JPH0144662Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、鹿児島県桜島のように噴き出す降灰
により街を灰神楽にし、これが雨樋に堆積して固
化し、重量が増して損壊するのを防ぐ降灰除去装
置に関するものである。

（従来の技術） 従来この種の対策としてホースの先にノズルを
取付け、ホースの基端を水道の蛇口に接続してノ
ズルを竹竿などで雨樋の上に導いて噴水力で雨樋
に溜つた灰を除去する方法、及び缶詰の空き缶に
把手をつけてこれに雨樋に溜つた灰を掻取る方法
が提案されている。

前者のノズル式は長い雨樋内に平均に溜つた灰
を除去することはできず、途中でもり上つて、円
滑に取除くことはできない。又後者は一々雨樋の
上まで登つて空缶を操作しなければならないの
で、非常に手数を要し、実用に適しない。

（考案の目的） 本考案の目的は前記従来の欠点を解消し、容易
に、しかも確実に雨樋に溜つた降灰を除去するこ
とが可能な装置を提供することにある。

（考案の構成） 前記の目的を達成するため本考案は、雨樋の直
上に並設した導水管を給水管等を介して地上の圧
力給水源に接続し、前記導水管に所要の間隔を存
して取付けた複数のノズルに、前記雨樋の流下口
に向かつて位置するとともに、前記給水管より遠
ざかるにつれて漸次径を大とした噴水口を設けた
ものである。

（実施例） 図示実施例において１は導水管で雨樋ａの直上
に数個の保持具２で雨樋ａに沿つて固着する。こ
の導水管１には一定の間隔を存してＬ形のノズル
３が複数個介在させてあり、その噴水口４は雨樋
ａの流下口ｂに向つて位置させる。更に導水管１
に接続した給水管５に最も近いノズル３の噴水口
４は小径で、漸次径を増し、最先端の噴水口４を
最大径にして均等に雨樋内に噴水するようにして
ある。６は給水管５に接続した給水源に通じるホ
ースである。

（考案の作動） 給水管５より圧送される水が導水管１を通つて
各ノズル３より噴出し雨樋ａ内の降灰を押し流
し、流下口ｂより排出させる。このとき、噴水口
４の径を給水管５より遠ざかるにつれて漸次大と
したので、導水管１の先端に向かうほど水圧が低
下するのに反して、各噴水口４からの噴水量はほ
ぼ一定となり、もつて雨樋ａ内に溜つた各部の降
灰は、局所に残留することなく均等に押し流され
る。

（考案の効果） 本考案によれば、複数のノズルから出る圧力水
によつて雨樋内の灰は確実に排除でき、操作も簡
単で、実用的価値がある。

特に、本考案によると、噴水口の径を給水管よ
り遠ざかるにつれて漸次大としたので、導水管の
先端に向かう水圧の低下を補償し、各噴水口から
の噴水量をほぼ均一化して、雨樋内に溜つた各部
の降灰を均等に押し流すことができ、雨樋の局所
に降灰が残留するのを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る雨樋の降灰除去装置の一実
施例を示したもので、第１図は、斜視図、第２図
は、ノズルの側面図、第３図は、同上の正面図で
ある。 １……導水管、２……保持具、３……ノズル、
４……噴水口、５……給水管、６……ホース、ａ
……雨樋、ｂ……流下口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 雨樋の直上に並設した導水管を給水管等を介し
   て地上の圧力給水源に接続し、前記導水管に所要
   の間隔を存して取付けた複数のノズルに、前記雨
   樋の流下口に向かつて位置するとともに、前記給
   水管より遠ざかるにつれて漸次径を大とした噴水
   口を設けたことを特徴とする雨樋の降灰除去装
   置。