JPH0124801Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は靴その他のはき物類に組込む点灯機構
に関するものである。

（従来の技術） 例えばダンスの教習などでは足の運びを知るた
めに、靴の動きが明瞭に分ると良い。靴類を夜間
に目立たせるものでは、従来光再帰性の所謂反射
テープや反射面をもつたものがあるが、自ら発光
しないため光らせるには別の光源が必要であるか
ら前記の用途には不向きである。

（技術的課題） そこで本考案は、はき物類に電池と発光部材を
組込み、足の動きによつてオンオフする動作スイ
ツチを介して電気的にそれらを接続することによ
り発光部材を点滅させるはき物類の点灯機機構を
提供するものである。

（技術的手段） 前記目的を達する本考案は踵部１に電池２の収
容室３とスイツチ４の取付凹部５とを設け、踵部
１又ははき物類の適所に発光部材６を取付けると
ともに、電池２とスイツチ４及び発光部材６は通
電可能に電気的に接続し、前記スイツチを、手動
操作子７でオンオフする主スイツチ４Ａと、主ス
イツチ４Ａがオンのときに、はき物類に加わる荷
重乃至はき物類の動きによりオンオフする作動子
８を有する動作スイツチ４Ｂとによつて構成した
ことを特徴とするはき物類の点灯機構である。

（考案の作用） 本案点灯機構は、はき物類に加わる荷重や、は
き物類の動きによつて接点を開閉する動作スイツ
チ４Ｂを備えているので、点灯し放しということ
がなく、点灯によつてはき物類つまり足の動きに
変化があつたということを知ることができる。

（実施例） 図示実施例は靴の本案機構を実施したもので、
第１図〜第３図において、靴底後部に取付ける踵
部１の上面に電池２の収容室３とスイツチ取付凹
部５とを設け、収容室３に電池受９，１０を取付
け、それらの間に電池２をセツトし、下部電池受
９（実施例ではマイナス側）は屈曲部９ａを介し
て取付凹部５の段部５ａ上に配置される弧状端９
ｂを有する。弧状端９ｂは主スイツチ４Ａの手動
操作子７の略コ字形接片７ｂと前記段部５ａ上で
接離し、略コ字形接片７ｂには作動子８が揺動可
能に吊下され、該作動子８は段部５ａより下位に
組込んだ弧状接片１１ａ，１１ｂに揺動して接離
することにより点灯回路の開閉を行なう。尚、上
部電池受１０はリード線１２により発光ダイオー
ドからなる複数の発光部材６…の一方の極に通
じ、他方の極は動作スイツチ４Ｂの弧状接片１１
ａ，１１ｂに通じている。発光部材６は上記のほ
か豆球、液晶その他が利用できる。１２は踵部１
の基部に放射状に設けた発光部材収容溝、１３は
その外端部を塞ぐようにして凹段部１４に嵌着し
た透明保護片、１３ａ…は保護片１３のレンズ部
で各発光部材６…に位置的に対応し発光を明瞭化
する。また１５は発光部材収容溝１２の内側に形
成した配線溝、１６は覆い板で手動操作子７の摘
み７ａが納まる透孔１６ａを有し、靴内から主ス
イツチ４Ａの操作ができるようになつている。１
７，１８は配線で、前者は上部電池受１０へ、後
者は弧状接片１１ａ，１１ｂの突片１１ｃ，１１
ｄへ接続される。なお、発光部材６は全てが一時
に点灯する形式に限られないので、配線及び動作
スイツチ４Ｂの形態、個数を変えられ、例えば導
通位置等により点灯箇所、点灯光等を区別しても
良い（第３図）。

第４図、第５図の例は作動子８を球形としたも
ので、該球状作動子８は下部電池受１９と一体の
環状端１９ｂ内におかれ、それと円板状接片２１
間をオンオフする動作スイツチ４Ｂを構成する。
第５図は動作スイツチ４Ｂの閉状態を示す。主ス
イツチ４Ａは円板状接片２１と発光部材６側接片
２０とを開閉する導電片２２を手動操作子７の下
面周縁部に設けて構成される。２３は絶縁片を示
す。以上の２実施例は作動子８として吊り下げた
リング及び転動する球体を利用するので足即ち靴
が動くことにより動作スイツチ４Ｂをオンオフ
し、発光部材６によりその動きを知ることができ
る。なお、第１実施例と共通の要素は符号を共用
し説明を省く。点灯配線及び発光部材６の配置形
態は第１実施例と同様で良い。

第６図、第７図の例は足の運びによつて踵部１
が加圧されたときにその荷重を利用するスイツチ
により発光部材６…を点灯させるもので、主スイ
ツチ４Ａは手動操作子７の側面に取付けた摺動接
片２４と、該操作子７が配置される取付凹部５の
内壁に固定され前記接片２４と接離する接片２５
ｂとからなり、接片２５ｂは下部電池受２５と一
体に形成される。摺動接片２４の他端は手動操作
子７の下面に形成した凹部内に配置されるばね接
片２６と導通しており、該接片２６は無荷重状態
ではスプリング２８で押され相手接片２７から離
間している（第７図）。なお他の要素は第１、第
２実施例と同様で良い。以上の各実施例共主スイ
ツチ４Ａの摘み７ａにはすり割り７ｃが設けてあ
りコインなどで手動操作子７を回しオンオフでき
るようになつており、かつ靴内では敷皮等をかぶ
せておく。

第８図〜第１３図に発光部材６…の設置態様を
示す。第８図は靴Ｓの開口部回りに数個の発光部
材６…を設けた例、第９図は抑えベルト２９に発
光部材６…を設けた例、第１０図以下は発光部材
６と配線１７，１８の関係を示しており、発光部
材の先には発光をより明瞭化する透明部材３０を
設けている。３１は靴Ｓの本体、３２は表皮を示
す。

（考案の効果） 本考案は以上の如く構成されているので、靴な
どはき物類をはいた者が足を動かすと主スイツチ
Ａが入つていれば動作スイツチ４Ｂにより発光部
材６を点灯させることができ、発光によりその者
の足の動きを周囲の者は明瞭に知ることができ
る。したがつて、例えばダンスのステツプや動き
のタイミングがはつきりと分るからその教習用と
して最適であるほか、夜間、或いは暗所での行動
を他人に知らせる必要がある場合等に利用して顕
著な効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るはき物類の点灯機構に関す
るもので、第１図は第１実施例の分解斜視図、第
２図はその断面図、第３図は平面図、第４図は第
２実施例の要部分解斜視図、第５図はその断面
図、第６図は第３実施例の要部分解斜視図、第７
図はその断面図、第８図、第９図は本案機構を装
備した靴の２例の斜視図、第１０図は発光部材取
付部の斜視図、第１１図は発光部材の斜視図、第
１２図は第１０図の長手方向に沿つた断面図、第
１３図は第１０図の横断面図である。 １……踵部、２……電池、３……収容室、４…
…スイツチ、５……取付凹部、６……発光部材、
７……手動操作子、８……作動子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 踵部１に電池２の収容室３とスイツチ４の取付
   凹部５とを設け、踵部１又ははき物類の適所に発
   光部材６を取付けるとともに、電池２とスイツチ
   ４及び発光部材６は通電可能に電気的に接続し、
   前記スイツチを、手動操作子７でオンオフする主
   スイツチ４Ａと、主スイツチ４Ａがオンのとき
   に、はき物類に加わる荷重乃至はき物類の動きに
   よりオンオフする作動子８を有する動作スイツチ
   ４Ｂとによつて構成したことを特徴とするはき物
   類の点灯機構。