JPH0138444Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、天井裏の空間等に理設され、ダク
トと接続してダクトを通じて換気を行なうダクト
用換気扇に関するものである。

上記この種の換気扇は、本体が下面の解放した
方形箱形に構成されているものが多く、本体の解
放部の周囲に形成された取付フランジを天井に設
けられる枠構造にねじ付けにすることによつて取
付けられるものである。このようなダクト用換気
扇の中には、第１図及び第２図に示すように本体
１０１のダクトと接続口１０２及びその部分の側
面部１０３が、着脱可能の別部材で構成されてい
るものがある。この種のものは、別部材を天井に
設けた枠構造１０４にねじ付けしてから、本体１
０１を別部材に合せながら枠構造１０４に取付け
るのである。従つて、別部材の取付け位置を決定
すると必然的に本体１０１の取付け位置も決まつ
てしまうのである。しかしながら、従来において
は別部材の取付け位置を規定する要素がなにもな
いので、第２図に示すように本体１０１の外周寸
法より大きく構成された枠構造１０４に対し、本
体１０１がいずれかに寄つて取付けられることが
多く、極端な場合には天井に形成した開口部１０
５に化粧グリル１０６が対応しないことがあつ
た。

本考案は、天井に設けた枠構造の中央に片寄る
ことなく本体を取付けることができるダクト用換
気扇を提供することを目的とするものである。

次に本考案の構成を図面に示す実施例に基づい
て具体的に説明する。

第３図によつて示す本考案の適用例としてのダ
クト用換気扇は、送風機（図示しない）を組込ん
だ方形箱形の本体１の一側面に送風機の吐出口に
連絡した接続口２を備えている。本体１は、下面
が吸込口として開口し、この開口部の周縁には本
体１を取付けるための取付フランジ３が形成され
ている。本体１の接続口２とこれが突き出してい
る側面部は、別部材で構成されている。すなわ
ち、ダクトと接続する接続口２は、本体１の垂直
方向の一つの稜角部４を含む側面部を形成する、
着脱可能に構成されたプレート部材５に対して備
え付けられているのである。プレート部材５は、
本体１の取付フランジ３の一部を構成する部分
と、本体１の天板部の一部を構成する部分と、本
体１の側面の一部を構成する部分とからなるプレ
ートで、本体１の側面の一部を、稜角部４ととも
に形成する二つの平面部５Ａには、その下部にそ
れぞろれ外方に等しい突出量で突き出す截頭円錐
形の突起６が形成されている。これらの平面部５
Ａのうちの接続口２を備えたものは、最も面積が
大きく、この平面部５Ａには突起６も横並びに二
つ形成されている。プレート部材５は、ダクト用
換気扇の取付けにあたり単独に、天井に構成した
枠構造７に対して取付けられるのである。プレー
ト部材５を除く本体１は、プレート部材５の取付
けの後に、プレート部材５がその一部となるよう
に適合させ、枠構造７に取付けられるのである。
枠構造７は、本体１の取付フランジ３が当接し、
本体１の取付フランジ３を除く全体が収まる大き
さに枠組みされている。本体１の最も適切な取付
け形態は、本体１の囲周に枠構造７に対して等し
い隙間が保たれている状態、すなわち枠構造７の
中心に本体１の中心線が一致している状態であ
る。この状態は、プレート部材５を先に取付ける
ものでは、得がたいものであるが、本例のもので
は、プレート部材５に突起６が設けられ、この突
起６を枠構造７の内面に当接させることによつ
て、プレート部材５を枠構造７のコーナー部に適
切な隙間をもつ関係に取付けることができるので
ある。そして、この枠構造７に取付けられたプレ
ート部材５を基準に本体１のプレート部材５を除
く部分が枠構造７に取付けられ、本体１が枠構造
７への取付けとともに完成形態をとることになる
ため、本体１の枠構造７に対する取付け位置は、
片ずれを伴うことなく常に適切なものとなるので
ある。従つて、本体１の開口部、天井板８の開口
部及び天井板８の開口部に被せる化粧グリル９な
どのすべてが適切な取付け関係となるわけであ
る。なお、図中符号１０は、プレート部材５と本
体１側とを適合させる突片と係合孔による掛止め
構造である。

以上、実施例による説明からも明らかなように
本考案のダクト用換気扇は、方形箱形の本体の、
一つの稜角部を含む側面部分を、ダクトとの接続
のための接続口をもつ着脱可能なプレート部材で
構成し、プレート部材にはその稜角部を形成する
二つの平面部の下部に、取付け時に天井の枠構造
に対して一定の隙間を作る突起を形成したもので
あるから、プレート部材を枠構造に取付け、これ
を基準に本体を枠構造に取付けて構成することに
よつて、枠構造に対して片寄つた関係に本体が取
付けられることがなく、常に適切な取付け状態が
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、従来例としてのダクト用
換気扇をそれぞれ示す斜視図と取付け状態の説明
図、第３図は本考案の適用例としてのダクト用換
気扇を示す斜視図、第４図は同じく取付け状態を
示す側面図、第５図は同じく取付け状態を示す平
面図である。なお、図中同一符号は同一又は相当
部分を示す。 １…本体、２…接続口、４…角部、５…プレー
ト部材、５Ａ…平面部、６…突起、７…枠構造。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下面の開口した方形箱形の本体における垂直
   方向の一つの稜角部を含む側面部分が、ダクト
   との接続のための接続口を備えた着脱可能のプ
   レート部材によつて構成されていて、該プレー
   ト部材の稜角部を形成する二つの平面部に対
   し、それらの下部寄りにそれぞれ等しい突出量
   の突起を外側に向けて突出させたことを特徴と
   するダクト用換気扇。 (2) 突起が截頭円錘形である構成の実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のダクト用換気扇。