JPH0133630B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0133630B2
JPH0133630B2 JP56192698A JP19269881A JPH0133630B2 JP H0133630 B2 JPH0133630 B2 JP H0133630B2 JP 56192698 A JP56192698 A JP 56192698A JP 19269881 A JP19269881 A JP 19269881A JP H0133630 B2 JPH0133630 B2 JP H0133630B2
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JP
Japan
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piston
chamber
fluid
mandrel
cylindrical
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Expired
Application number
JP56192698A
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English (en)
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JPS57119086A (en
Inventor
Daburyu Euansu Robaato
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BURAUN OIRU TSUURU Inc
Original Assignee
BURAUN OIRU TSUURU Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by BURAUN OIRU TSUURU Inc filed Critical BURAUN OIRU TSUURU Inc
Publication of JPS57119086A publication Critical patent/JPS57119086A/ja
Publication of JPH0133630B2 publication Critical patent/JPH0133630B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E21EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
    • E21BEARTH OR ROCK DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
    • E21B31/00Fishing for or freeing objects in boreholes or wells
    • E21B31/107Fishing for or freeing objects in boreholes or wells using impact means for releasing stuck parts, e.g. jars
    • E21B31/113Fishing for or freeing objects in boreholes or wells using impact means for releasing stuck parts, e.g. jars hydraulically-operated

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)
  • Actuator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はドリリングジヤー、一層詳細には複動
流体圧ドリリングジヤーなどの新規にしてかつ有
用な改良に係る。
フイツシング・ジヨブは、油田用語では、油井
またはガス井のドリリングの際に不動となつたド
リリングストリングの部分、修理期間中に井から
除去されるべき生産装置などを除去する作業を意
味し、除去対象物は“フイツシユ”と呼ばれてい
る。フイツシユを除去するための一般的な方法
は、それをなんらかの手段でつかみ、かつそれに
軸線方向の押す力または引く力を加えることであ
る。ジヤーはドリリングもしくは生産装置が地表
から軸線方向に押したり引いたりするだけでは除
去されないほど不動になつた時に使用される道具
である。
ジヤーは一般にフイツシユとドリリングストリ
ングとの間に接続され、地表のドリリングリグ操
作員がドリリングストリングの操作を通じてフイ
ツシユに打撃力を与えることを可能にする。ジヤ
ーは内側マンドレルまたは内側ハウジングと外側
ハウジングとの間の相対的な軸線方向運動を許し
回転運動は許さないスプライン結合部を含んでい
る。内側のマンドレルは、ジヤーが軸線方向行程
の限界に達した時に外側のハウジングの衝突面ま
たはアンビルと接触する衝突面またはハンマーを
含んでいる。もしこれらの衝突面が高速度で互い
に接触すれば、ジヤーの上側のパイプの質量によ
り非常に大きな衝撃力がフイツシユに伝達され
る。
公知のジヤーには3つの種類すなわち流体圧ジ
ヤー、機械式ジヤーおよびバンパジヤーがある。
バンパジヤーは主に下向きの打撃力を与えるのに
用いられる。バンパジヤーは一般にパイプを十分
に上昇および下降させ得る軸線方向行程が許され
ているスプライン結合部を有し、ジヤー内部の衝
突面が互いに接触する際にフイツシユに下向きの
打撃力を与える。機械式ジヤーおよび流体圧ジヤ
ーは、軸線方向ひずみ(引張もしくは圧縮)がパ
イプに生ずるまで衝突面の相対運動を阻止するト
リツピング機構を含んでいる点でバンパジヤーと
異なつている。上向きジヤーリングのためには、
パイプが地表で与えられる軸線方向引張力により
伸ばされる。この引張力はパイプが伸びてポテン
シアルエネルギーを蓄積するのを許すようにトリ
ツピング機構により抵抗される。ジヤーが“トリ
ツプ”すると、この蓄積されたエネルギーが運動
エネルギーに変換されて、ジヤーの衝突面を高速
度で互いに衝突させる。下向きジヤーリングのた
めには、パイプを圧縮するようにパイプ重量が地
表で“スラツク・オフ”される。この圧縮力はパ
イプが縮んでポテンシアルエネルギーを蓄積する
のを許すようにトリツピング機構により抵抗され
る。ジヤーが“トリツプ”すると、パイプ圧縮お
よびパイプ重量のポテンシアルエネルギーが運動
エネルギーに変換されて、ジヤーの衝突面を高速
度で互いに衝突させる。流体圧および機械式ジヤ
ーはバンパジヤーにくらべてはるかに有効であ
る。なぜならば、所与のパイプひずみでフイツシ
ユにはるかに大きな打撃力を与え得るからであ
る。
多くのフイツシング・ジヨブは上向きジヤーリ
ングも下向きジヤーリングも可能であることを必
要とする。
両方向のジヤーリングを可能にするため、種々
の組合わせのジヤーが用いられている。機械式ジ
ヤーまたは流体圧ジヤーは上向きにも下向きにも
打撃力を与える複動ジヤーとして構成され得る。
上向きジヤーリングのためのジヤーを別個の下向
きジヤーリングのためのジヤーと組み合わせて使
用することもできる。いずれの構成の場合にも、
ジヤーは各方向に互いに独立して作動可能でなけ
ればならない。すなわち、ジヤーは1つの方向で
トリツプし、リコツクしかつ同一方向で再び、不
注意にまたは必然的に反対方向にトリツプするこ
となく、トリツプし得なければならない。すなわ
ち、1つの方向のトリツピング機構のリコツキン
グが反対方向のトリツピング機構により阻止され
てはならない。
機械式ジヤーは一般に流体圧ジヤーよりも融通
性および信頼性が劣つている。機械式トリツピン
グ機構の一例では、地表でトリツピング荷重を1
つの特定値に設定する必要がある。もしトリツピ
ング荷重を増減したい場合には、パイプを井から
引上げる必要があり、これは費用および時間のか
かる過程である。機械式ドリツピング機構の他の
例では、トルクを地表からパイプを通じてトリツ
ピング機構に与え、このトルクをジヤーがトリツ
プする間維持する必要がある。これはリグ・フロ
ア上の人に危険であり、かつ必要に応じたトリツ
ピング荷重の制御を困難にする。機械式トリツピ
ング機構の他の弱点は、トリツピング機構がコツ
クされた位置(もどり止め位置)でドリリングが
行なわれるため、通常のドリリング過程中にトリ
ツピング機構が応力を受けることである。さらに
他の欠点として、機械式トリツピング機構では金
属部分が高い圧縮荷重下に相対運動をしなければ
ならないので、運動部分の急速な摩耗、頻繁な故
障を生じやすい。
流体圧トリツピング機構は、地表で与える軸線
方向ひずみの大きさによりトリツピング荷重を
種々の値に制御し得るという融通性に富んでい
る。また、流体圧トリツピング機構は機械式トリ
ツピング機構にくらべて機械的変形および摩耗を
受けることが少なく、従つて同一の条件下で耐用
寿命が長い。しかし、現在の流体圧トリツピング
機構は一方向にしか作動せず、両方向にジヤーリ
ングを行なうためには2つのトリツピング機構を
タンデムに作動させる必要がある。これは2つの
個別の作動流体チヤンバ、2つの弁システム、2
つの計量システムおよび独立に各機能を動作させ
るのに十分な軸線方向行程を必要とする。その結
果、長いスプラインおよびシール面を有する長く
て費用のかさむジヤーとなる。
ドリリングジヤーに関する特許は大部分ここ30
年間のものである。
米国特許第Re23354号には、複動流体圧ジヤー
の非常に初期の形態が開示されている。このジヤ
ーは直径を減ぜられたシリンダのなかを運動する
ピストンを有しピストンの一方の側から他方の側
への作動流体の流れが抑制されるというダシユポ
ツトの原理を利用している。このドリリングジヤ
ーは、1つの方向に完全に作動させなければ他方
の方向に作動させるようにリセツトすることがで
きないという欠点を有する。
米国特許第3349858号には、ピストンを通じて
の油の流れが一定流量調節弁により制御される単
動(上方)流体圧ドリリングジヤーが開示されて
いる。
米国特許第3735827号には、圧縮性作動流体を
必要とする流体圧フイツシングジヤーが開示され
ている。マンドレルの運動に伴い、作動流体が所
定の圧力まで圧縮されると、調節可能なトリツピ
ング機構により制御弁が開かれて、加圧流体がバ
イパス通路を通じて流れるので、ハンマーは高速
度でアンビル面に衝突し得る。
米国特許第3797591号には、米国特許第3735827
号と同様であるが、それとは異なる調節可能トリ
ツピング機構を含む流体圧フイツシングジヤーが
開示されている。
米国特許第3851717号には、トリツピングピス
トンに対して一定流量バイパスを有し、主バイパ
ス弁が開かれて装置をトリツプするまでトリツピ
ングピストンが下方に動かされるように構成され
ている流体圧フイツシングジヤーが開示されてい
る。
米国特許第4059167号には、米国特許第3851717
号と同様であるが、内部作動圧力を下げるように
タンデムピストン配置を取入れたフイツシングジ
ヤーが開示されている。
米国特許第3285353号には、ドリルストリング
に結合されたマンドレルとドリルフイツシユに結
合されたマンドレルとが外側ハウジングのなかに
望遠鏡の鏡筒と同様に長手方向運動を行ない得る
ように配置されており、ピストン弁により所定の
運動の後に加圧流体が放出されて、ハンマー面が
アンビル面に衝突するフイツシングジヤーが開示
されている。
米国特許第3087559号には、流体圧遅延装置付
きの機械式トリツプフインガーを有するフイツシ
ングジヤーが開示されている。
本発明の目的の1つは、ドリル井から不動とな
つた対象物または“フイツシユ”を除去するた
め、または堅い層を通じてのドリリングを助成す
るためのアースドリリングに用いられる新規にし
てかつ改良されたドリリングジヤーを提供するこ
とである。
本発明の他の目的は、複動形すなわち上方にも
下方にもジヤーリング力を加え得る形式の新規に
してかつ改良された流体圧ドリリングジヤーを提
供することである。
本発明の他の目的は、先の作動方向とは無関係
に上方もしくは下方に作動し得る新規にしてかつ
改良された流体圧複動ドリリングジヤーを提供す
ることである。
本発明の他の目的は、所望によりリコツク可能
でありかつ再び同一方向もしくは反対方向に作動
可能である新規にしてかつ改良された流体圧複動
ドリリングジヤーを提供することである。
本発明の他の目的は、上方および下方ジヤーリ
ングのために単一の流体チヤンバを利用する新規
にしてかつ改良された流体圧複動チヤンバを提供
することである。
本発明の上記以外の目的は本明細書のなかで折
にふれて明らかとなろう。
本発明による流体圧複動ドリリングジヤーは上
方および下方ジヤーリングのために単一の流体チ
ヤンバを用いている。流体チヤンバは各端に別個
の圧力ピストンを有しており、ジヤーリング方向
に関係していずれか一方のピストンがマンドレル
により他方のピストンに対して相対的に動かされ
得るように構成されている。弁が流体チヤンバ内
のほぼ中央に位置しており、ハンマーを相対的に
固定側のアンビルに衝突させるためハウジングに
対してマンドレルの高速相対運動を許すように作
動流体の釈放を制御する。
上向きジヤーリングの際には、マンドレルが下
側圧力ピストンを上方に運動させて作動流体を加
圧し、他方上側ピストンはハウジングに対して相
対的固定位置にとどまる。下向きジヤーリングの
際には、上側ピストンがマンドレルと共に下方に
運動し、他方下側ピストンはハウジングに対して
相対的固定位置にとどまる。一方のピストンが他
方のピストンに向かう運動は、チヤンバからの流
体の漏洩が緩徐に制御されることにより、または
圧縮性流体が使用されている場合には流体が圧縮
されることにより実現される。マンドレルがハウ
ジングに対して相対的にいずれかの方向に、流体
チヤンバ内のトリツピング弁を開くに至るまで運
動した時点で、トリツピングが行なわれる。トリ
ツピング弁はばねの力を受けて常時は閉位置にあ
り、2個の制御腕の間に浮いている。一方の組の
制御腕は上側圧力ピストンからトリツピング弁の
上半部へ延びており、他方の組の制御腕は下側圧
力ピストンからトリツピング弁の下半部へ延びて
いる。一方のピストンが他方のピストンに向かつ
て運動し作動流体を加圧するにつれて、運動はチ
ヤンバ内の流体の圧力により制限され、また流体
は漏洩通路を通じて緩徐にチヤンバから漏洩す
る。圧縮性流体が使用されている場合には、漏洩
通路は不要であり、省略され得る。一方のピスト
ンが他方のピストンに対して相対的に十分な距離
を運動した時点で、その制御腕がトリツピング弁
の一方の半部に接触する。ピストンがさらに十分
な距離を運動すると、トリツピング弁の一方の半
部が他方の半部に対して相対的に運動し、それに
よりトリツピング弁が開かれる。その結果、流体
はチヤンバから急速に流出して、ピストンおよび
マンドレルの急速な運動を許し、マンドレルに取
付けられているハンマーをハウジング側の固定ア
ンビルに高速度で衝突させる。
ハウジングに対して相対的にマンドレルが逆方
向に運動すると、装置は中立位置にリコツクされ
る。この中立位置から再び所望により上方もしく
は下方へのジヤーリングが行なわれ得る。装置
は、一方向のトリツピングに対する時間遅れを他
方向のそれとは相違させるように個別ピストンを
通じての流れを制御するための手段をも含んでい
る。
本発明の他の実施例では、トリツピング弁配置
が省略され、流体チヤンバがその中央部分で拡大
されており、一方のピストンが他方のピストンに
対して相対的に運動してチヤンバの拡大部分に到
達した時に流体を釈放するダシユポツトとして作
用する。
以下、図面により本発明の実施例を説明する。
第1a図ないし第1d図には、複動流体圧駆動機
構またはドリリングジヤーが中立位置で長手方向
に4分割して示されている。これらの図面の各々
はジヤーの中心線からその外周までの縦断面図で
ある。ドリリングジヤー1は望遠鏡の鏡筒と同様
に外側筒形ハウジング3の内部に支持された内側
筒形マンドレル2を含んでいる。マンドレル2お
よびハウジング3はそれぞれ後記のように複数個
の部品から成つている。
マンドレル2は内側長手方向通路5により貫通
された上側筒形部分4(第1a図および第1b図
中)を含んでいる。上側部分4の上端は5aで示
されているように太くされており、またドリルス
トリングへの結合のため内ねじ6を切られてい
る。マンドレル部分4の下端は、内側肩部7で終
端しかつ内ねじ8を切られている沈み穴を設けら
れている。マンドレル2の中間部分は筒形スリー
ブ部材9(第1b図および第1c図中)から成つ
ており、その上端は上側部分4の内ねじ8との結
合のため外ねじ10を切られており肩部7と当接
している。スリーブ部材9の下端は外ねじ11を
切られている。スリーブ部材9は上側部分4の内
側通路5の延長である内側通路12により貫通さ
れている。マンドレル2の下側部分は筒形部材1
3(第1c図および第1d図中)から成つてお
り、その上端には肩部14で終端しかつ内ねじ1
5を切られている沈み穴が設けられている。筒形
部材13はその肩部14に当接するスリーブ部材
9の下端にねじ結合されている。
筒形部材13の下端は外ねじ16を切られてい
る。内ねじ18を有するスリーブ部材17が後記
のばねを支えるため筒形部材13の下端にねじ結
合されている。筒形部材13は通路5および12
の延長である内側長手方向通路19により貫通さ
れており、この通路19はスリーブ部材17の中
央孔20を通つて開口している。3つの部分4、
9および13は後記のように筒形ハウジング3の
内部を長手方向に運動可能な単一の筒形マンドレ
ル2としてねじ結合により組立てられている。
筒形ハウジング3はマンドレル2と同様に、組
立の目的で、いくつかの部分から構成されてい
る。筒形ハウジング3の上側部分は上端に滑らか
な内孔22を有する筒形部材21(第1a図およ
び第1b図中)から成つており、この内孔のなか
に上側マンドレル筒形部材4の外面が長手方向滑
動を行ない得るように配置されている。筒形ハウ
ジング部材21の下端は環状肩部23を形成する
ように直径を減ぜられた部分を有し、この部分に
は外ねじ24が切られている。
筒形ハウジング3の中間部分は、上端に筒形ハ
ウジング部材21の外ねじ24との結合のため内
ねじ26を切られている筒形部材25(第1a図
および第1b図中)から成つている。筒形部材2
5の上端は、ねじ結合が完全に行なわれた状態で
肩部23と当接する。筒形部材25の下端は肩部
27を形成するように直径を減ぜられた部分を有
し、この部分には外ねじ28が切られている。
筒形ハウジング3の下側部分は、上端に中間ハ
ウジング部分25の外ねじとの結合のため内ねじ
30を切られている筒形部材29(第1b図、第
1c図および第1d図中)から成つている。筒形
部材29の上端は、ねじ結合が完全に行なわれた
状態で肩部27と当接する。筒形部材29の下端
は内ねじ31(第1d図中)を切られている。
筒形ハウジング2の下端には筒形結合部材また
はサブ32が設けられており、このサブの上端は
外ねじ33を切られており、またねじ結合31/
33が完全に行なわれた状態で筒形部材29の下
端と当接する肩部34を有する。サブ32はマン
ドレル2を貫通する通路の延長である内側長手方
向通路35を有する。サブ32の下端は直径を減
ぜられた部分36を有し、この部分にはドリルス
トリングの下端部分との結合のため、またはフイ
ツシングジヤーとしてフイツシユとの結合のため
外ねじ37が切られている。
前記のように、マンドレル2およびハウジング
3はいずれも、組立の目的で、ねじ結合されるい
くつかの部分から構成されている。マンドレル2
はハウジング3の内部に滑動可能に配置されてい
る。装置の制御および駆動は適当な作動流体によ
り行なわれるので、組立体のいくつかの個所およ
びマンドレル2とハウジング3との間の滑動個所
からの漏洩に対してシールを設ける必要がある。
前記のように、上側マンドレル部分4の外面は
ハウジング3の上側筒形部材21の孔22のなか
に滑合している。筒形部材21は内側環状溝38
を設けられており、そのために作動流体の漏洩に
対して滑合個所を封ずるOリング39が配置され
ている。筒形ハウジング部分21と25との間の
ねじ結合個所は筒形ハウジング部材21の下端の
外側環状溝41のなかに配置されたOリング40
(第1b図中)により漏洩に対して封じられてい
る。筒形ハウジング部材25と29との間のねじ
結合個所は筒形ハウジング部材25の下端の外側
環状溝43のなかに配置されたOリング42(第
1b図中)により同様に漏洩に対して封じられて
いる。筒形ハウジング部材29の下端と結合サブ
32との間のねじ結合個所はサブ32の上端の外
側環状溝45のなかに配置されたOリング44
(第1d図中)により同様に漏洩に対して封じら
れている。同様のシールがマンドレル2のいくつ
かの部分を結合するねじ結合個所を通じての漏洩
を防止するために設けられている。マンドレル2
の上側筒形部分4と中間筒形部分9との間のねじ
結合個所は上側筒形部分4の下端の内側環状溝4
7のなかに配置されたOリング46(第1b図
中)により漏洩に対して封じられている。マンド
レル2の中間筒形部分9と下側筒形部分13との
間のねじ結合個所は下側筒形部分13の上端の内
側環状溝49のなかに配置されたOリング48
(第1d図中)により同様に漏洩に対して封じら
れている。
ハウジング3の種々の構成部分の内孔とマンド
レル2の外面との間の空間は閉じたチヤンバおよ
び作動流体に対する通路をなしている。種々の追
加的な構成要素が後記のように設けられている。
上側筒形ハウジング部材21の内孔50と上側筒
形マンドレル部材4の外面51との間の空間はチ
ヤンバ52をなしている。チヤンバ52の上端に
は、ねじを切られた開口53が設けられており、
そのなかにねじを切られたプラグ部材54が取付
けられている。開口53は後記のように作動流体
を導入するために用いられる。
筒形マンドレル部材4の外面はその下側部分5
5で直径を少し減ぜられており、また複数の長手
方向に延びる溝56を設けられており、これらの
溝の間にスプライン56aが形成されている(第
1a図および第3図中)。筒形ハウジング部材2
1の下端は直径を減ぜられて上側肩部58を形成
する内孔57を設けられており、この内孔に複数
の長手方向に延びる溝59が設けられており、こ
れらの溝の間に上側筒形マンドレル部材4の溝5
6と嵌合する複数のスプライン60が形成されて
いる(第1a図および第3図)。筒形マンドレル
部材4の溝56および筒形ハウジング部材21の
溝59はこれらの溝のなかに位置するスプライン
60および56aの高さよりも深い。その結果、
61および62で示されているようにマンドレル
部材4およびハウジング部材21のそれぞれの溝
に長手方向に延びる通路が形成される(第1a図
および第3図)。筒形ハウジング部材21内およ
び筒形マンドレル部材4上にスプラインおよび溝
が長手方向に延びて配置されているので、マンド
レル2はハウジング3のなかで回転運動を行なう
ことなく長手方向運動を行ない得るように案内さ
れる。スプラインと溝との間に形成された通路6
1および62は後記のようにチヤンバ52と装置
の下側部分との間に作動流体を流すために用いら
れる。
第1b図からわかるように、筒形ハウジング部
材25とマンドレル部材4および9との間の空隙
は流体チヤンバ52にくらべて実質的に大きな寸
法の流体チヤンバ63を形成するように選定され
ている。筒形ハウジング部材21の下端はこの装
置が上方へジヤーする時に用いられる上側アンビ
ル面64を形成する。筒形ハウジング部材25の
内面65は流体チヤンバ63の下端で内側環状肩
部を形成するように直径を小さくされており、こ
の肩部は装置が下方へジヤーする時に下側アンビ
ル面66として働く。
筒形マンドレル部材4の下端部分67はその外
面55に外ねじ68を切られている。筒形ハンマ
ー69がその内ねじ70により筒形マンドレル部
材4の外ねじに取付けられており、さらに作動中
の回転防止のためハンマー69の半径方向ねじ孔
72にねじ込まれた止めねじ71が筒形マンドレ
ル部材4の凹部73に入り込んでいる。ハンマー
69の上端面74は装置の上方動作の際にハウジ
ング部材21のアンビル面64と当接する。また
ハンマー69の下端面75は装置の下方動作の際
に下側のアンビル面66と当接する。
筒形マンドレル部材9は複数の長手方向に延び
る溝76(第1b図および第2図中)を設けられ
ている。溝76は後記のように作動流体を流すた
めの通路を形成する。筒形スリーブ部材77が筒
形マンドレル部材9のまわりに支えられており、
マンドレル部材9の外面から間隔をおいた内面7
8を有し、その間に流体の環状通路79(第1b
図中)を形成している。
筒形スリーブ部材77は通路79から流体チヤ
ンバ63へ通ずる孔80と通路79から流体チヤ
ンバ63の下側部分へ通ずる孔81とを設けられ
ている。通路79の下端部分は溝または通路76
の上端部分と重なつており、流体チヤンバ63と
溝76との間に連続的な流体通路を形成してい
る。筒形スリーブ部材77の上端は筒形マンドレ
ル部材4の上端と当接している。他方、筒形スリ
ーブ部材77の下端は、溝76が形成されている
筒形マンドレル部材9の外面に固く嵌合している
筒形スリーブ部材82の上端により当接されてい
る。スリーブ部材82は溝76をおおつて、複数
の長手方向に延びる通路を郭定している。スリー
ブ部材82の下端は環状スペーサ83と当接して
おり、この環状スペーサには溝または通路76の
下端から半径方向に外向きに開く複数の孔84が
設けられている。スリーブ部材82は後記のよう
にトリツピング弁により制御される複数の孔85
をも設けられている。
筒形ハウジング部材29の内面86と筒状スリ
ーブ部材82の外面87とは流体チヤンバ88を
郭定するべく互いに間隔をおいている。面86お
よび87はその間に支えられた圧力ピストンの自
由な運動を許す滑らかな円筒面である。流体チヤ
ンバ88の上端には、滑動可能に面86と87と
の間にはめられた環状圧力ピストン89(第1b
図および第4図)が設けられている。ピストン8
9はそれぞれ溝92および93にはめられたOリ
ング90および91により流体の漏洩に対して封
じられている。ピストン89はそれを通る作動流
体の非常に小さい漏洩流路を形成するための1つ
またはそれ以上の通路94を設けられている。そ
のかわりに、ピストンを面86と87との間にゆ
るくはめて漏洩流路を形成することもできるし、
圧縮可能な流体の使用により漏洩流路の必要をな
くすこともできる。第4図には、ピストン89が
一層詳細に、ただし異なる平面による断面図で示
されている。第4図に示されているように、ねじ
またはボルト138により保持された取外し可能
な環状部材137により周縁溝が形成され、この
周縁溝のなかに制御腕フランジ123がはめられ
ている。漏洩流路94は第4図では見えないが破
線で示されている。
流体チヤンバ88の長手方向のほぼ中央に、チ
ヤンバ88からの作動流体のデリーズを制御する
ためのトリツピング弁95(第1c図および第6
図中)が設けられている。トリツピング弁95は
2つの別個に運動可能な弁部材96および97か
ら成つている。弁部材96は環状であり、筒状ス
リーブ部材82の外面87に滑動可能にはめられ
ている。弁部材96はその内面側を、環状溝99
のなかにはめられたOリング98により封じられ
ている。弁部材96は沈み穴101を設けられた
筒形延長部100を有する。筒形延長部100は
周縁フランジ103と104との間で102で示
されているようにアンダーカツトされている。弁
部材97は同様に筒形スリーブ部材82の外面8
7に滑動可能にはめられており、また弁部材97
の内面側は環状溝106のなかにはめられたOリ
ング105により流体の漏洩に対して封じられて
いる。弁部材97は同様に沈み穴101aを設け
られた筒形延長部107を有し、その外面は周縁
フランジ109と110との間で108で示され
ているようにアンダーカツトされている。トリツ
ピング弁95は第6図に一層詳細に示されてい
る。第6図に示されているように、トリツピング
弁部材96は開閉の際に弁部材97の運動が一直
線上からそれるのを防止するための複数の案内指
部139を有する。案内指部139はトリツピン
グ弁95が開かれている時に作動流体の流れを許
すように十分に相互間隔をおいている。
ピストン89と実質的に同一の環状圧力ピスト
ン111が流体チヤンバ88の下端に配置されて
いる(第1c図中)。ピストン111は面86と
87との間に滑合しており、またそれぞれ溝11
4および115のなかにはめられたOリング11
2および113により作動流体の漏洩に対して封
じられている。ピストン111は逆止めボール弁
117により閉じられる長手方向通路116を設
けられている。
つる巻きばね118が上側ピストン89と上側
トリツピング弁部材96との間に配置されてい
る。また、つる巻きばね119が下側ピストン1
11と下側トリツピング弁部材97との間に配置
されている。ばね118および119はトリツピ
ング弁部材96および97を互いに押付け、また
ピストン89および111は流体チヤンバ88の
両端に押付けている。
装置の中立位置では、第1b図および第1c図
に示されているように、上側圧力ピストン部材8
9はその運動の限界として筒形ハウジング部材2
5の下端面120と当接している。同様に、この
中立位置では、下側ピストン111は流体チヤン
バ88の下端の環状肩部121と当接している。
駆動部材または制御腕122が上側圧力ピスト
ン部材89と下側トリツピング弁部材97と連結
している。制御腕122は円筒のセグメントとし
て形成されており、円筒のほぼ1/4から成つてい
る。制御腕122はその両端に内向きに延びるフ
ランジ123および124を設けられている(第
5図中)。フランジ123はピストン89の周縁
の溝にはめられており、そこから長手方向に制御
腕122が延びている(第1b図中)。制御腕1
22のフランジ124はトリツピング弁部材97
のアンダーカツト面108と滑動可能に接触して
いる(第1c図中)。
制御腕122と同一構造の駆動部材または制御
腕125は一端に下側ピストン111の周縁の溝
にはめられているフランジ126を有し、また他
端にトリツピング弁部材96のアンダーカツト面
102と滑動可能に接触しているフランジ127
を有する(第1c図中)。
装置は一つの直径上の両側に配置された2つの
制御腕122とそれと直交する直径上の両側に配
置された2つの制御腕125とを有する。従つ
て、双方の制御腕を同一の断面図に示すため、第
1b図および第1c図では制御腕122または1
25を通る断面の一方を他方に対して90゜回転し
て図示されている。
下側圧力ピストン111が載る肩部121の下
側に、流体チヤンバ128(第1c図および第1
d図中)がマンドレル部分13の外面129とハ
ウジング部分29の内面130とにより形成され
ている。流体チヤンバ128の下端はそこに滑動
可能に配置されている環状ピストン131により
閉じられている。ピストン131はそれぞれ溝1
34および135のなかにはめられたOリング1
32および133により流体の漏洩に対して封じ
られている。ピストン131は下側マンドレル部
材19にかぶせられたキヤツプ部材17の上に支
えられているばね136により上方に押されてい
る。
作 動 上記の装置は井の中のドリルパイプなどに衝撃
またはジヤーリング力を上方に加えるのにも下方
に加えるのにも使用され得る複動流体圧ドリリン
グジヤーである。上方へのドリリングジヤーの作
動時には、ドリルパイプは地表で与えられる軸線
方向引張力により伸ばされる。この引張力はジヤ
ーのトリツピング機構により抵抗されており、パ
イプが延びてポテンシヤルエネルギーを蓄積する
のを許す。ジヤーがトリツピング位置に到達する
と、伸ばされたパイプ内に蓄積されたエネルギー
は運動エネルギーに変換されて、ジヤーの衝撃面
すなわちハンマーおよびアンビルの面は非常に高
い速度で互いに衝突し、それにより非常に高い衝
撃力を生ずる。
下方へのジヤーの作動時にはパイプを圧縮する
ようにパイプ重量が地表でスラツク・オフされ
る。この圧縮力はジヤーのトリツピング機構によ
り抵抗されており、パイプが縮んでポテンシヤル
エネルギーを蓄積するのを許す。ジヤーがトリツ
ピング位置に到達すると、パイプ圧縮およびパイ
プ重量のポテンシアルエネルギーはパイプの釈放
により運動エネルギーに変換されて、ハンマー面
およびアンビル面は非常に高い速度で互いに衝突
し、それにより非常に高い衝撃力を生ずる。上記
の装置は、上方にも下方にも作動しかつ流体圧に
よりトリツプされる新規なドリリングジヤーであ
る。作動の原理および種々の部分の運動の順序を
以下に説明することにより本発明は一層明らかに
理解されよう。
中立位置 組み立てられたドリリングジヤー1は、上記の
ように、上側筒形ハウジング部材21の開口53
を通じて作動流体で満たされる。使用される作動
流体は、装置が圧力ピストンを通過する流体の漏
洩を利用して作動するので、非圧縮性流体である
ことが好ましい。動作間隔を適当に選定すれば、
装置は油井ドリリング流体を用いて作動し得る。
非圧縮性流体のかわりに圧縮性流体または高圧ガ
スを使用することも可能ではあるが、この場合に
は圧縮性流体を加圧するのに必要な追加的行程を
許すために装置を長くする必要がある。
開口53を通じてドリリングジヤー1に注入さ
れた作動流体は、圧力平衡ピストン131により
閉じられている流体チヤンバ128の底へ流れ
る。作動流体は流体チヤンバ128の空間と圧力
ピストン89と111との間に位置する流体チヤ
ンバ88の空間とを満たす。また作動流体は流体
チヤンバ63に通ずる通路76および79を含む
種々の通路を満たす。このチヤンバ63を満たし
た作動流体は流体チヤンバ52を注入開口53の
高さまで満たす。装置はこの時点で、注入開口5
3にプラグ54をねじ込まれて、使用可能な状態
となる。圧力平衡ピストン131は作動流体の熱
膨脹を許し、またジヤーを囲む油井内の流体の静
圧がジヤー内の流体を十分な圧力下に保つことを
許す。
第1a図ないし第1d図には装置が中立位置で
示されており、この中立位置から装置は上向きジ
ヤーリング力を生ずるように上方に、または下向
きジヤーリング力を生ずるように上方に作動し得
る。この中立位置では、ハンマー69は上側アン
ビル面64と下側アンビル面66との間のほぼ中
央に位置している。圧力ピストン89および11
1はばね118および119の力により肩部12
0および121に当接した最大移動位置に保たれ
ている。この中立位置では、ばね118および1
19はトリツピング弁95の個別部材96および
97を閉位置(第1c図中)に保つように働く。
弁部材96および97は流体圧力よつても閉位置
に保たれている。この中立位置では、駆動部材ま
たは制御腕122および125はトリツピング弁
部材96および97の作動に関して中間または中
立位置にある。先ず、下方ジヤーリングの際の装
置の作動について説明する。
下方ジヤーリング 装置は上側のねじを切られた開口6でドリルパ
イプに、また下側のねじを切られた結合部37ま
たはサブ32でジヤーリング作用を加えられるべ
き“フイツシユ”または他の対象物に結合され
る。上側ドリルパイプがスラツク・オフされて、
圧縮下におかれる。これはマンドレル2に下向き
の圧縮力を加え、マンドレルをハウジング3に対
して相対的に下向きに運動させる。下方運動の段
階は第7a図ないし第10b図に示されている。
マンドレル2の下方運動は最初は比較的自由に生
じ、この運動はハウジング3ならびに圧力ピスト
ン89および111に対して相対的な滑動であ
る。この運動段階の間に、マンドレル部分9のま
わりのスリーブ部材77の底部または肩部140
が圧力ピストン89の上端面と接触する。この時
点以降のマンドレル2の運動は肩部140により
圧力ピストン89を流体チヤンバ88内で下方へ
運動させる。この運動のそれ以降の段階は第7a
図に示されており、マンドレル2は圧力ピストン
89を、装置が第1b図に示されているように中
立位置にある時には当接している肩部120から
離隔させている。
マンドレル2のまわりの肩部140により圧力
ピストン89の運動は駆動部材または制御腕12
2の運動でもあり、その終端フランジ部分124
をトリツピング弁部材97の終端フランジ部分1
10に接触させるに至る。それ以降の圧力ピスト
ン89の運動はトリツピング弁部材97を一緒
に、第7b図に示されているように弁開口85に
対して同一の相対的位置を保つように運動させ
る。圧力ピストン89が下方に動かされ制御腕1
22のフランジ124をトリツピング弁部材97
のフランジ110に接触させてトリツピング弁部
材97を下方に運動させるにつれて、トリツピン
グ弁部材96がばね118と両弁部材を押し合わ
せようとするチヤンバ88内の圧力との影響下に
弁部材97の下方運動に追従する。それにより弁
部材96は、下側圧力ピストン111から延びる
制御腕125に対して相対的に動かされる。制御
腕125の終端フランジ部分127は固定位置に
とどまつているので、弁部材96の終端フランジ
部分103により接触されるに至る(第8図中)。
この時点以降では、圧力ピストン111に向かう
圧力ピストン89の運動は制御腕125と122
との間に相対運動を生じさせ、トリツピング弁9
5を構成する弁部材96および97を互いに離隔
させ始める。
ここまでは、運動が妨げられないものとして、
圧力ピストン89と111との間の相対運動と制
御腕122と125との間の相対運動とを説明し
てきた。しかし、圧力ピストン89および111
とトリツピング弁95とにより郭定されている流
体チヤンバ88は、ピストン89を通る非常に小
さい通路またはオリフイス94を例外として完全
に閉じられたチヤンバである。ピストン89の下
方運動はチヤンバ88内の作動流体を加圧し始
め、この流体の圧力はピストンの運動に抵抗す
る。マンドレル2に与えられる圧縮力がドリリン
グジヤーの上側のドリルストリングにより与えら
れる重量により増大するにつれて、流体チヤンバ
88内の流体圧力は圧力ピストン89に加えられ
る荷重の結果として増大する。圧力ピストン11
1のなかの逆止め弁117はこのピストンを通じ
ての流体の流出を阻止する。トリツピング弁95
の閉じられた弁部材96および97はそこを通じ
ての流体の流出を阻止する。閉じられた弁部材9
6および97はチヤンバ88内の圧力により環状
面95aで押し合わされて互いに閉じており、ま
たOリング98によりスリーブ82の外面87に
対して閉じている。この作動段階の間にチヤンバ
88から流体が流出し得る個所はピストン89内
の非常に小さいブリード通路94のみである。通
路94の寸法は、作動流体が比較的高い圧力に加
圧された時のみ非常に遅い速度で作動流体を通過
させ得るように選定されている。
圧力ピストン89に与えられる力が増大するに
つれて、このピストンは下方に運動しようとする
が、チヤンバ88内の作動流体により抵抗される
ので、流体がオリフイス94を通じて流出するに
つれてしか運動し得ない。従つて、チヤンバ88
内の流体は非常に高い圧力に保たれており、ピス
トン89は流体が開口94を通じてチヤンバ88
から流出するにつれてチヤンバ88内の圧力を維
持しながら緩徐に下方に運動する。制御腕12
2,125の終端フランジ124,127が弁部
材96,97の終端フランジ103,110と当
接する位置まで圧力ピストン89が下方に運動し
た時、これらの部品は第8図に示されている相対
位置にあり、チヤンバ88内の作動流体はなおも
非常に高い圧力下にある。第8図に示されている
相対位置はトリツピング弁95が開かれる直前の
時点におけるものである。この時点で、マンドレ
ル2のまわりに取付けられているハンマー69は
アンビル66に向かつて下方にわずかな距離しか
移動していない。しかし、マンドレル2はこの時
点まで上側のドリルストリングにより与えられる
非常に高い圧縮力下にあり、その後の運動に対す
る抵抗が解除されれば上記の圧縮力を釈放してハ
ンマー69を高速度で運動させ、大きな打撃力で
アンビル66に衝突させ得る。
それ以降に圧力ピストン89が圧力ピストン1
11に対して相対的に下方に運動すると、制御腕
122,125の終端フランジ124,127が
弁部材96および97を互いに離隔させて、トリ
ツピング弁95を開く。この弁95が開かれた直
後における弁部材96および97の相対位置が第
9b図に示されている。トリツピング弁95が第
9b図に示されているようにたとえわずかでも開
かれると、チヤンバ88内の流体は開かれたトリ
ツピング弁95を通じて、また開口85および他
の種々の通路を通じて、高圧下にない種々の流体
チヤンバへの流出を許される。こうして、トリツ
ピング弁95が開かれると、チヤンバ88内の流
体は通路76および79を通じて、下方に運動し
ている圧力ピストン89の上側に位置する流体チ
ヤンバ63のなかへ流れ得る。流体はチヤンバ8
8から通路76を通じて下方に、圧力平衡ピスト
ン131の上側の流体チヤンバ128のなかへも
流れ得る。このようにチヤンバ88から流体が急
激に釈放されると、圧力ピストン89の下方運動
に対するすべての抵抗が解除される。この時点
で、ドリルストリングの圧縮および重量により蓄
積された高いポテンシアルエネルギーの影響下に
マンドレル2がピストン89と一緒に高速度で下
方に運動し、マンドレル2に取付けられているハ
ンマー69のハンマー面75を非常に大きな打撃
力でハウジング側のアンビル面66と衝突させ
る。この位置は第10a図および第10b図に示
されており、これはマンドレル2の最大下方運動
の位置である。
下方ジヤーリング後のリコツキング ドリリングジヤーは、第10a図および第10
b図に示されている位置から第1a図ないし第1
c図に示されている位置へのマンドレル2の上方
運動により、その後の下方もしくは上方ジヤーリ
ングに備えてリコツクされる。マンドレル2が上
方へ動かされるにつれて、ピストン89もばね1
18および119の影響下にマンドレル2と一緒
に上方へ運動する。この上方運動の際、ばね11
8は下端で、制御腕125(この作動段階では固
定位置に保たれている)のフランジ127上に支
えられている弁部材96に支えられて、上端でピ
ストン89を上方に押している。同様に、ばね1
19は下端で下側圧力ピストン111上に支えら
れて、上端で弁部材97の過端面および制御腕1
22のフランジ125を上方に押し、従つてまた
制御腕122を介してピストン89を上方に押し
ている。ピストン89がマンドレル2の後退によ
り上方に動かされるにつれて、マンドレル部分
9、下側トリツピング弁部材97、制御腕122
およびピストン89は同一の相対位置を保ちなが
らハウジング3に対して相対的に上方に運動す
る。この上方運動は下側圧力ピストン111、制
御腕125および上側トリツピング弁部材96に
対して相対的な運動でもある。このマンドレル2
の上方運動が継続するにつれて、弁部材96は弁
部材97に近接し、ついには第8図に相当する位
置に達する。この上方運動の間、チヤンバ63の
容積がピストン89の運動により減ぜられるの
で、流体はチヤンバ63から種々の接続通路を通
つて上側圧力ピストン89と下側圧力ピストン1
11との間の流体チヤンバ88のなかへ流れる。
装置が第8図に示されている位置に復帰する時点
までに、チヤンバ88は作動流体で満たされてい
る。この時点で、チヤンバ88はトリツピング弁
95を通じての流体の流入に対して閉じられてい
るが、追加流体は逆止め弁117を通じて、また
ブリード通路94を通じてチヤンバ88に流入し
得る。
それ以降のマンドレル2およびピストン89の
上方運動は装置を第7a図および第7b図に示さ
れている位置にもたらす。この位置では、トリツ
ピング弁95の弁部材97および96は互いに閉
じており、またフランジ127は弁部材96のフ
ランジ103から離隔して、そのフランジ104
に近接している。それ以降のマンドレル2および
上側圧力ピストン89の上方運動は制御腕122
およびそのフランジ124を弁部材97のフラン
ジ110から上方に離隔させて、第1c図に示さ
れている位置にもたらす。この上方運動の間に、
上側圧力ピストン89は上側ハウジング部材25
の肩部120と当接する点に達する。それ以降の
マンドレル2の上方運動は装置を第1b図に示さ
れている位置、すなわち上側圧力ピストン89が
肩部120と当接しておりマンドレル2の肩部1
40がピストン89から離隔している位置にもた
らす。これは前記のように装置が下方ジヤーリン
グのための下方行程を開始する時の中立位置であ
る。この位置で装置はその後の使用に備えてリコ
ツクされており、再び下方に、または所望により
上方にジヤーリング作動を開始し得る。
上方ジヤーリング このドリリングジヤーが第1a図ないし第1d
図に示されている中立位置から上方ジヤーリング
作動するときの各段階が第11a図ないし第13
b図に示されている。マンドレル2の上端部5a
が結合されているドリルストリングが伸ばされ
て、所望の引張力下におかれる。ドリルストリン
グが上方に伸ばされるにつれて、ドリルストリン
グはマンドレル2を引張力下におき、それをトリ
ツピング機構により許される限界へ運動させる。
第1a図ないし第1d図に示されている中立位置
からのマンドレル2の上方運動は先ず環部材83
の肩部141を下側圧力ピストン111の下端面
と当接する位置にもたらす。このマンドレル2に
よる最初の上方運動はまだトリツピング弁95の
駆動またはシステム内の流体への与圧を開始しな
い。
マンドレル2がさらに上方に運動するにつれ
て、肩部141は下側圧力ピストン111の下端
面と当接して、それを一緒に上方に運動させる。
ピストン111の上方運動はその制御腕125を
上側圧力ピストン89およびその制御腕122に
対して相対的に運動させる。それ以降のマンドレ
ル2によるピストン111の上方運動はチヤンバ
88内の作動流体による抵抗を受ける。ピストン
111が上方に運動すると、チヤンバ88内の流
体は加圧されて、急激に非常に高い圧力に達す
る。流体は逆止め弁117またはトリツピング弁
95を通つて流出し得ない(いずれもこの作動段
階では閉じられている)。チヤンバ88内の流体
は上側ピストン89の通路94を通つて非常に緩
徐に漏洩し得るのみである。これは通路94を通
つてチヤンバ88から漏洩した流体の量により定
められる速度でピストン111の上方運動を許
す。この上方運動の間、チヤンバ88内の作動流
体はドリルストリングからマンドレル2へ与えら
れた引張力により生じた圧力を表わす非常に高い
圧力下に保たれている。
マンドレル2がさらに上方に運動するにつれ
て、下側圧力ピストン111およびその制御腕1
25はハウジング部分29に対しても上側ピスト
ン89および上側弁部材96に対しても相対的に
上方に運動する。それ以降の追加的な上方運動の
後、装置は第11a図および第11b図に示され
ている位置に到達し、この位置では制御腕125
のフランジ127がトリツピング弁95の上側弁
部材96の上側フランジ103と当接するに至つ
ている。それ以降の下側ピストン111および制
御腕125の上方運動は上側弁部材96を上方に
運動させ、またそれと一緒に下側弁部材97がそ
の下側フランジ110により制御腕122のフラ
ンジ124と当接するまで運動するのを許す。こ
の位置は中間位置(図面には示されていない)で
あり、第12a図および第12b図に示されてい
る位置に到達する直前の位置である。
この位置では、チヤンバ88内の作動流体は非
常に高い圧力下にあり、ピストン111の運動に
抵抗し、従つてまたマンドレル2の運動に抵抗し
ており、その結果マンドレル内およびドリルスト
リング内の引張力が増大する。マンドレル2がさ
らに上方に運動すると、下側ピストン111によ
る制御腕125およびフランジ127の運動が上
側弁部材96を下側弁部材97から離隔させて、
トリツピング弁95を開く。トリツピング弁95
が開かれた直後の位置が第12a図および第12
b図に示されている。この位置では、トリツピン
グ弁95は開いており流体は他の流体チヤンバ1
28,63および52と連通する弁開口85およ
び種々の通路を通つて自由に流れ得る。すなわ
ち、トリツピング弁95が開かれると、チヤンバ
88内の流体は釈放されて他の流体チヤンバに流
出し、チヤンバ88内の圧力はほぼ井内の静圧に
低下する。この圧力低下は圧力ピストン111に
よる上方運動への抵抗を解除し、ピストン111
およびマンドレル2がジヤーリング行程の残余の
長さを急速に運動するのを許す。
この最後の急速運動は第12a図および第12
b図に示されている位置と第13a図および第1
3b図に示されている位置との間の運動である。
この運動は第13b図に示されているようにトリ
ツピング弁95が広く開かれている状態で行なわ
れる。この最後の運動はマンドレル2およびドリ
ルストリング内の引張エネルギーを運動エネルギ
ーの形で解放し、ハンマー69を非常に高い速度
でハウジングのアンビル肩部64に衝突させる。
ハンマー69がアンビル肩部64と当接した点
で、装置は最大上方運動の点に到達する。こうし
てマンドレル2の運動は上方にはハンマー69と
アンビル肩部64との当接により、また下方には
前記のようにハンマー69とアンビル面66との
当接により制限されている。
上方ジヤーリング後のリコツキング 第13a図および第13b図に示されている運
動の上方限界に到達した後、装置はマンドレル2
を第1a図ないし第1d図の中立位置へ復帰させ
ることにより、その後の使用に備えてリコツクさ
れる。マンドレル2が下方に運動するにつれて、
ハンマー69はアンビル面64から離隔する。圧
力ピストン111およびその制御腕125はマン
ドレル2と一緒に下方に運動し、また下側弁部材
97は制御腕122に対して相対的固定位置にと
どまり、他方上側弁部材96はマンドレル2と一
緒に下方に運動する。流体チヤンバ88は開口8
5とこの圧力ピストン111の下方運動の間は開
いているトリツピング弁95とを通つて流入する
作動流体で満たされる。
マンドレル2がさらに下方に運動するにつれ
て、弁部材96および97は第12b図に示され
ている位置に到達し、それ以降の小さな運動の後
にこれらの弁部材は互いに閉じ、流体チヤンバ8
8は実質的に閉じられる。マンドレル2および下
側圧力ピストン111が下方運動を継続するにつ
れて、下側ピストン111から排除される流体は
逆止め弁117を通つて、または上側ピストン8
9内のブリード通路94を通つてチヤンバ88に
流入し得る。さらに若干の運動の際、装置は再び
第11a図および第11b図に示されている位置
に到達し、下側ピストン111が肩部121と当
接するに至る。マンドレル2がさらに短距離を運
動すると、肩部141はピストン111の下端面
から離隔するに至る。この点で、装置は再び第1
a図ないし第1d図に示されている中立位置とな
る。この位置では、装置はリコツクされており、
所望により上方もしくは下方へのその後のジヤー
リング作動に備えた状態にある。
他の実施例の説明 第14a図ないし第14d図には、複動流体圧
ドリリングジヤー201が中立位置で長手方向に
4分割して示されている。これらの図面の各々は
ジヤーの中心線からその外周までの縦断面図であ
る。この実施例と先に説明した実施例との相違点
は、トリツピング作用を生ずるために、先の実施
例のように2つの弁部材から成るトリツピング弁
を用いるかわりに、二重ダシユポツト配置を利用
していることである。
ドリリングジヤー201は望遠鏡の鏡筒と同様
に外側筒形ハウジング203の内部に支持された
内側筒形マンドレル202を含んでいるマンドレ
ル202およびハウジング203はそれぞれ後記
のように複数個の部品から成つている。
マンドレル202は内側長手方向通路205に
より貫通された上側筒形部分204(第14a図
および第14b図中)を含んでいる。上側部分2
04の上端は205aで示されているように太く
されており、またドリルストリングへの結合のた
め内ねじ206を切られている。マンドレル部分
204の下端は、内側肩部207で終端しかつ内
ねじ208を切られている沈み穴を設けられてい
る。マンドレル202の中間部分は筒形スリーブ
部材209(第14b図および第14c図中)か
ら成つており、その上端は上側部分204の内ね
じ208との結合のため外ねじ210を切られて
おり肩部207と当接している。スリーブ部材2
09の下端は外ねじ211を切られている。スリ
ーブ部材209は上側部分204の内側通路20
5の延長である内側通路212により貫通されて
いる。マンドレル202の下側部分は筒形部材2
13(第14c図および第14d図中)から成つ
ており、その上端には肩部214で終端しかつ内
ねじ215を切られている沈み穴が設けられてい
る。筒形部材213はその肩部214に当接する
スリーブ部材209の下端にねじ結合されてい
る。
筒型部材213の下端は外ねじ216を切られ
ている。内ねじ218を有するスリーブ部材21
7が後記のばねを支えるため筒形部材213の下
端にねじ結合されている。筒形部材213は通路
205および212の延長である内側長手方向通
路219により貫通されており、この通路219
はスリーブ部材217の中央孔220を通つて開
口している。3つの部分204,209および2
13は後記のように筒形ハウジング203の内部
を長手方向に運動可能な単一の筒形マンドレル2
02としてねじ結合により組立てられている。
筒形ハウジング203はマンドレル202と同
様に、組立の目的で、いくつかの部分から構成さ
れている。筒形ハウジング203の上側部分は上
端に滑らかな内孔222を有する筒形部材221
(第14a図および第14b図中)から成つてお
り、その内孔のなかに上側マンドレル筒形部材2
04の外面が長手方向滑動を行ない得るように配
置されている。筒形ハウジング部材221の下端
は環状肩部223を形成するように直径を減ぜら
れた部分を有し、この部分には外ねじ224が切
られている。
筒形ハウジング203の中間部分は、上端に筒
形ハウジング部材221の外ねじ224との結合
のため内ねじ226を切られている筒形部材22
5(第14a図および第14b図中)から成つて
いる。筒形部材225の上端は、ねじ結合が完全
に行なわれた状態で肩部223と当接する。筒形
部材225の下端は肩部227を形成するように
直径を減ぜられた部分を有し、この部分には外ね
じ228が切られている。
筒形ハウジング203の下側部分は、上端に中
間ハウジング部分225の外ねじ228との結合
のため内ねじ230を切られている筒形部材22
9(第14b図、第14c図および第14d図
中)から成つている。筒形部材229の上端は、
ねじ結合が完全に行なわれた状態で肩部227と
当接する。筒形部材229の下端は内ねじ231
(第14d図中)を切られている。
筒形ハウジング202の下端には筒形結合部材
またはサブ232が設けられており、このサブの
上端は外ねじ233を切られており、またねじ結
合231/233が完全に行なわれた状態で筒形
部材229の下端と当接する肩部234を有す
る。サブ232はマンドレル202を貫通する通
路の延長である内側長手方向通路235を有す
る。サブ232の下端は直径を減ぜられた部分2
36を有し、この部分にはドリルストリングの下
側部分との結合のため、またはフイツシングジヤ
ーとしてフイツシユとの結合のため外ねじ237
が切られている。
前記のように、マンドレル202およびハウジ
ング203はいずれも、組立の目的で、ねじ結合
されるいくつかの部分から構成されている。マン
ドレル202はハウジング203の内部に滑動可
能に配置されている。装置の制御および駆動は適
当な作動流体により行なわれるので、組立体のい
くつかの個所およびマンドレル202とハウジン
グ203との間の滑合個所からの漏洩に対してシ
ールを設ける必要がある。
前記のように、上側マンドレル部分204の外
面はハウジング203の上側筒形部分221の孔
222のなかに滑合している。筒形部材221は
内側環状溝238を設けられており、そのなかに
作動流体の漏洩に対して滑合個所を封ずるOリン
グ239が配置されている。筒形ハウジング部分
221と225との間のねじ結合個所は筒形ハウ
ジング部材221の下端の外側環状溝241のな
かに配置されたOリング240(第14b図中)
により漏洩に対して封じられている。
筒形ハウジング部材225と229との間のね
じ結合個所は筒形ハウジング部材225の下端の
外側環状溝243のなかに配置されたOリング2
42(第14b図中)により同様に漏洩に対して
封じられている。筒形ハウジング部材229の下
端と結合サブ232との間のねじ結合個所はサブ
232の上端の外側環状溝245のなかに配置さ
れたOリング244(第14d図中)により同様
に漏洩に対して封じられている。同様のシールが
マンドレル202のいくつかの部分を結合するね
じ結合個所を通じての漏洩を防止するために設け
られている。マンドレル202の上側筒形部分2
04と中間筒形部分209との間のねじ結合個所
は上側筒形部分204の下端の内側環状溝247
のなかに配置されたOリング246(第14b図
中)により漏洩に対して封じられている。マンド
レル202の中間筒形部分209と下側筒形部分
213との間のねじ結合個所は下側筒形部分21
3の上端の内側環状溝249のなかに配置された
Oリング248(第14d図中)により同様に漏
洩に対して封じられている。
ハウジング203の種々の構成部分の内孔とマ
ンドレル202の外面との間の空間は閉じたチヤ
ンバおよび作動流体に対する通路をなしている。
種々の追加的な構成要素が後記のように設けられ
ている。上側筒形ハウジング部材221の内孔2
50と上側筒形マンドレル部材204の外面25
1との間の空間はチヤンバ252をなしている。
チヤンバ252の上端には、ねじを切られた開口
253が設けられており、そのなかにねじを切ら
れたプラグ部材254が取付けられている。開口
253は後記のように作動流体を導入するために
用いられる。
筒形マンドレル部材204の外面はその下端部
分255で直径を少し減ぜられており、また複数
の長手方向に延びる溝256を設けられており、
これらの溝の間にスプライン256aが形成され
ている(第14a図)。筒形ハウジング部材22
1の下端は直径を減ぜられて上側肩部258を形
成する内孔257を設けられており、この内孔に
複数の長手方向に延びる溝259が設けられてお
り、これらの溝の間に上側筒形マンドレル部材2
04の溝256と嵌合する複数のスプライン26
0が形成されている(第14a図)。
筒形マンドレル部材204の溝256および筒
形ハウジング部材221の溝259はこれらの溝
のなかに位置するスプライン260および256
aの高さよりも深い。その結果、261および2
62で示されているようにマンドレル部材204
およびハウジング部材221のそれぞれの溝に長
手方向に延びる通路が形成される(第14a図)。
筒形ハウジング部材221内および筒形マンドレ
ル部材204上にスプラインおよび溝が長手方向
に延びて配置されているので、マンドレル202
はハウジング203のなかで回転運動を行なうこ
となく長手方向運動を行ない得るように案内され
る。スプラインと溝との間に形成された通路26
1および262は後記のようにチヤンバ252と
装置の下側部分との間に作動流体を流すために用
いられる。
第14b図からわかるように、筒形ハウジング
部材225とマンドレル部材204および209
との間の空隙は流体チヤンバ252にくらべて実
質的に大きな寸法の流体チヤンバ263を形成す
るように選定されている。筒形ハウジング部材2
21の下端はこの装置が上方へジヤーする時に用
いられる上側アンビル面264を形成する。筒形
ハウジング部材225の内面265は流体チヤン
バ263の下端で内側環状肩部を形成するように
直径を小さくされており、この肩部は装置が下方
へジヤーする時に下側アンビル面266として働
く。
筒形マンドレル部材204の下端部分267は
その外面255に外ねじ268を切られている。
筒形ハンマー269がその内ねじ270により筒
形マンドレル部材204の外ねじに取付けられて
おり、さらに作動中の回転防止のためハンマー2
69の半径方向ねじ孔272にねじ込まれた止め
ねじ271が筒形マンドレル部材204の凹部2
73に入り込んでいる。ハンマー269の上端面
274は装置の上方動作の際にハウジング部材2
21のアンビル面264と当接する。またハンマ
ー269の下端面275は装置の下方動作の際に
下側のアンビル面266と当接する。
筒形マンドレル部材209は複数の長手方向に
延びる溝276(第14b図)を設けられてい
る。溝276は後記のように作動流体を流すため
の通路を形成する。筒形スリーブ部材277が筒
形マンドレル部材209のまわりに支えられてお
り、マンドレル部材209の外面から間隔をおい
た内面278を有し、その間に流体の環状通路2
79(第14b図中)を形成している。
筒形スリーブ部材277は、通路279から流
体チヤンバ263へ通ずる孔280と通路279
から流体チヤンバ263の下側部分へ通ずる孔2
81とを設けられている。通路279の下端部分
は溝または通路276の上端部分と重なつてお
り、流体チヤンバ263を溝276との間に連続
的な流体通路を形成している。筒形スリーブ部材
277の上端は筒形マンドレル部材204の上端
と当接している。他方、筒形スリーブ部材277
の下端は、溝276が形成されている筒形マンド
レル部材209の外面に固く嵌合している筒形ス
リーブ部材282の上端により当接されている。
スリーブ部材282は溝276をおおつて、複数
の長手方向に延びる通路を郭定している。スリー
ブ部材282の下端は環状スペーサ283と当接
しており、この環状スペーサには溝または通路2
76の下端から半径方向に外向きに開く複数の孔
284が設けられている。
筒形ハウジング部材229の内面286と筒形
スリーブ部材282の外面287とは流体チヤン
バ288を郭定するべく互いに間隔をおいてい
る。面286および287はその間に支えられた
圧力ピストンの自由な運動を許す滑らかな円筒面
である。流体チヤンバ288の上端には、滑動可
能に面286と287との間にはめられた環状圧
力ピストン289(第14b図)が設けられてい
る。ピストン289は溝292にはめられたOリ
ング290により流体の漏洩に対して封じられて
いる。ピストン289はハウジング部分229の
孔291のなかにゆるくはめられており、ピスト
ンのまわりに作動流体の非常に小さい漏洩流路を
形成している。孔291のなかのピストン289
の運動は実質的にダシユポツト作用である。最初
は肩部320に着座しているピストン289の端
面は環状溝322を設けられており、この溝には
められたゴムシール環323により着座位置では
ピストンのまわりに流体漏洩が封じられている。
ピストン289は逆止め弁317を収容した長手
方向通路294を設けられており、ドリリングジ
ヤーのリコツキングの間はそこを作動流体が通過
し得る。
流体チヤンバ288の中央部分で、ハウジング
部分の孔は288で示されているように拡大され
ている。拡大孔286の下側の流体チヤンバ28
8の下端にピストン289とほぼ同一の環状圧力
ピストン311が設けられている(第14c図)。
ピストン311は面287のまわりに滑合してお
り、また溝314にはめられたOリング312に
より作動流体の漏洩に対して封じられている。最
初は肩部321に着座しているピストン311の
端面は環状溝316を設けられており、この溝に
はめられたゴムシール環325により着座位置で
はピストンのまわりの流体漏洩が封じられてい
る。
つる巻きばね318が上側ピストン289と上
側ピストン311との間に位置されている。ばね
318はピストン289および311を流体チヤ
ンバ288の両端に向けてそれぞれ肩部320お
よび321に押付けている。第14b図および第
14c図に示されている上側ピストン289およ
び下側ピストン311の位置で、装置は中立位置
にある。
下側ピストン311が載る肩部321の下側に
は、流体チヤンバ328(第14c図および第1
4d図)がマンドレル部分231の外面329と
ハウジング部分229の内面330とにより形成
されている。流体チヤンバ328の下端はそのな
かに滑動可能に配置された環状ピストン331に
より閉じられている。ピストン331はそれぞれ
溝334および335にはめられたOリング33
2および333により流体の漏洩に対して封じら
れている。ピストン331は、下側マンドレル部
材219にかぶせられたキヤツプ部材217の上
に支えられているばね336により上方に押され
ている。
作 動 上記の装置は井の中のドリルパイプなどに衝撃
またはジヤーリング力を上方に加えるのにも下方
に加えるのにも使用され得る複動流体圧ドリリン
グジヤーである。上方へのドリリングジヤーの作
動時には、ドリルパイプは地表で与えられる軸線
方向引張力により伸ばされる。この引張力はジヤ
ーのトリツピング機構により抵抗されており、パ
イプが伸びてポテンシアルエネルギーを蓄積する
のを許す。ジヤーがトリツピング位置に到達する
と、伸ばされたパイプ内に蓄積されたエネルギー
は運動エネルギーに変換されて、ジヤーの衝撃面
すなわちハンマーおよびアンビルの面は非常に高
い速度で互いに衝突し、それにより非常に高い衝
撃力を生ずる。
下方へのジヤーの作動時には、パイプを圧縮す
るようにパイプ重量が地表でスラツク・オフされ
る。この圧縮力はジヤーのトリツピング機構によ
り抵抗されており、パイプが縮んでポテンシアル
エネルギーを蓄積するのを許す。ジヤーがトリツ
ピング位置に到達すると、パイプ圧縮およびパイ
プ重量のポテンシアルエネルギーはパイプの釈放
により運動エネルギーに変換されて、ハンマー面
およびアンビル面は非常に高い速度で互いに衝突
し、それにより非常に高い衝撃力を生ずる。上記
の位置は、上方にも下方にも作動しかつ流体圧に
よりトリツプされる新規なドリリングジヤーであ
る。作動の原理および種々の部分の運動の順序を
以下に説明することにより本発明は一層明らかに
理解されよう。
中立位置 組み立てられたドリリングジヤー201は、上
記のように、上側筒形ハウジング部材221の開
口253を通じて作動流体で満たされる。使用さ
れる作動流体は、装置が圧力ピストンを通過する
流体の漏洩を利用して作動するので、非圧縮性流
体であることが好ましい。もちろん、圧縮性流体
の使用も可能であるが、その場合には種々の動作
部分の間隙を注意深く設計する必要がある。
開口253を通じてドリリングジヤー201に
注入された作動流体は、圧力平衡ピストン331
により閉じられている流体チヤンバ328の底へ
流れる。作動流体は流体チヤンバ328の空間と
圧力ピストン289と311との間に位置する流
体チヤンバ288の空間とを満たす。また作動流
体は流体チヤンバ263に通じる通路276およ
び279を含む種々の通路を満たす。このチヤン
バ263を満たした作動流体は流体チヤンバ25
2を注入開口253の高さまで満たす。装置はこ
の時点で、注入開口253にプラグ254をねじ
込まれて、使用可能な状態となる。圧力平衡ピス
トン331には作動流体の熱膨脹を許し、またジ
ヤーを囲む油井内の流体の静圧がジヤー内の流体
を十分な圧力下に保つことを許す。
第14a図ないし第14d図には装置が中立位
置で示されており、この中立位置から装置は上向
きジヤーリング力を生ずるように上方に、または
下向きジヤーリング力を生ずるように下方に作動
し得る。この中立位置では、ハンマー269は上
側アンビル面264と下側アンビル面266との
間のほぼ中央に位置している。圧力ピストン28
9および311はばね318の力により肩部32
0および321に当接した最大移動位置に保たれ
ている。先ず、下方ジヤーリングの際の装置の作
動について説明する。
下方ジヤーリング 装置は上側のねじを切られた開口206でドリ
ルパイプに、また下側のねじを切られた結合部2
37またはサブ232でジヤーリング作用を加え
られるべき“フイツシユ”または他の対象物に結
合される。上側ドリルパイプがスラツク・オフさ
れて、圧縮下におかれる。これはマンドレル20
2に下向きの圧縮力を加え、マンドレルをハウジ
ング203に対して相対的に下向きに運動させ
る。マンドレル202の下方運動は最初は比較的
自由に生じ、この運動はハウジング203ならび
に圧力ピストン289および311に対して相対
的な滑動である。この運動段階の間に、マンドレ
ル部分209のまわりのスリーブ部材277の底
部または肩部340が圧力ピストン289の上端
面と接触する。この時点以降のマンドレル202
の運動は肩部340により圧力ピストン289を
流体チヤンバ288内でピストン311に対して
相対的に下方に運動させる。
ドリリングジヤーの上側のドリルストリングの
スラツク・オフによりマンドレル202に加えら
れる圧縮力が増大するにつれて、流体チヤンバ2
88内の圧力が増大し、その結果圧力ピストン2
89に加えられる荷重が増大する。マンドレル2
02の肩部340による圧力ピストン289の運
動はチヤンバ288内の作動流体により抵抗され
る。作動流体は実質的に非圧縮性であるから、チ
ヤンバ288内の圧力は急速に上昇する。作動流
体はピストン289と311との間でトラツプさ
れており、ピストン289のまわりの空隙を通じ
てのみチヤンバ288から流出し得る。作動流体
はシール環312および325によりピストン3
11を通過して流れないように阻止されている。
圧力ピストン289に加えられる力が増大する
につれて、このピストンは下方に運動しようとす
るが、チヤンバ288内の作動流体により抵抗さ
れるので、流体がピストン289のまわりを通つ
て流出するにつれてしか運動し得ない。これは本
質的にダシユポツト作用である。圧力ピストン2
89が緩徐に下方に運動して、その後縁がハウジ
ング孔291と拡大孔286との間の肩部を通過
した時、ピストン289のまわりの間隙は急激に
増大し、作動流体はピストンのまわりを通つてほ
ぼ妨げなしに流れ得るようになる。この時点で、
マンドレル202のまわりに取付けられているハ
ンマー269はアンビル266に向かつて下方に
わずかな距離しか移動していない。しかし、マン
ドレル202はこの時点まで上側のドリルストリ
ングにより与えられる非常に高い圧縮力下にあ
り、その後の運動に対する抵抗が解除されれば上
記の圧縮力を釈放してハンマー269を高速度で
運動させ、大きな打撃力でアンビル266に衝突
させ得る。前記のようにチヤンバ288から流体
が急激に釈放されると、圧力ピストン289の下
方運動に対するすべての抵抗が解除される。この
時点で、ドリルストリングの圧縮および重量によ
り蓄積された高いポテンシアルエネルギーの影響
下にマンドレル202がピストン289と一緒に
高速度で下方に運動し、マンドレル202に取付
けられているハンマー269のハンマー面275
を非常に大きな打撃力でハウジング側のアンビル
面266と衝突させる。
下方ジヤーリング後のリコツキング ドリリングジヤーは、ハンマー269がアンビ
ル266と当接している位置から第14a図ない
し第14c図に示されている位置へのマンドレル
202の上方運動により、その後の下方もしくは
上方ジヤーリングに備えてリコツクされる。マン
ドレル202が上方へ動かされるにつれて、ピス
トン289もばね318の影響下にマンドレル2
02と一緒に上方へ運動する。ピストン289が
マンドレル202の後退により上方へ動かされる
につれて、マンドレル部分209およびピストン
289は同一の相対位置を保ちながらハウジング
203に対して相対的に上方に運動する。この上
方運動は下側圧力ピストン311に対して相対的
な運動でもある。このマンドレル202の上方運
動が継続されるにつれて、ピストン289の拡大
孔286とそれよりも小さい孔291との間の肩
部に到達し、チヤンバ288に戻る作動流体の流
れに利用可能な空隙は減ぜられる。しかし、作動
流体は逆止め弁317を通つてチヤンバ288に
流入し、チヤンバ288を完全に満たし得る。そ
れ以降のマンドレル202の上方運動は装置を第
14b図に示されている位置、すなわち上側圧力
ピストン289が肩部320と当接しておりマン
ドレル202の肩部340がピストン289から
離隔している位置にもたらす。これは前記のよう
に装置が下方ジヤーリングのための下方行程を開
示する時の中立位置である。この位置で装置はそ
の後の使用に備えてリコツクされており、再び下
方に、または所望により上方にジヤーリング作動
を開始し得る。
上方ジヤーリング このドリリングジヤーが第14a図ないし第1
4d図に示されている中立位置から上方ジヤーリ
ング作動をする際には、マンドレル202の上端
部205aが結合されている。ドリルストリング
が伸ばされて、所望の引張力下におかれる。ドリ
ルストリングが上方にのばされるにつれて、ドリ
ルストリングはマンドレル202を引張力下にお
き、それをトリツピング機構により許される限界
へ運動させる。
第14a図ないし第14d図に示されている中
立位置からのマンドレル202の上方運動は先ず
環部材283の肩部341を下側圧力ピストン3
11の下端面と当接する位置にもたらす。このマ
ンドレル202による最初の上方運動はまだシス
テム内の流体への与圧を開始しない。マンドレル
202がさらに上方に運動するにつれて、肩部3
41は下側圧力ピストン311の下端面と当接し
て、それを一緒に上方に運動させる。それ以降の
マンドレル202によるピストン311の上方運
動はチヤンバ288内の作動流体による抵抗を受
ける。ピストン311が上方に運動すると、チヤ
ンバ288内の流体は加圧されて、急激に非常に
高い圧力に達する。流体は逆止め弁317ならび
にシール環323および290により阻止される
ので、ピストン289を通つては流出し得ない。
チヤンバ288内の流体は上側ピストン289の
通路294を通つて非常に緩徐に漏洩し得るのみ
である。これは通路294を通つてチヤンバ28
8から漏洩した流体の両により定められる速度で
ピストン311の上方運動を許す。この上方運動
の間、チヤンバ288内の作動流体はドリルスト
リングからマンドレル202へ与えられた引張力
により生じた圧力を表わす非常に高い圧力下に保
たれている。
マンドレル202がさらに上方に運動するにつ
れて、下側圧力ピストン311はハウジング部分
229に対しても上側ピストン289に対しても
相対的に上方に運動る。それ以降の追加的な上方
運動の後、装置はピストン311が拡大孔286
とそれよりも小さい孔291との間の肩部にさし
かかる位置に到達する。この位置では、チヤンバ
288内の作動流体は非常に高い圧力下にあり、
ピストン311の運動に抵抗し、従つてまたマン
ドレル202の運動に抵抗しており、その結果マ
ンドレル内およびドリルストリング内の院長力が
増大する。マンドレル202がさらに上方に運動
すると、下側ピストン311は肩部を通過して拡
大孔286のなかに入る。その後はピストン31
1のまわりの空隙が広くなるので、流体はピスト
ン311のまわりをほぼ妨げなしに流れ得るよう
になる。チヤンバ288内の流体は釈放されて他
の流体チヤンバに流出し、チヤンバ288内の圧
力はほぼ井内の静圧に低下する。この圧力低下は
圧力ピストン311による上方運動への抵抗を解
除し、ピストン311およびマンドレル202が
ジヤーリング行程の残余の長さを急速に運動する
のを許す。
この最後の急速運動はハンマー269の上面2
74がアンビル肩部264と衝突する位置に向か
つて行なわれるマンドレル202の上方運動であ
る。この最後の運動はマンドレル202およびド
リルストリング内の引張エネルギーを運動エネル
ギーの形で釈放し、ハンマー269を非常に高い
速度でハウジングのアンビル肩部264に衝突さ
せる。ハンマー269がアンビル肩部264と当
接した点で、装置は最大上方運動の点に到達す
る。こうしてマンドレル202の運動は上方には
ハンマー269とアンビル肩部264との当接に
より、また下方には前記のようにハンマー269
とアンビル面266との当接により制限されてい
る。
上方ジヤーリング後のリコツキング 上記の運動の上方限界に到達した後、装置はマ
ンドレル202をハンマー269がアンビル26
4と当接している位置から第14a図ないし第1
4d図の中立位置へ復帰させることにより、その
後の上方もしくは下方への作動に備えてリコツク
される。マンドレル202が下方に運動するにつ
れて、ハンマー269はアンビル面264から離
隔する。圧力ピストン311はマンドレル202
と一緒に下側圧力ピストン331に対して相対的
に下方に運動する。流体チヤンバ288はこの下
方運動の間に最初は圧力ピストン311のまわり
の流れにより、次いで逆止め弁317を通る流れ
により作動流体で満たされる。さらに若干の運動
の後、装置は再び第14a図および第14b図に
示されている位置に到達し、下側ピストン311
が肩部321と当接するに至る。マンドレル20
2がさらに短距離を運動すると、肩部341はピ
ストン311の下端面から離隔するに至る。この
点で、装置は再び第14a図ないし第14d図に
示されている中立位置となる。この位置では、装
置はリコツクされており、所望により上方もしく
は下方へのその後のジヤーリング作動に備えた状
態にある。
本発明を2つの好ましい実施例について詳細に
説明してきたが、本発明の範囲内で種々の変形が
可能であることは理解されよう。たとえば、装置
内に圧縮性流体を使用すれば、両実施例で圧力ピ
ストンに設けられているブリード通路がなくても
作動可能である。また、好ましい実施例では、圧
力ピストンを通過する流体の流れが、作動方向に
よつて異なるトリツピング時間遅れを生ずるよう
に変更され得る。これは圧力ピストンの各々に互
に独立して作動する制御弁を使用し、それらの時
間遅れを所望のように設定することにより容易に
実現される。
【図面の簡単な説明】
第1a図ないし第1d図は本発明による複動流
体圧ドリリングジヤーの好ましい実施例を中立位
置で長手方向に4分割して示す縦断面図である。
第2図は第1c図の線2−2によるドリリングジ
ヤーの半部横断面図である。第3図は第1a図の
線3−3によるドリリングジヤーの半部横断面図
である。第4図は第1b図に示されている圧力ピ
ストンの拡大縦断面図である。第5図は第1b図
および第1c図に示されているように圧力ピスト
ンとトリツピング弁とを連結する駆動腕の1つの
斜視図である。第6図は第1c図に示されている
トリツピング弁の拡大縦断面図である。第7a図
ないし第10b図は下方へのジヤーリングのため
の下降行程の種々の段階において各部の相対位置
を示す図である。第7a図および第7b図はマン
ドレルが外側ハウジングの内部で部分的に下方に
運動した段階において第1b図および第1c図の
装置部分を示す図である。第8図はマンドレルが
トリツピング弁を開く直前の点へ運動した段階に
おいて第1c図の装置部分を示す図である。第9
a図および第9b図はトリツピング弁が開かれた
直後の段階において第1b図および第1c図の装
置部分を示す図である。第10a図および第10
b図はトリツピング弁が開かれた状態にありかつ
マンドレルがハンマーでそのアンビル部分をたた
く最下方位置へ移動した段階において装置部分を
示す図である。第11a図ないし第13b図は上
方へのジヤーリングのための上昇行程の種々の段
階において各部の相対位置を示す図である。第1
1a図および第11b図はマンドレルがトリツピ
ング弁を開く直前の点へ上方運動した段階におい
て装置部分を示す図である。第12a図および第
12b図はマンドレルの上方運動によりトリツピ
ング弁が開かれた直後の段階において装置部分を
示す図である。第13a図および第13b図はト
リツピング弁が開かれた状態にありかつマンドレ
ルがハンマーでそのアンビル部分と接触する最上
方位置へ移動した段階において装置部分を示す図
である。第14a図ないし第14図は本発明によ
る複動流体圧ドリリングジヤーの他の実施例(ト
リツピング弁を必要としないもの)を中立位置で
長手方向に4分割して示す縦断面図である。 1……ドリリングジヤー、2……内側筒形マン
ドレル、3……外側筒形ハウジング、4……上側
筒形部分、5……内側長手方向通路、6……内ね
じ、7……内側肩部、8……内ねじ、9……筒形
スリーブ部材、10,11……外ねじ、12……
内側通路、13……筒形部材、14……肩部、1
5……内ねじ、16……外ねじ、17……スリー
ブ部材、18……内ねじ、19……内側長手方向
通路、20……中央孔、21……筒形部材、22
……内孔、23……環状肩部、24……外ねじ、、
25……筒形部材、26……内ねじ、27……肩
部、28……外ねじ、29……筒形部材、30,
31……内ねじ、32……筒形結合部材(サブ)、
33……外ねじ、34……肩部、35……内側長
手方向通路、36……小直径部分、37……外ね
じ、38……内側環状溝、39,40……Oリン
グ、41……外側環状溝、42〜44……Oリン
グ、45……環状溝、46……Oリング、47…
…内側環状溝、48……Oリング、49……内側
環状溝、50……内孔、51……外面、52……
チヤンバ、…53……開口、54……プラグ部
材、55……下側部分、56……長手方向溝、5
6a……スプライン、57……内孔、58……上
側肩部、59……長手方向溝、60……スプライ
ン、61,62……通路、63……流体チヤン
バ、64……上側アンビル面、65……内面、6
6……アンビル、67……下端部分、68……外
ねじ、69……筒形ハンマー、70……内ねじ、
71……止めねじ、72……半径方向ねじ孔、7
3……凹部、74……上端面、75……下端面、
76……長手方向溝、77……筒形スリーブ部
材、78……内面、79……環状通路、80,8
1……孔、82……スリーブ部材、83……環状
スペーサ、84,85……孔、86……内面、8
7……外面、88……流体チヤンバ、89……環
状圧力ピストン、90,91……O…リング、9
2,93……溝、94……通路、95……トリツ
ピング弁、96,97……弁部材、98……Oリ
ング、99……環状溝、100……筒形延長部、
101,101a……沈み穴、102……アンダ
ーカツト、103,104……周縁フランジ、1
05……Oリング、106……環状溝、107…
…筒形延長部、108……アンダーカツト、10
9,110……周縁フランジ、111……環状圧
力ピストン、112,113……Oリング、11
4,115……溝、116……長手方向通路、1
17……逆止めボール弁、118,119……つ
る巻きばね、120……下端面、121……肩
部、122……制御腕、123,124……フラ
ンジ、125……制御腕、126,127……フ
ランジ、128……流体チヤンバ、129……外
面、130……内面、131……環状ピストン、
132,133……Oリング、134,135…
…溝、136……ばね、137……可動環状部
材、138……ボルト、140,141……肩
部、201……ドリリングジヤー、202……内
側筒形マンドレル、203……外側筒形ハウジン
グ、204……上側筒形部分、205……内側長
手方向通路、206……内ねじ、207……内側
肩部、208……内ねじ、209……筒形スリー
ブ部材、210,211……外ねじ、212……
内側通路、213……筒形部材、214……肩
部、215……内ねじ、216……外ねじ、21
7……スリーブ部材、218……内ねじ、219
……内側長手方向通路、220……中央孔、22
1……筒形部材、222……内孔、223……環
状肩部、224……外ねじ、225……筒形部
材、226……内ねじ、227……肩部、228
……外ねじ、229……筒形部材、230,23
1……内ねじ、232……筒形結合部材(サブ)、
233……外ねじ、234……肩部、235……
内側長手方向通路、236……小直径部分、23
7……外ねじ、238……内側環状溝、239,
240……Oリング、241……外側環状溝、2
42〜244……Oリング、245……環状溝、
246……Oリング、247……内側環状溝、2
48……Oリング、249……内側環状溝、25
0……内孔、251……外面、252……チヤン
バ、253……開口、254……プラグ部材、2
55……下側部分、256……長手方向溝、25
6a……スプライン、257……内孔、258…
…上側肩部、259……長手方向溝、260……
スプライン、261,262……通路、263…
…流体チヤンバ、264……上側アンビル面、2
65……内面、266……アンビル、267……
下端部分、268……外ねじ、269……筒形ハ
ンマー、270……内ねじ、271……止めね
じ、272……半径方向ねじ孔、273……凹
部、274……上端面、275……下端面、27
6……長手方向溝、277……筒形スリーブ部
材、278……内面、279……環状通路、28
0,281……孔、282……スリーブ部材、2
83……環状スペーサ、284……孔、286…
…内面、287……外面、288……流体チヤン
バ、289……環状圧力ピストン、290……O
リング、291……内面、292……溝、311
……環状ピストン、312……Oリング、31
4,316……溝、317……逆止め弁、318
……つる巻きばね、320,321……肩部、3
22……溝、323,325……シール環、32
8……流体チヤンバ、329……外面、330…
…内面、331……環状ピストン、332,33
3……Oリング、334,335……溝、336
……ばね、340,341……肩部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 望遠鏡の鏡筒と同様に一方が他方に対して制
    限された長手方向運動を行ない得るように配置さ
    れた内側および外側筒形部材と、 前記内側および外側筒形部材の間に互いに長手
    方向運動を行ない得るように長手方向に間隔をお
    いて配置された第1および第2ピストン手段とを
    含んでおり、 前記ピストン手段は前記筒形部材と協同して前
    記筒形部材のなかに環状チヤンバを郭定してお
    り、 前記チヤンバは前記ピストン手段の相対運動に
    抵抗する流体で満たされるべく構成されており、 また、一方向の前記筒形部材の間の相対運動に
    応答して前記第1ピストン手段を前記第2ピスト
    ン手段に向けて運動させるための手段と、 反対方向の前記筒形部材の間の相対運動に応答
    して前記第2ピストン手段を前記第1ピストン手
    段に向けて運動させるための手段と、 前記チヤンバが流体で満たされている時に前記
    ピストンの間の相対運動を許す手段と、 前記ピストン手段の一方が他方に向かつて第1
    の所定の相対運動を行なつた時および前記筒形部
    材の一方が他方に対して同様な相対運動を行なつ
    た時に作動して、前記チヤンバから流体の急速な
    流出を許し、それによりその後の前記ピストン手
    段の相対運動およびそれに伴う前記筒形部材の運
    動に対する抵抗を実質的に減ずる手段とを含んで
    いることを特徴とする流体圧駆動装置。 2 望遠鏡の鏡筒と同様に一方が他方に対して制
    限された長手方向運動を行ない得るように配置さ
    れた内側および外側筒形部材と、 前記筒形部材およびそれらと協同するシール手
    段を含んでおりその間に流体を収容する外側チヤ
    ンバを郭定する手段と、 前記外側チヤンバのなかで長手方向運動を行な
    い得るように互いに間隔をおいて配置されており
    かつ前記外側チヤンバのなかに内側チヤンバを郭
    定するように隔てられている第1および第2ピス
    トン手段と、 一方向の前記筒形部材の間の相対運動に応答し
    て前記第1ピストン手段を前記第2ピストン手段
    に向けて運動させるための手段と、 反対方向の前記筒形部材の間の相対運動に応答
    して前記第2ピストン手段を前記第1ピストン手
    段に向けて運動させるための手段とを含んでお
    り、 前記外側および内側チヤンバは前記ピストン手
    段の相対運動に抵抗する流体で満たされるべく構
    成されており、 また、前記チヤンバが流体で満たされている時
    に前記ピストンの間の相対運動を許す手段と、 前記内側チヤンバから流体を流出させるため前
    記ピストン手段の中間の点から前記外側チヤンバ
    へ通ずる少なくとも1つの通路と、 前記内側チヤンバのなかに配置されており前記
    通路への開口を閉じる弁手段と、 前記筒形部材がいずれかの方向に所定の相対運
    動を行なつた時に作動して、前記弁手段を開き、
    前記内側チヤンバから前記外側チヤンバへの流体
    の流出を許し、それにより前記筒形部材の相対運
    動に対する抵抗を実質的に減ずる弁駆動手段とを
    含んでいることを特徴とする、筒形アース・ドリ
    リング・ストリングと組み合わされる複動流体圧
    駆動装置。 3 望遠鏡の鏡筒と同様に一方が他方に対して制
    限された長手方向運動を行ない得るように配置さ
    れた内側および外側筒形部材を含んでおり、 前記筒形部材は互いに間隔をおいた同心の壁を
    有しその間に流体収容チヤンバを郭定しており、 また、前記チヤンバのなかで長手方向運動を行
    ない得るように互いに間隔をおいて配置されてお
    りかつ前記同心壁の間で滑合する寸法および形状
    を有する第1および第2ピストン手段を含んでお
    り、 前記同心壁の少なくとも一方は前記ピストン手
    段の中間に前記同心壁の他方と同心でそれから大
    きな間隔をおいた部分を有しており、 また、一方向の前記筒形部材の間の相対運動に
    応答して前記第1ピストン手段を前記第2ピスト
    ン手段に向けて運動させるための手段と、 反対方向の前記筒形部材の間の相対運動に応答
    して前記第2ピストン手段を前記第1ピストン手
    段に向けて運動させるための手段を含んでおり、 前記チヤンバは前記ピストン手段の相対運動に
    抵抗する流体で満たされるべく構成されており、 前記チヤンバが流体で満たされている時に前記
    ピストンの間の相対運動を許す手段とを含んでお
    り、 前記ピストン手段の各々は前記筒形部材が所定
    の相対運動を行なつた時に前記同心壁の大きな間
    隔をおいた前記中間部分へ運動可能であり、それ
    により前記ピストン手段の間の空間から流体を流
    出させるための開口を形成することを特徴とする
    流体圧駆動装置。
JP56192698A 1980-12-08 1981-11-30 Fluid pressure driver Granted JPS57119086A (en)

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