JPH01288257A - 温熱治療装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、患部を加熱することにより治療を行なう温
熱治療装置に関するものである。

従来の技術 ガンの治療法として、最近では、投薬による内科的治療
や外科手術以外に、患部を所定温度以上に加熱ブること
によりガン細胞を壊死させて治療させる温熱療法が行な
われるようになってきており、従来では、赤外線やレー
ザ光線を患部に照射して加熱する治療方法が試みられて
いる。この赤外線やレーザ光線によれば治療に必要な温
度を容易に得ることができるが、光線を発生させる機器
や光量を調整する機器さらには光線を患部に収斂させる
機器などを必要とするために、装置が大型かつ高価であ
り、また、専門のオペレータを必要とするなどの問題が
あった。

そこで本出願人は、ガン組織等の恋部ＩＦ織を直接加熱
するために、患部へ差し込む小径管をヒートパイプとし
て構成するとともに、その小径管の中間部を断熱構造と
することにより、窓部組織に対して集中的に熱を加える
構成の温熱治療装置を特願昭６’１１３７０５０号およ
び実願昭６２−６６６５２号で既に提案した。

これらの温熱治療装置は、後端側を熱源部に装着し先端
側を尖らせたヒートパイプの前記先端側を患部まで差し
込み、熱源部からの熱を先端側へ運んで、患部のガンＩ
Ｉ［胞を直接加熱して壊死させることのできる装置であ
り、待に後者の温熱治療装置は、複数本のヒートパイプ
を使用することにより充分な熱輸送量を確保したうえで
、ヒートパイプを小径化して、ヒートパイプを患部組織
中に挿入する際の患者の苦痛等を軽減できる等の利点を
有している。

発明が解決しようとする課題 しかし、上記のヒートパイプを用いた従来の温熱治療Ｖ
ｔ＠の場合には、ヒートパイプを患部に差し込んで患部
組織を直接加熱するため高い治療効果が得られるが、ヒ
ートパイプで患部の加熱を行なった場合には、ヒートパ
イプから離れるにしたがって加熱温度が低下することと
、温熱治療を行なうガン細胞等の腫瘍は、大きさや形が
必ずしもち一定でなく、そのため、ヒートパイプにより
患部組織を内部から加熱した際に、差し込んだヒートパ
イプから離れた部分の患部組織の一部が加熱不足から壊
死せずに残存してしまう虞れがあった。

この発明は上記した技術的背景の下になされたもので、
患部組織の全域を所定温度まで加熱して治療することの
できる温熱治療装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するための手段としてこの発明は、患部
に差し込むよう先端を尖らせた複数本のヒートパイプと
、これらヒートパイプの後端側を加熱する熱源と、この
熱源の温度を制ａするコントローラと、加熱された患部
の温度を複数箇所において測定する温度センサとを有す
ることを特徴とするものである。

またこの発明では、温度センサにより測定された測定値
に基づいてコントローラが熱源の温度を自動調整するよ
うに構成することもできる。

作　　　用 上記のように構成することにより、例えば、患部を加熱
して温熱治療を行なう場合には、加熱源側に蒸発部を配
設した各ヒートパイプの先端側の凝縮部を患部に差し込
んで患部組織を内部から加熱するとともに、患部組織と
正常組織とのほぼ境界線上でかつヒートパイプから離れ
た部位等の加熱不足が発生し易い部位に予め温度センサ
を配置しておき、これらの温度センサにより加熱不足の
部位を検出して、ヒートパイプによる加熱温度が最も低
い部位が、所定温度以上に加熱されるように加熱源の温
度を高めてヒートパイプの熱輸送量を増加させることに
より、患部組織全体を所定温度以上に加熱して治療する
。

実施例 以下、この発明の温熱治療装置の一実施例を添付の図面
を参照して説明する。

第１図は、患部を加熱する温熱治療装置を示すもので、
温熱治療装置゛１は、３本の小径のヒートパイプ２を熱
源部３に取付けて構成されている。

また前記各ヒートパイプ２は、先端部２ａを鋭角に尖ら
せたステンレス鋼等の金属を素材とした直径２Ｍ程度の
密閉管の内部に、空気などの非凝縮性ガスを排気した状
態で水等の凝縮性の流体を作動液として封入して構成さ
れている。これら３木のヒートパイプ２は、所定の半径
の円周上に等間隔で配列され、さらに各ヒートパイプ２
の後端側は前記熱源部３に挿入されて固定されている。

また熱源部３は、ヒートパイプ２に対して熱を与えるも
ので、断熱構造の容器３ａの内部にヒータ３ｂが収容さ
れており、リード４１４ａにより接続されたコントロー
ラ４により前記ヒータ３ｂの発熱量を調整して、各ヒー
トパイプ２による熱輸送量を調整できるようになってい
る。また、前記各ヒートパイプ２の先端部２ａには温度
センサ２ｂがそれぞれ取付けられて、各ヒートパイプ２
の先端部２ａの温度が測定されるとともに、測定値はリ
ードＩｉ！２ｃを介して接続された温度測定器５にデジ
タル表示されるようになっている。さらに、前記温度測
定器５には３本の針状温度センサ６がリード１６ａを介
して接続されており、これら各針状温度センサ６による
測定値も前記温度測定器５にそれぞれデジタル表示され
るようになっている。

な＆３、前記各ヒートバイブ２のうち治療中に外気に触
れる部分には断熱被覆を施して放熱を防ぐことが好まし
い。

次に、上記のように構成される温熱治療装置１の作用を
説明する。

温熱治療装置１の３本のヒートバイブ２を、これら３本
の一ドパイブ２の中心が、腫１！ＩＡのほぼ中心上とな
るようにして各ヒートバイブ２を患部側ＩＡ＋に差し込
むとともに、この患部組織Ａ１とその周囲の正常な１Ｉ
ＩｌｌＲとの境界線Ａ２上で、かつ前記ヒートバイブ２
から最も離れた位置、すなわち、前記境界線ａ２上でか
つ隣接する２本のヒートバイブ２，２の中間となる位置
に約記針状温度センサ６を、それぞれ内部温度を測定可
能に予め差し込んでおく（第２図参照）。

そして、熱源部３のヒータ３ｂを通電発熱させると、ヒ
ータ３ｂの発した熱を各ヒートバイブ２が作動流体の潜
熱として先端部２ａに運び、先端部２ａで凝縮覆゛る際
に放熱して患部側ＩＡ１を内部から加熱づ−る。

加熱された患部組織ＡＩは、前記３本のと−トパイプ２
が所定半径の円周上に等間隔で配列されているため、各
ヒートバイブ２の周囲へは同心円状に熱が伝わり、周囲
の温度を徐々に上昇せる。

ところが、患部組織ＡＩの部分の熱伝導率は０、５〜２
．０ｋｃａｌ　／ｎ、ｈ、’Ｑと金属等に比べると熱が
伝わりにくく、そのため、患部１４１１Ａ　ｔに差し込
まれたヒートバイブ２の周囲近傍と、ヒートバイブ２か
ら１〜２α離れた位置とでは加熱温度に１０℃前後の差
が生じ、特に曲記針状温度センサ６が差し込まれている
隣接するヒートバイブ２．２の中間どなる位置の温度が
低く、加熱不足となり易い。

したがって、温度測定器５に表示された測定値から、前
記３本の針状温度センサ６のうちの最も低い温度を測定
した針状温度センサ６の位置を検出して、この加熱温度
が最も低い部位の温度が、予め設定した温度、例えばガ
ン細胞を加熱して壊死させる場合には４３℃以上となる
ように、前記コントローラ４を操作して熱源部３のヒー
タ３ｂの光熱量を増加さゼ、患部組織Ａ１の全体が必要
充分に加熱され、その結果、優れた温熱治療効果を生じ
る。

また、患部の加熱を行なう際には、前記各針状温度セン
サ６を差し込んだ位置以外、すなわち、患部側４１１ｉ
Ａｘ　と正常な組織との境界線Ａ２上でかつヒートバイ
ブ２．２の中間となる位置以外に、温度が最も低くなる
部位が発生する場合も考えられるため、サーモカメラ等
によって患部およびその周辺の表面温度の測定を並行し
て行ない、表面の温度分布からも低温部の検出を行ない
、前記針状温度センサ６の位置以外に低温部が検出され
た場合には、その部位の温度も設定温度以上となるよう
に前記コントローラ４により熱源部３の光熱量を増加さ
せて温熱治療を行なう。

また、ヒートバイブ２により加熱した際に、針状温度セ
ンサ６によって患部組織へ１の垂直方向（表面から内部
へ向う方向）の温度分布を測定して内部の低温部分の検
出を行なうことにより、より確実な温熱治療を達成する
ことができる。

さらに、前記熱源部３の発熱量を制御するコントローラ
４と温度測定器５とを接続して、温度測定器５により測
定された複数の測定値のうちから、加熱不足部位を検出
し、この加熱不足の部位の温度が所定の温度以上となる
ように、前記コントローラ４が熱源部３の発熱量を自動
制御するように構成することもできる。

なお、上記の実施例では、３本のヒートバイブ２を備え
た治療器具１を用いたが、２本または４本以上のヒート
バイブを備えた治療器具を用いて行なう場合にも同様に
実施することができる。

発明の詳細 な説明したようにこの発明の温熱治療装置は、患部に差
し込むよう先端を尖らせた複数本のヒートバイブと、こ
れらヒートバイブの慢端側を加熱する熱源と、この熱源
の温度を制御する」ン］・ローラと、加熱された患部の
温度を複数箇所において測定する温度センサとを有する
構成としたので、温熱治療を必要とする恐部全体を必要
充分な温度まで加熱して治療することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明の一実施例を示すもので
、第１図は温熱治療装置により治療を行なっている状態
を示す説明図、第２図は患部とヒートパイプ・および温
度センサの位置関係を示す模式図である。 １・・・温熱治療装置、　２・・・ヒートパイプ、　２
ａ・・・先端部、　２ｂ・・・温度センサ、　３・・・
熱源部、３ｂ・・・ヒータ、　４・・・コントローラ、
　５・・・温度測定器、　６・・・針状温度センサ、　
Ａ・・・患部、ＡＩ・・・患部組織、　Ａ２・・・境界
線。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　患部に差し込むよう先端を尖らせた複数本のヒ
   ートパイプと、これらヒートパイプの後端側を加熱する
   熱源と、この熱源の温度を制御するコントローラと、加
   熱された患部の温度を複数箇所において測定する温度セ
   ンサとを有することを特徴とする温熱治療装置。
2. （２）　前記コントローラが、温度センサにより測定さ
   れた複数の測定値のうちから、加熱不足の部位を検出し
   、この加熱不足の部位の温度が所定の温度以上となるよ
   うに、前記熱源の温度を自動調整する機能を有すること
   を特徴とする請求項１記載の温熱治療装置。