JPH01285602A - コントローラ及びトランスファギアを有するロータリエンジン - Google Patents

コントローラ及びトランスファギアを有するロータリエンジン

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JPH01285602A
JPH01285602A JP9537388A JP9537388A JPH01285602A JP H01285602 A JPH01285602 A JP H01285602A JP 9537388 A JP9537388 A JP 9537388A JP 9537388 A JP9537388 A JP 9537388A JP H01285602 A JPH01285602 A JP H01285602A
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power transfer
transfer gear
piston
shaft
gear
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P Shiirubosa Ereutorio
エレウトリオ ピー.シィルボサ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は内燃機関、特にロータリエンジンに係わる。
〔発明の背景] 内燃機関のタイプは多様であり、最も広く使用されてい
る内燃Ill関は点火プラグで点火されたガス/空気混
合物の爆発により、クランクシャフトに装着されている
ピストンを往復運動させる、シリンダヘッドを有する自
動車用の内燃ガソリンエンジンである。この種の内燃機
関は比較的複雑なタイミング装置の制御下にカム操作ポ
ペット弁、押し棒、及びはずみ車を利用する。このよう
なエンジンは商業的に目覚ましい成功を収めたものの、
その後、大気汚染に関する法律がきびしくなり、購買者
からの燃費節約の要望が^まるにつれてこのようなエン
ジンの限界が表面化して来た。多くの場合、大気汚染排
出物基準と燃費効率とが互いに競合する設計条件となり
、この2つの条件を同時に満たそうとすれば、この種の
エンジンではその構造が益々複雑になり、生産及び維持
コストを高める結果となった。
商業的に成功したもう1つの内燃機関はディーゼルエン
ジンである。このエンジンは軌道車、大型トラックなど
比較的重い装置を駆動するのに利用されることが多いが
、その後、燃費効率が高いことから自動車用エンジンと
しても一部で採用されるようになった。ディーゼルエン
ジンはディーゼル燃料を使用し、ピストンを往復させる
ことによってクランクシャフトを駆動する。ここでもポ
ペット弁、カム、押し棒などをタイミング装置でIII
IlIする。しかし、ディーゼルエンジンにはガソリン
エンジンと同じ多くの制約があるだけでなく、冬季など
には始動が困難である。
さらに他のタイプの内燃機関としていわゆるD−ティタ
ータイプのロータリエンジンがあり、−方回転する多重
ロータと、各ロータに取付けた同数のピストンとを利用
する。各ロータはフリーホイール回転運動を可能にしか
つ各ピストン群が共通の環状円筒内を移動するのを可能
にする機構に取付けられており、環状チェンバの異なる
角度位置において燃料取入れ、圧縮、燃焼、及び排気が
同時に行われる。第10−タに取付けられたピストン間
の一連の事象は第20−タに取付けられたピストン間で
そのまま繰返されるが、ロータの回転運動の、従って、
ピストンの1111111は未だ完全ではなく、その結
果、燃焼比が一定せず、エンジンの回転数をl#Imで
きず、全体として出力が不安定になる。
ある程度の商業的成功を収めた別タイプのロータリエン
ジンとしてはWankel ロータリエンジンがある。
このエンジンでは環状チェンバ内を移動するようにスリ
ーコーナ回転素子を駆動シャフトに偏心的に取付ける。
チェンバはその周りに吸気口及び排気口を有し、回転素
子によりそれぞれが標準的なガソリンエンジンにおける
シリンダと似た3つの小チェンバに分割される。それぞ
れの小チェンバの容積を増大させるため、〇−タリムの
各セグメントに凹みを形成する。燃焼爆発段階において
未燃ガスが燃焼ゾーンから高速で流出する傾向があり、
その結果、燃料/空気混合物の一部が未燃焼となる。こ
れが性能を制限し、大気汚染を増大させる。さらにまた
、燃料消費率が悪く、しかも回転素子と環状チェンバと
の間のシールが早く摩耗するため、普通の内燃ガソリン
エンジンのほぼ同程度の量産レベルに落ちている。
T 5chudiロータリエンジンと呼ばれるロータリ
エンジンは円形または楕円軌道を画いて移動するピスト
ンを利用する。吸気、圧縮、燃焼及び排気は環状チェン
バの異なる角度位置において同時に行われる。2つのロ
ータを使用し、各ロータに一対のピストンを180゛間
隔で取付ける。一方のロータは一定の回転速度で移動し
、他方のロータの運動は第2ピストン対が加速/減速す
ることによってピストン間の燃焼室の容積を変化させる
ことを可能とするクランク/ギヤ複合機構によって制(
社)される。しかし急激なロータ始動及び高速回転中の
ロータの停止に伴なう衝撃負荷は日常使用する上で障害
となる。また、出力を高めるには環状チェンバの直径を
大きくするか第2環状チエンバを補足する以外に方法が
なく、いずれの方法を選択するにしても重量/出力比を
許容限度以上に増大させ、生産コストをも増大させる。
各種内燃機関には以上に述べたような問題点があるにも
拘わらず、この種の発明をさらに改良すべく研究開発が
続けられている。例えば、B art。
I ozz iの米国特許第3,227,090号では
、ロータリエンジンが環状チェンバを有し、該チェンバ
のフロアは該特許の特に第3図から明らかなように2つ
のリングから成る。このリングは1方向に回転可能であ
る。それぞれのリングには半径方向に対向するピストン
が装着されており、究極的には空気/燃料混合物の燃焼
によって駆動される。ピストンを交互に駆動することに
より、リングも交互に駆動される。リングの回転運動を
中心シャフトに伝達する機構が設けられている。
Barlowの米国特許第4,334,841号には、
互いに独立に回転する一対の同軸シャフトを有するO−
タリエンジンが開示されている。それぞれのシャフトに
は一対のピストンが装着されている。内側及び外側シャ
フトをカム及び菱形機構を含む因果機構ユニットと連動
させることにより、シャフトを、従ってピストンを正し
く制御する。菱形機構はリンクによって連結されて4辺
形を形成する4個のO−ラから成る。、2つのリンクは
内側シャフトに連結され、残る2つのリンクは外側シャ
フトに連結されている。′lJl様形は表面形状を正確
に限定されたカムの内側に配置されていて、菱形機構が
このカム面に沿って移動しなければならないように強制
することでピストンの運軌を制御することができる。こ
の機構はエンジンからの出力を出力シャフトに伝達する
役割をも兼ねる。
Trubeの米国特許第1,904,892号は多対が
直径方向に対向するピストンから成り、それぞれディス
クに装着されている2つのピストン対を有するロータリ
エンジンを開示している。ディスク、従ってピストンは
カム部材によって限定されるカム面に沿って移動するよ
う強制されるローラに連結され、このように構成するこ
とでピストン運動を6111+することができる。
Malltnckrodtの米国特許第2,736,3
28号は燃焼室を利用するロータリエンジンを開示して
いるが、燃焼室のフロアは3 artolozZi特許
の場合と同様に相対回転自在な2つのリング部材と、B
arlow及び7 rube特許の場合と同様にピスト
ンの相対運動を制御するカム面を有する因果律的制御機
構とから成る。
Q ardnerの米国特許第2,147,290号も
ロータリエンジンを開示している。この特許のロータリ
エンジンでは第1ピストン群をピストンの長さの約1/
2に相当する長さのハブに固定し、第2ピストン群をこ
れもピストンの長さの約1/2に相当する長さの第2ハ
ブに固定する。第1ピストン群の1/2が第2ハブの上
に張出し、第2ピストン群の1/2が第1ハブの上に張
出している。(3ardner特許の第3図に示されて
いる制御手段は両端壁がほぼ半円形、11!IWlが全
長の大部分に亘って平行な楕円形を呈する。これはピス
トン運動の制御に利用されるtill 111手段の他
の例である。L字形を呈する2つの素子を含むオーバラ
ップ素子から成る矩形のピストンシールが、Q ard
ner特許の特に第2図から明らかなように、各ピスト
ンの連続的な溝に配設されている。シール用ブレード素
子を撓ませて円筒壁と咬合させるため、適当なばねを設
ける。ピストンに矩形の圧縮シールを装着すると共に、
好ましくは端板の円形溝にリングを嵌込むことにより燃
焼ガスが隣接のハブと端板との間から逃げるのを防止す
る。
多くの研究者が研究開発を重ねたにも拘わらず、ロータ
リエンジンにはその量産と普及を妨げる重大な問題点が
未解決のまま残っている。例えば、ロータリエンジンか
ら発生する動力を出力シャフトに伝達するために種々の
機構が考案されているが、このようなパワートランスフ
ァ機構は複雑であり、信頼性に欠けるのが普通である。
しかも、動力を連続的にかつ円滑に発生させるとなれば
、チェンバ内でのピストン運動を正確に制御しなければ
ならない。ピストンシールはエンジンの心臓部に位置す
るから、摩耗したピストンシールの交この仕事は極めて
WINでコストのかかる作業であり、このことが各種ロ
ータリエンジンが市場で大受けしない原因となっている
。さらにまた、ピストンは円形軌道を画いて移動するか
ら、ピストンの注油が複雑である。ピストンの円滑な運
動を可能にし、いたずらに摩耗を進行させないために注
油が不可欠であるが、チェンバの燃焼が起こる部分から
は潤滑油を除去しなければならない。さもないと有害物
質が放出されるからである。このような注油システムは
複雑になり易く、それだけに多大の経費を要し、しかも
信頼性の低下につながり易い。その上、従来のロータリ
エンジンは多数の可動部分を必要とする傾向があるため
、これも生産/保守コストを押上げる要因であった。
[発明の要約] 最少回数の燃焼が効率的に高トルクを発生させることの
できるロータリエンジンを提供することが本発明の目的
である。
内燃機関から発生する動力を出力シャフトヘ円滑に伝達
すると共に、所定の回転数(rpm>を維持するのに必
要な燃焼回数の簡単な制御を可能にする簡単なトランス
ファギア機構を提供することも本発明の目的である。
それぞれが独立に回転できる2つのピストン対、及び損
傷につながるような高いトルクまたは衝撃を受けずにピ
ストンの位置を正確に制−できる制御機構を提供するこ
とも本発明の目的である。
摩耗方向に拡張することによって燃焼ガスを密閉するこ
とができるピストンシールを提供することも本発明の目
的である。
簡単かつ有効にピストンへの注油及びピストンからのオ
イル回収を行うことのできる簡単な注油システムを提供
することも本発明の目的である。
適正なエンジン温度を維持するための複式冷却システム
を有するロータリエンジンを提供することも本発明の目
的である。
可動部分が比較的少ないロータリエンジンを提供するこ
とも本発明の目的である。
内側及び外側シャフトの回転に応動する燃料噴射ポンプ
及びディストリビュータを有するロータリエンジンを提
供することも本発明の目的である。
本発明の一実施例においては、改良型のパワートランス
ファ機構を有するロータリエンジンが直径方向に整列す
る第1ピストン対を支持する第1部材及び同じく直径方
向に整列する第2ピストン対を支持する第2部材を含み
、第1及び第2ピストン対が協働して複数の燃焼室を限
定する。第1及び第2部材が交互に駆動されるように燃
焼室内に燃焼を生起させる手段を設ける。第1部材に第
1パワートランスファ部材を連結することにより、第1
部材が駆動されると駆動シャフトに動力が伝達されるよ
うにし、第2部材に第2パワートランスファ部材を連結
することにより、第2部材が駆動されると駆動シャフト
に動力が伝達されるようにする。
本発明の他の実施例では、改良型ピストンシールを有す
るロータリエンジンが直径方向に整列する第1ピストン
対を支持する第1部材及び同じく直径方向に整列する第
2ピストン対を支持する第2部材を含み、第1及び第2
ピストン対が協働して複数の燃焼室を限定する。第1及
び第2部材に回転運動を与えるため燃焼室内に燃焼を惹
起させる手段を設ける。それぞれが少なくとも2つの独
立シール部材を有し、一方のシール部材にほぞ穴を形成
した複数の拡張自在なシールをピストンに装着し、独立
シール部材の1つを偏倚させる偏倚部材を設ける。偏倚
させられたシール部材がシールを維持しながら他方のシ
ール部材とは独立に移動できるように2つの独立シール
部材を連結するためほぞ穴にブリッジ部材を取付ける。
本発明のさらに他の実施例は改良型注油システムを有す
るロータリエンジンである。直径方向に整列する第1ピ
ストン対を第1シヤフトに装着し、同じく直径方向に整
列する第2ピストン対を装着し、第1及び第2ピストン
対が協働して複数の燃焼室を限定するように構成する。
第1及び第2シヤフトに回転運動を与えるため燃焼室内
に燃焼を瓜 H起させる手段を設ける。シャフトの回転運動に呼応し
て第1または第2ピストン対の少なくとも1注油手段を
接続する。また、シャフトの回転運動に呼応して第1及
び第2ピストン対の少なくとも1つからオイルを回収す
るため第1または第2シヤフトに第1オイル回収手段を
接続する。
本発明のもう1つの実施例では、タイミングカムブロッ
クを有するロータリエンジンを提供する。
第1シヤフトが直径方向に整列する第1ピストン対を支
持し、第2シヤフトが同じく直径方向に整列する第2ピ
ストン対を支持する。第1及び第2ピストン対が協働し
て複数の燃焼室を限定する。
燃焼室への空気及び燃料供給を制御すると共に燃焼室か
らの排気を制御する複数の弁を設ける。また、第1及び
第2シヤフトに回転運動を与えるため燃焼室内に燃焼を
生起させる手段を設ける。複数の第1カム面を有する複
数の第1カムを第1シヤフトに連結し、同じく複数のカ
ム面を有する複数の第2カムを第2シヤフトに連結する
。第1及び第2の複数カム面に応動する複数のカムフォ
ロア及び揺動アームを設けることにより、第1及び第2
の複数カム面によって決定される時定関係で複数の弁を
開閉する。
本願明細書において3i1vozaロータリエンジンと
も呼称する本発明のロータリエンジンは最少回数の燃焼
から高トルク及び高運動エネルギーを得ることのできる
ロータリエンジンである。燃焼により、それぞれが直径
方向に整列するピストン対を支持する内側及び外側シャ
フトが交互に駆動される。エンジンから発生した動力を
出力シャフトへ簡単かつ円滑に伝達することを可能にす
る特殊なパワートランスファギアを設ける。トランスフ
ァギアの構成が簡単であるから、エンジンの構造を著し
く変更しなくても所定の回転数を維持するのに必要な燃
焼回数を減らすことができる。ピストンの運動は特殊構
成のコントローラによって正確にtiIJIDされる。
コントローラは伝動に関与しないから、応力を受けるこ
とはない。摩耗を生じても燃焼ガスを燃焼室内に封じ込
めることができる特殊なピストンシールを設ける。また
、ピストンへの給油及びピストンからの排油を行う簡単
な注油システムを設ける。注油システムは可動部分が少
なくても有効に作用するように内側及び外側シャフトと
協働する。注油システムはエンジンケーシングに形成さ
れている水冷通路と協働する冷却システムの一部として
も利用することができる。
独立可動部分の総数が少なくてもすむように多くの部分
が内側または外側シャフトと一体的に回転する5tlv
ozaロータリエンジンは内側及び外側シャフトの回転
に応動する新規の燃料ポンプ及びディストリビュータを
採用する。本発明の以上に述べた利点及びその他の長所
は以下に述べる好ましい実施例の説明から明らかになる
であろう。
本発明の理解と実施を容易にするため、添付図面に沿っ
て好ましい実施例を息下に説明する。
[好ましい実施例の説明1 本発明のロータリエンジン1を第1.2.5及び6図に
示した。ロータリエンジン1の中心には第3a図に示す
内側シャフト3及び第3図に示す外側シャフト 203
がある。内側シャフト3は説明の便宜上前端と呼称する
1端に複数のスプライン付き部分5.6,7.8.9及
び10を具備する。
内側シャフト3はその後端にも2つのスプライン付き部
分11.12を具備する。これらのスプラインの目的は
後述する。
第3図に示す外側シャフト203も複数のスプライン付
き部分205. 206. 207. 208. 20
9. 210、 211及び212を具備する。外側シ
ャフト203のスプライン付き部分に割当てた参照番号
は外側シャフト203のスプライン付き部分205が内
側シャフト3のスプライン付き部分5と同じ機能を果し
、外側シャフト 203のスプライン付き部分206が
内側シャフト3のスプライン付き部分6と同じ機能を架
し、以下同様の関係を示唆する。外側シャフト203の
スプライン付き部分の目的も詳しく後述する。
第3a図に示す内側シャフト3は外側シャフト203を
支持する中間部分を含む。内側シャフト3と外側シャフ
ト 203が結合されると、第4図に示すような一体的
かつ連続的なシャフトを形成する。
第4図に示す複合シャフトは第1.2.5及び6図に示
すロータリエンジン1を左から右へ水平に貫通する。
本発明のロータリエンジン1はロータリエンジン1をほ
ぼ完全に囲む第1,2及び6図に示す外側エンジンケー
シング101を含む。エンジンケーシング101は円筒
形チェンバを限定する部分103を有し、円筒形チェン
バ103は特に第6図から明らかなような第1環状フロ
ア部分14及び第2環状フロア部分214により、特に
第6図及び第16図から明らかなような環状チェンバ1
05に分割される。
第1環状フロア部分14は特に第5図から明らかなよう
に、一対の支持部材15.16により内側シャフト3に
これと一体に回転できるように連結される。
支持部材15.16は第3a図に示す領域17において
内側シャフト3に連結されている。
同様に、第2フロア部分214は(図示しない)一対の
支持部材により外側シャフト203にこれと一体に回転
できるように連結され、この支持部材は第3図に示す領
域217において外側シャフト203に連結されている
。外側シャフト203は内側シャフト3を第1II状フ
ロア部分14に連結する支持部材15.16との干渉を
避けるために形成された切欠き部分218を有する。こ
のように構成したから、内側シャフト3及び第1環状フ
ロア部分14は外側シャフト203及び第2環状フロア
部分214とは独立にかつ異なる速度で回転できる。
第1環状フロア部分14には、第5図及び第16図に示
すような直径方向に整列する第1ピストン対19、20
が装着されている。ピストンは第2環状フロア部分21
4の上方に位置して環状チェンバ105を種々のセクシ
ョンに分割するように形成されている。従って、ピスト
ン19.20は第1環状フロア部分14と共に回転する
が、第2環状フロア部分214はピストン19.20の
下を摺動するだけである。
第2環状フロア部分214にも第16図に示すような直
径方向に整列するピストン対219. 220が装着さ
れている。第5図には一方のピストン219だけを示し
である。第2環状フロア部分214に装着されたピスト
ンは第1環状フロア部分14の上方に位Wして環状チェ
ンバ105を種々のセクションに分割する。従って、ピ
ストン219. 220は第2環状フロア部分214と
共に回転するが、第1環状フロア部分14はピストン2
19. 220の下を摺動するだけである。
内側シャフト3と外側シャフト203は互いに独立に回
転できるが、第1環状フロア部分14に装着したピスト
ン19.20と第2環状フロア部分214にiwt、た
ピストン219. 220とを互いにスピードアップし
たりスローダウンしたりできる。即ち、第1環状フロア
部分14に装着したいずれが一方のピストンと第2環状
フロア部分214に装着したいずれか一方のピストンと
の間に燃焼室が形成される。第16図に示すように、ピ
ストン219.19間に第1燃焼室Aが、ピストン19
.220間に第2燃焼室Bが、ビ;1.トン220.2
0mL13tlfll’uCカ、ピストン20. 21
9間に第4燃焼室りがそれぞれ形成される。
第1環状フロア部分14のピストン19.20は第2環
状フロア部分214のピストン219. 220とは独
立に動作できるから、燃焼の4段階、即ち、燃焼、排気
、吸気/燃料取込み、及び圧縮が各燃焼室において互い
に自由に行われる。ただし、各燃焼室ではそれぞれ異な
る段階が行われる。燃焼室Aではガスが燃焼して急激に
膨脹し、ピストン219及びピストン220を反時計方
向に駆動する。燃焼室りでは、ガスは既に膨脹しており
、この時点ではエンジンから排出されつつある。燃焼室
Cでは圧縮段階に備えて吸気が行われようとしている。
燃焼室Bでは、燃料噴射及びこれに続く燃焼に備えてガ
スが圧縮されつつある。このように、燃焼室A、D、C
及びBのそれぞれにおいて燃焼、排気。
吸気及び圧縮段階の1つが行われている。ケーシング1
03及び環状フロア部分14. 214によって限定さ
れる環状チェンバ105内を燃焼室A、B、C。
Dが移動するに従って各燃焼室においてこれらの段階の
それぞれが順次行われる。
本発明のロータリエンジンは燃焼が起こると、第11I
I状フロア部分14に装着されたピストン19または2
0、または第2環状フロア部分214に装着されたピス
トン219または220が駆動される。本発明の作用に
ついては詳しく後述するが、ここでは各ピストンがエン
ジン内での燃焼によって交代に駆動されるに従って、ピ
ストン、環状フロア部分14、 214、及び内側、外
側シャフト3,203がそれぞれ高速及び低速で交互に
駆動されることを理解すれば充分である。
当業者ならば容易に理解できるであろうが、上に述べた
態様以外の態様に実施した内側及び外側シャフトを利用
しても、それぞれが直径方向に整列する2つのピストン
対を支持することができる。
それぞれが円筒形チェンバの一部を貫通する第1及び第
2同軸シヤフトで前記ピストンを支持することも可能で
ある。回転ディスクによってピストンを支持することも
できる。これらの実施態様は本願明細書の範囲及び頭書
した特許請求の範囲内に包含される。
■、  70   シール 環状フロア部分14. 214は各燃焼室のフロアを形
成しながら互いに独立に移動できるから、シールを設け
ねばならない。第14図には第1環状フロア部分14及
び第2環状フロア部分214を詳細に示した。構迄の細
部が見えるように環状フロア部14゜214を完全なリ
ングとして示してないが、環状フロア部分14. 21
4に第14図に見えるような開口部が存在するわけでは
ない。
第1環状フロア部分14はその両側に第1円形凹部10
7及び第2円形凹部108を有し、第2環状フロア部分
214は第1円形凹部109を有する。円形凹部108
は第11m状フロア部分114に設けた場合を図示した
が、第2環状フロア部分114に設けてもよい。
円形凹部107. 108、109は第15.15a 
、 ISb 。
15a図に詳しく図示したシールを装着するのがその目
的である。各円形凹部にはばね部材111、軸受部材1
12及びシール部材113から成るシールが装着される
。第1環状フロア部分14に設けたシール部材113は
第1環状フロア部分14とチェンバ1O5の壁を形成す
るエンジンケーシング103の部分との間のシール、及
び第2環状フロア部分214とのシールを提供する。第
2環状フロア部分214に設けたシール部材113は第
2環状フロア部分214とチェンバ105の壁を形成す
るケーシング103の部分との間のシールを提供する。
第1環状フロア部分14は第2環状フロア部分214に
対して移動し、両フロア部分はチェンバ105を形成す
るケーシング103の壁に対して移動するから、シール
部材113が必要とする運動を容易にするために玉軸受
部材112を設けた。シール部材113が摩耗するのに
伴ない、ばね部材111は耐えずシール部材113を付
勢して、シール面と咬合させる。このように構成したか
ら、第1環状フロア部分14、第2環状フロア部分21
4、及びチェンバ105を形成するケーシング103の
部分の壁の間に有効なシールが成立する。
■ 、      力       し       
        −燃焼を生起させるためには、第6図
及び第16図に示1チェンバ105に空気/燃料、点火
用の火花を供給すると共に、排気手段を設ける必要があ
る。
従って、エンジンケーシング103の種々の角度位置に
複数の孔を設け、それぞれの孔をポペット弁などで制御
する。第2図に示すように、外側シャフト203の燃料
送入弁222と同じ角度位置に内側シャフト3の燃料送
入弁22を設け、同様に、外側シャフト203の排気弁
223と同じ角度位置に内側シャフト3の排気弁23を
設ける。また、外側シャフト203の吸気弁224と同
じ角度位置に内側シャフト3の吸気弁24を設ける。さ
らにまた、内側シャフト3と外側シャフト203にそれ
ぞれ排気あと燃焼弁を1個ずつ設ける。内側シャフト3
に対応するのが第16図に示す弁25であり、外側シャ
フト203に対応するものは図示しなかった。第16図
に示す内側シャフトの弁22.23.24及び25のそ
れぞれに外側の弁が対応するが、これらの弁の真後ろに
位置するため外側シャフト203の弁は第16図では見
えない。
空気/燃料混合物に点火するため、内側シャフト3の回
転位置に従って点火するように構成された点火プラグ2
1を設け、同様に、外側シャフト203の回転位置に応
じて点火するように構成された点火プラグ221を設け
る。
内側シャフト3の燃料送入弁22、排気弁23、吸気弁
24及び排気あと燃焼弁25が正しく時定された関係で
動作するように、内側シャフト3の前端にカムを装着す
る。これらのカムを第8,8a 18b、8c及び8a
図に詳細に示した。
再び第8図において、内側シャフト3の前端は種々のス
プライン付き部分を具備する。スプライン付き部分10
は後述するような機能を有する第1アーム30及び第2
アーム31を有するコントローラ連結機構29を支持し
、スプライン付き部分9は燃料送入11JIIlカム3
2を支持し、スプライン付き部分8は排気制御カム33
を支持し、スプライン付き部分7は吸気!11tlDカ
ム34を支持し、スプライン付き部分6は排気あと燃焼
制御カム35を支持し、スプライン付き部分5はパワー
トランスファギア31を支持する。カム32−35のプ
ロフィル及びパワートランスファギア37のプロフィル
を第8a図乃至第88図にそれぞれ示した。カム32−
35とパワートランスファギア37とエンジン1のその
他の部分との全体的な関係は第5図及び第6図から明ら
かになるであろう。
各カム32−35のカム面は対応の弁を正確な時定関係
で開閉することを可能にする。即ち、燃料送入制御カム
32は燃料送入弁22を、排気制御カム33は排気弁2
3を、吸気制卸カム34は吸気弁24を、排気あと燃焼
制御カム35は排気あと燃焼弁25をそれぞれI!II
[lする。
同様に、外側シャフト203の前端にも複数のカムが装
着されている。第9図に示すように、外側シャフト20
3は第1主軸受を具備する。スプライン付き部分209
は燃料送入制御カム232を、スプライン付き部分20
8は排気制御カム233を、スプライン付き部分201
は吸気制御カム234を、スプライン付き部分206は
排気あと燃焼制御カム235を、スプライン付き部分2
10は第1アーム230及び第2アーム231を含むコ
ントローラ連結機構229をそれぞれ支持する。カム2
32−235のプロフィルを第9a図乃至第9d図に示
した。カム232−235のそれぞれは対応の弁を正確
な時定関係で開閉するカム面を有する。即ち、燃料送入
制御カム232は燃料送入弁222を、排気ill t
illカム233は排気弁223を、吸気制御カム23
4は吸気弁224を、排気あと燃焼制御カム235は排
気あと燃焼弁225をそれぞれill IIIする。ロ
ータリエンジン1の他の部分に対するカム232−23
5の位置は第5図及び第6図から明らかになるであろう
内側シャフト3及び外側シャフト203のカム35とカ
ム232の間に位置する部分は第1図及び第2図に示す
エンジンケーシング部分115の中にある。
エンジンケーシング115の前記部分は実際には第6図
及び第7図に示すように係合させてボルト結合した複数
のセクションで構成すればよい。
カムを収納するケーシング115の部分は円筒形チェン
バを限定するケーシング103からカムケーシング11
5を分離する第1ケーシング部材117と、第1パワー
トランスファギア37を囲む第2ケーシング部材119
との間に位置する。ケーシング115は全体をボルト結
合すると非可撓性のユニットを形成するようにそれぞれ
に係合部を形成しである9個の個別環状部材121− 
129で構成すればよい。
部材121−124は外側シャフト203のカム232
−235をそれぞれ収容する。部材125は詳しく後述
するコントローラを収容し、部材12G−129は内側
シャフト3に装着されたカム32−35をそれぞれ収容
する。
部材121−124及び126−129には、押し棒が
カム32−35及び232−235のそれぞれと接触す
ることを可能にする通孔をそれぞれ形成しである。
第6図には4つの前記通孔、即ち、部材129の通孔3
9、部材128の通孔42、部材124の通孔239及
び部材123の通孔242を示した。図示しないが、部
材121. 122. 126及び127も押し棒を配
置するための通孔を具備する。
押し棒40は揺動アーム41と協働して弁25を開閉し
、押し棒43は揺動アーム44と協働して弁24を開閉
する。同様に、押し棒240は揺動アーム241と協働
して弁225を開閉し、押し棒243は揺動アーム24
4と協働して弁224を開閉する。従って、各押し棒は
対応カムのカム面を正確に追従するカムフォロアとして
作用する。カム32−35と内側シャフト3と一体に、
カム232−235は外側シャフト203と一体にそれ
ぞれ回転するから、内側及び外側シャフトの回転位置が
種々の弁の開閉を正確に制御する。
本発明のカム/弁構成は公知技術に対する重要な利点を
裏付ける。カムは対応のシャフトと一体に回転しなけれ
ばならないから、カムの回転位置、従って、弁の開閉は
簡単かつ正確にピストン動作と同期する。従って、簡単
な設計及び最少限の可動部分を利用して燃焼室への空気
/燃料送入及び排気を正確に行うことができる。ケーシ
ングセクション121−124及び126−129はそ
れぞれ1本の押し棒のための1個だけの通孔を具備する
から、通孔を、従って、押し棒を正確に配置することが
できる。押し棒を正確に位置ぎめすることにより、応力
及び摩耗が軽減され、これにより本発明は低保守コスト
及び信頼性という所期の目標を達成することができる。
第1図及び第2図に示す弁以外の弁も揺動アームを介し
て対応の押し棒に連結される。燃料送入弁22は揺動ア
ーム46を介して押し棒47に連結され燃料送入弁22
2は揺動アーム246を介して押し棒247に連結され
、排気弁23は揺動アーム50を介して押し棒51に連
結され、排気弁223は揺動アーム250を介して押し
棒251に連結される。
エンジンケーシング129及び揺動アーム41に対する
エンジンケーシング129の連結を第35図及び第35
a Sに示した。なお、ケーシング及び対応の揺動アー
ムに対する各押し棒の連結態様は同じである。
第35図では、取付は部材131がその内側部分に、回
転部材133から突出する円形突起134と咬合する円
形凹部132を有する。部材131はケーシングセクシ
ョン129に固定された2つのCセクションから成り、
回転部材133はこの取付は部材131内で回転自在で
ある。回転部材133は可動部材135の外側ねじと咬
合する内側ねじを具備する。回転部材133が回転する
と、内側ねじが可動部材135の外側ねじと咬合するこ
とにより、回転部材133の回転方向に応じて可動部材
135を上昇または下降させる。可動部材135が上昇
または下降すると、該部材がばね部材137を圧縮また
は弛緩し、その結果、ばね部材137がブロック部材1
38に大きいまたは小さい力を作用させる。ブロック部
材138には押し棒40が装着されており、ブロック部
材138が上動させられると押し棒40も上昇する。押
し棒40の反対端にカム35のカム面を追従する公知構
成のローラが取付けられている。従って、回転部材13
3を回転させることにより、押し棒40とカム35のカ
ム面との間のテンションを簡単かつ有効に調節できる。
ブロック部材138は上面に溝のある溝付き部材140
を具備する。部材140の溝には、揺動アーム41に取
付けた円筒形部材142を嵌入させることができる。従
って、溝付き部材140及び円筒形部材142がすべり
継手として作用し、押し棒40の上下動に伴なって揺動
アーム41が矢印144の方向に横移動することを可能
にするから、揺動アーム41にも押し棒40にも応力が
加わらない。
■、  シャフト びパワー −ンスファ上述のように
、内側シャフト3にはスプライン付き部分5を介して前
端にパワートランスファギア37を取付けである。外側
シャフト203にパワートランスファギア237を取付
けである。第11図には外側シャフト203の後端を示
した。外側シャフトには第2主軸受が取付けられている
。パワートランスファギア237はスプライン付き部分
205によって支持される。第2主軸受236及びパワ
ートランスファギア237とロータリエンジン1の他の
成分との関係は第5図から明らかであろう。パワートラ
ンスファギア237は第1図及び第2図に示すようにエ
ンジンケーシング148のセクション内に収容されてい
る。
本発明のロータリエンジンは第4b図及び第5図に示プ
主駆動シャフト 146をも含む。上述のように、内側
シャフト3及び外側シャフト203はロータリエンジン
内に起こる内部燃焼によって交互に駆動される。パワー
トランスファギア37. 237はギアが連結されてい
るシャフトが内部燃焼によって駆動されると、発生する
動力が円滑かつ有効に主駆動シャフト 146に伝達さ
れるように構成されている。このため、トランスファギ
ア37. 237に第8e図及び第11図に示すように
歯付き部分及び歯なし部分を設ける。
内部燃焼の力で外側シャフト203が駆動されると、パ
ワートランスファギア237の歯が主駆動シャフト 1
46に装着されている第5図に示すギア148と咬合す
る。この時点でパワートランスファギア37の歯なし部
分は第5図に示すように主駆動シャフトに取付けられた
ギア150と対向する。従って、パワートランスファギ
ア237が主駆動シャフト146に動力を供給している
間、パワートランスファギア37は移動はしても主駆動
シャフト 146と接触しない。
内部燃焼の力で外側シャフトが駆動されないようになる
と、こんどは内側シャフトが内部燃焼の力によって駆動
される。ただし、この時点ではパワートランスファギア
37の歯付き部分がギア150と咬合し、パワートラン
スファギア231の歯なし部分はギア 148と対向す
る。このようにしてパワートランスファギア37. 2
37は内部燃焼から発生する動力を駆動シャフト 14
6に交互に伝達する。
シャフトの1つが内部燃焼の力で駆動されている時、こ
のシャフトは非駆動シャフトよりもはるかに高速で駆動
される。従って、各トランスファギアの歯付き部分はト
ランスファギアの円周の、歯なし部分よりも大きい部分
を占める。1実施例では、駆動されるシャフトの速度は
非駆動シャフトの速度の2倍である。従って、パワート
ランスファギアの歯付き部分はトランスファギアの歯な
し部分が占める円周部分の2倍の部分を占める。
トランスファギア37の歯がギア150の歯と正確に咬
合し、トランスファギア231の歯がギア148の歯と
正確に咬合するためには、歯と歯との正確な関係が維持
されねばならない。第8e図に示すトランスファギアの
場合、それぞれの歯付き部分は40−の歯を含み、トラ
ンスファギア円周の2./6を占める。ただし、トラン
スファギア37の歯なし部分がギア150と隣接してい
る間、駆動シャフト 146はパワートランスファギア
237によって駆動されているから該駆動シャフト 1
46はトランスファギア37の2倍の速度でそのまま駆
動される。
従って、歯なし部分のそれぞれはトランスファギア37
の円周のわずかに 1/6を占めるに過ぎないが、主駆
動シャフト 146から見れば、トランスファギア37
の円周の2/6を占めるのと同じである。
即ち、主駆動シャフト46からみれば、パワートランス
ファギア37の歯なし部分に40個の歯があるのと同じ
である。このような見かけの歯を想像上の歯と呼ぶ。
第8e図に示すパワートランスファギア37の場合、ト
ランスファギアは各歯付き部分に40個の本当の歯、各
歯なし部分に40個の想像上の歯、合計して160個の
歯を有する。もしギア150が16個の歯を有するなら
、ギア比は10:1となる。即ち、トランスファギア2
37が1回転するごとに、主駆動シャフトは10回転す
る。他方のパワートランスファイア237もパワートラ
ンスファギア37と全く同様に構成されている。即ち、
パワートランスファギア237が1回転するごとに、主
駆動シャフトは10回転する。
詳しくは本発明の作用に関する説明との関連で後述する
ように、パワートランスファギア37及び237が1回
転するごとに、4回の燃焼が起こる。
パワートランスファギア37. 237の構成が簡単で
あるから、最低限の回転数レベルを維持するのに必要な
燃焼回数も簡単かつ容易にIll Illできる。例え
ば、1,000rpmのレベルを維持しなければならな
いと仮定しよう。第5図のギア150. 148と第8
e図及び第11図のパワートランスファギアを併用する
と、パワートランスファギアが1回転づるごとに主駆動
シャフト 146は10回転すると共に、4回の燃焼が
起こる。従って、1,000rp■のレベルを維持する
には、パワートランスファギアが100回転し、400
回の燃焼が起こらねばならない。
ところが、ギア 148. 150の歯数が16から1
0に変ると、パワートランスファギアの1回転で主駆動
シャフト 146が16回転する。この場合、パワート
ランスファギアは250回の燃焼で621/2回転する
だけでよい。従って、ギア比を変えるだけで、同じ出力
レベルを維持しながら燃焼回数を減らすことができる。
このようにトランスファギア37゜237とギア150
. 148の関係を適当に選ぶことにより所要の出力レ
ベルを容易に制御できる。このことはこのような変更を
容易かつ有効に行うことのできない公知技術に比較すれ
ば重大な利点である。
主駆動シャフト 148は第1,2図及び第6図に示す
エンジンケーシング内のlit 152に配置したはず
み車に連結されている。従って、パワートランスファギ
ア37. 237は自動車の主駆動シャフト146及び
はずみ車に動力を円滑に伝達する簡単かつ容易な機構と
して作用する。この機構は極めて簡単でありながら、極
めて有効である。従って、本発明のロータリエンジンは
量産に適し、しかも堅牢であり、信頼性にすぐれている
パワートランスファギア37. 237以外の機構を利
用することも可能である。例えば、プーリベルト機構を
利用し、非駆動シャフトに呼応してベルトがスリップで
きるようにしてもよい。このような変更実施態様も本願
明細書及び頭書した特許請求の範囲に包含される。
■、コントローラ ロータリエンジン1の4個のピストンの位置は環状ケー
シング部材125内に収容されている第27図のコント
ローラ機構154により正確に制御される。コントロー
ラ154は4個のO−ラ160. 161゜162及び
163を連結するのに利用される4本のアーム155.
 156. 157及び158で構成されている。
アーム及びローラはローラ160がアーム155,15
8に、ローラ161がアーム150. 156に、ロー
ラ162がアーム156. 157に、ローラ163が
アーム157、 158にそれぞれ連結されるように互
いに連結する。即ち、アーム155−158は各隅部が
ローラが1個ずつ位置する4辺形を形成する。
各アームはアームを内側または外側シャフトに連結する
ための突出部を具備する。アーム155は突出部165
を、アーム156は突出部166を、アーム157は突
出部167を、アーム158は突出部168を具備する
。各突出部は連携のアームと協働して孔を形成する。突
出部165及びアーム155と突出部161及びアーム
157によってそれぞれ形成される孔はコントローラ連
結機構29の2本の突出アーム30及び31をそれぞれ
回転関係に受容する。これによってアーム155. 1
57は内側シャフト3に連結される。
突出部166及びアーム156と突出部168及びアー
ム158によってそれぞれ形成される孔はコントローラ
連結機構229の2本の突出アーム230,231をそ
れぞれ回転関係に受容する。これによって第2アーム1
56及び第4アーム158が外側シャフト203に連結
される。
第28図及び第29図にはアーム155及び158の詳
細をローラ160と共に示した。第28図から明らかな
ように、アーム155にはローラ160をカム而170
に圧接させるためのばね174が装着されている。第2
9図にはローラ160をカム而170に圧接させている
状態でばね174の1つを示した。第29図には突出部
165. 168も示されている。突出部165及びア
ーム155によって形成される孔は第8図に示すコント
ローラ連結機構29のアーム30を受容し、突出部16
8及びアーム158によって形成される孔は第9図に示
すコントローラ連結機構229のアーム231を受容し
ている。コントローラ連結機構29. 229の突出ア
ームとアーム154−158との間に回転タイプの連結
が成立するようにこれらの孔にはブッシング176など
を設ける。
なお、アーム158もローラ163をカム面170に圧
接させるための(図示しないが)同様のばね174を具
備する。他のアーム156. 157も同様に構成され
ている。
コントローラ154の目的は内側シャフト3及び外側シ
ャフト203の位置を、従って、第1及び第2ピストン
対の位置を正確に制御することにある。
そのため、コントローラ154の内側に正確に限定され
たカム面170を設ける。このカム面は2つの交差円に
よってその形状を限定される。交差度、従って、カム面
170の点17L  172における角度は正確に限定
されている。カム面110を限定する2つの円の交差度
は他方の円の中心に最も近い一方の円の円周上の点が他
方の円の中心からO−ラ160− 163の半径に等し
い距離に位置するように設定する。この関係に従ってカ
ム面を形成することにより、アーム155− 158及
びローラ160− 163から成るコントローラ機構1
54を一方向へ、例えば反時針方向へ継続的に移動させ
ることができ、その結果、ピストンが継続的に一方向へ
、例えば、反時針方向へ移動して円滑な動力発生を可能
にする。
第27図に示すコントローラでは、ローラ 160が点
172を、ローラ162が点171をそれぞれ通過した
直後の状態にある。この時点で燃焼が起こる。
エンジンのモーメントとカム面110の形状とが相俟っ
て、ローラ160. 162が反時針方向へ継続的に転
勤するのを容易にする。これらのO−ラはローラ161
が点171を、ローラ163が点172をそれぞれ通過
するまで前記方向に転勤し続ける。前記通過と同時に次
の燃焼が起こるが、ここでもエンジンのモーメントとカ
ム面170の形状がローラ161、 163の継続的な
反時針方向移動を容易にする。
」ントO−ラは内側シャフトが駆動されるとコントロー
ラ連結機構29が他方のコントローラ連結機構229の
2倍の速度で移動できるように構成しである。逆に、外
側シャフト203が駆動されると、コントローラ連結機
構229はコントローラ連結機l1129の2倍の速度
で移動することができる。圧縮、燃焼などが規制正しく
起こるようにコントローラ154がピストン位置を正確
に制御できるのはこのように一方のシャフトを他方のシ
ャフトよりも高速で回転させることができるからである
■、注油システム 本発明はエンジンに対するオイルの供給及び回収を行う
独自の簡単かつ有効なシステムを提供する。第1図に示
すように、エンジンケーシング101は4個のオイルタ
ンク253. 254.53及び54を限定プることが
できる。オイルタンク253は外側シャフト203に連
結された第2ピストン対219゜220へ送入すべき汚
れのない低温のオイルを収容し、オイルタンク254は
ピストン219. 220から回収された高温の汚れた
オイルを収容し、オイルタンク53は内側シャフト3に
連結された第1ピストン対19.20に送入プベき汚れ
のない低温のオイルを収容し、オイルタンク54は第1
ピストン対19゜20から回収された高温の汚れたオイ
ルを収容する。
外側シャフト 203の第5図に示す領域256に第1
2図に示す2つの注油装置259が取付けである。
また、外側シャフト203の第5図に示す領域257に
は第13図に示す2つのオイル回収装置260が取付け
である。即ち、注油装@259はタンク253内に、オ
イル回収装置260はタンク254内にそれぞれ位置す
る。
内側シャフト3にも第5図に示す領R56に2つの注油
装置59が、領域57に2つのオイル回収装置60がそ
れぞれ取付けである。内側シャフト3の前記f!411
56はオイルタンク53内に位置するから注油装置59
はタンク53内に位置する。内側シャフト3の前記領域
57はオイルタンク54内に位置するから、オイル回収
装置60はオイルタンク54内に位置する。
注油装[259,59と、オイル回収装置260.6(
lと、3i1VOZaロータリエンジンのその他の構成
部分との全般的な関係を第5図に示した。
第10図には内側シャフト3の後端を示した。スプライ
ン付き部分11は後述する燃料噴射ポンプと併用される
ギア62を支持し、スプライン付き部分12は後述する
ディストリビュータと併用されるギア63を支持する。
内側シャフト3の領域56には2つの注油装置59が取
付けである。この注油装置はそれぞれ内側シャフト3に
螺入されて第4a図の第1オイルダクト66と連通する
オイル送入管65から成る。オイル送入管65と第1オ
イルダクト66との間を正しくシールするには適当なガ
スケット及び取付けねじを使用すればよい。
第10図から明らかなように、オイル回収装置60はそ
れぞれ内側シャフトに螺入されて第4a図の第2オイル
ダクト69と連通ずる複式オイル回収管68から成る。
第1ダクト66は内側シャフト3に連結された第1ピス
トン対19.20に給油する図面には一部だけを示した
一対の送入管71と接続している。第2オイルダクト6
9は第1ピストン対19.20からオイルを回収するた
めの、図面には一部だけを示した一対の回収管72と接
続している。従って、オイルはタンク53からダクト6
6、送入管71を通って第1ピストン対19.20へ流
入し、次いで第1ピストン対19.20から回収管72
、ダクト69を通ってタンク54に流入する。
外側シャフト203の後端を第11図に示した。スプラ
イン付き部分205は上述したようにトランスファギア
231を支持する。外側シャフト203にはそれぞれが
オイル送入管265を含む2つの注油装置259を取付
けてあり、オイル送入管265は外側シャフト203の
ねじ付き開口部に螺入されて第4a図の第3オイルダク
ト266と連通する。注油装置259の構成及び作用は
注油装置59と同じである。
外側シャフト203にはそれぞれが外側シャフト203
に螺入されて第4a図の第4オイルダクト269と連通
する複式オイル回収! 268から成る2つのオイル回
収装置260を取付けである。オイル回収装置269の
構成及び作用はオイル回収装置69と同じである。
外側シャフト 203はディストリごユータと併用され
るギア263を支持するスプライン付き部分212と、
燃料噴射ポンプと併用させるギア262を支持するスプ
ライン付き部分211を含む。ディストリビュータ及び
燃料噴射ポンプについて以下に詳しく説明する。
タンク253からのオイルは注油装置259により、第
3ダクト266及び第4a図にその一部を示す一対の送
入管271を通って、外側シャフト203に取付けられ
ている第2ピストン対219. 220へ送入される。
逆に第2ピストン対から、第4a図にその一部を示す一
対の回収管272及び第4ダクト269を通ってオイル
タンク254へ回収される。
第1及び第2ピストン対の各ピストンは第20図に略示
するように構成すればよい。第20図には、内側シャフ
ト3に連結された第1ピストン対の1つであるピストン
19を示した。その他のピストンの構成も同じである。
第20図に示すように、ピストン19は前面74及び後
面15を有し、各面は複数の溝を有する。第17図に示
す後面板77はこれを後面75にボルト止めすると後面
75の溝と整合して導油通路を形成する複数の溝を有す
る。後面75及び後面板17が協働して複数のオイルド
レンホール78を限定する。前面74も前面板79と協
働して複数の注油080を限定する。
注油口のそれぞれには第18図に示すねじ付きノズル8
2及びガスケット83を装着する。従って、ピストン1
9は第17図に示すようなブOフィルを呈する。
複数の注油ノズル82がピストン前面74の周縁を囲み
、複数のオイルドレンホール18がピストン後面15の
周縁を囲む。
再び第12図及び第13図において、エンジンが作動状
態にある時、内側及び外側シャフトはいずれも回転して
いる。第12図のように外側シャフト203が反時針方
向に回転すると、オイルがオイル送入管259へ圧入さ
れ、ダクト269及びv!271を通って外側シャフト
203に取付けられた第2ピストン対219. 220
へ移動する。次いで、オイルはビストン前面の周縁に位
置する複数ノズル82から押し出される。従って、オイ
ルはピストン本体の通過に伴なってその潤滑及び冷却に
利用される。
オイル回収%1jil13もオイルタンク254内で反
時針方向に回転中であり、タンク254内のオイルは矢
印178の方向に複式管260中を流動する。この流動
が複式管260の内側管の開口部にベンチュリ効果を起
こさせる。このベンチュリ効果が強力な吸引作用を発生
させ、ピストン後面の周縁に配置されたオイルドレンホ
ール78から第4ダクト269を通ってオイルタンク2
54ヘオイルを回収する。
このように第1及び第2ピストン対はそれぞれ別個のか
つ互いに独立した注油機構を具備する。シャフトの回転
に伴なうポンプ作用でオイルがピストンへ送入され、ス
プレーされて潤滑作用を達成する。シャフトの回転は強
力な吸引作用をも起こさせ、これによりピストンからオ
イルを回収して再び1つのオイルタンクへ戻すことがで
きる。即ち、本発明の注油システムは最少限の可動部分
でピストンに対する簡単な潤滑を達成する。可動部分は
内側または外側シャフトと連動して回転する。
従って、独立した可動部分は不要である。本発明の潤滑
機構は構成が簡単であり、保守も容易である。
■、  ゛ S − 再び第1図を参照して説明する。タンク253゜254
、53及び54を含む注油システムを前項で述べた。タ
ンク254及び54のオイルは既に第2ピストン対21
9. 220及び第1ピストン対19.20からそれぞ
れ回収されている。ここでタンク254.54内のオイ
ルを第1ポンプ180により濾過/冷却装置182へ圧
送する。装置182においてオイルが濾過され、冷却さ
れる。冷却され、浄化されたオイルは第2ポンプ184
により再びタンク253.53へ戻される。このように
してオイルをエンジン内に再循環させることができる。
オイルの流れを矢印185で示しである。
オイルを冷却することで大量の熱がエンジンから奪われ
ると考えられる。また、3i1シOZaロータリエンジ
ン1には、低温ですぐれた流動特性を有する合成オイル
の使用が好適であると考えられる。
油冷システムと簗に、公知の水冷システムを併設しても
よい。エンジンケーシング103に冷却水を運ぶ複数の
(図示しない)通路を設ける。冷却水は第3ポンプ18
6によってケーシング103からボンピングされる。水
は第3ポンプ186から水を冷却する冷却装置188へ
流入する。冷水は第4ポンプ190により冷が装置から
再びエンジンケーシング103へ還流させられる。水は
矢印191の方向に流れる。このように、エンジンを冷
却するために注油システムが利用されるだけでなく、公
知の水冷ジャケットも設けられる。
第2図から明らかなように、駆動シャフト 146に複
数のプーリ 192を設ける場合も考えられ、これらの
ブーりにはポンプ180. 184. 186. 19
0、冷却装置182. 188、その他の必要なポンプ
または例えばエアコンのような補助装置を駆動するため
のベルト 194を設けることができる。
■、ピストンシール 本発明は特に第22図から明らかなような新規のビス!
−ンシール301を含む°。ピストンシールは第24図
に示すように内側にも外側にもほぞ穴を形成した4つの
1字形部材303. 304. 305. 306から
成る。部材303. 306の外側はぞ穴には第1ブリ
ッジ部材308が取付けられ、部材303. 304の
外側はぞ穴には第2ブリッジ部材309が取付けられ、
部材304. 305の外側はぞ穴には第3ブリッジ部
材310が取付けられ、部材305. 306の外側は
ぞ穴には第4ブリッジ部材307が取付けられる。
1字形部材を結合することにより、ブリッジ部材が隣接
する1字形部材を結ぶ第22図に示すような矩形シール
を形成する。
1字形部材を一対ずつ組合わせて一様のシール面を形成
する。即ち、部材303. 306が協働して上部シー
ル面を、部材303. 304が協働して左側シール面
を、部材304. 305が協働して下部シール面を、
部材305. 306が協働して右側シール面をそれぞ
れ限定する。多対の部材は各シール面が他のシール面と
は独立に移動できるように偏倚させられる。各シール面
を偏倚させる手段を第25図に示した。
第25図には4つのテンション調節部材313. 31
4、 315. 316を示した。第25図にはほかに
4つの連結部材323. 324. 325. 326
をも示した。
各連結部材はその一方の側にほぞ穴を有し、反対側にほ
ぞを有する。はぞ穴のある側に複数のばね328が装着
してあり、ばね328の両端に部材330をかぶせ、こ
れらの部材330をテンション調節部材313−316
のほぞ穴及び連結部材323−326のほぞ穴内に配置
すればよい。このようにしてテンション調節部材313
−316を連結部材323−326に連結すう。
各連結部材323−326のほぞは第26図に示すよう
に各り字形部材303−306の内側はぞ穴に嵌入する
各テンション調節部材313−316からほぞ332が
突出している。第21図に示す基板334は4つのほぞ
穴付き支持部0336. 337. 338. 339
を具し、はぞ穴付き支持部材336−339のそれぞれ
に各テンション調節部材313−316のほぞ332が
嵌入する。
第22図に示すシール301も4つのテンション調節ノ
ブ343. 344. 345. 346を具備する。
各テンション調節ノブ343はテンション調節部材31
3−316に設けた複数の歯350と咬合する複数の歯
348を具備する。
ここで第22図に示すピストンシール301の作用を説
明する。シールのテンションを初期調節するため、ノブ
343−346を回す。ノブ343を時針方向に回すこ
とにより、テンション調節部材313が上昇する。これ
に伴なって1字形部材30,1. 306から成る上部
シール面が上昇する。この上昇でシール301の左側に
おける1字形部材303. 304の間、及びシール3
01の右側におけるL字形部材30S、  306の間
が開くことが懸念される。しかし、ブリッジ部材309
,3114′)作用下に、左右のシール面は上部シール
面の移動にも拘らず維持される。
同様に、テンション調節ノブ344を時針方向に回して
1字形部材303. 304から成る左シール面を付勢
することにより、これを左方へ移動させることができる
。これに伴なって上部シール面における1字形部材30
3. 306の間、及び下部シール面におけるし字形部
材304. 305の間が開くことが懸念される。しか
し、ブリッジ部材308. 310の作用下に上下シー
ル面が左シール面の移動にも拘らず一体性を維持する。
ピストンシール301の構成により、各シール面による
シールを維持しながら各シール面を他のシール面とは独
立に移動させることができる。テンション調節部材31
3−316の初期調節後、充分なエネルギーをばね32
8に蓄積することにより、シール面に摩耗があっても、
実動作中、ばねの力によってこれを補償することができ
る。即ち、シール面が摩耗すると、ばね328が他のシ
ール面とは独立にこのシール面を摩耗方向に付勢する。
本発明のシールはピストンシールが摩耗してもシールに
悪影響が及ばないという点で公知技術よりもはるかにす
ぐれている。上記部材と同じ機能を果すために上記以外
の種々の部材を利用することができるから、本発明のシ
ールは上記部材のタイプ、個数または形状に制限されな
い。
既に述べたように、ピストン19.20は第1環状フロ
ア部分14に、ピストン219. 220は第2環状フ
ロア部分214に連結される。従って、第22図に示す
下部シール面はフロア部分14. 214の方向には拡
張できない。これを補償するため、第23図に示す補助
シール352を設ける。この補助シールの構成はピスト
ンシール301とほぼ同様であるが、補償しなければな
らないのは1方向の摩耗だけである。補助ピストンシー
ル352は第1L字形部材354と2つの直線状部材3
55. 356とから成る。
し字形部材354はその外側にM線状部材355の外側
はぞ穴と協働して第1ブリッジ部材357を支持する外
側はぞ穴を具備する。1字形部材354と直線状部材3
55が協働して、テンション調節部材360、連結部材
361、ばね362及びテンション調節ノブ363と連
携する下部シール面を限定する。なお、テンション調節
部材360、連結部材361、ばね362及びテンショ
ン調節ノブ363はいずれもピストンシール301に関
連した上述したのと同様のII成及び機能を有する。同
様に、L字形部材354は直線状部材356と協働して
、ピストンシール301に関連して上述したのと同じ構
成、機能を有するテンション調節部材365、連結部材
356、ばね367及びテンションIIノア368と連
携する左シール面を限定する。
テンション調節部材360は後面板77に支持されたほ
ぞ穴付き支持部材370に装着され、テンション調節部
材365は後面板77に支持されたほぞ穴付き支持部材
371に装着されている。補助シールは底面が後面板7
7の距離のほぼ半分を占めるように構成する。従って、
移動中の環状フロア部分によって生じた摩耗を、第22
図のピストンシール301が下方へ拡張して補償できな
くても、補助シールが摩耗の方向に拡張して有効なシー
ルを維持することができる。上述した部材と同じ機能を
果す上記部材以外の種々の部材を利用することも可能で
ある。従って、本発明のシールは上記部材のタイプ、個
数及び形状に制限されない。
シールを含めた完全なピストン集合体を第17図に示し
た。第17図ではピストン19が第1環状フロア部分1
4に取付けられている。従って、第2環状フロア部分2
14はピストン19に対して移動する。
ピストン19は図示のねじ付き集合体313を介して第
17図には図示しない第1環状フロア部分14に連結さ
れる。ピストン20. 219. 220は同様のねじ
付き集合体を介してそれぞれのフロア部分に連結される
。ピストンはその前面に沿って一方の側に導油溝、他方
の側に補助シール352を取付けるためのほぞ穴付き支
持部材を有する前面板79を含む。
ピストンシール301を支持する第21図に示す板33
4のような第2支持板を設ける。また、ピストンシール
301を固定するための第3の板375を設ける。この
第3板375にクラウン317を設けることによって燃
焼室内部を狭くすることができる。
ピストン19の後縁も同様に構成する。後面板77はオ
イルドレンホール78の集合体を完成すると共に補助シ
ール352のためのほぞ穴付き支持手艮371、 37
0を提供する。ピストンシール301を支持する第2の
板334を設ける。また、シールを正しい方向に維持す
る第3の板375を設ける。ここでも板375にクラウ
ン377を設けることによって燃焼室を狭くすることが
できる。
■・fコニ1+−ユex二j− 本発明は第1図に示す2つのディストリビュータ85.
 285を利用する。第30図に示すディストリビュー
タ85は(図示しない)チェーンを介して内側シャフト
3のギア63と連動プるディストリごュータギア81を
具備する。第1図に示すケーシング89の一部がチェー
ン、ディストリごュータギア87及びギア63を囲む。
即ち、後述するディストリビュータの内部機構は内側シ
ャフトと一体的に回転する。
ディストリビュータ 285は(図示しない)チェーン
を介して外側シャフト203のギア263と連動する(
図示しない)同様のディストリビュータを具備する。ケ
ーシング289の一部がディストリビュータギア、チェ
ーン及びギア263を囲む。
ここで第30図、第30A図及び第30B図に沿ってデ
ィストリビュータ85を詳述する。なお、ディストリビ
ュータ285は外側シャフト 203と連携することを
除けばその構造も作用もディストリビュータ85と同じ
である。
第30図、第30A図及び第308図において、コンデ
ンサ91は(図示しない)バッテリや交番発i機により
導体92を介して充電される。周期的にコンデンサ91
は充電源との接続を断たれる。この時点で回転翼状の導
体またはブレード94が接点95と接触し、これにより
コンデンサ91は急速に放電する。
この放電は導体97によって点火プラグ27に運ばれ、
点火に必要な火花を発生させる。ディストリビュータ9
5は1個の点火プラグだけを点火するという点を除けば
公知のディストリビュータと同様に作用する。従って、
ディストリごユータ95は正しくはイグナイタと称呼し
た方がよいかもしれない。
コンデンサ91を放電させる翼状導体94はシャフト3
と一体に回転づるから、点火プラグ21は常に正確に適
正なタイミングで点火する。従って、?!雑なタイマー
は不要である。
X0区jtL吐工>7 本発明の燃料噴射ポンプ379を第1図及び第2図に略
示し、その詳細を第31図に示した。燃料噴射ポンプは
第328図に示す内側シャフト381及び第32A図に
示す外側シャフト 382を有し、両シャフトは第32
図に示すように組合わせることができる。内側シャフト
 381はギア385を支持するスプライン付き部分3
84を、外側シャフト382はギア388を支持するス
プライン付き部分387をそれぞれ含む。ギア385は
(図示しない)チェーンを介して、第5図に示す内側シ
ャフト3のギア62と連動する。ギア388は(図示し
ない)チェーンを介して、第5図に示す外側シャフト2
03のギア262と連動する。第1図及び第2図に示す
エンジンケーシング99の一部がギア385.62及び
連動チェーンを囲み、第1図及び第2図に示すケーシン
グ299の一部がギア388. 262及び連動チェー
ンを囲む。このように構成したから、燃料噴射ポンプ3
79の内側シャフト381は内側シャフト3と同じ速度
で、燃料噴射ポンプ319の外側シャフト282は外側
シャフト203と同じ速度でそれぞれ回転する。
燃料噴射ポンプは燃料送入弁22. 222から燃焼室
へ燃料を供給することができる。外側燃料送入弁222
に燃料を供給するため燃料噴射ポンプ379内に配置し
た第1燃料噴射ユニツト378は内側燃料送入弁22に
燃料を供給するため燃料噴射ポンプ379内に配置した
第2燃料噴射ユニツト378′ と同じ構造を有する。
従って、第1ユニツト378だけを詳述する。第2ユニ
ツト378′の構造、作用は第1ユニツト378と同じ
である。
第31図及び第32A図に示すように、外側シャフト3
82には燃料噴射制御カム390を取付けである。
燃料噴射11 ’aカム390は第32C図にその詳細
を示しである。燃料噴射制御カム390が回転すると、
燃料噴射プランジャ 392がカムフォロアとしてカム
390のカム面を追従する。前記プランジャが前記カム
の水平部分に達するとばね393によって下方へ駆動さ
れる。燃料噴射プランジャ 392のこの下降に伴ない
、第33図に示すように燃料保持チェンバ395に真空
が発生する。チェンバ395は燃料補給ライン397と
連通する穴396を具備する。燃料噴射プランジャ39
2の下降によって発生するチェンバ395内の真空は燃
料補給チェンバ389内に配置されて燃料補給制御カム
391に呼応する〈図示しない)燃料補給プランジャの
動作と対応するようにタイミングIIItIIされる。
燃料補給プランジャはチェンバ395内に真空が発生す
ると同時に燃料補給制御カム391によって上方へ駆動
され、燃料補給チェンバ389からの燃料は燃料補給ラ
イン391、孔396を通ってチェンバ395へ圧入さ
れる。
燃料噴射制御カム390の偏心部分が燃料噴射プランジ
ャ392を押し上げると、燃料保持チェンバ395内の
燃料が燃料噴射ポンプ379と燃料送入弁222を結ぶ
燃料ライン400に連結されている連結部398を通っ
て上方へ圧送される。なお、第2燃料噴射プランジヤ3
92’ 、第2燃料噴射111111カム390’ が
燃料送入弁22と連携する。
燃料噴射ポンプ319はコネクタ 403を介して第2
図のガスペダル401と応動する。コネクタ 403は
燃料噴射ポンプ379の外側に配置された機構405と
接続する。機構405は小ギア40Gをガスペダル40
1の押圧量に応じて回転させる。小ギアは大ギア408
と咬合し、大ギア408はラックギア410を第31図
で見て右方または左方へ移動させる。ラックギア410
については特に第33図にその詳細を示した。
燃料噴射プランジャ 392は窓412を含み、この窓
がチェンバ395の内側に設けたく図示しない)燃料ド
レン通路と協働することにより、燃料が燃料保持チェン
バ395から再び燃料補給チェンバ389へ排出される
のを可能にする。プランジt 392の回転位置、従っ
て、チェンバ395内の燃料ドレン通路に対する窓41
2の位置は連結部材414を介してラックギア410に
呼応する。
ガスペダルが押下されていなければ、プランジャ 39
2の窓412がチェンバ395内の燃料ドレン通路と整
列するから、燃料の大部分がチェンバ395ら排出され
る。従って、プランジャ392の上昇ストO−りで、エ
ンジン作動を維持するのに必要な最少量の燃料が燃焼室
へ噴射される。逆に、ガスペダルが一杯に押圧されると
、プランジャ392の窓412がチェンバ395内の燃
料ドレン通路との整列から完全に外れるから、燃料はチ
ェンバ395がら全く排出されない。プランジャ 39
2の上昇ストロークで燃料が残らず燃焼室へ噴射される
。即ち、究極的にはガスペダルの押下レベルが燃焼室へ
の燃料噴射量を決定する。他方の燃料噴射ユニット37
8′も同様にガスペダルに応答する。
Xl、p   m2久り 第34図には可調チェック弁411を示した。また、S
 1lvozao−タリエンジンの他の構成成分に対す
る可調チェック弁417の位置を第2図に示した。
第34図において、この可調チェック弁417は下方チ
ェンバ419に燃焼中に発生する圧力が作用するように
配置されている。可調ナツト 421がばね423と協
働して隔板425に作用する圧力量を決定する。隔板4
25の反対側にはプランジャ 427があって、下方チ
ェンバ419内の燃焼圧から排気ライン429を隔離す
る。下方チェンバ419内の燃焼圧がばね423の力よ
りも大きくなると、プランジャ427及び隔板425が
押し上げられて排気ライン429から圧力を逃がす。
可調ナツト421の詳細を第34A図に示した。可調ナ
ツトは第34A図に示すような形状を呈プるがら、隔板
425のばね423が配置されている側の領域が大気圧
の状態にある。従って、可調ナツト421を下向きに捻
回すると、弁411を作動させるのに必要な燃焼圧の量
が増大し、上向きに捻回すると低下する。弁41γは燃
焼室内の圧力と連通関係にあるから、簡単な調節によっ
て燃焼室内の圧力を容易に調整できる。このことは公知
技術に比較して大きい利点である。
xn、エンジンの 体 な 第36図乃至第49図及び第42a図乃至第49a図に
沿って本発明の作用を以下に説明する。第37.40゜
42、42a 、 44.44a 、 46.46a 
、 48図及び第48a図は内側シャフト3と連携して
回転する構成成分を示し、第38.41.43.43a
 、 45.45a 、 47.478.49図及び第
49a図は外側シャフト203と連携して回転する構成
成分を示す。各成分は24セグメントに分割されている
。一般に、被駆動シャフトによって支持されている成分
は24セグメントのうの8セクシヨンだけ移動し、非駆
動シャフトの成分は4セクシヨンだけ移動する。以下の
説明では、内側シャフトが燃焼によって駆動されたばか
りであり、外側シャフトが燃焼によって駆動される寸前
であると仮定する。従って、以後の図では内側シャフト
の構成成分が先ず8セグメントだけ駆動され、外側シャ
フトの構成成分が4セグメントだけ駆動される。次いで
内側シャフトの成分が4セグメントだけ駆動され、外側
シャフトの成分が8セグメントだけ駆動される。以後同
様に動作が続き、被駆動シャフトは8セグメント、駆動
されないシャフトは4セグメント移動する。
第36図では、内側シャフト3に連結されたピストン1
9.20が燃焼室Bで起こった燃焼によって駆動されつ
つある。上述のように、ピストン19及び220、ピス
トン220及び20、ピストン20及び219、ピスト
ン219及び19間の領域がそれぞれ燃焼室B。
C,D、△を形成する。ただし各燃焼室は点火プラグ2
7. 227の下に来るまで点火されない。
ディストリビュータ85の回転翼状導体94が接点95
と接触して点火プラグ27から火花が発生すると、燃焼
が起こる。この時点で、翼状導体94は第37図に示す
位置を占め、翼状導体294は第38図に示す位置を占
める。
第39図に示すコントローラ154については、コント
ローラ154がコントローラ連結機構29の第1アーム
30、第2アーム31及びコントローラ連結機構229
の第1アーム2301第2アーム231に連結される連
結点の動きを述べることによってコントローラ154の
動作を説明するのが最も容易である。
便宜上、これらの連結点をA、A’ 、8.B’ とす
る。点A及びA′はコントローラが内側シャフト3に連
結される点を表わし、点B及びB′はコントローラが外
側シャフト 203に連結される点を表わす。
燃焼及びこれに続く燃焼ガス膨張の段階で点Aは点B′
が占める位置に移動し、点A′は点Bが占める位置へ移
動する。点Aが点B′の位置へ移動するためには、点A
、A’ 、B、B’を通る想機内の8セグメントだけ移
動しなければならない。
この段階で点B、B’ は4セグメントだけ移動してそ
れぞれ点A’ 、Aの位置を占める。即ち、コントロー
ラ154は駆動されないシャフトが4セグメント移動す
る間に被駆動シャフトが8セグメント移動することを可
能にする。
内側シャフト3を駆動する燃焼のあと、第40図のトラ
ンスファギア37が主駆動シャフト 146のギア15
0と咬合し始める。トランスファギアは8セグメント移
動して内側シャフト3から主駆動シャフト 146へ動
力を伝達する。この段階において、第41図に示す外側
シャフト203のパワートランスファギア237が4セ
グメント移動し、この移動中、主駆動シャフト 146
のギア 148と咬合しない。
内側吸気制御カム32は第42図に示す位置から第42
a図に示す位置へ反時針方向に8セグメント移動する。
カム32がセグメント7に達すると、燃料送入弁22が
瞬時的に開放され、燃料噴射ポンプ379が燃焼室へ燃
料を噴射する。なお、内側シャフト3に連結されたカム
は燃焼を生起する燃料を供給して外側シャフト203を
駆動するのに利用される。第43図及び第43a図から
明らかなように、外側吸気制御カム232は4セグメン
ト移動し、その間閉鎖状態のままである。
第44図及び第44a図には内側排気あと燃焼制御カム
35を示した。燃焼開始時に、内側排気あと燃焼弁25
は閉鎖状態にある。その直後、カム面でも明らかなよう
に、弁が開放され、ピストン19が排気あと燃焼弁25
に向って移動して燃焼苗Aで起こった先行燃焼からの燃
焼ガスを排出できるように相当の時間に亘って開放状態
のままである。この段階において、外側排気あと燃焼弁
235は第45図吸気弁24. 224とそれぞれ連携
するカム34,234を第46.46a 、 47.4
7a図に示した。内側吸気制御カム34は吸気弁24を
開放して、燃焼iDで起こる燃焼に備えて空気が流入す
るのを可能にする。
この段階において、外側シャフト203と連携する外側
吸気弁224は第47図及び第47a図に示すカム面か
ら明らかなように閉じたままである。
内側排気制御カム33を第48図及び第48a図に示し
た。内側排気III IIOカムは排気弁23が開放さ
れたままとなり、次いで燃焼室Cで起こる次の燃焼の直
前の圧縮に備えて閉じる。この段階において、外側排気
弁223は第49図及び第49a図に示すように閉じた
ままである。
内側シャフトが燃焼の力で駆動されたのち、第37図に
示すピストンの位置が入れ替わる。即ち、ピストン19
はピストン219の位置に、ピストン220がピストン
19の位置に来る。この時点で、外側ディストリビュー
タ85の翼状導体94が接点295と接触すると外側シ
ャフトが駆動される。この状況下で、コントローラの点
が再び入れ替わる。外側シャフト203のパワートラン
スファギア231がギア 148と咬合し、パワートラ
ンスファギア37はギア150と非咬合状態にある。第
42a 、 44a 、 46a 。
48a図のカムは4セグメント移動し、第43a 、 
45a 、 47a 、 49a図のカムは8セグメン
ト移動する。
即ち、各シャフトが2回駆動され(8セグメント+8セ
グメント)かつ2回駆動されない(4セグメント+4セ
グメント)と、構成成分は第36図乃至第49図に示す
初期位置に戻る。
このように、弁の動作が正確に制御されて空気//燃料
の送入、空気/燃料混合物の圧縮、空気/燃料混合物の
燃焼及び燃焼ガスの排出を行わせる。
第46図乃至第49a図から明らかなように、燃焼の時
点で、吸気弁24. 224及び排気弁23. 223
はすべて瞬時的に閉鎖される。これにより、燃焼室C1
即ち、弁23.24間に小さい真空が瞬間発生し、この
小ざい真空がピストンを反時針方向にのみ移動するよう
に制御するのを助ける。
Xm、L!IL 本発明は公知技術に対し種々の長所を具えた新規のロー
タリエンジンに係わり、本発明のロータリエンジンは最
少限の燃焼回数で有効に高トルクを発生させる。エンジ
ンで発生した動力は2つのパワートランスファギアから
成る簡単な機構によって出力駆動シャフトに伝達される
。パワートランスファギアと出力駆動シャフトのギアと
の比を変化させることにより、所期のrplレベルを維
持するための必要最少回数の燃焼を容易に制御できる。
本発明のロータリエンジンはピストン位置を正確にi制
御する新規の制御II機構を利用する。この制御l1機
構は動力伝達に利用されないから、高いトルクやショッ
クの影響を受けることはない。
本発明のロータリエンジンはピストンのすべての面にシ
ール状態を維持しながら摩耗の方向に拡張可能な新規の
ピストンシールを利用する。このシールが燃焼ガスを有
効に密閉して効率の高い円滑な作用を可能にする。
本発明のロータリエンジンはまた、内側及び外側シャフ
トの回転と連携して作用する新規の注油システムをも利
用する。この注油システムは極めて簡単でありながら、
極めて有効である。注油システムは公知の水冷システム
と連携する冷却システムとしても利用できる。
さらにまた、本発明のロータリエンジンはいずれも内側
及び外側シャフトに呼応して作用する新規の燃料噴射ポ
ンプ及び新規のイグナイタを利用する。
互いに独立に運動する部分の数を減らすと共に所要の弁
を正確なタイミングで簡単かつ有効に制御するため新規
のカム機構を採用する。本発明のロータリエンジンは他
のタイプのロータリエンジンに比較して独立可動部分が
少ないから、量産に適し、効率的かつ容易に保守できる
当業者には明らかなように、本発明のロータリエンジン
は本明細書で具体的に説明しなかったその他の構成成分
を使用することができる。例えば、押し棒及びカムへの
注油に第1図及び第2図に示したオイルタンク435、
オイルポンプ436. 437及びオイルフィルタ 4
38. 439を利用することができる。第2図に示し
た排気マニホルド441を設けてもよい。燃料噴射ポン
プ379への注油に第1図に示ずオイルタンク443を
利用してもよい。燃料ポンプ445及び燃料ライン44
6を設けることも考えられる。これらの素子は本発明に
とって重要な構成要件とは考えられず、従って、詳細な
説明を省いた。これらの素子は当業者ならば機能的ロー
タリエンジンを構成するのに必要な、または望ましいと
当然考える標準的な構成素子である。詳細に説明しなか
ったのは、これらの素子の構成及び作用が当業者にとっ
て自明であると思われるからである。
以−F、実施例に基づいて本発明を説明したが、これに
種々の改良、変更を加えることは当業者にとって容易な
ことであろう。本願及び頭書した特許請求の範囲はこれ
らの改良、変更をも包含するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるロータリエンジンの頂面図、第2
図はそのも側面図、第3図は内側シャフトの側面図、第
3a図は外側シャフトの側面図、第4図は結合された内
側及び外側シャフトの側面図、第4a図は内側及び外側
シャフトのオイルダクトを示す長手方向断面図、第4b
図は主駆動シャフトの側面図、第5図は本発明によるロ
ータリエンジンの内部を、エンジンケーシングを省いて
示す右側面図、第6図は本発明による0−タリエンジン
を一部断面で示す右側面図、第7図はカムブロックを囲
むエンジンケーシングの側面図、第8図は一方のコント
ローラ連結機構、カム及びトランスファギアを示す、内
側シャフト前端の分解斜視図、第88乃至第8e図はガ
ス取入れ制御カム、排気制御カム、吸気制御カム、排気
あと燃焼#I御カム、トランスファギアをそれぞれ示す
平面図、第9図はカム及び他方のコントローラ連結機構
を示す外側シャフト前端の分解斜視図、第9a図乃至9
a図はガス取入れ制御カム、排気Millカム、吸気制
御カム、排気あと燃焼1ilIWJカムをそれぞれ示す
平面図、第10図は2つのギア、及び2つの注油装置を
示す内側シャフト後端の分解斜視図、第11因はトラン
スファギア、2つの注油装置、及び2つのギアを示す外
側シャフト後端の分解斜視図、第12図はオイルタンク
からオイルを抽出する装置を示す断面図、第13図はオ
イルタンクへオイルを圧入する装置を示す断面図、第1
4図は環状チェンバのフロアを限定する2つの環状部材
を示す斜視図、第14a図はシールを取付けられた第1
4図の環状部材を示す断面図、第15図は第14a図に
示したシールの1つを示プ分解斜視図、第15a図乃至
第15c図は第15図のシールを含む3つの部材をそれ
ぞれ示す部分図、第16図は第6図のロータリエンジン
のA−A線における断面図、第17図はピストン集合体
の側面図、第18図は注油ノズル及びガスケットを示す
分解図、第19図及び第19a図は一方の側に導油溝を
、他方の側にほぞ孔付きシール支持部材を有する後面板
を示す斜視図、第20図はピストンヘッド内の導油通路
を示す斜視図、第21図はほぞ孔付きシール支持部材を
含む基板の斜視図、第22図は基板上に組立てられた矩
形ピストンシールの平面図、第23図は後面板上に組立
られた補助シールの平面図、第24図は第22因の矩形
ピストンシールを含む部材を示す分解斜視図、第25図
は第24図の部材を偏倚させるための部材を示す斜視図
、第26図は第25図の偏倚部材の1つを示す断面図、
第27図はコントローラの斜視図、第28図及び第29
図はO−ラを支持するコントローラアームを一部断面で
示す部分図、第30図は本発明によるディストリビュー
タの断面図、第30a図及び第30b図はそれぞれ第3
0図のディストリビュータの頂面図及び底面図、第31
図は本発明の燃料噴射ポンプをケーシングの一部を切欠
いて示す側面図、第32図は第31図に示した燃料噴射
ポンプの内側及び外側シャフトを示す側面図、第32a
図及び第32b図は第31図に示した燃料噴射ポンプの
外側シャフト及び内側シャフトをそれぞれ示す側面図、
第32c図は燃料噴射ポンプの内側及び外側シャフトに
取付けるカムを示す平面図、第33図は第31図に示し
た燃料噴射ポンプの噴射ユニットの1つを示す分解図、
第34図は圧縮制御弁を示す断面図、第34a図は圧縮
制御弁調節ナツトの斜視図、第35図及び第35a図は
エンジンケーシング及び揺動アームとカム押し棒の連結
を示す側面図、第36図はロータリエンジン動作中のピ
ストンの移動を示す断面図、第37図及び第38図はそ
れぞれロータリエンジン動作中の内側ディストリビュー
タ及び外側ディストリビュータの移動を示す説明図、第
39図はロータリエンジン動作中の制御I!構の移動を
示す説明図、第40図及び第41図はロータリエンジン
動作中の内側及び外側トランスファギアの移動をそれぞ
れ示す説明図、第42図及び42a図は0−タリエンジ
ン動作中の内側ガス取入れhimカムの移動を示す説明
図、第43図及び第43a図はロータリエンジン動作中
の外側ガス取入れ制御カムの移動を示す説明図、第44
図及び第44a図はロータリエンジン動作中の内側排気
あと燃焼Ill IIIカムの移動を示す説明図、第4
5図及び第45a図はロータリエンジン動作中の外側排
気あと燃焼制御カムの移動を示す説明図、第46図及び
第46a図はロータリエンジン動作中の内側吸気制御カ
ムの移動を示す説明図、第47図及び第47a図はロー
タリエンジン動作中の外側吸気制御カムの移動を示す説
明図、第48図及び第48a図はロータリエンジン動作
中の内側排気111@カムの移動を示す説明図、第49
図及び第49a図はロータリエンジン動作中の外側排気
制御カムの移動を示す説明図である。 A、B、C,D・・・燃焼室 3・・・内側シャフト1
4.214・・・環状フロア部分 19,20,219
,220・・・ピストン 27,227・・・点火プラ
グ 29,229・・・コントローラ連結機構 32,
33,34,35,232,233,234,235・
・・カム 37,237・・・パワートランスファギア
 40,43゜240.243・・・押し棒(カムフォ
ロア)91・・・コンデンサ 94・・・ブレード  
101.148・・・エンジンケーシング 103・・
・円筒形チェンバ 146・・・駆動シャフト  14
8.150・・・ギア 154・・・コントローラR1
J4155.156,157,158・・・アーム  
160,161,162,163・・・ローラ 170
・・・カム面 192・・・プーリ  203・・・外
側シャフト 285・・・・・・ディストリビュータ〈
イグナイタ)417・・・可調チェック弁 特許出願人  工しウトリオ ビー。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)各対を構成するピストンが直径方向に整列し、第
    1及び第2ピストン対が互いに協働して複数の燃焼室を
    限定するように前記第1ピストン対を支持する第1手段
    及び前記第2ピストン対を支持する第2手段、前記第1
    及び第2手段が交互に駆動されるように前記燃焼室内に
    燃焼を起こさせる手段、及び駆動シャフトを有するロー
    タリエンジン用パワートランスファ機構であって、 前記第1手段が駆動される時前記駆動シャフトに動力を
    伝達するように前記第1手段に連結された第1パワート
    ランスファギア手段と、 前記第2手段が駆動される時前記駆動シャフトに動力を
    伝達するように前記第2手段に連結された第2パワート
    ランスファギア手段と を含むことを特徴とするロータリエンジン用パワートラ
    ンスファ機構。
  2. (2)前記駆動シャフトが歯付き部分を有し、前記パワ
    ートランスファギア手段のそれぞれが歯のある部分及び
    歯のない部分を有する歯車を含み、前記第1手段が駆動
    されると第1トランスファギアだけの前記歯のある部分
    が前記駆動シャフトの前記歯付き部分と咬合し、前記第
    2手段が駆動されると第2トランスファギアだけの前記
    歯のある部分が前記駆動シャフトの前記歯付き部分と咬
    合することを特徴とする請求項第(1)項に記載のパワ
    ートランスファ機構。
  3. (3)前記トランスファギアの歯のない部分が前記トラ
    ンスファギアの前記歯のある部分の歯数に等しい数の想
    像上の歯を有するかのように前記駆動シャフトの前記歯
    と咬合する前記トランスファギアが前記非咬合トランス
    ファギアよりも高速で移動することを特徴とする請求項
    第(2)項に記載のパワートランスファ機構。
  4. (4)前記トランスファギアの1つが有する歯の数プラ
    ス想像上の歯の数を前記駆動シャフトの歯の数で割った
    ものがギア比であり、前記駆動シャフトの所要毎分回転
    数(rpm)を維持するのに必要な燃焼数が前記ギア比
    を変えることによって可変であることを特徴とする請求
    項第(3)項に記載のパワートランスファ機構。
  5. (5)前記駆動シャフトの前記歯と咬合する前記トラン
    スファギアが前記非咬合トランスファギアの2倍の速度
    で移動し、前記トランスファギアの前記歯のない部分が
    、それぞれが前記トランスファギアの円周の1/6を占
    める直径方向に対向する歯のない部分を含むことを特徴
    とする請求項第(3)項に記載のパワートランスファ機
    構。
  6. (6)前記トランスファギアの前記歯のある部分がそれ
    ぞれ40個の歯を含み、前記トランスファギアの前記歯
    のない部分がそれぞれ40個の想像上の歯を含むことを
    特徴とする請求項第(5)項に記載のパワートランスフ
    ァ機構。
  7. (7)前記ロータリエンジンが前記ピストン対の位置を
    制御するため前記第1及び第2手段に連結されたコント
    ローラ手段をも含むことを特徴とする請求項第(1)項
    に記載のパワートランスファ機構。
  8. (8)前記コントローラ手段がカム面及びカムフォロア
    を含み、前記カムフォロアが第1、第2、第3及び第4
    部材を介して互いに連結されて各隅部にローラが1個ず
    つ配置された4辺形カムフォロアを形成する第1、第2
    、第3及び第4ローラを含み、前記第1及び第3部材を
    前記第1手段に、前記第2及び第4部材を前記第2手段
    にそれぞれ連結したことを特徴とする請求項第(7)項
    に記載のパワートランスファ機構。
  9. (9)前記第1、第2、第3及び第4ローラを前記カム
    面に圧接させるため前記第1、第2、第3及び第4部材
    に装着したばね手段をも含むことを特徴とする請求項第
    (8)項に記載のパワートランスファ機構。
  10. (10)前記カム面がそれぞれの円の中心が他方の円か
    ら前記ローラの半径に等しい距離だけずれている2つの
    円の交差によって限定されるカム面を含むことを特徴と
    する請求項第(8)項に記載のパワートランスファ機構
  11. (11)前記燃焼生起手段が第1及び第2点火プラグ、
    前記第1手段の回転位置に応じて前記第1点火プラグに
    点火する第1イグナイタ、及び前記第2手段の回転位置
    に応じて前記第2点火プラグに点火する第2イグナイタ
    を含むことを特徴とする請求項第(1)項に記載のパワ
    ートランスファ機構。
  12. (12)前記イグナイタのそれぞれが電荷を蓄積するた
    めのコンデンサ、及び前記コンデンサを周期的に放電さ
    せるため前記第1及び第2手段の1つと同じ速度で回転
    するブレードを含むことを特徴とする請求項第(11)
    項に記載のパワートランスファ機構。
  13. (13)前記ロータリエンジンが前記燃焼室の1つと連
    通して自動的に余剰圧を逃す可調チェック弁をも含むこ
    とを特徴とする請求項第(1)項に記載のパワートラン
    スファ機構。
  14. (14)前記第1及び第2パワートランスファギア手段
    が第1及び第2プーリを含むことを特徴とする請求項第
    (1)項に記載のパワートランスファ機構。
  15. (15)円筒形チェンバを限定しかつ複数の孔を有する
    エンジンケーシングと、 前記円筒形チェンバ内に配置された内側及び外側同心シ
    ャフトと、 前記ケーシングと協働して環状チェンバを限定するよう
    に、前記内側シャフトに連結されてこれと一体に回転す
    る第1環状フロア部分及び前記外側シャフトに連結され
    てこれと一体に回転する第2環状フロア部分と、 前記環状チェンバ内に配置されかつ前記第1フロア部分
    に連結され、直径方向に整列する第1ピストン対と、 前記環状チェンバ内に配置されかつ前記第2フロア部分
    に連結され、直径方向に整列し、一方のピストンが前記
    第1ピストン対の一方のピストンと協働して燃焼室を限
    定する第2ピストン対と、前記燃焼室へ空気及び燃料を
    供給する手段と、前記内側及び外側シャフトが交互に駆
    動されるように前記燃焼室にスパークを供給して燃焼を
    惹起する手段と、 前記内側及び外側シャフトに連結されて前記第1及び第
    2ピストン対の位置を制御するコントローラ手段と、 駆動シャフトと、 前記内側シャフトが駆動される時前記駆動シャフトに動
    力を伝達するように前記内側シャフトに連結した第1パ
    ワートランスファギア及び前記外側シャフトが駆動され
    る時前記駆動シャフトに動力を伝達するように前記外側
    シャフトに連結した第2パワートランスファギアと から成ることを特徴とするロータリエンジン。
  16. (16)コントローラ手段が各隅にローラが1つずつ配
    置された4辺カムフォロアを形成するように第1、第2
    、第3及び第4部材を介して互いに連結された第1、第
    2、第3及び第4ローラを含み、前記第1及び第3部材
    が前記内側シャフトに連結され前記第3及び第4部材が
    前記外側シャフトに連結され、コントローラ手段が各円
    の中心が他方の円から前記ローラの半径に等しい距離だ
    けずれている2つの円の交差によって限定されるカム面
    をも含むことを特徴とする請求項第(15)項に記載の
    ロータリエンジン。
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