JPH0136554Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、部品が適宜に組み合わされて構造体
が形成される組立て玩具における組立て車輪に関
する。

従来の組立て玩具は、所定の構造体に組み立て
られるよう適宜に分割された部品郡からなり、
個々の部品は専用部材であるため、所定の構造体
に組み立てる楽しみはあつても、子供の創造力に
従つて自在に組み立てる楽しさはなかつた。ま
た、子供の創造力に従つて自在の組立てが可能な
ものとして、いわゆるブロツク玩具があるが、こ
れは通常直方体の一面または全面に突起が設けら
れた同一形状のブロツク片の集合からなり、これ
を子供が適宜に組み合わせ、一定の構造体に組み
立てて遊ぶのである。しかし、ブロツク片の構造
上、外形線が単調になつて現実のものとはかなり
遊離した構造体しか形成することができず、迫力
がないため、子供にすぐに飽きられてしまう欠点
があつた。さらに、車輪は大径になると、弱小な
子供が持運ぶには不便であつた。

本考案は、上記欠点を解消して、子供の創造力
に従つて各種の構造体を自在に組み立てることが
でき、しかもその構造体は現実のものと近似して
形成することができ、かつ弱小な子供でも容易に
持運びすることができる組立て玩具における組立
て車輪を供することを目的とし、部品が適宜に組
み合わされて構造体が形成される組立て玩具にお
いて、複数に分割された部材が着脱自在に合体さ
れて構成され、各部材は表面部と該表面部の裏面
方向に立設された周壁と該表面部に設けられた突
部とからなり、該突部は一定の単位長ごとに区切
られ、該突部間に他の部品の底部が嵌合される嵌
合溝が形成されたことを特徴とする。

図示実施例に基ずき、本考案にかかる組立て玩
具における組立て車輪を説明する。複数に分割さ
れた部材１は、各々表面部２、該表面部２の裏面
方向に直角に立設された周壁３および該表面部２
に設けられた突部４からなる。上記分割の仕方お
よび数は任意であり、図示実施例では各々同一形
状に四分割されてなる。上記表面部２は、合体時
に外周が円形に形成される略扇形の板状体からな
る。該表面部２の適宜位置には連結孔５が設けら
れる。上記周壁３は、他の部材１と当接される偏
平の当接部６，６′と、車輪の接地面となる円弧
状の外周部７とからなる。該当接部６，６′は、
各々適宜位置に合体孔８，８′が設けられる。上
記突部４は、一定の単位長Ｌごとに区切られ、該
突部４…間に一定の単位長Ｌごとに形成された他
の部品９，９′の底部が嵌合される嵌合溝１０ａ，
１０ｂ，１０ｃが形成される。該嵌合溝１０ａ
は、表面部２の直径に沿つてかつこれと平行に等
間隔に設けられ、嵌合溝１０ｂは、該嵌合溝１０
ａと直角に等間隔に設けられる。嵌合溝１０ｃ
は、嵌合溝１０ａまたは嵌合溝１０ｂが他方の嵌
合溝によつて区切られた単位長の線分Ｌを半径と
した円形に設けられる。各部材１の基端部１１
は、合体時に車輪挿通孔が形成されるよう凹弧状
に切欠される。１２は部材１を合体せしめるとき
に用いる連結具、１３は部材１の合体時に外周部
７に被せられるベルト環である。

次に、本考案にかかる組立て玩具における組立
て車輪の使用例を説明する。各部材１…の当接部
６，６′が当接されかつ合体孔８，８′に連結具１
２が挿入されて各部材１…が連結され、さらに、
外周部７…にベルト環１３が嵌着され、部材１…
間に形成された車軸挿通孔間に車軸１４が掛け渡
されると、車輪として使用することができる（第
３図）。また、中央部に円形に設けられた嵌合溝
１０ｃに円筒状の他の部品９が嵌合され、ベルト
環１３が同様に形成された構造体に掛け渡される
とベルト車として使用できる（第４図）。その他
子供の創造力に従つて自在に構造体を組み立てる
ことができる（第５図、第６図）。

このように本考案にかかる組立て玩具における
組立て車輪によれば、他の部品が嵌合される突部
間の嵌合溝が一定の単位長ごとに形成されている
から、各種の構造体が子供の創造力に従つて自在
に組み立てることができ、組立て遊びの楽しさが
倍加される効果がある。また、部材は外周が円弧
状に形成された周壁を有するため、直線に曲線が
混つた複雑な外形線となり、より現実のものに近
似する構造体を組立て形成することができる効果
がある。さらに、個々の部材に分割されるので、
弱小な子供にも容易に持運びが可能である効果が
ある。さらにまた、各部材が同一形状に形成され
れば、大量生産に適しコスト低下に寄与する効果
がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案にかかる組立て玩具における組立
て車輪の実施例を示し、第１図はその斜示図、第
２図はその底面図、第３図は組立て時の斜示図、
第４図ないし第６図は他の部品と嵌合された状態
の斜示図である。 １……部材、２……表面部、３……周壁、４…
…突部、６，６′……当接部、７……外周部、８，
８′……合体孔、９，９′……他の部品、１０ａ，
１０ｂ，１０ｃ……嵌合溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 部品が適宜に組み合わされて構造体が形成さ
   れる組立て玩具において、複数に分割された部
   材が着脱自在に合体されて構成され、各部材は
   表面部と該表面部の裏面方向に立設された周壁
   と該表面部に設けられた突部とからなり、該突
   部は一定の単位長ごとに区切られ、該突部間に
   他の部品の底部が嵌合される嵌合溝が形成され
   たことを特徴とする組立て玩具における組立て
   車輪。 上記部材が同一形状である実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の組立て玩具における組立て
   車輪。