JPH0144563B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、びん（びん詰め）の如き一次包装品
の群をスリーブ型容器の開放両端から容器中へ装
入するための機械に関する。

米国特許第3778959号は容器および包装機を示
し、この包装機は数個のコンベヤを有し、その一
つは、間隔を隔てて置かれた定量バーを保持する
ように設けられ、他のコンベヤは、端部開放スリ
ーブ型容器を定量バーと協力する位置に供給して
上記容器の一端からの装入を行うように設けられ
る。この種の従来の包装機は、容器の両端からの
装入を行うことができず、両端開放スリーブ型容
器への両端からの装入に使用できないという問題
がある。

本発明の一実施例による包装機は、固定された
水平基板を有し、基板上には、多数の定量バーが
間隔を置いて設けられ、定量バーは、それらの間
に置かれた両端開放スリーブ型容器とともに動き
得、さらに、定量バーの運動路に対して鋭角をな
すように固定案内手段が設けられ、よつて、供給
コンベヤにより包装機の両側にある上記案内手段
に供給されたびんの如き一次包装品が定量バーの
両端部の運動路中に押込まれ、よつて、間隔を隔
てた定量バーの両端間に予定数の一次包装品が入
れられ、ついで、上記固定案内に対する定量バー
の連続運動により製品（一次包装品）の群が容器
の両端中へ押入れられる。上記基板には、定量バ
ーを保持する保持柱を可摺動に受入れるための溝
が作られ、上記保持柱は無端手段（チエイン）に
連結され、上記無端手段の作動走行部は固定基板
の下に置かれて定量バーに運動を与える。

以下、添付図面に示す一実施例について説明す
る。

第１図に示す両端開放スリーブ型カートン（容
器）は天井壁１を有し、天井壁１は把握構造２を
有する。天井壁１の両端には折目線５および６に
沿つて端片３および４が可折曲げに（折曲げられ
得るように）連結され、さらに天井壁１には折目
線９および１０に沿つて上方側壁板７および８が
可折曲げに連結され、側壁板７には折目線１３お
よび１４に沿つて端片１１および１２が可折曲げ
に連結され側壁板には折目線１８および１９に沿
つて端片１５および１６が連結されている。容器
の開放は裂断線１７および１７ａにより容易にさ
れる。上方側壁板７および８には折目線２２また
は２３に沿つて下方側壁板２０または２１が可折
曲げに連結され、側壁板２１には折目線２６およ
び２７に沿つて下方端片２４および２５が可折曲
げに連結され、側壁板２０には折目線３０および
３１に沿つて下方端片２８および２９が可折曲げ
に連結される。

底壁３２は、重ね合わされた板３３と３４とか
ら構成され、底壁３２の両端には、二放の板から
成る底端片が可折曲げに連結される。上記底端片
の一つが第１図に３２ａとして示されているが、
同図においては反対側の底端片は見ることができ
ない。上記板３４の内方端３４ａには中心隔壁３
５の下端が可折曲げに連結され、隔壁３５は、こ
れに折目線３５ａに沿つて連結された片３６によ
り適当な接着手段によつて天井壁１に固定され
る。

第１図に示した立体化された容器は、両側壁を
折目線２０ａおよび２１ａに沿つて外方に折曲げ
ることにより平らな形につぶされ得る。

底壁３２の中心部からは多数の製品分割片４０
が打出され、さらに底壁３２からは多数の横方向
に置かれた製品分割片４１，４２，４３，４４，
４５，４６が打出され、これらのこの片は、片５
に対して示した折目線４５ａの如き適当な折目線
に沿つて底壁３２に可折曲げに連結される。容器
の他端においても同様な製品分割片４１〜４６が
底壁から打出される。

通常行われる如く、第１図に示したカートンの
つぶされた状態のものが、本発明による包装機の
供給端の上方にあるホツパー中に置かれるが、こ
のような構造は簡明化のため図示を省略してい
る。

第２図に示す本発明による包装機において、上
記包装機は固定基板５０を有し、基板５０は、図
示されていない構造により機械枠に保持される。
基板５０の上方には、保持柱により多数の可動定
量バー５１が間隔を隔てて保持され、上記保持柱
は基板５０中に作られた溝を貫通する。上記溝
は、C₁，C₂，C₃，C₄，C₅，C₆，C₇（第２図）とし
て示すカートンおよび定量バーの下にあるので第
２図には示されていない。C₁〜C₇の如き両端開
放スリーブ型カートンは既知の供給手段によりホ
ツパー（図示なし）から引出されて定量バー５１
間に置かれ、ついで、カートンは、第２図にC₁
〜C₇として示す如く、（間隔を隔てて水平に置か
れた）バー５１間の位置を占める。

定量バーのための保持は第３図および第４図に
示す如くであり、台車５４および５５にそれぞれ
取付けられた保持柱５２および５３を有する。第
３図および第４図に示す如く、保持柱５２および
５３の上端は定量バー５１に連結され、台車５４
の一側には一組のローラ５６，５７が取付けら
れ、台車５５には一組のローラ５８が取付けら
れ、これらのローラは、第３図に５９として示す
如き軌道中に乗る。軌道５９の断面はチヤンネル
形であり、５６，５７の如きローラはチヤンネル
の下方フランジ６０と上方フランジ６１との間に
乗る。機械の他側には同様なチヤンネルが置かれ
て、台車５５を保持するローラ５８を受入れる。
保持柱５２および５３は、基板５０中に作られた
溝中に可摺動に置かれるが、これらの溝は、容器
C₁〜C₇および定量バーの下にあるので第２図に
は示されてない。

第２図中の矢印６３により示される如き左から
右への運動を与えるために、台車５４および５５
には適当な手段により一組の無端体６４および６
５が連結され、第４図に示す如く、台車５５はピ
ン６６および６７により、チエインの如き無端体
５に連結される。

無端体（チエイン）６４および６５は、周知の
如くスプロケツトにかけられて駆動され、これら
の無端体の上方走行部は、第２図で見て左から右
へ動き、よつて、定量バー５１は、第２図で見て
左から右へ動かされる。第３図に示す如く、容器
C₁〜C₇は定量バー５１間に置かれて固定基板５
０上に可摺動に保持されるのであり、上記基板５
０は低摩擦プラスチツク材で作られることが望ま
しい。

各容器を正しく立体化された形に保つために、
各定量バー５１の上面には一組の直立腕７０およ
び７１が取付けられ、７０および７１の先行面７
２および７３は、容器の後続側壁（進行方向にお
いて後側にある側壁）の形と同形をなすような形
に作られる。定量バーの（第２図で見て）左から
右への運動により容器C₁〜C₇の左から右への運
動が与えられる。

容器C₁〜C₇の両端から装入される一次包装品
は供給コンベヤ８０および８１により包装機に供
給されるが、実際においては、供給される一次包
装品は数列に置かれているので、コンベヤ８０お
よび８１を多数の別々のコンベヤとして作ること
が望ましく、これにより、P₁，P₂，P₃、の如き
包装品はそれぞれ各個のコンベヤ８３，８４，８
５により供給される。またこの構造は、８６，８
７，８８，８９として示した如き案内手段を、コ
ンベヤ８３と８４との間またはコンベヤ８４と８
５との間に置かれた構造上に取付けることを許す
ので便利である。同様に、P₄，P₅，P₆として示
した包装品の列は多数の供給コンベヤ９０，９
１，９２により供給され、固定案内９３，９４，
９５，９６により包装機に対して鋭角をなして内
方に案内される。

定量バー５１は固定であり、バー５１の両端は
５１ａとして示す如き楔形であり、案内８６〜８
９および９３〜９６は、定量バーの進行路に対し
て鋭角をなして内方に向けられているので、これ
らの定量バーは、相隣るバー間に予定数の一次包
装品を捕捉するための容量手段として役立つ。

位置C₃にある容器の両端に示す如く、一次包
装品Ｐの群は（容器に入る前には）平行四辺形の
形をなし、この平行四辺形の形は容器（びん）が
容器中に入ることを容易にするために保たれる。
三つのびんの先行列が容器の中心線（進行方向中
心線）に達すると横方向運動は拘束され、三つの
びんの各後続の列は、これらの列が容器の中心線
に達した時に横方向内方への運動を中止する。従
つて、三つのびんのすべての列のこのような横方
向運動が終るとびんの群は矩形の形になつて、相
隣る定量バー間の空隙を満たす。所で、上記矩形
の、定量バー５１の進行方向における寸法は上記
平行四辺形の相当する寸法より大であるから、上
記空隙は、このような差異を受入れ得るように設
けられなければならない。よつて、本発明におい
ては、定量バー５１がその背後（後側）に沿つ
て、位置C₁にある容器に対して５１ｂとして示
す如く切落される。

容器の底壁３２から打出された片４１〜４６
は、びんの列がこれらの片を捕捉する前に適当な
手段により直立されなければならないことは勿論
であり、従つて、この直立を行わせるための手段
を設ける必要がある。これらの片、即ち４１，４
２，４３，４４，４５，４６の如き片の各列は、
第５図に示した如き構造により直立させられる
が、この構造はチエイン１００を有し、チエイン
１００には、１０１の如き多数の突起が取付けら
れ、各突起は基部１０２および直立部１０３を有
し、１０３は上記片（製品分割片）に係合して、
第５図に示す如く直立操作を行う。上記チエイン
１００はスプロケツト（図示なし）により駆動さ
れるが、これらのスプロケツトは通常の構造のも
のである。

第２図において、突起付きチエイン１００は、
チエイン１０４より前に分割片に係合する位置に
あり、チエイン１０４はチエイン１０５より前に
分割片に係合する。同様な関係がカートンの他側
においても保たれ、チエイン１０６は１０７より
も先行し、チエイン１０７はチエイン１０８より
も先行する。第２図より明らかなる如く、これら
の突起付きチエインは段階状に置かれ、よつて、
チエイン１００および１０６の如き最外方のチエ
インは、他の片の直立操作より前に片４５および
４６の直立操作を行う。分割片は長いから、びん
が容器中に入れられる前に直立されなければなら
ない。これらの片のすべてを同時に直立させた後
びんを装入することも可能ではあるが、このよう
にすると容器の底壁に大きな上向き力がかかるの
で望ましくない。従つて、分割片の段階的直立が
行われるのであり、これにより、分割片４５，４
６の如き外方列が最初に直立させられ、ついで中
間列４３および４４が直立させられ、最後に最内
方列４１，４２が直立させられる。このような段
階的操作により、びんの最内方列が分割片の外方
列および中間列を滑り越した後、容器の中心部に
ある位置に入ることが許されるのであり、びんの
他の二列は順を追つてそれらの位置中へ動かされ
る。

包装品Ｐは、案内レールの端部９３ａおよび９
５ａ等により容器内に装入された後、容器内に完
全に置かれなければならないが、このような作用
は、クローバーの葉の形の可回転ホイールW₁お
よびW₂により行われ、W₁およびW₂は最外方の
びんに係合してこれらを容器内の最終位置へ完全
に動かす。W₁およびW₂には、容器C₆の側壁の後
続端片および容器C₅の先行端片を受入れるため
の溝W₃およびW₄が設けられる。上記ホイール
W₁およびW₂の如き構造はこの技術方面において
周知であり、本発明の主旨を構成するものではな
い。

C₇の如き容器の後続（後方）端片を前方に折
曲げるために可回転折曲げ器F₁およびF₂が設け
られ、F₁およびF₂はそれぞれ軸F₃およびF₄に取
付けられるが、これらの折曲げ器は周知の構造で
あり、本発明の主旨を構成しない。C₇の如きカ
ートンの残りの端片は、既知の構造の適当な固定
案内により閉鎖位置に折曲げられ、ついで、適当
な接着剤または適当な固定タブにより固定され
る。

本発明による包装機は、消費物質に対して用い
られるびん（びん詰め）の如き一次包装品に対し
て極めて適当であり、特に、両端開放スリーブ型
容器中への装入に好適であり、上記容器は、包装
として完成された時には完全に密閉され、よつ
て、内容物が外物と機械的に接触することおよび
日光に曝されることおよび外界の有害物に触れる
ことが防がれる。

本発明によれば、以上のように構成されている
ので、両端開放スリーブ型容器の両端から一次包
装品を確実に挿入することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の包装機が特に適する両端開放
スリーブ型カートンの斜視図、第１Ａ図は第１図
のカートンの素材の平面図、第２図は本発明によ
る包装機の説明図的平面図、第３図は第２図の３
−３線による断面図、第４図は定量バーのための
保持構造の斜視図、第５図は第２図の５−５線に
よる断面図である。 ５０……包装機、固定基板、５１……可動定量
バー、５２，５３……保持柱、５４，５５……台
車、５９……軌道、６４，６５……チエインの如
き無端体、７０，７１……直立腕、８０，８１…
…供給コンベヤ、８３，８４，８５，９０，９
１，９２……各個のコンベヤ、８６〜８９，９３
〜９６……固定案内、１００，１０４，１０５，
１０６，１０７，１０８……チエイン、C₁〜C₇
……カートン、P₁〜P₅……びんの如き一次包装
品。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 両端開放スリーブ型容器Ｃを、両端を側方へ
   向けて平行に移送し、この容器の両端から該容器
   内に一次包装品Ｐの群を装入するようにした装入
   機において、容器Ｃの供給端および容器Ｃの排出
   端を有する水平固定基板５０と、この基板の上方
   に間隔を隔てて互いの間に上記容器Ｃを受入れ得
   るように配置され上記容器Ｃを供給端から排出端
   へ向けて移送する複数の平行定量バー５１と、こ
   の定量バーに連結され上記基板上の供給端に近い
   点から排出端へ向けて上記定量バーを動かす作動
   走行部を有する無端手段６４，６５と、上記基板
   の供給端の両側に設けられ上記一次包装品Ｐの群
   を上記容器Ｃとほぼ同一方向に移送する供給コン
   ベア手段８０，８１と、この供給コンベア手段の
   上方に配置され上記作動走行部の運動路に対して
   収束する方向に鋭角をなすように曲げて形成され
   上記一次包装品Ｐの群を上記容器Ｃの両端開放部
   へ向けて案内する固定案内手段８６〜８９，９３
   〜９６とを備え、上記定量バー５１の各々の両端
   ５１ａは、一次包装品Ｐが上記定量バーの運動方
   向に対して収束する方向に角度をなして動くと
   き、上記両端５１ａが一次包装品の列中に入り、
   一次包装品の流れが定量されるように楔形に形成
   され、上記容器Ｃの移送方向に対する後方に形成
   された上記定量バー５１の後側５１ｂは、一次包
   装品Ｐの群が上記固定案内手段を介して水平面内
   で平行四辺形の形で移送されていても、あるいは
   一次包装品Ｐの群が容器Ｃの開放両端から該容器
   内に装入されて水平面内で矩形の形に置き直され
   て移送されていても、上記作動走行部に沿う運動
   方向において一次包装品Ｐに対する充分な〓間が
   上記各定量バー間に形成されるように、後側の中
   央を凹ますように切落して形成されていることを
   特徴とする装入機。 ２ 上記無端手段６４，６５の上記作動走行部は
   上記固定基板５０より下に配置されている特許請
   求の範囲第１項記載の装入機。 ３ 上記定量バー６１の各々は少くとも一つの直
   立腕７０，７１を有し、上記腕の先行面７２，７
   ３は、直前にある容器Ｃの後方側壁と同形をなす
   ように形成されている特許請求の範囲第１項記載
   の装入機。 ４ 上記容器Ｃの各々の底壁３２は容器Ｃ内に一
   次包装品Ｐが装入されたとき該包装品Ｐと係合す
   る多数の製品分割片４１〜４６を有し、上記分割
   片は、横方向列をなすように上記底壁から打出さ
   れて上記底壁に可折曲げに連結され、上記容器の
   運動路の下には多数の突起付きチエイン１００，
   １０４〜１０８が置かれ、上記チエインの各々は
   分割片折曲げ突起１０１を有し、上記突起が上記
   分割片に係合することにより上記分割片が直立さ
   せられて異なる列中の相隣る一次包装品間に置か
   れるように構成されている特許請求の範囲第１項
   記載の装入機。 ５ 上記作動走行部は保持柱５２，５３を有し、
   この保持柱に上記定量バー５１は取付けられ、上
   記保持柱は上記固定基板５０の下方にある固定保
   持レール５９上に置かれた台車５４，５５により
   保持されている特許請求の範囲第２項記載の装入
   機。 ６ 上記突起付きチエインは、上記定量バーの運
   動方向において相互に位置をずらして置かれ、最
   外方列１００，１０６中の分割片は中間列１０
   ４，１０７の分割片より前に直立され、中間列中
   の分割片は最内方列１０５，１０８中の分割片よ
   り前に直立させられるように構成されている特許
   請求の範囲第４項記載の装入機。 ７ 上記無端手段６４，６５は、上記台車５４，
   ５５に運動を与えるために上記台車の各々に連結
   されている特許請求の範囲第５項記載の装入機。 ８ 上記基板５０には、上記保持柱５２，５３を
   可摺動に受入れるために多数の溝が形成されてい
   る特許請求の範囲第５項記載の装入機。