JPH018189Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ランドセルの改良に関するもので
ある。従来のランドセルは、背当て部の構造上の
欠陥により、使用者の背中より発汗した汗が背当
て部と背中にべつとりとついて、不快であるばか
りでなく汗によるランドセル外皮の劣化をもたら
し、ランドセルの耐久性が低下する等の問題があ
つた。そこで、この考案は、背当て部に通気性を
もたせて上記の諸問題を解消したランドセルを、
簡素な構造のものとして廉価に提供することを目
的とするものである。

以下、実施例として示した図面に従つてこの考
案の構成を説明する。

先ず、第１図に見る様に、このランドセルは、
左右マチ部（側部）１、前面部２、底部３、カバ
ー４、背当て部５及び１対の肩掛けバンド６，６
より成り、この肩掛けバンド６の一端は背当て部
５の上部中央に、他端は底部３に固定されてい
る。

前記背当て部５は、第２図及び第３図に見る様
に、芯材７と外皮８間にスポンジ等の弾性体９を
配したものであつて、背当て部５の中央部を縦に
窪ませて凹部１０とし、この凹部１０に外皮８、
弾性体９及び芯材７を貫通し、且つ通気孔１１を
有する通気部材１２を露出させて１箇以上装着
し、凹部１０が通気孔１１を通じてランドセル内
部と連通している。

このように背当て部５の外側が、ランドセルの
内部と連通しており通気性を有するため、使用時
においては、ランドセルに収納した本等の揺れに
よつてランドセル内部より背当て部５に空気が送
られ、また、背当て部５からランドセル内部に空
気が吸引され、背当て部５と使用者の背中間の通
気が保たれるので汗のたまりを防止できる。

また、背当て部５は平坦面ではなく凹部１０を
有しているので、汗をかいた背中が背当て部５に
べつとりとつかないだけでなく、背当て部５と使
用者の背中間の通気をも保つことができる。

この考案のランドセルは、上述のような構成を
有するものであり、ランドセルの背当て部５に通
気性をもたせて背当て部５の汗のたまりを防止す
るだけでなく、汗をかいても背当て部５が背中に
くつつきにくいので快適に使用できるランドセル
となる。さらに、このランドセルは背当て部５の
汗のたまりを防止できるので、汗による外皮８の
劣化が少なくなり、耐久性が向上する。また、ラ
ンドセルは上述のように簡素な構造であるので廉
価に提供できる。

この考案のランドセルは、以上の効果をもつ実
用的効果に優れたランドセルである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係るランドセルの斜視
図。第２図は、その背当ての平面図。第３図は、
第２図のＡ−Ａ線の縦断面図。 ７……芯材、８……外皮、９……弾性体、１１
……通気孔、１２……通気部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背当て部５を芯材７と外皮８と、芯材７と外皮
   ８間に設けたスポンジ等の弾性体９にて形成する
   と共に背当て部５の中央部を縦に窪ませて凹部１
   ０とし、この凹部１０に、外皮８、弾性体９及び
   芯材７を貫通し、且つ通気孔１１を有する通気部
   材１２を露出させて１箇以上装着し、凹部１０が
   通気孔１１を通じてランドセル内部と連通してい
   ることを特徴とするランドセル。