JPH01300966A - グループ・ケーブルの延焼防止法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電カケープル、電話ケーブル、信号ケーブル
、同軸ケーブル、制御ケーブル、熱電対ケーブル等を複
数本束にしたいわゆるグループ・ケーブルの延焼防止法
に関する。

〔従来の技術〕

例えばコンビナートにおいては、ケーブルは電力供給用
として、又制御信号伝達用として重要な役目を負ってい
る。特に近年においては計算機による集中制御の進展と
共に、特に制御ケーブルの類および量が多くなっており
、コンビナートのすみずみまで張りめぐらされている。

ところでこれらケーブルには絶縁材料として、あるいは
外装材料として有機物（例えば合成樹脂）が用いられて
いる。有機物は熱に弱く、それ自体がよく燃えるためケ
ーブルに沿って火災が拡大するおそれがある。しかも燃
える場合に煙と有害ガスを発生する。

さてケーブル火災は以上のようにきわめて危険であるが
、その危険度は単一のケーブルの場合よりも複数のケー
ブルを束ねたいわゆるグループ・ケーブルの場合が高い
。すなわち単一のケーブルの場合は燃えるのはそのケー
ブルのみであるが。

グループ・ケーブルの場合には各ケーブルが互いに絶縁
材料、外装材料を補給し合う現象を起こし。

それ自身で発火した場合にせよ、他から火を受けて燃え
出した場合にせよ非常によく燃える。従ってその火勢は
個々のケーブルがある程度難燃化されても強く、簡単に
は消火しない。グループ・ケーブルは火災において以上
のようにきわめて危険で被害が広い範囲に及ぶおそれが
あり２通常の二酸化炭素消火器を用いても火を消すこと
が困難である。

すなわち消火器を作動させた場合のみ火勢は弱まるが、
その後再び火勢は強まる。そこで当山願人において、グ
ループ・ケーブルの延焼を防ぐ方法として特開昭５２−
７８０９６号公報、特開昭５２−７８０９７号公報で示
すものをすでに提案している。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記特開昭５２−７８０９６号公報に記載されているも
のは、グループ・ケーブルを、水が入れである容器の中
を通じて延焼を防ぐようにしたものであるがこの方法で
はグループ・ケーブルの通る貫通孔部分の防水にかなり
注意を払う必要がある。即ち複数本のケーブルを一つの
チューブ内にまとめて大きな一つのケーブルのような形
にまとめである場合は防水し易いが、電カケープル、電
源ケーブル、制御ケーブルといった場合に、複数本のケ
ーブルが相互干渉をさけるために独立した形で貫通孔を
通る場合にはケーブル同志の接触部には空隙が生じ、そ
の部分を防水することはかなりやっかいな課題がある。

このような点による防水の不具合は容器内の水の蒸発に
よる減少を招き、長期間の間に容器内の水がなくなって
延焼防止に役立たないことになる。

この発明はこのような従来の問題点の改善を図るもので
、グループ・ケーブルの長手方向の所定位置に箱状体を
設けて、上記ケーブルの長手方向の一部が上記箱状体内
を通るようにすると共に。

上記箱状体の上部にシリンダを２箇所設け、上記シリン
ダの一端のピストンの先端には刃物を取付け、上記シリ
ンダのピストンをシリンダ内に押し込んだ状態で刃物を
保持体で箱状体に保持し、さらに上記シリンダの他端は
上記ケーブルの長手方向に沿って設けられた水タンクに
管を通じて接続され、ケーブル火災時には火災の熱によ
って水タンク中の水が蒸発し、水タンクから水蒸気が管
を通ってシリンダ内に送られ、シリンダ内のピストンが
蒸気圧で押し出され、ピストンの先端に取付けられてい
る刃物がケーブルに向けて押し出され保持体およびケー
ブルを２箇所で切断して落下させ、ケーブルを途中で中
断させて延焼を防止するようにしたものである。

〔課題を解決するための手段〕

ケーブルの長手方向の一部に不燃材で形成された箱状体
を設け、上記箱状体内にケーブルが通るようにすると共
に、上記箱状体の上部にシリンダを２箇所設け、上記シ
リンダの一端のピストンの先端には刃物を取付け、上記
シリンダのピストンをシリンダ内に押し込んだ状態で刃
物を保持体で箱状体に保持し、さらに上記シリンダの他
端はＦ記ケーブルの長手方向に沿って設けられた水タン
クに管を通じて接続され、ケーブル火災時には火災の熱
によって水タンク中の水が蒸発し、水タンクから水蒸気
が管を通ってシリンダ内に送られてシリンダ内のピスト
ンが蒸気圧で押し出され、ピストンの先に取付けられて
いる刃物がケーブルに向けて押し出され、保持体および
ケーブルを２箇所で切断して落下させ、ケーブルを途中
で中断させて延焼を防止するようにしたものである。

〔作　用〕 シリンダに水蒸気を送り、蒸気圧をかけることによって
、上記シリンダのピストンの先に取付けられている刃物
が押し出され、ケーブルを２箇所で切断して落下させ、
ケーブルを途中で中断して延焼を防ぐ。

〔実施例〕

第１図は本発明を示す斜視図であり、第２図は第１図の
Ａ−Ａ線断面図、第３図は第１図のＢ−Ｂ線断面図であ
る。図において、（１）は各種ケーブルＣ，−Ｃｎから
なるグループ・ケーブル、（２）は不燃物で形成された
箱状体、（３）は箱状体（２）の上部に取付けられた２
個のシリンダ、（３）ａはシリンダ（３）のピストン、
　　（４）はシリンダ（３）のピストン（３）ａの先に
取付けられた刃物、（５）は刃物（４）を箱状体（２）
に保持する保持体、（６）は管である。

なお管（６）の一端は上記シリンダ（３）に接続され。

他端は後述するこの管（６）に水蒸気を送る水タンクが
接続されている。（７）は管（６）の一端側に接続され
、管（６）に水蒸気を送る水タンクである。上記のよう
な構成において、ケーブル火災が発生すると、火災の熱
によって水タンク（７）中の水が蒸発し、水タンク（７
）から水蒸気が管（６）を通ってシリンダ（３）内に送
られ、第４図、第５図に示すようにシリンダ（３）のピ
ストン（３）ａを蒸気圧で押し下げ、ピストン（３）ａ
の先に取付けられている刃物（４）がケーブル（１）に
向けて押し出され、保持体（５）およびケーブル（１）
を２個所で切断して落下させ。

ケーブル（１）を途中で中断させて延焼を防ぐ。

〔発明の効果〕

この発明は以上のようになっているから、グループ・ケ
ーブルの延焼を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図、第４図、第５図はこの発明に
よる実施例を示す図であり、（１）はグループ・ケーブ
ル、（２）は箱状体、（３）はシリンダ、（３）ａはピ
ストン、（４）は刃物、（５）は保持体、（６）は管。 （７）は水タンク、（８）は水蒸気である。 なお図中同一あるいは相当部分には同一符号を付して示
しである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数本のケーブルを束にしたグループ・ケーブルの長手
   方向の所定位置に箱状体を設けて、上記ケーブルの長手
   方向の一部が上記箱状体内を通るようにすると共に、上
   記箱状体の上部にシリンダを２箇所設け、上記シリンダ
   の一端のピストンの先端には刃物を取付け、上記シリン
   ダのピストンをシリンダ内に押し込んだ状態で刃物を保
   持体で箱状体に保持し、さらに上記シリンダの他端は上
   記ケーブルの長手方向に沿って設けられた水タンクに管
   を通じて接続され、ケーブル火災時には火災の熱によっ
   て水タンク中の水が蒸発し、水タンクから水蒸気が管を
   通ってシリンダ内に送られてシリンダ内のピストンが蒸
   気圧で押し出され、ピストンの先に取付けられている刃
   物がケーブルに向けて押し出され、保持体およびケーブ
   ルを２箇所で切断して落下させ、ケーブルを途中で中断
   させて延焼を防止するようにしたグループ・ケーブルの
   延焼防止法。