JPH0126320Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は座板の大きさを大人用、小人用座式便
器の巾可変型座板に関するものである。

（従来技術） 従来の座式便器の座板は大人の体形に合せて環
体の先端を開放した一定大きさに形成されていた
ので、小さな子供は座板に座ろうとしてもお尻が
座板の孔に落ち込んでしまうので両手を座板の上
にのせて体を浮かせて排便をしなければならず不
便であつた。そのため子供用の小型座板を用意し
て既設の大人用座板の上に載置したり、又既設の
大人用座板の上に子供用の小型座板を重合し、回
動自在に取り付けることも考えられたが大人用座
板の上に子供用の小型座板をのせるので座面が高
くなり、子供が使用時足が床から浮いてしまい使
用し難く、又高価になるという欠点があつた。

（目的） 本考案は座板の両側部を左右に変位させること
ができるようにして大人用と小人用の大きさに変
形でき、且つ一体に回動できるようにして従来の
欠点を除くことを目的としている。

（実施例） １は環体の先端を開放した座式便器の座板で、
その両側部１ａ，１ｂの後部を横方向に分離し、
基部１ｃと分離した両側部１ａ，１ｂとに連結板
２，３の両端部をピン４，５及びピン６，７で
夫々枢着してある。

次に作用について説明する。大人が使用する時
は第１図の如く両側部１ａ，１ｂを左右外方に押
し、中央の孔８を大きくして大人用にする。小人
が使用する時は第２図の如く両側部１ａ，１ｂを
左右内方に押すと、連結板２，３はピン４，６を
中心として内方に揺動し、分離部が当接して中央
の孔８が小さくなる。両側部１ａ，１ｂと基部１
ｃとは常に一体に回動する。

なお連結板のピン枢着部を長溝にして両側部を
横に摺動させてもよい。

（効果） 本考案によると環体の先端を開放した座板の両
側部の後部を横方向に分離し、基部と分離した両
側部後部とに連結板両端部を枢着し、両側部が左
右に変位し得る如くしてあるので極めて簡単な構
造で座板を大人用と小人用の大きさに変形でき、
且つ一体に回動することができ、安価に提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の大人使用時裏面
図、第２図は本考案の一実施例の小人使用時裏面
図である。 １……座板、１ａ，１ｂ……両側部、１ｃ……
基部、２，３……連結板、４，５，６，７……ピ
ン、８……孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 環体の先端を開放した座板の両側部の後部を横
   方向に分離し、基部と分離した両側部後部とに連
   結板両端部を枢着し、両側部が左右に変位し得る
   如くなした座式便器の巾可変型座板。