JPH0132064Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、前面又は背後の照明を切替点滅さ
せることによつて、表面表示部又は背後表示部を
表現するようにした装置において、前記照明の照
度を順次変化させ、表面表示部と背後表示部との
変化時に、中間表示させることを目的とした広告
装置に関するものである。

（従来の技術及びその問題点） 従来、表示面の変化する広告装置としては、複
数の広告板が自動的に出入するもの、フイルム映
像を用いるもの、又はエンドレス広告シートを一
定時間毎に移動させるものなどが知られている
が、比較的変化に乏しく単調になり易いという問
題点があつた。

然して比較的変化のあるフイルム映像を用いる
ものは、映写幕と映写機との間に相当長い距離を
必要とするので、広告装置の設置場所の奥行を必
要とするなど、実際の設置に際しては幾多の問題
点があつた。

また表面表示部と背後表示部を交互に表示する
広告器も知られているが（実公昭14−17318号）、
この広告器では画面の交替が突然であり、中間表
示がなかつたので、きわめて単調な広告効果を示
すに過ぎなかつた。

（問題点を解決する為の手段） 然るにこの考案は、多数の小孔を有する不透明
資材の表面に文字、図形、記号、又は模様等の広
告表示が設けられた前部広告板と、透明資材に不
透明な文字、図形、記号、又は模様等を施した後
部広告板とを並設すると共に、前部広告板を夫々
照射する照明装置を設けたので、同一広告装置で
二様の広告をなし得るのみならず、調光器によつ
て照明装置による照度を順次変化させたので、表
示面に多様の変化を表現し、前記従来の問題点を
解決する広告装置を得たのである。

即ちこの考案は、不透明資材に多数の小孔が穿
設されており、その表面に文字、図形、記号、又
は模様等の広告表示が設けられた前部広告板の後
方に、透明資材に不透明な文字、図形、記号又は
模様等の広告表示を施した後部広告板を並列設置
し、前記前部広告板および後部広告板を夫々照射
する為の照明装置を付設し、前記照明装置の回路
に夫々照度を順次変化させる為の調光器を介装し
た広告装置である。前記における不透明資材は、
例えば不透明紙板、又は一面が黒色又は暗色で、
他面がアルミニユーム様金属光沢を有するフイル
ム、又はシートである。また透明資材は、例えば
透明合成樹脂フイルム又はシートである。前記に
おける後部広告板は方形板として広告装置の枠部
から挿脱可能にして取替えできるようにすること
もできる。

前記において、透明資材に多数の不透明点を印
刷しても前部広告板ができる。

（作用） この考案は、前記構成により前部広告板と後部
広告板を別照明で照射するので、照明回路の切替
えによつて前部広告を見せたり、後部広告を見せ
ることができると共に、照度を調整して照明をラ
ツプさせることにより、前後の両広告を同時に見
せることもできる。

（実施例） 即ち、この考案を実施例について説明すれば、
不透明紙板１の表面に図形２を印刷すると共に、
多数の小孔５，５を穿設して構成した前部広告板
３を枠体４の中央部へ設置する。

次に前部広告板３の後部へ案内枠９，９ａをセ
ツトし、案内枠９，９ａへ透明合成樹脂薄板６の
表面へ不透明文字７を印刷した後部広告板８が挿
入してある。この場合に、多数の後部広告板８を
用意しておけば任意に取換ることができる。図中
１０，１０ａ，１１，１１ａは前部広告板３と、
後部広告板８を夫々照明する照明灯、１２は調光
器である。

前記実施例において前部広告板３を不透明紙と
したが、一面が黒色又は暗色で、他面がアルミニ
ユーム様金属光沢を有するフイルム又はシートと
することもできる。このようにすれば反射効率が
よくなるので、図形又は模様等を一層鮮明に表示
することができる。また前記広告表示の変化に合
わせて音声を流せば、視覚のみならず、聴覚より
広告を効果を一層向上させることができる。

また前記調光器１２は、照明灯１０，１０ａ，
１１，１１ａの回路へ介装しているので、任意に
調光し（例えば無段階的に明より暗へ、又は暗よ
り明へ変化させ）、表示に合致したムードをかも
し出すことができる。

前記実施例において、照明灯１０，１０ａを点
灯し、照明灯１１，１１ａを消すと、照明灯１
０，１０ａで照射された前部広告板の図形が明確
に見える。これに反し、照明灯１１，１１ａを点
灯し、照明灯１０，１０ａを消すと、照明灯１
１，１１ａの照射光線は、透明資材を透過し、つ
いで多数の小孔５，５を通過して観者の目に入る
ので、透明資材６の不透明表示はもとより、透明
資材の色彩など、そのまま目に入ることになる。
従つて、照明灯１０，１０ａと１１，１１ａの
夫々の点滅により二つの広告表示をすることがで
きる。前記は、前部広告板側から見た場合につい
て説明したが、後部広告板側より見れば、常に透
明資材に画かれた文字、図形、その他の表示を見
ることができる。次に、前記照明灯１０，１０
ａ，１１，１１ａの回路へ調光器が介装してある
ので、照明灯の切替時に一方の照度を強より弱
へ、他方の照度を弱より強へ変化させると、夫々
の広告表示が徐々に変化し、中間表示を示すこと
ができる。然して、二つの照明灯の照度変化を中
間で一時停止すれば、例えば前部広告板の図形中
に、後部広告板の文字を表示し、複合広告とする
ことができる。このような操作により同一広告装
置で三つの広告を見せることもできる。

即ちこの考案によれば、不透明資材の表面に表
示を設けると共に、多数の小孔（例えば１mm〜
1.5mm位）を設けた前部広告板の後方へ、透明資
材に不透明模様等を設けた後部広告板を設置し、
前記各広告板を夫々独立した照明装置で照明した
ので、各照明の照度を順次変化させた後点滅する
ことによつて、同一広告装置で二種の広告を表示
し得ると共に、点滅移行時に重複画像を表示して
多様の広告を表現し、かつ後部広告板のさしかえ
によつて、広告表示の組み合せを任意に変え、そ
の表示種類を更に増大させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の正面図、第２図は
同じく縦断面図、第３図は同じく横断面図、第４
図は同じく一部断面拡大図、第５図は一部拡大
し、一部を省略した正面図である。 １……不透明紙板、２……図形、３……前部広
告板、６……透明合成樹脂薄板、７……不透明文
字、９……後部広告板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 不透明資材に多数の小孔が穿設されており、
   その表面に文字、図形、記号又は模様等の広告
   表示が設けられた前部広告板の後方に、透明資
   材に不透明な文字、図形、記号又は模様等の広
   告表示を施した後部広告板を並列設置し、前記
   前部広告板および後部広告板を夫々照射する為
   の照明装置を付設し、前記照明装置の回路に
   夫々照度を順次変化させる為の調光器を介装し
   た広告装置。 ２ 不透明資材は不透明紙板、又は一面が黒色又
   は暗色で他面がアルミニユーム様金属光沢を有
   するフイルム、又はシートとした実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の広告装置。 ３ 不透明資材は透明合成樹脂フイルム、又はシ
   ートとした実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の広告装置。 ４ 後部広告板は方形板であつて広告装置の枠部
   から挿脱可能に挿入した実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の広告装置。