JPH01283241A - ビフェノール類の製造方法 - Google Patents
ビフェノール類の製造方法Info
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- JPH01283241A JPH01283241A JP63111553A JP11155388A JPH01283241A JP H01283241 A JPH01283241 A JP H01283241A JP 63111553 A JP63111553 A JP 63111553A JP 11155388 A JP11155388 A JP 11155388A JP H01283241 A JPH01283241 A JP H01283241A
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- containing gas
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- phenols
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はビフェノール類の製造方法に関し、ざらに詳し
くはフェノール類を酸素存在下で三量化反応を行い、続
いて原料フェノール類と系中に生成する三量化キノン体
(ジフェノキノン類)との間でプロトン不均化を行わけ
てビフェノール類を製造する方法に関するものである。
くはフェノール類を酸素存在下で三量化反応を行い、続
いて原料フェノール類と系中に生成する三量化キノン体
(ジフェノキノン類)との間でプロトン不均化を行わけ
てビフェノール類を製造する方法に関するものである。
[従来の技術とその課題]
フェノール類は酸化カップリング反応により二量化物、
すなわちビフェノール類、ジフェノキノン類、フェノキ
シフェノール類、ポリフェニレンエーテル類等を生成す
ることか知られている。これらの化合物のうしビフェノ
ール類は、近年酸化防止剤、あるいはポリエステル、ポ
リカーボネート、エポキシ樹脂などの樹脂原料として、
あるいは染料・医薬品中間体として注目を集めている化
合物類であるか、特に樹脂原料として用いられる場合に
は、高純度の製品が要求され、フェノキシフェノールな
どの副生物を含有しないことか求められる。
すなわちビフェノール類、ジフェノキノン類、フェノキ
シフェノール類、ポリフェニレンエーテル類等を生成す
ることか知られている。これらの化合物のうしビフェノ
ール類は、近年酸化防止剤、あるいはポリエステル、ポ
リカーボネート、エポキシ樹脂などの樹脂原料として、
あるいは染料・医薬品中間体として注目を集めている化
合物類であるか、特に樹脂原料として用いられる場合に
は、高純度の製品が要求され、フェノキシフェノールな
どの副生物を含有しないことか求められる。
フェノール類、特に2,6−ジアルキルフェノール類の
三量化反応については多くの研究例か公知となっている
。例えば特開昭55−120529号公報では、酸化剤
として活性化第二銅塩か、特開昭61=200935号
公報では水酸化カリウムを触媒として、空気中の酸素を
酸化剤として用いる方法か、さらに特開昭62−773
41号公報には、遷移金属塩触媒を用いた酸素酸化工量
化反応が報告されている。これらの方法のうち、酸化剤
として酸素あるいは空気中の酸素を利用する方法は経済
性にも優れ、また反応終了後に酸化剤を失活・分離除去
させることも必要としないことから反応操作上でも有利
な方法である。しかしこれらの公知の方法では一般に転
化率が必ずしも高くないこと、およびベンゾフェノン誘
導体やフェノキシフェノール類などの副生物か生成する
などの点で、必ずしも満足できる方法ではなかった。
三量化反応については多くの研究例か公知となっている
。例えば特開昭55−120529号公報では、酸化剤
として活性化第二銅塩か、特開昭61=200935号
公報では水酸化カリウムを触媒として、空気中の酸素を
酸化剤として用いる方法か、さらに特開昭62−773
41号公報には、遷移金属塩触媒を用いた酸素酸化工量
化反応が報告されている。これらの方法のうち、酸化剤
として酸素あるいは空気中の酸素を利用する方法は経済
性にも優れ、また反応終了後に酸化剤を失活・分離除去
させることも必要としないことから反応操作上でも有利
な方法である。しかしこれらの公知の方法では一般に転
化率が必ずしも高くないこと、およびベンゾフェノン誘
導体やフェノキシフェノール類などの副生物か生成する
などの点で、必ずしも満足できる方法ではなかった。
このように、フェノール類の三量化方法は、工業的に有
用なビフェノール類の合成に不可欠の基本的技術でおる
が、従来技術では、経済性、生産技術的見地から改善す
べき多くの点が残されている。
用なビフェノール類の合成に不可欠の基本的技術でおる
が、従来技術では、経済性、生産技術的見地から改善す
べき多くの点が残されている。
本発明は以上述べたような従来の事情に対処してなされ
たもので、高い転化率のもとでも高選択率でビフェノー
ル類が製造され、経済性に優れたビフェノール類の製造
方法を提供することを目的とするものである。
たもので、高い転化率のもとでも高選択率でビフェノー
ル類が製造され、経済性に優れたビフェノール類の製造
方法を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段]
即ら本発明は、金属錯体類を触媒とし、酸素含有ガスを
導入しつつフェノール類を溶融状態で液相酸化し、続い
て前記酸素含有ガスの導入を断ち、加熱処理してなるこ
とを特徴とするビフェノール類の製造方法である。
導入しつつフェノール類を溶融状態で液相酸化し、続い
て前記酸素含有ガスの導入を断ち、加熱処理してなるこ
とを特徴とするビフェノール類の製造方法である。
原料として用いられるフェノール類は次の一般式(I>
で示されるものである。
で示されるものである。
(式中R1、R2、R3、R4、R5は同一であっても
異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜8の炭化水
素基、アルコキシ基またはアリロキシ基を示し、あるい
は隣接するR基はポリメチレン基、メチレンジオキシ基
などの適切な結節基によって環状構造をとっていてもよ
い。ただし、二重化に直接関与するオルトあるいはパラ
位の置換基、すなわちR1、R3、’R5のうら少なく
とも一つは水素原子でなければならない)で示されるも
のである。
異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜8の炭化水
素基、アルコキシ基またはアリロキシ基を示し、あるい
は隣接するR基はポリメチレン基、メチレンジオキシ基
などの適切な結節基によって環状構造をとっていてもよ
い。ただし、二重化に直接関与するオルトあるいはパラ
位の置換基、すなわちR1、R3、’R5のうら少なく
とも一つは水素原子でなければならない)で示されるも
のである。
一般式(I)で示されるフェノール類としては具体的に
は、フェノール、0−クレゾール、o−t−ブチルフェ
ノール、0−メトキシフェノール、0−フェニルフェノ
ール、0−フェノキシフェノール、叶クレゾール、叶エ
チルフェノール、叶t−ブチルフェノール、p−メトキ
シフェノール、p−ベンジルラエノール、2,6−キシ
レノール、?、6−ジーt−ブチルフェノール、?−メ
1〜キシ−6−メチルフェノール、2.6−ジフェニル
フェノール、2,4−キシレノール、2.4−ジ−t−
ブチルフェノール、2−メトキシ−4−メチルフェノー
ル、2.4−ジフェニルフェノール、2.5−キシレノ
ール、3,5−キシレノール、2,3.6−トリメチル
フェノール、2,3.5−トリメチルフェノール、2,
3,5.6−チトラメチルフエノール、2−メチル−6
−t−ブチルフェノール等を例示できる。
は、フェノール、0−クレゾール、o−t−ブチルフェ
ノール、0−メトキシフェノール、0−フェニルフェノ
ール、0−フェノキシフェノール、叶クレゾール、叶エ
チルフェノール、叶t−ブチルフェノール、p−メトキ
シフェノール、p−ベンジルラエノール、2,6−キシ
レノール、?、6−ジーt−ブチルフェノール、?−メ
1〜キシ−6−メチルフェノール、2.6−ジフェニル
フェノール、2,4−キシレノール、2.4−ジ−t−
ブチルフェノール、2−メトキシ−4−メチルフェノー
ル、2.4−ジフェニルフェノール、2.5−キシレノ
ール、3,5−キシレノール、2,3.6−トリメチル
フェノール、2,3.5−トリメチルフェノール、2,
3,5.6−チトラメチルフエノール、2−メチル−6
−t−ブチルフェノール等を例示できる。
これらのフェノール類のうち2,6−キシレノール、2
.3.6−トリメチルフェノール、2,6−ジーt−ブ
チルフェノール、0−クレゾール、叶フェニルフェノー
ル、2.4−キシレノール等が特に好ましい。
.3.6−トリメチルフェノール、2,6−ジーt−ブ
チルフェノール、0−クレゾール、叶フェニルフェノー
ル、2.4−キシレノール等が特に好ましい。
フェノール類の酸化カップリング反応は、酸素分子の活
性化のために触媒が用いられるが、使用される触媒とし
ては遷移金属化合物が適当である。
性化のために触媒が用いられるが、使用される触媒とし
ては遷移金属化合物が適当である。
また□、ここで選択される遷移金属化合物はフェノール
類に可溶化された形で用いられることが望ましく、この
目的のためには金属錯体が特に有利である。触媒種を例
示するならば銅、マンガン′、コバルト、モリブデン、
バナジウム、鉄等の遷移金属元素を中心金属として含有
し、フタロシアニン、ポルフィリン等の環状多座配位子
、ジメチルグリオキシムあるいは多座配位性を有するシ
ッフ塩基等を配位子とする鏡体類が挙げられる。
類に可溶化された形で用いられることが望ましく、この
目的のためには金属錯体が特に有利である。触媒種を例
示するならば銅、マンガン′、コバルト、モリブデン、
バナジウム、鉄等の遷移金属元素を中心金属として含有
し、フタロシアニン、ポルフィリン等の環状多座配位子
、ジメチルグリオキシムあるいは多座配位性を有するシ
ッフ塩基等を配位子とする鏡体類が挙げられる。
フタロシアニン、ポルフィリン、ジメチルグリオキシム
などの配位子については、例えばテトラ−1−ブチルフ
タロシアニン、テトラフェニルポルフィリンなどのよう
にそれぞれの配位子骨格上にアルキル基、アリール基、
アラルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子等の置換基
が存在していてもよく、シッフ塩基錯体としてはサリチ
ルアルシミナト、3−メトキシυリチルアルジミヅト、
ジサリチリデンエチレンジイミナト、ジザリチリデント
リメチレンジイミナト錯体などが挙げられる。
などの配位子については、例えばテトラ−1−ブチルフ
タロシアニン、テトラフェニルポルフィリンなどのよう
にそれぞれの配位子骨格上にアルキル基、アリール基、
アラルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子等の置換基
が存在していてもよく、シッフ塩基錯体としてはサリチ
ルアルシミナト、3−メトキシυリチルアルジミヅト、
ジサリチリデンエチレンジイミナト、ジザリチリデント
リメチレンジイミナト錯体などが挙げられる。
づなわら具体的に触媒活性を有する遷移金属錯体類を例
示するならば、サルコミン(N、N’−ジサリチリデン
エチレンジイミナトコバルト(■))、N、N’−ジサ
リチリデントリメチレンジイミナトコバルト(■)、フ
タロシアニン鉄(■)、フタロシアニンマンカン(■)
、フタロシアニンバナジル(V)、ジメチルグリオキシ
マト鉄(■)、オクタフェニルポルフィリナトコバルト
(In>などが挙げられる。
示するならば、サルコミン(N、N’−ジサリチリデン
エチレンジイミナトコバルト(■))、N、N’−ジサ
リチリデントリメチレンジイミナトコバルト(■)、フ
タロシアニン鉄(■)、フタロシアニンマンカン(■)
、フタロシアニンバナジル(V)、ジメチルグリオキシ
マト鉄(■)、オクタフェニルポルフィリナトコバルト
(In>などが挙げられる。
本発明の特徴の一つに、酸化反応を無溶媒で実施するこ
とが挙げられる。ここに例示した金属錯体類は酸素分子
の活性化には有効ではあるが、各種の溶媒類を用いた条
件下ではPanunziら(J、Am。
とが挙げられる。ここに例示した金属錯体類は酸素分子
の活性化には有効ではあるが、各種の溶媒類を用いた条
件下ではPanunziら(J、Am。
Chem、 Soc、 、 Vol、 92.3488
(1970))、 St i l leら(J、Am。
(1970))、 St i l leら(J、Am。
Chem、Soc、、Vol、92.1274(197
0))、J、E、Backrall(’rctrahe
dron Lett、、1363(1974))などの
報告にみられるように、一般にはフェノール類から対応
するキノンへの酸化に用いられるものであることが知ら
れている。しかし本発明による反応条件では、意外にも
これらのキノン類の生成はほとんど8名められす、三量
化反応が断熱優位であることがわかった。
0))、J、E、Backrall(’rctrahe
dron Lett、、1363(1974))などの
報告にみられるように、一般にはフェノール類から対応
するキノンへの酸化に用いられるものであることが知ら
れている。しかし本発明による反応条件では、意外にも
これらのキノン類の生成はほとんど8名められす、三量
化反応が断熱優位であることがわかった。
すなわら、溶融状態のフェノール類中で鏡体触媒をフェ
ノール類に対して、好ましくは0.1〜1.0モル%を
添加したのら、酸素含有ガスをフェノール中に吹込むこ
とにより、フェノール類は効果的に二重化される。この
時、三量化生成物としては錯体触媒の種類や量によって
ビフェノール類とともにジフェノキノン類も生成するか
、これらの生成比は反応条件に依存する。例えば中心金
属に鉄を含有する場合にはビフェノール類とジフェノキ
ノン類がおよそ]:1〜3:4の組成で生成するのに対
して、マンガンを選択すれば2:1〜3:1の比率に変
化する。しかしなから本発明においてはこの段階で生じ
るビフェノール類とジフェノキノン類の生成比は本質的
には重要ではない。
ノール類に対して、好ましくは0.1〜1.0モル%を
添加したのら、酸素含有ガスをフェノール中に吹込むこ
とにより、フェノール類は効果的に二重化される。この
時、三量化生成物としては錯体触媒の種類や量によって
ビフェノール類とともにジフェノキノン類も生成するか
、これらの生成比は反応条件に依存する。例えば中心金
属に鉄を含有する場合にはビフェノール類とジフェノキ
ノン類がおよそ]:1〜3:4の組成で生成するのに対
して、マンガンを選択すれば2:1〜3:1の比率に変
化する。しかしなから本発明においてはこの段階で生じ
るビフェノール類とジフェノキノン類の生成比は本質的
には重要ではない。
なぜなら原料フェノール類とビフェノール類およびジフ
ェノキノン類が適切な組成で混在する条件においでは、
原料フェノール類2分子とジフェノキノン類1分子の間
では熱的に容易にプロトンの不均化が進行し、最終的に
は不均化前のビフェノール類とジフェノキノン類の組成
には依存しないでビフェノール類のみか得られるからで
ある。
ェノキノン類が適切な組成で混在する条件においでは、
原料フェノール類2分子とジフェノキノン類1分子の間
では熱的に容易にプロトンの不均化が進行し、最終的に
は不均化前のビフェノール類とジフェノキノン類の組成
には依存しないでビフェノール類のみか得られるからで
ある。
酸化反応は溶融フェノール類の融点および沸点によって
必要とされる温度が異なってくるか、−般には130〜
220°C1好ましくは160〜200°Cで実施され
る。これに対して原料フェノール類とジフェノキノン類
との間におけるプロトンの不均化反応では、酸素含有ガ
スの導入を断ったのら、酸化反応を行った温度よりも1
0〜30°C程度高い温度で実施することか好適である
。これにより、よりすみやかに系中のジフェノキノン類
は対応するビフェノール類に転換させることかできる。
必要とされる温度が異なってくるか、−般には130〜
220°C1好ましくは160〜200°Cで実施され
る。これに対して原料フェノール類とジフェノキノン類
との間におけるプロトンの不均化反応では、酸素含有ガ
スの導入を断ったのら、酸化反応を行った温度よりも1
0〜30°C程度高い温度で実施することか好適である
。これにより、よりすみやかに系中のジフェノキノン類
は対応するビフェノール類に転換させることかできる。
この不均化反応の熱的条件を達成させるうえても溶媒を
用いない本発明の方法は有利である。
用いない本発明の方法は有利である。
本発明の酸化反応においては酸化剤として酸素含有ガス
が使用されるが、この酸素の原料としては純酸素を用い
てもよく、あるいは空気中の酸素のように他の不活性ガ
スで希釈された状態で使用することも可能であり、−船
釣には空気を用いることが経済的にも最も有利である。
が使用されるが、この酸素の原料としては純酸素を用い
てもよく、あるいは空気中の酸素のように他の不活性ガ
スで希釈された状態で使用することも可能であり、−船
釣には空気を用いることが経済的にも最も有利である。
空気を用いる場合の吹込み量はフェノール類1モルに対
して10〜10100O/min、好ましくは100〜
500m1/1lNnの速度で常圧下で導入される。酸
素の吸収効率を上げるために、この反応を加圧下で行う
ことも可能であるが、この場合には好適には消費される
酸素をすみやかに補充するとともに、生成する水を系か
ら除去するのかよい。
して10〜10100O/min、好ましくは100〜
500m1/1lNnの速度で常圧下で導入される。酸
素の吸収効率を上げるために、この反応を加圧下で行う
ことも可能であるが、この場合には好適には消費される
酸素をすみやかに補充するとともに、生成する水を系か
ら除去するのかよい。
次いで、酸化剤としての酸素含有ガスの導入を断ち、好
ましくは窒素ガス等の非酸化性ガスを徐々に導入しなが
ら熱的に不均化反応を行わけることにより、本発明の目
的物たるビフェノール類が得られる。
ましくは窒素ガス等の非酸化性ガスを徐々に導入しなが
ら熱的に不均化反応を行わけることにより、本発明の目
的物たるビフェノール類が得られる。
このようにして得られるビフェノール類はそのままで、
あるいは未反応で残る原料フェノール類を蒸溜等の手段
によって除去したのら、トルエン−]〇 − 等の芳香族炭化水素類、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類
、インブタノール等のアルコール類等のうちの適当な溶
媒から再結晶することにより、純粋な形で単離すること
ができる。この操作によって、使用された触媒は生成し
たビフェノール類から容易に分離される。
あるいは未反応で残る原料フェノール類を蒸溜等の手段
によって除去したのら、トルエン−]〇 − 等の芳香族炭化水素類、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類
、インブタノール等のアルコール類等のうちの適当な溶
媒から再結晶することにより、純粋な形で単離すること
ができる。この操作によって、使用された触媒は生成し
たビフェノール類から容易に分離される。
以上、詳述した方法によればフェノール類は容易に三量
化して対応するビフェノール類を高い転化率および高選
択率で得ることができる。
化して対応するビフェノール類を高い転化率および高選
択率で得ることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。なお本発明は
これによって限定されるものではない。
これによって限定されるものではない。
実施例1
蒸溜装置および攪拌機のついた200dのフラスコに、
2,6−キシレノール122gを入れ、70’Cに昇温
したのち、触媒としてフタロシアニン鉄0.69(lを
加え、160°Cに昇温後、発生する水を溜去させなが
ら常圧で空気を140m1/minの速度で導入する。
2,6−キシレノール122gを入れ、70’Cに昇温
したのち、触媒としてフタロシアニン鉄0.69(lを
加え、160°Cに昇温後、発生する水を溜去させなが
ら常圧で空気を140m1/minの速度で導入する。
反応開始後、8時間で内容物をサンプリングし、ガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、反応液の組成は下
記のとおりであった。
ロマトグラフィーで分析したところ、反応液の組成は下
記のとおりであった。
3.3’、5.5“−テトラメチル−
4,4−ジヒドロキシジフェニル・・・10.2%3.
3’、5.5’−テトラメチル− 4,4°−ジフェノキノン・・・10.1%2.6−キ
シレノール ・・・78.2%そのイ
也
・・・ 1.5%その後、空気の導入を断ち、
代って窒素を10m1/minの速度で導入しながら、
180°Cにおいて6時間反応を継続した。ガスクロマ
トグラフィーによる分析によれば反応液の組成は以下の
ようになった。
3’、5.5’−テトラメチル− 4,4°−ジフェノキノン・・・10.1%2.6−キ
シレノール ・・・78.2%そのイ
也
・・・ 1.5%その後、空気の導入を断ち、
代って窒素を10m1/minの速度で導入しながら、
180°Cにおいて6時間反応を継続した。ガスクロマ
トグラフィーによる分析によれば反応液の組成は以下の
ようになった。
3.3°、5.5’−テトラメチル−
4,4“−ジヒドロキシジフェニル・・・28.4%3
.3’、5,5°−テトラメチル− 4,4゛−ジノエノキノン・・・1.5%2.6−キシ
レノール ・・・68.5%その他
・・・1,6%この反応混
合物から減圧蒸溜により2,6−キシレノール82.0
(]を回収し、残った油状残渣に対してトルエン40g
を加えて加熱溶解させる。熱時濾過により触媒を除去し
たのちに晶析を行うと、淡黄色の3,3°、5.5’−
テトラメチル−4,4゛−ジヒドロキシジフェニル粗結
晶を得る。少量のトルエンで洗浄後、減圧下で一昼夜乾
燥して3,3°、5,5°−テトラメチル−4,4°−
ジじドロキシジフェニル30.9(]を得た。
.3’、5,5°−テトラメチル− 4,4゛−ジノエノキノン・・・1.5%2.6−キシ
レノール ・・・68.5%その他
・・・1,6%この反応混
合物から減圧蒸溜により2,6−キシレノール82.0
(]を回収し、残った油状残渣に対してトルエン40g
を加えて加熱溶解させる。熱時濾過により触媒を除去し
たのちに晶析を行うと、淡黄色の3,3°、5.5’−
テトラメチル−4,4゛−ジヒドロキシジフェニル粗結
晶を得る。少量のトルエンで洗浄後、減圧下で一昼夜乾
燥して3,3°、5,5°−テトラメチル−4,4°−
ジじドロキシジフェニル30.9(]を得た。
この結晶のガスクロマトグラフィーによる分析結果は純
度が99.2%であった。
度が99.2%であった。
実施例2
2.6−キシレノール122gにかえて、2,6−ジー
t−ブチルフェノール103.0(]、フタロシアニン
鉄Q、 69(1にかえてフタロシアニンマンガン0.
66(]を用いること以外は実施例1と同様にして反応
を行い、酸化反応8時間後の組成を分析した結果は下記
のようであった。
t−ブチルフェノール103.0(]、フタロシアニン
鉄Q、 69(1にかえてフタロシアニンマンガン0.
66(]を用いること以外は実施例1と同様にして反応
を行い、酸化反応8時間後の組成を分析した結果は下記
のようであった。
3.3”、5,5°−テトラ−1−ブチル−4,4′−
ジヒドロキシジフェニル・・・25.6%3.3’、5
,5°−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフェノキノ
ン・・・9.9%2.6−ジーt−ブチルフェノール
・・・62.3%その他
・・・2.2%さらに、実施例1と同様に不均化
を行うと、6時間後の組成は下記のようであった。
ジヒドロキシジフェニル・・・25.6%3.3’、5
,5°−テトラ−1−ブチル−4,4°−ジフェノキノ
ン・・・9.9%2.6−ジーt−ブチルフェノール
・・・62.3%その他
・・・2.2%さらに、実施例1と同様に不均化
を行うと、6時間後の組成は下記のようであった。
3.3°、5,5°−テトラ−1−ブチル−4,4°−
ジヒドロキシジフェニル・・・45.0%3.3°、5
.5’−テトラ−1−ブチル−4,4−ジフェノキノン
・・・0.2%2.6−ジーt−ブチルフェノール
・・・52.6%その他
・・・2.2%2.6−ジーt−ブチルフェノール
を減圧で溜去したのら、トルエン55C1を加え、熱濾
過で残留する触媒を除去し、晶析を行うと40.1gの
淡黄色の3.3°、5,5°−テトラ−1−ブチル−4
,4°−ジヒドロキシジフェニルの結晶が得られた。
ジヒドロキシジフェニル・・・45.0%3.3°、5
.5’−テトラ−1−ブチル−4,4−ジフェノキノン
・・・0.2%2.6−ジーt−ブチルフェノール
・・・52.6%その他
・・・2.2%2.6−ジーt−ブチルフェノール
を減圧で溜去したのら、トルエン55C1を加え、熱濾
過で残留する触媒を除去し、晶析を行うと40.1gの
淡黄色の3.3°、5,5°−テトラ−1−ブチル−4
,4°−ジヒドロキシジフェニルの結晶が得られた。
実施例3〜7
表−1記載のフェノール類および触媒を用い、実施例1
と同様に酸化反応、続いて不均化反応を行った。その結
果を表−1に併せて示す。
と同様に酸化反応、続いて不均化反応を行った。その結
果を表−1に併せて示す。
(以下余白〉
Claims (2)
- (1)金属錯体類を触媒とし、酸素含有ガスを導入しつ
つフェノール類を溶融状態で液相酸化し、続いて前記酸
素含有ガスの導入を断ち、加熱処理してなることを特徴
とするビフエノール類の製造方法。 - (2)金属錯体の中心金属イオンが遷移金属で、配位子
が環状多座配位子、ジメチルグリオキシマトまたは多座
シッフ塩基化合物配位子である請求項(1)記載のビフ
ェノール類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63111553A JPH01283241A (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | ビフェノール類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63111553A JPH01283241A (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | ビフェノール類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01283241A true JPH01283241A (ja) | 1989-11-14 |
Family
ID=14564306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63111553A Pending JPH01283241A (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | ビフェノール類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01283241A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015143197A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 株式会社Ihi | 新規な金属サレン錯体化合物 |
-
1988
- 1988-05-10 JP JP63111553A patent/JPH01283241A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015143197A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 株式会社Ihi | 新規な金属サレン錯体化合物 |
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