JPH0149444B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は植物に液状組成物を注入するための新
規なコンテナに関し、とくに樹木治療用に関す
る。さらに詳しくは、入れ子式に圧縮可能な２つ
の部材からなり、その壁面の摺動部分の間に液洩
れを防ぐための改良シール機構を有する注入コン
テナに関する。改良シール機構は有毒成分を含有
する樹木治療用液状組成物の運送中や取り扱い中
での安全性をより向上せしめるために設けられて
いる。

従来より植物、とくに樹木の治療は液状栄養剤
や液状薬剤の注入によつてなされている。とく
に、その種の樹木治療用注入器はモーゲツトによ
る米国特許第3286401号明細書に開示されている。
それによると相互に摺動可能な２つの容器を密封
状態で組みあわせることによつて構成されるコン
テナが、注入されるべき液状組成物を樹幹に供給
するための供給管と組みあわされて適用されてい
る。

モーゲツトによる摺動可能な２つの容器から構
成されている容積を変えることのできるコンテナ
では、カツプ形状に形成された部材の同心なかつ
滑かな壁面の相互接触によつてコンテナ内に入れ
られた液体が好適に密閉されている。通常のほと
んどのばあい、このような構成によつてコンテナ
は好適にしかも確実に密閉がなされている。しか
しながら、このものは(a)２つの容器の同心性、(b)
２つの容器の形状、(c)大気の状態によつて生じる
膨張や収縮などの微妙な変化や表面傷による欠陥
といつたいくつかの環境下で、液状内容物の入つ
たコンテナの運送中あるいは保管中に、コンテナ
内の液状内容物が相互に摺動している壁間のすく
なくとも一部に流入し、液洩れの原因となる。そ
のような流入は、とくに毛細管現象を引きおこす
高い親和力を有する液状内容物にみられる。

入れ子式のコンテナが適用されている植物用注
入器に使用される液状組成物は毒性を有する有害
な殺中剤や防菌剤が含有されているので、コンテ
ナの壁面の摺動部分の間から液状組成物が洩れな
いようにする必要がある。

本発明の目的は、コンテナ壁のぴつたりと近接
している摺動部分の間に生じる毛細管現象や液洩
れを防止するため、改良された密封シール機構を
備えた入れ子式に圧縮可能な２つの部材からなる
植物に液状組成物を注入するための中空のコンテ
ナを提供することにある。

本発明の他の目的は、シールされたコンテナを
形成している互いに入れ子式に摺動可能なカツプ
形状の２つの部材間の相対する面に比較的微少な
環状の鍔部を隆起せしめることによつて、コンテ
ナを完全密封状態で密封することができる植物に
液状組成物を注入するためのコンテナを提供する
ことにある。

すなわち本発明の植物に液状組成物を注入する
ためのコンテナは、第１の部材と第２の部材から
構成され、入れ子式に圧縮可能な中空のコンテナ
であり、毛細管現象を防ぐためその摺接部分に密
封シール手段が設けられていることを特徴とする
ものである。

注入コンテナは相互に摺動可能な側壁を有する
一対のカツプ形状のコンテナ本体から構成され、
それぞれの側壁は互いのコンテナ本体の開口端を
通つて入れ子式に係合している。コンテナ本体の
一方は、底部と該底部から延びる実質的に円筒形
状の側壁とを有する閉鎖部材である。コンテナ本
体の他方は、底部と該底部から延びる実質的に円
筒形状の内側壁と外側壁とを有する受け部材であ
る。受け部材の内側壁と外側壁との間には、閉鎖
部材の側壁を摺動可能に挿入せしめるため、底部
の反対側に開口している環状の空間が形成されて
いる。閉鎖部材の底部と側壁および受け部材の底
部と内側壁とによつて、コンテナの完全な１つの
内部空間が形成される。コンテナの内部空間の一
部には植物に注入されるべき液状組成物が収容さ
れており、残りの内部空間は空気のようなガス状
物質で占められている。

停止手段は、コンテナの内部空間を増大せしめ
る外側位置とコンテナの内部空間を減少せしめる
内側位置で相互に摺動可能な側壁の外側と内側に
設けられている。コンテナの外側位置から内側位
置へのコンテナ本体の相対的な動作が、コンテナ
の内部空間を減少させる。閉鎖部材の側壁の外周
面には２つのリング状突起が設けられており、受
け部材の外側壁の内周面には１つの環状の溝が形
成されている。これらのリング状突起と環状の溝
との係合が、コンテナの外側位置および内側位置
でコンテナ本体の摺動を停止させる。入れ子式に
圧縮可能なコンテナがその外側位置の状態のと
き、コンテナはより大きな内部空間を有し、該内
部空間にはコンテナ内を完全に満たしている大気
圧と同じ圧力の圧縮化ガスと共に植物に注入され
る液体が含まれている。所要の注入圧力をえるた
め、コンテナはその外側位置から内側位置まで停
止手段を移動させることによつて入れ子式に圧縮
される。その結果、コンテナの内部空間は減少す
る。

密封シール手段が毛細管現象などによる液洩れ
を防ぐためコンテナの受け部材と閉鎖部材との間
に、つまりコンテナの内部空間と外部大気との間
に設けられている。密封シール手段としては閉鎖
部材と受け部材の相互に摺動可能な側壁の間に設
けられた複数の環状鍔部が適用されている。環状
鍔部としては、閉鎖部材の側壁の内周面と接触す
るように受け部材の内側壁の外周面から突出する
複数の環状鍔部が採用される。

環状の鍔部は、その先端が閉鎖部材の側壁の滑
らかな円筒形状の内周面と密接に摺動するよう
に、断面形状が三角形であるものが採用される。
受け部材の内側壁の外径と閉鎖部材の側壁の内径
との相対的な大きさは、鍔部の先端と閉鎖部材の
内周面とが接触して高圧を生じ、鍔部が大きな抵
抗力で閉鎖部材の表面を圧するように選定するこ
とができる。このように鍔部の先端と閉鎖部材の
内周面とが高い圧力で接触している領域で、近接
するそれぞれの壁面の間に生じる毛細管現象によ
る液体膜の形成が防止されうる。その結果、コン
テナ内部から外部へコンテナ内の液体が洩れない
のである。

好ましい実施態様では、実質的に同一形状の多
くの鍔部が受け部材の内側壁の外周面周囲に平行
に隆起するように設けられている。さらに閉鎖部
材の側壁の内周面に前記受け部材の内側壁に設け
られている鍔部と同様にさらに１つの環状の鍔部
が設けられる。この閉鎖部材に設けられた鍔部
は、受け部材の内側壁の外周面に並列に設けられ
た鍔部よりも、たとえば受け部材の内側壁の外周
面のもつとも上方に位置する鍔部のごとくその半
径方向の大きさが小さくなるように形成されてい
る。

本発明のコンテナ内の内容物は、樹幹に挿入さ
れた供給管によつて治療すべき樹木や他の植物の
内部に導入される。この導入されるべき内容物の
排出通路が受け部材に設けられている。排出通路
は薄い貫通可能な膜壁によつてコンテナの内部空
間と分けられている。コンテナの内部空間が完全
に圧縮されたのち、前記膜壁が供給管の端部外周
によつて貫通されるようにコンテナを押しつける
ことよつて、コンテナ内の内容物が供給管を通つ
て樹木の中に供給される。

本発明のコンテナは従来の材料から通常の方法
で容易に製造される。とくに、ポリエチレン樹脂
のようなプラスチツク材料から射出成形で製造さ
れているものが好ましい。

つぎに図面を用いて本発明の植物に液状組成物
を注入するためのコンテナの一実施例について説
明するが、本発明のコンテナはかかる実施例のみ
に限定されるものではない。

第１図は本発明の注入コンテナが圧縮されて樹
幹に取りつけられた状態を示す斜視図、第２図は
本発明の注入コンテナがその液状内容物の輸送や
保存のために利用される最初の位置、すなわち外
側位置の状態を示す一部切欠断面斜視図、第３図
は本発明の注入コンテナの要部を示す部分断面図
である。

第１図において樹幹１０には供給管１５の一端
が挿入されており、供給管１５の他端は注入コン
テナ２０の内部と液体が流れるような状態で連通
している。注入コンテナ２０はその上部を構成す
る閉鎖部材４０と下部を構成する受け部材３０と
からなり、両者が結合されることによつて注入コ
ンテナ２０の内部空間が形成される。注入コンテ
ナ２０と供給管１５とが組み合わされることによ
つて、他の化学組成物と同様、栄養剤、殺虫剤、
防菌剤などの液状治療用物質を植物全体に循環す
るように植物の樹液に直接導入せしめるための注
入器が構成される。閉鎖部材４０と受け部材３０
との間は起こりうる毛細管現象による洩れや他の
液状治療用物質の使用中での洩れを防ぐように密
封状態にシールされている。それによつて注入コ
ンテナ２０の運送中や取り扱い中、いかなる人や
物とも接触することなく液状治療用物質を注入コ
ンテナ２０に充填し、樹幹１０に注入することが
できる。

第２図には閉鎖部材４０と受け部材３０とが第
１の位置、すなわち軸方向の外側に位置している
状態が示されている。一方、第１図には軸方向に
圧縮された閉鎖部材４０と受け部材３０との第２
の位置、すなわちそれぞれが軸方向の内側に位置
している状態が示されている。この第２の位置で
は前記圧縮によつて圧力が増加されており、した
がつて供給管１５を通つて注入コンテナ２０の内
部から植物の脂液の中への液状組成物の流入が高
められている。

受け部材３０は一端が開口されたカツプ形状を
呈しており、底部３２と外側壁３４と内側壁３８
とを有している。外側壁３４と内側壁３８とは同
軸にかつ所要の間隔だけ隔てられている２つの円
筒である。外側壁３４と内側壁３８とによつて形
成される環状の空間（以下、ソケツト４８とい
う）は、受け部材３０の開口端の方に開口してお
り、ソケツト４８には閉鎖部材４０の側壁４４が
摺動自在に挿入される。

閉鎖部材４０は底部４２と該底部４２から円筒
状に延びる側壁４４とからなり、受け部材３０同
様に一端が開口されたカツプ形状を呈している。
閉鎖部材４０の側壁４４を受け部材３０のソケツ
ト４８に摺動自在に挿入することによつて、閉鎖
された注入コンテナ２０がえられる。

２つの平行なリング状突起５０，５２は、それ
ぞれ閉鎖部材４０の側壁４４の外周面から突出す
るように突設されている。リング状突起５０と５
２の間隔は、初めに受け部材３０の内部空間３６
と閉鎖部材４０の内部空間４６とによつて形成さ
れている注入コンテナ２０の内部空間を圧縮する
程度に応じた注入コンテナ２０の軸方向の行程距
離に設定されている。注入コンテナ２０の内部空
間が圧縮されることによつて注入コンテナ２０内
の液状内容物が加圧され、植物の樹液に注入され
る。受け部材３０と係合する閉鎖部材４０が軸方
向に容易に摺動するように、リング状突起５０，
５２は閉鎖部材４０の開口端の方に勾配をなす傾
斜面を有している。つまりリング状突起５０，５
２はラチエツトのような形状をしている。

受け部材３０の外側壁３４の内周面には該内周
面に向つて突出しているリング状突起５０，５２
と係合するような溝５４が形成されている。リン
グ状突起５２は注入コンテナ２０が組み立てられ
る際、溝５４に配座している。一方、リング状突
起５０は閉鎖部材４０が一直線上に押しこまれる
ことによつて、溝５４に配座される。リング状突
起５２はそれが受け部材３０の溝５４に位置して
いるとき、所定の軸方向位置で注入コンテナ２０
を維持せしめるため掛け金の働きをする。つまり
リング状突起５２がラチエツトのように形成され
ているので、受け部材３０から閉鎖部材４０が離
脱することなく、受け部材３０と閉鎖部材４０と
を入れ子式に圧縮することができる。

本発明のコンテナの使用に際して、閉鎖部材４
０と受け部材３０とによつて構成される注入コン
テナ２０は、リング状突起５２を溝５４からはず
し、リング状突起５０を溝５４に配座せしめるよ
うに軸方向に移動させることによつて、入れ子式
に圧縮される。リング状突起５０はラチエツトの
ような働きをする。すなわち、注入コンテナ２０
が入れ子式に圧縮され、その内部空間が減少する
ことによつて注入コンテナ２０の内部圧力が増加
しても、注入コンテナ２０は安定状態でしかも確
実に維持されている。

また注入コンテナ２０の受け部材３０には治療
されるべき植物に注入コンテナ２０内の液状内容
物を導入するための供給管１５を嵌入せしめる穴
１８が設けられている。受け部材３０の底部３２
には受け部材３０の内部空間３６の一部をなす凹
所７０が形成されている。凹所７０は受け部材３
０と一体に成形されている保護膜壁７５に供給管
１５の端部外周を突きさして貫通させるとき、注
入コンテナ２０内の液状内容物を穴１８を経て放
出せしめるための流路となる。

第３図において受け部材３０の内側壁３８の外
周面の周囲に隆起する鍔部６０によつて、注入コ
ンテナ２０の２つの部材、すなわち受け部材３０
と閉鎖部材４０との間が密封状態でシールされて
いる状態が示されている。鍔部６０は円筒形の内
側壁３８の軸方向に対して直角方向に並設されて
いる。これらの鍔部６０は内側壁３８から少し突
出した程度、通常は約0.025インチ程度突出して
いる。また鍔部６０としては、その断面形状が三
角形を呈しているものが設けられる。比較的その
外端がとがつている鍔部６０は閉鎖部材４０の側
壁４４の内側面の方へかつ該内側面と係合するよ
うに突出されており、それによつて鍔部６０の相
対的な大きさが選定されるため、側壁４４には鍔
部６０による押圧力が加えられるのである。

鍔部６０は注入コンテナ２０の内部空間と外部
の大気とを密封状態でシールしており、そして閉
鎖部材４０の側壁４４と受け部材３０の内側壁３
８とによつて形成される空間に注入コンテナ２０
内の液状内容物が流入すること、つまり液状内容
物の毛細管現象を防止している。

鍔部６０は受け部材３０の内側壁３８の外側表
面の方へ、該外側表面と係合するように閉鎖部材
４０の側壁４４に突設されていてもよい。そのば
あい、鍔部６０の効果および機能は叙上の鍔部６
０を受け部材３０に設けたばあいと実質的には同
じである。しかしながら鍔部６０は受け部材３０
の内側壁３８に設けられている方が好ましい。そ
の理由は鍔部６０が微小に突出しているという繊
細な構造が注入コンテナ２０を組み立てるまえ
に、とくに受け部材３０のソケツト４８の囲まれ
空間で好適に保護されているからである。

また本発明の注入器において、さらに一対の円
周状鍔部６２，６４が注入コンテナ２０に設けら
れている。一対の円周状鍔部６２，６４は互いに
働き合うように反対の位置に配置されている。鍔
部６２は受け部材３０の内側壁３８の外周面から
外側に突出し、鍔部６０と平行にかつ鍔部６０お
よび溝５４の上方に突設されている。鍔部６２は
鍔部６０に比べてあまり突出されていない。せい
ぜい内側壁３８から0.004インチ程度の突出であ
る。一方、もう１つの鍔部６４は受け部材３０の
内側壁３８の外周面と積極的に係合するように、
閉鎖部材４０の側壁４４の内周面から突出してい
る。通常、鍔部６４は前記の鍔部６０と同じぐら
いの大きさとなるように形成されている。鍔部６
４は植物に液状内容物を注入するまえの注入コン
テナ２０の取り扱い中、すなわちリング状突起５
２が溝５４に配座されているとき、鍔部６２にも
つとも近接し、鍔部６２と共に密封境界を形成し
ている。

注入コンテナ２０を構成する閉鎖部材４０と受
け部材３０は、適当なプラスチツク樹脂、たとえ
ばポリエチレン樹脂などから従来の射出成形で容
易に製造することができる。

叙上のように本発明の植物の液状組成物を注入
するためのコンテナは、毛細管現象などによる液
洩れを好適に防止するというすぐれた効果を有す
るものであり、その実用的価値はきわめて大であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の注入コンテナが圧縮されて樹
幹に取りつけられた状態を示す斜視図、第２図は
本発明の注入コンテナがその液状内容物の輸送や
保存のために利用される最初の位置、すなわち外
側位置の状態を示す一部切欠断面斜視図、第３図
は本発明の注入コンテナの要部を示す部分断面図
である。 （図面の符号）、１０：樹幹、１５：供給管、
１８：穴、２０：注入コンテナ、３０：受け部
材、３２：受け部材の底部、３４：受け部材の外
側壁、３６：受け部材の内部空間、３８：受け部
材の内側壁、４０：閉鎖部材、４２：閉鎖部材の
底部、４４：閉鎖部材の側壁、４６：閉鎖部材の
内部空間、４８：ソケツト、５０，５２：リング
状突起、５４：溝、６０，６２，６４：鍔部、７
０：凹所、７５：膜壁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第１の部材と第２の部材から構成され、入れ
   子式に圧縮可能な中空のコンテナであり、前記第
   １の部材と第２の部材がその内部空間を増大せし
   める外側位置からその内部空間を減少せしめる内
   側位置まで入れ子式に圧縮可能であり、毛細管現
   象を防ぐためその摺接部分に複数の円周鍔部から
   なる密封シール手段が設けられており、前記複数
   の円周鍔部が外側に向つて先細となるような断面
   形状を呈しており、前記密封シール手段が第２の
   部材と係合するように第１の部材から外側へ突出
   する多数の円周鍔部と、第１の部材と係合するよ
   うに第２の部材から突出する１つの円周鍔部とか
   らなり、前記多数の円周鍔部のうちもつとも上方
   に位置している上方円周鍔部が他の円周鍔部より
   も小さく外側へ突出され、コンテナが外側位置に
   あるとき、前記第２の部材から突出する１つの円
   周鍔部と上方円周鍔部とが互いに近接しているこ
   とを特徴とする植物に液状組成物を注入するため
   のコンテナ。 ２ 加圧されることによつて植物に注入される液
   状組成物を放出可能に封入するための１つの完全
   な内部空間を形成すると共に、実質的に円筒形状
   の側壁を有する閉鎖部材と、実質的に円筒形状の
   外側壁および内側壁を有する受け部材とから構成
   され、前記外側壁と内側壁とによつて形成される
   空間に前記閉鎖部材の側壁を摺動可能に挿入する
   ことができる一対の対向するカツプ形状のコンテ
   ナ本体、該コンテナ本体の内部空間を増大せしめ
   る外側位置とコンテナ本体の内部空間を減少せし
   める内側位置で前記閉鎖部材の側壁の外周面上お
   よび受け部材の外側壁の内周面上に形成されてい
   る停止手段、 前記コンテナ本体の内部空間を減じることによ
   つて液状組成物を加圧し放出するためにコンテナ
   本体の１つに形成されると共に、貫入可能な膜壁
   を有する通路手段および 毛細管現象を防ぐためコンテナ本体の閉鎖部材
   の側壁の内周面と受け部材の内側壁の外周面との
   間に設けられており、複数の円周状鍔部からなる
   密封手段 からなり、前記コンテナ本体の外側位置から内側
   位置へのコンテナ本体の相対的な動作がコンテナ
   本体内の液状組成物を加圧するようにその内部空
   間を減少せしめる構成を有し、前記複数の円周鍔
   部が受け部材の内側壁の外周面から閉鎖部材の側
   壁の内周面に向つて突出されており、前記複数の
   円周鍔部が外側に向つて先細となるような断面形
   状を呈しており、前記複数の円周鍔部が受け部材
   の開口端にもつとも近い受け部材の側壁の外周面
   から他の円周鍔部よりも小さく突出している上方
   鍔部を有し、前記コンテナ本体が外側位置にある
   とき、該上方鍔部と近接するような１つの円周鍔
   部が閉鎖部材の側壁の内周面から受け部材の内側
   壁の外周面に突出していることを特徴とする植物
   に液状組成物を注入するためのコンテナ。