JPH01256655A

JPH01256655A - 建築用釘止め式不燃合成板

Info

Publication number: JPH01256655A
Application number: JP8586288A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Tani; 谷　一雄; Mitsuharu Hayano; 早野　光治; Hiroaki Mitani; 三谷　博章
Original assignee: DIA RAITO KOGYO KK; Toho Perlite Co Ltd
Current assignee: DIA RAITO KOGYO KK; Toho Perlite Co Ltd
Priority date: 1988-04-06
Filing date: 1988-04-06
Publication date: 1989-10-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は建築用釘止め式不燃合成板、さらに詳しくは、
たとえば屋根葺き材の下地板等、釘打ち作業による釘止
めを必要とする建築用合成板でありて、不燃性を有する
建築用釘止め式不燃合成板に関する。

（従来の技術）従来、上記のような屋根葺き材の下地板としては、テー
プ状に削り出された木質の紐、すなわち木毛にセメント
やモルタル等を付着して成形されたいわゆる木毛板の表
面側に軽量モルタルを流して固めた２層の下地板や、い
わゆる木毛、木片等を接着剤で固めた下地板がある。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、前者の下地板は、釘打ちのための作業性
が悪く、又、いわゆる保釘力がなく、釘打ち作業に対し
てひび割れを生じ易い等の問題点を有していた。

さらに、上記のような２層に形成されているため、表裏
面のいずれの側から釘打ちするかによフて保釘力に差異
が生じるという問題も生じていた。

一方、後者の下地板は、保釘力は良好となるものの、逆
に硬すぎてドリル等による孔あけ作業が必要となり、作
業性が一層低下するという問題点がある。

又、板自体が可燃性であり、防火地域等では使用できな
いという問題もある。

本発明は、上述のような問題点をすべて解決するために
、保釘力が非常に優れ、耐火性があり、しかも作業性、
安全性を備えた上記のような屋根葺き材の下地板等の建
築用釘止め式不燃合成板を提供することを目的とするも
のである。

（問題点を解決するための手段）本発明は、このような目的を達成すべく上記問題点を解
決するためになされたもので、その問題点を解決するた
めの手段は、木毛及び／又は木片と、保釘力を具備させ
るための骨材と、セメント又はモルタルと、保釘力向上
材と、該保釘力向上材を前記セメント又はモルタル中に
分散せしめるための分散剤とが混錬して成形されてなる
ことにある。

（作用）すなわち、上記のような骨材が混入されてなるため、セ
メント等に生じる空隙が上記骨材によって埋められ、よ
って成形された合成板は空隙の少ないものとなり、保釘
力が著しく向上することとなる。

又、合成板に釘を打ち込む際、釘の先端によって上記骨
材が潰れて釘の進入が容易となる。

さらには、木毛及び／又は木片によって板全体に弾力性
が生じ、温度変化による合成板の膨張収縮による繰り返
し、剪断力、或いは風圧による繰り返しの引き抜き力を
受けても保釘力が低下したり板にひび割れが生じること
もないのである。

（実施例）以下、本発明の実施例について説明する。

すなわち、−実施例としての建築用釘止め式不燃合成板
は、木毛及び木片と、骨材としての粒状パーライト及び
粉状パーライトと、セメントと、微細粉状シリカと、分
散剤としてのポリフルキル７リルスルフオン酸塩とを水
とともに混錬し且つ成形して構成されたものである。

そして、この建築用釘止め式不燃合成板の各成分の比率
は次のとおりである＠（成分）　　　　　　　　（重量％）木毛及び木片　　　　　　ｌＯ〜４０％粒状パーライト
　　　　　　１０〜３０％無機粉体　　　　　　３〜１
５％セメント　　　　　　３０〜６０％微細粉状シリカ　　　　　　０〜２０％分散剤　　　　
　　０〜３％水　　　　　　適量尚、適量の水とは、製造の際、流動性を維持するのに必
要な量を意味する。

そして、上記構成からなる建築用釘止め式不燃合成板は
、骨材としての粒状パーライトや無機粉体が混入されて
なるため、これらの骨材によってセメント中に生じうる
空隙が埋められ、これが保釘力向上に寄与することとな
る。

しかも、建築用釘止め式不燃合成板中には微細粉状シリ
カが混入されてなるため、この微細粉状シリカが合成板
全体の強度を向上させるとともに、釘が合成板に打ち込
まれた際の釘の引き抜き抵抗力を向上させることとなる
。

この場合において、上記分散剤がいわゆる界面活性剤と
して上記微細粉状シリカをセメント中に略均−に分散さ
せ、よって、微細粉状シリカによる上記効果が有効に発
揮されるのである。

さらに、いわゆるバインダーとしてはセメントが使用さ
れているため、合成板の耐水性や耐火性も非常に良好と
なる。

又、骨材として粒状パーライト等が使用されているため
、合成板の断熱性が良好になるともに、軽量で不燃性の
合成板が得られることとなる。

このように、上記実施例においては、保釘力に１れてい
る他、強度が強く、耐水性、耐火性、断熱性等に優れた
従来にない建築用釘止め式不燃合成板を提供しうるに至
ったのである。

尚、合成板の組成比率は上記実施例に限定されるもので
はない。

又、上記実施例では骨材として粒状パーライトや無機粉
体を使用したため、上述のような好ましい効果が得られ
たが、骨材の種類はこれに限定されるものではない。尚
、無機粉体としては、たとえば粉状パーライト等が使用
される。

さらに、上記バインダーの種類も該実施例のようなセメ
ントに限らず、モルタルを使用することも可能である。

ただし、上述のように耐水性等の観点からはセメントが
好ましい。

さらに、上記実施例では保釘力向上材として微細粉状シ
リカを使用したが、この微細粉状シリカに替えてたとえ
ばモミガラ炭を使用することも可能である。そしてモミ
ガラ炭を上記分、散剤と併用した場合には、保釘力や釘
打ち作業性が良好となる他、合成板の強度がより大とな
り、又、比重がより小となる利点がある。

又、分散剤の種類も上記実施例のポリアルキルアリルス
ルフォン酸塩に限定されない。

さらに、該実施例では、合成板に木毛及び木片の双方を
含有させてなるが、いずれか一方のみが含有されていて
もよい。要は、木毛及び／又は木片が含有されていれば
よいのである。

（発明の効果）（イ）Ｆ５Ｉ上のように、本発明は、木毛及び／又は木
片と、保釘力を具備させるための骨材と、セメント又は
モルタルと、保釘力向上材と、該保釘力向上材を前記セ
メント又はモルタル中に分散せしめるための分散剤とを
混錬して成形したものなるため、上述のようにセメント
やモルタルに生じる空隙が上記骨材によって埋められ、
よって成形された建築用釘止め式不燃合成板は空隙の少
ないものとなり、又、釘の進入圧が上記骨材によって緩
和され、よって、合成板全体としての保釘力が従来に比
べて著しく向上するという顕著な効果を有するに至った
。

（ロ）しかも、合成板中には微細粉状シリカが混入され
てなるため、この微細粉状シリカが合成板全体の強度を
向上させるとともに、釘か合成板に打ち込まれた際の釘
の引き抜き抵抗力を向上させることとなる。

（ハ）さらに、分散剤がいわゆる界面活性剤として上記
保釘力向上材をセメント中に略均−に分散させ、よって
、微細粉状シリカによる上記効果が有効に発揮されるの
である・（ニ）又、骨材としてたとえばパーライトを使用した場
合には、合成板の断熱性が良好になるともに、軽量で不
燃性の合成板が得られるという利点がある。

（ホ）さらに、いわゆるバインダーとしてセメントを使
用した場合には、合成板の耐水性や耐火性も非常に良好
となる利点がある。

出願人　　東邦パーライト株式会社出願人　ダイヤライト工業株式会社代理人　　　　　弁理士　　藤本昇

Claims

【特許請求の範囲】１、木毛及び／又は木片と、保釘力を具備させるための
骨材と、セメント又はモルタルと、保釘力向上材と、該
保釘力向上材を前記セメント又はモルタル中に分散せし
めるための分散剤とが混練して成形されてなることを特
徴とする建築用釘止め式不燃合成板。２、前記骨材がパーライトである特許請求の範囲第１項
記載の建築用釘止め式不燃合成板。３、前記保釘力向上材が微細粉末シリカである特許請求
の範囲第１項記載の建築用釘止め式不燃合成板。