JPH0128319B2 - - Google Patents

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JPH0128319B2
JPH0128319B2 JP432082A JP432082A JPH0128319B2 JP H0128319 B2 JPH0128319 B2 JP H0128319B2 JP 432082 A JP432082 A JP 432082A JP 432082 A JP432082 A JP 432082A JP H0128319 B2 JPH0128319 B2 JP H0128319B2
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JP
Japan
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embolus
electric detonator
inductor
wire
resistance wire
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JP432082A
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English (en)
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JPS58123099A (ja
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Masato Nagano
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication of JPS58123099A publication Critical patent/JPS58123099A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐静電気性能を有する電気雷管に関
する。電気雷管に作用する静電気の形態としては
(a)短絡した両脚線端末と管体との間、(b)短絡を解
除した一方の脚線端末と管体との間、および(c)短
絡を解除した一方の脚線端末と残る他方の脚線端
末との間にそれぞれ静電気が印加された場合の3
つの場合が想定される。本発明は上記(a)、(b)の他
特に(c)の形態で印加される静電気に対してより安
全な電気雷管を供給するものである。 従来、短絡を解除した一方の脚線端末と残る他
方の脚線端末との間(以下、脚線と脚線との間と
いう)に印加された静電気による電気雷管の暴発
を防ぐ手段として点火部の電気エネルギーに対す
る発火感度を鈍感にする方法が一般的である。こ
れは具体的には発熱抵抗線の径を太くする、ある
いは点火薬の組成を変え熱発火感度を鈍感にする
ことで可能であるが、これらの方法では、発破器
から脚線と脚線との間に電流を与えることで電気
雷管を爆発させるという実際の使用時において問
題が生じる。つまり、点火部の電気エネルギーに
対する熱発火感度を鈍感にした分だけ、それだけ
発破器から与えられる電気エネルギーに対しても
鈍感になつており、電気雷管の多数を直列に結線
して行なう発破において不発の危険性が伴なう。 本発明の電気雷管は脚線と脚線との間に印加さ
れる静電気に対して特に高い安全性を有し、しか
も該電気雷管を多数直列結線して発破する場合の
上記不発の危険性を大幅に低減したものであり、
15〜250μHのインダクタンスを有するインダクタ
ーを発熱抵抗線に直列に接続し、一部全属導線が
露出した2本の脚線が貫通し、かつ、体積抵抗率
が7×102〜1×108Ω・cmである塞栓を前記発熱
抵抗線および前記インダクターからなる回路と並
列に配置・接続することにより得られる。 第1図、第2図および第3図は、本発明にもと
づく電気雷管の点火部附近の実施態様を示す図で
ある。第1図において、1は管体、2は体積抵抗
率が7×102〜1×108Ω・cmである塞栓であり、
管体1は塞栓2でその口が塞がれている。 塞栓2の内部を2本の脚線3,3′が貫通し、
その脚線3,3′を構成する金属導線4は、絶縁
被覆5が塞栓2の内部で一部除去され露出した状
態で貫通している。2本の金属導線4の先端にお
いて白金を主成分とする発熱抵抗線6を渡して接
続し、その周囲にバインダーで固められた点火薬
7がついている。また一方の金属導線4の途中に
発熱抵抗線6に直列に15〜250μHのインダクタン
スを有するインダクター8が接続されている。 次に本発明の電気雷管の脚線と脚線との間に静
電気が印加された場合の作用効果について述べ
る。電気雷管の脚線端末は使用される直前までは
短絡された状態にあり、これが使用時において作
業者により短絡が解除される。従つてこれより以
降、脚線と脚線との間に静電気が印加される可能
性が生じる。今、帯電物の静電容量が2000pFに
おいて、2KV程度以下の帯電電位を有する静電
気では点火薬7は発火には至らず、電気雷管は暴
発することはない。次に、2KV以上の帯電電位
を有する静電気が脚線3と脚線3′との間に印加
された場合には、その帯電電位の大きさに従つて
暴発の危険性が増大していくわけであるが、本発
明の電気雷管では、di/dt、つまり電流iの時間
t変化の大なる静電気はインダクター8を通りに
くくその分、塞栓2内における2本の露出金属導
線4の間を流れるので発熱抵抗線6は加熱されず
点火薬7は発火しない。またこの場合、帯電電位
が高いものに対しては、塞栓2内における2本の
露出金属導線4の間の電位も高くなり、静電気は
この間を流れやすくなるため、高度の安全性が提
供されることが判明した。 一方、発破器の出力電圧は高々1KV程度であ
るが、発破器によつて本発明の電気雷管の複数本
を直列に結線し爆発させる場合には、その結線本
数の増加に伴なつて、電気雷管1本当りに加わる
電圧が低下するため、発破器電流は逆に、塞栓2
内において2本の金属導線4の間を極めて通りづ
らく、インダクター8を通つて発熱抵抗線6を加
熱し点火薬7を発火させることができる。 このように本発明の基本をなすものは塞栓2と
インダクター8であるが、これらは次のような理
由により、各々その特性は制限される。 まず塞栓2は、ポリエチレン、ポリプロピレン
等の熱可塑性樹脂を分散媒とし、カーボンブラツ
ク、黒鉛、活性炭、コークス等の炭素系物質の粉
末または銅、アルミニウム等の金属の粉末を分散
質とする複合材料からなる。このような分散媒、
分散質を適当な比率で混練して得られる7×102
〜1×108Ω・cmの体積抵抗率を有する複合材料
を所定の形状に成形することで塞栓2は得られ
る。この場合、7×102Ω・cm未満のものでは耐
静電気性能は良好であるが、電気雷管を多数結線
して発破する場合塞栓部から発破電流の漏洩を生
じ不発を出す恐れがでてくるので好ましくない。
一方、1×108Ω・cmを越えるものでは脚線と脚
線との間に静電気が印加された場合における耐静
電気性能が期待できない。 インダクター8は、そのインダクタンスの大き
さと抵抗の大きさが作用効果上、制限される。ま
ずインダクタンスについては大きくなればなるほ
ど、電気雷管の耐静電気性能は向上する。耐静電
気性能上、前記7×102〜1×108Ω・cmなる体積
抵抗率の塞栓2との組み合せにおいてはインダク
タンスに下限値が存在し、15μH以上であること
が必要である。また上限値については、250μHを
越えては、インダクタンスの増加に対応するだけ
の性能の向上が見い出せない。従つて、インダク
タンスは250μHまでを考えれば十分である。次に
インダクター8の抵抗はその大きさに従い電流が
ジユール熱として消費されるため、極端に抵抗が
大になると発破電流が低下し電気雷管の不発を生
じる恐れがある。このためインダクター8はでき
るだけ抵抗の小さいものを用いるべきである。 上記のように性能を有するインダクター8は具
体的に例えば次のような態様のものを用いること
ができる。 (イ) 支持体としてのフエライトの磁心8aにエナ
メル銅線等の絶縁被覆導線8bを巻付けて形成
されるコイル状のインダクター8(第1図の態
様) (ロ) 塞栓2の下方部の側壁円周上に沿つて設けた
凹部2′を支持体として、その凹部2′にエナメ
ル銅線等の絶縁被覆導線8bを巻付けて形成さ
れるコイル状のインダクター8(第2図の態
様) (ハ) フエライトを分散混合した合成樹脂のシート
8cの表面上に導電性塗料等の導電性物質を用
いてうず巻き状にプリント配線8dを施して形
成されるインダクター8(第3図の態様) 次に本発明の作用効果を実施例と比較例とによ
つて説明する。 なお、各例における電気雷管の脚線長は1.5m、
また、発熱抵抗線としては白金線を用い、特にこ
とわりのない限り、28μの直径のものを使用して
いる。各例の試験結果については第1表にまとめ
て記載した。 実施例 1 第2図の態様に従い、カーボンブラツクおよび
ポリエチレンからなり2×103Ω・cmの体積抵抗
率とした複合樹脂を成形して得られる塞栓2、お
よび塞栓2に設けた凹部2′に絶縁被覆導線8b
としてエナメル銅線を巻付けインダクタンスを
22μHとしたコイル状のインダクター8を用い、
電気雷管を試作した。 この電気雷管に対して、2000pFのコンデンサ
ーに所定の電圧まで充電した電気エネルギーをそ
の脚線3と脚線3′との間に印加し、発火の有無
を確かめる試験(耐静電気試験)および32μFの
コンデンサーで出力電圧600Vの発破器を用いて、
管体部を水中に沈めた電気雷管150本を直列に結
線した後、発破を行ないその完爆した電気雷管本
数を求める試験(発破試験)を行なつた。 以下、各例の耐静電気試験および発破試験は上
記の方法に依つた。 実施例 2 第2図の態様に従い、黒鉛およびポリプロピレ
ンからなり1×105Ω・cmの体積抵抗率とした複
合樹脂を成形して得られた塞栓2の凹部2′にエ
ナメル銅線を巻付けて得たインダクタンスが
70μHのコイル状のインダクター8を用い電気雷
管を試作した。このものについて、耐静電気試験
および発破試験を行なつた。 実施例 3 第1図の態様に従い、銅粉およびポリプロピレ
ンからなり2×107Ω・cmの体積抵抗率とした複
合樹脂を成型して得られる塞栓2、およびフエラ
イトの磁心8aに絶縁被覆導線8bとしてエナメ
ル銅線を巻付けて得たインダクタンスが200μHの
コイル状のインダクター8を用い電気雷管を試作
した。このものについて耐静電気試験および発破
試験を行なつた。 比較例 1 ポリプロピレンを成形して得られる塞栓2を用
いる点以外は実施例2と同様な電気雷管を作成
し、耐静電気試験を行なつた。 比較例 2 インダクター8を用いない点以外は実施例2と
同様な電気雷管を試作し、耐静電気試験を行なつ
た。 比較例 3 カーボンブラツクおよびポリエチレンからなり
1×102Ω・cmの体積抵抗率とした複合樹脂を成
形して得られる塞栓2を用いる点以外は実施例1
と同様な電気雷管を試作し、耐静電気試験および
発破試験を行なつた。 比較例 4 銅粉およびポリプロピレンからなり6×109
Ω・cmの体積抵抗率とした複合樹脂を成形して得
られる塞栓2、およびフエライトの磁心8aにエ
ナメル銅線を巻きつけインダクタンスを500μHと
したコイル状のインダクター8を用いる点以外は
実施例3と同様な電気雷管を試作し、耐静電気試
験を行なつた。 比較例 5 ポリプロピレンを成型して得られる塞栓2を用
い、インダクター8を使用せず、かつ、発熱抵抗
線として60μの直径の白金線を用いる点以外は実
施例3と同様な電気雷管を試作し、耐静電気試験
および発破試験を行なつた。 以上の各試験の結果、第1表に示したように、
実施例1〜3においては、ほとんど完全な耐静電
気性能を示し、発破試験においても不発になる電
気雷管は全く発生しなかつた。これに対し、比較
例1、2、4および5においては、耐静電気性能
が全くないか、あつても、実施例1〜3に比べて
非常に劣るものであつた。比較例3の場合は耐静
電気性能は各実施例と同様に認められるが、発破
試験で約1/3が不発となり実用性がないものであ
つた。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は本発明の実施態様を
示す電気雷管の点火部付近の一部外観図を含む縦
断面図である。 1:管体、2:塞栓、2′:塞栓の凹部、3,
3′:脚線、4:金属導線、5:絶縁被覆、6:
発熱抵抗線、7:点火薬、8:インダクター、8
a:磁心、8b:絶縁被覆導線、8c:合成樹脂
のシート、8d:うず巻状プリント配線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2本の脚線の先端部に発熱抵抗線を設け、そ
    の発熱抵抗線の周囲に点火薬を付着させ、前記脚
    線を貫通させて管体内に固定する塞栓からなる点
    火部を有する電気雷管において、前記発熱抵抗線
    に直列に15〜250μHのインダクタンスを有するイ
    ンダクターを接続し、さらに塞栓として一部金属
    導線が露出した2本の脚線が貫通しかつ体積抵抗
    率が7×102〜1×108Ω・cmである塞栓を用い、
    その塞栓を前記発熱抵抗線および前記インダクタ
    ーからなる回路に並列に配置接続してなることを
    特徴とする電気雷管。 2 塞栓がポリエチレン、ポリプロピレン等の熱
    可塑性樹脂を分散媒とし、カーボンブラツク、黒
    鉛、活性炭、コークス等の炭素系物質の粉末また
    は銅、アルミニウム等の金属の粉末を分散質とす
    る複合材料からなる特許請求の範囲第1項記載の
    電気雷管。 3 インダクターが絶縁被覆導線を支持体に巻付
    けてコイル状に形成したものである特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の電気雷管。 4 インダクターが塞栓の下方部の側壁円周上に
    沿つて設けられた凹部を支持体として、その凹部
    に絶縁被覆導線を巻付けてコイル状に形成された
    ものである特許請求の範囲第1項または第2項記
    載の電気雷管。 5 インダクターがフエライトを分散混合した合
    成樹脂のシートの表面上に導電性物質をうず巻き
    状にプリント配線してなるものである特許請求の
    範囲第1項または第2項記載の電気雷管。
JP432082A 1982-01-14 1982-01-14 電気雷管 Granted JPS58123099A (ja)

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