を有する例えばポリスチレン粒子をそれぞれ濃度Ckで
混合して形成されるが、その濃度は次のように決定され
る。すなわち、実測した生体組織の散乱角θi (但し
、i−1〜nの正の整数)における散乱角分布をP
(θ )腸eas 1 とし、計算もしくは実測による半径「、のポリスチレン
粒子の散乱角分布をP(θ 、r )としk たときに、各半径「にのポリスチレン粒子の濃度Ckは で決定された値と同一もしくはこれに近似していること
を特徴とする。
上記の(1)式の左辺に示す散乱角分布pH1eas(
θI)は、現実の脳などの生体組織にlll11定光を
照射し、その散乱特性を実測することで得られる。
θI)は、現実の脳などの生体組織にlll11定光を
照射し、その散乱特性を実測することで得られる。
すなわち、第1図に示すような散乱強度の散乱角依存性
が得られたときには、例えば散乱角θ1、θ 、θ に
おける散乱強度がそれぞれ前述の n P (θ )、P (θ )、P (θ )se
as 1 5eas i
5eas nである。
が得られたときには、例えば散乱角θ1、θ 、θ に
おける散乱強度がそれぞれ前述の n P (θ )、P (θ )、P (θ )se
as 1 5eas i
5eas nである。
また、上記の(1)式の右辺第1項に示す散乱角分布P
(θ 、r、)は、半径r、のポリスチレン粒子の散乱
角分布であり、一般的には、このP(θ)は公知のMl
eの散乱理論により計算される。理論計算によらずに実
測で求めることも可能であり、この場合には各半径rk
ごとのポリスチレン粒子の散乱特性が実測され、P(θ
)が求められることになる。
(θ 、r、)は、半径r、のポリスチレン粒子の散乱
角分布であり、一般的には、このP(θ)は公知のMl
eの散乱理論により計算される。理論計算によらずに実
測で求めることも可能であり、この場合には各半径rk
ごとのポリスチレン粒子の散乱特性が実測され、P(θ
)が求められることになる。
以上の実測値および計算値にもとづいて、上記(1)式
のマトリックス演算を行なうことにより、ポリスチレン
粒子の濃度C5が半径「にごとに求められる。なお、(
1)式の具体的なマトリックス演算におイテは、例えば
S V D (Single ValueDecoIl
posltlon)法を用いればよい。
のマトリックス演算を行なうことにより、ポリスチレン
粒子の濃度C5が半径「にごとに求められる。なお、(
1)式の具体的なマトリックス演算におイテは、例えば
S V D (Single ValueDecoIl
posltlon)法を用いればよい。
以上に説明したファントム形成の具体例を第2図に示す
。
。
まず、サンプルとして脳の生体組織を用意し、これに近
赤外光(波長783 nm)を照射して光散乱特性を調
べる。横軸に散乱角(θ1)をdeg。
赤外光(波長783 nm)を照射して光散乱特性を調
べる。横軸に散乱角(θ1)をdeg。
表示でとり、縦軸に散乱強度を対数表示でとってグラフ
に現したところ、第2図(a)の結果が得られた。これ
により、まず散乱角分布P、。a8(θ1)が実験的に
求められる。
に現したところ、第2図(a)の結果が得られた。これ
により、まず散乱角分布P、。a8(θ1)が実験的に
求められる。
次に、Mieの散乱理論を用いて散乱角分布P(θ 、
r、)を計算する。そして、この計算結果と第2図(a
)の実測値にもとづき、前述の(1)式により半径rk
ごとのポリスチレン粒子の濃度Ckを計算する。この計
算は、散乱角θ1についてはOL1〜180@の間を1
1′ごとに行ない、半径rkについては0μm〜0.6
μmの間を0.04μmごとに行なった。その結果を、
横軸にポリスチレン粒子の半径「kをとり、縦軸に相対
濃度(リニア)をとってグラフに表わすと、第2図(b
)のようになった。図中に記号A、 Bで示す2つのピ
ークが現れているのがわかる。
r、)を計算する。そして、この計算結果と第2図(a
)の実測値にもとづき、前述の(1)式により半径rk
ごとのポリスチレン粒子の濃度Ckを計算する。この計
算は、散乱角θ1についてはOL1〜180@の間を1
1′ごとに行ない、半径rkについては0μm〜0.6
μmの間を0.04μmごとに行なった。その結果を、
横軸にポリスチレン粒子の半径「kをとり、縦軸に相対
濃度(リニア)をとってグラフに表わすと、第2図(b
)のようになった。図中に記号A、 Bで示す2つのピ
ークが現れているのがわかる。
なお、Mleの散乱理論により求めた散乱角分布P(θ
、「、)を横軸に散乱角をとって表現すす ると、第2図(C)のようになる。ここで、横軸は散乱
角に対応するものであり、SVD法にもとづく所定の規
格化がなされている。
、「、)を横軸に散乱角をとって表現すす ると、第2図(C)のようになる。ここで、横軸は散乱
角に対応するものであり、SVD法にもとづく所定の規
格化がなされている。
以上のようにして求められた半径r、ごとのボリスチレ
ン粒子の濃度C,(第2図(b)図示)で、水を媒体と
してポリスチレン粒子を混入させたところ、生体組織に
類似の光散乱特性を持つファントムが得られた。すなわ
ち、第2図(b)に示された半径r ごとの濃度Ckに
もとづき、散に 乱強度を逆に計算したところ、第2図(d)に示す結果
が得られた。第2図(a)に示す現実の生体組織の実測
データと、第2図(d)に示す本発明のファントムの計
算データが、特に01〜90@の散乱角においてよく一
致しているのがわかる。
ン粒子の濃度C,(第2図(b)図示)で、水を媒体と
してポリスチレン粒子を混入させたところ、生体組織に
類似の光散乱特性を持つファントムが得られた。すなわ
ち、第2図(b)に示された半径r ごとの濃度Ckに
もとづき、散に 乱強度を逆に計算したところ、第2図(d)に示す結果
が得られた。第2図(a)に示す現実の生体組織の実測
データと、第2図(d)に示す本発明のファントムの計
算データが、特に01〜90@の散乱角においてよく一
致しているのがわかる。
本発明におけるファントムは、前述したような多数の種
類の半径のポリスチレン粒子を用いて形成するのが理想
的であるが、現実問題としては、半径の異なるポリスチ
レン粒子の人手困難性や経済性の面から、一定の近似を
行なうことが必要になる。そこで、例えば、第2図(b
)に記号A。
類の半径のポリスチレン粒子を用いて形成するのが理想
的であるが、現実問題としては、半径の異なるポリスチ
レン粒子の人手困難性や経済性の面から、一定の近似を
行なうことが必要になる。そこで、例えば、第2図(b
)に記号A。
Bで示す2つのピークに着目して、二種類の半径のポリ
スチレン粒子の混合によりファントムを形成してもよい
。具体的には、半径が r i=0 、 025±0.001μmのポリスチレ
ン粒子を6.7%の濃度C1で混合し、かつ半径が r 2−0. 5±0.015μm のポリスチレン粒子を2.5%の濃度C2で水に混合し
たところ、第3図のような光散乱特性を示すファントム
が得られた。この場合の散乱平均角(mean sca
ttering cosine) ; gは、g−0
,899であり、現実の生体組織の散乱平均角g’tO
,9と極めてよく一致している。
スチレン粒子の混合によりファントムを形成してもよい
。具体的には、半径が r i=0 、 025±0.001μmのポリスチレ
ン粒子を6.7%の濃度C1で混合し、かつ半径が r 2−0. 5±0.015μm のポリスチレン粒子を2.5%の濃度C2で水に混合し
たところ、第3図のような光散乱特性を示すファントム
が得られた。この場合の散乱平均角(mean sca
ttering cosine) ; gは、g−0
,899であり、現実の生体組織の散乱平均角g’tO
,9と極めてよく一致している。
なお、散乱平均角gは粒子の散乱指向性を示すパラメー
タで、散乱角をθ、散乱角分布をP(θ)としたときに
は、 180 ’ g−JP(θ)acosθ−dθ−(2)で求められる
。そして、完全前方散乱(全ての粒子につき散乱角θ−
〇″)のときにg−1となり、完全等方散乱のときにg
−0となり、完全後方散乱(全ての粒子につき散乱角θ
−180°)のときにg−−1となる。
タで、散乱角をθ、散乱角分布をP(θ)としたときに
は、 180 ’ g−JP(θ)acosθ−dθ−(2)で求められる
。そして、完全前方散乱(全ての粒子につき散乱角θ−
〇″)のときにg−1となり、完全等方散乱のときにg
−0となり、完全後方散乱(全ての粒子につき散乱角θ
−180°)のときにg−−1となる。
次に、上記に説明した実施例の変形例を説明する。
実施例においては、散乱角分布を問題としてきたが、散
乱に関するもう1つのパラメータとして、いわゆる散乱
係数μ がある。散乱係数μ はあS る散乱から後の散乱までの光の平均光路長の逆数で示さ
れるパラメータであり、半径「 の粒子の濃度を01半
径r の粒子の散乱断面積(Miero
m の散乱理論で求まる)をS とすると、l μ ■ Σ C拳 S
・・・s 、、、 rs rmとな
る。従って、(1)式のマトリックス演算により相対濃
度が第2図(b)のように求まれば、上記の(3)式に
より、所定の散乱係数μ を与える粒子の絶対濃度を求
めることができる。
乱に関するもう1つのパラメータとして、いわゆる散乱
係数μ がある。散乱係数μ はあS る散乱から後の散乱までの光の平均光路長の逆数で示さ
れるパラメータであり、半径「 の粒子の濃度を01半
径r の粒子の散乱断面積(Miero
m の散乱理論で求まる)をS とすると、l μ ■ Σ C拳 S
・・・s 、、、 rs rmとな
る。従って、(1)式のマトリックス演算により相対濃
度が第2図(b)のように求まれば、上記の(3)式に
より、所定の散乱係数μ を与える粒子の絶対濃度を求
めることができる。
本発明のファントムは、診断装置の性能評価に用いる場
合の他、各種の用途に適しているが、その具体例をあげ
ると次の■〜■のようになる。
合の他、各種の用途に適しているが、その具体例をあげ
ると次の■〜■のようになる。
■生体組織中の光路長の決定
頭の内部の酸素変化を計測する場合には、各波長での光
吸収の変化を計ることにより、ヘモグロビン、酸化ヘモ
グロビンなどの濃度を求めることか必要になる。散乱が
ない場合には、光吸収変化ΔAは次の(3)のようにな
る。すなわち、TS4図に示すように、脳1に対して入
射光l を入射して透過光Iが得られたときに、その光
路長をg1ヘモグロビン吸収係数をα、濃度変化をΔC
とすると、 ΔA■g・αφΔC −ΔI og (1/ I ) ・・・(
4)となる。従って、I、 I は計測でき、αは
既知であるので、(4)式より酸素濃度変化ΔCを求め
ることができる。しかし、光散乱があるときには光路長
gは実効的に長くなる(第4図の数倍になる)ため、酸
素濃度変化ΔCが(4)式では計算できなくなる。そこ
で、本発明に係る生体類似の光学特性を持つファントム
を用いて実験すれば、上記の光路長gの実効値を知るこ
とができるので、酸素濃度変化ΔCを求めることができ
るようになる。
吸収の変化を計ることにより、ヘモグロビン、酸化ヘモ
グロビンなどの濃度を求めることか必要になる。散乱が
ない場合には、光吸収変化ΔAは次の(3)のようにな
る。すなわち、TS4図に示すように、脳1に対して入
射光l を入射して透過光Iが得られたときに、その光
路長をg1ヘモグロビン吸収係数をα、濃度変化をΔC
とすると、 ΔA■g・αφΔC −ΔI og (1/ I ) ・・・(
4)となる。従って、I、 I は計測でき、αは
既知であるので、(4)式より酸素濃度変化ΔCを求め
ることができる。しかし、光散乱があるときには光路長
gは実効的に長くなる(第4図の数倍になる)ため、酸
素濃度変化ΔCが(4)式では計算できなくなる。そこ
で、本発明に係る生体類似の光学特性を持つファントム
を用いて実験すれば、上記の光路長gの実効値を知るこ
とができるので、酸素濃度変化ΔCを求めることができ
るようになる。
■酸素分布などのイメージングの評価
生体組織中の酸素分布などをイメージングする際には、
ファントムを用いた実験と評価が不可欠となる。例えば
、第5図に示すように、ファントム2中に3個の光吸収
体3を含ませる。
ファントムを用いた実験と評価が不可欠となる。例えば
、第5図に示すように、ファントム2中に3個の光吸収
体3を含ませる。
そして、これに測定光を照射して透過光を調べる。する
と、光吸収体に応じた透過光強度の分布が得られるので
、診断装置の評価や診断実験を、例えばイメージの解像
度の評価も含めて正確に行なえることになる。
と、光吸収体に応じた透過光強度の分布が得られるので
、診断装置の評価や診断実験を、例えばイメージの解像
度の評価も含めて正確に行なえることになる。
■生体組織中の光分布の解析
PDT (光線力学治療)を行なう場合には、光が生体
組織中のどの程度の範囲に及んでいるかを知ることが必
要となる。本発明のファントムを用いれば、これを容易
かつ正確に行なうことが可能になる。
組織中のどの程度の範囲に及んでいるかを知ることが必
要となる。本発明のファントムを用いれば、これを容易
かつ正確に行なうことが可能になる。
本発明については、種々の変形が可能である。
例えば、媒体は生理食塩水などであってもよい。
また、光吸収色素を適当に添加すれば、散乱特性とは独
立に吸収特性をも調整することが可能になる。
立に吸収特性をも調整することが可能になる。
〔発明の効果〕
以上、詳細に説明した通り本発明では、粒径の異なる粒
子を媒体に混入するだけで、生体組織に類似の光散乱特
性を持つファントムがえられる。
子を媒体に混入するだけで、生体組織に類似の光散乱特
性を持つファントムがえられる。
特に、粒子を媒体と路間−の比重を有するもの(例えば
ポリスチレン粒子を水に入れる)とすれば、優れた安定
性と再現性を実現できる効果がある。
ポリスチレン粒子を水に入れる)とすれば、優れた安定
性と再現性を実現できる効果がある。
第1図は、実δ−1データによる散乱分布の求め方を示
す図、第2図は、ファントム形成の具体例を示す図、第
3図は、二種類のポリスチレン粒子を用いたファントム
の散乱特性図、第4図および第5図は、本発明に係るフ
ァントムの利用例を説明する図である。 1・・・脳、2・・・ファントム、3・・・光吸収体。 へ丈古し 角 コミ (deg) (a) (b) ファントム形成の異体例(豹ず) 第 2図(1) 枢 乱 角 (付九・) “肯(°占し 角 度 (deg ) (C) (d) ファントム形成の具体例(〈イ麦’4)第2図(2)
す図、第2図は、ファントム形成の具体例を示す図、第
3図は、二種類のポリスチレン粒子を用いたファントム
の散乱特性図、第4図および第5図は、本発明に係るフ
ァントムの利用例を説明する図である。 1・・・脳、2・・・ファントム、3・・・光吸収体。 へ丈古し 角 コミ (deg) (a) (b) ファントム形成の異体例(豹ず) 第 2図(1) 枢 乱 角 (付九・) “肯(°占し 角 度 (deg ) (C) (d) ファントム形成の具体例(〈イ麦’4)第2図(2)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、光散乱特性に関して生体と類似の光学特性を持つフ
ァントムにおいて、 前記ファントムは所定の媒体に複数種類の半径r_k(
但し、kは1〜mの正の整数)を有する粒子をそれぞれ
濃度C_kで混合して形成され、前記生体の散乱角θ_
i(但し、i=1〜nの正の整数)における散乱角分布
をP_m_e_a_s(θ_i)とし、半径r_kの前
記粒子の散乱角分布をP(θ_i、r_k)としたとき
に、前記濃度C_kは ▲数式、化学式、表等があります▼ で決定された値と同一もしくはこれに近似していること
を特徴とする生体類似の光学特性を持つファントム。 2、前記粒子は前記媒体と略同一の比重を有することを
特徴とする請求項1記載の生体類似の光学特性を持つフ
ァントム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB8826104A GB2224829A (en) | 1988-11-08 | 1988-11-08 | Phantom having similar optical characteristics to living tissues |
GB8826104.5 | 1988-11-08 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02128750A true JPH02128750A (ja) | 1990-05-17 |
Family
ID=10646475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12073189A Pending JPH02128750A (ja) | 1988-11-08 | 1989-05-15 | 生体類似の光学特性を持つファントム |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0368436A3 (ja) |
JP (1) | JPH02128750A (ja) |
GB (1) | GB2224829A (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1006902C2 (nl) * | 1997-09-01 | 1999-03-02 | Stichting Tech Wetenschapp | Optisch fantoom geschikt voor het simuleren van de optische eigenschappen van biologisch materiaal en werkwijze voor het vervaardigen ervan. |
JP3707292B2 (ja) * | 1998-05-18 | 2005-10-19 | 住友金属鉱山株式会社 | 非破壊透過式光測定装置用校正器 |
DE19855853B4 (de) | 1998-12-04 | 2005-02-10 | Karl Storz Gmbh & Co. Kg | Vorrichtung zur Prüfung und/oder Justierung eines PDD-oder PDT-Systems und/oder zur Schulung an einem derartigen System |
US7202091B2 (en) * | 2001-04-11 | 2007-04-10 | Inlight Solutions, Inc. | Optically similar reference samples |
US20040254479A1 (en) | 2003-02-20 | 2004-12-16 | John Fralick | Bio-photonic feedback control software and database |
SE0301897D0 (sv) * | 2003-06-27 | 2003-06-27 | Foss Tecator Ab | Referece standard and method for calibration |
US20050278184A1 (en) | 2004-06-10 | 2005-12-15 | John Fralick | Bio-photonic feedback control software and database |
US20050197580A1 (en) * | 2004-02-19 | 2005-09-08 | Scott Ferguson | Synthetic calibration standard for photonic response of tissues |
GB0721564D0 (en) * | 2007-11-02 | 2007-12-12 | Ge Healthcare Uk Ltd | Microscopy imaging phantoms |
AT513186B1 (de) * | 2013-09-06 | 2015-01-15 | Ditest Fahrzeugdiagnose Gmbh | Kalibrierelement und Verfahren zur Herstellung eines solchen Kalibrierelements |
-
1988
- 1988-11-08 GB GB8826104A patent/GB2224829A/en not_active Withdrawn
-
1989
- 1989-05-04 EP EP19890304479 patent/EP0368436A3/en not_active Withdrawn
- 1989-05-15 JP JP12073189A patent/JPH02128750A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2224829A (en) | 1990-05-16 |
GB8826104D0 (en) | 1988-12-14 |
EP0368436A3 (en) | 1991-05-02 |
EP0368436A2 (en) | 1990-05-16 |
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